JPH11107712A - 組立型中空カムシャフトの製造方法 - Google Patents

組立型中空カムシャフトの製造方法

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JPH11107712A
JPH11107712A JP27102097A JP27102097A JPH11107712A JP H11107712 A JPH11107712 A JP H11107712A JP 27102097 A JP27102097 A JP 27102097A JP 27102097 A JP27102097 A JP 27102097A JP H11107712 A JPH11107712 A JP H11107712A
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hollow shaft
gear
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cam lobes
hollow
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精一郎 畑瀬
Ritsuo Kurihara
律雄 栗原
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正美 田中
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    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
    • F01L1/047Camshafts
    • F01L2001/0475Hollow camshafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
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    • F01L2810/03Reducing vibration

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  • Gears, Cams (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空軸2の中心軸とギヤ3の中心軸とが不一
致になる事を防止して、振動並びに騒音の低減と耐久性
の確保とを図る。 【解決手段】 中空軸2の端部にギヤ3を外嵌し、中間
部に複数個のカムロブ4、4を外嵌した状態で、上記中
空軸2を拡径し、これらギヤ3及びカムロブ4、4を中
空軸2に固定する。固定作業は、ギヤ3を中空軸2の端
部に外嵌して第一の拡管用パンチによりこの中空軸の端
部を拡径してから、上記各カムロブ4、4の外嵌固定作
業を行う。これら各カムロブ4、4を固定する為の第二
の拡管用パンチは、上記第一の拡管用パンチとは逆側か
ら、上記中空軸2内に押し込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る組立型中空カ
ムシャフトの製造方法は、自動車用エンジン等の往復ピ
ストン型エンジンに組み込む組立型中空カムシャフトの
製造方法の改良に関し、高精度で優れた静粛性及び耐久
性を得られる組立型中空カムシャフトを実現するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】往復ピストン型エンジンには、吸気弁及
び排気弁の開閉駆動を行なわせる為のカムシャフトを組
み込む。この様なカムシャフトを組み込んだ往復ピスト
ン型エンジンの小型・軽量化並びに耐久性向上を図る為
に組立型中空カムシャフト1を使用する事が、特開平8
−109809号公報、同8−158817号公報、同
9−100703号公報等に記載されている様に、従来
から知られている。図4は、この様な組立型中空カムシ
ャフト1の1例を示している。
【0003】この組立型中空カムシャフト1は、炭素鋼
等の金属材により円管状に形成した中空軸2と、この中
空軸2の端部に外嵌固定されたギヤ3(回転伝達部材)
と、この中空軸2の中間部外周面に外嵌固定された複数
個のカムロブ4、4とを備える。この様な組立型中空カ
ムシャフト1は、上記中空軸2を使用する事による軽量
化の他、構成各部に最適な材料を使用する事により、上
記ギヤ3及びカムロブ4、4の耐摩耗性向上を図れる。
又、上記ギヤ3は、隣接して互いに平行に配置した2本
の組立型中空カムシャフト1同士の回転を同期させる事
を、チェン或はタイミングベルトによらずに行なわせる
事により、上記2本の組立型中空カムシャフト1を組み
込んだエンジン(DOHC型エンジン)の小型・軽量化
を図る。
【0004】上述の様な組立型中空カムシャフト1を造
る場合には、上記ギヤ3及びカムロブ4、4を上記中空
軸2の所定位置に外嵌した状態で、この中空軸2を拡径
する作業を行なわなければならない。即ち、上記中空軸
2はエンジンのクランクシャフトとの間に掛け渡したチ
ェン或はタイミングベルトにより回転駆動されるのに対
して、上記ギヤ3は相手ギヤとの噛合に基づき、上記各
カムロブ4、4は吸気弁或は排気弁との係合に基づき、
回転に対する制動力を加えられる。従って、上記エンジ
ンの運転時に上記中空軸2の外周面と上記ギヤ3及びカ
ムロブ4、4の内周面との嵌合部には、回転方向に亙る
大きな力(トルク)が作用する。そこで、この様な力に
拘らず上記ギヤ3及びカムロブ4、4が上記中空軸2に
対して回転するのを防止する為に、次の様にして、これ
らギヤ3及びカムロブ4、4を中空軸2の外周面に外嵌
固定している。
【0005】上記中空軸2に上記ギヤ3及びカムロブ
4、4を外嵌固定する作業は、図5に示す様な組立装置
5を使用して、図6(A)(B)に示す様な拡管用パン
チ6を図7に示す様に上記中空軸2内に押し込み、この
中空軸2を図8に示す様に拡管する。上記組立装置5
は、それぞれが支柱7、7により支えられたギヤ支持テ
ーブル8とカムロブ支持テーブル9、9とを有する。拡
管すべき中空軸2は、これら各テーブル8、9の上面中
央部に、それぞれが円周方向に亙る位相並びに軸方向に
亙る位置を規制した状態で載置された上記ギヤ3及びカ
ムロブ4、4を貫通して鉛直方向に配置し、下端面を受
台10の上面に突き当てている。又、上記ギヤ3及びカ
ムロブ4、4の内周面の円周方向複数個所には凹溝1
1、11を、図8に示す様に、それぞれ軸方向に亙って
形成している。又、上記拡管用パンチ6の外周面には複
数の突部12、12を、上記各凹溝11、11の位相と
一致させて、それぞれ軸方向に亙って形成している。
【0006】上記中空軸2に上記ギヤ3及びカムロブ
4、4を外嵌固定するには、これら中空軸2とギヤ3及
びカムロブ4、4とを図5に示す様に組立装置5にセッ
トした状態で、上記中空軸2の上端開口から、芯金13
の下端部に結合固定した上記拡管用パンチ6を押し込
む。この押し込み作業の結果、上記中空軸2が拡径され
て、この中空軸2の外周面と上記ギヤ3及びカムロブ
4、4の内周面とが強く当接する。この拡管作業に伴
い、上記中空軸2の外周面で上記拡管用パンチ6の突部
12、12に整合する部分の外径が特に大きくなって、
当該部分と上記ギヤ3及びカムロブ4、4の内周面に形
成した凹溝11、11とが噛合する。この結果、これら
ギヤ3及びカムロブ4、4が上記中空軸2の端部及び中
間部にしっかりと固定され、これらギヤ3及びカムロブ
4、4が中空軸2に対して相対回転する事もなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の様にして中空軸
2にギヤ3及びカムロブ4、4を外嵌固定する際、ギヤ
3の中心軸と中空軸2の中心軸とが、僅かとは言えずれ
る可能性がある。この理由は、次の通りである。図5に
示した状態から芯金13を下降させ、この芯金13の下
端部に結合固定した拡管用パンチ6を上記中空軸2の上
端部に押し込むと、この中空軸2は次の様な挙動をす
る。先ず、上記拡管用パンチ6(の最大径部分)が、上
記中空軸2の上端部で上記ギヤ3の上面よりも上方に突
出した部分の内側に存在する間は、上記中空軸2は単に
直径が大きくなる方向に塑性変形し、この中空軸2の軸
方向寸法は、僅かとは言え縮む傾向になる。
【0008】これに対して、上記拡管用パンチ6が、上
記中空軸2の上端寄り部分で上記ギヤ3の内側部分に存
在する状態では、上記中空軸2の外周面がこのギヤ3の
内周面に抑え付けられるので、この中空軸2の直径が上
記ギヤ3の内径を越えて大きくなる事はない。この為、
この状態で上記中空軸2の上端寄り部分は、上記拡管用
パンチ6の外周面と上記ギヤ3の内周面との間で、直径
方向両側から強く押圧されて、当該部分の肉厚が小さく
なる状態に塑性変形する。この結果、上記中空軸2の軸
方向寸法が、僅かとは言え伸長する傾向になる。一方、
上記中空軸2の下端面は受台10の上面に突き当てられ
ているので、この中空軸2が下方に変位する事はない。
従って、上記中空軸2の上端寄り部分で上記ギヤ3を外
嵌固定した部分が、僅かとは言え上方に変位し、このギ
ヤ3の下面とギヤ支持テーブル8の上面とが離隔する。
この結果、このギヤ3の中心軸と上記中空軸2の中心軸
とが不一致になる可能性が生じる。
【0009】この様な原因で、上記ギヤ3の中心軸と上
記中空軸2の中心軸とが不一致になった状態のまま、こ
のギヤ3を中空軸2の端部に固定すると、このギヤ3と
相手ギヤとの噛合状態が不正規になる。そして、これら
両ギヤ同士の噛合部で有害な振動や耳障りな騒音が発生
したり、或はこれら各ギヤの歯面に早期剥離等の損傷が
発生し易くなる。本発明は、この様な不都合を防止すべ
く、上記中空軸2の中心軸とギヤ3の中心軸とを厳密に
一致させた状態のまま、このギヤ3等の回転伝達部材及
び前記カムロブ4、4を、この中空軸2の外周面に固定
できる、組立型中空カムシャフトの製造方法を実現する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の組立型中空カム
シャフトの製造方法は、前述の図4に示す様な、円管状
の中空軸2と、この中空軸2の端部に外嵌固定されたギ
ヤ3若しくはスプロケット、段付プーリ(図示せず)等
の回転伝達部材と、この中空軸2の中間部外周面に外嵌
固定された複数個のカムロブ3、3とを備えた組立型中
空カムシャフトを製造する為に利用する。この様な本発
明の組立型中空カムシャフトの製造方法は、先ず、上記
中空軸の端部に上記回転伝達部材を外嵌し、この中空軸
の一端面を抑え付けると共に上記回転伝達部材の他端側
側面を基準面に当接させた状態で、この中空軸の他端開
口からこの中空軸内に拡管用パンチを上記回転伝達部材
の内側部分にまで押し込む。そして、この中空軸の他端
部外周面と上記回転伝達部材の内周面とを強く当接させ
ると共に上記回転伝達部材の他端側側面を上記基準面に
押し付けて、この回転伝達部材を中空軸の他端部外周面
に正規の位置関係で固定する。その後、上記中空軸の中
間部外周面に上記複数個のカムロブを外嵌した状態でこ
の中空軸の一端開口からこの中空軸内に拡管用パンチを
上記回転伝達部材の内側部分にまで押し込む。そして、
この中空軸の中間部内周面と上記各カムロブの内周面と
を強く当接させ、これら各カムロブを中空軸の他端部外
周面に固定する。
【0011】
【作用】上述の様に構成する本発明の組立型中空カムシ
ャフトの製造方法によれば、中空軸の他端部に回転伝達
部材を外嵌固定する際に、この回転伝達部材の他端側側
面を基準面に押し付けた状態のままにできる。従って、
この回転伝達部材を上記中空軸の他端部に外嵌固定する
際に、これら回転伝達部材と中空軸との中心軸同士を厳
密に一致させる事を確実に行なえる。又、複数個のカム
ロブを上記中空軸の中間部外周面に固定すべく、この中
空軸を拡管する際には、上記回転伝達部材に大きな力が
作用しない様にできるので、上記各カムロブを上記中空
軸の中間部外周面に固定する作業に伴って、この中空軸
に対する上記回転伝達部材の固定位置がずれる事を防止
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜4は、本発明の実施の形態
の1例を示している。本発明の組立型中空カムシャフト
の製造方法は、先ず、図1の左半部及び図2に示す様な
前組立装置14により、中空軸2の他端部(図1〜4の
下端部)にギヤ3を外嵌固定した後、図1の右半部及び
図3に示す様な後組立装置15により、上記中空軸2の
中間部に複数個のカムロブ4、4を外嵌固定する。ギヤ
3及びカムロブ4、4の内周面に複数本の凹溝11、1
1(図8)を形成している事、上記中空軸2の外周面を
これら各凹溝11、11と噛合させる事により、この中
空軸2に対する上記ギヤ3及びカムロブ4、4の相対回
転を防止する事は、前述した従来方法の場合と同様であ
る。
【0013】上記前組立装置14は、フレーム16の下
部に昇降台17を設け、この昇降台17にギヤ3を、正
規の位置関係で載置自在としている。この昇降台17に
は、ばね18、18により上昇方向に弾力を付与してお
り、下方に向いた強い力が加わった場合にのみ、初期位
置よりも少しだけ下降自在としている。この様な昇降台
17の上面には、位相出しフランジ19とガイドリング
20とを固設している。上記中空軸2の他端部に外嵌固
定すべき上記ギヤ3は、このうちのガイドリング20に
内嵌しつつ上記位相出しフランジ19に載置する事によ
り、円周方向に亙る位相を規制した状態で、上記昇降台
17の上面に載置自在としている。又、上記位相出しフ
ランジ19の上面は水平面とし、この位相出しフランジ
19の上面に載置した上記ギヤ3の中心軸と、鉛直方向
に支持した上記中空軸2の中心軸とが厳密に(実用上問
題が生じない程度の誤差範囲内で)一致する様にしてい
る。
【0014】又、上記昇降台17の下方には、油圧シリ
ンダ、送りねじ機構等、大きなスラスト力を生じさせる
事ができ、且つ、変位量を正確に規制する事が可能な第
一のアクチュエータ21を設けている。そして、この第
一のアクチュエータ21により、第一の芯金22を鉛直
方向に亙って昇降自在としている。この第一の芯金22
の中心軸は上記中空軸2の中心軸と一致しており、この
第一の芯金22の上端部には、第一の拡管用パンチ23
を結合固定している。そして、上記第一のアクチュエー
タ21により上記第一の芯金22を介して上記第一の拡
管用パンチ23を上昇させる事で、この第一の拡管用パ
ンチ23を、上記中空軸2の下端部に圧入自在としてい
る。
【0015】又、上記フレーム16の内側で上下方向中
間部には、上記中空管2を鉛直方向に支持する為の支持
装置24を設けている。この支持装置24の構造は、上
記中空管2を鉛直方向に亙り正確に支持できるものであ
れば、特に問わない。例えば、それぞれがV字形の切り
欠きを有し、上記中空管2を直径方向反対側から挟持す
る1対の抑え板を、鉛直方向に亙って複数組設けた、所
謂V受けと称せられる構造が、上記支持装置24として
使用可能である。
【0016】更に、上記支持装置24の上方には、前記
ギヤ3を上記中空軸2の下端部に固定すべく、この中空
軸2の下端部を拡径する際に、この中空軸2の上端面を
抑え付ける為の軸抑え25を、昇降自在に設けている。
この軸抑え25は、ガイド26に案内された状態で、第
二のアクチュエータ27により、鉛直方向に昇降駆動さ
れる。この第二のアクチュエータ27も、油圧シリン
ダ、送りねじ機構等、大きなスラスト力を生じさせる事
ができる構造のものを使用する。
【0017】一方、前記後組立装置15は、前述の図5
に示した従来の組立装置5と同様に、それぞれが前記フ
レーム16の内側に設けられた支柱7a、7aにより支
えられた、複数のカムロブ支持テーブル9、9を有す
る。これら各カムロブ支持テーブル9、9は、最上段に
示す様に、直径方向に亙り二つ割れ構造としたもので、
上記中空軸2の中間部に外嵌した上記カムロブ4、4の
下面を支持する事により、これら各カムロブ4、4を、
上記中空軸2の中間部に、所定の位置関係で支持できる
様にしている。又、最下段のカムロブ支持テーブル9の
下方には、支持板28を介してガイドリング20aを設
けている。このガイドリング20aには、上記中空軸2
の下端部外周面に外嵌固定した上記ギヤ3をがたつきな
く内嵌し、このギヤ3及び上記中空軸2の、円周方向に
亙る位相を規制する。
【0018】尚、上記各カムロブ支持テーブル9、9の
上面にも、上記中空軸2に外嵌した状態でこの上面に載
置した、カムロブ9、9の位相を規制する為の凹凸部を
設けている。又、上記中空軸2を上記後組立装置15に
組み付けた状態で、この中空軸2は、上記支柱7a、7
aの内側に鉛直方向に亙って支持されるが、この状態で
上記中空軸2の下端面は、上記支持板28の一部、或は
図示しないアンカの上面に突き当てて、下方への移動を
阻止する。但し、この状態でも上記中空軸2の下端部に
外嵌固定したギヤ3の下面は、上記支持板28の上面か
らは離隔する様に、各部の寸法を規制している。
【0019】更に、上記後組立装置15の上部には、油
圧シリンダ、送りねじ機構等、大きなスラスト力を生じ
させる事ができ、且つ、変位量を正確に規制する事が可
能な第三のアクチュエータ29を設けている。そして、
この第三のアクチュエータ29によって、第二の芯金3
0を鉛直方向に亙って昇降自在としている。この第二の
芯金30の中心軸は上記中空軸2の中心軸と一致してお
り、この第二の芯金30の下端部には、第二の拡管用パ
ンチ31を結合固定している。そして、上記第三のアク
チュエータ29で上記第二の芯金30を介して上記第二
の拡管用パンチ31を下降させる事により、この第二の
拡管用パンチ31を、上記中空軸2内に圧入自在として
いる。
【0020】上述の様に構成する前組立装置14と後組
立装置15とを使用して本発明を実施する場合には、先
ず、上記中空軸2の下端部(上下方向は組み立てる状態
で言う。使用状態での上下方向とは関係しない。)に上
記ギヤ3を外嵌した状態で、これら中空軸2及びギヤ3
を、前組立装置14にセットする。この様に各部材2、
3を前組立装置14にセットした状態で、中空軸2の下
端面は前記位相出しフランジ19の一部上面に突き当
て、同じく上端面は前記軸抑え25により抑え付けて、
軸方向(鉛直方向)に亙る位置決めをする。又、上記ギ
ヤ3の下側面を、基準面である上記位相出しフランジ1
9の上面に当接させる。
【0021】この様に上記中空軸2及びギヤ3を所定位
置に支持した状態で、前記第一のアクチュエータ21に
より前記第一の芯金22を介して前記第一の拡管用パン
チ23を上昇させる。そして、この第一の拡管用パンチ
23を、上記中空軸2の下端開口からこの中空軸2内に
押し込む、この押し込み作業は、上記第一の拡管用パン
チ23が上記ギヤ3の内側部分の軸方向中間部で、軸方
向中央位置かこの中央位置よりも少し上側に達するまで
行なう。この押し込み作業に基づき、上記中空軸2の下
端部の直径が広がり、この中空軸2の下端部外周面と上
記ギヤ3の内周面とが強く当接すると共に、このギヤ3
の内周面に形成した複数の凹溝11、11(図8)と上
記中空軸2の外周面とが凹凸係合する。
【0022】即ち、上記第一の拡管用パンチ23が、上
記中空軸2の下端寄り部分で上記ギヤ3の内側部分に押
し込まれた状態では、上記中空軸2の外周面がこのギヤ
3の内周面に抑え付けられ、上記中空軸2の下端寄り部
分は、上記第一の拡管用パンチ23の外周面と上記ギヤ
3の内周面との間で、直径方向両側から強く押圧され
て、当該部分の肉厚が小さくなる状態に塑性変形する。
この結果、上記中空軸2の軸方向寸法が、僅かとは言え
伸長する傾向になる。この結果、上記第一の拡管用パン
チ23の押し込みに伴って上記中空軸2の下端部に固定
されたギヤ3が下方に変位し、このギヤ3の下面が前記
位相出しフランジ19の上面に押し付けられる。この状
態で前記昇降台17は、前記ばね18、18の弾力に抗
して下降するが、上記ギヤ3の下面と上記位相出しフラ
ンジ19の上面とは、これら各ばね18、18の反力に
応じた力で当接したままとなる。この結果、上記ギヤ3
の中心軸と上記中空軸2の中心軸とがずれる事がなくな
り、このギヤ3が、この中空軸2の下端部外周面の正規
位置に固定される。
【0023】この様にして、上記中空軸2の下端部にギ
ヤ3を固定したならば、上記前組立装置14からこの中
空軸2及びギヤ3を取り外して、前記後組立装置15に
セットする。そして、上記中空軸2の中間部外周面に前
記複数個のカムロブ4、4を外嵌し、前記カムロブ支持
テーブル9、9によりこれら各カムロブ4、4を所定位
置に位置決めした状態で、前記第三のアクチュエータ2
9により、前記第二の拡管用パンチ31を下降させて、
この第二の拡管用パンチ31を上記中空軸2の上端開口
からこの中空軸2内に押し込む。この押し込み作業は、
上記第二の拡管用パンチ31が、上記ギヤ3の内側部分
の軸方向中間部で軸方向中央位置かこの中央位置よりも
少し下側に達するまで行なう。そして、前記第一の拡管
用パンチ23による拡管部分と上記第二の拡管用パンチ
31による拡管部分とを連続させる。この様にして、上
記第一の拡管用パンチ23によっては拡管されていなか
った、上記中空軸2の残り部分を拡管する事により、こ
の中空軸2の中間部内周面と上記各カムロブ4、4の内
周面とを強く当接させて、これら各カムロブ4、4を上
記中空軸2の他端部外周面に固定する。
【0024】上述の様に構成する本発明の組立型中空カ
ムシャフトの製造方法によれば、上記中空軸2の下端部
にギヤ3を外嵌固定する際に、このギヤ3の下側面を基
準面である前記位相出しフランジ19の上面に押し付け
た状態のままにできる。従って、このギヤ3を上記中空
軸2の下端部に外嵌固定する際に、これらギヤ3と中空
軸2との中心軸同士を厳密に一致させる事を確実に行な
える。又、複数個のカムロブ4、4を上記中空軸2の中
間部外周面に固定すべく、この中空軸2を拡管する際に
は、上記ギヤ3の上下両側面とも相手面に当接する事が
なく、このギヤ3に大きな力が作用しない様にできる。
従って、上記各カムロブ4、4を上記中空軸2の中間部
外周面に固定する作業に伴って、この中空軸2に対する
上記ギヤ3の固定位置がずれる事を防止できる。この
為、本発明の方法により造った組立型中空カムシャフト
をエンジンに組み込んだ状態で、上記ギヤ3と相手ギヤ
との噛合状態を適正にして、これら両ギヤの噛合部で発
生する振動や騒音を低くすると共に、これら各ギヤの歯
面に早期剥離等の損傷が発生する事を防止できる。
【0025】尚、図示の例で、ギヤ3に対向するカムロ
ブ4に添設したワッシャ32は、本発明により造られた
組立型中空カムシャフトをエンジンに組み付けた場合
に、相手面と対向してスラスト荷重を受ける役目を有す
る。又、上述の説明では、上記中空軸2の下端部に外嵌
固定する回転伝達部材をギヤとしたが、この回転伝達部
材は、チェンを掛け渡す為のスプロケット、或はタイミ
ングベルトを掛け渡す為の段付プーリとする事もでき
る。スプロケットした場合には、このスプロケットとチ
ェンとの係合状態を適正にして、これらスプロケット及
びチェンの耐久性を確保できる。又、段付プーリした場
合には、この段付プーリとタイミングベルトとの係合状
態を適正にして、このタイミングベルトの耐久性を確保
できる。
【0026】
【発明の効果】本発明の組立型中空カムシャフトの製造
方法は、以上に述べた通り構成され作用するので、中空
軸の中心軸と、この中空軸の端部に外嵌固定するギヤ等
の回転伝達部材の中心軸とを、厳密に一致させる事を確
実に行える。この為、組立型中空カムシャフトを組み込
んだエンジンの運転時に於ける振動及び騒音の低減と耐
久性の向上とを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組立型中空カムシャフトの製造方法を
実施する為の前組立装置及び後組立装置の全体構成を示
す側面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】同B部拡大図。
【図4】本発明の方法により造る組立型中空カムシャフ
トの部分切断側面図。
【図5】従来方法を実施する為の組立装置の側面図。
【図6】拡管用パンチを示しており、(A)は平面図、
(B)は(A)の側方から見た図。
【図7】中空軸に拡管用パンチを押し込んだ状態を示す
部分断面図。
【図8】図7のX−X断面図。
【符号の説明】
1 組立型中空カムシャフト 2 中空軸 3 ギヤ 4 カムロブ 5 組立装置 6 拡管用パンチ 7、7a 支柱 8 ギヤ支持テーブル 9 カムロブ支持テーブル 10 受台 11 凹溝 12 突部 13 芯金 14 前組立装置 15 後組立装置 16 フレーム 17 昇降台 18 ばね 19 位相出しフランジ 20、20a ガイドリング 21 第一のアクチュエータ 22 第一の芯金 23 第一の拡管用パンチ 24 支持装置 25 軸抑え 26 ガイド 27 第二のアクチュエータ 28 支持板 29 第三のアクチュエータ 30 第二の芯金 31 第二の拡管用パンチ 32 ワッシャ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円管状の中空軸と、この中空軸の端部に
    外嵌固定された回転伝達部材と、この中空軸の中間部外
    周面に外嵌固定された複数個のカムロブとを備えた組立
    型中空カムシャフトの製造方法であって、上記中空軸の
    端部に上記回転伝達部材を外嵌し、この中空軸の一端面
    を抑え付けると共に上記回転伝達部材の他端側側面を基
    準面に当接させた状態で、この中空軸の他端開口からこ
    の中空軸内に拡管用パンチを上記回転伝達部材の内側部
    分にまで押し込み、この中空軸の他端部外周面と上記回
    転伝達部材の内周面とを強く当接させると共に上記回転
    伝達部材の他端側側面を上記基準面に押し付けて、この
    回転伝達部材を中空軸の他端部外周面に正規の位置関係
    で固定した後、上記中空軸の中間部外周面に上記複数個
    のカムロブを外嵌した状態でこの中空軸の一端開口から
    この中空軸内に拡管用パンチを上記回転伝達部材の内側
    部分にまで押し込み、この中空軸の中間部内周面と上記
    各カムロブの内周面とを強く当接させて、これら各カム
    ロブを中空軸の他端部外周面に固定する、組立型中空カ
    ムシャフトの製造方法。
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