JP6500759B2 - 圧入治具 - Google Patents
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Description
一方、特許文献1に開示されたギア取付用治具を適用する場合、回転電機の製造設備が大掛かりになることはないものの、ギア取付用治具の構造が複雑であり、部品点数が多いという問題がある。
この場合、治具本体の係合部が、回転軸のスプライン部又はキーに係合し、治具本体と回転軸との相対回転を規制することができる。
この場合、ナットをフランジ付ナットにすることにより、ナットの締め付けによる軸力に対するナットの強度を高めることができる。
以下、第1の実施形態に係る圧入治具について図面を参照して説明する。本実施形態では、回転電機としての電動モータの回転軸に対して圧入対象物であるラジアル軸受を圧入する圧入治具を例示して説明する。
モータカバー13の軸孔39付近には、軸方向において内側から外側へ窪む凹部40が形成されている。凹部40はラジアル軸受28が圧入により装着される部位である。ラジアル軸受28は内輪、外輪および球状の転動体を有する公知のラジアル軸受である。
(1)回転軸18が治具本体51の挿通孔58に挿通されると、治具本体51はスプライン係合部63におけるスプライン部23との係合により、回転軸18に対する相対回転が規制される。治具本体51が回転軸18と係合された状態で、治具本体51とナット52との共回りを規制しつつ、ナット52を回転軸18に螺合させ、締め付ける方向へ回転すると、治具本体51は先端部57を介してラジアル軸受26を予め設定された位置へ向けて圧入する。治具本体51とナット52を用いることにより簡単にラジアル軸受26を回転軸18の圧入部25に圧入することができる。また、治具本体51とナット52を備える圧入治具50であるため、部品点数も少なく構造も簡単である。
○ 上記の実施形態では、回転軸におけるスプライン部に係合するスプライン係合部を係合部として設けるようにしたが、係合部はスプライン係合部に限定されない。突出端部のスプライン部に代えてキーが設けられる場合には、図5(a)に示す別例1のように、キーに係合するキー係合部72を治具本体71に設けるようにしてもよい。また、突出端部のスプライン部に代えて回転軸の突出端部の外周の一部に平面が形成される場合には、図5(b)に示す別例2のように、平面に係合する平面係合部74を治具本体73に設けるようにしてもよい。別例1、2の場合も、回転軸と治具本体との相対回転を規制することができる。
○ 上記の実施形態では、作業者が、治具本体に設けたアーム部材を把持するとしたが、アーム部材は、電動モータや電動モータの近傍の設備に固定する等、作業者以外により固定するようにしてもよい。また、アーム部材は治具本体と一体形成されてもよい。
○ 上記の実施形態では、作業者がインパクト回転工具を用いてナットを締結したが、スパナを用いてナットを締結してもよい。この場合、ナットから突出する雄ねじ部の軸方向の長さを計測することにより、圧入が完了したか否かを確認すればよい。
○ 上記の実施形態では、治具本体は平面視略方形としたが、治具本体の形状は特に限定されない。治具本体は、例えば、平面視円形であってもよい。
○ 上記の実施形態では、ナットをフランジ付六角ナットとしたが、ナットはフランジ付六角ナットに限定されない。ナットは六角ナットであってもよく、この場合、ワッシャをナットとスラスト軸受との間に介在させることが好ましい。
○ 上記の実施形態では、スラスト軸受の治具本体からの抜け出しを防止するように、押さえ板をボルトにより治具本体に固定したが、押さえ板を設けなくてもよく、押さえ板を設けない場合でも、圧入対象物の圧入を行うことは可能である。
○ 上記の実施形態では、回転電機として電動モータを例示して説明したが、回転電機は電動モータだけでなく発電機であってもよい。
13 モータカバー
14 モータカバー
15 ステータコア
17 ロータコア
18 回転軸
19 突出端部
21 軸本体部
22 雄ねじ部
23 スプライン部
25、27 圧入部
26、28 ラジアル軸受
50 圧入治具
51 治具本体
52 ナット
56 筒部
57 先端部
58 挿通孔
59 凹部
60 スラスト軸受
63 スプライン係合部
65 アーム部材
Claims (3)
- 圧入対象物を回転電機が備える回転軸の予め設定された位置に圧入するための圧入治具であって、
治具本体と、
前記回転軸の先端部に形成された雄ねじ部と螺合するナットと、を備え、
前記治具本体は、
前記回転軸を挿通する挿通孔と、
前記挿通孔にて前記回転軸と相対回転が規制された状態にて係合される係合部と、
前記圧入対象物と当接する対象物当接部と、
前記治具本体と当接する一方の軌道体および前記雄ねじ部に螺合した状態の前記ナットと当接する他方の軌道体を有するスラスト軸受と、
前記治具本体の前記ナットとの共回りを規制する回り止め手段と、を備えることを特徴とする圧入治具。 - 前記係合部は、前記回転軸に形成されたスプライン部又はキーに係合することを特徴とする請求項1記載の圧入治具。
- 前記ナットはフランジ付ナットであることを特徴とする請求項1又は2記載の圧入治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015233668A JP6500759B2 (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | 圧入治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015233668A JP6500759B2 (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | 圧入治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017101716A JP2017101716A (ja) | 2017-06-08 |
JP6500759B2 true JP6500759B2 (ja) | 2019-04-17 |
Family
ID=59017519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015233668A Active JP6500759B2 (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | 圧入治具 |
Country Status (1)
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2015
- 2015-11-30 JP JP2015233668A patent/JP6500759B2/ja active Active
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