JP5023926B2 - カムフォロア装置 - Google Patents
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Description
このうちのロッカーアームは、エンジンのクランクシャフトと同期して回転するカムシャフトに固定されたカムに対向して設けられ、このカムの動きを受けて揺動変位するものである。
又、上記支持軸は、上記ロッカーアームに形成された支持孔に、その端部を支持固定されている。
又、上記タペットローラは、上記支持軸の周囲に、例えばラジアルニードル軸受、シングル滑り軸受又は(1対の滑り軸受を径方向に関して二重に設けた)ダブルのラジアル滑り軸受等のラジアル軸受を介して、回転自在に支持されている。
又、本発明のカムフォロア装置を実施する場合に好ましくは、請求項3に記載した様に、支持軸として、全体にズブ焼き入れによる硬化処理が施されたものを使用する。
更に、本発明のカムフォロア装置を実施する場合に好ましくは、請求項4に記載した様に、上記連結部材の挿入方向に関して後端部に、かしめ部を形成する。
即ち、本発明の場合には、支持軸の端部を塑性変形させてかしめ部を形成する必要がない。この為、この支持軸の焼き入れ処理を、全体を加熱してから焼き入れ用の油に浸漬する、所謂ズブ焼き入れにより行なえる。ズブ焼き入れによる焼き入れ処理は、高周波焼き入れよりも低コストで行なえる為、その分、カムフォロア装置の製造コストを低減できる。又、かしめ部を形成する為のパンチの如き治具を、必ずしも使用する必要がなく、使用しない場合には、この面からもコストの低減を図れる。
又、本発明の場合には、支持孔の内周面に形成された外径側凹部と、上記支持軸の端部外周面に形成された内径側凹部との間に、連結部材を圧入している為、ロッカーアームに対する上記支持軸のがたつき防止と、抜け止め防止とを有効に図れる。
又、本発明の場合には、支持孔の内周面に形成された外径側凹部と、上記支持軸の端部外周面に形成された内径側凹部との間に、連結部材を掛け渡す状態で組み込む(圧入する)為、ロッカーアームに対する上記支持軸の回り止めを確実に行なえる。この為、上記支持孔の内周面、及び、この支持軸の端部外周面が摩耗する事を防止できる。更に、ラジアル荷重を支承する部分に於いて、支持孔の内周面と支持軸の端部外周面とを、連結部材を介する事なく、密に当接させられる為、使用時に繰り返し加わるラジアル荷重を、接触面積を広く確保できる当該当接部分で安定して支承できる。従って、カムフォロア装置の耐久性の確保を図れる。
尚、本発明の場合には、従来構造に対して連結部材が新たに必要になるが、この連結部材は小型であり、低コストで得られる長尺な線材を切断する事により、容易に得られる為、この連結部材を使用する事によるコスト上昇は僅少である。更に、上記支持軸の端部外周面に形成する内径側凹部は、冷間鍛造加工により加工できる為、この内径側凹部を形成する事によるコスト上昇に就いても、僅かである。
図1〜3は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のカムフォロア装置15は、ロッカーアーム3dと、支持軸5dと、タペットローラ6dとを備える。本例の場合、このうちのロッカーアーム3dは、低炭素肌焼鋼板等の1枚の金属板に、プレスに基づく打ち抜き加工及び曲げ加工を施す事により一体形成している。又、上記ロッカーアーム3dは、互いにほぼ平行な1対の支持壁部4d、4dと、これら両支持壁部4d、4dの幅方向一端縁同士を連結する第一、第二の連結部8a、9aと、これら両支持壁部4d、4dの中間部で互いに整合する位置に形成した1対の支持孔13a、13aとを備える。
以上の様に、本例のカムフォロア装置15の場合には、コストの低廉化を図れると共に、優れた耐久性を確保できる。
先ず、図1に示す様に、上記両支持壁部4d、4d同士の間に前記タペットローラ6d及びラジアルニードル軸受7(図3参照)を、上記両支持孔13a、13aとほぼ同心に配置する。そして、このラジアルニードル軸受7及びこれら両支持孔13a、13aに、上記支持軸5dを挿通する。本例の場合には、これら両支持孔13a、13aの内径R13a が、この支持軸5dの外径D5dよりも僅かに大きい為(R13a >D5d)、この挿通作業は、比較的容易に、且つ、この支持軸5dの外周面を傷める事なく行なえる。
尚、本例を実施する場合に、連結部材20、20としては、低コストで得られる長尺な線材を切断する事により容易に得られる。
次に図4、5は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、連結部材20aを、球状(玉)としている。これに合わせて、支持孔13aの内周面に形成した外径側凹部18a、及び、支持軸5dの両端部外周面に形成した内径側凹部19a、19aの内面形状を、部分球状の凹面と部分円柱状の凹面とから構成している。そして、これら各内径側凹部19a(外径側凹部18aに就いても同じ)の軸方向に関する深さをd19a (部分球状の凹面部の曲率半径r19a1+部分円柱状の凹面部の軸方向深さd19a2)を、上記連結部材20aの直径D20a と同じか、この直径よりも僅かに大きくしている(d19a ≧D20a )。これにより、この連結部材20aを、上記各外径側凹部18aと上記各内径側凹部19aとの間に圧入した状態で、この連結部材20aの一部(挿入方向に関して後端縁部)が、上記支持軸5dの端面及び支持壁部4d、4dの外側面から突出しない様にしている。尚、本例の様に、上記連結部材20aを、上記各外径側凹部18aと上記各内径側凹部19aとの間に圧入する場合には、上記部分球状の凹面部の曲率半径r19a1を、上記連結部材20aの直径D20a の1/2よりも僅かに小さくすると共に、上記部分円柱状の凹面部の軸方向深さd19a2を、上記連結部材20aの直径D20a の1/2よりも僅かに大きくする(r19a1<D20a /2<d19a2)。これに対し、上記連結部材20aを、上記各外径側凹部18aと上記各内径側凹部19aとの間に圧入せずに、単に挿入する場合には、上記部分球状の凹面部の曲率半径r19a1及び、上記部分円柱状の凹面部の軸方向深さd19a2を、上記連結部材20aの直径D20a の1/2に等しくする事もできる(r19a1=d19a2=D20a /2)。連結部材20a、及び、外径側、内径側各凹部18a、19aの形状を異ならせた以外の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
次に図6は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例は、片持ち式のカムフォロア装置15aに、本発明を適用した場合に就いて示している。即ち、ロッカーアーム3eを構成する1つの支持壁部4eに対して、支持軸5eの基端部を、連結部材20を用いて支持固定している。そして、この支持軸5eの先端部で、タペットローラ6dから突出した部分に、抜け止め部材24を係止している。この為に、本例の場合には、上記支持軸5eの中間部先端寄り部分に、この抜け止め部材24を係止する為の係止溝25を形成している。尚、この抜け止め部材24の外径は、上記タペットローラ6dの内径よりも大きく、このタペットローラ6dの外径よりも小さくして、このタペットローラ6dが上記支持軸5eから抜け出る事を防止している。上記連結部材20を用いた固定構造を含め、その他の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
2、2a カム
3、3a〜3e ロッカーアーム
4、4a〜4e 支持壁部
5、5a〜5e 支持軸
6、6a〜6d タペットローラ
7 ラジアルニードル軸受
8、8a 第一の連結部
9、9a 第二の連結部
10 弁体
11 プランジャ
12 リターンスプリング
13、13a 支持孔
14 凹溝
15、15a カムフォロア装置
16 第一の係合部
17 第二の係合部
18、18a 外径側凹部
19、19a 内径側凹部
20、20a 連結部材
21 かしめ部
22 円柱状凹部
23 面取り部
24 抜け止め部材
25 係止溝
Claims (4)
- エンジンのクランクシャフトと同期して回転するカムシャフトに固定されたカムに対向して設けられ、このカムの動きを受けて揺動変位するロッカーアームと、このロッカーアームに形成された支持孔にその端部を支持固定された支持軸と、この支持軸の周囲に回転自在に支持されたタペットローラとを備えたカムフォロア装置に於いて、
上記支持孔の内周面のうち、上記タペットローラと上記カムとの当接部側の一部に形成され、この支持孔の外端側開口縁部に開口した外径側凹部と、上記支持軸の端部外周面のうち、上記タペットローラと上記カムとの当接部側の一部に形成され、この支持軸の端面に開口した内径側凹部との間に、上記ロッカーアーム及び支持軸とは別体の連結部材を掛け渡す状態で圧入して、このロッカーアームに対するこの支持軸の回り止めを行なうと共に、この支持軸の直径方向に関して上記連結部材の配置位置と反対側部分で上記支持孔の内周面とこの支持軸の外周面とを密に当接させた状態で、この支持軸の端部をこの支持孔内に固定した事を特徴とするカムフォロア装置。 - 連結部材が、円柱状若しくは球状である、請求項1に記載したカムフォロア装置。
- 支持軸全体に、ズブ焼き入れによる硬化処理が施されている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したカムフォロア装置。
- 連結部材の挿入方向に関して後端部に、かしめ部が形成されている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したカムフォロア装置。
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