JP7278694B2 - オイル供給構造 - Google Patents

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本発明は、手動変速機の変速ギヤにオイルを供給する構造に関する。
自動車などの車両に搭載される変速機として、手動変速機(MT:Manual Transmission)が広く知られている。
手動変速機は、互いに平行に配置されるインプット軸およびアウトプット軸を備えている。インプット軸およびアウトプット軸は、手動変速機の外殻をなすユニットケースに回転可能に支持されている。ユニットケース内には、ドライブギヤおよびこのドライブギヤと噛合するドリブンギヤの組が前進の各変速段に対して設けられている。各変速段のドライブギヤは、インプット軸に一体に形成もしくは相対回転不能に支持されるか、または、インプット軸に相対回転可能に支持されている。各変速段のドリブンギヤは、アウトプット軸に一体に形成もしくは相対回転不能に支持されるか、または、インプット軸に相対回転可能に支持されている。
ユニットケース内には、手動変速機とともに、デファレンシャルギヤが収容されている。デファレンシャルギヤには、動力が伝達されるリングギヤと、リングギヤと一体的に回転するデフケースとが備えられている。ユニットケース内には、オイル(潤滑油)が封入されており、オイルは、デファレンシャルギヤを収容する空間の底部に溜まる。リングギヤに動力が伝達されて、リングギヤおよびデフケースが回転すると、その溜まっているオイルがリングギヤに掻き上げられて飛沫となり、オイルの飛沫がユニットケース内の各部に供給される。
特開2013-19469号公報
ドライブギヤおよびドリブンギヤなどの変速ギヤには、オイルの供給不足による摩耗や焼き付きを防止するため、十分な量のオイルが供給されることが望ましく、リングギヤからのオイルの飛沫の供給だけでなく、別の手法によってもオイルが供給されることが好ましい。
本発明の目的は、変速ギヤにオイルを良好に供給できる、オイル供給構造を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係るオイル供給構造は、オイルが封入されたユニットケース内に手動変速機およびデファレンシャルギヤを収容した変速ユニットにおいて、手動変速機の変速ギヤにオイルを供給するためのオイル供給構造であって、変速ギヤの上方には、シフトアンドセレクトシャフトが変速ギヤの回転軸線方向に延び、シフトアンドセレクトシャフトには、シフトアンドセレクトレバーがピンにより固定されており、ピンの先端部は、シフトアンドセレクトレバーから突出して変速ギヤに向けて延びている。
この構成によれば、デファレンシャルギヤに動力が伝達されて、デファレンシャルギヤのリングギヤおよびデフケースが回転すると、ユニットケース内の底部に溜まっているオイルがリングギヤに掻き上げられて飛沫となり、オイルの飛沫がユニットケース内の各部に供給される。
変速ギヤの上方には、シフトアンドセレクトシャフトが変速ギヤの回転軸線方向に延在している。シフトアンドセレクトシャフトには、シフトアンドセレクトレバーが固定されている。その固定に使用されているピンは、シフトアンドセレクトシャフトおよびシフトアンドセレクトレバーを貫通し、ピンの先端部は、シフトアンドセレクトレバーから突出して変速ギヤに向けて延びている。
これにより、シフトアンドセレクトシャフトおよびシフトアンドセレクトレバーに付着したオイルの一部は、シフトアンドセレクトシャフトおよびシフトアンドセレクトレバーを伝ってピンの先端部に流れ、ピンの先端に集まって、ピンの先端から滴下する。ピンの先端部が変速ギヤに向けて延びているので、ピンから滴下するオイルは、変速ギヤに供給される。その結果、変速ギヤには、デファレンシャルギヤからのオイルの飛沫に加えて、ピンから滴下するオイルが供給される。よって、変速ギヤにオイルを良好に供給することができ、オイルの十分な潤滑を確保して、変速ギヤの摩耗や焼き付きの発生を良好に抑制することができる。
本発明によれば、変速ギヤにオイルを良好に供給することができる。
本発明の一実施形態に係る変速ユニットの構成を示す断面図である。 2速ドリブンギヤ/3速ドリブンギヤへのオイルの供給のための構造を示す斜視図である。 図2に示される構造の断面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<変速ユニットの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る変速ユニット1の構成を示す断面図である。なお、図1では、断面を表すハッチングの付与が省略されている。
変速ユニット1は、その外殻をなすユニットケース2内に変速機(トランスミッション)3およびデファレンシャルギヤ4を備えるトランスアクスルの形態を採用している。変速ユニット1は、エンジン(図示せず)を駆動源とする車両に搭載されて、エンジンの動力を変速機3で変速し、その変速された動力をデファレンシャルギヤ4を介して左右の駆動輪に伝達する。ユニットケース2内には、オイルが封入されている。
変速機3は、前進5段/後進1段の変速段を有する手動変速機(MT:Manual Transmission)であり、車両のエンジンコンパートメント内において、エンジンに対する車幅方向の一方側に配置される。変速機3は、車幅方向に延びるインプット軸11と、インプット軸11と平行に配置されたアウトプット軸12とを備えている。
インプット軸11のエンジン側の端部は、ユニットケース2を貫通して、ユニットケース2の外部において、クラッチ機構(図示せず)に接続されている。インプット軸11には、クラッチ機構を介して、エンジンの動力が入力される。ユニットケース2内におけるインプット軸11のエンジン側の端部は、ボールベアリング13を介して、ユニットケース2に回転可能に支持されている。一方、インプット軸11のエンジン側と反対側の端部は、ボールベアリング14を介して、ユニットケース2に回転可能に支持されている。
インプット軸11には、エンジン側から順に、1速ドライブギヤ21、リバースドライブギヤ22および2速ドライブギヤ23が一体に形成されている。また、インプット軸11には、2速ドライブギヤ23に対してエンジン側と反対側において、2速ドライブギヤ23側から順に、3速ドライブギヤ24、4速ドライブギヤ25および5速ドライブギヤ26がそれぞれ相対回転可能に支持されている。
アウトプット軸12のエンジン側の端部は、ユニットケース2内において、ニードルベアリング27を介して、ユニットケース2に回転可能に支持されている。一方、アウトプット軸12のエンジン側と反対側の端部は、ユニットケース2内において、ボールベアリング28を介して、ユニットケース2に回転可能に支持されている。
アウトプット軸12のエンジン側の端部には、出力ギヤ31が一体に形成されている。また、アウトプット軸12には、出力ギヤ31に対してエンジン側と反対側において、出力ギヤ31側から順に、1速ドリブンギヤ32、リバースドリブンギヤ33および2速ドリブンギヤ34がそれぞれ相対回転可能に支持されている。さらに、アウトプット軸12には、2速ドリブンギヤ34に対してエンジン側と反対側において、2速ドリブンギヤ34側から順に、3速ドリブンギヤ35、4速ドリブンギヤ36および5速ドリブンギヤ37がそれぞれスプライン嵌合により相対回転不能に支持されている。
1速ドリブンギヤ32は、1速ドライブギヤ21と常に噛合し、2速ドリブンギヤ34は、2速ドライブギヤ23と常に噛合している。また、3速ドリブンギヤ35は、3速ドライブギヤ24と常に噛合し、4速ドリブンギヤ36は、4速ドライブギヤ25と常に噛合し、5速ドリブンギヤ37は、5速ドライブギヤ26と常に噛合している。
ユニットケース2内には、リバースアイドラ軸41がインプット軸11およびアウトプット軸12と平行に配置されている。リバースアイドラ軸41のエンジン側の端部は、ユニットケース2に形成された凹部42に挿入されている。ユニットケース2には、リバースアイドラ軸41のエンジン側と反対側の端部に上方から対向する位置に、ボルト挿通孔43が貫通して形成されている。ボルト挿通孔43には、ユニットケース2の外側からボルト44が挿入される。このボルト44の先端部がリバースアイドラ軸41に形成された固定穴45にねじ込まれることにより、リバースアイドラ軸41がユニットケース2に対して回転不能に固定される。
リバースアイドラ軸41には、リバースアイドラギヤ46が相対回転可能かつ回転軸線方向に移動可能に支持されている。リバースアイドラギヤ46は、回転軸線方向の移動により、リバースドライブギヤ22とリバースドリブンギヤ33との両方に噛合する噛合位置と、それらとの噛合が解除される非噛合位置とに変位する。
1速ドリブンギヤ32と2速ドリブンギヤ34との間には、1-2速シンクロメッシュ(ハブアッシ)51が設けられている。1-2速シンクロメッシュ51は、公知の構成であり、アウトプット軸12にスプライン嵌合されたシンクロハブ52、シンクロハブ52の両側に配置されたシンクロナイザリング53およびシンクロハブ52の外周を取り囲むスリーブ54などを含む。スリーブ54の内周面は、シンクロハブ52の外周面とスプライン嵌合しており、スリーブ54は、シンクロハブ52およびアウトプット軸12と一体に回転する。リバースドリブンギヤ33は、スリーブ54と一体に形成されている。
3速ドライブギヤ24と4速ドライブギヤ25との間には、3-4速シンクロメッシュ55が設けられている。また、5速ドライブギヤ26に対してエンジン側と反対側には、5速シンクロメッシュ56が設けられている。3-4速シンクロメッシュ55および5速シンクロメッシュ56の構成は、公知であるから、その構成についての説明を省略する。
車室内に配設されたシフトレバーのセレクト操作およびシフト操作により、シフトレバーが1速段の位置に入れられると、1-2速シンクロメッシュ51の機能により、1速ドリブンギヤ32がアウトプット軸12に相対回転不能に結合される。これにより、インプット軸11に入力される動力が1速ドライブギヤ21および1速ドリブンギヤ32を介してアウトプット軸12に伝達される。このとき、エンジンの動力は、1速段の変速比で変速されて、アウトプット軸12に伝達される。
シフトレバーが2速段の位置に入れられると、1-2速シンクロメッシュ51の機能により、2速ドリブンギヤ34がアウトプット軸12に相対回転不能に結合される。これにより、インプット軸11に入力される動力が2速ドライブギヤ23および2速ドリブンギヤ34を介してアウトプット軸12に伝達される。このとき、エンジンの動力は、2速段の変速比で変速されて、アウトプット軸12に伝達される。
シフトレバーが3速段の位置に入れられると、3-4速シンクロメッシュ55の機能により、3速ドライブギヤ24がインプット軸11に相対回転不能に結合される。これにより、インプット軸11に入力される動力が3速ドライブギヤ24および3速ドリブンギヤ35を介してアウトプット軸12に伝達される。このとき、エンジンの動力は、3速段の変速比で変速されて、アウトプット軸12に伝達される。
シフトレバーが4速段の位置に入れられると、3-4速シンクロメッシュ55の機能により、4速ドライブギヤ25がインプット軸11に相対回転不能に結合される。これにより、インプット軸11に入力される動力が4速ドライブギヤ25および4速ドリブンギヤ36を介してアウトプット軸12に伝達される。このとき、エンジンの動力は、4速段の変速比で変速されて、アウトプット軸12に伝達される。
シフトレバーが5速段の位置に入れられると、5速シンクロメッシュ56の機能により、5速ドライブギヤ26がインプット軸11に相対回転不能に結合される。これにより、インプット軸11に入力される動力が5速ドライブギヤ26および5速ドリブンギヤ37を介してアウトプット軸12に伝達される。このとき、エンジンの動力は、5速段の変速比で変速されて、アウトプット軸12に伝達される。
シフトレバーがリバース位置に入れられると、シフトレバーのセレクト操作およびシフト操作に伴って、シフトアンドセレクトシャフトが軸線方向および周方向に動作し、リバースシフトフォークが移動することにより、リバースアイドラギヤ46がリバースドライブギヤ22およびリバースドリブンギヤ33と噛合する位置に変位される。このとき、インプット軸11に入力される動力がリバースドライブギヤ22、リバースアイドラギヤ46およびリバースドリブンギヤ33を介してアウトプット軸12に伝達される。これにより、アウトプット軸12が1-5速段の場合と逆方向に回転する。
デファレンシャルギヤ4は、デフケース61を備えている。デフケース61は、ギヤ収容空間62を内部に提供するギヤ収容部63と、ギヤ収容部63の外周から回転径方向に張り出すフランジ部64とを有している。
ギヤ収容部63には、回転径方向に延びるピニオンシャフト65がギヤ収容空間62を貫通して保持されている。ピニオンシャフト65には、2個のピニオンギヤ66,67が互いに間隔を開けて回転可能に保持されている。また、ギヤ収容空間62内には、2個のサイドギヤ68,69がピニオンシャフト65の両側に分かれて配置されている。サイドギヤ68,69およびピニオンギヤ66,67は、いずれもかさ歯車からなり、各サイドギヤ68,69は、ピニオンギヤ66,67の両方と噛合している。
また、ギヤ収容部63には、サイドギヤ68,69が対向する方向、言い換えればピニオンシャフト65と直交する方向に貫通する円筒状のシャフト挿入部71,72が形成されている。シャフト挿入部71,72には、それぞれドライブシャフト(図示せず)がデフケース61の外部から挿入される。ドライブシャフトの先端部は、ギヤ収容空間62内において、それぞれサイドギヤ68,69に相対回転不能に結合される。
シャフト挿入部71,72には、それぞれベアリング73,74が外嵌されている。ベアリング73,74のアウタレース(外輪)は、ユニットケース2に回転不能に保持されている。これにより、デフケース61は、ベアリング73,74を介してユニットケースに、ドライブシャフトと同一の回転軸線まわりに回転可能に支持されている。
フランジ部64には、リングギヤ75が固定されている。リングギヤ75は、デフケース61を取り囲む略円環板状のウェブ76と、ウェブ76の外周を取り囲む略円筒状のリム77とを一体的に有している。リム77は、ウェブ76からデフケース61の回転軸線に沿う方向の両側に突出している。リム77の外周面には、ギヤ歯が形成されており、このギヤ歯は、変速機3の出力ギヤ31と噛合している。
変速機3のアウトプット軸12に伝達される動力は、出力ギヤ31からリングギヤ75に伝達される。これにより、リングギヤ75およびデフケース61が一体に回転する。デフケース61の回転は、ピニオンギヤ66,67を介して、各サイドギヤ68,69の回転に変換される。これにより、各サイドギヤ68,69と一体にドライブシャフトが回転し、ドライブシャフトの回転が車両の駆動輪に伝達される。
<オイル供給構造>
図2は、2速ドリブンギヤ34および3速ドリブンギヤ35へのオイルの供給のための構造を示す斜視図である。図3は、図2に示される構造の断面図である。図3においても、断面を表すハッチングの付与が省略されている。
2速ドリブンギヤ34および3速ドリブンギヤ35の上方には、シフトアンドセレクトシャフト81、シフトアンドセレクトレバー82およびインタロックプレート83を備えている。
シフトアンドセレクトシャフト81は、2速ドリブンギヤ34および3速ドリブンギヤ35の回転軸線方向に延びている。シフトアンドセレクトシャフト81には、変速ユニット1が搭載される車両の車室内に配設されたシフトレバーのセレクト操作およびシフト操作の各操作力がケーブルを介して伝達される。シフトレバーのセレクト操作が行われると、そのセレクト操作による操作力がシフトアンドセレクトシャフト81に伝達され、シフトアンドセレクトシャフト81が軸線を中心に回動する。シフトレバーのシフト操作が行われると、そのシフト操作による操作力がシフトアンドセレクトシャフト81に伝達され、シフトアンドセレクトシャフト81が軸線方向に移動する。
シフトアンドセレクトレバー82は、シフトアンドセレクトシャフト81に固定されている。具体的には、シフトアンドセレクトレバー82は、略円筒状の取付部84と、取付部84の外周面から径方向に延びるレバー部(図示せず)とを一体的に備えている。取付部84には、ピン挿通孔86が周面を貫通して形成されている。そのピン挿通孔86がシフトアンドセレクトシャフト81に形成されたピン挿通孔と位置合わせされて、それらのピン挿通孔にピン87が挿通されることにより、取付部84は、シフトアンドセレクトシャフト81にシフトアンドセレクトシャフト81に対して軸線方向および回動方向に変位不能に固定されている。
シフトアンドセレクトシャフト81の回動および軸線方向の移動に伴って、シフトアンドセレクトレバー82が回動および軸線方向に移動する。この回動および軸線方向の移動の組合せにより、1-2速シンクロメッシュ51、3-4速シンクロメッシュ55および5速シンクロメッシュ56などが選択的に操作されて、前進5段/後進1段の変速段が選択的に構成される。
ピン87の先端部は、シフトアンドセレクトレバー82から突出している。シフトアンドセレクトレバー82の軸線方向の位置によって、ピン87の先端部は、2速ドリブンギヤ34に向けて延び、3速ドリブンギヤ35に向けて延び、また、2速ドリブンギヤ34と3速ドリブンギヤ35との間に向けて延びる。
また、シフトアンドセレクトレバー82の取付部84には、エンジン側(図3における右側)の外周端部に、エンジン側ほど窄まるテーパ面88が形成されている。
インタロックプレート83は、シフトアンドセレクトシャフト81に対して軸線方向に変位不能かつ軸線まわりに回動可能に設けられている。インタロックプレート83は、シフトアンドセレクトレバー82を挟んだ軸線方向の一方側および他方側においてそれぞれ径方向に延びるアーム部91,92を有している。
また、シフトアンドセレクトシャフト81の上方には、オイルレシーバ93が設けられている。オイルレシーバ93は、オイルを貯留可能な容器状に形成されている。オイルレシーバ93には、内部に溜まったオイルをシフトアンドセレクトレバー82に向けて滴下させるオイル排出孔94など、複数のオイル排出孔が形成されている。
<作用効果>
リングギヤ75およびデフケース61が一体に回転すると、ユニットケース2の底部に溜まっているオイルがリングギヤ75に掻き上げられて飛沫となり、オイルの飛沫がユニットケース2内の各部に供給される。リングギヤ75の高速回転時には、オイルの飛沫がオイルレシーバ93に多く到達し、オイルレシーバ93にオイルが貯留される。オイルレシーバ93に貯留されたオイルは、オイル排出孔94を含む複数のオイル排出孔から滴下して各部に供給される。
オイル排出孔94から滴下するオイルは、シフトアンドセレクトレバー82に向けて滴下する。シフトアンドセレクトレバー82に付着したオイルの一部は、シフトアンドセレクトレバー82を伝ってピン87の先端部に流れ、ピン87の先端に集まって、ピン87の先端から滴下する。
また、リングギヤ75からのオイルの飛沫は、シフトアンドセレクトシャフト81およびインタロックプレート83にも付着する。インタロックプレート83に付着したオイルの一部は、インタロックプレート83から滴下して、シフトアンドセレクトシャフト81またはシフトアンドセレクトレバー82に流れる。シフトアンドセレクトレバー82の取付部84にテーパ面88が形成されているので、インタロックプレート83からテーパ面88に滴下したオイルは、テーパ面88をピン87の先端部に向けて流れやすい。シフトアンドセレクトシャフト81に付着したオイルの一部は、シフトアンドセレクトシャフト81からシフトアンドセレクトレバー82に流れ、シフトアンドセレクトレバー82を伝ってピン87の先端部に流れ、ピン87の先端に集まって、ピン87の先端から滴下する。
ピン87の先端部が2速ドリブンギヤ34/3速ドリブンギヤ35に向けて延びているので、ピン87の先端から滴下するオイルは、2速ドリブンギヤ34/3速ドリブンギヤ35に供給される。その結果、2速ドリブンギヤ34/3速ドリブンギヤ35には、リングギヤ75からのオイルの飛沫に加えて、ピン87から滴下するオイルが供給される。よって、2速ドリブンギヤ34/3速ドリブンギヤ35にオイルを良好に供給することができ、オイルの十分な潤滑を確保して、2速ドリブンギヤ34/3速ドリブンギヤ35の摩耗や焼き付きの発生を良好に抑制することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、本発明の対象となる変速ギヤは、2速ドリブンギヤ34/3速ドリブンギヤ35に限らず、4速ドリブンギヤ36など、他の変速ギヤであってもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:変速ユニット
2:ユニットケース
3:変速機
4:デファレンシャルギヤ
81:シフトアンドセレクトシャフト
82:シフトアンドセレクトレバー
87:ピン

Claims (1)

  1. オイルが封入されたユニットケース内に手動変速機およびデファレンシャルギヤを収容した変速ユニットにおいて、前記手動変速機の変速ギヤにオイルを供給するためのオイル供給構造であって、
    前記変速ギヤの上方には、シフトアンドセレクトシャフトが前記変速ギヤの回転軸線方向に延び、
    前記シフトアンドセレクトシャフトには、シフトアンドセレクトレバーがピンにより固定されており、
    前記ピンの先端部は、前記シフトアンドセレクトレバーから突出して前記変速ギヤに向けて延びている、オイル供給構造。
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