JP6306424B2 - 軸受構造体及び軸受取り外し方法 - Google Patents
軸受構造体及び軸受取り外し方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6306424B2 JP6306424B2 JP2014098853A JP2014098853A JP6306424B2 JP 6306424 B2 JP6306424 B2 JP 6306424B2 JP 2014098853 A JP2014098853 A JP 2014098853A JP 2014098853 A JP2014098853 A JP 2014098853A JP 6306424 B2 JP6306424 B2 JP 6306424B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- end side
- sandwiched
- female screw
- screw hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
このような構成によれば、突出部及び軸受保持部の間につっかえ部材を介在させた状態で、雄ねじを回転させる。そうすると、雄ねじがつっかえ部材を介してつっかえた状態のまま現位置で回転し、雄ねじに螺合する被挟持部材が一端側壁部から遠ざかる他端側(後記する実施形態では前側)に移動する。そして、このように移動する被挟持部材が軸受を他端側に押し、軸受を軸受保持部から容易に取り外すことができる。
また、このような構成によれば、一端側壁部の差込孔に差し込まれる被差し込み部に雌ねじ孔が形成されているので、被差し込み部を差込孔に差し込んだ状態における一端側壁部及び被挟持部材の軸方向長さが短くなり、小型化される。
このような構成によれば、雌ねじ孔が被挟持部材の中心軸線からずれているので、被挟持部材が周壁部の内周面に当接し、雄ねじと共回りし難くなる。
ジョイント220は、図2に示すように、プロペラシャフト210と後記するドライブピニオンシャフト10とを連結する円筒状の部材である。ジョイント220は、前側から後側に向かって、大円筒部221と、大円筒部221よりも小径である小円筒部222と、を備えている。
また、小円筒部222の前端面にはナット19が当接しており、小円筒部222の後端面は第1軸受21の内輪22に当接している。
動力伝達装置1について図2〜図4を参照して説明する。
動力伝達装置1は、後記する第2軸受41を保持する軸受構造体が組み込まれた装置であって、軸線O1回りに回転するドライブピニオンシャフト10と、第1軸受21及び第2軸受41と、被挟持部材50と、軸線O2回りに回転するリングギヤシャフト及びリングギヤ81と、これらを収容するケース100と、を備えている。ケース100内には、第1軸受21等を潤滑する潤滑油が封入されている。
ドライブピニオンシャフト10は、前後方向に延びる棒状の部材である。ドライブピニオンシャフト10は、前側から後側に向かって、雄ねじ部11と、スプライン軸部12と、第1軸部13と、ピニオンギヤ部14(ドライブピニオンギヤ)と、第2軸部15と、を備えている。
第1軸受21は、第1軸部13と第1ケース110との間に設けられ、第1ケース110に対して第1軸部13を回転自在で支持するものである。第1軸受21は、本実施形態においてラジアルボールベアリングで構成され、内輪22と、外輪23と、内輪22及び外輪23の間を転動する複数のボール24と、を備えている。ただし、第1軸受21は、ラジアルボールベアリングに限定されず、その他の種類でもよい。
第2軸受41は、第2軸部15と第1ケース110との間に設けられ、第1ケース110に対して第2軸部15を回転自在で支持するものである。すなわち、第2軸受41は、終減速装置を構成するドライブピニオンシャフト10の第2軸部15を回転自在に支持している。
なお、第2軸受41を軸受保持部131に取り付ける場合、スナップリング46を溝45内で縮径させながら第2軸受41を軸受保持部131に圧入し、溝45及び溝134が重なる所定位置まで圧入されると、スナップリング46が開いて拡径し溝45及び溝134に跨るように差し込まれる。
被挟持部材50は、後記する軸受保持部131に収容された金属製の部材である。被挟持部材50は、図3に示すように、被挟持プレート部51(円板部)と、被挟持プレート部51から後方に延びる被差し込み部52(ボス部)と、を備えている。
被挟持プレート部51は、前後方向において、第2軸受41の外輪42と後記する底壁部133との間に設けられ、第2軸受41と底壁部133とで挟まれ、軸線O1を中心とする円板状部である。詳細には、被挟持プレート部51の外周縁部が、外輪42と底壁部133とで挟まれている。被挟持プレート部51の外径は、外輪42の外径と略同一または若干小さく形成されている。なお、外輪42の後端面に円周状のリブを形成し、このリブ内に被挟持プレート部51が圧入され、外輪42(第2軸受41)と被挟持プレート部51とが一体化した構成でもよい。
被差し込み部52は、前後方向に延びる円筒体であって、差込孔135に差し込まれる部分である。すなわち、被差し込み部52は、第2軸受41の回転中心である軸線O1と平行な方向に延びている。
これに対して、被挟持プレート部51のみに雌ねじ孔53が形成される構成である場合、雌ねじ孔53の軸長を確保するため被挟持プレート部51がある程度厚くなる。
リングギヤシャフト60は、車幅方向に延びる軸線O2を中心に回転し、左側が閉じた有底円筒状の部材である。リングギヤシャフト60は、左側が小径である3段の段違いの円筒体であり、右側から左側に向かって、大円筒部61と、大円筒部61よりも外径の小さい中円筒部62と、中円筒部62よりも外径の小さい小円筒部63と、を備えている。
リングギヤ81は、ピニオンギヤ部14に噛合するリング状の傘歯車である。リングギヤ81は、中円筒部62にセレーション結合しており、中円筒部62と一体で回転するようになっている。
ケース100は、ドライブピニオンシャフト10等を収容するケースであり、第1ケース110と、第2ケース140とを備え、これらが組み合わさることで構成されている。第1ケース110と第2ケース140とは、ボルト191で相互に締結されている。
第1ケース110は、主にドライブピニオンシャフト10を収容するケースであり、前後方向に延びる円筒部120と、円筒部120の後側に形成された半殻状の半殻状部130と、を備えている。
半殻状部130の内側には、第2軸受41を保持し後側が閉じた有底円筒状の軸受保持部131が形成されている。軸受保持部131は、前側(他端側)から内部に圧入された第2軸受41を保持する部分である。すなわち、第2軸受41はその前側が解放された状態で軸受保持部131に保持される。軸受保持部131は、図3に示すように、その軸線が前後方向に延びる円筒状の周壁部132と、周壁部132の後側に形成された底壁部133(一端側壁部)と、を備えている。
第2ケース140は、主にリングギヤシャフト60を収容するケースであり、左右方向に延びる短円筒体を呈している。
動力伝達装置1の作用効果と、第2軸受41を取り外す軸受取り外し方法とを説明する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
10 ドライブピニオンシャフト
15 第2軸部
41 第2軸受
50 被挟持部材
51 被挟持プレート部
52 被差し込み部
53 雌ねじ孔
60 リングギヤシャフト
63 小円筒部(突き当て部)
81 リングギヤ
100 ケース
110 第1ケース
131 軸受保持部
132 周壁部
133 底壁部(一端側壁部)
135 差込孔
136 後部(突き当て部)
140 第2ケース
401 ボルト(雄ねじ)
403 頭部(突出部)
Claims (8)
- 軸受と、
前記軸受の外周面に密着する周壁部と、前記周壁部から径方向に延び前記軸受の一端面側に配置される一端側壁部とを備え、他端側から圧入された前記軸受を保持する軸受保持部と、
前記軸受と前記一端側壁部との間に設けられ、前記軸受と前記一端側壁部とで挟持される被挟持部材と、
を備え、
前記被挟持部材には、軸方向に延びる雌ねじ孔が形成されており、
前記雌ねじ孔の一端側の延長線上には、前記雌ねじ孔に螺合する雄ねじの先端が突き当たる突き当て部が配置され、
前記一端側壁部には、軸方向に延びる差込孔が形成され、
前記被挟持部材は、前記軸受と前記一端側壁部とで挟持される板状の被挟持プレート部と、前記被挟持プレート部から軸方向に延びて前記差込孔に差し込まれると共に前記雌ねじ孔が形成された筒状の被差し込み部と、を備える
ことを特徴とする軸受構造体。 - 軸受と、
前記軸受の外周面に密着する周壁部と、前記周壁部から径方向に延び前記軸受の一端面側に配置される一端側壁部とを備え、他端側から圧入された前記軸受を保持する軸受保持部と、
前記軸受と前記一端側壁部との間に設けられ、前記軸受と前記一端側壁部とで挟持される被挟持部材と、
を備え、
前記被挟持部材には、軸方向に延びる雌ねじ孔が形成されており、
前記雌ねじ孔の一端側の延長線上には、前記雌ねじ孔に螺合する雄ねじの先端が突き当たる突き当て部が配置され、
前記雌ねじ孔は、前記被挟持部材の中心軸線からずれている
ことを特徴とする軸受構造体。 - 前記雌ねじ孔は、前記被挟持部材の中心軸線からずれている
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受構造体。 - 前記軸受は、終減速装置を構成するドライブピニオンシャフトを支持している
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の軸受構造体。 - 車両に搭載され、
前記軸受は、副変速装置を構成し推進軸に動力を出力する出力軸を支持している
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の軸受構造体。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載に記載の軸受構造体における前記軸受保持部から軸受を取り外す軸受取り外し方法であって、
前記雌ねじ孔に雄ねじを螺合すると共に当該雄ねじの先端を前記突き当て部に突き当てた状態で、前記雄ねじを回転させることで前記被挟持部材を他端側に移動させる
ことを特徴とする軸受取り外し方法。 - 軸受と、
前記軸受の外周面に密着する周壁部と、前記周壁部から径方向に延び前記軸受の一端面側に配置される一端側壁部とを備え、他端側から圧入された前記軸受を保持する軸受保持部と、
前記軸受と前記一端側壁部との間に設けられ、前記軸受と前記一端側壁部と挟持される被挟持部材と、
を備え、
前記被挟持部材には、軸方向に延びる雌ねじ孔が形成されている軸受構造体における前記軸受保持部から軸受を取り外す軸受取り外し方法であって、
前記一端側壁部には、軸方向に延びる差込孔が形成され、
前記被挟持部材は、前記軸受と前記一端側壁部とで挟持される板状の被挟持プレート部と、前記被挟持プレート部から軸方向に延びて前記差込孔に差し込まれると共に前記雌ねじ孔が形成された筒状の被差し込み部と、を備え、
基端側に径方向に突出する突出部を有する雄ねじを前記雌ねじ孔に螺合すると共に前記突出部及び前記軸受保持部の間につっかえ部材を介在させた状態で、前記雄ねじを回転させることで前記被挟持部材を他端側に移動させる
ことを特徴とする軸受取り外し方法。 - 軸受と、
前記軸受の外周面に密着する周壁部と、前記周壁部から径方向に延び前記軸受の一端面側に配置される一端側壁部とを備え、他端側から圧入された前記軸受を保持する軸受保持部と、
前記軸受と前記一端側壁部との間に設けられ、前記軸受と前記一端側壁部と挟持される被挟持部材と、
を備え、
前記被挟持部材には、軸方向に延びる雌ねじ孔が形成されている軸受構造体における前記軸受保持部から軸受を取り外す軸受取り外し方法であって、
前記雌ねじ孔は、前記被挟持部材の中心軸線からずれており、
基端側に径方向に突出する突出部を有する雄ねじを前記雌ねじ孔に螺合すると共に前記突出部及び前記軸受保持部の間につっかえ部材を介在させた状態で、前記雄ねじを回転させることで前記被挟持部材を他端側に移動させる
ことを特徴とする軸受取り外し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014098853A JP6306424B2 (ja) | 2014-05-12 | 2014-05-12 | 軸受構造体及び軸受取り外し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014098853A JP6306424B2 (ja) | 2014-05-12 | 2014-05-12 | 軸受構造体及び軸受取り外し方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015215058A JP2015215058A (ja) | 2015-12-03 |
JP6306424B2 true JP6306424B2 (ja) | 2018-04-04 |
Family
ID=54752116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014098853A Active JP6306424B2 (ja) | 2014-05-12 | 2014-05-12 | 軸受構造体及び軸受取り外し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6306424B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6950913B2 (ja) * | 2016-06-28 | 2021-10-13 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | ベアリング試験用治具 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS474404Y1 (ja) * | 1967-07-05 | 1972-02-16 | ||
JPS4940207Y1 (ja) * | 1970-12-27 | 1974-11-05 | ||
JPS54127043U (ja) * | 1978-02-27 | 1979-09-04 | ||
JPS56127420U (ja) * | 1980-02-29 | 1981-09-28 | ||
JPS59172858U (ja) * | 1983-05-09 | 1984-11-19 | 富士機械株式会社 | 歯車軸の摺動止め装置 |
SE514997C2 (sv) * | 1999-07-23 | 2001-05-28 | Skf Sverige Ab | Demonteringsanordning för ett självinställande lager |
JP2004345584A (ja) * | 2003-05-26 | 2004-12-09 | Showa Corp | 駆動方式切換制御方法 |
JP4864790B2 (ja) * | 2007-03-29 | 2012-02-01 | 本田技研工業株式会社 | シャフトドライブ式駆動装置のブリーザ構造 |
-
2014
- 2014-05-12 JP JP2014098853A patent/JP6306424B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015215058A (ja) | 2015-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102139482B (zh) | 冲击工具 | |
CA2780783C (fr) | Dispositif d'usinage axial | |
JP6787020B2 (ja) | 四輪駆動車、及び四輪駆動車の制御装置 | |
JP5463221B2 (ja) | オイルパルス回転工具 | |
JP5283723B2 (ja) | 船舶推進機 | |
JP6306424B2 (ja) | 軸受構造体及び軸受取り外し方法 | |
JP4887703B2 (ja) | 車両用伝達トルク制限装置 | |
JP6471552B2 (ja) | 止め輪及びウォーム減速機 | |
FR2957638A1 (fr) | Demarreur de moteur thermique a pignon sortant | |
JP5844655B2 (ja) | 動力伝達装置及びトランスファ装置 | |
CN201202776Y (zh) | 一种摩托车倒挡器 | |
JP2016142379A (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2012112416A (ja) | 伸縮可能シャフトおよび車両用操舵装置 | |
JP6519664B2 (ja) | 止め輪、回転機械、及び止め輪の装着方法 | |
JP2010253577A (ja) | 打撃工具 | |
JP6887121B2 (ja) | 補助駆動ユニットおよび電動アシスト自転車 | |
JP3174472U (ja) | 車高調整式サスペンションのロックナット用レンチ | |
JP5912639B2 (ja) | チェーンアジャスト機構 | |
JP2015169223A (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2010048331A (ja) | 駆動力断続装置、駆動力断続装置の制御方法、四輪駆動車両及び四輪駆動車両の制御方法 | |
JP2008223866A (ja) | 車両の終減速装置 | |
KR101764028B1 (ko) | 트랜스퍼의 기어 백래쉬 조절장치 | |
EP4185500B1 (fr) | Boîtier de transmission et engin automoteur roulant équipé d'un boîtier de transmission | |
FR2985674A1 (fr) | Dispositif d'aide au montage d'un element de type carter sur un ensemble mecanique comprenant au moins une piece dont une partie est destinee a traverser l'element de type carter | |
JP2010025012A (ja) | カムシャフト装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170814 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170822 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170919 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180227 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180308 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6306424 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |