JP6303958B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉式ルーフを備えたオープンカーの後部車体構造に関する。
従来、開閉ルーフ付車両(コンバーチブルタイプのオープンカー)が開発されており、その例が特許文献1に開示されている。
図13〜15に示されるように、特許文献1に記載の自動車100は、折り畳みルーフ101と、折り畳みルーフ101を収容するハウジング102(図14参照)と、ハウジング102の開口部を閉鎖する蓋103とを備えている。蓋103は、板状のベース部104と、ベース部104の車幅方向両側に設けられた垂直フィン105とを有する。ベース部104は、平面視で四角形状の中央部104aと、中央部104aの車幅方向両側に一体に設けられた側部104bとを有する。平面視において両側の側部104bは、中央部104aよりも後方に迫り出している(ベース部104の後部が平面視で凹形)。垂直フィン105は、ベース部104の両側の側部104bにおいて上向きに突設されるとともに、車両前後方向に延びている。垂直フィン105は、車両側方から見て直角三角形状をなしており、その直角三角形の斜辺が前側から後側に下がっている。その直角三角形の最も角度の小さい鋭角部105aが側部104bの後端部に配置されている。
ベース部104は、両側の側部104bが円弧状のヒンジ106(図14参照)を介してリアデッキ107の裏面に回動可能に取り付けられている。円弧状のヒンジ106は、いわゆるスワンヒンジと称されるものであり、円弧の一端部がリアデッキ107の下面に水平軸周りに回動可能に取り付けられ、他端部がベース部104の側部104bの下面に固定されている。
乗員室108の後部窓を構成する平坦な透明パネル109が、乗員室108とベース部104の中央部104aとの境界において垂直に配置されている。透明パネル109は、その車幅方向両端部が垂直側部案内部(図示せず)にガイドされて上下動するようになっている。
透明パネル109が上側に引き出されている状態において、透明パネル109は、左右の垂直フィン105の間の空間と、乗員室108とを仕切るようになっている。
折り畳みルーフ101が乗員室108を覆う閉鎖状態(図13参照)から、折り畳みルーフ101がハウジング102に収容される開放状態(図15参照)へ移行するには、図14に示されるように蓋103を上方に開いた後、折り畳みルーフ101を折り畳んでハウジング102内に収容し、蓋103を閉じる(図15参照)。
特許文献1に記載の自動車100によれば、垂直フィン105によって車体後部が側方視でクーペスタイルとなるため、意匠性に優れた折り畳みルーフ付自動車100とすることができる。また、ドライバは、透明パネル109を介して、車両後方を視認することができる。
国際公開第2005/061253号
しかしながら、特許文献1に記載の自動車100においては、ドライバが車内側の斜め後方を向いて車外を視認する際に、車両斜め後方の視界が垂直フィン105によって大きく遮られる。つまり、垂直フィン105によって車両斜め後方の視界(左ハンドル車の場合には右斜め後方の視界、右ハンドル車の場合には左斜め後方の視界)に死角が生じるため、ドライバは車両斜め後方の視界を確保し難いという問題がある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、ドライバが車内側の斜め後方を向いて車外を視認する際の、デッキリッドの隆起部による死角を低減することができ、車両斜め後方の視認性を向上させることができる、車両の後部車体構造の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、乗員室の後方に設けられるとともに、開閉式ルーフの少なくとも一部を格納する格納室と、前記開閉式ルーフが前記乗員室を覆うルーフ閉鎖状態および当該開閉式ルーフの少なくとも一部が前記格納室に格納されたルーフ開放状態では前記格納室の開口部を覆い、前記開閉式ルーフが前記ルーフ閉鎖状態と前記ルーフ開放状態の間を移行するときには前記開口部を開放するように移動するデッキリッドと、前記デッキリッドを車体に対して揺動可能に連結するリンク機構とを備え、前記デッキリッドは、ベース部と、当該ベース部の車幅方向両端部に一体に形成され当該ベース部に対して上方に突出して車両前後方向に延びる左右一対の隆起部と、当該隆起部の車幅方向外側の面に形成されたクォータウィンドウ用開口部とを有し、前記デッキリッドの前記ベース部には灯火が設けられ、前記灯火と前記クォータウィンドウ用開口部の間には、前記隆起部の車幅方向内側壁が介在していることを特徴とする、車両の後部車体構造を提供する。
本発明によれば、デッキリッドは、車両前後方向に延びる隆起部を有するため、スポーティな外観を醸し出して、車体後部のデザインを意匠性に優れたものとすることができる。また、隆起部の車幅方向外側の面にはクォータウィンドウ用開口部が形成されているため、ドライバはこのクォータウィンドウ用開口部を通じて車両斜め後方の車外を直接視認することができる。従って、デッキリッドの隆起部によって生じる斜め後方死角を低減し、車両斜め後方の視認性を向上させることができる。
さらに、デッキリッドのベース部に灯火が設けられるとともに、この灯火とクォータウィンドウ用開口部の間に隆起部の車幅方向内側壁が介在しているため、灯火の光がクォータウィンドウ用開口部に到達することが、隆起部の車幅方向内側壁により阻止される。従って、ドライバによる斜め後方視認時に、灯火の光がクォータウィンドウ用開口部に設けたウィンドウに映り込むのを防止することができ、斜め後方の視認性をさらに向上させることができる。
本発明においては、前記ルーフ閉鎖状態では前記乗員室と前記格納室の間の使用位置に配置され、前記ルーフ開放状態では前記格納室内の格納位置に配置されるバックウィンドウを備え、前記クォータウィンドウ用開口部は、前記使用位置において、車両の側方から見て前記バックウィンドウの少なくとも一部よりも後方へ延在していることが好ましい。
この構成によれば、バックウィンドウの少なくとも一部より後方側までクォータウィンドウ用開口部が延在しているので、バックウィンドウを通じた斜め後方視界が隆起部により遮られたとしても、それによる死角をクォータウィンドウ用開口部によって効果的に補うことができる。
本発明においては、前記デッキリッドは、前記一対の隆起部の上部同士を連結する連結部を有することが好ましい。
この構成によれば、クォータウィンドウ用開口部を形成することによる剛性低下を、一対の隆起部を連結部で連結することによる剛性向上によって補うことができ、デッキリッドの移動時の安定性を確保することができる。
本発明においては、前記一対の隆起部は、その後端部から前記クォータウィンドウ用開口部に近づくにつれて平面視で車幅方向に次第に拡張する形状を有することが好ましい。
この構成によれば、開口部に近づくにつれて隆起部を平面視で車幅方向に次第に拡張する形状とすることにより、クォータウィンドウ用開口部を形成することによる剛性低下を補うことができる。
本発明によれば、ドライバが車内側斜め後方を向いて車外を視認する際の、デッキリッドの隆起部による死角を低減することができ、車両斜め後方の直接視認性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る車両の後部車体構造を示す側面図であり、開閉式ルーフの閉鎖状態における後部車体構造を示す図である。 図1に示す後部車体構造を車両の斜め後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両の後部車体構造を示す側面図であり、開閉式ルーフの閉鎖状態から解放状態に移行するときの後部車体構造(ルーフ格納前)を示す図である。 図3に示す後部車体構造を車両の斜め後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両の後部車体構造を示す側面図であり、開閉式ルーフの閉鎖状態から解放状態に移行するときの後部車体構造(ルーフ格納後)を示す図である。 本発明の実施形態に係る車両の後部車体構造を示す側面図であり、開閉式ルーフの開放状態における後部車体構造を示す図である。 図6に示す後部車体構造を車両の斜め後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態におけるルーフ格納室およびトランク室の位置を示す図である。 本発明の実施形態に係る後部車体構造を有する車両の全体を示す平面図であり、開閉式ルーフの閉鎖状態における車体を示す図である。 図9におけるデッキリッドおよびバックウィンドウを後方から見た図である。 本発明の実施形態における第1リンク機構の一例を示す図であり、開閉式ルーフの閉鎖状態および開放状態における第1リンク機構を示す図である。 本発明の実施形態における第1リンク機構の一例を示す図であり、開閉式ルーフの閉鎖状態と開放状態の間の移行時における第1リンク機構を示す図である。 従来の車両の後部車体構造(特許文献1)を示す斜視図であり、折り畳みルーフの閉鎖状態における後部車体構造を示す図である。 従来の車両の後部車体構造(特許文献1)を示す斜視図であり、折り畳みルーフの閉鎖状態から解放状態への移行時における後部車体構造を示す図である。 従来の車両の後部車体構造(特許文献1)を示す斜視図であり、折り畳みルーフの開放状態における後部車体構造を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
本発明の実施形態に係る車体後部構造1について、図1〜12を参照しつつ説明する。
以下の説明において、「前後方向」とは車両の前後方向を意味する。
車体後部構造1は、開閉式ルーフ2を備えたオープンカーの車体後部構造である。
車体後部構造1は、開閉式ルーフ2と、ルーフ格納室3(図8参照)と、デッキリッド4と、トランク室5(図8参照)と、トランクリッド6と、第1リンク機構7(図3〜5,11、12参照)と、第2リンク機構10(図3,4参照)とを備えている。
開閉式ルーフ2は、乗員室9を覆うルーフ閉鎖状態(図1,2参照)と、ルーフ格納室3に格納されて乗員室9を解放するルーフ開放状態(図6および7)との間で変位可能に車体に支持されている。
開閉式ルーフ2は、ハードトップタイプのルーフである。開閉式ルーフ2は、フロントルーフ21と、ミドルルーフ22とを有する。
フロントルーフ21は、乗員室9の上方を覆うルーフである。
ミドルルーフ22は、ルーフ閉鎖状態において、フロントルーフ21の後側に連設されるルーフである。
ルーフ閉鎖状態において、ミドルルーフ22の後側には、デッキリッド4の構成要素である板状のリアヘッダ24が連設され、さらに、リアヘッダ24の下方にはバックウィンドウ25(図2参照)が連設されている。
フロントルーフ21と、ミドルルーフ22と、リアヘッダ24と、バックウィンドウ25は、ルーフ閉鎖状態においては、図外のシール部材を介して互いに密着している(図1,2参照)。一方、フロントルーフ21と、ミドルルーフ22と、リアヘッダ24と、バックウィンドウ25は、ルーフ開放状態においては、互いに分離された状態になる(図6参照)。詳しくは後述する。
フロントルーフ21と、ミドルルーフ22と、バックウィンドウ25は、第2リンク機構10(図3,4参照)を介して相互に連結されるとともに、第2リンク機構10を介して車体に連結されている。リアヘッダ24は、第2リンク機構10には連結されていない。
ルーフ格納室3(図8参照)は、乗員室9と、乗員室9の後方に設けられたトランク室5の間に設けられる。ルーフ格納室3は、開閉式ルーフ2のフロントルーフ21と、ミドルルーフ22と、バックウィンドウ25とを格納する区画である。フロントルーフ21と、ミドルルーフ22と、バックウィンドウ25は、図5,6に破線で示されるように、上下方向に重なった状態で格納される。
デッキリッド4は、ルーフ格納室3の開口部3a(図8参照)を開閉可能に覆う。デッキリッド4は、ベース部41と、隆起部42と、リアヘッダ24と、ハイマウントストップランプ43とを備えている(図2,9参照)。
ベース部41は、平面視で台形状をなす板状部分であり、前部が後部よりも車幅方向の長さが短くなっている(図2,9参照)。ベース部41の車幅方向中央部の上面には、ハイマウントストップランプ43が設けられている。
隆起部42は、ベース部41の左端(車幅方向の一端)および右端(車幅方向の他端)に一体に設けられている。隆起部42は、ベース部41に対して上方向に突出するとともに前後方向に延びている。
隆起部42は、車両側方から見て三角形状をなしている。すなわち、隆起部42の上縁42aが前部から後部にかけて斜め下向きに傾斜し、隆起部42の下端部42bが略水平方向に延びていることにより、隆起部42が側面視で三角形状に形成されている。上縁42aおよび下端部42bは、それぞれ、上側に凸の若干の丸みを帯びている。その三角形の前側部分(図5参照)には、後側に向かって切り欠かれた切欠部42cが形成されており、この切欠部42cにクォータウィンドウ8が設けられている。この切欠部42cは、特許請求の範囲における「ウィンドウ用開口部」に含まれる。
切欠部42cは、ルーフ閉鎖状態およびルーフ開放状態において、車両の側方から見て、前上がりに傾斜するバックウィンドウ25の上端部よりも後方へ延在している。ルーフ閉鎖状態において、隆起部42の上縁部42aの傾斜の方が、バックウィンドウ25の傾斜よりも緩い。これにより、バックウィンドウ25の側辺部の後方に、隆起部42の車幅方向内側の側面を構成する側面視で三角形状の壁部(以下、「車幅方向内側壁42d」と称する)が形成される(図2,4,7,9,10参照)。この車幅方向内側壁42dは、ハイマウントストップランプ43と切欠部42cの間に介在している。
なお、開放形状の切欠部42cに代えて、閉じた領域を切り欠いた貫通孔(図示せず)を形成し、この貫通孔にクォータウィンドウ8を設けてもよい。この貫通孔も「ウィンドウ用開口部」に含まれる。
隆起部42の後端部は、ベース部41の後端部よりも後方へ突出している(図2,9参照)。この後方への突出部分は、その車幅方向および上下方向の寸法(幅と高さ)が共に後方側ほど小さくなるように後ろ窄まり状に形成されている。
車幅方向一端側の隆起部42(以下、「左側の隆起部42」と称する)の上端部(上縁42aの上端部)と、他端側の隆起部42(以下、「右側の隆起部42」と称する)の上端部は、リアヘッダ24を介して連結されている。左側の隆起部42、リアヘッダ24、および右側の隆起部42は一体に形成されている。
左側の隆起部42は、左側のリアピラーとしての機能を有している。また、右側の隆起部42は、右側のリアピラーとしての機能を有している。
なお、リアヘッダ24は、隆起部42の下端部より上側のいずれかの位置に連結されていればよく、必ずしも上端部に連結されていなくてもよい。
左側の隆起部42、右側の隆起部42、リアヘッダ24、およびベース部41によって囲まれる四角形状の領域が、バックウィンドウ25が臨む開口部44を形成する(図2,4参照)。
左側の隆起部42および右側の隆起部42は、開口部44および切欠部42cに近づくにつれて平面視で車幅方向内側へ次第に拡張する形状を有する(図9参照)。
左側の隆起部42および右側の隆起部42は、開口部44の側方において、上端部から下端部へ近づくにつれて、車両後方から見て車幅方向内側に次第に拡張する形状を有する(図10参照)。
車両の側方から見て、バックウィンドウ25が水平面となす傾斜角よりも隆起部42の上縁42dが水平面となす傾斜角の方が小さい(図2参照)。
第1リンク機構7(図11,12参照)は、ルーフ格納室3内の車幅方向両端部(左端部および右端部)にそれぞれ設けられている第1リンク機構7は、デッキリッド4の底部とルーフ格納室3の側部(例えば側壁)とを連結する。第1リンク機構7は、隆起部42の前部寄りの箇所を支持する。
第1リンク機構7は、モータ71を駆動源としてデッキリッド4を揺動させる機構である。第1リンク機構7は、4節リンク機構である。第1リンク機構7は、ベースであるメインブラケット72と、デッキリッド4に固定されたリッドブラケット73と、メインブラケット72およびリッドブラケット73に両端が枢支連結されていて第1リンク機構7を作動させる原動レバー74と、メインブラケット72およびリッドブラケット73に両端が枢支連結されていてデッキリッド4の揺動範囲および揺動の動きを規制する従動レバー75とを備えている。原動レバー74と従動レバー75は、互いに略平行となっている。メインブラケット72は、ルーフ格納室3の底面に固定されることにより、車体に固定されている。
モータ71の駆動力は、ピニオン77およびセクタギア76を介して原動レバー74に伝達される。図11に示される状態から、モータ71が正方向に回転すると、原動レバー74がその回転駆動力を受けて、原動レバー74および従動レバー75が立ち上がるように回動し、その立ち上がり動作に連動してリッドブラケット73が矢印Aの方向に移動する(図11,12参照)。この移動により、リッドブラケット73に固定されたデッキリッド4は、後方に移動しつつ上昇し、ルーフ格納室3の開口部3aに対して後方斜め上に位置した状態に変位する。この変位により、開閉式ルーフ2およびバックウィンドウ25の移動時にこれらがデッキリッド4と干渉することが防止される。
デッキリッド4が開口部3aの後方斜め上に位置した後、モータ71が逆方向に回転すると、原動レバー74がその回転駆動力を受けて、原動レバー74および従動レバー75が倒れるように回動し、その倒れ動作に連動してリッドブラケット73が矢印Bの方向に移動する(図12参照)。この移動により、リッドブラケット73に固定されたデッキリッド4は、ルーフ格納室3の開口部3aを覆い、開口部3aを閉じることができる。
第2リンク機構10(図3,4参照)は、ルーフ格納室3内の車幅方向両端部(左端部および右端部)にそれぞれ設けられている。左側の第2リンク機構10は、フロントルーフ21、ミドルルーフ22、およびバックウィンドウ25のそれぞれの左端部とルーフ格納室3の左側の側部(例えば側壁)とを連結する。また、右側の第2リンク機構10は、フロントルーフ21、ミドルルーフ22、およびバックウィンドウ25のそれぞれの右端部とルーフ格納室3の右側の側部(例えば側壁)とを連結する。
第2リンク機構10は、図外のモータによって駆動される。ルーフ閉鎖状態からルーフ開放状態へ移行する際には、第2リンク機構10は、デッキリッド4が開閉式ルーフ2およびバックウィンドウ25と干渉しない位置への退避動作を開始した後に(図3参照)、モータの正方向の回転によってミドルルーフ22、バックウィンドウ25、フロントルーフ21の開放動作を行う。具体的には、モータの正方向の回転により、第2リンク機構10は、開閉式ルーフ2のフロントルーフ21およびミドルルーフ22、バックウィンドウ25を後方へ回動しつつ、ミドルルーフ22、バックウィンドウ25、フロントルーフ21を順に下から重ねた状態でルーフ格納室3に格納する(図5参照)。
一方、ルーフ開放状態からルーフ閉鎖状態へ移行する際には、第2リンク機構10は、デッキリッド4が開閉式ルーフ2およびバックウィンドウ25と干渉しない位置への退避動作を開始した後に(図5参照)、モータの逆方向の回転によってミドルルーフ22、バックウィンドウ25、フロントルーフ21の閉鎖動作を行う。具体的には、モータの逆方向の回転により、第2リンク機構10は、フロントルーフ、ミドルルーフ22、およびバックウィンドウ25を前方へ回動させて、フロントルーフ21とミドルルーフ22を連設状態とし、ミドルルーフ22の後端から後方へ離間した位置にバックウィンドウ25を移動させる(図3参照)。その離間距離は、リアヘッダ24の車両前後方向の長さである。
トランク室5は、ルーフ格納室3の後方において、トランクリッド6の下方に設けられる。トランク室5は、荷物を格納する区画である。
トランクリッド6は、トランク室5の開口部5a(図s参照)を開閉可能に覆う。トランクリッド6は、その前端部が図外のヒンジを介して車体に回動可能に取り付けられている。
次に、開閉式ルーフ2およびデッキリッド4の動作について説明する。
開閉式ルーフ2が乗員室9を覆う状態(ルーフ閉鎖状態)から乗員室9を解放する状態(ルーフ開放状態)への切換え動作について説明する。
図1,2に示されるように開閉式ルーフ2が乗員室9を覆った状態では、デッキリッド4が開口部3aを覆っている。この状態では、リアヘッダ24はミドルルーフ22の後側に連設され、デッキリッド4の開口部44にはバックウィンドウ25が臨んでいる。デッキリッド4の開口部44の周縁とバックウィンドウ25の周縁部の間は、図外のシール部材によってシールされている。また、原動レバー74および従動レバー75は互いに略平行でかつ倒れた状態であり、第1リンク機構7は折り畳まれている(図11参照)。
このルーフ閉鎖状態において、ユーザが運転席近くに設けられた図外のルーフ開ボタンを押すと、モータ71が正方向に回転し、第1リンク機構7の原動レバー74および従動レバー75が立ち上がっていく(図12参照)。この立ち上がり動作に応じて、デッキリッド4が、開口部3aの後方斜め上へ変位する(図3,4参照)。
デッキリッド4が開口部3aの後方斜め上へ変位する際、リアヘッダ24がミドルルーフ22から外れるとともに、バックウィンドウ25が開口部44から外れ、デッキリッド4がフロントルーフ21、ミドルルーフ22、およびバックウィンドウ25から離れていく(図3,4参照)。
次に、開閉式ルーフ2に連結された第2リンク機構10がモータによって駆動される。第2リンク機構10の動作に応じて、開閉式ルーフ2のフロントルーフ21およびミドルルーフ22と、バックウィンドウ25とが後方へ回動しつつ、ミドルルーフ22、バックウィンドウ25、フロントルーフ21の順に下から重ねられる。ミドルルーフ22、バックウィンドウ25、およびフロントルーフ21は、互いに重ねられた状態で、ルーフ格納室3に格納される(図5参照)。
次に、モータ71が逆方向に回転し、第1リンク機構7の原動レバー74および従動レバー75が倒れる(図11参照)。この倒れ動作に応じて、デッキリッド4が、開口部3aを覆う(開口部3aを閉じる)(図6,7参照)。原動レバー74および従動レバー75は互いに略平行でかつ倒れた状態となり、第1リンク機構7は折り畳まれた状態に戻る(図11参照)。
なお、ルーフ開放状態からルーフ閉鎖状態への切換え動作は、上記の切換え動作(ルーフ閉鎖状態からルーフ開放状態)とは逆の順序で行われる。つまり、図6,7に示すルーフ開放状態から、図5に示す状態へ移行し、次いで図3,4に示す状態へ移行し、次いで図1,2に示すルーフ閉鎖状態へ移行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、デッキリッド4は車両前後方向に延びる隆起部42を有するため、スポーティな外観を醸し出して、車体後部のデザインを意匠性に優れたものとすることができる。また、デッキリッド4の隆起部42には切欠部42cが形成され、この切欠部42cにクォータウィンドウ8が設けられているため、ドライバはこのクォータウィンドウ8を通じて車両斜め後方の車外を直接視認することができる。従って、隆起部42によって生じる斜め後方の死角を低減し、斜め後方の直接視認性を向上させることができる。
また、切欠部42cは、ルーフ閉鎖状態およびルーフ開放状態において、車両の側方から見て、前上がりに傾斜するバックウィンドウ25の上端部よりも後方へ延在しているので、バックウィンドウ25を通じた斜め後方視界が隆起部42により遮られたとしても、それによる死角を切欠部42cによって効果的に補うことができる。
また、一対の隆起部42の上部同士をリアヘッダ24で連結することによる剛性向上により、切欠部42cを形成することによる剛性低下を補うことができ、デッキリッド4の移動時の安定性を確保することができる。
また、隆起部42は、その後端部から切欠部42cに近づくにつれて平面視で車幅方向に次第に拡張する形状となっているので、切欠部42cを形成することによる剛性低下を補うことができる。
また、ハイマウントストップランプ43と切欠部42cの間には、隆起部42の車幅方向内側壁42dが介在しているため、ハイマウントストップランプ43の光が切欠部42cに到達することが車幅方向内側壁42dにより阻止される。従って、ドライバによる斜め後方視認時に、ハイマウントストップランプ43の光がクォータウィンドウ8に映り込むのを防止することができ、斜め後方の視認性をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態においては、第1リンク機構7は、原動レバー74および従動レバー75が立ち上がるにつれて、リッドブラケット73の原動レバー74側が次第に従動レバー75側よりも上に変位する(リッドブラケット73が原動レバー74側から従動レバー75側にかけて斜め下向きに傾斜する)ように構成されてもよい。この場合には、デッキリッド4が開口部3aの後方斜め上へ位置したときに、デッキリッド4と開口部3aの距離が、従動レバー75側よりも原動レバー74側で大きくなり、開閉式ルーフ2の開口部3aへの挿入が容易となる。
1 車両の後部車体構造
2 開閉式ルーフ
21 フロントルーフ
22 ミドルルーフ
23 バックルーフ
24 リアヘッダ
25 バックウィンドウ
3 ルーフ格納室
4 デッキリッド
41 ベース部
42 隆起部
42a 上縁
42b 下端部
42c 切欠部
42d 車幅方向内側壁
43 ハイマウントストップランプ
44 開口部
5 トランク室
6 トランクリッド
7 第1リンク機構
71 モータ
72 メインブラケット
73 リッドブラケット
74 原動レバー
75 従動レバー
76 セクタギア
77 ピニオン
8 クォータウィンドウ
9 乗員室
10 第2リンク機構

Claims (4)

  1. 乗員室の後方に設けられるとともに、開閉式ルーフの少なくとも一部を格納する格納室と、
    前記開閉式ルーフが前記乗員室を覆うルーフ閉鎖状態および当該開閉式ルーフの少なくとも一部が前記格納室に格納されたルーフ開放状態では前記格納室の開口部を覆い、前記開閉式ルーフが前記ルーフ閉鎖状態と前記ルーフ開放状態の間を移行するときには前記開口部を開放するように移動するデッキリッドと、
    前記デッキリッドを車体に対して揺動可能に連結するリンク機構とを備え、
    前記デッキリッドは、ベース部と、当該ベース部の車幅方向両端部に一体に形成され当該ベース部に対して上方に突出して車両前後方向に延びる左右一対の隆起部と、当該隆起部の車幅方向外側の面に形成されたクォータウィンドウ用開口部とを有し、
    前記デッキリッドの前記ベース部には灯火が設けられ、
    前記灯火と前記クォータウィンドウ用開口部の間には、前記隆起部の車幅方向内側壁が介在していることを特徴とする、車両の後部車体構造。
  2. 前記ルーフ閉鎖状態では前記乗員室と前記格納室の間の使用位置に配置され、前記ルーフ開放状態では前記格納室内の格納位置に配置されるバックウィンドウを備え、
    前記クォータウィンドウ用開口部は、前記使用位置において、車両の側方から見て前記バックウィンドウの少なくとも一部よりも後方へ延在していることを特徴とする、請求項1に記載の車両の後部車体構造。
  3. 前記デッキリッドは、前記一対の隆起部の上部同士を連結する連結部を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の車両の後部車体構造。
  4. 前記一対の隆起部は、その後端部から前記クォータウィンドウ用開口部に近づくにつれて平面視で車幅方向に次第に拡張する形状を有することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の車両の後部車体構造。
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