JP2013053736A - 遊星歯車機構の潤滑構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】動力伝達経路上に配置され、サンギヤ21Aと、リングギヤと、サンギヤ21A及びリングギヤに噛合された複数のプラネタリギヤ22Aを回転自在に支持するプラネタリキャリア23Aとを同軸心に備えた第1遊星歯車式減速機の潤滑構造であって、プラネタリキャリア23Aは軸方向に延設され、プラネタリギヤ22Aを回転可能に支持するピニオンシャフト230と、径方向に延設され、ピニオンシャフト230を保持する腕部231と、を備える。プラネタリキャリア23Aには、第1遊星歯車式減速機の潤滑に供する潤滑油が流れる潤滑油路120が形成される。潤滑油路120には、弁体と、弁体が下流側に移動したときに着座する第1弁座と、を備える流量調整弁80が設けられる。
【選択図】図4
Description
車両の駆動源(例えば、後述の実施形態の第1及び第2電動機2A、2B)と車輪(例えば、後述の実施形態の左後輪LWr、右後輪RWr)との動力伝達経路上に配置され、サンギヤ(例えば、後述の実施形態のサンギヤ21A、21B)と、リングギヤ(例えば、後述の実施形態のリングギヤ24A、24B)と、前記サンギヤ及び前記リングギヤに噛合された複数のプラネタリギヤ(例えば、後述の実施形態のプラネタリギヤ22A、22B)を回転自在に支持するプラネタリキャリア(例えば、後述の実施形態のプラネタリキャリア23A、23B)とを同軸心に備えた遊星歯車機構(例えば、後述の実施形態の第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12B)の潤滑構造であって、
前記プラネタリキャリアは、軸方向に延設され、前記プラネタリギヤを回転可能に支持する回転軸(例えば、後述の実施形態のピニオンシャフト230)と、径方向に延設され、前記回転軸を保持する腕部(例えば、後述の実施形態の腕部231)と、を備え、
前記プラネタリキャリアには、前記遊星歯車機構の潤滑に供する潤滑油(例えば、後述の実施形態のオイル)が流れる潤滑油路(例えば、後述の実施形態の潤滑油路120)が形成され、
前記潤滑油路には、弁体(例えば、後述の実施形態の弁体81)と、該弁体が下流側に移動したときに着座する弁座(例えば、後述の実施形態の第1弁座87)と、を備える流量調整弁(例えば、後述の実施形態の流路調整弁80)が設けられることを特徴とする。
前記潤滑油路は、前記腕部内で径方向内側から外側に向けて延在する腕部内潤滑油路(例えば、後述の実施形態の腕部内潤滑油路116)を含み、
前記流量調整弁は、前記腕部内潤滑油路内に配置され、前記弁体が径方向外側に移動したときに前記弁座に着座することを特徴とする。
前記車輪は前記プラネタリキャリアに接続され、前記駆動源は前記サンギヤ又は前記リングギヤに接続されることを特徴とする。
前記プラネタリキャリアの回転数が所定値を超えるときに、前記駆動源と前記車輪との動力伝達を遮断し、
前記弁体は、前記プラネタリキャリアの回転数が所定値近傍のときに、前記弁座に着座することを特徴とする。
前記流量調整弁は、前記弁体が前記弁座に着座した状態で、前記弁座を迂回して前記弁体の上流と下流とを連通する迂回路(例えば、後述の実施形態の迂回路89)をさらに有することを特徴とする。
前記流量調整弁は、前記弁体を径方向外側から径方向内側に付勢する返戻手段をさらに備えることを特徴とする。
前記弁体は、前記返戻手段に抗して径方向外側に移動し、前記弁座に着座するように構成されることを特徴とする。
前記返戻手段は、ばね部材(例えば、後述の実施形態のばね部材82)と、内部に該ばね部材を収容する保持部材(例えば、後述の実施形態の保持部材83)と、を備え、
該保持部材には、前記弁体が着座する前記弁座が形成されることを特徴とする。
前記保持部材は、前記ばね部材の外周を囲う筒状部(例えば、後述の実施形態の筒状部84)を備え、
前記筒状部の一端側は開口部(例えば、後述の実施形態の開口部85)を有する蓋部(例えば、後述の実施形態の蓋部86)を備え、他端側には前記弁座が形成され、
前記蓋部は、前記ばね部材の一端側を規制することを特徴とする。
前記筒状部は、外側と内側とを連通する貫通穴(例えば、後述の実施形態の貫通穴84b)を有することを特徴とする。
前記流量調整弁は、前記弁体が径方向内側に移動したときに着座する、前記弁座とは異なる他の弁座(例えば、後述の実施形態の第2弁座88)をさらに備えることを特徴とする。
前記流量調整弁は、一端側が規制部(例えば、後述の実施形態の蓋部86)に規制され、他端側に前記弁体が配置され、前記弁体に対して径方向外側から径方向内側に付勢するばね部材(例えば、後述の実施形態のばね部材82)をさらに備え、
前記弁体が、前記他の弁座に着座し、且つ、前記ばね部材が自然長で前記弁体に接触した状態で、前記規制部と前記ばね部材との間に所定の間隙(例えば、後述の実施形態の間隙S)が形成されることを特徴とする。
前記流量調整弁は、一端側が規制部(例えば、後述の実施形態の蓋部86)に規制され、他端側に前記弁体が配置され、前記弁体に対して径方向外側から径方向内側に付勢するばね部材(例えば、後述の実施形態のばね部材82)をさらに備え、
前記弁体が、前記他の弁座に着座したした状態で、前記ばね部材が前記規制部と前記弁体とに接触し、前記他の弁座を迂回して前記弁体の上流と下流とを連通する他の迂回路(例えば、後述の実施形態の切り欠き90)が形成されることを特徴とする。
前記弁体は、球状であり、
前記弁座及び前記他の弁座は、前記弁体に向かって拡開し、前記弁体が着座するテーパ面を有し、
前記弁体は、前記弁座のテーパ面の前記他の弁座側の端点と、前記他の弁座のテーパ面の前記弁座側の端点と、の距離(例えば、後述の実施形態の距離L)よりも長い直径(例えば、後述の実施形態の直径d)を有することを特徴とする。
前記潤滑油は、前記リングギヤの噛合部と、前記サンギヤの噛合部に供給されることを特徴とする。
前記潤滑油路は、前記腕部内で径方向内側から外側に向けて延在する腕部内潤滑油路(例えば、後述の実施形態の腕部内潤滑油路116)と、前記腕部内潤滑油路の下流側で、且つ、前記回転軸内で前記回転軸の軸方向に延在する回転軸内潤滑油路(例えば、後述の実施形態のピニオンシャフト内潤滑油路118)と、を含み、
前記流量調整弁は、前記回転軸内潤滑油路内に配置され、前記弁体が軸方向で前記腕部から遠位側に移動したときに前記弁座に着座することを特徴とする。
前記車輪は前記プラネタリキャリアに接続され、前記駆動源は前記サンギヤ又は前記リングギヤに接続されることを特徴とする。
前記プラネタリキャリアの回転数が所定値を超えるときに、前記駆動源と前記車輪との動力伝達を遮断し、
前記弁体は、前記プラネタリキャリアの回転数が前記所定値近傍のときに、前記弁座に着座することを特徴とする。
前記流量調整弁は、前記弁体が前記弁座に着座した状態で、前記弁座を迂回して前記弁体の上流と下流とを連通する迂回路(例えば、後述の実施形態の迂回路89)をさらに有することを特徴とする。
前記流量調整弁は、前記弁体を軸方向で前記腕部から遠い遠位側から前記腕部に近い近位側に付勢する返戻手段をさらに備えることを特徴とする。
前記返戻手段は、ばね部材(例えば、後述の実施形態のばね部材82)と、内部に該ばね部材を収容する保持部材(例えば、後述の実施形態の保持部材83)と、を備え、
該保持部材には、前記弁体が着座する前記弁座が形成されることを特徴とする。
前記保持部材は、前記ばね部材の外周を囲う筒状部(例えば、後述の実施形態の筒状部84)を備え、
前記筒状部の一端側は開口部(例えば、後述の実施形態の開口部85)を有する蓋部(例えば、後述の実施形態の蓋部86)を備え、他端側には前記弁座が形成され、
前記蓋部は、前記ばね部材の一端側を規制することを特徴とする。
前記筒状部は、外側と内側とを連通する貫通穴(例えば、後述の実施形態の貫通穴84b)を有することを特徴とする。
前記流量調整弁は、前記弁体が軸方向で前記腕部から近い遠位側に移動したときに着座する、前記弁座とは異なる他の弁座(例えば、後述の実施形態の第2弁座88)をさらに備えることを特徴とする。
前記流量調整弁は、一端側が規制部(例えば、後述の実施形態の蓋部86)に規制され、他端側に前記弁体が配置され、前記弁体に対して軸方向で前記腕部から遠い遠位側から前記腕部に近い近位側に付勢するばね部材(例えば、後述の実施形態のばね部材82)をさらに備え、
前記弁体が、前記他の弁座に着座し、且つ、前記ばね部材が自然長で前記弁体に接触した状態で、前記規制部と前記ばね部材との間に所定の間隙(例えば、後述の実施形態の間隙S)が形成されることを特徴とする。
前記流量調整弁は、一端側が規制部(例えば、後述の実施形態の蓋部86)に規制され、他端側に前記弁体が配置され、前記弁体に対して軸方向で前記腕部から遠い遠位側から前記腕部に近い近位側に付勢するばね部材(例えば、後述の実施形態のばね部材82)をさらに備え、
前記弁体が、前記他の弁座に着座した状態で、前記ばね部材が前記規制部と前記弁体とに接触し、前記他の弁座を迂回して前記弁体の上流と下流とを連通する他の迂回路(例えば、後述の実施形態の切り欠き90)が形成されることを特徴とする。
前記弁体は、球状であり、
前記弁座及び前記他の弁座は、前記弁体に向かって拡開し、前記弁体が着座するテーパ面を有し、
前記弁体は、前記弁座のテーパ面の前記他の弁座側の端点と、前記他の弁座のテーパ面の前記弁座側の端点と、の距離(例えば、後述の実施形態の距離L)よりも長い直径(例えば、後述の実施形態の直径d)を有することを特徴とする。
前記潤滑油は、前記リングギヤの噛合部と、前記サンギヤの噛合部に供給されることを特徴とする。
前記回転軸内潤滑油路には、前記流量調整弁の下流に前記回転軸の外周に連通する連通孔(例えば、後述の実施形態の連通孔119)を有し、
前記潤滑油は、前記プラネタリギヤと前記回転軸との摺動部を介して前記リングギヤの噛合部と前記サンギヤの噛合部とに供給されることを特徴とする。
前記プラネタリギヤは、大径ギヤ(例えば、後述の実施形態の第1ピニオン26A、26B)と小径ギヤ(例えば、後述の実施形態の第2ピニオン27A、27B)とが軸線方向に連設された2段ピニオンギヤであることを特徴とする。
図1に示す車両3は、内燃機関4と電動機5が直列に接続された駆動装置6(以下、前輪駆動装置と呼ぶ。)を車両前部に有するハイブリッド車両であり、この前輪駆動装置6の動力がトランスミッション7を介して前輪Wfに伝達される一方で、この前輪駆動装置6と別に車両後部に設けられた駆動装置1(以下、後輪駆動装置と呼ぶ。)の動力が後輪Wr(RWr、LWr)に伝達されるようになっている。前輪駆動装置6の電動機5と後輪Wr側の後輪駆動装置1の第1及び第2電動機2A、2Bは、バッテリ9に接続され、バッテリ9からの電力供給と、バッテリ9へのエネルギー回生が可能となっている。図1中、符号8は車両全体を制御するための制御装置である。
図2は、後輪駆動装置1の全体の縦断面図を示すものであり、図3は、図2の上部部分拡大断面図である。同図において、符号11は、後輪駆動装置1のケースであり、ケース11は、車幅方向略中央部に配置される中央ケース11Mと、中央ケース11Mを挟むように中央ケース11Mの左右に配置される側方ケース11A、11Bと、から構成され、全体が略円筒状に形成される。ケース11の内部には、後輪Wr用の車軸10A、10Bと、車軸駆動用の第1及び第2電動機2A、2Bと、この両電動機2A、2Bの駆動回転を減速する第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bとが、同一軸線上にそれぞれ並んで配置されている。この車軸10A、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aは左後輪LWrを駆動制御し、車軸10B、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bは右後輪RWrを駆動制御する。車軸10A、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aと、車軸10B、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bは、ケース11内で車幅方向に左右対称に配置されている。左後輪LWrは、第1電動機2Aに対して第1遊星歯車式減速機12Aと反対側に位置し、右後輪RWrも、第2電動機2Bに対して第2遊星歯車式減速機12Bと反対側に位置する。
図6は、停車から発進、加速して次第に車両の速度が高車速域まで増加する運転モードにおける流量調整弁の作動を説明する図であり(a)は車両停車時、(b)は発進時、(c)は低車速及び中車速時、(d)は高車速時である。
車両停車時は、前輪駆動装置6及び後輪駆動装置1からは駆動力が発生しておらず、一方向クラッチ50は非係合であり、油圧ブレーキ60も解放している。従って、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bには、トルクが入力されていない。
車両発進時は、典型的には、後輪駆動装置1から駆動力が発生する後輪駆動であり、一方向クラッチ50が係合し、油圧ブレーキ60は解放状態に制御され、オイルポンプ70からプラネタリキャリア23A、23B(腕部内潤滑油路116)にオイルが供給される。第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bでは、一方向クラッチ50が係合することで、サンギヤ21A、21Bに入力された第1及び第2電動機2A、2Bの回転が、プラネタリキャリア23A、23Bに減速されて伝達され、プラネタリキャリア23A、23Bも回転する。
車両の低車速時及び中車速時は、典型的には、後輪駆動装置1から駆動力が発生する後輪駆動又は前輪駆動装置6と後輪駆動装置1の両方から駆動力が発生する四輪駆動であり、一方向クラッチ50が係合し、油圧ブレーキ60は解放状態に制御され、第1及び第2電動機2A、2Bは後輪Wrと接続された状態となっている。
車両の高車速時は、前輪駆動装置6から駆動力が発生する前輪駆動であり、一方向クラッチ50が非係合であり、第1及び第2電動機2A、2Bの過回転を防止するため、油圧ブレーキ60が非締結状態に制御され、第1及び第2電動機2A、2Bは後輪Wrと動力伝達が遮断された状態となっている。
流路調整弁80は、腕部内潤滑油路116と連通孔119との間に設けられており、腕部内潤滑油路116に設けられる流路調整弁80と同じ構成を有する。即ち、流路調整弁80は、球状の弁体81と、弁体81を軸方向で腕部231から遠い側(以下、遠位側と呼ぶ)から軸方向で腕部231から近い側(以下、近位側と呼ぶ。)に付勢するばね部材82と、ばね部材82の収容する保持部材83と、を備える。保持部材83は、ばね部材82の外周を囲う筒状部84の遠位側に開口部85を有する蓋部86が一体に形成されている。蓋部86は、ばね部材82の遠位側への移動を規制する。筒状部84の近位側端部には、第1弁座87が弁体81に向かって拡開して形成され、ピニオンシャフト内潤滑油路118の近位側には、弁体81を介して第1弁座87に向かい合うように弁体81に向かって拡開した第2弁座88が形成されたキャップ部材91が装着される。弁体81は、ばね部材82と保持部材83とにより第2弁座88に向かって付勢される。よって、ばね部材82と保持部材83とにより、弁体81を遠位側から近位側に付勢する返戻手段が構成される。また、筒状部84の外周面には、迂回路89が形成される。
車両の駆動源と車輪との動力伝達経路上に配置された遊星歯車機構であれば、任意の構成に採用することができる。
例えば、駆動源としては、電動機に関わらずエンジンであってもよく、前輪駆動装置に組み込まれてもよい。
2B 第2電動機
12A、12B 第1及び第2遊星歯車式減速機(遊星歯車機構)
21A、21B サンギヤ
22A、22B プラネタリギヤ
23A、23B プラネタリキャリア
24A、24B リングギヤ
80 流路調整弁
81 弁体
82 ばね部材(返戻手段)
83 保持部材(返戻手段)
84 筒状部
84b 貫通穴
85 開口部
86 蓋部(規制部)
87 第1弁座(弁座)
88 第2弁座(他の弁座)
89 迂回路
90 切り欠き(他の迂回路)
116 腕部内潤滑油路
118 ピニオンシャフト内潤滑油路(回転軸内潤滑油路)
120 潤滑油路
230 ピニオンシャフト(回転軸)
231 腕部
LWr 左後輪(車輪)
RWr 右後輪(車輪)
Claims (30)
- 車両の駆動源と車輪との動力伝達経路上に配置され、サンギヤと、リングギヤと、前記サンギヤ及び前記リングギヤに噛合された複数のプラネタリギヤを回転自在に支持するプラネタリキャリアとを同軸心に備えた遊星歯車機構の潤滑構造であって、
前記プラネタリキャリアは、軸方向に延設され、前記プラネタリギヤを回転可能に支持する回転軸と、径方向に延設され、前記回転軸を保持する腕部と、を備え、
前記プラネタリキャリアには、前記遊星歯車機構の潤滑に供する潤滑油が流れる潤滑油路が形成され、
前記潤滑油路には、弁体と、該弁体が下流側に移動したときに着座する弁座と、を備える流量調整弁が設けられることを特徴とする遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記潤滑油路は、前記腕部内で径方向内側から外側に向けて延在する腕部内潤滑油路を含み、
前記流量調整弁は、前記腕部内潤滑油路内に配置され、前記弁体が径方向外側に移動したときに前記弁座に着座することを特徴とする請求項1に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記車輪は前記プラネタリキャリアに接続され、前記駆動源は前記サンギヤ又は前記リングギヤに接続されることを特徴とする請求項2に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記プラネタリキャリアの回転数が所定値を超えるときに、前記駆動源と前記車輪との動力伝達を遮断し、
前記弁体は、前記プラネタリキャリアの回転数が所定値近傍のときに、前記弁座に着座することを特徴とする請求項3に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記流量調整弁は、前記弁体が前記弁座に着座した状態で、前記弁座を迂回して前記弁体の上流と下流とを連通する迂回路をさらに有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記流量調整弁は、前記弁体を径方向外側から径方向内側に付勢する返戻手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記弁体は、前記返戻手段に抗して径方向外側に移動し、前記弁座に着座するように構成されることを特徴とする請求項6に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記返戻手段は、ばね部材と、内部に該ばね部材を収容する保持部材と、を備え、
該保持部材には、前記弁体が着座する前記弁座が形成されることを特徴とする請求項6又は7に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記保持部材は、前記ばね部材の外周を囲う筒状部を備え、
前記筒状部の一端側は開口部を有する蓋部を備え、他端側には前記弁座が形成され、
前記蓋部は、前記ばね部材の一端側を規制することを特徴とする請求項8に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記筒状部は、外側と内側とを連通する貫通穴を有することを特徴とする請求項9に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記流量調整弁は、前記弁体が径方向内側に移動したときに着座する、前記弁座とは異なる他の弁座をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記流量調整弁は、一端側が規制部に規制され、他端側に前記弁体が配置され、前記弁体に対して径方向外側から径方向内側に付勢するばね部材をさらに備え、
前記弁体が、前記他の弁座に着座し、且つ、前記ばね部材が自然長で前記弁体に接触した状態で、前記規制部と前記ばね部材との間に所定の間隙が形成されることを特徴とする請求項11に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記流量調整弁は、一端側が規制部に規制され、他端側に前記弁体が配置され、前記弁体に対して径方向外側から径方向内側に付勢するばね部材をさらに備え、
前記弁体が、前記他の弁座に着座した状態で、前記ばね部材が前記規制部と前記弁体とに接触し、前記他の弁座を迂回して前記弁体の上流と下流とを連通する他の迂回路が形成されることを特徴とする請求項11に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記弁体は、球状であり、
前記弁座及び前記他の弁座は、前記弁体に向かって拡開し、前記弁体が着座するテーパ面を有し、
前記弁体は、前記弁座のテーパ面の前記他の弁座側の端点と、前記他の弁座のテーパ面の前記弁座側の端点と、の距離よりも長い直径を有することを特徴とする請求項11に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記潤滑油は、前記リングギヤの噛合部と、前記サンギヤの噛合部に供給されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記潤滑油路は、前記腕部内で径方向内側から外側に向けて延在する腕部内潤滑油路と、前記腕部内潤滑油路の下流側で、且つ、前記回転軸内で前記回転軸の軸方向に延在する回転軸内潤滑油路と、を含み、
前記流量調整弁は、前記回転軸内潤滑油路内に配置され、前記弁体が軸方向で前記腕部から遠位側に移動したときに前記弁座に着座することを特徴とする請求項1に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記車輪は前記プラネタリキャリアに接続され、前記駆動源は前記サンギヤ又は前記リングギヤに接続されることを特徴とする請求項16に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記プラネタリキャリアの回転数が所定値を超えるときに、前記駆動源と前記車輪との動力伝達を遮断し、
前記弁体は、前記プラネタリキャリアの回転数が前記所定値近傍のときに、前記弁座に着座することを特徴とする請求項17に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記流量調整弁は、前記弁体が前記弁座に着座した状態で、前記弁座を迂回して前記弁体の上流と下流とを連通する迂回路をさらに有することを特徴とする請求項16〜18のいずれか1項に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記流量調整弁は、前記弁体を軸方向で前記腕部から遠い遠位側から前記腕部に近い近位側に付勢する返戻手段をさらに備えることを特徴とする請求項16〜19のいずれか1項に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記返戻手段は、ばね部材と、内部に該ばね部材を収容する保持部材と、を備え、
該保持部材には、前記弁体が着座する前記弁座が形成されることを特徴とする請求項20に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記保持部材は、前記ばね部材の外周を囲う筒状部を備え、
前記筒状部の一端側は開口部を有する蓋部を備え、他端側には前記弁座が形成され、
前記蓋部は、前記ばね部材の一端側を規制することを特徴とする請求項21に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記筒状部は、外側と内側とを連通する貫通穴を有することを特徴とする請求項22に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記流量調整弁は、前記弁体が軸方向で前記腕部から近い近位側に移動したときに着座する、前記弁座とは異なる他の弁座をさらに備えることを特徴とする請求項16〜19のいずれか1項に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記流量調整弁は、一端側が規制部に規制され、他端側に前記弁体が配置され、前記弁体に対して軸方向で前記腕部から遠い遠位側から前記腕部に近い近位側に付勢するばね部材をさらに備え、
前記弁体が、前記他の弁座に着座し、且つ、前記ばね部材が自然長で前記弁体に接触した状態で、前記規制部と前記ばね部材との間に所定の間隙が形成されることを特徴とする請求項24に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記流量調整弁は、一端側が規制部に規制され、他端側に前記弁体が配置され、前記弁体に対して軸方向で前記腕部から遠い遠位側から前記腕部に近い近位側に付勢するばね部材をさらに備え、
前記弁体が、前記他の弁座に着座した状態で、前記ばね部材が前記規制部と前記弁体とに接触し、前記他の弁座を迂回して前記弁体の上流と下流とを連通する他の迂回路が形成されることを特徴とする請求項24に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記弁体は、球状であり、
前記弁座及び前記他の弁座は、前記弁体に向かって拡開し、前記弁体が着座するテーパ面を有し、
前記弁体は、前記弁座のテーパ面の前記他の弁座側の端点と、前記他の弁座のテーパ面の前記弁座側の端点と、の距離よりも長い直径を有することを特徴とする請求項24に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記潤滑油は、前記リングギヤの噛合部と、前記サンギヤの噛合部に供給されることを特徴とする請求項16〜27のいずれか1項に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
- 前記回転軸内潤滑油路には、前記流量調整弁の下流に前記回転軸の外周に連通する連通孔を有し、
前記潤滑油は、前記プラネタリギヤと前記回転軸との摺動部を介して前記リングギヤの噛合部と前記サンギヤの噛合部とに供給されることを特徴とする請求項16〜28のいずれか1項に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。 - 前記プラネタリギヤは、大径ギヤと小径ギヤとが軸線方向に連設された2段ピニオンギヤであることを特徴とする請求項1〜29のいずれか1項に記載の遊星歯車機構の潤滑構造。
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