JP2012505352A5 - - Google Patents

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ダブルクラッチトランスミッション及びダブルクラッチトランスミッションの切替え可能なダブルギヤホイール
本発明は、ダブルクラッチトランスミッション及びダブルクラッチトランスミッションの切替え可能なダブルギヤホイールに関する。
特許文献1から、7つの前進ギヤ及び1つのリバースギヤが実現可能なダブルクラッチトランスミッションが知られている。このトランスミッションは、ダブルクラッチによってエンジンに連結可能な中空シャフト及びインナシャフトを有している。中空シャフト及びインナシャフトの他に、第1及び第2のカウンタシャフトが設けられており、これらのカウンタシャフトのアウトプットピニオンが、ディファレンシャルのドライブギヤを駆動する。7つの前進ギヤと1つのリバースギヤを実現するため、中空シャフトに2つの固定ギヤが形成され、インナシャフトには3つの固定ギヤが形成されており、これらの固定ギヤは、カウンタシャフトに支持されているアイドルギヤとかみ合う。これらのアイドルギヤの1つは、リバースギヤを実現するため、第3の前進ギヤを実現するためのアイドルギヤに隣接して配置されており、このことにより、3速で走行する場合、これら2つのアイドルギヤの間に高い回転数差が生じるため、前述のアイドルギヤのベアリングに高い経費がかかる。
特許文献2から6つの前進ギヤ及び1つのリバースギヤが実現可能なダブルクラッチトランスミッションが知られている。このトランスミッションは、カウンタシャフトに対して支持され得る第1のギヤホイールボディと、第2のギヤホイールボディとを備える切替え可能なダブルギヤホイールを有しており、両方のギヤホイールボディは共回転するように互いに連結可能である。第1のギヤホイールボディと一体形成され、第2のギヤホイールボディを支持するために第1のベアリング部分を有しているベアリングスリーブが設けられている。
独国特許出願公開第102004049832A1明細書 独国特許出願公開第2004043939A1明細書
本発明は、簡単かつ低コストに製造できるダブルクラッチトランスミッションを提供するという課題に基づいている。
この課題は、本発明に基づき、請求項の特徴によって解決される。
ブルクラッチトランスミッションの切替え可能なダブルギヤホイールでは、1つのシャフトに対して支持される第1のギヤホイールボディと、第2のギヤホイールボディと、を備え、ベアリングスリーブが設けられており、第1のギヤホイールボディと第2のギヤホイールボディとは互いに共回転するように連結可能であり、ベアリングスリーブは、第1のギヤホイールボディと共回転するように形成され、第2のギヤホイールボディを支持するために第1のベアリング部分を有している。このベアリングスリーブにより、このダブルホイールギヤでは、第1のホイールギヤボディを軸方向に支持するための力伝達から第2のホイールギヤボディが外されており、それによって第1のギヤホイールボディを支持する際に注意しなければならない回転数差が明らかに減少するため、ベアリング費用を削減することができる。
本発明に基づき、ベアリングスリーブは独立したコンポーネントとして製造され、第1のギヤホイールボディに圧着されている。このような実施形態により、コンポーネントの製造及び切替え可能なダブルギヤホイールの取付けが簡単になる。
本発明の特に好ましい実施形態によれば、第1と第2のギヤホイールボディを共回転するように接続するために、シフトスリーブを備えるクラッチが設けられている。このようなクラッチにより、第1と第2のギヤホイールボディを交互に支持することが可能となり、このクラッチはベアリングの単純化に貢献する。
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、このベアリングスリーブは、その外側に、第2のギヤホイールボディを支持するための第1のニードルベアリングの第1の支持部分を有している。このようなベアリングは標準コンポーネントから作ることができるため、非常に簡単に実施することができる。
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、このベアリングスリーブは、その内側に、好ましくは軸方向の幅全体にわたり、シャフトに対して支持するための第2のニードルベアリングの第2の支持部分を有している。このような実施形態によっても、本発明の実施が簡単になる。
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、第1のギヤホイールボディの第1のリング部分と第2のギヤホイールボディの第2のリング部分とが互いに関連し合うスライドベアリング面として形成されている。このような実施形態にすることより、少ないコンポーネントの使用数で、切替え可能なダブルギヤホイールを作ることが可能となり、狭い許容範囲を維持しながらもギヤホイールボディを軸方向に支えることが可能である。
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、ベアリングスリーブが前面の支え面を有している。このような実施形態により、本発明に基づく切替え可能なダブルギヤホイールの軸方向の支えが簡単になる。
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、ベアリングスリーブが、第2のギヤホイールボディを軸方向に支えるための第1のストッパを有している。このような実施形態により、第1のギヤホイールボディに対する第2のギヤホイールボディの支持が簡単になる。
アリングスリーブ、第1のギヤホイールボディと一体形成で製造することもできる。この実施形態の場合、さらに好ましいのはスラストワッシャが設けられていることである。
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、軸方向の支えのために第1及び第2のスラストベアリングが設けられており、これらのスラストベアリングは、好ましくは第1又は第2のシンクロナイザボディに分かれて形成されている。このような実施形態により、比較的少ないコンポーネントの使用数で極めて精密なベアリングが可能となる。
本発明のもう1つの好ましい実施形態によれば、第1のギヤホイールボディと第2のギヤホイールボディとにシンクロナイザ部品が設けられている。
リバースギヤを実現するために設けられているアイドルギヤと、それに隣接する、前進ギヤを実現するためのアイドルギヤとが、請求項1〜のいずれか一項に記載の切替え可能なダブルギヤホイールとして形成されている場合、本発明の利点は、特に、請求項10の前提部分に基づくダブルクラッチトランスミッションで示される。従って、ダブルクラッチトランスミッション自体に対しても保護が請求される。作動方式及び利点に関しては、本発明に基づく切替え可能なダブルギヤホイールの説明が明らかに関連しており、参照される。
その他の発明の有利な実施形態および発展形態は、下位クレーム及び図に基づく説明に示されている。
本発明に基づくダブルクラッチトランスミッションの特に好ましい実施形態である。 図1の一部を拡大した構造図である。 図2に示されている部分の構造の第2の実施形態である。
図1は、ダブルクラッチトランスミッション10の正面断面図を示している。図の右には、内燃機関のエンジン12がある。ディファレンシャル14は、フロントアクスル20へ動力を伝達するホイールドライブシャフト16、18とともに、図の下方にある。図に示されているトランスミッションシャフトは、この場合、簡略化されて示されている。実際の使用では、4つのジオメトリ主軸が空間的に平行にずれている。
ダブルクラッチトランスミッション10は、インプット側のトランスミッションインプットシャフトを有しており、それらの一方は、半径方向の内部にあるインナシャフト22として実施され、他方は、このインナシャフト22の軸方向の右側の一部分を取り囲む外側の中空シャフト24として実施されている。
両方のトランスミッションインプットシャフト22、24の右又は駆動モータ12に近い端部には、ダブルクラッチ26の2つのメインクラッチ(図示されていない)がある。2つのメインクラッチのそれぞれは、詳しく示されていない方法で、それぞれもう一方のメインクラッチとは無関係に、摩擦結合によって駆動モータ12と連結可能である。ダブルクラッチ26と、両方のトランスミッションインプットシャフト22、24に並んだギヤホイールとの間には分割壁があり、この分割壁で、中空シャフト24がころがり軸受によって軸方向に支えられ、半径方向に支持されている。このころがり軸受は、密閉された一列の溝付きボールベアリングとして実施されている。分割壁は半径方向の右へ延びており、それによって、ダブルクラッチを収納するクラッチハウジングを形成している。
右から左へと直径が小さくなり、軸方向に連続して並んでいる2つの固定ギヤ28、30は、中空シャフト24と共回転するように接続されている。これらの2つの固定ギヤ28、30は、ここでは中空シャフト24と一体形成されている。
駆動モータ12に対向する側では、同様に溝付きボールベアリングに接しているロックリングが中空シャフト24のリング状溝の中にはめ込まれている。第2の固定ギヤ30は、2速ギヤに割り当てられており、下部カウンタシャフト34に配置されているアイドルギヤ32にかみ合う。中空シャフト24の第1の固定ギヤ28は、4速ギヤに割り当てられており、下部カウンタシャフト34に配置されているアイドルギヤ36にかみ合う。さらに、第1の固定ギヤ28は、6速ギヤに割り当てられており、上部カウンタシャフト40に配置されているアイドルギヤ38にかみ合う。
両方のカウンタシャフト34、40は、それぞれの両端部が円錐形に形成されており、X状配置のテーパローラベアリングによって、3つの部分からなるトランスミッションハウジングに対して支持され、このトランスミッションハウジングは、前述のクラッチハウジング付き分割壁、ギヤセットハウジング、メインシャフトカバーからなる。
インナシャフト22は、これを取り囲んでいる中空シャフト24から軸方向に突き出している。インナシャフト22の突出部分には、3つの固定ギヤ42、44、46が配置されている。これら3つの固定ギヤ42、44、46は、インナシャフト22の左端部から右方向へ行くに従って直径が小さくなっている。最も外側の左端部では、インナシャフト22が、密閉された溝付きボールベアリングとして実施されているころがり軸受によってギヤセットハウジング内に支持されている。このギヤセットハウジングは、前述の分割壁とは別の部品として実施されている。
インナシャフト22に取り付けられている最大直径の固定ギヤ42は、5速ギヤに割り当てられており、下部カウンタシャフト34のアイドルギヤ48にかみ合う。さらに、最大の固定ギヤ42は、上部カウンタシャフト40のアイドルギヤ50にもかみ合う。このアイドルギヤ50は、7速ギヤに割り当てられている。従って、最大の固定ギヤ42と両方のアイドルギヤ48、50は、1つのギヤホイールレベルでかみ合っている。インナシャフト22に取り付けられている中間の直径をもつ固定ギヤ44は、3速ギヤに割り当てられており、上部カウンタシャフト40のアイドルギヤ52にかみ合う。このアイドルギヤのギヤホイールレベルには、下部カウンタシャフト34のギヤホイールはかみ合っていない。インナシャフト22に取り付けられている最小直径の固定ギヤ46は、1速ギヤに割り当てられており、下部カウンタシャフト34のアイドルギヤ54にかみ合う。
2速ギヤに割り当てられているアイドルギヤ32の右横には、シフトチェンジクラッチ56が、下部カウンタシャフト34と同軸に取り付けられている。このシフトチェンジクラッチ56によって、前述のアイドルギヤ32は、カウンタシャフト34と共回転するように連結されるため、テーパローラベアリング前にある右端部のアウトプットピニオン58にトルクを伝達することができる。
この小さなアウトプットピニオン58と、上部カウンタシャフト40の右端部にある、テーパローラベアリング前の大きなアウトプットピニオン60とは、両方とも、ディファレンシャル14の駆動歯車62にかみ合う。
シフトチェンジクラッチ56は、さらにアイドルギヤ36に連結可能であるので、4速に入れるために下部カウンタシャフト34とアイドルギヤ36とを共回転するように接続することが可能である。
下部カウンタシャフト34には、もう1つのシフトチェンジクラッチ64が2つのアイドルギヤ48、54の間の軸方向に設けられており、このシフトチェンジクラッチによって、アイドルギヤ48、54のどちらか一方が選択的に下部カウンタシャフト34と共回転するように連結可能であるため、5速又は1速のどちらかのギヤが入れられる。
上部カウンタシャフト40には、同軸で、シフトチェンジクラッチ66が2つのアイドルギヤ50、52の間に取り付けられており、これらのアイドルギヤは、7速ギヤと3速ギヤに割り当てられている。このシフトチェンジクラッチ66により、アイドルギヤ50又はアイドルギヤ52のどちらかが、選択的にカウンタシャフト40と共回転するように連結可能である。
6速ギヤには、もう1つのシフトチェンジクラッチ68が割り当てられている。
インナシャフトは、2つの2列ニードルベアリングにより、中空シャフトの範囲内でころがり軸受によって支持されている。2つのニードルベアリングの間には、軸方向に、円錐形の部分がある。インナシャフトの中には、左端部から止まり穴があけられ、この止まり穴には、この円錐形部分の軸方向の前後にニードルベアリングに通じる横穴が備えられている。これらの横穴から、2つのニードルベアリングに潤滑剤と冷却液が供給される。止まり穴に潤滑剤及び冷却液を供給するため、ガイドスリーブが止まり穴の入口部分に挿入されている。
両方のカウンタシャフト34、40の右端部には、同様に同じような潤滑剤供給部がある。しかし、これらの供給部は、分割壁のベアリングアイの中に直接挿入されている。さらに、両方のカウンタシャフト34、40には、とりわけアイドルギヤのニードルベアリングに潤滑剤を供給するための中央穴及び横穴、特にかみ合い部が備えられている。
説明されているダブルクラッチトランスミッション10を用いて、
- 第2のメインクラッチにより唯一のリバースギヤの駆動力が、
- 第1のメインクラッチにより1速ギヤの駆動力が、
- 第2のメインクラッチにより2速ギヤの駆動力が、
- 第1のメインクラッチにより3速ギヤの駆動力が、
- 第2のメインクラッチにより4速ギヤの駆動力が、
- 第1のメインクラッチにより5速ギヤの駆動力が、
- 第2のメインクラッチにより6速ギヤの駆動力が、
- 第1のメインクラッチにより7速ギヤの駆動力が、
ディファレンシャル14又はフロントアクスル20に伝達される。すなわち、1つのギヤチェンジはメインクラッチの切替えを意味しているので、それぞれのギヤは、連続して隣り合うギヤへの負荷切替えが可能である。
第2のメインクラッチの作動前にギヤセットの中でリバースギヤを入れるために、2つのギヤチェンジクラッチが作動する。そのために、1つには、次の図2において説明されるシフトスリーブ70が軸方向へ左に移動する。これによって、上部カウンタシャフト40に対して同時に回転可能な2つのアイドルギヤ、すなわちアイドルギヤ52とアイドルギヤ72とが共回転するように連結される。さらに、ギヤチェンジクラッチ64のシフトスリーブが軸方向に右側に移動するため、1速ギヤのアイドルギヤ54が、下部カウンタシャフト34と共回転するように連結される。駆動モータ12からくるリバースギヤの出力の流れは、次に、第2のメインクラッチから中空シャフトを介して、
- この中空シャフトに共回転するように配置されている固定ギヤ30へ、
- 固定ギヤ30にかみ合う、2速ギヤに割り当てられているアイドルギヤ32へ、
- アイドルギヤ32にかみ合う、リバースギヤに割り当てられているアイドルギヤ72へ、
- シフトスリーブ70によりアイドルギヤ72に対して共回転する、3速ギヤに割り当てられているアイドルギヤ52へ、
- アイドルギヤ72にかみ合う、インナシャフト22の中央の固定ギヤ44へ、
- 固定ギヤ44に対して共回転する、インナシャフト22の小さな(右側の)固定ギヤ46へ、
- 小さな固定ギヤ46にかみ合う、1速ギヤに割り当てられているアイドルギヤ54へ、
- ギヤチェンジクラッチ64によりアイドルギヤ54に対して共回転する小さなアウトプットピニオン58へ、
- フロントアクスル20に動力を伝達するホイールドライブシャフト16、18上のディファレンシャル14の、小さなアウトプットピニオン58にかみ合う駆動歯車62へと移動する。
図2は、切替え可能なダブルギヤホイール100を形成しているアイドルギヤ52、72を切り替えるためのシフトスリーブ70(ギヤチェンジクラッチ)を示す図1の拡大図である。アイドルギヤ52、72から形成されている切替え可能なダブルギヤホイール100は、図2に示されている特に好ましい本発明の第1の実施形態において、アセンブリユニットを形成しており、このユニットは、第1のギヤホイールボディ102と第2のギヤホイールボディ104とを有し、これらは、欠落しないようにベアリングスリーブ106によって相互に接続されている。第1のギヤホイールボディ102はヘリカルギヤ108を有しており、このヘリカルギヤを使って、3速ギヤに割り当てられているギヤホイールボディ102が、アイドルギヤとしてインナシャフト22の中央の固定ギヤ44にかみ合う。第2のギヤホイールボディ104は、ストレートギヤ110を有している。
両方のギヤホイールボディ102、104をまとめているベアリングスリーブ106は、カラー112を備える薄壁の管として製造されており、このカラー112の内側が第2のギヤホイールボディ104に当たるストッパ114を形成している。駆動に全く作用しないモーメントを受け取るベアリングスリーブ106は、それ故に薄壁によって実施することのでき、その外側に、第2のギヤホイールボディを支える第1のニードルベアリング118の第1の支持部分116を有している。ベアリングスリーブ106は、その内側に、切替え可能なダブルギヤホイール100を上部カウンタシャフト40に対して支持している第2のニードルベアリング112の第2の支持部分122を有している。
ベアリングスリーブ106は壁の厚さが僅かしかなく、第1のギヤホイールボディ102の中に収納された、軸方向に延びる取付け溝124の中に圧着されているので、カラー112と、半径方向の外側へベアリングスリーブ106の上に突き出している第1のギヤホイールボディ102とにより、断面がU字型の、第2のギヤホイールボディ104の支持部分が生じ、その際、第2のギヤホイールボディ104は、シフトスリーブ70のシフトポジションに応じて、ベアリングスリーブ106に対して回転可能である。
軸方向に向かい合っているリング面は、第2のギヤホイール104の支持部分の境界をなし、これらのリング面の1つはストッパ114であり、スライドベアリング面として形成されている。これに対応して、これらの面に関連し合う、構造軸に対して垂直に延びる、第2のギヤホイールボディ104のリング部分もスライドベアリング面として形成されている。これらのリング部分の1つ、すなわち図2の左にある第2のギヤホイールボディの第2のリング部分126は、この場合、第1のギヤホイールボディ102の第1のリング部分128に関連し合うため、第2のギヤホイールボディ104は、軸方向に確実に支持される。従来の方法で、第1と第2のギヤホイールボディが同期回転している状態で、シフトスリーブ70により第1と第2のギヤホイールボディ102、104を共回転するように接続できるようにするため、第1と第2のギヤホイールボディには、シンクロナイザ部品130が設けられている。
図2に示されている、ダブルクラッチトランスミッション10の中に取り付けられている状態では、切替え可能なダブルギヤホイール100が、カウンタシャフト40に対して第2のスラストベアリングだけで支えられており、これらのスラストベアリングは、第1又は第2のシンクロナイザボディ132、134に形成されている。シンクロナイザボディ132、134は、ギヤチェンジクラッチ66、68のアセンブリとして形成されている。
このダブルクラッチトランスミッション10の場合、危険な荷重条件は、3速ギヤでの走行である。このギヤでは、リバースギヤのレイアウトの理由により、アイドルギヤ52、72(ギヤホイールボディ102、104)が逆方向に回転するため、これらの間に極めて高い回転数差が生じる。しかし、この高い回転数差はベアリングに関係しない。というのも、アイドルギヤ52(ギヤホイールボディ102)は、一方で、シンクロナイザボディ132に支えられ、他方では、アイドルギヤ72(ギヤホイールボディ104)をバイパスした状態で、ベアリングスリーブ106を介してシンクロナイザボディ134に支えられているからである。
図2に示されている、特に好ましい実施形態による切替え可能なダブルギヤホイール100は、危険な負荷状態における高い回転数差も防止するため、特に好ましい実施形態による本発明に基づくダブルクラッチトランスミッション10の機能及び構造が改善される。
ダブルクラッチトランスミッション10の特に好ましい実施形態の機能については、さらに、上部カウンタシャフト40に配置されている、シンクロナイザリング132を含むギヤチェンジクラッチ66により、ダブルギヤホイール100のアイドルギヤ52がカウンタシャフト40と共回転するように接続可能であることが言及される。
シンクロナイザリング132は、カウンタシャフト40と共回転するように接続されている。このシンクロナイザリング132は、アイドルギヤ50と連結するためにも設けられている。このために、シンクロナイザリング132には、軸方向に移動可能なスイッチユニットのシフトスリーブが支持されており、このシフトスリーブによって、シンクロナイザリングは、ダブルギヤホイール100のアイドルギヤ52及び選択的にアイドルギヤ50と共回転するように連結可能である。シフトスリーブは、その外部周辺に、詳しく図示されていないシフトフォーク又はシフトスイングにかみ合うための環状の溝を有している。
図1では、シフトチェンジクラッチが、ポジティブ結合によるシフトドッククラッチとして示されている。これに対して、図2による具体的な図では、シフトチェンジクラッチが、シンクロナイザリングとして示されている。実際には、シンクロナイザリングでもシフトドッククラッチでも実施可能である。
両方のアウトプットピニオンは、図に示されている直径の差違がなくてもよい。代替の実施形態では、両方のアウトプットピニオンが、同じ直径を有することができる。
全ての点において、これまでに説明したダブルクラッチトランスミッション10と同じく、第1の実施形態に基づいて構成され、機能するダブルクラッチトランスミッションは、図3に示されているように、第1のギヤホイールボディ102と一体形成で作られているベアリングスリーブ206を有する切替え可能なダブルギヤホイール200が設けられている場合にも実現可能である。スリーブ206及び第2のギヤホイールボディ204を軸方向に支えるため、スラストワッシャ280が設けられている。機能に関しては、これによって何も変わらない。部品製造と組立てが異なるだけである。利点としては、危険な負荷状況において第1のギヤホイールボディ202を支える際に、第2のギヤホイールボディ204が用いられるという点がある。
両方の好ましい実施形態は、標準コンポーネントを使用できるため、簡単に製造することができる。両方の好ましい実施形態は、従来技術よりも許容誤差の連鎖が少なく、ベアリングの調整がしやすい。

Claims (10)

  1. 1つのシャフトに対して支持される第1のギヤホイールボディ(102;202)と、第2のギヤホイールボディ(104;204)と、を備え、前記第1のギヤホイールボディと前記第2のギヤホイールボディとが互いに共回転するように連結可能であり、ベアリングスリーブ(106;206)が設けられており、該ベアリングスリーブは、前記第1のギヤホイールボディ(102;202)と共回転するように形成され、前記第2のギヤホイールボディ(104;204)を支持するために第1のベアリング部分を有しているダブルクラッチトランスミッションの切替え可能なダブルギヤホイールであって、
    前記ベアリングスリーブ(106)が独立したコンポーネントとして構成され、前記第1のギヤホイールボディ(102)に圧着されていることを特徴とする切替え可能なダブルギヤホイール。
  2. 前記第1と第2のギヤホイールボディ(102、104)を共回転するように接続するために、シフトスリーブ(70)を備えるクラッチが設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の切替え可能なダブルギヤホイール。
  3. 前記ベアリングスリーブ(106)は、その外側に、前記第2のギヤホイールボディ(104)を支持するための第1のニードルベアリング(118)の第1の支持部分(116)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の切替え可能なダブルギヤホイール。
  4. 前記ベアリングスリーブ(106)は、その内側に、好ましくは軸方向の幅全体にわたり、前記シャフトに対して支持するための第2のニードルベアリング(122)の第2の支持部分(120)を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の切替え可能なダブルギヤホイール。
  5. 前記第1のギヤホイールボディ(102)の第1のリング部分(128)と前記第2のギヤホイールボディ(104)の第2のリング部分(126)とが互いに関連し合うスライドベアリング面として形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の切替え可能なダブルギヤホイール。
  6. 前記ベアリングスリーブ(106)が、前面の支え面(132)を有していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の切替え可能なダブルギヤホイール。
  7. 前記ベアリングスリーブ(106)が、前記第2のギヤホイールボディ(104)を軸方向に支えるための第1のストッパ(114)を有していることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の切替え可能なダブルギヤホイール。
  8. 軸方向の支えのために第1及び第2のスラストベアリングが設けられており、該スラストベアリングは、好ましくは第1又は第2のシンクロナイザボディ(132、134)に分かれて形成されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の切替え可能なダブルギヤホイール。
  9. 前記第1及び前記第2のギヤホイールボディ(102、104)に、シンクロナイザ部品(130)が設けられていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の切替え可能なダブルギヤホイール。
  10. ダブルクラッチ(26)によってエンジン(12)に連結可能な中空シャフト(24)及びインナシャフト(22)、第1及び第2のカウンタシャフト(34、40)を備え、該カウンタシャフトのアウトプットピニオン(58、60)がディファレンシャル(14)のドライブギヤ(62)を駆動し、前記中空シャフト(24)に固定ギヤ(28、30)が形成されており、該固定ギヤは、前記第1又は第2のカウンタシャフト(34,40)に支持されているアイドルギヤとかみ合い、アイドルギヤ(72)が、リバースギヤを実現するため、前進ギヤを実現するためのアイドルギヤ(52)に隣接して配置されているダブルクラッチトランスミッションであって、
    リバースギヤを実現するための前記アイドルギヤ(72)と、それに隣接する、前進ギヤを実現するための前記アイドルギヤ(52)とが、請求項1〜9のいずれか一項に記載の切替え可能なダブルギヤホイール(100)として形成されていることを特徴とするダブルクラッチトランスミッション。
JP2011530383A 2008-10-09 2009-09-09 ダブルクラッチトランスミッション及びダブルクラッチトランスミッションの切替え可能なダブルギヤホイール Expired - Fee Related JP5602746B2 (ja)

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