JP2008240821A - アクスル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 デフボディ内に備えた熱交換装置でデフボディ内の潤滑油に対する熱交換が行え、熱交換装置の着脱作業を容易に行うことができるアクスル装置を提供する。
【解決手段】 熱交換装置33は、ラジエータコア34、ラジエータコア34への流入口35a及び流出口35b、デフボディ2bに液密状態で固定するポートプレート38、ポートプレート38の流入ポート40a及び流出ポート40bと流入口35a及び流出口35bとを連通させるカップラー39を備えたユニット構成となっている。熱交換装置33は、駆動軸の回転をデファレンシャルに取り入れる不図示のベベル歯車と干渉しないように、デフボディ2bの底部において前記ベベル歯車とは反対側の部位で、デフボディ2bに対して着脱自在に設けられている。デフボディ2bの底部側の断面図を示す選択図では、熱交換装置33の着脱方向は、図の上下方向となっている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、アクスル装置のデフボディ内に熱交換装置を備え、デフボディ内に溜められている潤滑油に対する熱交換が行えるアクスル装置に関するものである。
従来から、ホイール駆動の車両においては、トランスミッションを介してエンジンの駆動力が伝達される駆動軸は、フロントアクスルやリヤーアクスルなどのアクスル装置の入力側に連結されている。アクスル装置の入力側には、デファレンシャルが設けられており、デファレンシャルによって駆動軸の回転は左右一対の伝動軸に伝達される。伝動軸に伝達された回転は、車輪を駆動するアクスル軸に伝達されることになる。また、左右一対の伝動軸にはそれぞれ湿式の多板ブレーキ装置が設けられている。
デファレンシャルや湿式の多板ブレーキ装置は、デフボディ内に内包されており、デフボディ内には、デファレンシャルや湿式の多板ブレーキ装置等に対する潤滑や冷却を行う潤滑油が溜められている。特に、走行車両の制動時には、多板ブレーキ装置のブレーキディスクやブレーキプレート等において熱が発生するため、デフボディ内の潤滑油によって多板ブレーキ装置における過剰な温度上昇を抑えている。
このため従来から、ポンプを用いて吸い上げたデフボディ内の潤滑油を、多板ブレーキ装置等の上部から供給してこれらを冷却させながら、デフボディ内の潤滑油を循環させた構成の潤滑油冷却装置(特許文献1参照)などが提案されている。また、デファレンシャルにおける受動用のベベル歯車で、デフボディ内に溜められている潤滑油を掻き上げて、多板ブレーキ装置等の上に掻き上げた潤滑油を吹きかけるようにした構成のアクスル装置(特許文献2参照)なども提案されている。
ポンプを用いてデフボディ内の潤滑油を循環させた構成のものでは、循環路の途中に配設したオイルクーラ等の冷却装置で、循環している潤滑油を冷却することは可能である。しかし、潤滑油を循環させたり冷却したりするためには、ポンプや冷却装置をアクスル装置の外部において別途設けておかなければならず、ポンプや冷却装置を配設するための設置スペースを必要とする。
また、特許文献2に記載されているアクスル装置のように、デファレンシャルにおける受動用のベベル歯車で、デフボディ内に溜められている潤滑油を掻き上げる構成のものでは、多板ブレーキ装置等で潤滑油が加熱されていくので、デフボディ内に溜められている潤滑油自体の温度上昇を抑えておくことが難しくなる。
デフボディ内に溜められている潤滑油を冷却することができるものとしては、冷却装置をデフボディ内に配設して、デフボディ内の潤滑油を冷却するアクスル組立体の冷却装置(特許文献3参照)や、特に、デフボディ内に溜められている潤滑油を冷却するというものではないが、冷却装置を歯車装置内に配設して、歯車装置内の潤滑油を冷却するシステム(特許文献4参照)などが提案されている。
特許文献3に記載されたアクスル組立体の冷却装置を本発明における従来例1として、図7にはデフボディを切断したアクスル組立体の断面図を示している。図7に示すように、デフボディ60には駆動軸開口部63と、中に形成されたアクスル開口部64とが構成されている。デフボディ60は、ショルダー65が形成されている内壁62を備えており、内壁62によってチャンバ61が形成されている。
冷却装置として機能する導管組立体67は、流入導管69、流出導管70、カップラー71及び交換コンテナ72を備えており、差動組立体66の外周部側を取囲む形に配設されている。ポートプレート73を介して導管組立体67の一端側は、デフボディ60に取り付けられている。ポートプレート73には導管組立体67への流入開口部74と、流出開口部75とが形成されている。
流入開口部74は導管組立体67の一端側に設けたカップラー71を介して流入導管69の一端部と連通しており、流出開口部75はカップラー71を介して流出導管70の一端部と連通している。流入導管69の他端部と流出導管70の他端部とは、交換コンテナ72を介して互いに連通している。流入導管69及び流出導管70は、ブラケット68を介してデフボディ60のショルダー65に取り付けられている。
流入開口部74から供給された冷却液を、流入導管69から流出導管70内を流すことによって、デフボディ60内の潤滑油を冷却することができる。潤滑油を冷却した後の冷却液は、流出開口部75から外部に排出することができる。
特許文献4に記載された歯車装置内の潤滑油を冷却するシステムを本発明における従来例2として、図8には歯車装置内の断面図を示している。図8に示すように、歯車装置82のハウジング83内には、入力軸80からの回転が歯車84,85を介して減速されて、出力軸81から出力される減速機構が構成されている。尚、図8では、歯車85に噛合する入力軸80に設けられた歯車の記載は省略されている。
ハウジング83内には、ハウジング83内に溜められている潤滑油を冷却する直線状の熱交換チューブ86が挿入されている。熱交換チューブ86の両端部は、ハウジング83の両側壁90,91にそれぞれ形成したネジ孔88,89に螺合するブッシュ92を介して、ハウジング83に固定されている。また、熱交換チューブ86の外周面にはフィン87が形成されており、熱交換チューブ86内を流れる冷却液と潤滑油との熱交換を行う上での接触面積を広く構成している。
図8では、ハウジング83内に配設された熱交換チューブ86の本数は示されていないが、特許文献4における別の図には、ハウジング83内には2本の熱交換チューブ86が平行に配設された構成が示されている。この別の図によれば、一方の熱交換チューブ86の一端部は、流量制御弁を介して加圧された冷却液の供給源に接続しており、他方の熱交換チューブ86の一端部は、タンクに接続した構成となっている。そして、一方の熱交換チューブ86の他端部と他方の熱交換チューブ86の他端部とは、連通管を介してハウジング83の外部において互いに連通した構成となっている。
特開2006−292071号公報 特開2001−271916号公報 特表2001−506354号公報 米国特許第4633938号明細書
特許文献3、4に示すように、デフボディ内や歯車装置内に配設した冷却装置で、デフボディ内や歯車装置内に溜められている潤滑油を直接冷却することはできる。しかし、特許文献3に記載された冷却装置は、差動組立体36の外周部側を取囲む形に配設された構成となっている。
このため、冷却装置の流入導管69、流出導管70、カップラー71又は交換コンテナ72等において冷却液の漏れ等が発生した場合には、アクスル組立体を搭載している車両から、エンジン、作動油タンク等を取外した後にアクスル組立体を取外して、アクスル組立体を分解した後でなければ、冷却装置の修理交換等の作業を行うことができない。
しかも、エンジン、作動油タンク等の取外しを行うためには、特別の専用装置を必要とする。また、特別の専用装置を必要とするため、例えば、作業車両においては作業現場においてでは冷却装置の修理交換作業を行うことができず、修理工場等で行わなければならない。そのため、冷却装置の修理交換作業を行うだけでも長時間を要し、その間作業を中断しておかなければならない。
また、特許文献4に記載された歯車装置では、熱交換チューブ86は歯車装置よりも長い寸法形状を有しているので、歯車装置を搭載した状態のままでは、熱交換チューブ86を歯車装置から引き抜くための作業スペースを、歯車装置を搭載した場所に確保することは難しくなっている。このため、歯車装置を搭載した状態のままでは、熱交換チューブ86の交換作業等を行うことが難しくなっている。熱交換チューブ86の修理、交換作業等を行うためには、歯車装置を取外せる状態に歯車装置の周囲を開放した後、歯車装置の取り外しを行った後でなければ、熱交換チューブ86の修理、交換作業等を行うことができなくなる。
仮に、熱交換チューブ86を歯車装置から引き抜くための作業スペースを、歯車装置を搭載した場所に確保することができたとしても、修理交換した新たな熱交換チューブ86を直線上に並んだ歯車装置のネジ孔88,89の両方に通すことは、相当困難な組み付け作業となる。
本願発明では、デフボディ内に備えた熱交換装置でデフボディ内の潤滑油に対する熱交換が行え、熱交換装置の着脱作業を容易に行うことができるアクスル装置を提供することにある。
本願発明の課題は請求項1〜3に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では、エンジンによって駆動される駆動軸の回転を、左右一対の伝動軸に伝達するデファレンシャルと、前記各伝動軸によって駆動されるアクスル軸と、を備えたアクスル装置であって、
前記デファレンシャルを内包するデフボディ内に溜められている潤滑油に対する熱交換を行う熱交換装置が、ユニット化されて前記デフボディの外部から着脱自在に設けられてなり、前記熱交換装置が、一方向から前記デフボディの内部に向かって抜き差し可能に配設されてなることを最も主要な特徴となしている。
また、本願発明では上記発明において、熱交換装置の配設部位を特定したことを主要な特徴となしている。
更に、本願発明では上記発明において、熱交換装置の構成を特定したことを主要な特徴となしている。
本願発明では、熱交換装置をデフボディの外部から着脱自在に設けており、しかも、デフボディに対して熱交換装置を着脱する方向を、一方向側から前記デフボディの内部に向かって抜き差しできる方向としている。
この構成により、熱交換装置をユニット化した構成としておくことができる。しかも、ユニット化した熱交換装置を、デフボディに対して一方向側からデフボディの内部に向かって抜き差しすることによって、熱交換装置をデフボディに対して着脱させることが容易にできる。
また、熱交換装置をユニット化した構成としては、筐体からなるラジエータコアと、前記ラジエータコアに形成した流入口及び流出口と、前記熱交換装置を一方向から前記デフボディ内に挿入して取り付けるポートプレートと、前記ポートプレートに形成した流入ポート及び流出ポートと、前記ポートプレートに固定され、前記流入口及び流出口と前記流入ポート及び流出ポートとをそれぞれ連通させ、前記ラジエータコアを支持するカップラーと、を備えた構成としておくことができる。
このように構成することにより、熱交換装置の着脱は、デフボディに対して一方向側から行うことができるようになり、アクスル装置を車両に搭載した状態のまま、デフボディに対する熱交換装置の着脱を行うことができるようになる。また、熱交換装置の着脱としては、デフボディとポートプレートとの間でのボルト締結等の固定手段で容易に行うことができる。
このため、熱交換装置の修理交換作業等を迅速にしかも特別の専用装置等を用いなくても行うことができる。しかも、特別の専用装置等を用いなくても熱交換装置の修理交換等の作業を行うことができるので、例えば、作業車両が稼動している作業現場においても、簡単に修理交換等の作業を行うことができ、熱交換装置の修理交換等の作業時間を短縮することができる。
また、熱交換装置をデフボディの底面部側に配設しておくことにより、デフボディ内に溜められている潤滑油中に熱交換装置を沈めておくことができる。これにより、デフボディ内に溜められている潤滑油に対して直接熱交換を行うことができるようになり、潤滑油の油温状態を適温状態に維持しておくことができる。しかも、デファレンシャルにおけるベベル歯車で適温状態となっている潤滑油を掻き上げて、多板ブレーキ装置上等に降りかけることができる。
更に、車両の下に潜り込んだ状態で簡単に熱交換装置の修理交換等の作業を行うことが可能となる。しかも、デフボディ内に熱交換装置を内蔵しておくことができるので、地面等の障害物などとの衝突によって熱交換装置が破損してしまうのを防止しておくことができる。
また、熱交換装置内を流す熱交換媒体として、例えば、車両に搭載されているアクチュエータからの戻り圧油を用いることによって、熱交換装置を冷却用の装置として機能させたり、潤滑油を温める装置として機能させたりすることができる。
即ち、アクチュエータからの戻り圧油の温度は、高温状態となっている多板ブレーキ装置等の温度よりも低い状態となっているので、潤滑油の温度を多板ブレーキ装置等の温度よりも低くさせることができる。また、潤滑油の温度が低温状態にあるときには、アクチュエータからの戻り圧油の温度は低温状態となった潤滑油の温度よりも高くなっているので、熱交換装置で潤滑油の温度を高めることによって暖機運転を行わせることが容易になる。
このように、デフボディ内の潤滑油を効率よく冷却したり温めたりすることができる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本願発明に係わるアクスル装置の構成としては、以下で説明する形状、配置構成以外にも本願発明の課題を解決することができる形状、配置構成であれば、それらの形状、配置構成を採用することができるものである。このため、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1は、本発明の実施形態に係わるアクスル装置の要部断面図である。図1に示すように、図示せぬ車体フレームによって懸架されているアクスル装置1はアクスルハウジング2によってカバーされている。アクスルハウジング2としては、デファレンシャル6及び湿式多板ブレーキ装置7等を収納するデフボディ2bと、遊星歯車式減速機8等を収納する右アクスルハウジング2a及び左アクスルハウジング2cとを備えている。図示例では、右アクスルハウジング2a及び左アクスルハウジング2cの一部は省略して示している。
デフボディ2bは、図2にも一部構成が示されているように、四方向に開口する開口部を有しており、一つの開口部は駆動軸開口部42として構成され、二つの開口部は左右一対のアクスル開口部43として構成されている。そして、残りの一つの開口部は、熱交換装置33を一方向からデフボディの内部に向かって抜き差し可能に配設する開口部32として構成されている。
駆動軸開口部42は、デフボディ2bに着脱可能に連結されるピニオンケージ19によって閉塞可能に構成されている。ピニオンケージ19には、デファレンシャル6のベベル歯車11と常時噛合している駆動ピニオン歯車10を備えた駆動軸3が回転自在に支障されている。駆動軸3の端部にはカップリング48が固定されており、トランスミッション等を介してエンジンの回転を伝えるプロペラシャフトと連結することができる。
デファレンシャル6は、デファレンシャルケース12と、デファレンシャルケース12に連結されたベベル歯車11とを備えており、駆動軸3によってベベル歯車11が回転すると、デファレンシャルケース12がベベル歯車11と同芯状に回転することができる。デファレンシャルケース12には、デファレンシャルケース12内に向かって立設したスパイダ13を介して遊転自在に支障された一対のピニオン歯車14と、一対のピニオン歯車14と常時噛合している一対のサイド歯車15とが設けられている。
一対のサイド歯車15は、それぞれ左右一対の伝動軸4に対して同一軸心となるようにスプライン結合しており、左右一対の伝動軸4とデフボディ2bとの間には、それぞれ湿式多板ブレーキ装置7が設けられている。湿式多板ブレーキ装置7は、各伝動軸4に対して一体的に回転し、各伝動軸4の軸方向に対して摺動可能なブレーキディスク18と、ブレーキディスク18を押圧挟持するブレーキプレート17と、ブレーキプレート17に押圧力を付与するピストン21と、を備えた構成となっている。また、図示はしていないが、ピストン21に対してブレーキプレート17の押圧力を解除するバネが設けられている。
ピストン21は、ピストン21とデフボディ2bとの間に形成したシリンダ室20に圧油を供給することで、ブレーキプレート17に対してブレーキディスク18を押圧挟持するための押圧力を付与することができる。また、シリンダ室20内における圧油の圧力を低減させることで、図示せぬ上述したバネによって、ブレーキプレート17に対する押圧力を解除することができる。
一対の湿式多板ブレーキ装置7よりも外側の部位には、それぞれ遊星歯車式減速機8が配設されている。各遊星歯車式減速機8を介して、伝動軸4の回転を減速してアクスル軸5に伝達することができる。各遊星歯車式減速機8において、伝動軸4の端部に設けた太陽歯車23の回転は、太陽歯車23と左右のアクスルハウジング2a,2bの内周面に形成した内歯のリング歯車22とに噛合している遊星歯車24に伝えられる。そして、太陽歯車23からの回転によって、遊星歯車24は自転するとともに太陽歯車23の外周を公転する。
遊星歯車24の公転運動は、遊星歯車24を回転自在に支障しているキャリヤ25の回転として取り出すことができる。即ち、キャリヤ25の回転速度は、太陽歯車23の外周を公転する遊星歯車24の公転速度となり、太陽歯車23の回転速度よりも減速される。そして、キャリヤ25の回転は、キャリヤ25とスプライン結合しているアクスル軸5の回転として取り出されることになる。
また、キャリヤ25がアクスル軸5の端部から抜け出ないようにするため、キャリヤ25の抜け止めを行うホルダープレート26が、アクスル軸5の端部にボルト27を介して固定されている。
デフボディ2bの底部側におけるデフボディ2bの側方には、開口部32(図2、図4、図5参照)が形成されており、ユニット化された熱交換装置33は、開口部32を通してデフボディ2bに対して着脱自在に配設されている。開口部32の大きさとしては、デフボディ2b内に挿入する熱交換装置33のラジエータコア34、カップラー39等を抜き差し可能とする大きさに形成されており、ラジエータコア34、カップラー39等をデフボディ2b内に挿入しておくポートプレート38の外周形状よりも小さく形成されている。
以下においては、デフボディ2bの底部に熱交換装置33を配設した例を説明するが、熱交換装置33の配置構成としては、デフボディ2bの底部に配設されている構成に限定されるものではなく、デフボディ2b内の空間領域30においてデファレンシャル6等と干渉しない領域に配設しておくことができる。
このため、熱交換装置33の配置構成としては、デフボディ2bの底部に形成した開口部32から水平方向から挿入した配設構成以外にも、デフボディ2b内における駆動軸3に対して斜め方向から挿入した配置構成や、デフボディ2bの上部等においてデファレンシャル6等と干渉しない領域に配設した構成などを必要に応じて適宜採用することができる。デフボディ2b内に溜められている潤滑油に対する熱交換を、熱交換装置33を用いて効率良く実行するためには、熱交換装置33の少なくとも一部部位がデフボディ2b内に溜められている潤滑油の中に浸かっている配置構成としておくことが望ましい。
熱交換装置33の配置構成について、図1、図2を参考にしながら図3〜図6を用いて説明を行うことにする。尚、図3は、アクスル装置1におけるデフボディ2b部の正面図を示しており、図4は図3のA−A断面図、図5は図3のB−B断面図を示している。また、図6は、熱交換装置33を構成するラジエータコア34の平面図を図6(a)に示し、側面図を図6(b)に示している。また、図6(c)には、ラジエータコア34をポートプレート38に固定するカップラー39の斜視図を示している。
熱交換装置33は、図1に示すようにベベル歯車11と干渉しないように、デフボディ2b内においてベベル歯車11が配設されている側とは反対側に配設されている。特に、図4、図5に示すように、熱交換装置33としては、潤滑油中に対して直接熱交換を行うラジエータコア34と、ラジエータコア34における流入口35a及び流出口35bとポートプレート38に設けた流入ポート40a及び流出ポート40bとをそれぞれ連通させるカップラー39と、熱交換装置33をデフボディ2bに液密状態で固定するポートプレート38と、を備えたユニット構成となっている。
図6(a)、図6(b)に示しように、ラジエータコア34は、公知の多板型のオイルクーラを用いて構成されており、複数枚の中空のプレート37が互いに間隔をおいて層状に整列した構成となっている。各プレート37の両端部は、流入口35a及び流出口35bと連通し、各プレート37の内部空間には、波型部材36が配設されている。波型部材36によって、各プレート37内にジグザグ状の流路が形成されるとともに、プレート37の内部空間が潰れないように支持されている。
流入口35aから流入した熱交換媒体は、各プレート37の内部空間内で波型部材36に案内されながら、ラジエータコア34の内部を蛇行しつつ満遍なく流れることができる。ラジエータコア34の内部を満遍なく流れた熱交換媒体は、流出口35bから流出することができる。
また、間隔をおいて整列した各プレート37は、一種の熱交換用のフィンとしての機能を果たしながら、潤滑油に浸かったラジエータコア34と潤滑油との接触面積を増大させている。オイルクーラの例として、多板型のラジエータコア34を用いたもので説明を行ったが、他のタイプのオイルクーラを用いることもできる。例えば、スタックドフィン型のオイルクーラを用いることもできる。
図6(c)に示しように、カップラー39は、略L字状に形成されており、一方の外側面にはリブ状の背骨39aが形成されている。背骨39a内には、ラジエータコア34の流入口35a及び流出口35bと連通する流路が形成されている。カップラー39とラジエータコア34とは、カップラー39内の流路と流入口35a及び流出口35bとが液密状態で連通するように、ボルト45を介して支持固定されている。
また、背骨39aを形成しておくことによって、カップラー39の強度を向上させることができ、アクスル装置に加わった衝撃等によってラジエータコア34に無理な力が加わらないように構成されている。
ポートプレート38は、ボルト46bを介してカップラー39を固定する部位と、ボルト46aを介してポートプレート38をデフボディ2bの開口部32に取り付ける部位と、を備えている。デフボディ2bの開口部32に取り付ける部位は、カップラー39を固定する部位の外周部側に形成されている。カップラー39を固定する部位には、流入ポート40a及び流出ポート40bを備えており、ボルト46bを介して、カップラー39を液密状態に固定することができる。
ポートプレート38とカップラー39とを固定したとき、流入ポート40aは、ラジエータコア34の流入口35aに連通しているカップラー39内の流路と液密状態で連通し、流出ポート40bは、ラジエータコア34の流出口35bに連通しているカップラー39内の流路と液密状態で連通することになる。
また、デフボディ2bの開口部32は、ポートプレート38に固定したカップラー39及びラジエータコア34の長手方向における断面形状よりも大きな開口部として形成されており、ポートプレート38の外周縁形状よりも小さな開口部として形成されている。これにより、ポートプレート38に固定したカップラー39及びラジエータコア34を、デフボディ2bの開口部32に対して抜き差し可能に出し入れすることができる。そして、デフボディ2bに挿入した状態でポートプレート38をデフボディ2bに固定することで、熱交換装置33をデフボディ2bに固定することができる。
このように、熱交換装置33は、ラジエータコア34、カップラー39及びポートプレート38を組み合わせたユニット構造を備えているので、ボルト46aを介してポートプレート38をデフボディ2bの開口部32を塞ぐように固定することができる。また、ボルト46aによる固定を解除することで、熱交換装置33をデフボディ2b内から抜き出すことができる。
しかも、熱交換装置33をデフボディ2bに取り付けた状態においては、ラジエータコア34は、背骨39aによって強度が向上させたカップラー39に固定されて、デフボディ2b内に収納された構成となっているので、外部からの衝撃等によってラジエータコア34が破損したり、熱交換媒体の流路が破損したり漏れたりすることが防止されている。
尚、ラジエータコア34における流入口35aが、ポートプレート38から遠い部位に形成されている例の説明を行ったが、図5においてポートプレート38に近い部位に形成されている流出口35bを流入口として使用し、ポートプレート38から遠い部位に形成されている流入口35aを流出口として使用することもできる。
流入ポート40aから流入させる熱交換媒体としては、オイルタンク内の作動油を用いたり、冷却水等のクーラント液を用いたりすることができる。また、熱交換媒体として、アクチュエータを作動させる作動油を用いたり、アクチュエータからの戻り油を用いたりすることもできる。
特に、熱交換媒体としてアクチュエータからの戻り油を用いた場合には、デフボディ2bの潤滑油の温度が低いときには、アクチュエータからの戻り油によって潤滑油の温度を暖めて適温状態にまで上昇させることができ、しかも、湿式多板ブレーキ装置7等の発熱によって潤滑油の温度が上昇したときには、温度が上昇した潤滑油を冷却することができる。
図3〜図5で示しているように、熱交換装置33は、一方向からデフボディ2bの開口部32から内部に向かって抜き差し可能に配設されている。この構成によって、熱交換装置33から熱交換媒体の漏れ等が発生しても、アクスル装置1を車両に搭載した状態のままで、熱交換装置33の脱着作業を行うことができる。このため、例えば、車両が稼動している作業現場等においても簡単に熱交換装置33の脱着作業を行うことができ、熱交換装置33の修理交換等の作業を短時間で行うことができる。
また、デフボディ2b内における潤滑油の温度を、デフボディ2b内に挿入した熱交換装置33で適温状態に保っておくことができる。これによって、ベベル歯車11で掻き上げた潤滑油を湿式多板ブレーキ装置7等に振り掛けておくことができ、湿式多板ブレーキ装置7等が高温状態に曝されてしまうのを防止することができる。従って、アクスル装置1を長期にわたって安定的に使用することができるようになる。
本願発明は、本願発明の技術思想を適用することができる装置等に対しては、本願発明の技術思想を適用することができる。
アクスル装置の要部断面図である。(実施例) デフボディの一部を切断した斜視図である。(実施例) デフボディの正面図である。(実施例) 図3のA−A断面図である。(実施例) 図3のB−B断面図である。(実施例) ラジエータコアの平面図及び側面図である。(実施例) デフボディの一部を切断した斜視図である。(従来例1) 歯車装置内の要部断面を含む歯車装置の側面図である。(従来例2)
符号の説明
1・・・アクスル装置、2・・・アクスルハウジング、2b・・・デフボディ、3・・・駆動軸、4・・・伝動軸、5・・・アクスル軸、6・・・デファレンシャル、7・・・湿式多板ブレーキ装置、8・・・遊星歯車式減速機、10・・・駆動ピニオン歯車、11・・・ベベル歯車、12・・・デファレンシャルケース、32・・・開口部、33・・・熱交換装置、34・・・ラジエータコア、37・・・プレート、38・・・ポートプレート、39・・・カップラー、48・・・カップリング、60・・・デフボディ、62・・・内壁、63・・・駆動軸開口部、65・・・ショルダー、66・・・差動組立体、67・・・導管組立体、73・・・ポートプレート、80・・・入力軸、81・・・出力軸、82・・・歯車装置、83・・・ハウジング、86・・・熱交換チューブ、88,89・・・ネジ孔、92・・・ブッシュ。

Claims (3)

  1. エンジンによって駆動される駆動軸の回転を、左右一対の伝動軸に伝達するデファレンシャルと、
    前記各伝動軸によって駆動されるアクスル軸と、
    を備えたアクスル装置であって、
    前記デファレンシャルを内包するデフボディ内に溜められている潤滑油に対する熱交換を行う熱交換装置が、ユニット化されて前記デフボディの外部から着脱自在に設けられてなり、
    前記熱交換装置が、一方向から前記デフボディの内部に向かって抜き差し可能に配設されてなることを特徴とするアクスル装置。
  2. 前記熱交換装置が、前記デフボディの底面部側に配設されてなることを特徴とする請求項1記載のアクスル装置。
  3. 前記熱交換装置が、筐体からなるラジエータコアと、前記ラジエータコアに形成した流入口及び流出口と、前記熱交換装置を一方向から前記デフボディ内に挿入して取り付けるポートプレートと、前記ポートプレートに形成した流入ポート及び流出ポートと、前記ポートプレートに固定され、前記流入口及び流出口と前記流入ポート及び流出ポートとをそれぞれ連通させ、前記ラジエータコアを支持するカップラーと、を備えてなることを特徴とする請求項1又は2記載のアクスル装置。
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