JP5663612B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents
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Description
液状流体を収容可能なケース(例えば、後述の実施形態のケース11)と、
前記液状流体に浸漬して配置され、双方向に回転運動可能な回転部材(例えば、後述の実施形態のプラネタリギヤ22A、22B)と、
前記回転部材の回転平面上で、前記回転部材の回転軸線(例えば、後述の実施形態の回転軸線O)を含む鉛直平面(例えば、後述の実施形態の鉛直平面H)に対して一方側から他方側に亘って前記回転部材の外周部を覆う仕切部材(例えば、後述の実施形態のバッフルプレート47A、47B)と、
を有する車両用駆動装置(例えば、後述の実施形態の後輪駆動装置1)であって、
前記仕切部材には、該仕切部材の径方向内側と外側とを連通する2つの開口部(例えば、後述の実施形態の開口部90、91)が設けられ、
前記2つの開口部は、前記回転部材が停止しているときの前記液状流体の静的液面(例えば、後述の実施形態の静止油面ST)よりも鉛直上方に形成され、
前記2つの開口部のうち一方は前記鉛直平面に対して一方側に配置され、他方は前記鉛直平面に対して他方側に配置され、
前記2つの開口部には、それぞれ前記開口部の鉛直方向上方側端部(例えば、後述の実施形態の鉛直方向上方側端部90b、91b)から径方向外側に延出する蓋部(例えば、後述の実施形態の92、93)が形成され、
前記蓋部は、一端(例えば、後述の実施形態の一端92a、93a)が前記開口部と接続され、他端(例えば、後述の実施形態の他端92b、93b)は前記開口部と離間して形成され、
前記他端は、前記一端よりも鉛直方向下方に配置されることを特徴とする。
前記一方の開口部に形成される前記蓋部の一端から他端に向かう方向は、前記回転部材が一方向に回転しているときに、前記回転部材が掻き上げることで飛散する前記液状流体の飛散方向と同じで、前記他方の開口部に形成される前記蓋部の一端から他端に向かう方向は、前記回転部材が前記一方向と逆の他方向に回転しているときに、前記回転部材が掻き上げることで飛散する前記液状流体の飛散方向と同じであることを特徴とする。
前記蓋部の一端から他端までの長さ(例えば、後述の実施形態の長さL1、L2)は、前記開口部の周方向の長さ(例えば、後述の実施形態の周方向の長さP1、P2)よりも長く形成されることを特徴とする。
前記2つの開口部には、それぞれ前記開口部の回転軸線方向一端側から径方向外側に延出する径方向延出部(例えば、後述の実施形態の径方向延出部94、95)が形成されることを特徴とする。
前記回転部材は、前記回転部材の外周に歯面(例えば、後述の実施形態の歯面96)が形成される歯車であり、
前記歯車の歯面は、前記回転部材の回転軸線方向と直交する方向(例えば、後述の実施形態の方向V)に対して傾斜して形成されることを特徴とする。
また、それぞれの開口部に形成される蓋部は下側を向いて形成されるので、回転部材が回転中に、回転部材の周面の一点が液状流体に浸漬した状態を経て液状流体から離間するとき、離間後に先に対向する開口部(回転部材の回転頂点よりも手前)では、液状流体の飛散方向と蓋部の傾斜方向は交差し、離間後に後に対向する開口部(回転部材の回転頂点よりも後側)では、液状流体の飛散方向と蓋部の傾斜方向は平行になる。これにより、それぞれの開口部からの液状流体の排出量を均一にすることができる。
図1に示す車両3は、内燃機関4と電動機5が直列に接続された駆動装置6(以下、前輪駆動装置と呼ぶ。)を車両前部に有するハイブリッド車両であり、この前輪駆動装置6の動力がトランスミッション7を介して前輪Wfに伝達される一方で、この前輪駆動装置6と別に車両後部に設けられた駆動装置1(以下、後輪駆動装置と呼ぶ。)の動力が後輪Wr(RWr、LWr)に伝達されるようになっている。前輪駆動装置6の電動機5と後輪Wr側の後輪駆動装置1の第1及び第2電動機2A、2Bは、バッテリ9に接続され、バッテリ9からの電力供給と、バッテリ9へのエネルギー回生が可能となっている。図1中、符号8は車両全体を制御するための制御装置である。
壁44の内側端部から縮径しつつ屈曲しながら第1円筒壁43の内側端部まで延設され、さらに径方向内側に延設されて略水平に延設された第3円筒壁46に達する。第3円筒壁46は、第1円筒壁43と第2円筒壁44の両外側端部より内側に且つその略中央に位置している。
5A、15Bの回転位置情報を電動機2A、2Bの制御コントローラ(図示せず)にフィードバックするためのレゾルバ20A、20Bが設けられている。ステータ14A、14B、及びロータ15A、15Bを含む第1及び第2電動機2A、2Bは、同一半径を有し、第1及び第2電動機2A、2Bは互いに鏡面対称に配置される。また、車軸10A及び円筒軸16Aは、第1電動機2A内を貫通して、第1電動機2Aの両端部から延出しており、車軸10B及び円筒軸16Bも、第2電動機2B内を貫通して、第2電動機2Bの両端部から延出している。
21A、21Bから電動機2A、2Bの駆動力が入力され、減速された駆動力がプラネタリキャリア23A、23Bを通して車軸10A、10Bに出力されるようになっている。
を備えて構成されている。
なお、図2に示すように、ケース11内には、液状流体としての油が収容されており、ステータ14A、14B、リングギヤ24A、24B、プラネタリギヤ22A、22Bなどが油に一部浸漬して配置されている。
側の順方向の回転動力が電動機2A、2B側に入力されるときに非係合状態となるとともに車輪Wr側の逆方向の回転動力が電動機2A、2B側に入力されるときに係合状態となる。
圧ブレーキ60は、車両の走行状態や一方向クラッチ50の係合・非係合状態に応じて、オイルポンプ70から供給される油の圧力により、解放状態、弱締結状態、締結状態
に制御される。例えば、車両3が電動機2A、2Bの力行駆動により前進する時(低車速時、中車速時)は、一方向クラッチ50が締結するため動力伝達可能な状態となるが油圧ブレーキ60が弱締結状態に制御されることで、電動機2A、2B側からの順方向の回転動力の入力が一時的に低下して一方向クラッチ50が非係合状態となった場合にも、電動機2A、2B側と車輪Wr側とで動力伝達不能になることが抑制される。また、車両3が
内燃機関4及び/又は電動機5の力行駆動により前進する時(高車速時)は、一方向クラ
ッチ50が非係合となりさらに油圧ブレーキが解放状態に制御されることで、電動機2A、2Bの過回転が防止される。一方、車両3の後進時や回生時には、一方向クラッチ50が非係合となるため油圧ブレーキ60が締結状態に制御されることで、電動機2A、2B側からの逆方向の回転動力が車輪Wr側に出力され、又は車輪Wr側の順方向の回転動力が電動機2A、2B側に入力される。
そして、バッフルプレート47Bは、延伸部83に設けられた上部取付孔85と、環状平板部80から下方に延出した部分に形成された下部取付孔86とを介して、第2円筒壁44にボルト締結される。
これにより、図6に示すように、車両前進時、プラネタリギヤ22Bは矢印Aに示すように公転するともに、矢印Bに示すように自転し、油面から離間したプラネタリギヤ22Bに付着した油が矢印Cに示す方向に主に飛散するとともに、全体として、プラネタリキャリア23Bの公転によるものとプラネタリギヤ22Bの自転によるものとの合計で、矢印Dに示す方向に飛散する。また、車両後進時には、公転方向及び自転方向が矢印A、Bと逆方向となり、プラネタリギヤ22Bに付着した油が矢印C´に示す方向に主に飛散するとともに、全体として、矢印D´に示す方向に飛散する。したがって、プラネタリギヤ22Bの回転方向に依らずに、プラネタリギヤ22Bは、回転しながら掻き上げた油を開口部90、91から効率的に排出することができる。
また、本実施形態では、前方開口部90の周方向の長さP1が、後方開口部91の周方向の長さP2よりも長く形成されているので、車両前進時はより効率的に油を排出することができる。
本発明の回転部材としては、遊星歯車機構の場合には、本実施形態のように、ステップドピニオンのリングギヤと噛み合わない側のピニオンに適用される。
また、本発明は、差動運動を行わない、任意の回転部材に対して適用可能である。
また、本実施形態のバッフルプレートは2部材によって構成されているが、これに限定されず、また、形状についても限定されるものでない。
また、本発明は、冷却、潤滑に供される液状流体として油を用いたが、他の液体を用いてもよい。
2A 第1電動機
2B 第2電動機
11 ケース
14A、14B ステータ
15A、15B ロータ
22A、22B プラネタリギヤ(回転部材)
47A、47B バッフルプレート(仕切部材)
90、91 開口部
92、93 蓋部
94、95 径方向延出部
96 歯面
H 鉛直平面
O 回転軸線
ST 静的液面
Claims (5)
- 液状流体を収容可能なケースと、
前記液状流体に浸漬して配置され、双方向に回転運動可能な回転部材と、
前記回転部材の回転平面上で、前記回転部材の回転軸線を含む鉛直平面に対して一方側から他方側に亘って前記回転部材の外周部を覆う仕切部材と、
を有する車両用駆動装置であって、
前記仕切部材には、該仕切部材の径方向内側と外側とを連通する2つの開口部が設けられ、
前記2つの開口部は、前記回転部材が停止しているときの前記液状流体の静的液面よりも鉛直上方に形成され、
前記2つの開口部のうち一方は前記鉛直平面に対して一方側に配置され、他方は前記鉛直平面に対して他方側に配置され、
前記2つの開口部には、それぞれ前記開口部の鉛直方向上方側端部から径方向外側に延出する蓋部が形成され、
前記蓋部は、一端が前記開口部と接続され、他端は前記開口部と離間して形成され、
前記他端は、前記一端よりも鉛直方向下方に配置されることを特徴とする車両用駆動装置。 - 前記一方の開口部に形成される前記蓋部の一端から他端に向かう方向は、前記回転部材が一方向に回転しているときに、前記回転部材が掻き上げることで飛散する前記液状流体の飛散方向と同じで、前記他方の開口部に形成される前記蓋部の一端から他端に向かう方向は、前記回転部材が前記一方向と逆の他方向に回転しているときに、前記回転部材が掻き上げることで飛散する前記液状流体の飛散方向と同じであることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
- 前記蓋部の一端から他端までの長さは、前記開口部の周方向の長さよりも長く形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
- 前記2つの開口部には、それぞれ前記開口部の回転軸線方向一端側から径方向外側に延出する径方向延出部が形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用駆動装置。
- 前記回転部材は、前記回転部材の外周に歯面が形成される歯車であり、
前記歯車の歯面は、前記回転部材の回転軸線方向と直交する方向に対して傾斜して形成されることを特徴とする請求項4に記載の車両用駆動装置。
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