JP7114197B2 - 変速機 - Google Patents

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本発明は、自動車などの車両に搭載される変速機に関する。
自動車などの車両に搭載される変速機として、手動変速機(MT:Manual Transmission)が広く知られている。
手動変速機は、互いに平行に配置されるインプット軸およびアウトプット軸を備えている。インプット軸およびアウトプット軸は、手動変速機の外殻をなすユニットケースに回転可能に支持されている。ユニットケース内には、ドライブギヤおよびこのドライブギヤと噛合するドリブンギヤの組が前進の各変速段に対して設けられている。各変速段のドライブギヤは、インプット軸に一体に形成もしくは相対回転不能に支持されるか、または、インプット軸に相対回転可能に支持されている。各変速段のドリブンギヤは、アウトプット軸に一体に形成もしくは相対回転不能に支持されるか、または、インプット軸に相対回転可能に支持されている。
インプット軸およびアウトプット軸の端部は、ベアリングを介して、ユニットケースに回転可能に支持されている。たとえば、インプット軸には、5速段のドライブギヤである5速ドライブギヤと端部を支持するベアリングとの間に、5速シンクロメッシュ(ハブアッシ)が配置されている。5速シンクロメッシュは、公知の構成であり、スリーブが5速ドライブギヤと係合して一体に回転する係合位置と、その位置からベアリング側に移動して5速ドライブギヤとの係合が解除される解除位置とに移動可能に設けられている。
特開2008-303981号公報
そのため、アウトプット軸の端部を支持するベアリングは、5速シンクロメッシュのスリーブと干渉しないように、回転軸線方向において、そのスリーブの可動域の外側に配置されている。その結果、アウトプット軸の軸長が長くなっている。
本発明の目的は、第2軸の端部を支持するベアリングの設定位置を従来よりもユニットケースの内側に設定することができる、変速機を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る変速機は、ユニットケースと、ユニットケースに支持され、互いに平行に延びる第1軸および第2軸と、第1軸に相対回転可能に支持された変速ギヤと、変速ギヤに対して第1軸の軸線方向の一方側に配置されたシンクロメッシュと、インナレースが第2軸の一方側の端部に外嵌され、アウタレースがユニットケースに支持されるベアリングとを含み、シンクロメッシュは、係合位置と係合位置に対して一方側に設定された解除位置とに移動可能に設けられ、係合位置で変速ギヤと係合し、解除位置で変速ギヤとの係合が解除されるスリーブを備えており、スリーブは、一方側の外周端部に、一方側ほど第1軸の軸線に近づくように傾斜した傾斜面が形成されている。
この構成によれば、第1軸と第2軸とが互いに平行に配置されている。第1軸には、変速ギヤが相対回転可能に支持され、変速ギヤに対して軸線方向の一方側には、シンクロメッシュが配置されている。第2軸の一方側の端部には、アウタレースがユニットケースに支持されるベアリングのインナレースが外嵌されている。
シンクロメッシュのスリーブは、係合位置で変速ギヤと係合し、係合位置に対して軸線方向の一方側に設定された解除位置で変速ギヤとの係合が解除される。そして、スリーブの一方側の外周端部は、一方側ほど第1軸の軸線に近づくように傾斜した傾斜面が形成される面取り形状をなしている。そのため、スリーブの解除位置において、スリーブをベアリングに対して軸線方向にオーバラップして配置することができる。これにより、第2軸の軸長を短くして、ベアリングの設定位置を従来よりもユニットケースの内側、つまり軸線方向の一方側と反対側に設定することができる。その結果、変速機の回転軸方向の全長を短くすることができる。
ユニットケースは、第2軸の一方側の端面と対向する対向壁部と、第2軸の一方側の端部をその周面と間隔を空けて取り囲む周壁部とを有し、対向壁部には、ユニットケースの内外を連通するサービスホールが形成されていてもよい。
この構成によれば、サービスホールが形成されているので、サービスホールを介してユニットケース内のメンテナンスを行うことが可能である。また、ベアリングの設定位置を従来よりもユニットケースの内側に設定できるので、変速機の軸線方向の全長を伸ばすことなく、対向壁部の肉厚を増やすことができ、ユニットケースの剛性を確保することができる。
本発明によれば、第2軸の軸長を短くして、ベアリングの設定位置を従来よりもユニットケースの内側に設定することができ、その結果、変速機の回転軸方向の全長を短くすることができる。
本発明の一実施形態に係る変速ユニットの構成を示す断面図である。 アウトプット軸の端部の近傍の構成を示す断面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<変速ユニットの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る変速ユニット1の構成を示す断面図である。なお、図1では、断面を表すハッチングの付与が省略されている。
変速ユニット1は、その外殻をなすユニットケース2内に変速機(トランスミッション)3およびデファレンシャルギヤ4を備えるトランスアクスルの形態を採用している。変速ユニット1は、エンジン(図示せず)を駆動源とする車両に搭載されて、エンジンの動力を変速機3で変速し、その変速された動力をデファレンシャルギヤ4を介して左右の駆動輪に伝達する。ユニットケース2内には、オイルが封入されている。
変速機3は、前進5段/後進1段の変速段を有する手動変速機(MT:Manual Transmission)であり、車両のエンジンコンパートメント内において、エンジンに対する車幅方向の一方側に配置される。変速機3は、車幅方向に延びるインプット軸11と、インプット軸11と平行に配置されたアウトプット軸12とを備えている。
インプット軸11のエンジン側の端部は、ユニットケース2を貫通して、ユニットケース2の外部において、クラッチ機構(図示せず)に接続されている。インプット軸11には、クラッチ機構を介して、エンジンの動力が入力される。ユニットケース2内におけるインプット軸11のエンジン側の端部は、ボールベアリング13を介して、ユニットケース2に回転可能に支持されている。一方、インプット軸11のエンジン側と反対側の端部は、ボールベアリング14を介して、ユニットケース2に回転可能に支持されている。
インプット軸11には、エンジン側から順に、1速ドライブギヤ21、リバースドライブギヤ22および2速ドライブギヤ23が一体に形成されている。また、インプット軸11には、2速ドライブギヤ23に対してエンジン側と反対側において、2速ドライブギヤ23側から順に、3速ドライブギヤ24、4速ドライブギヤ25および5速ドライブギヤ26がそれぞれ相対回転可能に支持されている。
アウトプット軸12のエンジン側の端部は、ユニットケース2内において、ニードルベアリング27を介して、ユニットケース2に回転可能に支持されている。一方、アウトプット軸12のエンジン側と反対側の端部81は、ユニットケース2内において、ボールベアリング28を介して、ユニットケース2に回転可能に支持されている。アウトプット軸12の端部81の支持構造については、後に詳述する。
アウトプット軸12のエンジン側の端部には、出力ギヤ31が一体に形成されている。また、アウトプット軸12には、出力ギヤ31に対してエンジン側と反対側において、出力ギヤ31側から順に、1速ドリブンギヤ32、リバースドリブンギヤ33および2速ドリブンギヤ34がそれぞれ相対回転可能に支持されている。さらに、アウトプット軸12には、2速ドリブンギヤ34に対してエンジン側と反対側において、2速ドリブンギヤ34側から順に、3速ドリブンギヤ35、4速ドリブンギヤ36および5速ドリブンギヤ37がそれぞれスプライン嵌合により相対回転不能に支持されている。
1速ドリブンギヤ32は、1速ドライブギヤ21と常に噛合し、2速ドリブンギヤ34は、2速ドライブギヤ23と常に噛合している。また、3速ドリブンギヤ35は、3速ドライブギヤ24と常に噛合し、4速ドリブンギヤ36は、4速ドライブギヤ25と常に噛合し、5速ドリブンギヤ37は、5速ドライブギヤ26と常に噛合している。
ユニットケース2内には、リバースアイドラ軸41がインプット軸11およびアウトプット軸12と平行に配置されている。リバースアイドラ軸41のエンジン側の端部は、ユニットケース2に形成された凹部42に挿入されている。ユニットケース2には、リバースアイドラ軸41のエンジン側と反対側の端部に上方から対向する位置に、ボルト挿通孔43が貫通して形成されている。ボルト挿通孔43には、ユニットケース2の外側からボルト44が挿入される。このボルト44の先端部がリバースアイドラ軸41に形成された固定穴45にねじ込まれることにより、リバースアイドラ軸41がユニットケース2に対して回転不能に固定される。
リバースアイドラ軸41には、リバースアイドラギヤ46が相対回転可能かつ回転軸線方向に移動可能に支持されている。リバースアイドラギヤ46は、回転軸線方向の移動により、リバースドライブギヤ22とリバースドリブンギヤ33との両方に噛合する噛合位置と、それらとの噛合が解除される非噛合位置とに変位する。
1速ドリブンギヤ32と2速ドリブンギヤ34との間には、1-2速シンクロメッシュ(ハブアッシ)51が設けられている。1-2速シンクロメッシュ51は、公知の構成であり、アウトプット軸12にスプライン嵌合されたシンクロハブ52、シンクロハブ52の両側に配置されたシンクロナイザリング53およびシンクロハブ52の外周を取り囲むスリーブ54などを含む。スリーブ54の内周面は、シンクロハブ52の外周面とスプライン嵌合しており、スリーブ54は、シンクロハブ52およびアウトプット軸12と一体に回転する。リバースドリブンギヤ33は、スリーブ54と一体に形成されている。
3速ドライブギヤ24と4速ドライブギヤ25との間には、3-4速シンクロメッシュ55が設けられている。また、5速ドライブギヤ26に対してエンジン側と反対側には、5速シンクロメッシュ56が設けられている。3-4速シンクロメッシュ55および5速シンクロメッシュ56の構成は、公知であるから、その詳細な説明を省略し、5速シンクロメッシュ56の構成については、後に簡単に説明する。
車室内に配設されたシフトレバーのセレクト操作およびシフト操作により、シフトレバーが1速段の位置に入れられると、1-2速シンクロメッシュ51の機能により、1速ドリブンギヤ32がアウトプット軸12に相対回転不能に結合される。これにより、インプット軸11に入力される動力が1速ドライブギヤ21および1速ドリブンギヤ32を介してアウトプット軸12に伝達される。このとき、エンジンの動力は、1速段の変速比で変速されて、アウトプット軸12に伝達される。
シフトレバーが2速段の位置に入れられると、1-2速シンクロメッシュ51の機能により、2速ドリブンギヤ34がアウトプット軸12に相対回転不能に結合される。これにより、インプット軸11に入力される動力が2速ドライブギヤ23および2速ドリブンギヤ34を介してアウトプット軸12に伝達される。このとき、エンジンの動力は、2速段の変速比で変速されて、アウトプット軸12に伝達される。
シフトレバーが3速段の位置に入れられると、3-4速シンクロメッシュ55の機能により、3速ドライブギヤ24がインプット軸11に相対回転不能に結合される。これにより、インプット軸11に入力される動力が3速ドライブギヤ24および3速ドリブンギヤ35を介してアウトプット軸12に伝達される。このとき、エンジンの動力は、3速段の変速比で変速されて、アウトプット軸12に伝達される。
シフトレバーが4速段の位置に入れられると、3-4速シンクロメッシュ55の機能により、4速ドライブギヤ25がインプット軸11に相対回転不能に結合される。これにより、インプット軸11に入力される動力が4速ドライブギヤ25および4速ドリブンギヤ36を介してアウトプット軸12に伝達される。このとき、エンジンの動力は、4速段の変速比で変速されて、アウトプット軸12に伝達される。
シフトレバーが5速段の位置に入れられると、5速シンクロメッシュ56の機能により、5速ドライブギヤ26がインプット軸11に相対回転不能に結合される。これにより、インプット軸11に入力される動力が5速ドライブギヤ26および5速ドリブンギヤ37を介してアウトプット軸12に伝達される。このとき、エンジンの動力は、5速段の変速比で変速されて、アウトプット軸12に伝達される。
シフトレバーがリバース位置に入れられると、シフトレバーのセレクト操作およびシフト操作に伴って、シフトアンドセレクトシャフトが軸線方向および周方向に動作し、リバースシフトフォークが移動することにより、リバースアイドラギヤ46がリバースドライブギヤ22およびリバースドリブンギヤ33と噛合する位置に変位される。このとき、インプット軸11に入力される動力がリバースドライブギヤ22、リバースアイドラギヤ46およびリバースドリブンギヤ33を介してアウトプット軸12に伝達される。これにより、アウトプット軸12が1-5速段の場合と逆方向に回転する。
デファレンシャルギヤ4は、デフケース61を備えている。デフケース61は、ギヤ収容空間62を内部に提供するギヤ収容部63と、ギヤ収容部63の外周から回転径方向に張り出すフランジ部64とを有している。
ギヤ収容部63には、回転径方向に延びるピニオンシャフト65がギヤ収容空間62を貫通して保持されている。ピニオンシャフト65には、2個のピニオンギヤ66,67が互いに間隔を開けて回転可能に保持されている。また、ギヤ収容空間62内には、2個のサイドギヤ68,69がピニオンシャフト65の両側に分かれて配置されている。サイドギヤ68,69およびピニオンギヤ66,67は、いずれもかさ歯車からなり、各サイドギヤ68,69は、ピニオンギヤ66,67の両方と噛合している。
また、ギヤ収容部63には、サイドギヤ68,69が対向する方向、言い換えればピニオンシャフト65と直交する方向に貫通する円筒状のシャフト挿入部71,72が形成されている。シャフト挿入部71,72には、それぞれドライブシャフト(図示せず)がデフケース61の外部から挿入される。ドライブシャフトの先端部は、ギヤ収容空間62内において、それぞれサイドギヤ68,69に相対回転不能に結合される。
シャフト挿入部71,72には、それぞれベアリング73,74が外嵌されている。ベアリング73,74のアウタレース(外輪)は、ユニットケース2に回転不能に保持されている。これにより、デフケース61は、ベアリング73,74を介してユニットケースに、ドライブシャフトと同一の回転軸線まわりに回転可能に支持されている。
フランジ部64には、リングギヤ75が固定されている。リングギヤ75は、デフケース61を取り囲む略円環板状のウェブ76と、ウェブ76の外周を取り囲む略円筒状のリム77とを一体的に有している。リム77は、ウェブ76からデフケース61の回転軸線に沿う方向の両側に突出している。リム77の外周面には、ギヤ歯が形成されており、このギヤ歯は、変速機3の出力ギヤ31と噛合している。
変速機3のアウトプット軸12に伝達される動力は、出力ギヤ31からリングギヤ75に伝達される。これにより、リングギヤ75およびデフケース61が一体に回転する。デフケース61の回転は、ピニオンギヤ66,67を介して、各サイドギヤ68,69の回転に変換される。これにより、各サイドギヤ68,69と一体にドライブシャフトが回転し、ドライブシャフトの回転が車両の駆動輪に伝達される。
また、ユニットケース2内には、オイルが封入されているので、リングギヤ75およびデフケース61が一体に回転すると、ユニットケース2の底部に溜まっているオイルがリングギヤ75およびデフケース61に掻き上げられて飛沫となり、オイルの飛沫がユニットケース2内の各部に供給される。
<要部構成>
図2は、アウトプット軸12の端部81の近傍の構成を示す断面図である。図2においても、断面を表すハッチングの付与が省略されている。
ユニットケース2には、アウトプット軸12のエンジン側と反対側の端部81の端面82に対してアウトプット軸12の回転軸線方向から対向する対向壁部83と、端部81をその外周面と間隔を空けて取り囲む周壁部84とが形成されている。
ボールベアリング28のインナレース(内輪)85は、アウトプット軸12の端部81に外嵌されている。ボールベアリング28のアウタレース(外輪)86は、周壁部84の内側に配置されて、スナップリング87により周壁部84に対して抜け止めされている。
ユニットケース2には、サービスホール88が形成されている。サービスホール88は、対向壁部83と周壁部84とに跨がって、ユニットケース2の外側からスナップリング87へのアクセスを可能とするように形成されている。サービスホール88は、常には、サービスホールプラグにより閉鎖されている。サービスホールプラグがサービスホール88から抜き取られることにより、サービスホール88が開放され、サービスホール88からスナップリング87へのアクセスが可能となる。
5速シンクロメッシュ56は、インプット軸11にスプライン嵌合されたシンクロハブ91、シンクロハブ91の両側に配置されたシンクロナイザリング92およびシンクロハブ91の外周を取り囲む略円筒状のスリーブ93などを含む。
スリーブ93の内周面は、シンクロハブ91の外周面とスプライン嵌合している。これにより、スリーブ93は、シンクロハブ91およびインプット軸11と一体に回転する。また、スリーブ93は、その内周面が5速ドライブギヤ26とスプライン嵌合により相対回転不能に係合する係合位置と、係合位置に対してエンジン側と反対側に設定され、内周面と5速ドライブギヤ26との係合(スプライン嵌合)が解除される解除位置とに変位可能に設けられている。
そして、スリーブ93のエンジン側と反対側の外周端部には、エンジン側と反対側ほどインプット軸11の軸線に近づくように傾斜した傾斜面94が形成されている。スリーブ93が解除位置に配置された状態において、傾斜面94は、ボールベアリング28とスリーブ93の回転径方向に対向し、スリーブ93の回転軸線方向(インプット軸11の軸線方向)にボールベアリング28とオーバラップする。
<作用効果>
以上のように、インプット軸11とアウトプット軸12とが互いに平行に配置されている。インプット軸11には、5速ドライブギヤ26が相対回転可能に支持され、5速ドライブギヤ26に対してエンジン側と反対側(軸線方向の一方側)には、5速シンクロメッシュ56が配置されている。アウトプット軸12のエンジン側と反対側の端部81には、ボールベアリング28のインナレース85が外嵌されている。
5速シンクロメッシュ56のスリーブ93は、係合位置で5速ドライブギヤ26と係合し、係合位置に対してエンジン側と反対側に設定された解除位置で5速ドライブギヤ26との係合が解除される。そして、スリーブ93のエンジン側と反対側の外周端部は、エンジン側と反対側ほどインプット軸11の軸線に近づくように傾斜した傾斜面94が形成される面取り形状をなしている。そのため、スリーブ93の解除位置において、スリーブ93をボールベアリング28に対して軸線方向にオーバラップして配置することができる。これにより、アウトプット軸12の軸長を短くして、ボールベアリング28の設定位置を従来よりもユニットケース2の内側、つまり軸線方向の一方側と反対側に設定することができる。その結果、変速機3(変速ユニット1)の回転軸方向の全長を短くすることができる。
ユニットケース2の対向壁部83には、ユニットケース2の内外を連通するサービスホール88が形成されている。変速ユニット1では、サービスホール88が形成されているので、サービスホール88を介してユニットケース2内のメンテナンスを行うことが可能である。また、ボールベアリング28の設定位置を従来よりもユニットケース2の内側に設定できるので、変速機3(変速ユニット1)の軸線方向の全長を伸ばすことなく、対向壁部83の肉厚を増やすことができ、ユニットケース2の剛性を確保することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。また、本発明は、他の形態で実施することもできる。
1:変速ユニット(変速機)
2:ユニットケース
3:変速機
28:ボールベアリング(ベアリング)
56:5速シンクロメッシュ(シンクロメッシュ)
81:端部
82:端面
83:対向壁部
84:周壁部
85:インナレース
88:サービスホール
93:スリーブ
94:傾斜面

Claims (2)

  1. ユニットケースと、
    前記ユニットケースに支持され、互いに平行に延びる第1軸および第2軸と、
    前記第1軸に相対回転可能に支持された変速ギヤと、
    前記変速ギヤに対して前記第1軸の軸線方向の一方側に配置されたシンクロメッシュと、
    インナレースが前記第2軸の前記一方側の端部に外嵌され、アウタレースが前記ユニットケースに支持されるベアリングとを含み、
    前記シンクロメッシュは、係合位置と前記係合位置に対して前記一方側に設定された解除位置とに移動可能に設けられ、前記係合位置で前記変速ギヤと係合し、前記解除位置で前記変速ギヤとの係合が解除されるスリーブを備えており、
    前記スリーブは、前記一方側の外周端部に、前記一方側ほど前記第1軸の軸線に近づくように傾斜した傾斜面が形成されており、
    前記傾斜面は、前記スリーブが前記解除位置に配置された状態において、前記ベアリングと前記スリーブの回転径方向に対向し、前記スリーブの回転軸線方向に前記ベアリングとオーバラップする、変速機。
  2. 前記ユニットケースは、前記第2軸の前記一方側の端面と対向する対向壁部と、前記第2軸の前記一方側の端部をその周面と間隔を空けて取り囲む周壁部とを有し、
    前記対向壁部には、前記ユニットケースの内外を連通するサービスホールが形成されている、請求項1に記載の変速機。
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