JP6217283B2 - ハイブリッド車両用駆動装置 - Google Patents

ハイブリッド車両用駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6217283B2
JP6217283B2 JP2013198609A JP2013198609A JP6217283B2 JP 6217283 B2 JP6217283 B2 JP 6217283B2 JP 2013198609 A JP2013198609 A JP 2013198609A JP 2013198609 A JP2013198609 A JP 2013198609A JP 6217283 B2 JP6217283 B2 JP 6217283B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
planetary gear
gear mechanism
carrier
pinion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013198609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015064060A (ja
Inventor
俊平 更科
俊平 更科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2013198609A priority Critical patent/JP6217283B2/ja
Publication of JP2015064060A publication Critical patent/JP2015064060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6217283B2 publication Critical patent/JP6217283B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、エンジンとモータジェネレータとを駆動源として備えたハイブリッド車両用駆動装置に関し、特にそれらの駆動源の駆動力を合成したり分割したりするための遊星歯車機構の潤滑に好適なものである。
このような遊星歯車機構で、最も潤滑しにくいのがピニオンギヤ(プラネタリギヤともいう)のシャフト−ギヤ間の潤滑である。ピニオンギヤとシャフトとの間にニードルベアリングなどの軸受を介装する場合も同様である。このような遊星歯車機構のピニオンギヤシャフト間の潤滑構造としては、例えば下記特許文献1に記載されるものがある。この従来技術では、ピニオンシャフトの軸方向端部と当該ピニオンシャフトの外周面とを連絡するオイル通路を当該ピニオンシャフトに形成し、このオイル通路が開口するピニオンシャフトの軸方向端部に、飛散するオイルを捕集するオイルキャッチタンクを取付ける。オイルキャッチタンクはキャリアと共に回転する。このオイルキャッチタンクは、遊星歯車機構が回転したときに当該遊星歯車機構の回転中心側から飛散するオイルを捕捉する開口部と、遊星歯車機構の径方向外側から落下するオイルを捕捉する開口部とを有する。オイルポンプがエンジンで駆動される場合、エンジンが停止するとオイルポンプも停止するから、当該オイルポンプからのオイルの供給も停止する。前記オイルキャッチタンクによれば、オイルポンプが停止し且つ遊星歯車機構が停止していても、遊星歯車機構の径方向外側からオイルが落下すれば、そのオイルを捕捉してピニオンシャフトのオイル通路に供給することができる。
特開2010−156413号公報
前記特許文献1に記載されるハイブリッド車両用駆動装置では、2つの遊星歯車機構を同一軸上に配置している。そして、第1の遊星歯車機構の第1キャリアを第1回転要素とし、第1遊星歯車機構の第1リングギヤと第2遊星歯車機構の第2リングギヤを連結して第2回転要素とし、第1の遊星歯車機構の第1サンギヤを第3回転要素とし、第2遊星歯車機構の第2サンギヤを第4回転要素として複合遊星歯車機構を構成している。このうち、第1回転要素はエンジンに連結され、第2回転要素は出力ギヤに連結され、第3回転要素は第1モータジェネレータに連結され、第4回転要素は第2モータジェネレータに連結される。第2遊星歯車機構の第2キャリアは固定される。前記特許文献1では、第1遊星歯車機構の第1ピニオンシャフトの第2遊星歯車機構と反対側にのみオイルキャッチタンクが取付けられ、エンジン及びオイルポンプが停止した場合における第1ピニオンシャフト及び第1ピニオンギヤ間の潤滑についてのみ説明されている。
この特許文献1に記載される複合遊星歯車機構では、第2遊星歯車機構の第2キャリアをハウジングに固定することから、複合遊星歯車機構を収納するハウジングと第2遊星歯車機構との間には隙間がある。そのため、この隙間の部分において、第2遊星歯車機構の第2ピニオンシャフトの第1遊星歯車機構と反対側にオイルキャッチタンクを取付ければ、エンジン及びオイルポンプが停止した場合であっても、第2ピニオンシャフト及び第2ピニオンギヤ間の潤滑が可能となる。これに対し、例えば第1遊星歯車機構の第1キャリアと第2遊星歯車機構の第2サンギヤを連結した第1回転要素をエンジンに連結し、第1遊星歯車機構の第1リングギヤと第2遊星歯車機構の第2キャリアを連結した第2回転要素を出力ギヤに連結し、第1遊星歯車機構の第1サンギヤを第3回転要素として第1モータジェネレータに連結し、第2遊星歯車機構の第2リングギヤを第4回転要素として第2モータジェネレータに連結する場合を考える。この複合遊星歯車機構では、第2モータジェネレータを第2遊星歯車機構に接近配置することができるので、第2遊星歯車機構の第1遊星歯車機構と反対側のハウジングとの隙間を小さくしてハウジング、即ちハイブリッド車両用駆動装置のコンパクト化を図ることができる。しかしながら、そのようにすると第2遊星歯車機構の第2ピニオンシャフトの第1遊星歯車機構と反対側にオイルキャッチタンクを配置することが困難となる。そのような場合は、例えば第1遊星歯車機構の第2遊星歯車機構と反対側からオイルを第2遊星歯車機構の第2ピニオンシャフトに供給しなければならないが、前記特許文献1には、そのための具体的な構成は開示されていない。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、同一軸上に配置された第1遊星歯車機構の第2遊星歯車機構と反対側からオイルを第2遊星歯車機構の第2ピニオンシャフトに供給可能なハイブリッド車両用駆動装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、発明の実施態様は、第1サンギヤ、第1リングギヤ、第1キャリアを有する第1遊星歯車機構と、第2サンギヤ、第2リングギヤ、第2キャリアを有する第2遊星歯車機構と、前記第1キャリア及び前記第2サンギヤを連結してなる第1回転要素、前記第1リングギヤ及び前記第2キャリアを連結してなる第2回転要素、前記第1サンギヤからなる第3回転要素、前記第2リングギヤからなる第4回転要素を有する複合遊星歯車機構と、前記第1回転要素に連結される第1駆動源と、前記第3回転要素に連結される第2駆動源と、前記第4回転要素に連結される第3駆動源と、前記第2回転要素に連結される出力ギヤと、第1キャリアプレート及び前記第1キャリアに両端部が連結されると共に第1ピニオンギヤを回転自在に支持する第1ピニオンシャフトと、前記第1ピニオンシャフトの軸方向端部及び前記第1ピニオンシャフトの外周面を連絡するように前記第1ピニオンシャフトに形成された第1ピニオンギヤ用オイル通路と、前記第1キャリアプレートに固定され、前記複合遊星歯車機構の回転中心側から飛散するオイルを捕捉して前記第1ピニオンギヤ用オイル通路に導入する第1オイルキャッチプレートと、第2キャリアプレート及び前記第2キャリアに両端部が連結されると共に第2ピニオンギヤを回転自在に支持する第2ピニオンシャフトと、前記第2ピニオンシャフトの軸方向端部及び前記第2ピニオンシャフトの外周面を連絡するように前記第2ピニオンシャフトに形成された第2ピニオンギヤ用オイル通路と、前記第2キャリアに固定され、前記複合遊星歯車機構の回転中心側から飛散するオイルを捕捉して前記第2ピニオンギヤ用オイル通路に導入する第2オイルキャッチプレートと、前記第1オイルキャッチプレートに設けられ、回転停止時に上方から落下するオイルを収集するオイル受け部と、前記第1キャリアプレート及び前記第1キャリアを連絡して、前記オイル受け部で収集したオイルを前記第2オイルキャッチプレートで捕捉可能に前記第2サンギヤよりも上方から滴下するオイル供給通路とを備えたことを特徴とするハイブリッド車両用駆動装置である。
また、前記オイル受け部及び前記オイル供給通路を、前記第1遊星歯車機構の回転軸を中心とする円周方向に等間隔で少なくとも3カ所以上に配置した。
また、前記オイル受け部及び前記オイル供給通路を、前記第1遊星歯車機構の回転軸を中心とする円周方向で互いに隣接する前記第1ピニオンシャフトの間に配置した。
また、前記オイル供給通路は、前記第1キャリアプレート及び前記第1キャリアを連絡する部分がパイプ部材によって形成される。
また、前記第1オイルキャッチプレートを前記第1遊星歯車機構の回転軸方向から見た場合、前記オイル受け部は、底面から前記第1遊星歯車機構の径方向に突出し且つ前記第1遊星歯車機構の回転軸を中心とする円周方向で前記パイプ部材の中心部に位置する仕切り壁を備える。
而して、発明の実施態様によれば、同軸上に配置された2つの遊星歯車機構からなる複合遊星歯車機構は、第1キャリア及び第2サンギヤを連結した第1回転要素、第1リングギヤ及び第2キャリアを連結した第2回転要素、第1サンギヤからなる第3回転要素、第2リングギヤからなる第4回転要素を有する。そして、第1回転要素に第1駆動源を連結し、第3回転要素に第2駆動源を連結し、第4回転要素に第3駆動源を連結し、第2回転要素に出力ギヤを連結する。ここで、第1回転要素に連結された第1駆動源を停止し、第3回転要素に連結された第2駆動源及び第4回転要素に連結された第3駆動源の何れか一方及び双方で出力ギヤを駆動する場合、第1キャリアプレートの停止に伴って第1オイルキャッチプレートは停止している。しかしながら、出力ギヤと連動するギヤによって掻き上げられたオイルを第1オイルキャッチプレートのオイル受け部によって収集することができる。オイル受け部で収集されたオイルは、オイル供給通路を介して第2遊星歯車機構の第2サンギヤより上方から滴下され、更に第2オイルキャッチプレートによって捕捉される。第2オイルキャッチプレートは、出力ギヤ及び第2キャリアと共に回転するから、第2オイルキャッチプレートで捕捉されたオイルは、遠心力によって第2ピニオンシャフトの軸方向端部から第2ピニオンギヤ用オイル通路内に供給される。第2ピニオンギヤ用オイル通路内のオイルは第2ピニオンシャフトの外周面に供給され、第2ピニオンギヤ及び第2ピニオンシャフト間を潤滑する。従って、同一軸上に配置された第2遊星歯車機構の第1遊星歯車機構と反対側にオイルが循環する隙間がない場合であっても、第1遊星歯車機構の第2遊星歯車機構と反対側からオイルを第2遊星歯車機構の第2ピニオンシャフトに供給することができ、装置の潤滑性を向上することができる。
また、オイル受け部及びオイル供給通路を、第1遊星歯車機構の回転軸を中心とする円周方向に等間隔で少なくとも3カ所以上に配置した。これにより、第1回転要素が回転方向のどの位置で停止しても、少なくとも1つのオイル受け部が上方からのオイルを収集することができ、その結果、第1回転要素の停止位置に関わらず、第1遊星歯車機構の第2遊星歯車機構と反対側からオイルを第2遊星歯車機構の第2ピニオンシャフトに供給することができる。
また、オイル受け部及びオイル供給通路を、第1遊星歯車機構の回転軸を中心とする円周方向で互いに隣接する第1ピニオンシャフトの間に配置した。これにより、第1ピニオンシャフトを避けてオイル受け部とオイル供給通路とを連結する必要がなく、オイル供給通路を容易に形成することができる。
また、第1キャリアプレート及び第1キャリアを連絡するオイル供給通路部分をパイプ部材によって形成した。これにより、オイル供給通路を容易に形成することができる。
また、底面から第1遊星歯車機構の径方向に突出し且つ第1遊星歯車機構の回転軸を中心とする円周方向でパイプ部材の中心部に位置する仕切り壁をオイル受け部に設けた。これにより、オイル受け部が頂点位置から傾いた位置に停止しても、仕切り壁より上方の空間でオイルを収集することができ、上方から落下するオイルをより確実に収集することができる。
本発明のハイブリッド車両用駆動装置の一実施形態を示すスケルトン図である。 図1の動力分割合成機構における共線図である。 図1の駆動装置内におけるオイル掻き上げの説明図である。 図1の動力分割合成機構を構成する複合遊星歯車機構の縦断面図である。 図4の複合遊星歯車機構に設けられた第2オイルキャッチプレートの斜視図である。 図5の第2オイルキャッチプレートの正面図である。 図5の第2オイルキャッチプレートの底面図である。 図4の複合遊星歯車機構に設けられた第1オイルキャッチプレートの斜視図である。 図8の第1オイルキャッチプレートの正面図である。 図8の第1オイルキャッチプレートの側面図である。 図8の第1オイルキャッチプレートの背面図である。 図4のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 図4のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。
次に、本発明のハイブリッド車両用駆動装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置のスケルトン図である。本実施形態のハイブリッド車両は、駆動源として、燃料の燃焼によって駆動力を発生するエンジン(内燃機関:第1駆動源)ENGと、電気エネルギによって駆動力を発生(力行)したり、回生によって電気エネルギを発生したりすることができる第1モータジェネレータ(発電動機:第2駆動源)MG1及び第2モータジェネレータ(発電動機:第3駆動源)MG2の計3つの駆動源を備える。これら3つの駆動源の駆動力や駆動輪から入力される路面反力を、図1に示す動力分割合成機構によって合成したり分割したりして、より燃料消費効率のよい走行を可能とする。
本実施形態の動力分割合成機構は、同軸上に配置された第1遊星歯車機構1及び第2遊星歯車機構2からなる複合遊星歯車機構3で構成される。この複合遊星歯車機構3は、例えば本出願人が先に提案した特許第3852562号公報に記載されるものと同様である。第1遊星歯車機構1は、第1サンギヤ11、第1キャリア12、第1リングギヤ13、及び第1キャリア12に支持され且つ第1サンギヤ11及び第1リングギヤ13と噛み合う第1ピニオンギヤ(プラネタリギヤ)14を備える。同様に、第2遊星歯車機構2は、第2サンギヤ21、第2キャリア22、第2リングギヤ23、及び第2キャリア22に支持され且つ第2サンギヤ21及び第2リングギヤ23と噛み合う第2ピニオンギヤ(プラネタリギヤ)24を備える。
本実施形態の複合遊星歯車機構3は、第1遊星歯車機構1の第1キャリア12と第2遊星歯車機構2の第2サンギヤ21を連結して第1回転要素4としている。また、第1遊星歯車機構1の第1リングギヤ13と第2遊星歯車機構2の第2キャリア22を連結して第2回転要素5としている。また、第1遊星歯車機構1の第1サンギヤ11を第3回転要素6とし、第2遊星歯車機構2の第2リングギヤ23を第4回転要素7としている。
そして、第1回転要素4には第1駆動源であるエンジンENGを連結している。また、第3回転要素6には第2駆動源である第1モータジェネレータMG1を連結している。また、第4回転要素7には第3駆動源である第2モータジェネレータMG2を連結している。また、第2回転要素5には出力ギヤOUTが連結されている。この出力ギヤOUTは、後述するカウンタギヤやファイナルギヤを介して駆動軸に連結され、駆動軸には駆動輪が連結されている。なお、駆動装置内を潤滑するためのオイルはオイルポンプO/Pによって加圧され、オイルポンプO/PはエンジンENGに直結されている。また、第1回転要素4には、エンジンENGの回転方向を規制するワンウエイクラッチOWCが介装されている。
本実施形態の動力分割合成機構の共線図は、例えば図2のように表れる。図2の共線図では、第2モータジェネレータMG2が正方向に回転しながら車両を前進させる正のトルクを発生している。第1モータジェネレータMG1は負方向に回転しているがトルクは発生していない(力行も回生もしていない)。そして、エンジンENGは停止している。このようにエンジンENGが停止していても、出力ギヤOUT、即ち車両には正の駆動トルクが作用し、前進する。このような状態を含めて、エンジンENGの回転速度と駆動トルク、第1モータジェネレータMG1の回転速度及び回転方向と駆動トルク又は制動トルク、第2モータジェネレータMG2の回転速度及び回転方向と駆動トルク又は制動トルクを制御することにより、車両を前進したり後退させたりすることができる。
図3は、駆動装置のハウジング内で掻き上げられるオイルの状態を示している。図中の符号8は、前述した複合遊星歯車機構3の出力ギヤOUTで回転されるカウンタギヤ、符号9は、カウンタギヤ8によって回転されるファイナルギヤである。ファイナルギヤには、例えば図示しないディファレンシャルギヤが取付けられており、このディファレンシャルギヤによって左右の駆動軸に駆動力が分散される。ハウジング10の下部には、オイルが貯留されており、この貯留されたオイルがファイナルギヤ9によって掻き上げられ、更にカウンタギヤ8や複合遊星歯車機構3によっても掻き上げられる。そのため、車両が走行していれば、ハウジング10内のオイルは掻き上げられ、その後、上方から落下する。
図4は、前記複合遊星歯車機構3による動力分割合成機構の縦断面図である。本実施形態では、前述のように第1遊星歯車機構1と第2遊星歯車機構2は同軸上に配置されており、両者の中心部にはインプットシャフト31が挿入されている。このインプットシャフト31はエンジンENGに連結されている。また、このインプットシャフト31には、図示しないワンウエイクラッチが取付けられている。また、第1遊星歯車機構1の第1キャリア12と第2遊星歯車機構2の第2サンギヤ21が連結され、それらからなる第1回転要素4がスプライン嵌合などを介してインプットシャフト31に連結されている。従って、第1遊星歯車機構1、第2遊星歯車機構2、並びにそれらから構成される複合遊星歯車機構3の回転中心はインプットシャフト31の中心軸である。
なお、このインプットシャフト31の中心部には、軸線方向にオイル噴射用供給通路36が一連に形成されている。また、インプットシャフト31のうち、例えば第1遊星歯車機構1の第2遊星歯車機構2と反対側の軸方向端部や、第1遊星歯車機構1と第2遊星歯車機構2との間の部分には、オイル噴射用供給通路36に連結し且つインプットシャフト31の径方向に穿たれたオイル噴射通路37が複数形成されている。前述したオイルポンプO/Pで加圧されたオイルはオイル噴射用供給通路36に供給される。そのため、オイルポンプO/Pからの供給オイルは、オイル噴射通路37からインプットシャフト31の径方向、即ち第1遊星歯車機構1や第2遊星歯車機構2の径方向外側に向けて噴射される。
第1遊星歯車機構1及び第2遊星歯車機構2からなる複合遊星歯車機構3の外周には収納円筒体32が配置されている。この収納円筒体32の外周面に出力ギヤOUTが形成され、出力ギヤOUTはカウンタギヤ8と噛み合っている。そして、第1遊星歯車機構2の第2キャリア22と第1遊星歯車機構1の第1リングギヤ13は連結され、それらからなる第2回転要素5がスプライン嵌合などを介して収納円筒体32に連結されている。即ち、第2回転要素5は収納円筒体32を介して出力ギヤOUTに連結されている。また、第1遊星歯車機構1の第1サンギヤ11は第3回転要素6として第1モータジェネレータMG1の第1ロータ軸33にスプライン嵌合などを介して連結されている。また、第2遊星歯車機構2の第2リングギヤ23は第4回転要素7として第2モータジェネレータMG2の第2ロータ軸34にスプライン嵌合などを介して連結されている。なお、収納円筒体32は、軸受35を介してハウジング10に回転自在に支持されていることから、本実施形態の複合遊星歯車機構3はハウジング10に対しても回転自在に支持されている。
例えば、第1遊星歯車機構1の第1キャリア12は、例えば図4の右上部に示すように、第1遊星歯車機構1の第2遊星歯車機構2側から径方向外側に広がり、そこから第2遊星歯車機構2と反対側に延長されている。本実施形態では、この第1キャリア12の延長部分に第1キャリアプレート15を当該第1キャリア12の径方向広がり部分に対向するように取付けている。そして、第1ピニオンシャフト16の両端部を第1キャリア12及び第1キャリアプレート15に支持し、その第1ピニオンシャフト16に第1ピニオンギヤ(プラネタリギヤ)14を回転自在に支持している。なお、第1ピニオンシャフト16と第1ピニオンギヤ14の間にはニードルベアリングなどの軸受が介装されている。
そして、第1ピニオンシャフト16には、当該第1ピニオンシャフト16の軸方向端面と当該第1ピニオンシャフト16の外周面とを連絡する第1ピニオンギヤ用オイル通路17が形成されている。この第1ピニオンギヤ用オイル通路17は、第2遊星歯車機構2と反対側の軸方向端面に開口し且つ当該第1ピニオンシャフト16の軸線方向に穿たれた端面開口穴17aと、この端面開口穴17aと直交するようにして当該第1ピニオンシャフト16の外周面を貫く周面開口穴17bとを備えて構成される。従って、第1ピニオンシャフト16の第2遊星歯車機構2と反対側の軸方向端面にオイルが供給されれば、そのオイルは第1ピニオンシャフト16の外周面から第1ピニオンギヤ14又は第1ピニオンシャフト16と第1ピニオンギヤ14との間に介装された軸受に供給される。
例えば図12は、図4のA−A断面図、即ち後述する第1オイルキャッチプレート18を輪切りにしながら第1遊星歯車機構1を前記第1キャリアプレート15側から見た状態である(インプットシャフトやサンギヤは省略)。また、図13は、図4のB−B断面図、即ち第1遊星歯車機構1を第1キャリア12側から見た状態である(インプットシャフトやサンギヤは省略)。これらの図から明らかなように、第1遊星歯車機構1では、3つの第1ピニオンギヤ14、即ち3つの第1ピニオンシャフト16が当該第1遊星歯車機構1の周方向に等配に、つまり120°毎に配置されている。本実施形態では、これらのピニオンシャフト16のうち、隣合うピニオンシャフト16の中間部で、第1キャリア12と第1キャリアプレート15を連絡するオイル供給通路39を計3カ所に設けている。このオイル供給通路39は、より厳密には第1キャリア12の第2遊星歯車2側と第1キャリアプレート15の第2遊星歯車機構2と反対側とを連絡する。このオイル供給通路39は、断面円形のパイプ部材からなる。本実施形態では、オイル供給通路39を構成するパイプ部材の中心を横切るように隔壁41が設けられており、その隔壁41の向きを第1遊星歯車機構1の径方向に一致させているが、この隔壁41はなくてもよい。
また、第2遊星歯車機構2の第2キャリア22は、例えば図4の左上部に示すように、第2遊星歯車機構2の第1遊星歯車機構1側から径方向外側に広がり、そこから第1遊星歯車機構1と反対側に延長されている。本実施形態では、この第2キャリア22の延長部分に第2キャリアプレート25を当該第2キャリア22の径方向広がり部分に対向するように取付けている。そして、第2ピニオンシャフト26の両端部を第2キャリア22及び第2キャリアプレート25に支持し、その第2ピニオンシャフト26に第2ピニオンギヤ(プラネタリギヤ)24を回転自在に支持している。なお、第2ピニオンシャフト26と第2ピニオンギヤ24の間にはニードルベアリングなどの軸受が介装されている。
そして、第2ピニオンシャフト26には、当該第2ピニオンシャフト26の軸方向端面と当該第2ピニオンシャフト26の外周面とを連絡する第2ピニオンギヤ用オイル通路27が形成されている。この第2ピニオンギヤ用オイル通路27は、第1遊星歯車機構1側の軸方向端面に開口し且つ当該第2ピニオンシャフト26の軸線方向に穿たれた端面開口穴27aと、この端面開口穴27aと直交するようにして当該第2ピニオンシャフト16の外周面を貫く周面開口穴27bとを備えて構成される。従って、第2ピニオンシャフト26の第1遊星歯車機構1側の軸方向端面にオイルが供給されれば、そのオイルは第2ピニオンシャフト26の外周面から第2ピニオンギヤ24又は第2ピニオンシャフト26と第2ピニオンギヤ24との間に介装された軸受に供給される。
前記第2ピニオンギヤ用オイル通路27の端面開口穴27aが開口している第2ピニオンシャフト26の軸方向端面には、例えばオイル噴射量供給通路36からオイル噴射通路37を経て噴射されるオイルや、或いは上方から滴下されるオイルを捕捉する第2オイルキャッチプレート28が設けられている。図5は、第2遊星歯車機構2に取付けられている第2オイルキャッチプレート28の斜視図、図6は、図5の第2オイルキャッチプレート28の正面図、図7は、図5の第2オイルキャッチプレート28の底面図である。この第2オイルキャッチプレート28は、実質的には第2ピニオンシャフト26の第1遊星歯車機構1側の軸方向端部を支持している第2キャリア22に取付けられており、捕捉されたオイルは第2ピニオンギヤ用オイル通路27に導入される。
この第2オイルキャッチプレート28は、径方向中央部が円形に開口した凡そ円板状であり、前記第2キャリア22に取付けられる外周部の基部28aに対し、中央開口部側を第2キャリア22から遠ざかるように周方向に一連に湾曲させた第2オイルポケット29を備えている。この第2オイルポケット29は、図4に示すように、第2オイルキャッチプレート28の基部28aを第2キャリア22に取付けたときに、径方向内側が第2キャリア22から離れるので、例えばインプットシャフト31側、つまり複合遊星歯車機構3の回転中心側から飛散するオイルを捕捉することができる。また、同様に、オイルが第2サンギヤ21より上方から滴下すれば、その滴下オイルも第2オイルポケット29で捕捉することができる。そして、第2オイルキャッチプレート28の第2オイルポケット29で捕捉されたオイルは、第2ピニオンシャフト26の第2ピニオンギヤ用オイル通路27に導入され、前述のように第2ピニオンギヤ24或いは軸受に供給される。なお、本実施形態の第2オイルキャッチプレート28では、各第2ピニオンシャフト26の第2ピニオンギヤ用オイル通路27と対向する部分を、他の部分よりも径方向外側に遠ざかるように深めにして、第2ピニオンギヤ用オイル通路27部分にオイルが集中しやすくしている。
一方、前記第1ピニオンギヤ用オイル通路17の端面開口穴17aが開口している第1ピニオンシャフト16の軸方向端面には、例えばオイル噴射量供給通路36からオイル噴射通路37を経て噴射されるオイル、及び上方から滴下されるオイルを捕捉する第1オイルキャッチプレート18が設けられている。図8は、第1オイルキャッチプレート18の斜視図、図9は、図8の第1オイルキャッチプレート18の正面図、図10は、図8の第1オイルキャッチプレート18の側面図、図11は、図9の第1オイルキャッチプレート18の背面図である。この第1オイルキャッチプレート18は、実質的には第1ピニオンシャフト16の第2遊星歯車機構1と反対側の軸方向端部を支持している第1キャリアプレート15に取付けられており、捕捉されたオイルは第1ピニオンギヤ用オイル通路17或いは前述したオイル供給通路39に導入される。
この第1オイルキャッチプレート18は、径方向中央部が円形に開口した厚みのある円板状であり、前記第1キャリアプレート15に取付けられる外周部の基部18aに対し、その他の部分を第1キャリアプレート15から遠ざかるように成形して第1オイルポケット19及びオイル受け部20としている。このうち、第1オイルポケット19は、例えば図4に示すように、第1オイルキャッチプレート18の第1キャリアプレート15側面を中央開口部側から径方向外側に向けて窪ませて形成されたものである。そして、この第1オイルポケット19は、例えば図12に明示するように、第1ピニオンシャフト16に形成されている第1ピニオンギヤ用オイル通路17の端面開口穴17aに対向する位置に計3カ所形成されている。従って、この第1オイルキャッチプレート18の第1オイルポケット19は、例えばインプットシャフト31側、つまり複合遊星歯車機構3の回転中心側から飛散するオイルを捕捉することができる。そして、第1オイルキャッチプレート18の第1オイルポケット19で捕捉されたオイルは、第1ピニオンシャフト16の第1ピニオンギヤ用オイル通路17に導入され、前述のように第1ピニオンギヤ14或いは軸受に供給される。
これに対し、オイル受け部20は、例えば図4に示すように、第1オイルキャッチプレート18の第1キャリアプレート15側面を外周部から径方向内側に向けて窪ませて形成されたものである。そして、このオイル受け部20は、例えば図12に明示するように、第1キャリアプレート15と第1キャリア12とを連絡するオイル供給通路39に対向する位置に計3カ所形成されている。この第1オイル受け部20では、例えば図12に示すように、上方から滴下するオイルを捕捉してオイル供給通路39に導入することができる。オイル供給通路39は、第1キャリアプレート15と第1キャリア12とを連絡しているので、オイル供給通路39に導入されたオイルは第1キャリア12側から第2遊星歯車機構2側に滴下される。
この場合、図12の上部のオイル供給通路39から第2遊星歯車機構2側に滴下されたオイルは、第2サンギヤ21よりも上方から滴下されるので、そのオイルを前述した第2オイルキャッチプレート28の第2オイルポケット29で捕捉することが可能となる。なお、オイル供給通路39が開口している第1キャリア12の第2遊星歯車機構2側面には、当該オイル供給通路39から第2遊星歯車機構2側に滴下されるオイルが四散しないように回転中心に向けてガイド溝40が形成されている。また、第1オイル受け部20の円周方向中央部には、前記オイル供給通路39を円周方向に二分するように仕切り壁38が設けられている。この仕切り壁38は、後述するように、第1オイル受け部20が斜め上方に開口する位置で停止したときでも、上方から滴下するオイルを捕捉してオイル供給通路39に導入する機能を有する。
前述した図2の共線図のように、エンジンENGが停止しても車両が走行する場合がある。図2の場合、エンジンENGが停止しているので、第1遊星歯車機構1の第1キャリア12や第2遊星歯車機構2の第2サンギヤ21は停止している。しかしながら、車両の走行に伴って、第1遊星歯車機構1の第1サンギヤ11や第2遊星歯車機構2の第2リングギヤ23は回転している。また、特に第1遊星歯車機構1の第1リングギヤ13と共に第2遊星歯車機構2の第2ピニオンギヤ24も回転しており、前述のように、この第2ピニオンギヤ24の潤滑が重要となる。図12、図13は、何れかのオイル受け部20が最上部に位置した状態で第1キャリア12(第1キャリアプレート15)が停止した状態を示している。この状態では、駆動装置内で掻き上げられ、上方から滴下するオイルは第1オイルキャッチプレート18のオイル受け部20で捕捉される。捕捉されたオイルは、オイル供給通路39から第2遊星歯車機構2側に滴下される。このうち、第2サンギヤ21より上方から滴下されるオイルは第2オイルキャッチプレート28の第2オイルポケット29で捕捉され、第2ピニオンギヤ用オイル通路27に導入される。このようにして第2ピニオンギヤ用オイル通路27に導入されたオイルは第2ピニオンギヤ24又は軸受の潤滑に供される。
一方、図14も図4のA−A断面図、図15も図4のB−B断面図であるが、これらは、2つのオイル受け部20が斜め上方に開口する位置で第1キャリア12(第1キャリアプレート15)が停止した状態を示している。このような場合に、オイル受け部20の内部を仕切る仕切り壁がないと、上方から滴下するオイルをオイル受け部20内に溜めにくい。しかしながら、本実施形態では、オイル受け部20の内部を仕切る仕切り壁38が形成されているため、この仕切り壁38より上方でオイルを溜めることができ、貯留したオイルはオイル供給通路39に導入され、第2遊星歯車機構2側に滴下される。このとき、第1キャリア12の第2遊星歯車機構2側面にはガイド溝40が形成されているので、第2遊星歯車機構2側に滴下されたオイルはガイド溝40をつたって第2サンギヤ21の上方に滴下される。このように第2サンギヤ21より上方からオイルが滴下されれば、前述と同様に、第2オイルキャッチプレート28で捕捉されたオイルが第2ピニオンギヤ24又は軸受の潤滑に供される。
このように本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置では、同軸上に配置された2つの遊星歯車機構1、2からなる複合遊星歯車機構3は、第1キャリア12及び第2サンギヤ21を連結した第1回転要素4、第1リングギヤ13及び第2キャリア22を連結した第2回転要素5、第1サンギヤ11からなる第3回転要素6、第2リングギヤ23からなる第4回転要素7を有する。そして、第1回転要素4に第1駆動源であるエンジンENGを連結し、第3回転要素6に第2駆動源である第1モータジェネレータMG1を連結し、第4回転要素7に第3駆動源である第2モータジェネレータMG2を連結し、第2回転要素5に出力ギヤOUTを連結する。ここで、第1回転要素4に連結されたエンジンENGを停止し、第3回転要素6に連結された第1モータジェネレータMG1及び第4回転要素7に連結された第2モータジェネレータMG2の何れか一方及び双方で出力ギヤOUTを駆動する場合、第1キャリアプレート15の停止に伴って第1オイルキャッチプレート18は停止している。しかしながら、出力ギヤOUTと連動するギヤによって掻き上げられたオイルを第1オイルキャッチプレート18のオイル受け部20によって収集することができる。オイル受け部20で収集されたオイルは、オイル供給通路39を介して第2遊星歯車機構2の第2サンギヤ21より上方から滴下され、更に第2オイルキャッチプレート28によって捕捉される。第2オイルキャッチプレート28は、出力ギヤOUT及び第2キャリア22と共に回転するから、第2オイルキャッチプレート28で捕捉されたオイルは、遠心力によって第2ピニオンシャフト26の軸方向端部から第2ピニオンギヤ用オイル通路27内に供給される。第2ピニオンギヤ用オイル通路27内のオイルは第2ピニオンシャフト26の外周面に供給され、第2ピニオンギヤ24及び第2ピニオンシャフト26間を潤滑する。従って、同一軸上に配置された第2遊星歯車機構2の第1遊星歯車機構1と反対側にオイルが循環する隙間がない場合であっても、第1遊星歯車機構1の第2遊星歯車機構2と反対側からオイルを第2遊星歯車機構2の第2ピニオンシャフト26に供給することができ、装置の潤滑性を向上することができる。
また、オイル受け部20及びオイル供給通路39を、第1遊星歯車機構1の回転軸を中心とする円周方向に等間隔で少なくとも3カ所に配置した。これにより、第1回転要素4が回転方向のどの位置で停止しても、少なくとも1つのオイル受け部20が上方からのオイルを収集することができ、その結果、第1回転要素4の停止位置に関わらず、第1遊星歯車機構1の第2遊星歯車機構2と反対側からオイルを第2遊星歯車機構2の第2ピニオンシャフト26に供給することができる。なお、オイル受け部20及びオイル供給通路39の配置箇所は4カ所以上であっても、同等の効果が得られる。
また、オイル受け部20及びオイル供給通路39を、第1遊星歯車機構1の回転軸を中心とする円周方向で互いに隣接する第1ピニオンシャフト26の間に配置した。これにより、第1ピニオンシャフト26を避けてオイル受け部20とオイル供給通路39とを連結する必要がなく、オイル供給通路39を容易に形成することができる。
また、第1キャリアプレート15及び第1キャリア12を連絡するオイル供給通路39をパイプ部材によって形成した。これにより、オイル供給通路39を容易に形成することができる。
また、底面から第1遊星歯車機構1の径方向に突出し且つ第1遊星歯車機構1の回転軸を中心とする円周方向でオイル供給通路39のパイプ部材の中心部に位置する仕切り壁38をオイル受け部20に設けた。これにより、オイル受け部20が頂点位置から傾いた位置に停止しても、仕切り壁38より上方の空間でオイルを収集することができ、上方から落下するオイルをより確実に収集することができる。
1は第1遊星歯車機構
2は第2遊星歯車機構
3は複合遊星歯車機構
4は第1回転要素
5は第2回転要素
6は第3回転要素
7は第4回転要素
11は第1サンギヤ
12は第1キャリア
13は第1リングギヤ
14は第1ピニオンギヤ
15は第1キャリアプレート
16は第1ピニオンシャフト
17は第1ピニオンギヤ用オイル通路
18は第1オイルキャッチプレート
19は第1オイルポケット
20はオイル受け部
21は第2サンギヤ
22は第2キャリア
23は第2リングギヤ
24は第2ピニオンギヤ
25は第2キャリアプレート
26は第2ピニオンシャフト
27は第2ピニオンギヤ用オイル通路
28は第2オイルキャッチプレート
29は第2オイルポケット
31はインプットシャフト
32は収納円筒体
33は第1ロータ軸
34は第2ロータ軸
35は軸受
36はオイル噴射用供給通路
37はオイル噴射通路
38は仕切り壁
39はオイル供給通路
40はガイド溝

Claims (5)

  1. 第1サンギヤ、第1リングギヤ、第1キャリアを有する第1遊星歯車機構と、
    第2サンギヤ、第2リングギヤ、第2キャリアを有する第2遊星歯車機構と、
    前記第1キャリア及び前記第2サンギヤを連結してなる第1回転要素、前記第1リングギヤ及び前記第2キャリアを連結してなる第2回転要素、前記第1サンギヤからなる第3回転要素、前記第2リングギヤからなる第4回転要素を有する複合遊星歯車機構と、
    前記第1回転要素に連結される第1駆動源と、
    前記第3回転要素に連結される第2駆動源と、
    前記第4回転要素に連結される第3駆動源と、
    前記第2回転要素に連結される出力ギヤと、
    第1キャリアプレート及び前記第1キャリアに両端部が連結されると共に第1ピニオンギヤを回転自在に支持する第1ピニオンシャフトと、
    前記第1ピニオンシャフトの軸方向端部及び前記第1ピニオンシャフトの外周面を連絡するように前記第1ピニオンシャフトに形成された第1ピニオンギヤ用オイル通路と、
    前記第1キャリアプレートに固定され、前記複合遊星歯車機構の回転中心側から飛散するオイルを捕捉して前記第1ピニオンギヤ用オイル通路に導入する第1オイルキャッチプレートと、
    第2キャリアプレート及び前記第2キャリアに両端部が連結されると共に第2ピニオンギヤを回転自在に支持する第2ピニオンシャフトと、
    前記第2ピニオンシャフトの軸方向端部及び前記第2ピニオンシャフトの外周面を連絡するように前記第2ピニオンシャフトに形成された第2ピニオンギヤ用オイル通路と、
    前記第2キャリアに固定され、前記複合遊星歯車機構の回転中心側から飛散するオイルを捕捉して前記第2ピニオンギヤ用オイル通路に導入する第2オイルキャッチプレートと、
    前記第1オイルキャッチプレートに設けられ、回転停止時に上方から落下するオイルを収集するオイル受け部と、
    前記第1キャリアプレート及び前記第1キャリアを連絡して、前記オイル受け部で収集したオイルを前記第2オイルキャッチプレートで捕捉可能に前記第2サンギヤよりも上方から滴下するオイル供給通路と
    を備えたことを特徴とするハイブリッド車両用駆動装置。
  2. 前記オイル受け部及び前記オイル供給通路を、前記第1遊星歯車機構の回転軸を中心とする円周方向に等間隔で少なくとも3カ所以上に配置したことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  3. 前記オイル受け部及び前記オイル供給通路を、前記第1遊星歯車機構の回転軸を中心とする円周方向で互いに隣接する前記第1ピニオンシャフトの間に配置したことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  4. 前記オイル供給通路は、前記第1キャリアプレート及び前記第1キャリアを連絡する部分がパイプ部材によって形成されることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  5. 前記第1オイルキャッチプレートを前記第1遊星歯車機構の回転軸方向から見た場合、前記オイル受け部は、底面から前記第1遊星歯車機構の径方向に突出し且つ前記第1遊星歯車機構の回転軸を中心とする円周方向で前記パイプ部材の中心部に位置する仕切り壁を備えることを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
JP2013198609A 2013-09-25 2013-09-25 ハイブリッド車両用駆動装置 Active JP6217283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198609A JP6217283B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 ハイブリッド車両用駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198609A JP6217283B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 ハイブリッド車両用駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015064060A JP2015064060A (ja) 2015-04-09
JP6217283B2 true JP6217283B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=52832111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013198609A Active JP6217283B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 ハイブリッド車両用駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6217283B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102022206204A1 (de) 2022-06-21 2023-12-21 Zf Friedrichshafen Ag Planetenradsatz, Getriebe mit einem Planetenradsatz und Ölfangschale

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6081595A (ja) * 1983-10-07 1985-05-09 Nissan Motor Co Ltd 回転シヤフト外周の潤滑機構
JP4970395B2 (ja) * 2008-09-19 2012-07-04 本田技研工業株式会社 車両用自動変速機の潤滑構造
JP2012077848A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Toyota Motor Corp 複合遊星歯車装置の潤滑構造
JP2013184487A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Suzuki Motor Corp ハイブリッド車両の駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015064060A (ja) 2015-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103339415B (zh) 车辆用驱动装置
JP5557147B2 (ja) 車両用駆動装置
US8536743B2 (en) Vehicle drive device
JP5278774B2 (ja) 車両用駆動装置
US20110230292A1 (en) Vehicle drive apparatus
CN103975510B (zh) 电动机
WO2011155277A1 (ja) 車両用駆動装置
JP2016098986A (ja) 車両用駆動装置
CN103080610A (zh) 液压产生装置及驱动装置
JP2010142090A (ja) 回転電機の潤滑油供給装置
JP2018105419A (ja) ハイブリッド車両の潤滑構造
JP5218040B2 (ja) 遊星歯車機構の潤滑構造
JP6235701B2 (ja) 変速機の潤滑構造
CN102817973B (zh) 自动变速器
JP2010151261A (ja) 動力伝達装置
JP6217283B2 (ja) ハイブリッド車両用駆動装置
JP6686855B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP2015034593A (ja) トランスアクスル
JP5304237B2 (ja) 遊星歯車機構の潤滑構造
JP2015042532A (ja) 車両用駆動装置
WO2014115888A1 (ja) 車両用駆動装置
JP2012166738A (ja) 車両用駆動装置
JP5136401B2 (ja) 遊星歯車機構の潤滑構造
JP2013052849A (ja) 車両用駆動装置
KR102100666B1 (ko) 전기 자동차용 구동장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170911

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6217283

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151