JP2003343216A - カムフォロア装置 - Google Patents

カムフォロア装置

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JP2003343216A
JP2003343216A JP2002158841A JP2002158841A JP2003343216A JP 2003343216 A JP2003343216 A JP 2003343216A JP 2002158841 A JP2002158841 A JP 2002158841A JP 2002158841 A JP2002158841 A JP 2002158841A JP 2003343216 A JP2003343216 A JP 2003343216A
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support
tappet roller
peripheral surface
outer peripheral
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2305/00Valve arrangements comprising rollers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2305/00Valve arrangements comprising rollers
    • F01L2305/02Mounting of rollers

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロッカーアーム3を構成する1対の支持壁部
4、4に対する、支持軸5の支持強度を確保する。 【解決手段】 上記支持軸5の両端部を上記各支持壁部
4、4に形成した通孔13、13に内嵌した状態で、上
記支持軸5の両端面外周縁部にかしめ部14、14を形
成する。これら各かしめ部14、14を、円周方向の一
部にのみ形成する。そして、円周方向の残部で、上記支
持軸5の両端部外周面と上記通孔13、13の内周面と
を直接当接させる。この構成により、上記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明に係るカムフォロア
装置は、エンジンの燃料噴射装置や吸排気弁用駆動装置
等の被駆動部品として使用し、例えばカムシャフトの回
転をロッカーアームの往復揺動運動に変換する為に利用
する。 【0002】 【従来の技術】エンジン内部での摩擦低減を図り、燃料
消費率を低減する事を目的として、クランクシャフトと
同期したカムシャフトの回転を給気弁及び排気弁の往復
運動に変換する部分に、タペットローラを組み込んだカ
ムフォロア装置を利用する事が一般的に行われている。
図15〜17は、特開平3−78507号公報に記載さ
れた、従来から知られているカムフォロア装置の第1例
を示している。 【0003】エンジンのクランクシャフトと同期して回
転するカムシャフト1に固定された(一般的には一体に
形成された)カム2に対向して、このカム2の動きを受
けて往復揺動する揺動部材であるロッカーアーム3が設
けられている。このロッカーアーム3の端部(後述する
第2例の様に、中間部の場合もある)には1対の支持壁
部4、4が、互いに間隔を開けて設けられている。そし
て、この1対の支持壁部4、4の間に、鋼製で中空又は
中実の支持軸5を掛け渡している。この支持軸5は、タ
ペットローラ6をラジアルニードル軸受7を介して回転
自在に支承すべく、その両端部を上記1対の支持壁部
4、4に固定している。又、上記タペットローラ6の外
周面を、上記カム2の外周面に当接させている。この様
に構成されるタペットローラ6を組み込んだエンジンの
動弁機構によれば、ロッカーアーム3とカム2との間に
働く摩擦力を低減し、エンジン運転時に於ける燃料消費
率の低減を図れる。 【0004】又、米国特許第5048475号明細書に
は、図18〜21に示す様に、ロッカーアームを鋼板等
の金属板にプレス加工を施す事により造り、このロッカ
ーアームの強度を確保しつつ軽量化を図る構造が記載さ
れている。この従来の第2例のカムフォロア装置の場
合、板金製のロッカーアーム3aにタペットローラ6a
を、支持軸5aにより回転自在に支持している。 【0005】このうちのロッカーアーム3aは、例えば
2〜4mm程度の厚さを有する鋼板等の金属板に、不要部
分を除却する為の打ち抜き加工、並びに所望形状を得る
為の、絞り加工等の塑性加工を施して成るもので、1対
の支持壁部4a、4aと、これら両支持壁部4a、4a
同士を連結する第一、第二の連結部8、9とを備える。
これら両連結部8、9のうちの第一の連結部8は、弁体
10の基端面を突き当ててこの弁体10を変位させる為
の押圧部として、第二の連結部9は、ラッシュアジャス
タを構成し、上記ロッカーアーム3aの揺動中心となる
プランジャ11の先端面を突き当てる為の支点部とし
て、それぞれ機能する。この為に図示の例では、上記第
二の連結部9の片面(図20の下面)に、球状凹部を形
成している。尚、図示の例とは異なり、第二の連結部に
相当する部分にねじ孔を設け、このねじ孔部分に、端部
に凸球面部を有するアジャストねじを螺合固定する構造
も、従来から知られている。 【0006】一方、上記両連結部8、9同士の間部分は
ローラ設置部分となっており、この部分に、上記支持軸
5aにより回転自在に支持した上記タペットローラ6a
を配置している。当該部分にこのタペットローラ6aを
支持する為に、上記1対の支持壁部4a、4aの互いに
整合する位置に形成した通孔に前記支持軸5aの両端部
を内嵌し、更にこの支持軸5aの両端面外周縁部をこれ
ら各通孔の周縁部に向けかしめ広げている。この構成に
より、この支持軸5aの両端部を上記1対の支持壁部4
a、4aに、これら両支持壁部4a、4a同士の間に掛
け渡した状態で固定している。上記タペットローラ6a
は、この様にしてこれら両支持壁部4a、4a同士の間
に掛け渡された上記支持軸5aの中間部周囲に、直接或
はラジアルニードル軸受を介して、回転自在に支持して
いる。 【0007】エンジンへの組み付け状態では、図21に
示す様に、前記第一の連結部8の片面(図21の下面)
に前記弁体10の基端部を、上記第二の連結部9の片面
に設けた球状凹部に前記プランジャ11の先端面を、そ
れぞれ突き当てると共に、上記タペットローラ6aの外
周面に、カムシャフト1aの中間部に固設したカム2a
の外周面を当接させる。エンジンの運転時には、このカ
ム2aの回転に伴って前記ロッカーアーム3aが、上記
プランジャ11の先端面と上記球状凹部との当接部を中
心(支点)として、図21に実線で示した状態と同じく
鎖線で示した状態との間で揺動変位し、上記弁体10
を、上記第一の連結部8の押圧力とリターンスプリング
12の弾力とにより軸方向に往復移動させる。尚、図示
は省略するが、特公平6−81892号公報等にも、同
様の構造を有する板金製ロッカーアームを備えたカムフ
ォロアが記載されている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来から
知られているカムフォロア装置の場合、支持壁部4、4
aに対する支持軸5、5aの支持強度を確保する事が、
カムフォロア装置全体としての耐久性を確保する上から
重要である。即ち、エンジンの運転に伴って上記支持軸
5、5aには大きなラジアル荷重が、リターンスプリン
グ12の反力として加わる。この為、上記支持軸5、5
aを上記支持壁部4、4aに支持する部分の構造を工夫
しないと、この部分に早期にがたつき等の損傷が発生す
る可能性がある。 【0009】即ち、上記支持軸5、5aは、1対の支持
壁部4、4aの互いに整合する位置に形成した1対の通
孔に内嵌した状態で、その両端面外周縁部をこれら両通
孔のの内周面に向けかしめ広げる事により、上記1対の
支持壁部4、4a同士の間に掛け渡す状態で固定してい
る。この様な固定作業に伴い、上記支持軸5、5aの両
端部外周面と上記各通孔の内周面とが、僅かとは言え離
隔する。即ち、この支持軸5、5aの両端部をこれら各
通孔の内周面に向けかしめ広げるのに伴って、これら支
持軸5、5aの両端部外周面で、軸方向に関してこのか
しめ広げた部分の内側部分が、上記各通孔の内周面から
離隔する。そして、この様に離隔した部分に上記ラジア
ル荷重が加わると、上記かしめ広げた部分でこのラジア
ル荷重を支承する事になる。 【0010】上記かしめ広げた部分は容積が小さく、し
かもかしめ作業に伴って亀裂等の損傷が生じない様にす
る為、焼き入れ等の硬化処理を施す事なく、軟らかいま
まとしている。従って、上記かしめ広げた部分でこのラ
ジアル荷重を支承すると、この部分が径を小さくする方
向に塑性変形し(へたり)、上記各支持壁部4、4aに
対する上記支持軸5、5aの支持部にがたつきを生じ
る。この様ながたつきを生じた場合には、エンジンの運
転時に発生する振動や騒音が著しくなる為、好ましくな
い。本発明のカムフォロア装置は、この様な事情に鑑み
て発明したものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明のカムフォロア装
置は、前述した従来のカムフォロア装置と同様に、ロッ
カーアームと、支持軸と、タペットローラとを備える。
このうちのロッカーアームは、1対の支持壁部及びこれ
ら両支持壁部同士を連結する連結部を有する。又、上記
支持軸は、その両端面外周縁部をこれら両支持壁部の互
いに整合する位置に形成した1対の通孔の内周面に向け
かしめ広げる事により、上記1対の支持壁部同士の間に
掛け渡す状態で固定されている。又、上記タペットロー
ラは、上記支持軸の中間部周囲に回転自在に支持され、
ラジアル荷重に基づいて変位する。特に、本発明のカム
フォロア装置に於いては、上記支持軸の軸方向両端面外
周縁部は、円周方向の一部が上記通孔の周縁部の一部に
かしめ付けられている。そして、上記支持軸の両端部外
周面と上記各通孔の内周面とが、上記円周方向の一部か
ら外れた残部で互いに当接している。 【0012】 【作用】上述の様に構成する本発明のカムフォロア装置
の場合には、支持軸の軸方向両端面外周縁部の円周方向
の一部のみを、各通孔の周縁部の一部にかしめ付けてい
る為、上記支持軸の両端部外周面とこれら各通孔の内周
面とが、円周方向の残部ではこれら両周面同士が、微小
隙間を介在させる事なく当接する。一方、タペットロー
ラから上記支持軸に加わるラジアル荷重の作用方向は、
多少変位する事はあるにしても、ほぼ一定である。従っ
て、このラジアル荷重の作用方向に、上記支持軸の両端
部外周面と各通孔の内周面とが直接当接している部分を
位置させれば、言い換えれば、上記ラジアル荷重の作用
方向にかしめによる変形部分を位置させなければ、この
ラジアル荷重に拘らず、この変形部分が塑性変形する事
を防止できる。そして、このラジアル荷重により、1対
の支持壁部に対する上記支持軸の固定部ががたつく事を
防止できる。又、上記変形部分が、円周方向に関して不
連続な形状となる為、全周に亙って均一にかしめによる
変形部分を形成する場合に比べて、上記支持軸の回り止
めも確実に図れる。 【0013】 【発明の実施の形態】図1〜3は、前述の図15〜17
に示した従来構造の第1例に、本発明を適用した構造で
ある、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例
の場合には、エンジンの燃費性能を、必要とする耐久性
を確保しつつ向上させる為、タペットローラ6の内径d
と外径Dとの比d/D、並びに、このタペットローラ6
の幅Wと外径Dとの比W/Dを適切に規制している。即
ち、近年、エンジンの燃費性能を向上させるべく、ロッ
カーアーム3とカム2(図15、17参照)との間に働
く摩擦力をより一層低減する事が求められている。この
摩擦力を低減する為には、タペットローラ6の回転抵抗
を小さくすべく、支持軸5の周囲にこのタペットローラ
6を支持しているラジアルニードル軸受7の転がり抵抗
を小さく抑える事が考えられる。又、このラジアルニー
ドル軸受7の転がり抵抗を小さく抑える為には、次の
の構造を採用する事が考えられる。 【0014】 上記タペットローラ6の内径dと外径
Dとの比d/Dを小さくする。 このタペットローラ6の幅Wと外径Dとの比W/D
を小さくする。 このうちのの構造は、上記タペットローラ6の外径D
に対する上記ラジアルニードル軸受7のピッチ円直径D
P の割合を小さくする事に繋がり、このラジアルニード
ル軸受7の転がり抵抗の低減を図れる。又、上記の構
造は、上記ラジアルニードル軸受7を構成する各ニード
ル24、24の転動面と、上記タペットローラ6の内周
面に設けた外輪軌道25及び上記支持軸5の中間部外周
面に設けた内輪軌道26との転がり接触部の軸方向長さ
の短縮(転がり接触面積の低減)により、上記ラジアル
ニードル軸受7の転がり抵抗の低減を図れる。 【0015】ところが、上記各比d/D、W/Dを単に
小さくしただけでは、十分な耐久性を有するカムフォロ
ア装置を得る事はできない。即ち、上記各比d/D、W
/Dを小さくする程、上記ラジアルニードル軸受7の転
がり抵抗を低減できる反面、このラジアルニードル軸受
7の耐久性(主として転がり疲れ寿命)が低下する。上
記各比d/D、W/Dを小さくする程、上記ラジアルニ
ードル軸受7の耐久性が低下する理由は、次の通りであ
る。即ち、上記タペットローラ6の内径dと外径Dとの
比d/Dを小さくし、上記ラジアルニードル軸受7のピ
ッチ円直径DPを小さくすると、このラジアルニードル
軸受7に組み込み可能なニードル24、24の数が少な
くなるか、或は組み込み可能なニードル24、24の径
が小さくなる。この結果、ラジアル荷重を支承した部分
での転がり接触部の面圧が上昇して、転がり疲れ寿命を
中心とする上記ラジアルニードル軸受7の耐久性が低下
する。上記タペットローラ6の幅Wと外径Dとの比W/
Dを小さくした場合も、転がり接触部の面圧が上昇し
て、上記ラジアルニードル軸受7の耐久性が低下する。 【0016】更に、上記タペットローラ6の幅Wと外径
Dとの比W/Dを小さくした場合には、前記支持軸5に
対し上記タペットローラ6が傾斜し易くなる。そして、
傾斜した場合には、上記各ニードル24、24の転動面
と前記外輪軌道25及び内輪軌道26との転がり接触部
の一部でエッジロードが発生し、当該部分の転がり疲れ
寿命が著しく低下する可能性を生じる。本例の場合に
は、支持壁部4、4に対する上記支持軸5の固定部分の
構造を工夫して、この支持軸5がロッカーアーム3に対
しがたつく事を防止すると共に、上記各比d/D、W/
Dを適切に規制する事により、必要とする耐久性を確保
しつつ、エンジンの燃費性能を向上させる様にしてい
る。 【0017】図1〜3に示した第1例の場合、カム2
(図15、17参照)の動きを受けて往復揺動する揺動
部材である、ロッカーアーム3の端部に設けた1対の支
持壁部4、4の間に掛け渡した支持軸5の周囲にタペッ
トローラ6を、ラジアルニードル軸受7を介して回転自
在に支承している。本例の場合、このラジアルニードル
軸受7の外輪としての機能を有する、上記タペットロー
ラ6の内径dと外径Dとの比d/Dを、0.4〜0.7
5の範囲内に規制している。又、このタペットローラ6
の幅Wと外径Dとの比W/Dを、0.3〜0.7の範囲
内に規制している。 【0018】又、上記支持軸5の両端部は、上記両支持
壁部4、4の互いに整合する位置に形成した1対の通孔
13、13に内嵌している。そして、この状態で、上記
支持軸5の両端面の外周寄り部分に図示しないかしめ用
治具の先端部を押し付ける事により、この支持軸5の両
端面外周縁部を上記各通孔13、13の内周面に向けか
しめ広げて、かしめ部14、14を形成している。そし
て、このかしめ部14、14の外周面を上記各通孔1
3、13の内周面外端開口寄り部分に強く当接させる事
により、上記支持軸5の両端部を上記各支持壁部4、4
に対し固定している。 【0019】この様にして、これら両支持壁部4、4同
士の間に掛け渡す状態で固定された支持軸5の中間部周
囲にタペットローラ6を、ラジアルニードル軸受7を介
して回転自在に支持している。特に、本例の場合には、
上記支持軸5の軸方向両端面外周縁部の円周方向の一部
のみを、上記各通孔13、13の周縁部の一部にかしめ
付けている。即ち、上記支持軸5の軸方向両端面外周縁
部の円周方向の一部にのみ、上記各かしめ部14、14
を形成している。この様なかしめ部14、14を形成す
る為に、上記支持軸5の両端面に、かしめ治具の先端縁
部に設けた、欠円環状で尖った部分を突き当て、図2に
示す様に、この両端面に略C字形で断面V字形の凹溝1
5を形成し、この凹溝15の周囲部分を、上記各かしめ
部14、14としている。これら各かしめ部14、14
の加工に伴って上記支持軸5の両端部外周面と上記各通
孔13、13の内周面とは、上記各かしめ部14、14
が形成されていない部分、言い換えれば、上記凹溝15
の不連続部分の周囲で、上記支持軸5の両端部外周面と
上記各通孔13、13の内周面とが直接(かしめ部14
を介する事なく)、隙間なく当接する。 【0020】本例の場合、上記各支持壁部4、4に対す
る上記支持軸5の両端部の支持強度を確保すべく、上記
各かしめ部14、14の中心角度(かしめ部の円周方向
両端縁と支持軸5の端面の中心点とを結ぶ1対の半直線
同士のなす角度)θを、90〜280度の範囲に規制し
ている。上記各かしめ部14、14の中心角度θをこの
様な範囲に規制する事により、上記各支持壁部4、4に
対して上記支持軸5の両端部を、がたつきなく、安定し
た状態で支持できる。この点に就いて本発明者が行なっ
た実験の結果を、次の表1に示す。 【0021】 【表1】【0022】実験では、上記中心角度θを変える以外の
条件は同じとして、上記各支持壁部4、4に上記支持軸
5の両端部を支持し、この支持軸5に所定のトルクを加
える負荷試験を、同種の試験片を3個ずつ用意して行な
った。この様な試験の結果を示す表1中、符号「×」は
支持が不安定であった事を、符号「△」は支持がやや不
安定であった事を、符号「○」は支持が安定していた事
を、それぞれ表している。この様な実験の結果から明ら
かな通り、上記中心角度θを90〜280度の範囲に規
制すれば、上記各支持壁部4、4に対して上記支持軸5
の両端部を、がたつきなく、安定して支持できる。 【0023】尚、円周方向に関して上記各かしめ部1
4、14から外れた部分、即ち、図3の中心角度θの範
囲から外れた部分では、これら各かしめ部14、14の
形成作業に拘らず、上記支持軸5の端部外周面が径方向
外方に変形する事はない。そして、この支持軸5の両端
部は、上記各かしめ部14、14の形成作業に伴って、
径方向に関して、上記中心角度θの範囲から外れた側に
変位する。従って、上記中心角度θの範囲から外れた部
分では、前述した様に、上記支持軸5の端部外周面と前
記各通孔13、13の内周面とが直接、隙間なく当接す
る。そこで、本例の場合には、上記中心角度θの範囲か
ら外れた部分を、前記タペットローラ6から前記ラジア
ルニードル軸受7を介して上記支持軸5に加わるラジア
ル荷重の作用方向に位置させている。そして、この構成
により、このラジアル荷重に拘らず上記各かしめ部1
4、14が塑性変形する(へたる)事を防止して、前記
各支持壁部4、4に対する上記支持軸5の両端部の支持
強度を、長期間に亙って十分に確保できる様にしてい
る。 【0024】尚、エンジンの運転時に上記ラジアル荷重
の作用方向は、僅かとは言え変化する。この点を、前述
の図21に示した従来構造の第2例の場合を例にして説
明する。給気弁又は排気弁を閉鎖すべく、弁体10を上
昇させた状態では、カム2a及びロッカーアーム3aは
図21の実線位置に存在し、上記ラジアル荷重は同図の
鎖線α方向に加わる。この状態では、上記支持軸5の端
部外周面と前記通孔13の内周面との間に作用するラジ
アル荷重の分布状態は、図4(A)の様になる。これに
対して、給気弁又は排気弁を解放すべく、弁体10を下
降させた状態では、カム2a及びロッカーアーム3aは
図21の鎖線位置に存在し、上記ラジアル荷重は同図の
鎖線β方向に加わる。この状態では、上記支持軸5の端
部外周面と前記通孔13の内周面との間に作用するラジ
アル荷重の分布状態は、図4(B)の様になる。上記エ
ンジンの運転時に上記ラジアル荷重の作用方向は、これ
ら両鎖線α、βの間で変化する。 【0025】そこで、これら両鎖線α、βが何れも上記
中心角度θの範囲から外れた部分に位置する様にして、
上記エンジンの運転の間中、図4の様に上記支持軸5の
端部外周面と前記通孔13の内周面との間に作用するラ
ジアル荷重が、前記各かしめ部14、14に作用しない
様にする事が好ましい。この為には、上記両鎖線α、β
を上記中心角度θの範囲から外れた部分の中央に位置さ
せる、言い換えれば、これら両鎖線α、βの二等分線
と、上記ロッカーアーム3aの中立位置での、上記中心
角度θの範囲から外れた部分の二等分線とを一致させる
事が好ましい。即ち、上記ラジアル荷重の中心及びその
周辺部分で、条件が厳しい部分を除いてかしめる。上記
支持軸5の両端面同士の間で、上記各かしめ部14、1
4の周方向に関する位相を一致させる事は勿論である。 【0026】尚、上記かしめ部14、14を形成する為
の上記凹溝15の径は、適切なかしめ力を得る為に、上
記支持軸5の外径との関係で規制する事が好ましい。例
えば、図2に示す様に、この支持軸5の外径をD5 した
場合に、上記凹溝15の径方向中央部の直径(ピッチ円
直径)d15は、この外径D5 の60〜90%{d15
(0.6〜0.9)D5 }の範囲に規制する事が好まし
い。上記外径D5 とピッチ円直径d15とをこの様な関係
に規制する事により、上記かしめ部14、14の外周面
と上記通孔13の内周面との当接部の面圧を適切に規制
できる。言い換えれば、適切なかしめ強度を確保して、
各部に過大な応力を発生させる事なく、前記各支持壁部
4、4に対する上記支持軸5の支持強度を確保できる。
この点は、図1に示した第1例の構造に限らず、後述す
る図5〜7に示した第2例の構造の場合も同様である。 【0027】又、上記支持軸5の両端部で上記各かしめ
部14、14を形成する部分の硬度は、Hv200〜2
80程度の範囲に規制する事が、良質のかしめ部14、
14を低コストで得る面から好ましい。即ち、上記部分
の硬度が大き過ぎる(Hv280を上回る)と、この部
分に上記各かしめ部14、14を形成する為に要する荷
重が過大になり、容量の大きな(高価で大型の)かしめ
装置が必要になる。更に、上記部分の硬度が極端に高く
なると、かしめ加工に伴って上記支持軸5の両端部に亀
裂等の損傷が発生し易くなる。一方、上記部分の硬度が
小さ過ぎる(Hv200を下回る)と、得られるかしめ
部14、14の強度が不足し、前記各支持壁部4、4に
対する上記支持軸5の支持強度が不足する可能性があ
る。これに対して、上記部分の硬度をHv200〜28
0程度の範囲に規制すれば、低コストで良質のかしめ部
14、14を得られる。この点に就いても、図1に示し
た第1例の構造に限らず、後述する図5〜7に示した第
2例の構造の場合も同様である。 【0028】又、上記かしめ部14、14を形成する為
の上記凹溝15の深さは、適切なかしめ力を得る為に、
一般的な自動車用のカムフォロア装置の場合で、0.1
〜2.0mmの範囲に規制する事が好ましい。上記深さが
小さ過ぎる(0.1mm未満である)と、十分な大きさを
有するかしめ部14、14を得られず、上記各支持壁部
4、4に対する上記支持軸5の支持強度が不足する可能
性がある。一方、上記深さが大き過ぎる(2.0mmを越
える)と、上記かしめ部14、14の加工に伴って、上
記支持軸5の両端面外周縁部に、亀裂等の損傷が発生す
る可能性を生じる。これに対して、上記深さを0.1〜
2.0mmの範囲に規制すれば、十分な強度を有するかし
め部14、14を、歩留良く形成できる。この点に就い
ても、図1に示した第1例の構造に限らず、後述する図
5〜7に示した第2例の構造の場合も同様である。 【0029】更に、本例のカムフォロア装置の場合に
は、前記タペットローラ6の内径dと外径Dとの比d/
D、並びに、このタペットローラ6の幅Wと外径Dとの
比W/Dを適切に規制している為、前記ラジアルニード
ル軸受7の転がり疲れ寿命を中心とする耐久性を確保し
つつ、上記タペットローラ6の回転抵抗を低減できる。
即ち、上記タペットローラ6の内径dと外径Dとの比d
/Dを0.75以下に、このタペットローラ6の幅Wと
外径Dとの比W/Dを0.7以下に、それぞれ抑えてい
るので、上記ラジアルニードル軸受7の回転抵抗を低減
して、上記タペットローラ6の回転抵抗を低減できる。
逆に言えば、このタペットローラ6の内径dと外径Dと
の比d/Dが0.75が越えたり、このタペットローラ
6の幅Wと外径Dとの比W/Dが0.7を越える場合に
は、上記ラジアルニードル軸受7の回転抵抗を十分に低
減できず、上記タペットローラ6の回転抵抗を十分には
低減できない。 【0030】一方、上記タペットローラ6の内径dと外
径Dとの比d/Dを0.4以上、このタペットローラ6
の幅Wと外径Dとの比W/Dを0.3以上、それぞれ確
保しているので、実用上十分な耐久性を確保できる。逆
に言えば、上記タペットローラ6の内径dと外径Dとの
比d/Dが0.4未満、このタペットローラ6の幅Wと
外径Dとの比W/Dが0.3未満である場合には、実用
上十分な耐久性を確保する事が難しくなる。 【0031】何れにしても、本例のカムフォロア装置の
場合には、上記タペットローラ6の内径dと外径Dとの
比d/Dを、0.4〜0.75の範囲内に、このタペッ
トローラ6の幅Wと外径Dとの比W/Dを、0.3〜
0.7の範囲内に、それぞれ規制している結果、本例の
カムフォロア装置を組み込んだエンジンの燃費性能を、
必要とする耐久性を確保しつつ向上させる事ができる。 【0032】尚、上記ラジアルニードル軸受7のピッチ
円直径DP に関しては、必要とする支持軸5の強度を確
保する面と、必要とするニードル24、24の数を確保
する面とから規制する。即ち、上記タペットローラ6の
内径dと外径Dとの比d/Dを、0.4〜0.75の範
囲内に抑えるべく、このタペットローラ6の内径dを規
制すると共に、上記支持軸5の強度並びにニードル2
4、24の数を確保すべく、この支持軸5の外径D5
規制する。上記ピッチ円直径DP は、この支持軸5の外
径D5 と上記タペットローラ6の内径dと外径Dとの平
均値{DP =(D 5 +d)/2}となる。この様なピッ
チ円直径DP と上記タペットローラ6の外径Dとの比D
P /Dは、例えば、0.33〜0.63の範囲内に規制
する事が適切である。 【0033】次に、図5〜7は、前述の図18〜20に
示した従来構造の第2例に、本発明を適用した構造であ
る、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の
対象となるカムフォロア装置を構成する、金属板に絞り
加工等の塑性加工を施して成るロッカーアーム3aの場
合には、1対の支持壁部4a、4aの断面形状が、図
5、7に誇張して示す様に、くさび状となる。これら両
支持壁部4a、4aの両側面のうち、タペットローラ6
a(図18〜21参照)に対向する内側面は互いに平行
とする必要がある為、上記両支持壁部4a、4aの外側
面同士が互いに非平行になる。 【0034】即ち、上記ロッカーアーム3aは、鋼板等
の金属板に塑性加工である絞り加工を施す事により造ら
れ、1対の支持壁部4a、4aと、これら両支持壁部4
a、4a同士を連結する連結部(例えば図18〜20に
示す様な第一、第二の連結部8、9)とを備える。上記
両支持壁部4a、4aの中間部で互いに整合する部分に
は1対の通孔13a、13aを形成しており、これら両
通孔13a、13aに、支持軸5aの両端部を内嵌支持
して、この支持軸5aを上記両支持壁部4a、4a同士
の間に掛け渡している。この支持軸5aの中間部外周面
部分には、高周波焼き入れにより焼き入れ層16を、全
周に亙って形成している。図示の例ではこの焼き入れ層
16の軸方向長さを、上記両支持壁部4a、4aの内側
面同士の間隔よりも少し長くしている。従って上記焼き
入れ層16の両端部は、上記両通孔13a、13a内に
入り込んでいる。この様な支持軸5aの中間部外周面
は、上記タペットローラ6aを支持する為のラジアルニ
ードル軸受7(図16〜17参照)の内輪軌道として機
能する。但し、上記支持軸5aの両端部は焼き入れする
事なく生のまま(前述した様に、硬さをHv200〜2
80程度)として、この両端部を上記各通孔13a、1
3aに対し固定する為の、かしめ部14a、14aを容
易に加工できる様にしている。 【0035】又、上記両支持壁部4a、4aの幅方向
(図5、7の上下方向)に関する断面形状はくさび状
で、これら両支持壁部4a、4aの厚さは、上記連結部
に近い側(図5、7の上側)で薄く、この連結部から遠
い側(図5、7の下側)で厚くなる状態に、幅方向に関
して漸次変化している。そして、上記両支持壁部4a、
4aの内側面17、17同士は、少なくとも幅方向に関
して互いに平行にしている。これに伴って、上記両支持
壁部4a、4aの外側面18、18同士の間隔は、上記
連結部から離れる程大きくなっている。そして、使用状
態で上記支持軸5aに、上記連結部の側から、即ち、図
5、7の上から下に荷重が加わる。 【0036】特に、本例のカムフォロア装置の場合に
は、上記支持軸5aの軸方向両端面外周縁部は、上記各
通孔13a、13aの周縁部のうちで上記連結部に近い
側の半部(図5〜7の上半部)にかしめ付けられてい
る。この為に、図6に鎖線γで示す様に、上記支持軸5
aの両端面の周方向一部で、中間部乃至上記連結部に近
い側部分に、かしめ治具の先端縁を押し付け、上記かし
め部14a、14aを形成している。そして、このかし
め付けに伴って、上記支持軸5aの両端部外周面と上記
各通孔13a、13aの内周面とを、上記連結部から遠
い側(図5〜7の下側)部分で互いに当接させている。
この為に図示の例では、上記各通孔13a、13aの両
端開口のうちで両支持壁部4a、4aの外側面18、1
8側の開口周縁部に面取り19を施しており、上記支持
軸5aの軸方向両端面外周縁部に形成したかしめ部13
aの外周面を、この面取り19部分に当接させている。
そして、このかしめ部13aの加工に伴って、上記支持
軸5aの両端部が上記連結部から離れる側に強く押さ
れ、この支持軸5aの両端部外周面と上記各通孔13
a、13aの内周面とが、上記連結部から遠い側(図5
〜7の下側)部分で互いに強く当接する様にしている。
上記鎖線γで示した、かしめ部14a、14aを形成し
た部分の中心角は、前述した第1例の場合と同様に、9
0〜280度の範囲に規制する。 【0037】尚、図5、7から明らかな様に、本例の場
合に上記かしめ部14aを当接させるべき部分に於け
る、上記両支持壁部4a、4aの外側面18、18同士
の間隔は、これら両外側面18、18同士の傾斜に伴っ
て短くなっている。そこで、本例のカムフォロア装置を
構成する支持軸5aの軸方向長さは、上記両外側面1
8、18の傾斜に合わせて少しだけ短くしている。 【0038】上述の様な構成を有する本例のカムフォロ
ア装置の場合も、荷重を支承する側、即ち、荷重支承部
分に於いて、上記支持軸5aの両端部外周面と上記各通
孔13a、13aの内周面とが広い面積で当接する。
又、この荷重支承部分でこれら各通孔13a、13aの
内周面と当接する、上記支持軸5aの両端部外周面部分
は、上記かしめ部14aの様に塑性変形させた部分では
ない為、大きな面圧が加わった場合でも塑性変形しにく
い。特に図示の例では、上記各通孔13a、13aの内
周面と当接する上記支持軸5aの両端部外周面のうちの
一部に、前記焼き入れ層16が存在する。この焼き入れ
層16は硬く、極く変形しにくい。この為、長期間に亙
る使用によっても、ロッカーアーム3aを構成する上記
両支持壁部4a、4aに対する上記支持軸5aの両端部
の支持部にがたつきが発生しにくくなる。 【0039】尚、上述した第2例、並びに前述の図1〜
3に示した第1例で、支持軸5aの(又は5)両端部を
支持する為に各支持壁部4a(又は4)に設けた通孔1
3a(又は13)の外側面側開口周縁部には、図8に示
す様に、面取り19を形成する。この面取り19の径方
向に関する幅Wは、一般的な自動車用のカムフォロア装
置の場合で、0.4〜1.0mm程度に規制する事が好ま
しい。上記面取り19の幅Wをこの範囲に規制すれば、
上記支持軸5a(又は5)の両端部に形成したかしめ部
14a(又は14)と上記面取り19とを効果的に係合
させる事ができる。そして、1対の支持壁部4a、4a
(又は4、4)に対する上記支持軸5a(又は5)の支
持強度を十分に確保できる。尚、この支持軸5a(又は
5)両端部外周縁に形成する面取りの幅は、上記通孔1
3a(又は13)側の面取り19の幅Wよりも小さく、
0.1〜0.5mm程度に抑える事が、上記支持強度を確
保する面からは好ましい。これら各面取りの大きさの適
正範囲、並びに、前記焼き入れ層の適正範囲に関して
は、前述した第1例に就いても、同様に考える事ができ
る。 【0040】次に、図9〜12は、タペットローラ6の
回転トルクの低減を図る為の構造の4例を示している。
これら各例は何れも、タペットローラ6の両端面とロッ
カーアーム3の一部でこのタペットローラ6の両端面に
対向する、支持壁部4の内側面との距離を、径方向内側
程(支持軸5の外周面に近付く程)短くしている。 【0041】このうち、図9〜10に示した2例の場合
には、上記タペットローラ6の両端面20を部分円すい
状の凸曲面とする事により、このタペットローラ6の幅
を内周面寄りで大きく、外周面寄りで小さくしている。
本例の場合にこのタペットローラ6の端面20の傾斜角
度θは、10〜30分程度が適正である。又、この端面
20の母線形状は、図9に示した様な直線状に限らず、
図10に示した様に、大きな曲率半径を有する円弧状で
あっても良い。 【0042】又、図11〜12に示した2例の場合に
は、ロッカーアーム3を構成する支持壁部4の内側面で
タペットローラ6の端面20に対向する部分に凹部21
を形成し、この凹部21の底面を、径方向内側程(上記
支持壁部4に支持した支持軸5の外周面に近付く程)上
記タペットローラ6の端面20に近付く方向に傾斜し
た、部分円すい状の凸曲面としている。これら各例の場
合に於ける上記凹部21の底面の傾斜角度θに就いて
も、10〜30分程度が適正である。又、この底面の母
線形状に就いても、図11の様な直線状に限らず、図1
2に示した様に、大きな曲率半径を有する円弧状であっ
ても良い。 【0043】これら図9〜12に示した各例の構造は何
れも、次の2通りの理由により、上記タペットローラ6
の回転抵抗の低減に寄与する。先ず第一に、上記タペッ
トローラ6の端面20と上記支持壁部4の内側面との間
に、径方向外方に向かう程幅が大きくなる、断面くさび
状の隙間が介在する状態となり、上記両面同士の間に潤
滑剤(潤滑油)を取り込み易くなる。この結果、これら
両面間の潤滑状態が良好になって、上記タペットローラ
6の回転抵抗が低減する。第二に、上記両面同士が摩擦
する部分の直径が小さくなって、その分、上記タペット
ローラ6の回転抵抗が低減する。 【0044】次に、図13〜14は、タペットローラ6
の回転抵抗を小さくする構造の別例を示している。本例
の場合には、タペットローラ6の両端面20と、ロッカ
ーアーム3の一部でこのタペットローラ6の両端面20
に対向する、支持壁部4の内側面との一方又は双方の面
に、潤滑剤を保持自在な凹部22、23を形成してい
る。これら各凹部22、23は、好ましくは周縁に向か
う程次第に浅くなる形状のものとする。 【0045】このうち、図13に示した構造の場合に
は、上記タペットローラ6の端面20に、それぞれが円
周方向に長い円弧状の凹部22、22を形成している。
これに対して、図14に示した構造の場合には、上記支
持壁部4の内側面で上記タペットローラ6の端面20
(図13参照)に対向する部分に、それぞれが円周方向
に長い円弧状の凹部23、23を形成している。これら
図13〜14に示した各例の場合には何れも、上記凹部
22、23内に貯溜された潤滑剤により、上記支持壁部
4の内側面と上記タペットローラ6の端面20との間の
潤滑状態が良好になって、このタペットローラ6の回転
抵抗が低減する。 【0046】 【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用する為、ロッカーアームに対しタペットローラを支持
する為の支持軸を支持強度を向上させて、カムフォロア
装置の性能向上を図れる。更に、必要に応じて、エンジ
ンに組み込まれるカムフォロア装置部分の抵抗を低減し
て、このエンジンの燃費性能の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態の第1例を示しており、
(A)は図15のイ−イ断面に相当する図、(B)は
(A)のロ−ロ断面図。 【図2】支持軸の両端部をかしめる部分を説明する為
の、支持軸の端面図。 【図3】この支持軸にかしめ部を形成する範囲を説明す
る為の模式図。 【図4】運転に伴って支持軸に作用するラジアル荷重の
方向が変化する事を説明する為の模式図。 【図5】本発明の実施の形態の第2例を、支持軸の両端
部をかしめ広げる以前の状態で示す、図20のハーハ断
面に相当する図。 【図6】支持軸の両端部をかしめる部分を説明する為
の、支持軸の端面図。 【図7】支持軸の両端部をかしめ広げた後の状態で示
す、図5と同様の図。 【図8】通孔の開口周縁部に形成する面取りの大きさを
説明する為の、ロッカーアームの略側面図。 【図9】タペットローラの回転抵抗を低減する為の別構
造の第1例を示す、図1(A)のニ部拡大図。 【図10】同第2例を示す、図9と同様の図。 【図11】同第3例を示す、図9と同様の図。 【図12】同第4例を示す、図9と同様の図。 【図13】同第5例を示す、図1(A)のホ−ホ断面に
相当する図。 【図14】同第6例を示す、図1(A)のヘ−ヘ断面に
相当する図。 【図15】カムフォロア装置を備えるエンジンの動弁機
構の第1例を示す部分側面図。 【図16】図15のイ−イ断面図。 【図17】同ト−ト断面図。 【図18】従来のカムフォロア装置の第2例を示す斜視
図。 【図19】同じく平面図。 【図20】図19のチ−チ断面図。 【図21】従来の第2例のカムフォロア装置の組み付け
状態を示す断面図。 【符号の説明】 1、1a カムシャフト 2、2a カム 3、3a ロッカーアーム 4、4a 支持壁部 5、5a 支持軸 6、6a タペットローラ 7 ラジアルニードル軸受 8 第一の連結部 9 第二の連結部 10 弁体 11 プランジャ 12 リターンスプリング 13、13a 通孔 14、14a かしめ部 15 凹溝 16 焼き入れ層 17 内側面 18 外側面 19 面取り 20 端面 21 凹部 22 凹部 23 凹部 24 ニードル 25 外輪軌道 26 内輪軌道

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 1対の支持壁部及びこれら両支持壁部同
    士を連結する連結部を有するロッカーアームと、その両
    端面外周縁部をこれら両支持壁部の互いに整合する位置
    に形成した1対の通孔の内周面に向けかしめ広げる事に
    より、上記1対の支持壁部同士の間に掛け渡す状態で固
    定された支持軸と、この支持軸の中間部周囲に回転自在
    に支持され、ラジアル荷重に基づいて変位するタペット
    ローラとを備えたカムフォロア装置に於いて、上記支持
    軸の軸方向両端面外周縁部は、円周方向の一部が上記通
    孔の周縁部の一部にかしめ付けられており、上記支持軸
    の両端部外周面と上記各通孔の内周面とが、上記円周方
    向の一部から外れた残部で互いに当接している事を特徴
    とするカムフォロア装置。
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