JP2007064318A - 動力分配装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 潤滑剤の冷却性向上を図ることを可能とする。
【解決手段】 潤滑剤が収容されたトランスファー・ケース3に回転自在に配置され一対の第1,第2のヘリカル・サイド・ギヤ39,41を備えたフロント・デフ5と、フロント・デフ5の外周に配置されフロント・デフ5に対して相対回転自在なリング・ギヤ7と、リング・ギヤ7にドライブ・ピニオン・ギヤ9が噛み合いトランスファー・ケース3に回転自在に配置されたドライブ・ピニオン・シャフト57とを有するトランスファ装置1において、トランスファー・ケース3に、リング・ギヤ7の背後で潤滑剤冷却用の第1,第2のジャケット11,13を配置したことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 潤滑剤が収容されたトランスファー・ケース3に回転自在に配置され一対の第1,第2のヘリカル・サイド・ギヤ39,41を備えたフロント・デフ5と、フロント・デフ5の外周に配置されフロント・デフ5に対して相対回転自在なリング・ギヤ7と、リング・ギヤ7にドライブ・ピニオン・ギヤ9が噛み合いトランスファー・ケース3に回転自在に配置されたドライブ・ピニオン・シャフト57とを有するトランスファ装置1において、トランスファー・ケース3に、リング・ギヤ7の背後で潤滑剤冷却用の第1,第2のジャケット11,13を配置したことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、四輪駆動車の横置きフロント・エンジンの動力分配を行うトランスファ装置等に用いられる動力分配装置に関する。
従来、四輪駆動車の横置きフロント・エンジンでフロント・ドライブの駆動力をリヤ・ドライブ側へ動力分配を行うトランスファ装置等は、エキゾースト・パイプに近接して配置されるため、その内部潤滑オイルは、例えば140℃近くの高温となり、厳しい温度環境となっている。このため、潤滑オイルの劣化が激しく、オイル・クーラにより冷却する必要がある。
かかるトランスファ装置は、潤滑オイルが収容されたトランスファー・ケースに回転自在に配置されたリング・ギヤと、該リング・ギヤにドライブ・ピニオン・ギヤが噛み合い回転自在に配置されたドライブ・ピニオン・シャフトとを有し、前記ジャケットは、前記トランスファー・ケース内で低位となるドライブ・ピニオン・ギヤの下側でトランスファー・ケースに取り付けられている。
しかし、かかるジャケットの配置構造であると、ドライブ・ピニオン・ギヤ等との干渉を避けるために配置スペースの確保が困難となり、ジャケットの容量に制約を伴い、潤滑オイルの冷却性向上に限界を招いていた。
解決しようとする問題点は、潤滑剤の冷却性向上に限界を招いていた点である。
本発明は、潤滑剤の冷却性向上を図るため、動力分配ケースに、リング・ギヤの背後で潤滑剤冷却用のジャケットを配置したことを最も主要な特徴とする。
本発明の動力分配装置は、動力分配ケースに、リング・ギヤの背後で潤滑剤冷却用のジャケットを配置したため、ドライブ・ピニオン・ギヤ等との干渉を避けるための制約が無くなり、ジャケットの容量制約を抑制し、潤滑剤の冷却性向上を図ることが可能となる。
潤滑剤の冷却性向上を図るという目的を、潤滑剤冷却用のジャケットの配置を変更して実現した。
[トランスファ装置]
図1は、フロント・エンジンでフロント・ドライブをベースとしリヤ・ドライブ側へ駆動力分配する4輪駆動車に適用した例を示すものであり、本発明の実施例1を適用した動力分配装置であるトランスファ装置の横断面図、図2は、図1の矢印A方向からカバー等を取り外して見たトランスファ装置の要部側面図である。
図1は、フロント・エンジンでフロント・ドライブをベースとしリヤ・ドライブ側へ駆動力分配する4輪駆動車に適用した例を示すものであり、本発明の実施例1を適用した動力分配装置であるトランスファ装置の横断面図、図2は、図1の矢印A方向からカバー等を取り外して見たトランスファ装置の要部側面図である。
図1のトランスファ装置1は、トランス・ミッション側に結合され、センター・デファレンシャル装置(以下「センター・デフ」と称する。)からトルク伝達を受ける構成となっている。
前記トランスファ装置1は、動力分配ケースとしてトランスファー・ケース3と、デファレンシャル装置としてのフロント・デフ5と、リング・ギヤ7と、ドライブ・ピニオン・ギヤ9と、クラッチ10と、潤滑剤冷却用であるオイル・クーラのジャケットとして第1,第2のジャケット11、13とを備えている。
前記トランスファー・ケース3は、内部潤滑剤として潤滑オイルが収容され、ケース本体15、壁部17、カバー19、中間筒部21、端部筒部23の五分割構造となっている。
なお、「動力分配」という語句は、4輪駆動車におけるベースとなるドライブ系(ここではフロント・ドライブ)から他のドライブ(ここではリヤ・ドライブ)に駆動力を伝達することを意味して用いられている。
前記ケース本体15には、潤滑オイルをガイド可能なガイド部を構成する第1のリブ25が設けられている。このケース本体15の一側に、前記壁部17,カバー19がボルト27により共締め固定され、同他側直交方向に、前記中間筒部21が締結固定され、中間筒部21に前記端部筒部23が締結固定されている。
前記壁部17は、前記後述するリング・ギヤの背部に対向し、前記共締めによりケース本体15に着脱可能に取り付けられている。壁部17には、冷却剤である冷却水供給用の通路29,31がドリル等による穴加工により形成されている。壁部17には、冷却水排出用として通路29,31と同一構成の通路が他の箇所に設けられている。前記カバー19には、潤滑オイルをガイド可能なガイド部を構成する第2のリブ32が設けられ、冷却水給排用の通路33,35がドリル等による穴加工により形成されている。
前記フロント・デフ5は、アウター・ケース36内に相対回転自在に自在に支持されている。フロント・デフ5は、デフ・ケース37内に、一対の第1,第2の回転出力部として左右のヘリカル・サイド・ギヤ39,41が相対回転自在に支持されている。デフ・ケース37は、センター・デフの一方の出力ギヤに連動連結され、回転入力を受けるようになっている。
前記左右のヘリカル・サイド・ギヤ39,41には、連結軸43,45がスプライン結合され、連結軸43,45に、継手部材47(図1では、右側のみ示す。)を介して左右のアクスル・シャフトがそれぞれ結合されている。左右のアクスル・シャフトは、左右前輪に連動連結される。
前記左右のヘリカル・サイド・ギヤ39,41の外周側において前記デフ・ケース37内には、ロング・ヘリカル・ピニオン・ギヤ49,ショート・ヘリカル・ピニオン・ギヤ51がそれぞれ収納孔に摺動回転自在に支持されている。ロング・ヘリカル・ピニオン・ギヤ49は、一方のヘリカル・サイド・ギヤ39に噛み合っている。ショート・ヘリカル・ピニオン・ギヤ51は、他方のヘリカル・サイド・ギヤ41に噛み合っている。ロング・ヘリカル・ピニオン・ギヤ49の一端部とショート・ヘリカル・ピニオン・ギヤ51の一端部とは、相互に噛み合っている。
前記アウター・ケース36は、ケース本体15及び壁部17に、テーパー・ローラー・ベアリング53,54により回転自在に支持されている。アウター・ケース36は、センター・デフの他方の出力ギヤに連動連結され、回転入力を受けるようになっている。
前記リング・ギヤ7は、前記アウター・ケース36にボルト55により締結固定されている。従って、リング・ギヤ7は、フロント・デフ5の外周に配置され該フロント・デフ5に対して相対回転自在な構成となっている。
前記ドライブ・ピニオン・ギヤ9は、第3の回転出力部としてのドライブ・ピニオン・シャフト57の先端に設けられ、前記リング・ギヤ7に噛み合っている。ドライブ・ピニオン・シャフト57は、前記トランスファー・ケース3の中間筒部21にテーパー・ローラー・ベアリング59,60により回転自在に配置されている。
前記クラッチ10は、前記壁部17の外側に設けられている。クラッチ10は、前記フロント・デフ5及びリング・ギヤ7間の相対回転を制御することで前後輪間の差動制限を行うものである。クラッチ10は、クラッチ・ケース61及びクラッチ・ハブ63間に多板クラッチ65を備え、前記壁部17側に支持されたピストン67により選択的に締結制御する構成となっている。クラッチ・ケース61は、連結軸45の外周に配置され、ボール・ベアリング69によりカバー19側に回転自在に支持されている。このクラッチ・ケース61は、端部が前記デフ・ケース37にスプライン結合されている。クラッチ・ハブ63は、前記アウター・ケース36の端部にスプライン結合されている。
前記クラッチ10は、前記カバー19で覆われ、カバー19によりクラッチ10周囲に潤滑空間71が形成されている。潤滑空間71は、壁部17の第1の通路73及び壁部17内周側の第2の通路75によりケース本体15側の潤滑空間77に連通している。
前記第1,第2のジャケット11、13は、前記トランスファー・ケース3に前記リング・ギヤ7の背後で配置されている。第1,第2のジャケット11、13は、ほぼ同じ大きさの弧状に形成され、その曲率中心はフロント・デフ5の回転軸心となっている。第1のジャケット11は、前記壁部17に、第2のジャケット13は、前記カバー19に、それぞれロウ付け又はボルト止め等により固定されている。
前記第1のジャケット11は、一端が前記壁部17の一方の通路29に連通構成され、同他端が同他方の通路に連通構成されている。前記第2のジャケット13は、一端が前記カバー19の一方の通路33に連通構成され、同他端が同他方の通路35に連通構成されている。
前記壁部17の通路31及び図に現れていない他の通路とカバー19の通路33,35には、ジョイント79が取り付けられ、各ジョイント79は、冷却水の給排水部に接続され、ウォーター・ポンプ等により第1,第2のジャケット11、13に対し冷却水を給排できるようになっている。
[トルク伝達]
エンジンの出力は、トランス・ミッションからセンター・デフを介して一方では、フロント・デフ5のデフ・ケース37に入力され、同他方では、アウター・ケース36に入力される。
エンジンの出力は、トランス・ミッションからセンター・デフを介して一方では、フロント・デフ5のデフ・ケース37に入力され、同他方では、アウター・ケース36に入力される。
前記フロント・デフ5に入力されたトルクは、ロング・ヘリカル・ピニオン・ギヤ49,ショート・ヘリカル・ピニオン・ギヤ51及び左右のヘリカル・サイド・ギヤ39,41を介して左右の前輪側へ伝達出力される。
前記アウター・ケース36に入力されたトルクは、リング・ギヤ7からドライブ・ピニオン・ギヤ9を介してドライブ・ピニオン・シャフト57に伝達され、後輪側へ伝達出力される。
左右前輪間で差動回転を生じたときは、前記ロング・ヘリカル・ピニオン・ギヤ49,ショート・ヘリカル・ピニオン・ギヤ51及び左右のヘリカル・サイド・ギヤ39,41の噛み合い回転により差動回転が許容されると共に、差動制限力を発揮する。
前後輪間で差動回転を生じたときは、フロント・デフ5のデフ・ケース37及びアウター・ケース36からクラッチ10のクラッチ・ケース61及びクラッチ・ハブ63間に差動回転が伝達される。このとき、各種センサの検出による自動制御、或いは運転者の手動制御により油圧が制御され、該油圧によるピストン67の押圧力により多板クラッチ65が締結され、その締結状態に応じてフロント・デフ5及びリング・ギヤ7間の相対回転を制御し前後輪間の差動制限が行なわれる。
[潤滑及びオイル冷却]
前記トルク伝達時に、リング・ギヤ7、ドライブ・ピニオン・ギヤ9,クラッチ10等の回転でトランスファー・ケース3内の潤滑オイルが飛散し、各部が充分に潤滑される。この潤滑に際し、ケース本体15側とカバー19側との間の潤滑オイルの流通は、第1,第2の通路73,75等を通して行われる。
前記トルク伝達時に、リング・ギヤ7、ドライブ・ピニオン・ギヤ9,クラッチ10等の回転でトランスファー・ケース3内の潤滑オイルが飛散し、各部が充分に潤滑される。この潤滑に際し、ケース本体15側とカバー19側との間の潤滑オイルの流通は、第1,第2の通路73,75等を通して行われる。
かかる潤滑において、トランスファ装置1が排気管の近傍に配置される等しているためトランスファー・ケース3内の潤滑オイルが高温(例えば、140℃)となる。
この場合、前記第1,第2のジャケット11,13に冷却水を循環給排することで潤滑オイルの冷却が行なわれる。
前記トランスファー・ケース3内でリング・ギヤ7の回転により飛散した潤滑オイルは、図1の白抜き矢印のように第1のリブ25に衝突し、該第1のリブ25によるガイドで第1のジャケット11に導かれ、充分な冷却が行われる。
前記カバー19内でクラッチ10の回転により飛散した潤滑オイルは、図1の白抜き矢印のように第2のリブ32に衝突し、該第2のリブ32によるガイドで第2のジャケット13に導かれ、充分な冷却が行われる。
[実施例の効果]
本発明実施例の効果を、ドライブ・ピニオン・ギヤの下側にオイル・クーラのジャケットを配置したトランスファ装置と比較しながら説明する。
本発明実施例の効果を、ドライブ・ピニオン・ギヤの下側にオイル・クーラのジャケットを配置したトランスファ装置と比較しながら説明する。
図3〜図5は、比較例に係り、図3は、基本的には図1と同様な仕様においてドライブ・ピニオン・ギヤの下側にオイル・クーラのジャケットを配置したトランスファ装置の要部断面図(歯当たり確認窓の正面図を同時に示す)、図4,図5は、ドライブ・ピニオン・ギヤの下側にオイル・クーラのジャケットを配置したトランスファ装置の要部側面図であり、それぞれ異なる形態を示している。なお、ジャケット等以外に図1と対応する構成部分には同符号を付した。
(ジャケット容積増大)
図1の実施例,図3の比較例の何れのトランスファ装置1,101の場合にも、トランスファー・ケース3には、エンジンとの干渉を避けるためにドライブ・ピニオン・ギヤ9側表面に凹み81が設けられ、トランスファー・ケース3の端部側でドライブ・ピニオン・ギヤ9側へ突出している。従って、図1のようにジャケット103をドライブ・ピニオン・ギヤ9の下側に配置する場合、図4,図5のように凹み81を避けることになる。
図1の実施例,図3の比較例の何れのトランスファ装置1,101の場合にも、トランスファー・ケース3には、エンジンとの干渉を避けるためにドライブ・ピニオン・ギヤ9側表面に凹み81が設けられ、トランスファー・ケース3の端部側でドライブ・ピニオン・ギヤ9側へ突出している。従って、図1のようにジャケット103をドライブ・ピニオン・ギヤ9の下側に配置する場合、図4,図5のように凹み81を避けることになる。
また、トランスファー・ケース3には、低位となるドライブ・ピニオン・ギヤ9の下側にドレーン・プラグ83が設けられている。ジャケット103は、図3のようにドレーン・プラグ83を避ける必要がある。
一方、図4のようにジャケット103への冷却水給排用の通路105,107(説明の便宜上透視して示す。)を設けるとジャケット103を凹み81に近接して設けることができる。しかし、この場合は通路105,107がドライブ・ピニオン・ギヤ9に干渉するため、図5のように通路105,107の位置をずらさなければならない。
これら、各種の干渉条件を考慮すると、ジャケット103は、図3,図5のように縮小形成を余儀なくされる。
これに対し、本実施例のようにリング・ギヤ7の背後に第1,第2のジャケット11,13を配置した場合は、前記各種の干渉条件をクリアする必要が無くなり、図1,図2のように第1,第2のジャケット11,13の容積(図2の斜線部及び白抜き部)を図3の比較例の容積(図2の白抜き部のみ)に比較して無理なく拡大することができる。
(通路形成の自由度)
図1,図3の何れのトランスファ装置1,101にも、車両衝突時に車体骨格フレームが下側へガイドされるように斜面85が設けられている。このため、比較例のトランスファ装置101の場合、冷却水給排用のジョイント79は、図5の位置ではなく、斜面85を避けて取り付けなければならない。このため、冷却水の通路105は、縦穴109,横穴111等を複雑に形成する必要があり、他の穴加工に対して方向性をそろえることが困難となる。このため、比較例の場合には穴加工が煩雑になるのに対して、本実施例の場合は、斜面85を避けてジョイント79を取り付ける必要が無く、図1のように通路29,31,33,35を単純に形成することができ、他の穴加工と方向性を容易に合わせることができ、穴加工を簡単に行わせることができる。
図1,図3の何れのトランスファ装置1,101にも、車両衝突時に車体骨格フレームが下側へガイドされるように斜面85が設けられている。このため、比較例のトランスファ装置101の場合、冷却水給排用のジョイント79は、図5の位置ではなく、斜面85を避けて取り付けなければならない。このため、冷却水の通路105は、縦穴109,横穴111等を複雑に形成する必要があり、他の穴加工に対して方向性をそろえることが困難となる。このため、比較例の場合には穴加工が煩雑になるのに対して、本実施例の場合は、斜面85を避けてジョイント79を取り付ける必要が無く、図1のように通路29,31,33,35を単純に形成することができ、他の穴加工と方向性を容易に合わせることができ、穴加工を簡単に行わせることができる。
(歯当たり検査)
図1,図3の何れのトランスファ装置1,101にも、例えば、図3のように歯当たり検査用の窓87が設けられている。歯当たり検査は、例えば歯当たり部89に検査用の塗料を塗り、テープを貼り付けた後、引き剥がし、テープへの塗料の突き具合により検査する。
図1,図3の何れのトランスファ装置1,101にも、例えば、図3のように歯当たり検査用の窓87が設けられている。歯当たり検査は、例えば歯当たり部89に検査用の塗料を塗り、テープを貼り付けた後、引き剥がし、テープへの塗料の突き具合により検査する。
この場合、比較例の窓87には、ジャケット103が大きく突出し、検査作業を困難なものとしている。
これに対して、本実施例のようにリング・ギヤ7の背後に第1,第2のジャケット11,13を配置した場合は、窓87にジャケットが突出することはなく、検査作業を容易に行わせることができる。
(取り付け)
図3のトランスファ装置101では、ジャケット103が、ドライブ・ピニオン・ギヤ9の下側の奥に位置するため、取り付け作業、修理交換作業等が困難なものとなっている。
図3のトランスファ装置101では、ジャケット103が、ドライブ・ピニオン・ギヤ9の下側の奥に位置するため、取り付け作業、修理交換作業等が困難なものとなっている。
これに対して、本実施例のトランスファ装置1では、第1のジャケット11が着脱可能な壁部17に設けられ、第2のジャケット13が同カバー19に設けられており、組み付け、修理交換を極めて容易に行わせることができる。
[他の応用例]
各実施例は、トランスファ装置のトランスファー・ケース内にデファレンシャル装置を備えるものを示したが、トランスファー・ケース内にデファレンシャル装置を備えないタイプのトランスファー装置、すなわち、動力分配装置であっても良い。この場合には、トランスファー・ケース内に、フロントもしくはリヤのアクスル・シャフトが軸心を通るようにリング・ギヤが回転可能に支持され、このリング・ギヤと噛み合うドライブ・ピニオン出力部も同様にトランスファー・ケース内に回転可能に支持される構造となる。
[他の応用例]
各実施例は、トランスファ装置のトランスファー・ケース内にデファレンシャル装置を備えるものを示したが、トランスファー・ケース内にデファレンシャル装置を備えないタイプのトランスファー装置、すなわち、動力分配装置であっても良い。この場合には、トランスファー・ケース内に、フロントもしくはリヤのアクスル・シャフトが軸心を通るようにリング・ギヤが回転可能に支持され、このリング・ギヤと噛み合うドライブ・ピニオン出力部も同様にトランスファー・ケース内に回転可能に支持される構造となる。
1 トランスファ装置(動力分配装置)
3 トランスファー・ケース(動力分配ケース)
5 フロント・デフ(デファレンシャル装置)
7 リング・ギヤ
9 ドライブ・ピニオン・ギヤ
11 第1のジャケット
13 第2のジャケット
17 壁部
19 カバー
25 第1のリブ(ガイド部)
32 第2のリブ(ガイド部)
39 第1のヘリカル・サイド・ギヤ(第1の回転出力部)
41 第2のヘリカル・サイド・ギヤ(第2の回転出力部)
57 ドライブ・ピニオン・シャフト(第3の回転出力部)
3 トランスファー・ケース(動力分配ケース)
5 フロント・デフ(デファレンシャル装置)
7 リング・ギヤ
9 ドライブ・ピニオン・ギヤ
11 第1のジャケット
13 第2のジャケット
17 壁部
19 カバー
25 第1のリブ(ガイド部)
32 第2のリブ(ガイド部)
39 第1のヘリカル・サイド・ギヤ(第1の回転出力部)
41 第2のヘリカル・サイド・ギヤ(第2の回転出力部)
57 ドライブ・ピニオン・シャフト(第3の回転出力部)
Claims (5)
- 潤滑剤が収容された動力分配ケースに回転自在に配置されたリング・ギヤと、該リング・ギヤにドライブ・ピニオン・ギヤが噛み合い前記動力分配ケースに回転自在に配置された回転出力部とを有する動力分配装置において、
前記動力分配ケースに、前記リング・ギヤの背後で潤滑剤冷却用のジャケットを配置した
ことを特徴とする動力分配装置。 - 請求項1記載の動力分配装置であって、
前記動力分配ケースに、前記リング・ギヤの背後に対向する壁部を着脱可能に設け、
前記ジャケットを、前記壁部に設けた
ことを特徴とする動力分配装置。 - 請求項1又は2記載の動力分配装置であって、
前記リング・ギヤの背後の壁部の外側に、前記リング・ギヤから前記出力部へ伝達される駆動力を制御するためのクラッチを設け、
前記動力分配ケースに、前記クラッチを覆って潤滑空間を形成するカバーを設け、
前記ジャケットを、前記カバーに設けた
ことを特徴とする動力分配装置。 - 請求項2記載の動力分配装置であって、
前記動力分配ケースに、前記リング・ギヤの回転により内部潤滑剤を前記ジャケットへガイド可能なガイド部を設けた
ことを特徴とする動力分配装置。 - 請求項3記載の動力分配装置であって、
前記カバーに、前記クラッチの回転により内部潤滑剤を前記ジャケットへガイド可能なガイド部を設けた
ことを特徴とする動力分配装置。
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JP (1) | JP2007064318A (ja) |
Cited By (5)
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2005
- 2005-08-30 JP JP2005249967A patent/JP2007064318A/ja active Pending
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