JP2017180566A - 軸受の潤滑構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体の回転に伴う潤滑流体の掻き揚げが期待できないときであっても、軸受に潤滑流体を供給可能な軸受の潤滑構造を提供する。【解決手段】第2軸受33A、33Bを回転自在に支持する隔壁18A、18Bは、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bと近接して配置される。第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bのプラネタリキャリア23A、23Bは、内部に潤滑に供するオイルが流れる潤滑油路120を有し、潤滑油路120は、プラネタリキャリア23A、23Bの外周面にオイルの排出口121を有する。隔壁18A、18Bには、軸方向において排出口121とオーバーラップする位置、且つ、径方向において排出口121の外側に配置され、オイルを第2軸受33A、33Bに誘導する誘導壁97が設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、軸受の潤滑構造に関する。
従来の軸受の潤滑構造として、特許文献1には、回転体としての遊星歯車減速機が、その下部が貯留部に浸漬するように配置され、軸受が配設される壁部の表面に、遊星歯車減速機と対向するように遊星歯車減速機と離間する方向に凹状部を設けることが記載されている。特許文献1によれば、この構成により、遊星歯車減速機の回転に伴って掻き上げられ、壁部の表面を伝う潤滑流体の一部を壁部に設けた凹状部を介して径方向内側に誘導し、軸受を潤滑することができる。
特開2015−108439号公報
しかしながら、特許文献1に記載の軸受の潤滑構造では、遊星歯車減速機による潤滑流体の掻き上げが十分に行われているときは良いが、車両の停車時若しくは低速走行時等の遊星歯車式減速機の回転に伴う潤滑流体の掻き上げが期待できないときの軸受の潤滑について改善の余地があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転体の回転に伴う潤滑流体の掻き揚げが期待できないときであっても、軸受に潤滑流体を供給可能な軸受の潤滑構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
回転体(例えば、後述する実施形態における第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12B)と、
該回転体を回転自在に支持する軸受(例えば、後述する実施形態における第2軸受33A、33B)と、
該軸受が配設される壁部(例えば、後述する実施形態における隔壁18A、18B)と、を備え、
前記壁部は、前記回転体の回転軸線方向で前記回転体の一方側に前記回転体と近接して配置され、
前記回転体は、内部に潤滑に供する潤滑流体が流れる潤滑流路(例えば、後述する実施形態における潤滑油路120)を有し、
前記潤滑流路は、前記回転体の外周面に前記潤滑流体の排出口(例えば、後述する実施形態における排出口121)を有し、
前記壁部には、軸方向において前記排出口とオーバーラップする位置、且つ、径方向において前記排出口の外側に配置され、前記潤滑流体を前記軸受に誘導する誘導壁(例えば、後述する実施形態における誘導壁97)が設けられている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記誘導壁は、前記軸受の回転軸線(例えば、後述する実施形態における回転軸線X)より上方に設けられている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加えて、
前記回転体は、サンギヤ(例えば、後述する実施形態におけるサンギヤ21A、21B)と、リングギヤ(例えば、後述する実施形態におけるリングギヤ24A、24B)と、該サンギヤ及び該リングギヤと噛み合う複数のプラネタリギヤ(例えば、後述する実施形態におけるプラネタリギヤ22A、22B)と、前記プラネタリギヤを自転自在且つ公転自在に支持するプラネタリキャリア(例えば、後述する実施形態におけるプラネタリキャリア23A、23B)と、を備え、
前記プラネタリキャリアは、軸方向に延設され、前記プラネタリギヤを回転可能に支持する回転軸(例えば、後述の実施形態のピニオンシャフト230)と、径方向に延設され、前記回転軸を保持する保持部(例えば、後述の実施形態の保持プレート25A、25B)と、を備え、
前記軸受は、前記壁部に対し前記プラネタリキャリアの前記保持部を回転自在に支持し、
前記排出口は、前記プラネタリキャリアの前記回転軸の外周側に形成され、
前記誘導壁は、360°を前記プラネタリギヤの数(例えば、後述する実施形態における3)で除した角度に亘って延設されている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成に加えて、
前記壁部は、前記回転体を収容する筺体(例えば、後述する実施形態におけるケース11)に設けられ、
前記筺体には、前記潤滑流体を貯留する貯留部(例えば、後述する実施形態における貯留部RT)が設けられ、
前記回転体は、鉛直方向下方の一部が前記貯留部に浸漬するように配置され、
前記壁部は、前記回転体と対向する対向面(例えば、後述する実施形態における表面82)に、前記回転体と離間する方向に凹設される凹状部(例えば、後述する実施形態における凹状部84)を有し、
該凹状部は、前記回転軸線方向から見て前記軸受よりも径方向外側且つ少なくとも前記誘導壁よりも径方向内側に、径方向及び円周方向に所定長さを有する領域に亙って形成されている。
請求項1に記載の発明によれば、軸受が配設される壁部には、回転体の外周面に設けられた潤滑流路の排出口と軸方向にオーバーラップする位置であって、軸受の径方向外側に潤滑流体を誘導する誘導壁が設けられているので、回転体を潤滑した潤滑流体を軸受の潤滑に用いることができる。従って、回転体の回転に伴う潤滑流体の掻き揚げが期待できないときであっても、軸受に潤滑流体を供給することができる。
請求項2に記載の発明によれば、重力により誘導壁を上方から下方へ流れる潤滑流体を軸受に供給することができる。
請求項3に記載の発明によれば、誘導壁は、軸受の回転軸線を中心に360°をプラネタリギヤの数で除した角度に亘って延設されているので、プラネタリキャリアが回転している場合であっても、いずれかのプラネタリギヤを支持する回転軸の外周面に形成された排出口が誘導壁の形成領域に位置することになり、継続して潤滑流体を軸受に供給できる。
請求項4に記載の発明によれば、回転体の回転によって掻き揚げられた潤滑流体によっても軸受を潤滑することができる。また、回転体の回転に伴って掻き上げられ、壁部の表面を伝う潤滑流体の一部を壁部に設けた凹状部を介して径方向内側に誘導し、軸受を潤滑することができる。このように潤滑流体の誘導を壁部に設けた凹状部を利用することで、気泡の発生、騒音・振動の発生を抑制でき、さらに必要以上の過剰な潤滑流体の捕集を避けることで貯留部への戻りが遅くなるのを抑制できる。
本発明に係る電動機を搭載可能な車両の一実施形態であるハイブリッド車両の概略構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る後輪駆動装置の縦断面図である。 図2に示す後輪駆動装置の上部部分拡大断面図である。 図3の要部拡大図である。 (a)及び(b)は、それぞれケースの内部に配置された隔壁を軸方向内側から見た図である。 隔壁の要部を示す斜視図である。 図6において第2軸受を不図示とした図である。
本発明に係る軸受の潤滑構造は、例えば、図1に示すような駆動システムの車両に適用される。以下の説明では本発明の軸受の潤滑構造を備える車両用駆動装置を後輪駆動用として用いる場合を例に説明するが、前輪駆動用に用いてもよい。
図1に示す車両3は、内燃機関4と電動機5とが直列に接続された駆動装置6(以下、前輪駆動装置と呼ぶ。)を車両前部に有するハイブリッド車両であり、この前輪駆動装置6の動力がトランスミッション7を介して前輪Wfに伝達される。一方、この前輪駆動装置6とは別に車両後部に設けられ、前輪駆動装置6とは機械的に接続されない駆動装置1(以下、後輪駆動装置と呼ぶ。)の動力は、後輪Wr(RWr、LWr)に伝達されるようになっている。前輪駆動装置6の電動機5と後輪駆動装置1の第1及び第2電動機2A、2Bとは、バッテリ9に接続され、バッテリ9からの電力供給と、バッテリ9へのエネルギー回生とが可能となっている。図1中、符号8は車両全体を制御するための制御装置である。
図2は、後輪駆動装置1の全体の縦断面図を示すものであり、図3は、図2の上部部分拡大断面図であり、図4は図3の要部拡大図である。同図において、符号11は、後輪駆動装置1のケースであり、ケース11は、車幅方向略中央部に配置される中央ケース11Mと、中央ケース11Mを挟むように中央ケース11Mの左右に配置されるモータケース11A、11Bと、から構成され、全体が略円筒状に形成される。
ケース11の内部には、後輪Wr用の車軸10A、10Bと、車軸駆動用の第1及び第2電動機2A、2Bと、この第1及び第2電動機2A、2Bの駆動回転を減速する第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bとが、同一軸線上にそれぞれ並んで配置されている。
この車軸10A、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aは左後輪LWrを駆動制御し、車軸10B、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bは右後輪RWrを駆動制御する。車軸10A、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aと、車軸10B、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bは、ケース11内で車幅方向に左右対称に配置されている。左後輪LWrは、第1電動機2Aに対して第1遊星歯車式減速機12Aと反対側に位置し、右後輪RWrも、第2電動機2Bに対して第2遊星歯車式減速機12Bと反対側に位置する。また、第1電動機2Aと第1遊星歯車式減速機12Aとは車幅方向外側からこの順序で配置され、且つ、第2電動機2Bと第2遊星歯車式減速機12Bとは車幅方向外側からこの順序で配置されることにより、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bは、第1及び第2電動機2A、2Bの間に配置される。
モータケース11A、11Bの中央ケース11M側には、それぞれ径方向内側に延びる隔壁18A、18Bが固定されている。より具体的には、隔壁18A、18Bは、中心に円筒状の空孔を有する略六角形形状とされており、それぞれの頂点がボルト81によってモータケース11A、11Bに締結されている。モータケース11A、11Bと隔壁18A、18Bとに囲まれた空間には、モータ室SA、SBが形成され、これらモータ室SA、SB内には、それぞれ第1及び第2電動機2A、2Bが配置される。また、中央ケース11Mと隔壁18A、18Bとに囲まれた空間には、別室としての減速機室SCが形成され、当該減速機室SC内に第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bが配置されている。換言すると、隔壁18A、18Bは、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bを収容する減速機室SCと、第1及び第2電動機2A、2Bを収容するモータ室SA、SBとを区画している。
なお、図2に示すように、本実施形態では、左モータケース11Aと中央ケース11Mとは、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aを収容する第1ケース11Lを構成し、また、右モータケース11Bと中央ケース11Mとは、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bを収容する第2ケース11Rを構成している。そして、第1ケース11Lは、第1電動機2Aと動力伝達経路の少なくとも一方の潤滑及び/又は冷却に供される液状媒体としてのオイルを貯留する左貯留部RLを有し、第2ケース11Rは、第2電動機2Bと動力伝達経路の少なくとも一方の潤滑及び/又は冷却に供されるオイルを貯留する右貯留部RRを有する。左貯留部RL及び右貯留部RRは、内部で連通して貯留部RTを構成する。図2中、符号Hは、貯留部RTの油面を示している。また、図2〜図5中の矢印は、後輪駆動装置1が車両に搭載された状態における位置関係を示している。
後輪駆動装置1には、ケース11の内部と外部とを連通するブリーザ装置40が設けられ、内部の空気が過度に高温・高圧とならないように内部の空気をブリーザ室41を介して外部に逃がすように構成される。ブリーザ室41は、ケース11の鉛直方向上部に配置され、中央ケース11Mの外壁と、中央ケース11M内に左モータケース11A側に略水平に延設された第1円筒壁43と、右モータケース11B側に略水平に延設された第2円筒壁44と、第1及び第2円筒壁43、44の内側端部同士をつなぐ左右分割壁45と、第1円筒壁43の左モータケース11A側先端部に当接するように取り付けられたバッフルプレート47Aと、第2円筒壁44の右モータケース11B側先端部に当接するように取り付けられたバッフルプレート47Bと、により形成された空間により構成される。
ブリーザ室41の下面を形成する第1及び第2円筒壁43、44と左右分割壁45とは、第1円筒壁43が第2円筒壁44より径方向内側に位置し、左右分割壁45が、第2円筒壁44の内側端部から縮径しつつ屈曲しながら第1円筒壁43の内側端部まで延設され、さらに径方向内側に延設されて略水平に延設された第3円筒壁46に達する。第3円筒壁46は、第1円筒壁43と第2円筒壁44との両外側端部より内側に且つその略中央に位置している。
中央ケース11Mには、バッフルプレート47A、47Bが、第1円筒壁43と中央ケース11Mの外壁との間の空間又は第2円筒壁44と中央ケース11Mの外壁との間の空間を第1遊星歯車式減速機12A又は第2遊星歯車式減速機12Bからそれぞれ区画するように固定されている。
また、中央ケース11Mには、ブリーザ室41と外部とを連通する外部連通路49がブリーザ室41の鉛直方向上面に接続される。外部連通路49のブリーザ室側端部は、鉛直方向下方を指向して配置されている。従って、オイルが外部連通路49を通って外部に排出されるのが抑制される。
第1及び第2電動機2A、2Bは、ステータ14A、14Bがそれぞれモータケース11A、11Bに固定され、このステータ14A、14Bの内周側に環状のロータ15A、15Bが回転可能に配置されている。ロータ15A、15Bの内周部には車軸10A、10Bの外周を囲繞する円筒軸16A、16Bが結合され、この円筒軸16A、16Bが車軸10A、10Bと同軸上に相対回転可能となるようにモータケース11A、11Bの端部壁17A、17Bと隔壁18A、18Bとに、それぞれ第1軸受19A、19B、第3軸受34A、34Bを介して支持されている。また、円筒軸16A、16Bの一端側の外周であって端部壁17A、17Bには、ロータ15A、15Bの回転位置情報を第1及び第2電動機2A、2Bの制御コントローラ(図示せず)にフィードバックするためのレゾルバ20A、20Bが設けられている。
ステータ14A、14B、及びロータ15A、15Bを含む第1及び第2電動機2A、2Bは、同一径とされ、第1及び第2電動機2A、2Bの回転軸線は同一線X上に配置され(以下、符号Xを回転軸線Xとして付す。)、また、第1及び第2電動機2A、2Bは互いに鏡対称に配置される。また、車軸10A及び円筒軸16Aは、第1電動機2A内を貫通して、第1電動機2Aの両端部から延出しており、車軸10B及び円筒軸16Bも、第2電動機2B内を貫通して、第2電動機2Bの両端部から延出している。
また、左後輪LWrと第1電動機2Aとの動力伝達経路上に配置された第1遊星歯車式減速機12A、及び右後輪RWrと第2電動機2Bとの動力伝達経路上に配置された第2遊星歯車式減速機12Bは、サンギヤ21A、21Bと、リングギヤ24A、24Bと、これらサンギヤ21A、21B及びリングギヤ24A、24Bに噛合される3つのプラネタリギヤ22A、22Bと、これらのプラネタリギヤ22A、22Bを支持するプラネタリキャリア23A、23Bと、を備え、サンギヤ21A、21Bから第1及び第2電動機2A、2Bの駆動力が入力され、減速された駆動力がプラネタリキャリア23A、23Bを通して車軸10A、10Bに出力されるようになっている。
サンギヤ21A、21Bは円筒軸16A、16Bに一体に形成されている。即ち、円筒軸16A、16Bによって、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bのサンギヤ21A、21Bと第1及び第2電動機2A、2Bのロータ15A、15Bとが機械的に接続されている。
また、プラネタリギヤ22A、22Bは、サンギヤ21A、21Bに直接噛合される大径の第1ピニオン26A、26Bと、この第1ピニオン26A、26Bよりも小径の第2ピニオン27A、27Bと、を有する2連ピニオンである。これらの第1ピニオン26A、26Bと第2ピニオン27A、27Bは、同軸にかつ回転軸線X方向(以下、軸方向と呼ぶ。)にオフセットした状態で一体に形成されている。また、プラネタリギヤ22A、22Bはニードルベアリング31A、31Bを介してプラネタリキャリア23A、23Bのピニオンシャフト230に支持される。
プラネタリキャリア23A、23Bは、軸方向に延設されたピニオンシャフト230の内側端部が、径方向に延設された腕部231に保持され、腕部231の径方向内側端部が車軸10A、10Bと一体回転可能にスプライン嵌合されるとともに、ピニオンシャフト230の外側端部が保持プレート25A、25Bにより第2軸受33A、33Bを介して隔壁18A、18Bに支持されている。プラネタリギヤ22A、22Bと腕部231との間、及び、プラネタリギヤ22A、22Bと保持プレート25A、25Bとの間には、それぞれスラストワッシャー13A、13Bが設けられている。
リングギヤ24A、24Bは、その内周面が小径の第2ピニオン27A、27Bに噛合されるギヤ部28A、28Bと、ギヤ部28A、28Bより小径でケース11の中間位置で互いに対向配置される小径部29A、29Bと、ギヤ部28A、28Bの軸方向内側端部と小径部29A、29Bの軸方向外側端部を径方向に連結する連結部30A、30Bと、を備えて構成されている。
ギヤ部28A、28Bは、中央ケース11Mの左右分割壁45の内径側端部に形成された第3円筒壁46を挟んで軸方向に対向している。小径部29A、29Bは、その外周面がそれぞれ後述する一方向クラッチ50のインナーレース51とスプライン嵌合し、リングギヤ24A、24Bは一方向クラッチ50のインナーレース51と一体回転するように互いに連結されて構成されている。
第2遊星歯車式減速機12B側であって、ケース11を構成する中央ケース11Mの第2円筒壁44とリングギヤ24Bのギヤ部28Bとの間には、リングギヤ24Bに接続されて制動手段を構成する油圧ブレーキ60が第1ピニオン26Bと径方向でオーバーラップし、第2ピニオン27Bと軸方向でオーバーラップするように配置されている。油圧ブレーキ60は、第2円筒壁44の内周面にスプライン嵌合された複数の固定プレート35と、リングギヤ24Bのギヤ部28Bの外周面にスプライン嵌合された複数の回転プレート36とが軸方向に交互に配置され、これらのプレート35、36が環状のピストン37によって締結及び解放操作されるようになっている。ピストン37は、中央ケース11Mの左右分割壁45と第3円筒壁46との間に形成された環状のシリンダ室に進退自在に収容されており、さらに第3円筒壁46の外周面に設けられた受け座38に支持される弾性部材39によって、常時、固定プレート35と回転プレート36とを解放する方向に付勢される。
また、さらに詳細には、左右分割壁45とピストン37の間はオイルが直接導入される作動室Sとされ、作動室Sに導入されるオイルの圧力が弾性部材39の付勢力に勝ると、ピストン37が前進(右動)し、固定プレート35と回転プレート36とが相互に押し付けられて締結することとなる。また、弾性部材39の付勢力が作動室Sに導入されるオイルの圧力に勝ると、ピストン37が後進(左動)し、固定プレート35と回転プレート36とが離間して解放することとなる。なお、油圧ブレーキ60は電動オイルポンプ70(図1参照)に接続されている。
この油圧ブレーキ60の場合、固定プレート35がケース11を構成する中央ケース11Mの左右分割壁45から伸びる第2円筒壁44に支持される一方で、回転プレート36がリングギヤ24Bのギヤ部28Bに支持されているため、両プレート35、36がピストン37によって押し付けられると、両プレート35、36間の摩擦締結によってリングギヤ24Bに制動力が作用し固定される。その状態からピストン37による締結が解放されると、リングギヤ24Bの自由な回転が許容される。なお、上述したように、リングギヤ24A、24Bは互いに連結されているため、油圧ブレーキ60が締結することによりリングギヤ24Aにも制動力が作用し固定され、油圧ブレーキ60が解放することによりリングギヤ24Aも自由な回転が許容される。
また、軸方向で対向するリングギヤ24A、24Bの連結部30A、30B間にも空間部が確保され、その空間部内に、リングギヤ24A、24Bに対し一方向の動力のみを伝達し他方向の動力を遮断する一方向クラッチ50が配置されている。一方向クラッチ50は、インナーレース51とアウターレース52との間に多数のスプラグ53を介在させたものであって、そのインナーレース51がスプライン嵌合によりリングギヤ24A、24Bの小径部29A、29Bと一体回転するように構成されている。またアウターレース52は、第3円筒壁46により位置決めされるとともに、回り止めされている。
図2に戻って、ケース11には、ステータ14A、14Bのコイル側面へオイルを供給する複数の吐出口112が形成されるとともに、下方に延びて車軸10A、10B内へ油を供給するように軸方向に向く潤滑油通路113が形成されている。
図4も参照して、車軸10A、10Bには、第1及び第2電動機2A、2Bの軸方向に沿って延出する軸方向孔114が形成されており、また、潤滑油通路113と軸方向に重なる位置には、潤滑油通路113と連通する第1径方向孔115が、プラネタリキャリア23A、23Bと軸方向に重なる位置には、プラネタリキャリア23A、23Bに設けられた腕部内潤滑油路116と連通する第2径方向孔117が形成されている。
プラネタリキャリア23A、23Bには、ピニオンシャフト230にピニオンシャフト内潤滑油路118が軸方向に延在し、腕部231に車軸10A、10Bの第2径方向孔117とピニオンシャフト内潤滑油路118とを連通する腕部内潤滑油路116が径方向に延在している。さらに、ピニオンシャフト内潤滑油路118は、ピニオンシャフト230の略中央部にピニオンシャフト230の外周面まで伸びる連通孔119が形成される。これらピニオンシャフト内潤滑油路118と腕部内潤滑油路116と連通孔119とで、プラネタリキャリア23A、23B内の潤滑油路120を構成する。従って、電動オイルポンプ70から吐出されたオイルは、吐出口112からステータ14A、14Bのコイル側面へ供給されるとともに、潤滑油通路113から、第1径方向孔115、軸方向孔114、第2径方向孔117、腕部内潤滑油路116、ピニオンシャフト内潤滑油路118、連通孔119、ニードルベアリング31A、31B、スラストワッシャー13A、13Bを通って、排出口121から減速機室SCに連通する。
次に、図5〜図7を参照し、本実施形態の隔壁18A、18Bの構成について詳細に説明する。隔壁18A、18Bは、軸方向で第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bの外側に第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bと近接して配置される。また、本実施形態では、隔壁18A、18Bは、同一緒元を有する同一部材からなり、隔壁18Bは、隔壁18Aを軸方向と直交し隔壁18Aと隔壁18Bとの間に位置する中間面M(図2参照)に対し反転移動させ且つ回転軸線Xに対し回転移動させた態様で配置されることで、中間面Mに対し鏡対称となるように配置されている。したがって、以下の説明においては、一方の隔壁18Aのみを示して説明する。また、図6、7においては、円筒軸16Aの図示を省略し、図7においては、第2軸受33Aの図示を省略している。
本実施形態の隔壁18Aは、減速機室SC側(図5中手前側)の表面82と、この表面82と反対に位置する背面93(図4参照。)と、を有し、第1遊星歯車式減速機12Aが表面82と対向し、第1電動機2Aが背面93と対向するように配置されている。
隔壁18Aは外縁部が肉厚となっており、外縁部には略六角形形状の頂点にボルト81が挿通する締結部が設けられている。隔壁18Aには、表面82側から見て、外縁部から径方向内側に向かってそれぞれ環形状を有する凸部96aと平坦部96bと凹部96cとが階段状に形成されている。
隔壁18Aには、さらに略中央に回転軸線X上に車軸10Aの外周を囲繞する円筒軸16Aが挿通する挿通穴が設けられており、隔壁18Aの径方向内側端部(すなわち、挿通穴の外縁)には、軸方向において減速機室SC側に向かって突出する環状突出壁88が形成されている。この環状突出壁88の外周面には、第1遊星歯車式減速機12Aを支持する第2軸受33Aが表面82と対向するように配置されている。また、環状突出壁88は、鉛直方向上部に一部が切り欠かれた隙間部92が形成されており、この隙間部92は後述する凹状部84と滑らかに接続する。
挿通穴の内周面89には、表面82よりも軸方向におけるモータ室SA側の端部において、径方向外側に凹んだ凹状内周面91が形成される。そして、この凹状内周面91に、円筒軸16Aを支持する第1軸受19Aが配置される。また、内周面89の軸方向における減速機室SC側の端部には、内周面89から径方向内側に突出する凸部90が形成されている。
このように、隔壁18Aの環状突出壁88には、第1遊星歯車式減速機12Aのプラネタリキャリア23Aを支持する第2軸受33Aが環状突出壁88の径方向外側に配置され、円筒軸16Aを支持する第1軸受19Aが環状突出壁88の径方向内側に配置される。また、隙間部92により、環状突出壁88の径方向外側と径方向内側とが連通している。
表面82の一部には、軸方向から見て第2軸受33Aよりも径方向外側に、他部83よりも軸方向におけるモータ室SA側に凹んだ扇形状の一対の凹状部84が径方向及び円周方向に所定長さを有するように、回転軸線Xを通る鉛直線Yに対し略線対称に形成されている。
各凹状部84の円周方向両端部、すなわち、凹状部84と他部83との境界には鉛直線Yに近い側の近位側段差部85aと鉛直線Yに遠い側の遠位側段差部85bが形成される。近位側段差部85a及び遠位側段差部85bは、軸方向に所定幅を有する面であり、前方側に位置する凹状部84の遠位側段差部85bは前方側から隙間部92と滑らかに接続し、後方側に位置する凹状部84の遠位側段差部85bは後方側から隙間部92と滑らかに接続する。前方側に位置する凹状部84の近位側段差部85aと後方側に位置する凹状部84の近位側段差部85aとは、隙間部92の鉛直方向上方で接続し、凹状部84同士は隙間部92の鉛直方向上方で滑らかに接続する。
凹状部84内には、凹状部84から減速機室SC側に突出する突起部86が形成されており、この突起部86と凹状部84との境界には中央段差部87が形成される。中央段差部87は、近位側段差部85a及び遠位側段差部85bと同様に、軸方向に所定幅を有する面であり、これら近位側段差部85a、遠位側段差部85b及び中央段差部87は、後述するように、オイルの誘導面として機能する。突起部86は、他部83よりも突出しないよう他部83と略同等若しくはそれ以下、即ち、中央段差部87が近位側段差部85a及び遠位側段差部85bと略同等若しくはそれ以下となるように形成されている。
前方側に位置する遠位側段差部85bは鉛直線Yから前方側に略60°の位置に形成され、後方側に位置する遠位側段差部85bは鉛直線Yから後方側に略60°の位置に形成され、一対の凹状部84の遠位側段差部85b間が略120°の範囲に形成されている。各凹状部84の近位側段差部85a及び遠位側段差部85bは、回転軸線Xよりも鉛直方向上側の所定位置から隙間部92を介して隔壁18Aの内周面89まで、径方向外側から回転軸線Xに向かうに従い鉛直方向下方に向かうように延びている。中央段差部87は、回転軸線Xよりも鉛直方向上方の所定位置から隙間部92の手前の位置まで、径方向外側から円筒軸16Aに向かうに従い鉛直方向下方に向かうように延びている。
また、隔壁18Aには、回転軸線Xより上方の凸部96aと平坦部96bとの境界に、表面82から軸方向に沿って減速機室SC側に突出する誘導壁97が設けられている。誘導壁97は、図4に示すように、軸方向において排出口121とオーバーラップする位置、且つ、径方向において排出口121の外側に配置されている。この誘導壁97は、前方側に位置する遠位側段差部85bから後方側に位置する遠位側段差部85bまで略120°の範囲に形成されている。なお、この120°は、360°をプラネタリギヤ22A、22Bの数である3で除した角度である。誘導壁97を360°をプラネタリギヤの数22A、22Bで除した角度以上に亘って延設することで、プラネタリキャリア23A、23Bが回転している場合であっても、いずれかのプラネタリギヤ22A、22Bを支持するピニオンシャフト230の外周側に形成された排出口121が誘導壁97の形成領域に位置することになり、継続してオイルを第2軸受33Aに供給できる。
このように構成された後輪駆動装置1において、電動オイルポンプ70から吐出されたオイルは、吐出口112からステータ14A、14Bのコイル側面へ供給されるとともに、潤滑油通路113から、第1径方向孔115、軸方向孔114、第2径方向孔117、腕部内潤滑油路116、ピニオンシャフト内潤滑油路118、連通孔119、ニードルベアリング31A、31B、スラストワッシャー13A、13B、排出口121を通って、隔壁18A、18Bに吐出される。排出口121から吐出されたオイルの一部は、隔壁18A、18Bの誘導壁97に衝突し誘導壁97から凹状部84に沿って自然落下し、中央段差部87及び鉛直方向下方に位置する遠位側段差部85bによって径方向内側、且つ軸方向におけるモータ室SA、SB側に向かって誘導され、第2軸受33A、33Bを潤滑する。また、一部は、環状突出壁88の隙間部92を介して、隔壁18A、18Bの内周面89に到達する。そして、オイルは内周面89に沿って自然落下し、この内周面89に配置された第1軸受19A、19Bも潤滑する。凹状部84に到達しないオイルは、平滑な他部83を伝って自然落下し、貯留部RTに戻る。
したがって、車両3の停止中、即ち、車軸10A、10Bに接続されたプラネタリキャリア23A、23Bの回転(自転)及びプラネタリギヤ22A、22Bの回転(公転)に伴うオイルの掻き上げがないときであっても、第2軸受33A、33B及び第1軸受19A、19Bを潤滑することができる。
また、車両3の走行中、即ち、車軸10A、10Bに接続されたプラネタリキャリア23A、23Bの回転中(自転)は、プラネタリキャリア23A、23Bの回転及びプラネタリギヤ22A、22Bの回転(公転)に伴って、貯留部RTのオイルが掻き上げられ、その一部が隔壁18A、18Bの表面82に運ばれる。他部83を伝って凹状部84に運ばれたオイルは、一対の近位側段差部85a及び遠位側段差部85bのうち鉛直方向上方に位置する近位側段差部85a及び中央段差部87に衝突し、凹状部84に沿って落下し、中央段差部87及び鉛直方向下方に位置する遠位側段差部85bによって径方向内側、且つ軸方向におけるモータ室SA、SB側に向かって誘導され、第2軸受33A、33Bを潤滑する。また、一部は、環状突出壁88の隙間部92を介して、隔壁18A、18Bの内周面89に到達する。そして、オイルは内周面89に沿って落下し、この内周面89に配置された第1軸受19A、19Bも潤滑する。
また、掻き上げられたオイルのうち、凹状部84に到達しないオイル、及び凹状部84を通過したオイルは、平滑な他部83を伝って落下し、貯留部RTに戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、第2軸受33A、33Bが配設される隔壁18A、18Bには、プラネタリキャリア23A、23Bの外周面に設けられた潤滑油路120の排出口121と軸方向にオーバーラップする位置であって、第2軸受33A、33Bの径方向外側にオイルを誘導する誘導壁97が設けられているので、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bを潤滑したオイルを第2軸受33A、33Bの潤滑に用いることができる。従って、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bの回転に伴うオイルの掻き揚げが期待できないときであっても、第2軸受33A、33Bにオイルを供給することができる。
また、誘導壁97は、第2軸受33A、33Bの回転軸線Xより上方に設けられているので、重力により誘導壁97を上方から下方へ流れるオイルを第2軸受33A、33Bに供給することができる。
また、誘導壁97は、第2軸受33A、33Bの回転軸線Xを中心に360°をプラネタリギヤ22A、22Bの数で除した角度に亘って延設されているので、プラネタリキャリア23A、23Bが回転している場合であっても、いずれかのプラネタリギヤ22A、22Bを支持するピニオンシャフト230の外周面に形成された排出口121が誘導壁97の形成領域に位置することになり、継続してオイルを第2軸受33A、33Bに供給できる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記実施形態では、回転体として第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bを例示したが、回転体は、通常のギヤ、電動機のロータ等であってもよい。
また、上記実施形態では、壁部として隔壁18A、18Bを例示したが、壁部はケース11の外壁等、筐体を構成する外壁であってもよい。また、筐体は、減速機のみを収容する減速機ケースであってもよく、電動機のみを収容するモータケースであってもよい。
11 ケース(筺体)
12A、12B 第1及び第2遊星歯車式減速機(回転体)
18A、18B 隔壁(壁部)
21A、21B サンギヤ
22A、22B プラネタリギヤ
23A、23B プラネタリキャリア
24A、24B リングギヤ
25A、25B 保持プレート(保持部)
33A、33B 第2軸受(軸受)
82 表面(対向面)
84 凹状部
97 誘導壁
120 潤滑油路(潤滑流路)
121 排出口
230 ピニオンシャフト(回転軸)
RT 貯留部
X 回転軸線

Claims (4)

  1. 回転体と、
    該回転体を回転自在に支持する軸受と、
    該軸受が配設される壁部と、を備え、
    前記壁部は、前記回転体の回転軸線方向で前記回転体の一方側に前記回転体と近接して配置され、
    前記回転体は、内部に潤滑に供する潤滑流体が流れる潤滑流路を有し、
    前記潤滑流路は、前記回転体の外周面に前記潤滑流体の排出口を有し、
    前記壁部には、軸方向において前記排出口とオーバーラップする位置、且つ、径方向において前記排出口の外側に配置され、前記潤滑流体を前記軸受に誘導する誘導壁が設けられている、軸受の潤滑構造。
  2. 請求項1に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記誘導壁は、前記軸受の回転軸線より上方に設けられている、軸受の潤滑構造。
  3. 請求項2に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記回転体は、サンギヤと、リングギヤと、該サンギヤ及び該リングギヤと噛み合う複数のプラネタリギヤと、前記プラネタリギヤを自転自在且つ公転自在に支持するプラネタリキャリアと、を備え、
    前記プラネタリキャリアは、軸方向に延設され、前記プラネタリギヤを回転可能に支持する回転軸と、径方向に延設され、前記回転軸を保持する保持部と、を備え、
    前記軸受は、前記壁部に対し前記プラネタリキャリアの前記保持部を回転自在に支持し、
    前記排出口は、前記プラネタリキャリアの前記回転軸の外周側に形成され、
    前記誘導壁は、360°を前記プラネタリギヤの数で除した角度に亘って延設されている、軸受の潤滑構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記壁部は、前記回転体を収容する筺体に設けられ、
    前記筺体には、前記潤滑流体を貯留する貯留部が設けられ、
    前記回転体は、鉛直方向下方の一部が前記貯留部に浸漬するように配置され、
    前記壁部は、前記回転体と対向する対向面に、前記回転体と離間する方向に凹設される凹状部を有し、
    該凹状部は、前記回転軸線方向から見て前記軸受よりも径方向外側且つ少なくとも前記誘導壁よりも径方向内側に、径方向及び円周方向に所定長さを有する領域に亙って形成されている、軸受の潤滑構造。
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