JP6017288B2 - ナットの回転抑制構造 - Google Patents

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Description

本開示の技術は、ナットの回転抑制構造であって、例えばナックルスピンドルやアスクルハウジング等の軸部材にホイールハブを取り付けるためのナットに適用されるナットの回転抑制構造に関する。
従来から、車両のフロントアクスル部には、ナックルスピンドルに回転自在に支持されるホイールハブが該ナックルスピンドルに対してナットで取り付けられている。図7は、ホイールハブがナットによりナックルスピンドルに取付けられた取付け構造を示す断面図である。
図7に示されるように、ホイールハブ10は、該ホイールハブ10の内側に配設されたベアリング11,12によって、ナックル13のナックルスピンドル14に回転自在に支持されている。ナックルスピンドル14には、ホイールハブ10から突出する突出部14aの外側面に図示されない雄ねじが形成され、該突出部14aには、ベアリング11,12に適正な予圧を与える所定の締め付けトルクでナット15が螺着される。
また、ホイールハブ10には、ホイール16及びブレーキドラム17が複数のホイールボルト18及びホイールナット19によって固定される。このようなホイールハブ10とナックルスピンドル14との連結構造に対し、特許文献1には、さらにナット15にロックプレートを固定する技術が開示されている。図6は、特許文献1に記載されたナットの回転抑制構造を構成する各構成部材の斜視構造を示した分解斜視図である。
図8に示されるように、特許文献1に記載のナットの回転抑制構造において、軸方向Aに沿って延びるナックルスピンドル14には、該ナックルスピンドル14の先端面14cに開口を有するキー溝14bが軸方向Aに沿って延出形成されている。ナット15の端面15aには、3つの雌ねじ20が周方向に沿って120°毎に穿設されている。ロックプレート25は、ナックルスピンドル14が内挿される挿入口26を中心部に有する円板状をなしており、その内縁にはナックルスピンドル14のキー溝14bに係合する係合片27が中心方向に向かって延出形成されている。また、ロックプレート25には、18個のボルト孔28が周方向に沿って20°毎に穿設され、これら18個のボルト孔28のうち3個のボルト孔28は、係合片27がキー溝14bと係合する状態で、ナット15の雌ねじ20と対向するように配置されている。
そして、ナックルスピンドル14にホイールハブ10が仮付けされると、ベアリング11,12に適正な予圧を与える所定の締め付けトルクでナックルスピンドル14にナット15が螺着される。次いで、キー溝14bに係合片27が係合された状態でロックプレート25の挿入口26にナックルスピンドル14が内挿され、ボルト孔28を通じてボルト29が雌ねじ20に螺着されることによって、ロックプレート25がナット15に固定される。
こうした構造であれば、ナックルスピンドル14のキー溝14bと、ナット15に固定されたロックプレート25の係合片27との係合によって、ナット15の回転が抑制される。しかも、ロックプレート25のボルト孔28がナット15の雌ねじ20よりも狭い間隔で配置されていることから、これら雌ねじ20とボルト孔28との位置が合わせやすくなっている。
実開平05−83451号公報
しかしながら、上述したナットの回転抑制構造においては、ロックプレート25には、ナックルスピンドル14のキー溝14bに係合する係合片27を基準にして各ボルト孔28が形成されている。また、所定の締め付けトルクを具現化するナット15の回転量も、その時々に応じて区々である。そのため、ナット15にロックプレート25を固定する際には、ナット15の雌ねじ20とロックプレート25のボルト孔28との位置合わせが必要となる。
この際、特許文献1では、ロックプレート25の係合片27がキー溝14bに係合していることから、ナット15の回転量を調整することが余儀なくされる。こうした回転量の調整は、結局のところ、ベアリング11,12に与えられる予圧を変化させるため、ベアリング11,12の短命化や発熱の増大等といった軸受性能の低下を招く。しかも、近年では、フロントアクスル部の組立性の向上を図るべく、2つのベアリング11,12のインナーレース及びアウターレースを共通化させたユニット型のベアリングが用いられることも少なくない。このユニット型のベアリングにおいては、適正な予圧を与えるためのナット15の締め付けトルクの範囲が非常に狭いため、上述したナット15の回転量の調整が行われるとなれば軸受性能が著しく低下する虞があった。なお、こうした問題は、フロントアクスル部に限らず、リアアクスル部においても共通した問題である。
本開示の技術は、上記実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、所定の締め付けトルクでナットが締め付けられることと、該締め付けられた状態でナットの回転を抑制することとの両立が可能なナットの回転抑制構造を提供することにある。
上記課題を解決するナットの回転抑制構造は、ホイールハブが支持される軸部材と、前記軸部材のうち前記ホイールハブから突出する部分に螺着されるナットと、前記軸部材のうち前記ナットから突出する部分に取り付けられ前記ナットの回転を抑制する回転抑制部材とを有し、前記軸部材は、前記ナットから突出する部分にキー溝を有し、前記回転抑制部材は、前記軸部材のうち前記キー溝が形成された部分が内挿される管状部と、前記管状部と前記ナットとを連結する連結部とを有し、前記連結部は、前記管状部を前記ナットに連結した状態では、前記管状部の軸方向に沿う方向からの平面視にて前記ナットの外周形状の内側に配置され、前記管状部は、前記キー溝にかしめ固定されており、前記ナット及び前記連結部の外周形状が互いに相似な多角形状をなしている。
この構成によれば、回転抑制部材の管状部がキー溝にかしめられることによりナットの回転が抑制される。この際、管状部がキー溝にかしめられるまでは、軸部材の軸方向と軸部材の周方向とに回転抑制部材が移動可能になる。すなわち、管状部がキー溝にかしめられるまでは、ナットに連結された回転抑制部材が、ナットとともに、軸部材の軸方向に移動可能になる。そのため、ナットの締め付け位置が定められた後に、該ナットの位置に合わせて回転抑制部材を軸部材に固定することが可能になる。それゆえに、回転抑制部材を軸部材に固定することに際し、ナットの回転量を調整することが必要とされなくなる。ひいては、所定の締め付けトルクで締め付けられた状態でナットの回転を抑制することができる。
しかも、管状部の軸方向に沿う方向からの平面視にて連結部の外形線がナットの外形線の内側に配置されている。すなわち、ナットの外周から連結部の外周がはみ出していない。そのため、ナットに回転抑制部材が固定されていたとしても、ナットの螺着に際して、オープンエンドレンチに比べて大きな締め付けトルクが得られやすいレンチであって、ナットの外周を覆うソケット部を備えたレンチが使用可能である。そして、ソケット部を備えたレンチを使用するうえで、組立ラインにおいてナットの螺着と回転抑制部材の固定とを連続して行う必要がない。すなわち、組立ラインにおける工程とは別の工程で回転抑制部材の固定を行うことが可能である。その結果、組立ラインにおいて、ナットの螺着に関するタクトタイムの短縮が可能である。
また、この構成によれば、連結部の外周形状が円形状である場合に比べて、回転抑制部材をナットに固定する固定具の配置を管状部からより離れた位置に設定可能である。
上記課題を解決するナットの回転抑制構造は、ホイールハブが支持される軸部材と、前記軸部材のうち前記ホイールハブから突出する部分に螺着されるナットと、前記軸部材のうち前記ナットから突出する部分に取り付けられ前記ナットの回転を抑制する回転抑制部材とを有し、前記軸部材は、前記ナットから突出する部分にキー溝を有し、前記回転抑制部材は、前記軸部材のうち前記キー溝が形成された部分が内挿される管状部と、前記管状部と前記ナットとを連結する連結部とを有し、前記連結部は、前記管状部を前記ナットに連結した状態では、前記管状部の軸方向に沿う方向からの平面視にて前記ナットの外形線の内側に配置され、前記管状部は、前記キー溝にかしめ固定されているとともに、前記軸部材のうち前記ナットから突出する部分の長さよりも軸方向における長さが長く形成されており、前記連結部によって前記ナットに連結され、かつ、前記ナットが前記軸部材に螺着された状態において、前記ナットから突出する部分の外側面を覆っている。
こうした構成によれば、軸部材のうちでナットから突出する部分を回転抑制部材の管状部が覆っていることから、軸部材の外側面を機械的な外力から保護することができる。
本開示におけるナットの回転抑制構造を具体化した一実施形態の概略構成を示す分解斜視図。 回転抑制部材が固定されたナットの正面構造を示す正面図であって、管状部の軸方向に沿う方向から見た図。 ナックルスピンドルに対するナットの螺着方法の一例を示す断面図。 ナットがナックルスピンドルに連結された状態を示す斜視図。 回転抑制部材が固定されたナットの正面構造の他の例を示す正面図。 回転抑制部材が固定されたナットの正面構造の他の例を示す正面図。 従来例において、フロントアクスル部におけるホイールハブ付近の断面構造を示す断面図。 特許文献1に記載されたナットの回転抑制構造の基本構造を説明するための説明図。
以下、本開示におけるナットの回転抑制構造を具体化した一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。なお、図7及び図8における部材と同様の部材については同様の符号を付すことによりその詳細な説明は省略する。
図1に示されるように、ホイールハブ10を回転自在に支持する軸部材としてのナックルスピンドル14には、該ホイールハブ10から突出する突出部14aの外側面に図示されない雄ねじが形成されている。またナックルスピンドル14には、先端面14cに開口を有するキー溝14bが軸方向Aに沿って延出形成されている。
ナックルスピンドル14の雄ねじに螺着されるナット15は、外周形状が正六角形状をなすいわゆる座金つきの六角ナットであって、当接面である端面15aには、1つの角部を基準として3つの雌ねじ20が周方向に沿って120°毎に穿設されている。
ナット15の回転を抑制する回転抑制部材30は、ナックルスピンドル14が内挿される管状部31と、管状部31の端部に一体形成された連結部としてのフランジ32とで構成されている。管状部31は、ナックルスピンドル14が内挿された状態で該管状部31が軸方向Aを回転中心として回転可能な大きさに形成されており、また、軸方向Aにおける長さが、突出部14aのうちでナット15から突出する部分の長さよりも長くなるように形成されている。
フランジ32の外周形状は、ナット15の外周形状よりも小さい正六角形状をなしている。フランジ32には、ナット15に形成された雌ねじ20の各々の対応するように、1つの角部を基準として3つの貫通孔33が周方向に沿って120°毎に穿設されている。そして、回転抑制部材30は、フランジ32の対向面32aをナット15の端面15aに対向させ貫通孔33と雌ねじ20とが互いに向かい合う位置で、フランジ32の貫通孔33を通じてナット15の雌ねじ20にボルト29が螺着されることで、ナット15に固定される。なお、回転抑制部材30は、鋼板をプレス加工等で成型することによって管状部31とフランジ32とが一体形成される。
図1〜図4を参照して、ナックルスピンドル14に対するナット15の螺着方法の一例について説明する。
まず、ナット15に回転抑制部材30が固定される。この際、図1に示されるように、フランジ32の対向面32aをナット15に対向させた状態でフランジ32の貫通孔33を通じてナット15の雌ねじ20にボルト29が螺着される。
図2に示されるように、フランジ32及びナット15の外周形状がともに正六角形状であり、且つフランジ32の外周形状がナット15の外周形状よりも小さい。そして、ナット15に回転抑制部材30が固定されると、フランジ32の外形線がナット15の外形線よりも内側に配置され、フランジ32の対向面32aがその全面にわたってナット15に対向する。
次に、図3に示されるように、回転抑制部材30の固定されたナット15がナックルスピンドル14の雄ねじに所定の締め付けトルクで螺着される。この際、ナット15は、ナックルスピンドル14を管状部31に内挿させた状態で回転する。また、フランジ32の対向面32aがその全面にわたってナット15に対向していることから、ナット15の螺着には、オープンエンドレンチに限らず、例えばボックスレンチやインパクトレンチといったナット15の外周を覆うソケット部40を備えたレンチ41が使用可能である。
そして、図4に示されるように、ナット15が所定の締め付けトルクで締め付けられると、例えばたがねとハンマー等の工具を用いて、キー溝14bに対向する管状部31の部位であるかしめ部35が該キー溝14bにかしめられる。すなわち、回転抑制部材30は、ナット15に固定されたあと、ナックルスピンドル14のキー溝14bにかしめ部35がかしめられる。そして回転抑制部材30は、そのかしめられた管状部31のかしめ部35とキー溝14bとが係合することによって、ナット15の回転を抑制する。
次に、上述したナットの回転抑制構造の作用について説明する。
回転抑制部材30には、管状部31のかしめ部35がナックルスピンドル14のキー溝14bにかしめられることに先行して、ナット15に対する回転抑制部材30の固定、及びナックルスピンドル14に対するナット15の螺着が行なわれる。これによって、ナット15の回転を抑制するために、既に所定の締め付けトルクで締め付けられたナット15の回転量を調整すること、それを回避することができる。
また、フランジ32の対向面32aがその全面にわたってナット15に対向していることから、フランジ32の外周がナット15の外周の内側に配置される。そのため、ナット15に回転抑制部材30が固定されていたとしても、ナット15の螺着にソケット部40を備えたレンチ41が使用可能である。レンチ41は、オープンエンドレンチよりも大きな締め付けトルクを得るうえで有利であることから、ナット15の螺着時における作業者の負担が軽減される。
ここで、回転抑制部材30をナット15に固定した際にフランジ32の対向面32aがナット15からはみ出している場合、回転抑制部材30が固定されたナット15を螺着する際にレンチ41を用いることはできない。そのため、レンチ41を用いてナット15の螺着を行うためには、回転抑制部材30の固定に先行してナット15の螺着を行わなければならない。すなわち、組立ラインにおいて、ナット15の螺着、回転抑制部材30の固定、かしめ部35のかしめ、これらの工程を連続して行わなければならない。そのため、ナット15の螺着に関するタクトタイムが長くなりやすい。
この点、上述した構成の回転抑制部材30は、レンチ41を用いたナット15の螺着に先行して回転抑制部材30の固定を行うことができる。すなわち、組立ラインにおける工程とは別工程で回転抑制部材30の工程を行うことができる。その結果、組立ラインではナット15の螺着及びかしめ部35のかしめだけで済むことから、ナット15の螺着に関するタクトタイムが短縮可能である。
しかも、ナット15の外周形状とフランジ32の外周形状とが互いに相似形の多角形状をなしている。そのため、フランジ32の外周形状が円形状をなしている場合に比べて、ナット15に対して回転抑制部材30を固定するためのボルト29の配置を管状部31から離れた位置に設定可能である。その結果、ボルト29の螺着時に管状部31が作業の障害になりにくくなる。
また、ナット15に対し回転抑制部材30がボルト29によって固定されていることから、ナット15から離間するように回転抑制部材30が軸方向Aに沿って移動することを抑えることができる。
また、管状部31は、軸方向Aにおける長さが、突出部14aのうちでナット15から突出する部分の長さよりも長くなるように形成されている。そのため、回転抑制部材30の固定されたナット15がナックルスピンドル14に連結されると、突出部14aの外側面がナット15及び管状部31によって覆われる。その結果、ナックルスピンドル14の側面を機械的な外力から保護することができる。
ところで、締め付け後に回転が抑制されるナットとして、ナットの雌ねじに例えば樹脂からなる抵抗材がコーティングされたナットも実用化されている。このナットは、締め付けにともなって抵抗材が変形し、その変形によって回転抵抗が増大することによってナットの回転を抑制している。また、上述した管状部31をナット15そのものに一体形成することも可能である。
しかしながら、これらのナットは、所定の締め付けトルクで締め付けられた状態からの回転が抑制されるものの、その回転を抑制するにあたりナットの一部が確実に変形することになる。たとえ一部とはいえ変形してしまったナットは、その機械的な信頼性が著しく低下するため、ナックルスピンドル14から一旦取り外されたものを再利用することは回避されるべきである。つまり、例えば車両の点検等でナックルスピンドル14からナットを取り外す必要があるときには、その都度、新しいナットを用意する必要がある。
ナックルスピンドル14に螺着されるナットは、その大きさが比較的大きく値段もそれ相応に高いものであるため、ナックルスピンドル14から取り外される度に交換が必要となれば、車両の所有者に対して大きな負担を強いることになる。
この点、上述した構成であれば、ナックルスピンドル14にナット15を取り付ける際にナット15の一部が変形することがないことから、ナット15を再利用することが可能である。ただし、回転抑制部材30は、ナット15が取り外される度に交換する必要があるが、ナット15に比べれば安価であるため車両の所有者に対する負担を軽減することができる。
以上説明したように、上記ナットの回転抑制構造によれば、以下に列挙する効果が得られるようになる。
(1)ナット15が所定の締め付けトルクで締め付けられたあとで該ナット15の回転量を調整すること、それを回避することができる。それゆえに、所定の締め付けトルクで締め付けられた状態でナットの回転を抑制することができる。
(2)フランジ32の対向面32aがナット15の外周よりも内側に配置されていることから、回転抑制部材30の固定されたナット15をレンチ41で締め付けることができる。その結果、ナット15の螺着に関するタクトタイムが短縮される。
(3)ナット15の外周形状とフランジ32の外周形状とが互いに相似形の多角形状をなしていることで、ボルト29の螺着時に管状部31が工具の障害になることが抑えられる。
(4)ナット15に対して回転抑制部材30がボルト29によって固定されていることから、ナット15から離間するように回転抑制部材30が軸方向Aに沿って移動することを抑えることができる。
(5)回転抑制部材30がナット15に連結されると、突出部14aの外側面がナット15及び管状部31によって覆われることから、ナックルスピンドル14の外側面を機械的な外力から保護することができる。
(6)ナックルスピンドル14からナット15を取り外したとしても、交換が必要となるのは安価な回転抑制部材30であって、高価なナット15は再利用することができる。それゆえに、車両の所有者に対する負担を軽減することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・図5に示されるように、ナット15は、多角筒状であればよく、六角ナットに限らず例えば八角ナット等であってもよい。この際、連結部であるフランジ32の外周形状とナット15の外周形状と相似形にすることが好ましい。
・回転抑制部材30の管状部31は、軸方向Aにおける長さが、突出部14aのうちでナット15から突出する部分の長さよりも短くてもよい。
・回転抑制部材30は、ボルト締めによりナット15に連結される。回転抑制部材とナットとの連結方法は、対向面32aの全面がナットに対向し、且つナットの回転とともに回転抑制部材が回転するのであれば、これに限られるものではない。
・回転抑制部材30は、管状部31の軸方向からの平面視にて、フランジ32の外形線がナット15の外形線の内側に配置されていればよい。そのため、回転抑制部材30の外周形状は、ナット15の外周形状に相似した形状に限られるものでもないし、六角形状に限られるものでもない。例えば、図6に示されるようにフランジ32の形状が略三角形状をなしていてもよいし、略円形状をなしていてもよい。
A…軸方向、10…ホイールハブ、11…ベアリング、12…ベアリング、13…ナックル、14…ナックルスピンドル、14a…突出部、14b…キー溝、14c…先端面、14d…閉塞部、15…ナット、15a…端面、16…ホイール、17…ブレーキドラム、18…ホイールボルト、19…ホイールナット、20…雌ねじ、25…ロックプレート、26…挿入口、27…係合片、28…ボルト孔、29…ボルト、30…回転抑制部材、31…管状部、32…フランジ、32a…対向面、33…貫通孔、35…かしめ部、40…ソケット部、41…レンチ。

Claims (2)

  1. ホイールハブが支持される軸部材と、
    前記軸部材のうち前記ホイールハブから突出する部分に螺着されるナットと、
    前記軸部材のうち前記ナットから突出する部分に取り付けられ前記ナットの回転を抑制する回転抑制部材とを有し、
    前記軸部材は、前記ナットから突出する部分にキー溝を有し、
    前記回転抑制部材は、前記軸部材のうち前記キー溝が形成された部分が内挿される管状部と、前記管状部と前記ナットとを連結する連結部とを有し、
    前記連結部は、前記管状部を前記ナットに連結した状態では、前記管状部の軸方向に沿う方向からの平面視にて前記ナットの外形線の内側に配置され、
    前記管状部は、前記キー溝にかしめ固定されており、
    前記ナット及び前記連結部の外周形状が互いに相似な多角形状をなしている
    ナットの回転抑制構造。
  2. ホイールハブが支持される軸部材と、
    前記軸部材のうち前記ホイールハブから突出する部分に螺着されるナットと、
    前記軸部材のうち前記ナットから突出する部分に取り付けられ前記ナットの回転を抑制する回転抑制部材とを有し、
    前記軸部材は、前記ナットから突出する部分にキー溝を有し、
    前記回転抑制部材は、前記軸部材のうち前記キー溝が形成された部分が内挿される管状部と、前記管状部と前記ナットとを連結する連結部とを有し、
    前記連結部は、前記管状部を前記ナットに連結した状態では、前記管状部の軸方向に沿う方向からの平面視にて前記ナットの外形線の内側に配置され、
    前記管状部は、前記キー溝にかしめ固定されているとともに、前記軸部材のうち前記ナットから突出する部分の長さよりも軸方向における長さが長く形成されており、前記連結部によって前記ナットに連結され、かつ、前記ナットが前記軸部材に螺着された状態において、前記軸部材のうち前記ナットから突出する部分の外側面を覆っている
    ナットの回転抑制構造。
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