JP2010223344A - 潤滑装置 - Google Patents

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【課題】リングギヤに潤滑油が再度付着することを抑制できるような潤滑装置を提供する。
【解決手段】潤滑装置は、ケーシングの底部に貯留された潤滑油をリングギヤ10によって掻き上げることにより、潤滑油をギヤ同士の噛み合い部分に供給するように構成されている。そして、ケーシングの内面とリングギヤ10の外周部との間には、このリングギヤ10の外周部を覆うように遮蔽部材31が設けられ、遮蔽部材31には、リングギヤ10により掻き上げられた潤滑油をこの遮蔽部材31の内側から外側へ排出する開口部32が形成されている。また、遮蔽部材31には、開口部32の上端縁32aから斜め上方に向けて突出する再流入防止板33が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ケーシングの底部に貯留された潤滑油をリングギヤによって掻き上げることにより、潤滑油をギヤ同士の噛み合い部分に供給するように構成された潤滑装置に関する。
車両用の動力伝達装置は、回転部材の回転によりトルクが伝達されるように構成されている。これらの動力伝達装置のうち、変速機や差動装置は、複数のギヤを備えており、各ギヤの噛み合い部分に発熱や摩耗が発生する。このため、ギヤが収納されたケーシングの内部に潤滑油を封入し、この潤滑油により各ギヤを潤滑および冷却する構成が採用されている。
このような潤滑装置を備えたディファレンシャル装置の一例が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1には、ディファレンシャル装置のケーシングの底部に貯留された潤滑油を、リングギヤによって掻き上げる(跳ね上げる)ことによって、ギヤ同士の噛み合い部分の潤滑を行うことが示されている。また、潤滑油がブリーザプラグから外部に漏れることを抑制するために、ケーシングのリングギヤ外周側の部分にリングギヤの外周側から内周側に向けて潤滑油を案内する突起、溝等を設け、リングギヤによる潤滑油の掻き上げ量を低減することが示されている。
特開平11−108163号公報
ところで、上述したようないわゆる掻き上げ方式(跳ねかけ方式とも言う)の潤滑装置では、リングギヤによって掻き上げられ、遠心力によりリングギヤから離れた潤滑油が、ケーシングの内面に跳ね返されること等によってリングギヤに再度付着することは好ましくない。その理由は、リングギヤに潤滑油が再度付着すると、潤滑油を跳ね飛ばすためのエネルギーを奪われることになるので、その分リングギヤの回転抵抗が増大する可能性があり、これに伴ってリングギヤによる潤滑油の撹拌抵抗が増大することが懸念されるからである。このことは、上記特許文献1に記載の潤滑装置においても同様に懸念される。
本発明は、そのような問題点を鑑みてなされたものであり、リングギヤに潤滑油が再度付着することを抑制できるような潤滑装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、潤滑装置であって、ケーシングの底部に貯留された潤滑油をリングギヤによって掻き上げることにより、潤滑油をギヤ同士の噛み合い部分に供給するように構成されている。そして、上記ケーシングの内面とリングギヤの外周部との間には、このリングギヤの外周部を覆うように遮蔽部材が設けられ、上記遮蔽部材には、リングギヤにより掻き上げられた潤滑油をこの遮蔽部材の内側から外側へ排出する開口部が形成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、ケーシングの底部に貯留された潤滑油がリングギヤの回転に伴って掻き上げられる(跳ね上げられる)が、掻き上げられた潤滑油の一部は、遠心力により遮蔽部材の開口部を通って遮蔽部材の内側から外側へ排出される。開口部から排出された潤滑油は、ケーシングの内面に跳ね返され、自重により遮蔽部材とケーシングの内面との間を落下し、ケーシングの底部へ落下する。この際、遮蔽部材によってリングギヤの外周部が覆われているので、開口部から排出された潤滑油がリングギヤに再度付着することを抑制することができる。これにより、潤滑油がリングギヤに再度付着することに起因する回転抵抗の増大、および、これに伴う撹拌抵抗の増大を抑制することができる。
本発明において、上記遮蔽部材には、上記開口部の上端縁から斜め上方へ向けて突出する突出部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、遮蔽部材の外側へ排出された潤滑油が、開口部から遮蔽部材の内側へ再度流入することが、突出部によって妨げられる。これにより、潤滑油がリングギヤに再度付着することをより効果的に抑制することができる。
本発明によれば、遮蔽部材によってリングギヤの外周部が覆われているので、開口部から排出された潤滑油がリングギヤに再度付着することを抑制することができる。これにより、潤滑油がリングギヤに再度付着することに起因する回転抵抗の増大、および、これに伴う撹拌抵抗の増大を抑制することができる。
実施形態に係るトランスアクスルのケーシングを示す側面端面図である。 図1のケーシングに内蔵されたディファレンシャル装置の構成を示す平面断面図である。 ディファレンシャル装置のリングギヤおよび遮蔽部材を示す斜視図である。 リングギヤに掻き上げられたオイルの流れを模式的に示す図である。 変形例を示す図4に対応する図である。
本発明を具体化した実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
以下では、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式の車両に搭載されたディファレンシャル装置に本発明の潤滑装置を適用した例について説明する。まず、ディファレンシャル装置を含むトランスアクスルの概略構成について、図1、図2を参照して説明する。
トランスアクスル1は、中空に構成されたケーシング2を備えており、このケーシング2は第1分割体2Aと第2分割体2Bとを突き合わせてボルトにより締め付け固定したものである。そして、主として第1分割体2Aの内部には変速機構3が配置され、第1分割体2Aの内部および第2分割体2Bの内部に亘りディファレンシャル装置4が配置されている。
変速機構3は、車両の走行状態に基づいて自動的に変速段を切り替えることの可能な自動変速機として機能するものである。この変速機構3は、相互に平行に配置されたインプットシャフト5およびカウンタシャフト6を備えている。このインプットシャフト5およびカウンタシャフト6は、車両の幅方向に配置されている。また、インプットシャフト5には、動力源(図示せず)から出力されたトルクが入力されるように構成されている。
インプットシャフト5の外周側には、軸線方向に複数の遊星歯車機構(図示せず)が配置されているとともに、インプットシャフト5にはカウンタドライブギヤ7が取り付けられている。また、インプットシャフト5の外周側には、複数の摩擦係合装置が配置されており、これらの摩擦係合装置の動作により、各遊星歯車機構のトルク伝達経路が切り替えられるように構成されている。
カウンタシャフト6には、カウンタドリブンギヤ8およびファイナルドライブギヤ9が取り付けられている。そして、カウンタドライブギヤ8とカウンタドライブギヤ7とが噛み合わされている。つまり、インプットシャフト5に入力された回転が遊星歯車機構により変速されるとともに、カウンタドライブギヤ7およびカウンタドリブンギヤ8を介してカウンタシャフト6に伝達される。
ディファレンシャル装置4は、デフケース11の内部に互いに噛み合いながら回転するピニオンギヤ16およびサイドギヤ17,18が収容され、これらピニオンギヤ16およびサイドギヤ17,18の回転により差動動作を行うよう構成されている。具体的には、ディファレンシャル装置4は、リングギヤ10を備えており、リングギヤ10とファイナルドライブギヤ9とが噛み合わされている。リングギヤ10は、中空のデフケース11の外周に対してボルト12により締め付け固定されている。このリングギヤ10の外径は、インプットシャフト5およびカウンタシャフト6に取り付けられている各ギヤの外径よりも大きい値に設定されている。
また、ケーシング2の内部には2つの軸受け13,14が配置されており、デフケース11が軸受け13,14により回転可能に支持されている。上記構成により、リングギヤ10は、第1分割体2A側の突き合わせ端側に回転可能に支持されている。そして、インプットシャフト5およびカウンタドライブギヤ7の回転中心A1が、カウンタシャフト6およびカウンタドリブンギヤ8の回転中心B1よりも低い位置に設定され、リングギヤ10の回転中心C1が、回転中心A1よりも低い位置に設定されている。
デフケース11にはピニオンピン15が固定されており、ピニオンピン15には複数(この実施形態では2つ)のピニオンギヤ16が回転可能に取り付けられている。これらピニオンギヤ16の背面(外周側の面)は略球面形状とされており、これらピニオンギヤ16の背面とデフケース11の内壁面との間には、球面滑り軸受けとしてのピニオンスラストワッシャ16aが介在されている。
デフケース11の内部には2つのサイドギヤ17,18が配置され、サイドギヤ17,18と、複数のピニオンギヤ16とが噛み合わされている。そして、サイドギヤ17,18には別個にドライブシャフト19,20が固定され、ドライブシャフト19,20が、デフケース11の軸穴21,22に回転可能に配置されている。また、このサイドギヤ17,18の背面(外周側の面)とデフケース11の内壁面との間には、円環状のスラスト軸受けとしてのサイドギヤスラストワッシャ17a,18aが介在されている。なお、ドライブシャフト19,20の端部には前輪(図示せず)が取り付けられている。
また、ケーシング2には軸穴23,24が形成され、軸穴23,24にドライブシャフト19,20が別個に配置されている。この軸穴23,24にはアウターシール25,26が別個に取り付けられ、軸穴23,24の内周面と、ドライブシャフト19,20との間を液密に密封している。アウターシール25,26は、ケーシング2の内部に封入された潤滑油が、軸穴23,24から外部に漏れることを防止するための構成である。なお、図2における符号15aはピニオンピン15の抜け止めのためのピンであり、符号13a,14aは各軸受け13,14やデフケース11内にオイルを導入するためのオイル導入孔である。
ケーシング2におけるインプットシャフト5またはカウンタドライブギヤ7の外周側、より具体的には上方には、ブリーザプラグ27が取り付けられている。このブリーザプラグ27は、ケーシング2の内部の圧力を外部に逃がすための構成であり、ケーシング2の内部と外部とを連通する通気路を備えている。この通気路は、ケーシング2の内部の圧力変化に応じて開閉するように構成されている。つまり、カウンタドライブギヤ7により潤滑油が撹拌されて泡立った場合でも、泡状の潤滑油がブリーザプラグ27に到達するまでの時間を可及的に長くするため、ケーシング2の上部にブリーザプラグ27が配置されている。
また、第1分割体2Aの開口端、言い換えれば、第2分割体2Bとの突き合わせ端側の内周には、回転中心A1を曲率の中心とする略円弧形状の第1内周面28と、回転中心B1を曲率の中心とする略円弧形状の第2内周面29とが形成されている。さらに、第1内周面28と第2内周面29との境界部分には、ケーシング2の一部を上方に山形に突出した突出部30が形成されている。そして、第1内周面28がカウンタドライブギヤ7の外周側に配置され、第2内周面29がリングギヤ10の外周側に配置されている。
上述のように構成されたトランスアクスル1の動作について説明する。
まず、動力源からインプットシャフト5にトルクが入力されてインプットシャフト5が回転すると、この回転が遊星歯車機構により変換されてカウンタドライブギヤ7が図1の時計方向に回転する。すると、カウンタドリブンギヤ8が反時計方向に回転し、カウンタシャフト6およびファイナルドライブギヤ9ならびにリングギヤ10を介してデフケース11にトルクが伝達される。デフケース11に伝達されたトルクは、ピニオンギヤ16およびサイドギヤ17,18を介してドライブシャフト19,20に伝達される。すなわち、カウンタドライブギヤ7およびカウンタドリブンギヤ8の回転が、リングギヤ10により減速されてドライブシャフト19,20に伝達され、ドライブシャフト19,20のトルクにより前輪が駆動される。つまり、カウンタドライブギヤ7の回転速度の方が、リングギヤ10の回転速度よりも高い。
ここで、ディファレンシャル装置4の差動動作について説明する。まず、車両が直進している場合には、ファイナルドライブギヤ9からリングギヤ10にトルクが入力されると、リングギヤ10に回転一体となっているデフケース11が回転し、このデフケース11と一体的に一対のピニオンギヤ16が公転(ドライブシャフト19,20の軸心回りに公転)することになる。これにより、一対のサイドギヤ17,18および一対のドライブシャフト19,20が回転駆動されるので、左右の駆動輪が同一回転数で駆動される。
一方、車両のカーブ走行(旋回)等によって、左右の前輪に回転抵抗差が生じたときには、一対のピニオンギヤ16が自転することになって、両サイドギヤ17,18が差動回転することになる。これにより、リングギヤ10に入力されたトルクが左右のドライブシャフト19,20を介して左右の前輪に差動分配されることになる。
そして、上記動作中、各ギヤ同士の噛み合い部分が、潤滑油により潤滑および冷却される。具体的には、ケーシング2の底部に貯留された潤滑油の静的油面が、図1に示す高さH1の位置に設定されており、この潤滑油がリングギヤ10およびカウンタドライブギヤ7によって掻き上げられる(跳ね上げられる)ことによって、各ギヤ同士の噛み合い部分の潤滑等が行われるようになっている。
この実施形態では、ディファレンシャル装置4において、リングギヤ10の外周部を覆うように遮蔽部材31が設けられており、この遮蔽部材31には、リングギヤ10により掻き上げられた潤滑油をこの遮蔽部材31の内側(内径側)から外側(外径側)へ排出する開口部32が形成されていることを特徴としている。以下、この特徴部分について、図3、図4を参照して説明する。
遮蔽部材31は、側面視で略円弧状に湾曲された金属製(例えば鉄製)の部材であって、ケーシング2の内面とリングギヤ10の外周部との間に配設されている。遮蔽部材31の一端は、ケーシング2の底部に貯留された潤滑油に浸漬されており、他端は、カウンタドリブンギヤ8の近傍まで延びている。
遮蔽部材31は、断面視で略コ字状に形成されており、リングギヤ10の側面と略平行に延びる一対の側板31a,31bと、リングギヤ10のケーシング2の内面とリングギヤ10の外周縁との間に配置され、一対の側板31a,31bを外周側において繋ぐ外周板31cとを備えている。そして、これらの側板31a,31bおよび外周板31cによって、リングギヤ10の外周部に設けられたギヤ部10aを覆っている。外周板31cとケーシング2の内面との間には、所定の隙間が確保されている。
遮蔽部材31の外周板31cには、矩形の開口部32が形成されている。開口部32は、遮蔽部材31の内側(内径側)と外側(外径側)とを連通するものである。この開口部32は、リングギヤ10により掻き上げられた潤滑油を遮蔽部材31の内側から外側へ排出するために設けられている。この実施形態では、開口部32は、リングギヤ10の回転中心C1と略同じ高さの位置に設けられている。
また、遮蔽部材31の外周板31cの外周面には、再流入防止板33が設けられている。再流入防止板33は、開口部32の上端縁32aから、側面視で、斜め上方に向けて突出する突出部となっている。再流入防止板33は、開口部32から排出された潤滑油が、この開口部32から遮蔽部材31の内側へ再流入することを防止するために設けられている。この再流入防止板33は、遮蔽部材31に開口部32を形成する際、この開口部32と同時に形成することが可能である。具体的には、開口部32の上端縁32a以外の3辺を遮蔽部材31から切断し、切断した部分を上端縁32aにおいて外側に折り曲げることによって、開口部32および再流入防止板33を形成することが可能である。
遮蔽部材31の外周板31cの内周面には、リブ34が設けられている。リブ34は、開口部32の上端縁32aから、側面視で、斜め下方に向けて突出する突出部となっている。リブ34は、リングギヤ10により掻き上げられた潤滑油を遮蔽部材31の内側から外側へ案内するために設けられている。リブ34は、例えば溶接等の手段によって開口部32の上端縁32aに取り付けられている。
この実施形態によれば、上述のような遮蔽部材31が設けられているので、次のような効果が得られる。
ケーシング2の底部に貯留された潤滑油がリングギヤ10の回転に伴って掻き上げられる(跳ね上げられる)が、掻き上げられた潤滑油の一部は、遠心力により遮蔽部材31の開口部32を通って遮蔽部材31の内側から外側へ排出される。図4には、リングギヤ10により掻き上げられた潤滑油の流れの一例を矢印で示している。そして、開口部32から排出された潤滑油は、ケーシングの内面に跳ね返され、自重により遮蔽部材31の外周板31cとケーシング2の内面との間を落下し、ケーシング2の底部へ落下する。この際、遮蔽部材31によってリングギヤ10の外周部が覆われているので、開口部32から排出された潤滑油がリングギヤ10に再度付着することを抑制することができる。これにより、潤滑油がリングギヤ10に再度付着することに起因する回転抵抗の増大、および、これに伴う撹拌抵抗の増大を抑制することができる。
また、この実施形態では、開口部32から遮蔽部材31の外側へ排出された潤滑油が、再流入防止板33により開口部32から遮蔽部材31の内側へ再度流入することが妨げられる。これにより、潤滑油がリングギヤ10に再度付着することをより効果的に抑制することができる。
−他の実施形態−
上記実施形態では、遮蔽部材31に開口部32を1つだけ形成した例を挙げたが、遮蔽部材に複数の開口部を設ける構成としてもよい。例えば、図5に示すように、遮蔽部材41に2つの開口部42,43を形成してもよい。
図5に示す遮蔽部材41は、図3、図4に示す遮蔽部材31と略同様の構成であって、2つの開口部42,43を備えている点で、図3、図4に示す遮蔽部材31とは異なっている。言い換えれば、図5に示す遮蔽部材41は、図3、図4に示す遮蔽部材31に開口部が1つ追加された構成となっている。図5に示す遮蔽部材41に設けられる開口部42,43のうち、一方の開口部42は、リングギヤ10の回転中心C1と略同じ高さの位置に設けられ、他方の開口部43は、リングギヤ10の回転中心C1よりも高い位置に設けられている。そして、遮蔽部材41には、再流入防止板44,45およびリブ46,47が開口部42,43に対応してそれぞれ設けられている。
なお、再流入防止板の側面形状を、途中で斜め下方へ向けて折り曲がる山型形状(凸形状)としてもよい。例えば、図5に示す遮蔽部材41では、下側の開口部42に対応して設けられる再流入防止板44が山部(凸部)44aを形成するように、途中で斜め下方へ向けて折り曲げられた形状となっている。
上記実施形態では、フロントエンジン・フロントドライブ(FF)方式の車両に搭載されるディファレンシャル装置を例に挙げているが、フロントエンジン・リアドライブ(FR)方式の車両に搭載されるリア側のディファレンシャル装置や、4輪駆動方式の車両におけるフロント側のディファレンシャル装置およびリア側のディファレンシャル装置にも、本発明を適用することが可能である。
本発明は、ケーシングの底部に貯留された潤滑油をリングギヤによって掻き上げることにより、潤滑油をギヤ同士の噛み合い部分に供給するように構成された潤滑装置に利用できる。
1 トランスアクスル
2 ケーシング
4 ディファレンシャル装置
10 リングギヤ
31 遮蔽部材
32 開口部
32a 上端縁
33 再流入防止板

Claims (2)

  1. ケーシングの底部に貯留された潤滑油をリングギヤによって掻き上げることにより、潤滑油をギヤ同士の噛み合い部分に供給するように構成された潤滑装置において、
    上記ケーシングの内面とリングギヤの外周部との間には、このリングギヤの外周部を覆うように遮蔽部材が設けられ、
    上記遮蔽部材には、リングギヤにより掻き上げられた潤滑油をこの遮蔽部材の内側から外側へ排出する開口部が形成されていることを特徴とする潤滑装置。
  2. 請求項1に記載の潤滑装置において、
    上記遮蔽部材には、上記開口部の上端縁から斜め上方へ向けて突出する突出部が設けられていることを特徴とする潤滑装置。
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