JP2010025012A - カムシャフト装置 - Google Patents
カムシャフト装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010025012A JP2010025012A JP2008188469A JP2008188469A JP2010025012A JP 2010025012 A JP2010025012 A JP 2010025012A JP 2008188469 A JP2008188469 A JP 2008188469A JP 2008188469 A JP2008188469 A JP 2008188469A JP 2010025012 A JP2010025012 A JP 2010025012A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- camshaft
- shaft
- shaft portion
- metal pipe
- pipe material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Abstract
【解決手段】カムシャフト10、複数のカム駒20と、カムシャフト10の一端寄り外周面に配置された転がり軸受31とを備える。カムシャフト10の端部に軸端部品16が取り付けられる。カムシャフト10は金属パイプ材110により形成される。カムシャフト10の端部には、金属パイプ材110の端面から軸方向へ所定長さにわたる端筒部111が塑性加工によって軸方向へ圧縮されて半径方向外方へ増肉させることで大径軸部11が形成される。大径軸部11には、軸端部品16を位置決めして取り付けるノックピン13が打ち込まれている。
【選択図】図1
Description
そして、カムシャフト装置の#1ジャーナル部は、エンジンのシリンダヘッド1と、このシリンダヘッド1に締め付けられるカムキャップ2との間に支持される。
また、#1ジャーナル部には、カムシャフト210の軸端部に組み付けられるタイミングギヤ、可変バルブタイミングユニット等の軸端部品216からの荷重を受ける。
このため、#1ジャーナル部の部分を含む軸部211の外径寸法は、カムシャフト210のカム駒220が配設される領域の軸部210aの外径寸法よりも実質的に大きく設定される。
さらに、#1ジャーナル部の部分を含む軸部211の端面に、軸端部品216に対応するノックピン213を打ち込むために、この軸部211の端面部分においても所要とする外径寸法をもって大径に形成しなければならない。
このようなことから、カムシャフト210は、複数のカム駒220が配設される軸部210aと、#1ジャーナル部を構成する軸部211とがそれぞれ別個に形成され、これら両軸部210a、211が摩擦圧接等によって一体状に結合されて構成される。
また、前記したような構造をもつカムシャフト装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。
さらに、両軸部210a、211を結合する際に、これら両軸部210a、211の中心ずれや、周方向への位相ずれが発生することがある。
前記カムシャフトは金属パイプ材により形成され、
前記カムシャフトの端部には、前記金属パイプ材の端面から軸方向へ所定長さにわたる端筒部が塑性加工によって軸方向へ圧縮されて半径方向外方へ増肉させることで大径軸部が形成され、
前記大径軸部には、前記軸端部品を位置決めして取り付けるノックピンが打ち込まれていることを特徴とする。
また、金属パイプ材の端面から軸方向へ所定長さにわたる端筒部を軸方向へ圧縮して塑性加工することで半径方向外方へ増肉された大径軸部を形成し、この大径軸部に、軸端部品に対応するノックピンを打ち込むことによって、部品点数が増加されることもない。
この結果、カムシャフトの複数のカム駒が配設される軸部と、#1ジャーナル部を含む軸部との間の中心ずれや、周方向への位相ずれの発生を防止することができると共に、コスト低減や軽量化においても効果が大きい。
大径軸部の端面には、軸端部品の中心孔が嵌合される嵌合凸部が一体に形成されていることを特徴とする。
この発明の実施例1を図1〜図5にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係るカムシャフト装置を示す縦断面図である。図2はカムシャフトを形成する金属パイプ材を示す縦断面図である。図3は金属パイプ材の端筒部によって大径軸部が形成された状態を示す縦断面図である。図4は大径軸部の端面に嵌合凸部が形成された状態を示す縦断面図である。図5はカムシャフトの#1ジャーナル部に対応する軸部に転がり軸受が組み付けられる状態を示す説明図である。
#1ジャーナル部に対応する転がり軸受(図1では複列のアンギュラ玉軸受)31は、外輪32と、内輪33と、これら内外輪の間に転動可能に配置された複列の転動体(玉)34とを備えている。
すなわち、転がり軸受31は、その内輪33の一端面がカムシャフト10の一端寄り外周面に形成された段差面に当接する位置まで圧入され、内輪33の他端面がカムシャフト10の外周面に凹設された環状溝に嵌込まれるCリング等の止め輪37に接近又は当接ることによって、軸方向へ移動不能に止着されている。
また、カムシャフト10の一端には、タイミングギヤ、可変バルブタイミングユニット等の軸端部品16を位置決めして取り付けるためのノックピン13が打ち込まれる大径軸部11が形成されている。
そして、軸端部品16の中心孔17とこの中心孔17の外周の一部に連通状に形成されたピン孔部18とがカムシャフト10の大径軸部11の嵌合凸部14及びノックピン13に嵌挿された後、締付ボルト5がカムシャフト10の雌ねじ6にねじ込まれて締め付けられることで、カムシャフト10の大径軸部11に軸端部品16が取り付けられるようになっている。
先ず、図2に示すように、所要とす外径寸法、肉厚寸法及び長さ寸法を有する金属パイプ材110を準備する。
次に、図3に示すように、金属パイプ材110の端面から軸方向へ所定長さにわたる端筒部111を、塑性加工によって、軸方向へ圧縮することで半径方向外方へ増肉された大径軸部11を形成する。
また、金属パイプ材110の内周面の端部には雌ねじ6が形成される。
さらに、大径軸部11の所定位置にノックピン孔12がドリル等による孔明け加工によって形成され、そのノックピン孔12にノックピン13が打ち込まれることによってカムシャフト10が構成される。
さらに、カムシャフト10の外周面には、内輪33の他端面に対応する位置においてCリング等の止め輪37が嵌込まれる環状溝25が凹設される。
そして、カムシャフト10の先端側から転がり軸受31の内輪33が大径軸部11の段差面26に当接する位置まで圧入される。そして、環状溝25にCリング等の止め輪37が嵌込まれることで、カムシャフト10の#1ジャーナル部に対応する位置に転がり軸受31が軸方向へ移動不能に止着される。
また、図1に示すように、カムシャフト10の外周面軸方向には、複数のカム駒20と、その他のジャーナル部に対応する転がり軸受41とが組み付けられることで、カムシャフト装置が構成される。
なお、カムシャフト装置は、周知のように、#1ジャーナル部及びその他のジャーナル部において、シリンダヘッド1の円弧凹部に設置され、シリンダヘッドにボルトによって締め付けられるカムキャップ2によって押えられる(図1参照)。
また、図2と図3に示すように、金属パイプ材110の端筒部111を軸方向へ圧縮して塑性加工することで半径方向外方へ増肉された大径軸部11を形成し、この大径軸部11に、軸端部品16に対応するノックピン13を打ち込むことによって、部品点数が増加されることもない。
この結果、カムシャフト10の複数のカム駒20が配設される軸部と、#1ジャーナル部を含む軸部との間の中心ずれや、周方向への位相ずれの発生を防止することができると共に、コスト低減や軽量化においても効果が大きい。
11 大径軸部
12 ノックピン孔
13 ノックピン
16 軸端部品
31 転がり軸受
32 外輪
33 内輪
34 転動体
110 金属パイプ材
111 端筒部
Claims (2)
- カムシャフト、このカムシャフトの外周面軸方向に配置された複数のカム駒と、前記カムシャフトの一端寄り外周面に配置された転がり軸受とを備え、前記カムシャフトの端部に軸端部品が取り付けられるカムシャフト装置であって、
前記カムシャフトは金属パイプ材により形成され、
前記カムシャフトの端部には、前記金属パイプ材の端面から軸方向へ所定長さにわたる端筒部が塑性加工によって軸方向へ圧縮されて半径方向外方へ増肉させることで大径軸部が形成され、
前記大径軸部には、前記軸端部品を位置決めして取り付けるノックピンが打ち込まれていることを特徴とするカムシャフトの軸受装置。 - 請求項1に記載のカムシャフト装置であって、
大径軸部の端面には、軸端部品の中心孔が嵌合される嵌合凸部が一体に形成されていることを特徴とするカムシャフト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008188469A JP2010025012A (ja) | 2008-07-22 | 2008-07-22 | カムシャフト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008188469A JP2010025012A (ja) | 2008-07-22 | 2008-07-22 | カムシャフト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010025012A true JP2010025012A (ja) | 2010-02-04 |
Family
ID=41731071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008188469A Pending JP2010025012A (ja) | 2008-07-22 | 2008-07-22 | カムシャフト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010025012A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013108477A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Honda Motor Co Ltd | カムシャフトの位置決め構造 |
JP2014066246A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Mahle Internatl Gmbh | 内燃機関用カムシャフト |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5842307U (ja) * | 1981-09-17 | 1983-03-22 | 日本ピストンリング株式会社 | カムシヤフト |
JPS6058922U (ja) * | 1983-09-28 | 1985-04-24 | 日本ピストンリング株式会社 | 軸部材 |
JPH06272519A (ja) * | 1993-03-22 | 1994-09-27 | Nippon Seiko Kk | エンジン用カム軸 |
JPH09125600A (ja) * | 1995-11-01 | 1997-05-13 | Dai Ichi High Frequency Co Ltd | フランジ付鋼管及びその製造方法 |
JPH09209726A (ja) * | 1996-01-31 | 1997-08-12 | Mitsubishi Motors Corp | 可変動弁機構 |
JPH11107712A (ja) * | 1997-10-03 | 1999-04-20 | Nippon Seiko Kk | 組立型中空カムシャフトの製造方法 |
JP2004082141A (ja) * | 2002-08-23 | 2004-03-18 | Uk:Kk | 中空段付軸の製造方法及びその装置 |
JP2005069068A (ja) * | 2003-08-21 | 2005-03-17 | Toyota Motor Corp | 組立式カムシャフトおよびその製造方法 |
-
2008
- 2008-07-22 JP JP2008188469A patent/JP2010025012A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5842307U (ja) * | 1981-09-17 | 1983-03-22 | 日本ピストンリング株式会社 | カムシヤフト |
JPS6058922U (ja) * | 1983-09-28 | 1985-04-24 | 日本ピストンリング株式会社 | 軸部材 |
JPH06272519A (ja) * | 1993-03-22 | 1994-09-27 | Nippon Seiko Kk | エンジン用カム軸 |
JPH09125600A (ja) * | 1995-11-01 | 1997-05-13 | Dai Ichi High Frequency Co Ltd | フランジ付鋼管及びその製造方法 |
JPH09209726A (ja) * | 1996-01-31 | 1997-08-12 | Mitsubishi Motors Corp | 可変動弁機構 |
JPH11107712A (ja) * | 1997-10-03 | 1999-04-20 | Nippon Seiko Kk | 組立型中空カムシャフトの製造方法 |
JP2004082141A (ja) * | 2002-08-23 | 2004-03-18 | Uk:Kk | 中空段付軸の製造方法及びその装置 |
JP2005069068A (ja) * | 2003-08-21 | 2005-03-17 | Toyota Motor Corp | 組立式カムシャフトおよびその製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013108477A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Honda Motor Co Ltd | カムシャフトの位置決め構造 |
JP2014066246A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Mahle Internatl Gmbh | 内燃機関用カムシャフト |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10132399B2 (en) | Pulley device for tensioner roller or winding roller | |
JP2007062647A (ja) | 駆動車輪用軸受装置 | |
JP2004197938A (ja) | 遊星歯車装置 | |
US20190113105A1 (en) | Cycloidal reducer | |
KR20150017358A (ko) | 프리휠 장치 | |
JP2010025012A (ja) | カムシャフト装置 | |
US20160108968A1 (en) | Stopper piece and bearing apparatus | |
JP2010025013A (ja) | カムシャフト装置 | |
JP5050954B2 (ja) | カムシャフトの軸受装置 | |
WO2017033571A1 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2012026495A (ja) | ドライブシャフトベアリングのハウジング装置 | |
JP5725665B2 (ja) | モータと減速装置の連結構造 | |
JP4082109B2 (ja) | 内燃機関の組立式カムシャフト | |
JP2007218394A (ja) | 二つ割り軸受 | |
JP2010025011A (ja) | カムシャフト装置 | |
JP5737260B2 (ja) | ボルト締結構造、アクチュエータ | |
KR101831012B1 (ko) | 내연기관의 캠축 조정기 | |
JP2006241980A (ja) | カムシャフトのエンドピースおよびカムシャフト | |
JP2015163785A (ja) | 組み立てカムシャフト | |
JP6500759B2 (ja) | 圧入治具 | |
JP3876136B2 (ja) | エンジンの伝動装置 | |
US20070211975A1 (en) | Inner primary bearing race | |
JP6233186B2 (ja) | 複リンク式ピストンクランク機構におけるリンク連結構造およびリンク連結方法 | |
JP2008286359A (ja) | クランク軸ボルト締結構造 | |
JP2007182989A (ja) | ボールねじ機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20110624 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120423 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20120813 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120821 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121218 |