JP2016142379A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯車仕様の設計自由度を向上させつつ、容易に製造可能な動力伝達装置を提供する。【解決手段】ドライブピニオンシャフト10と、リングギヤ20と、を備える動力伝達装置1であって、ドライブピニオンシャフト10は、一方側の第1軸部11と、第1軸部11の隣に形成された第1傘歯車部12と、第1傘歯車部12の隣に形成された第2軸部13と、備え、第1軸部11は、円錐形状であり、第1軸部11の外周面11aを転動する複数の第1ローラ43と、複数の第1ローラ43が内接する外輪42と、を有する第1軸受40を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
自動二輪車は、車体の略中央に搭載された原動機で発生した動力を後輪に伝達している。動力を伝達する方式としては、変速機の出力軸により回転する駆動スプロケットと、後輪と同軸上に配された従動スプロケットとの間にチェーンを掛け回した構造のチェーン駆動型が知られている。
また、一部の自動二輪車ではプロペラシャフト(推進軸)を用いるシャフトドライブ型を採用し、メンテナンスフリーを図っているものもある。具体的に例えば、変速機の出力軸の動力(回転力)を、第1傘歯車機構によって90°偏向させ、プロペラシャフトに伝達している。そして、プロペラシャフトの動力を終減速装置(第2傘歯車機構、動力伝達装置)によって減速しつつリングギヤシャフトに伝達している。変速機は原動機の動力を変速する装置である。リングギヤシャフトは、車幅方向に延び後輪と一体で回転するシャフトである。
図5に示すように、終減速装置1A(動力伝達装置)は、プロペラシャフトの後端にスプライン結合したドライブピニオンシャフト10と、リングギヤシャフト30にスプライン結合したリングギヤ20とを備えて構成されている。
ドライブピニオンシャフト10は、前記したリングギヤ20に噛合し外形が円錐台状の第1傘歯車部12と、第1傘歯車部12の後側(一方側、先端側)に形成された円柱状の第1軸部11Aと、第1傘歯車部12の前側(他方側、基端側)に形成されラジアル軸受50Aで支持された円柱状の第2軸部13Aと、を備えている。第1軸部11Aはニードル軸受40Aを介してハウジング100に回転自在に支持され、第2軸部13Aはラジアル軸受50Aを介してハウジング100に回転自在に支持されている。
ここで、外周面に第1傘歯12aが形成された第1傘歯車部12の歯溝は、第1傘歯車部の母体である円錐台状の第1傘歯車部母体に対して、円盤状のカッタ400を回転させ(図6参照)、第1傘歯車部母体を切削することで形成される。前記歯すじ方向は、ドライブピニオンシャフト10の回転中心である第1軸線O1に対して傾斜した方向となる。なお、この場合において使用されるカッタは400は、例えば、特開2014−172123号公報に記載されるように、前記歯すじ方向(歯底線L1方向)に対して、略垂直である軸線O9を中心として回転し、その歯401が前記第1傘歯車部母体を向く大径の切削工具である。
ところが、このように歯溝を形成する工程において、カッタ400が第1軸部11Aに干渉してしまうと、第1軸部11Aの外周面に工具跡が付いてしまう。そうすると、第1軸部11A(ドライブピニオンシャフト10)上を軸受が転動することができない。よって、第1軸部11Aの外周面に工具跡が付かないように、第1傘歯車部12における歯長さや歯数等の歯車仕様が制約を受けてしまい、歯車仕様の設計自由度が低下してしまう。
そこで、特許文献1には、第1傘歯車部12と第1軸部11Aとを分割構成する技術が提案されている。具体的には、第1傘歯車部12に孔を形成し、第1軸部11Aに同軸の軸部を形成し、両者を嵌合させる技術である。
特開2010−83288号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、第1傘歯車部12と第1軸部11Aとが軸方向に嵌合した状態を維持するために、C字形のサークリップ等で抜け止めし、第1傘歯車部12と第1軸部11Aとの隙間をOリングでシールするため、部品点数が増加するうえ、組立工数が増加していた。
そこで、本発明は、歯車仕様の設計自由度を向上させつつ、容易に製造可能な動力伝達装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、第1傘歯車と、前記第1傘歯車に噛合する第2傘歯車と、を備える動力伝達装置であって、前記第1傘歯車は、一方側(後記する実施形態では後側)の一方側軸部と、前記一方側軸部の隣に形成された第1傘歯車部と、前記第1傘歯車部の隣に形成された他方側軸部と、備え、前記一方側軸部は、円錐形状であり、前記一方側軸部の外周面を転動する複数のころと、前記複数のころが内接する外輪と、を有する一方側円錐ころ軸受を備えることを特徴とする動力伝達装置である。
このような構成によれば、第1傘歯車を構成する第1傘歯車部、一方側軸部、及び、他方側軸部は一体であるので、部品点数を削減することが可能となり、組立工数も削減される。
そして、一方側軸部は一方に向かうにつれて細くなる円錐状であり、一方側軸部の外周面は第1傘歯車部の歯底を通る仮想的な歯底線よりも第1軸線側に形成された構成とすれば、第1傘歯車部の歯溝を形成するカッタが一方側軸部に干渉(接触)することはない。よって、一方側傘歯車部の歯数、歯長さ等の歯車仕様(諸元)の設計自由度が向上する。
一方側軸部を支持する軸受は一方側円錐ころ軸受であるので、一方側円錐ころ軸受によって径方向(ラジアル方向)の荷重と軸方向(スラスト方向)の荷重とを支持できる。よって、一方側円錐ころ軸受と後記する他方側軸受とで、第1傘歯車及び第2傘歯車の噛み合い反力を分担することができる。よって、他方側軸受を小型化できる。
ここで、一方側軸部が円柱状であって、一方側軸部が複数のニードルを備え径方向のみの荷重を支持するニードル軸受(針状ころ軸受)で支持される構成である場合、ニードル軸受を構成する外輪の外周面と、外輪を保持するハウジングの内周面とに、周方向に延びる溝をそれぞれ形成し、外輪側の溝とハウジング側の溝とに跨るようにスナップリングを設けて軸方向において位置決めするので、その取り付け作業に手間を要していた。
これに対して、このような構成によれば、一方側円錐ころ軸受が径方向及び軸方向の荷重を支持する構成であるため、一方側円錐ころ軸受は、径方向及び軸方向において、その軸受収容部に拘束される構成となる。これにより、一方側円錐ころ軸受の抜け止め防止用の溝やスナップリングが不要となる。したがって、一方側円錐ころ軸受の組み付け作業は容易となる。
また、前記一方側円錐ころ軸受に外嵌することで当該一方側円錐ころ軸受を支持し、一方側に前記一方側円錐ころ軸受の外輪に当接する当接壁部を有する有底円筒状の軸受支持部を備え、前記当接壁部に、前記軸受支持部の内外を連通させる連通孔が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、潤滑油が、連通孔を通って、第1傘歯車及び第2傘歯車の噛合部に供給されるので、噛合部を良好に潤滑できる。
ここで、一方側軸部は他方から一方に向かうにつれて細くなる円錐形状であるので、言い換えると、一方側軸部は一方から他方に向かうにつれて太くなる構成であるので、一方側軸部が回転した場合、一方側軸部の外周面の周速度は一方側よりも他方側において大きくなる。そうすると、一方側軸部の外周面近傍において、他方側の圧力が一方側の圧力よりも低くなり、他方側が一方側に対して負圧となる。したがって、この圧力差に基づく負圧によって、潤滑油が一方側から他方側に通流し易くなり、前記噛合部に供給され易くなる。
また、前記他方側軸部を支持する他方側円錐ころ軸受を備えることが好ましい。
ここで、一方側円錐ころ軸受は一方に作用するスラスト荷重を受け、他方側円錐ころ軸受は他方に作用するスラスト荷重を受けることになり、他方側円錐ころ軸受が受け持つスラスト荷重の向きは一方向のみとなるので、他方側円錐ころ軸受を小型化できる。
本発明によれば、歯車仕様の設計自由度を向上させつつ、容易に製造可能な動力伝達装置を提供することができる。
本実施形態に係る動力伝達装置の外観斜視図である。 本実施形態に係る動力伝達装置の平断面図である。 本実施形態に係る動力伝達装置の平断面図を拡大した図である。 本実施形態に係る動力伝達装置の縦断面図(図2のX1−X1線断面図)である。 従来に係る動力伝達装置の平断面図である。 従来に係る動力伝達装置の平断面図を拡大した図である。
本発明の一実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態に係る動力伝達装置1は、シャフトドライブ型の自動二輪車(鞍乗型車両)に搭載されている。ただし、鞍乗型車両は、その他に例えば、自動三輪車でもよい。
自動二輪車は、車体300の中央に搭載された原動機及び変速機(図示しない)と、前後方向に延びるプロペラシャフト210と、プロペラシャフト210からの動力を略90°偏向させて後輪250に伝達する動力伝達装置1と、を備えている。変速機は、原動機の発生した動力を変速するものである。
プロペラシャフト210は、筒状のスイングアーム230内に回転自在に設けられている。プロペラシャフト210の前端は変速機(図示しない)の出力軸に連結されており、プロペラシャフト210の後端は後記するドライブピニオンシャフト10に連結されている(図2参照)。スイングアーム230は、左右方向に延びるピボット軸231回りに揺動自在に取り付けられている。
≪動力伝達装置の構成≫
動力伝達装置1(終減速装置)は、プロペラシャフト210からの動力を減速しつつ、90°偏向させる装置である。動力伝達装置1は、ドライブピニオンシャフト10(第1傘歯車)と、スパイラルベベル型のリングギヤ20(第2傘歯車部、第2傘歯車、リングベベルギヤ)と、リングギヤシャフト30と、第1軸受40(一方側円錐ころ軸受)、第2軸受50(他方側円錐ころ軸受)、第3軸受60及び第4軸受70と、ハウジング100と、を備えている。
<ドライブピニオンシャフト>
ドライブピニオンシャフト10は、前後方向に延びる第1軸線O1を中心として回転する棒状の部材である。ドライブピニオンシャフト10は、後側(一方側)から前側(他方側)に向かって、第1軸部11(一方側軸部)と、スパイラルベベル型の第1傘歯車部12(ピニオンベベルギヤ)、第2軸部13(他方側軸部)と、連結部14と、を備えている。第1傘歯車部12は、後側が小径側であり、前側が大径側である。よって、第1軸部11は第1傘歯車部12の一方側に形成されており、第2軸部13は第1傘歯車部12の他方側に形成されている。すなわち、ドライブピニオンシャフト10は、後側の第1軸部11と、第1軸部11の前隣に形成された第1傘歯車部12と、第1傘歯車部12の前隣に形成された第2軸部13と、備えている。
<ドライブピニオンシャフト−第1軸部>
第1軸部11は、第1軸受40に回転自在に支持される円錐台状の部分であり、前側(他方)から後側(一方側)に向かうにつれて細くなっている。第1軸部11の外周面11aは、後記する歯底線L1よりも第1軸線O1側に形成されている(図3参照)。したがって、第1傘歯車部12を形成するために、カッタ400を回転させても(図3参照)、カッタ400の歯401が第1軸部11に干渉(接触)することはない。これにより、第1軸部11は、第1軸受40によって良好に支持される。また、第1傘歯車部12の歯数、歯長さ等の歯車仕様(諸元)の設計自由度が向上することになる。
このように、第1軸部11の外径は前側から後側に向かうにつれて細くなっているので、言い換えると、第1軸部11の外径は後側から前側に向かうにつれて太くなっているので、第1軸部11が回転した場合における外周面11aの前側の周速度は、後側の周速度よりも大きくなる。したがって、外周面11aの前側近傍の圧力は、外周面11aの後側近傍の圧力よりも低くなり負圧となる。これにより、オイルが、連通孔134、環状空間133、外周面11aの後側近傍、第1ローラ43、外周面11aの前側近傍を通って、第1傘歯車部12及び第2傘歯車部21の噛合部に良好に供給されるようになっている(図3、図4、矢印A3参照)。
<ドライブピニオンシャフト−第1傘歯車部>
第1傘歯車部12は、後側が小径で前側が大径の円錐台状を呈しており、その外周面に第1傘歯12aが形成されている。第1傘歯12aは、後記する第2傘歯車部21と噛合している。第1傘歯12aの歯底12bを通る仮想的な歯底線L1は、第1軸線O1に対して後側が第1軸線O1に近づくように傾斜している。
<ドライブピニオンシャフト−第2軸部>
第2軸部13は、第2軸受50で回転自在に支持される円柱状の部分である。
<ドライブピニオンシャフト−連結部>
連結部14は、プロペラシャフト210とスプライン結合によって連結する部分である。具体的に、連結部14は、円筒状を呈しており、その内部にスプライン孔14aが形成されている。スプライン孔14aは、プロペラシャフト210の後端に形成されたスプライン軸(図示しない)が差し込まれる部分である。
<リングギヤ>
リングギヤ20は、第1傘歯車部12に噛合する第2傘歯車部21を有するリング状のギヤである。リングギヤ20は、リングギヤシャフト30の後記する中円筒部32とスプライン結合し、リングギヤシャフト30と一体で第2軸線O2を中心として回転するようになっている。第2軸線O2と第1軸線O1とは、略同一の高さに配置されている(図4参照)。
リングギヤ20は、第1傘歯車部12より大径であり、リングギヤ20の下部はオイル溜り190に浸かっている。そして、自動二輪車が前進し、リングギヤ20が回転すると(図4、矢印A1参照)、オイルが掻き上げられるようになっている(図4、矢印A2参照)。
<リングギヤシャフト>
リングギヤシャフト30は、左右方向に延びると共に、第2軸線O2を中心として回転するシャフトであり、左側が閉じた円筒状の部材である。リングギヤシャフト30は、左側が小径である3段の段違いの円筒体であり、左側から右側に向かって、小円筒部31と、小円筒部31よりも外径の大きい中円筒部32と、中円筒部32よりも外径の大きい大円筒部33と、を備えている。
小円筒部31の左端部は、第3軸受60を介して、第1ハウジング110に回転自在に支持されている。
中円筒部32は、リングギヤ20内に嵌合され、リングギヤ20とスプライン結合している。
大円筒部33は、2つの第4軸受70、70を介して、第2ハウジング150に回転自在に支持されている。大円筒部33の右端面には、後輪250のホイール251が当接するリング状の取付座部34がボルト34aを介して取り付けられている。取付座部34は、左方に延びる円筒状の当接部34bを備えている。当接部34bは第4軸受70の外輪に当接しており、第4軸受70が抜けないようになっている。
大円筒部33は、スタッドボルト35を介して後輪250のホイール251と締結されるようになっている(図1参照)。
<第1軸受>
第1軸受40は、第1軸部11を第1ハウジング110の後記する軸受支持部130に対して回転自在で支持するものである。第1軸受40は、本実施形態において、テーパローラベアリングで構成され、径方向及び軸方向の荷重を支持している。
第1軸受40は、外輪42と、外輪42及び第1軸部11の間を転動し円柱状を呈する複数の第1ローラ43(第1ころ)と、複数の第1ローラ43を保持するケージ(図示しない)と、を備えている。すなわち、第1軸受40は第1軸部11に外嵌する内輪を備えず、複数の第1ローラ43が第1軸部11の外周面11aを直接転動する構成である。このように内輪を備えないので、部品点数を削減しつつ、第1軸部11を太くできる。これにより、第1軸受40が第1軸部11を良好に支持するようになっている。
外輪42は軸受支持部130の周壁部131に内嵌し、外輪42の後端面は底壁部132に当接している。なお、外輪42の後端面と底壁部132との間にシム(図示しない)を挿入し、第1傘歯車部12及び第2傘歯車部21の歯当たりを調整する構成としてもよい。
外輪42において第1ローラ43が内接しつつ転動する転動面42a(図3参照)は、後側に向かうにつれて第1軸線O1に近づくように傾斜した傾斜面である。
<第2軸受>
第2軸受50は、第2軸部13を第1ハウジング110の後記する円筒部本体121に対して回転自在で支持するものであり、本実施形態ではテーパローラベアリングで構成され、径方向及び軸方向の荷重を支持している。第2軸受50は、内輪51と、外輪52と、内輪51及び外輪52の間を転動し円柱状を呈する複数の第2ローラ53と、複数の第2ローラ53を保持するケージ54と、を備えている。
内輪51は第2軸部13に外嵌すると共に第1傘歯車部12の背面に当接している。外輪52は円筒部本体121に内嵌している。ケージ54は各第2ローラ53の中心軸線上を貫通する軸部と、複数の軸部を連結し前後方向視において環状を呈する環状部と、を備えている。
外輪52の前端面に円筒部本体121に螺合したロックナット55が当接し、第2軸受50は円筒部本体121から抜けないようになっている。なお、ロックナット55の締め付け程度を調整することで、第1軸受40及び第2軸受50の予圧が調整されるようになっている。
ロックナット55の前方において、第2軸部13及び円筒部本体121の間をシールするようにオイルシール56が設けられている。オイルシール56の前面には円筒部本体121に差し込まれ前後方向視でC字形のクリップ57が当接し、オイルシール56は脱落しないようになっている。
<第3軸受>
第3軸受60は、小円筒部31を第1ハウジング110の後記する半殻状部140に対して回転自在で支持するものである。第3軸受60は、本実施形態において、ラジアルボールベアリングで構成されている。
第3軸受60を構成する外輪の左端面には半殻状部140に螺合したロックナット65が当接し、第3軸受60は半殻状部140から抜けないようになっている。ロックナット65の左方において、キャップ66が半殻状部140に取り付けられている。
<第4軸受>
2つの第4軸受70は、大円筒部33を第2ハウジング150に対して回転自在で支持するものである。第4軸受70は、本実施形態において、ラジアルボールベアリングで構成されている。
<ハウジング>
ハウジング100は、第1ハウジング110と、第2ハウジング150とに分割構成されている。第1ハウジング110と第2ハウジング150とは、ボルト190によって相互に締結されている。第1ハウジング110は、スタッドボルト111(図2参照)及びナット(図示しない)によって、スイングアーム230の後端に固定されている。
また、ハウジング100内には第1傘歯車部12等を潤滑するオイル(潤滑油)が封入されており、オイルはハウジング100内の下部に溜り、オイル溜り190を構成している。
<第1ハウジング>
第1ハウジング110は、概ね、ドライブピニオンシャフト10と、リングギヤシャフト30の小円筒部31と、を収容するものである。第1ハウジング110は、前後方向に延びる円筒状の円筒部120と、円筒部120の後側に形成され右側が開口した半殻状の半殻状部140と、を備えている。
円筒部120は、第1軸受40に外嵌する円筒状の円筒部本体121と、円筒部本体121の後方に突出して形成された舌片状の軸受支持部130と、を備えている。
<第1ハウジング−軸受支持部>
軸受支持部130は、第1軸受40に外嵌することで第1軸受40を回転自在に支持する円筒状の部分である。軸受支持部130は、第1軸受40に外嵌する円筒状の周壁部131と、周壁部131の後側(一方側)に形成された底壁部132(当接壁部)と、を備えている。すなわち、軸受支持部130の前側は開口しており、前側から第1軸受40(第1軸部11)が内嵌されるようになっている。
底壁部132は、第1軸受40の外輪42の後端面に当接する当接壁部である。前後方向において、底壁部132と第1軸受40の第1ローラ43との間には、環状の環状空間133が形成されている。そして、底壁部132には、環状空間133と軸受支持部130の外部とを連通させる連通孔134が形成されている。
そして、自動二輪車が前進した場合、掻き上げられたオイルの一部は、連通孔134、環状空間133、第1ローラ43を通って、第1傘歯車部12及び第2傘歯車部21の噛合部に供給されるようになっている(図3、図4、矢印A3参照)。
<第2ハウジング>
第2ハウジング150は、概ね、リングギヤ20、リングギヤシャフト30の中円筒部32及び大円筒部33を収容するものであり、左右方向に延びる円筒状を呈している。
≪動力伝達装置の作用効果≫
動力伝達装置1によれば、次の作用効果を得る。
ドライブピニオンシャフト10(第1傘歯車)は、第1軸部11、第1傘歯車部12、第2軸部13及び連結部14が一体成型された構成であるので、ドライブピニオンシャフト10の部品点数を削減することが可能となり、組立工数も削減される。
第1軸部11は後側に向かうにつれて細くなる円錐状であり、その外周面11aは歯底線L1よりも第1軸線O1側に形成されているので、カッタ400が第1軸部11に干渉せず、第1軸部11は損傷しない。これにより、第1軸受40は、第1軸部11を良好に支持でき、また、第1傘歯車部12の歯数、歯長さ等の歯車仕様(諸元)の設計自由度が向上する。
≪変形例≫
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
前記した実施形態では、動力伝達装置1を自動二輪車の終減速装置に適用した構成を例示したが、その他に例えば、四輪車の終減速装置やトランスファ装置に適用してもよい。
1 動力伝達装置
10 ドライブピニオンシャフト(第1傘歯車)
11 第1軸部(一方側軸部)
11a 外周面
12 第1傘歯車部
12b 歯底
13 第2軸部(他方側軸部)
20 リングギヤ(第2傘歯車)
21 第2傘歯車部
30 リングギヤシャフト
40 第1軸受(一方側円錐ころ軸受)
42 外輪
43 第1ローラ(第1ころ)
50 第2軸受(他方側円錐ころ軸受)
51 内輪
52 外輪
53 第2ローラ(第2ころ)
100 ハウジング
110 第1ハウジング
130 軸受支持部
132 底壁部(当接壁部)
133 環状空間
134 連通孔
150 第2ハウジング
190 オイル溜り
L1 歯底線
O1 第1軸線
O2 第2軸線

Claims (3)

  1. 第1傘歯車と、前記第1傘歯車に噛合する第2傘歯車と、を備える動力伝達装置であって、
    前記第1傘歯車は、一方側の一方側軸部と、前記一方側軸部の隣に形成された第1傘歯車部と、前記第1傘歯車部の隣に形成された他方側軸部と、備え、
    前記一方側軸部は、円錐形状であり、
    前記一方側軸部の外周面を転動する複数のころと、前記複数のころが内接する外輪と、を有する一方側円錐ころ軸受を備える
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記一方側円錐ころ軸受に外嵌することで当該一方側円錐ころ軸受を支持し、一方側に前記一方側円錐ころ軸受の外輪に当接する当接壁部を有する有底円筒状の軸受支持部を備え、
    前記当接壁部に、前記軸受支持部の内外を連通させる連通孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記他方側軸部を支持する他方側円錐ころ軸受を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動力伝達装置。
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DE102019117921A1 (de) 2018-07-10 2020-01-16 Fanuc Corporation Zahnkontaktpositionseinstellmengenschätzvorrichtung, maschinenlernvorrichtung und robotersystem
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