JP6078510B2 - サイドミラー装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両のサイドミラー装置の構造に関するものである。
車両の車幅方向の両側面には、後方確認用のサイドミラー装置が設けらている。こうしたサイドミラー装置の一般的な構成として、一面が反射面を成すミラーと、このミラーを支持するハウジングと、車両の側面から外方に突出し、ハウジングを回動可能に支持するミラーベースと、を備えている。
こうしたサイドミラー装置の多くは、ミラーが車両の進行方向後側に向けられた使用位置と、ミラーが車両の側面に対向する収納位置との間でハウジングを回動可能にする軸受機構を備えている。また、ハウジングが使用位置にある時に、このハウジングに対して車両の後方に向けた過大な応力が加わると、ハウジングの収納位置への回動を許容する可倒機構を備えている。
例えば、特許文献1には、ミラーベースの上方に向かってシャフトを延出させ、そのシャフトにミラーハウジングの取付部(軸受機構)と、可倒機構を構成するシャフトホルダおよびスプリングとを設けた車両用アウトサイドミラー装置が開示されている。
特許第4985276号公報
特許文献1に示された車両用アウトサイドミラー装置のように、ミラーベースがハウジングの下部に係合している構成では、ハウジング内部におけるミラーベースとの係合部分よりも上側の空間に充分な余裕があるため、ミラーベースよりも上側に軸受機構と可倒機構とを形成することができる。
しかしながら、ミラーベースがハウジングの上下方向の中間付近で係合される構成のサイドミラー装置では、ハウジング内部におけるミラーベースの上側に十分なスペースを確保することが難しい。このため、ミラーベースの上側に軸受機構と可倒機構とを形成することが困難であり、レイアウト上の制約が大きいという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ミラーベースがハウジングの上下方向の中間付近に係合される構成のサイドミラー装置であっても、ハウジング形状の自由度を向上させ、ハウジングの小型化が可能なサイドミラー装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係るサイドミラー装置は、車両の側面から外方に向けて延設されるミラーベースと、該ミラーベースに対して回動可能に取り付けられたハウジングと、該ハウジングと前記ミラーベースとを回動可能に係合させる軸受機構と、前記ハウジングに収容されるミラーと、前記ミラーが前記車両の進行方向後側に向けられた使用位置において、前記ハウジングに予め設定された値を超える応力が印加された際に、前記ミラーが前記車両の側面に対向する収納位置に向けて前記ハウジングを回動させる可倒機構と、を備え、前記軸受機構および前記可倒機構は前記ハウジングの内部に収容され、前記軸受機構と前記可倒機構とは、前記軸受機構の軸線に沿って、前記ミラーベースを挟んで互いに対向するように形成され、前記軸受機構は、前記ミラーベースから前記軸受機構の軸線に沿って上方に突出する内筒部と、前記ハウジングに形成され、前記内筒部を覆う外筒部とを有することを特徴とする。
)上記(1)に記載のサイドミラー装置では、前記内筒部の上面の少なくとも一部と前記外筒部の内面の一部とが、互いに重なるように形成されることを特徴とする。
)上記(1)または(2)に記載のサイドミラー装置では、前記車両から前記ハウシングに引き込まれ、サイドミラー装置を制御するためのハーネスを備え、該ハーネスは、前記軸受機構の軸線における前記可倒機構が形成された側に配置されることを特徴とする。
)上記()に記載のサイドミラー装置では、前記可倒機構は、前記ミラーベースと係合する係合部材と、該係合部材を前記ミラーベースに向けて付勢するスプリングと、前記軸受機構の軸線に沿って延び、前記スプリングに挿入されるスプリングシャフトと、を備え、前記スプリングシャフトの下側に前記ハーネスが設けられることを特徴とする。
)上記(1)から()の何れか1つに記載のサイドミラー装置では、前記ミラーベースは、前記ハウジングの上下方向に沿った中央付近に配されることを特徴とする。
)上記()に記載のサイドミラー装置では、前記ハウジングの進行方向に沿った前端壁は、前記車両の進行方向前側から後側に向かって斜め上方向および斜め下方向にそれぞれ傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする。
)上記()に記載のサイドミラー装置では、前記ミラーベースは、略水平方向に沿って広がる平板状部材からなることを特徴とする。
(1)に記載した発明によれば、ミラーベースの上側に軸受機構を設け、ミラーベースの下側に可倒機構を設けたので、ミラーベースに対して軸受機構と可倒機構とを上下方向で分離することで、ミラーベースに対する上方向または下方向の突出量を小さくすることができハウジングの外形をコンパクトにすることを可能にする。これによって、空力特性が向上するとともに、上下方向に沿った幅が小さい、流麗なデザインのサイドミラー装置を実現することができる。また、軸受機構の内側や外側に可倒機構を配する構成と比べて、ハウシングの前後方向に沿った大きさを小さくすることもでき、コンパクトな外径のハウジングを実現することができる。そして、可倒機構をミラーベースの下側に配することによって、可倒機構への水垂れを抑制でき、可倒機構の凍結や錆の発生を効果的に防止することができる。
また、軸受機構をミラーベースから上方に突出する内筒部と、ハウジングに形成されて内筒部を覆う外筒部とから構成することによって、軸受機構の回動軸方向におけるミラーベースとハウジングとの当接距離が大きくなり、ハウジングが回動する際のがたつきを抑制し、安定して滑らかにハウジングを回動させることを可能にする。
)に記載した発明によれば、内筒部の上面の少なくとも一部と外筒部の内面の一部とを互いに重なるように形成することによって、内筒部と外筒部との隙間から、水などが浸入することを防止できる。これによって、スプリングなど金属からなる部材を含む可倒機構の凍結や錆の発生を効果的に防止することができる。
)に記載した発明によれば、サイドミラー装置を制御するためのハーネスを軸受機構の回動軸線における可倒機構が形成された側に配置することで、ハウジングの外形形状をコンパクトにして、空力特性に優れたサイドミラー装置を実現することができる。また、ハウジングの回動に伴う軸受機構とハーネスとの干渉を抑制して、ハウジングの回動によるハーネスの損傷を防止することができる。
)に記載した発明によれば、スプリングシャフトの下側にハーネスを設けることによって、ハウジングの外形形状をコンパクトにして、空力特性に優れたサイドミラー装置を実現することができる。また、ハウジングの回動に伴うスプリングとハーネスとの干渉を抑制して、ハウジングの回動によるハーネスの損傷を防止することができる。
)に記載した発明によれば、ミラーベースをハウジングの中央付近に配することによって、ミラーベースの上側、および下側において、上カバー、下カバーのそれぞれの内部空間を大きく確保することが可能になる。よって、軸受機構と可倒機構とをミラーベースを介して上下に分離して配置することを可能にできる。
)に記載した発明によれば、ハウジングの進行方向に沿った前端壁を進行方向前側から後側に向かって斜め上方向および斜め下方向にそれぞれ傾斜する傾斜面に形成している。こうした構成によって、ハウジングの上下方向に沿った中央付近に設けたミラーベースから上方向、および下方向にそれぞれ傾斜面が延びるので、車両走行時にサイドミラー装置に当たる走行風をすばやくハウジングの上下方向に切り分けることができ、乱流の発生を抑制して空力性能を向上させることを可能にする。
)に記載した発明によれば、ミラーベースを水平方向に延びる平板状に形成することによって、ミラーベースの上下方向に沿った幅を小さくすることができ、車両走行時のミラーベースへの走行風の衝突を抑制して空力性能を向上させることができる。
車両を斜め前方から見た時の車両前部付近を示す斜視図である。 車両のドア付近を示す平面図である。 サイドミラー装置を前側から見た時の外観斜視図である。 サイドミラー装置のハウジングを除いた状態を示す外観斜視図である。 図3のAーA’線に沿ったサイドミラー装置の断面を示す断面図である。 ハウジングの上カバーおよび下カバーを示す斜視図である。 内部ハウジングに中央カバーを係合させた状態を示す斜視図である。 サイドミラー装置の上カバー部分における車幅方向に沿った断面図である。 サイドミラー装置の中央カバー部分における車幅方向に沿った断面図である。 サイドミラー装置の上カバーおよび下カバーを除いた状態で斜め上から見た時の斜視図である。 (a)は、中央カバーの外面側を示す平面図である。また、(b)は、中央カバーの内面側を示す平面図である。 内部ハウジングと中央カバーとの係合の様子を示す斜視図である。 ミラーベースとハウジングとの係合部分を示す要部拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明のサイドミラー装置について説明する。なお、以下に示す実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
なお、以下の説明においては、車両の進行方向(前後方向)前側を単に前側、進行方向後側を単に後側、前側及び後側に沿った方向を進行方向、上下方向(重力方向)上側を単に上側、上下方向下側を単に下側、上側及び下側に沿った方向を上下方向、進行方向および上下方向に対して直角な車体の幅方向を単に車幅方向と称して説明する。また、参照する各図面においては、進行方向をL、上下方向をH、車幅方向をWとして矢印で示す。
図1は、車両を斜め前方から見た時の車両前部付近を示す斜視図である。また、図2は、車両のドア付近を示す平面図である。
本実施形態のサイドミラー構造を備えた車両1は、例えば、車体2を構成するフロントピラー3とリアピラー4との間のルーフ部分が開閉可能な2ドアのオープンカー(コンパーチブル、カブリオレ)である。車体2の進行方向Lに沿った両側面には、それぞれドア10,10が開閉可能に取り付けられている。また、フロントピラー3には、フロントガラス5が取り付けられている。
ドア10は、ドア本体11と、このドア本体11に対して上下動可能に取り付けられたドアガラス12と、アウタハンドル13とを備えている。そして、ドア本体11の前側におけるフロントピラー3との接続部分には、サイドミラー装置20が形成されている。
なお、サイドミラー装置20は、車両1の前側から見て右側のドア10と左側のドア10のそれぞれに形成されているが、以下の説明においては、車両1の前側から見て左側のドア10に形成された左側のサイドミラー装置20に着目して説明する。従って、右側のドア10に形成された右側のサイドミラー装置20も、左側のサイドミラー装置20と同様の構成である。
図3は、サイドミラー装置を前側から見た時の外観斜視図である。図4は、サイドミラー装置のハウジングを除いた状態を示す外観斜視図である。図5は、図3のAーA’線に沿ったサイドミラー装置の断面を示す断面図である。
本実施形態のサイドミラー装置20は、上カバー(上部カバー)21、下カバー(下部カバー)22、および中央カバー23を備えたハウジング24と、このハウシング24の内部に配される内部ハウジング25、およびミラー26と、内部ハウジング25を介してハウジング24を回動可能に支持するミラーベース27と、を有する。
上カバー21、および下カバー22は、中央カバー23を介して互いに対向して配され、全体が例えば、樹脂材料の金型成形によって形成されている。上カバー21の外表面21aの形状と、下カバー22の外表面22aの形状とは、互いの対向面を介して鏡像対称形状となるように形成されている(図6参照)。
このように、上カバー21の外表面21aの形状と、下カバー22の外表面22aの形状とが鏡像対称形状であるので、車両1の左側のサイドミラー装置20のハウジング24を構成する上カバー21は、車両1の右側のサイドミラー装置20のハウジング24を構成する下カバー22と同一形状であり、同一の部材である。
また、車両1の左側のサイドミラー装置20のハウジング24を構成する下カバー22は、車両1の右側のサイドミラー装置20のハウジング24を構成する上カバー21と同一形状であり、同一の部材である。
上カバー21の外表面21aおよび下カバー22の外表面22aは、車両1の進行方向Lに沿ってミラーベース27から後側に向けて遠ざかるほど、それぞれの外表面21a,22aの傾斜が水平方向に近づく形状に成形されている。
より具体的には、図5に示すように、上カバー21の外表面21aおよび下カバー22の外表面22aは、車両1の進行方向Lの前側で中央カバー23に接し、この中央カバー23に接した部分から後側に向かって約45°程度で斜め上方向、斜め下方向にそれぞれ広がっていく。そして、上カバー21の外表面21aおよび下カバー22の外表面22aは、後側に向かうほど徐々に水平方向に近づくように傾斜が緩やかになり、ミラー26が形成された後端付近では、ほぼ水平になるような形状にされている。
ハウジング24の進行方向Lに沿った前端を成す前端壁は、車両1の進行方向Lの前側から後側に向かって斜め上方向および斜め下方向にそれぞれ傾斜する傾斜面に形成されている。具体的には、上カバー21の外表面21aは、前端から後側に向かって斜め上方向に傾斜する傾斜面を成し、下カバー22の外表面22aは、前端から後側に向かって斜め下方向に傾斜する傾斜面を成しており、ハウジング24の進行方向Lに沿った前端は、こうした上カバー21の傾斜面や下カバー22の傾斜面の前端から構成されている。
ミラーベース27は、下端がドア本体11に固定され、上下方向に沿って広がる板状の垂直部27aと、この垂直部の中央付近から略水平に車幅方向Wに沿って広がる平板状の水平部27bとが一体に形成されてなる。ミラーベース27の水平部27bは、ハウジング24の上下方向Hに沿った中央付近に配される。こうしたミラーベース27の水平部27bにおいて、突出方向の端部が係合領域E1とされ、この係合領域E1で内部ハウジング25が回動可能に軸着される。
ミラーベース27は、進行方向Lの前側において、係合領域E1の上側では上カバー21に直接対面し、係合領域E1の下側では下カバー22に直接対面する。即ち、この係合領域E1では、ミラーベース27は他の部材、例えば中央カバー23等を介在させずに上カバー21の前端および下カバー22の前端との間に配置される。
ハウジング24を構成する中央カバー23は、ミラーベース27の水平部27bの端部に連なり、ミラーベース27の係合領域E1から車幅方向Wに沿って外側に向けて連続して延びる形状を成す(図7参照)。
より具体的には、進行方向Lの前側において、中央カバー23は、ミラーベース27の係合領域E1との接続部分における上下方向Hに沿った幅(厚み)が、ミラーベース27の水平部27bの上下方向Hに沿った幅(厚み)と略同一になるように形成されている。
そして、進行方向Lの前側において、上カバー21の前端および下カバー22前端との隙間を閉塞し、上カバー21および下カバー22との間で挟まれる形状をなす。
内部ハウジング25は、上カバー21、下カバー22、および中央カバー23で囲まれた内部空間E2に設けられている。内部ハウジング25は、車体2寄りに形成された回動装置(軸受機構)31を介して、ミラーベース27の水平部27bの係合領域E1に対して回動可能に取り付けられている。回動装置31は、例えば、ミラー開閉スイッチ(図示略)の操作によって、ミラー26の反射面が車体2の側面に対面する収納位置Q1(図1参照)と、ミラー26の反射面が車体2の後方に向く使用位置Q2(図1参照)との間で、ハウジング24を回動させる。
なお、本実施形態でのサイドミラー装置20の各方向の記載は、この使用位置Q2における方向としている。
また、内部ハウジング25は、進行方向Lの後側において、ミラー26を回動可能に支持する。ミラー26は、ミラー可動機構35(図5参照)によって、任意の向きに調節可能に取り付けられている。
図13は、ミラーベースとハウジングとの係合部分を示す要部拡大断面図である。
ミラーベース27とハウジング24との係合部分において、ハウジング24の内部に回動装置(軸受機構)31および可倒機構36が形成されている。可倒機構36は、使用位置Q2においてハウジング24に予め設定された値を超える応力が、進行方向Lの後側に向けて印加された際に、収納位置Q1に向けてハウジング24を回動させる。これによって、サイドミラー装置20の破損を防止する。
回動装置(軸受機構)31と可倒機構36とは、回動装置31の回動軸線に沿って、ミラーベース27を挟んで互いに対向するように形成されている。具体的には、回動装置(軸受機構)31は、板状に形成されたミラーベース27の水平部27bの上側に形成され、上カバー21によって覆われている。また、可倒機構36は、板状に形成されたミラーベース27の水平部27bの下側に形成され、下カバー22によって覆われている。
回動装置(軸受機構)31は、ミラーベース27の水平部27bから上方に突出する内筒部51と、ハウジング24を構成する内部ハウジング25に形成され、内筒部51を覆う外筒部52とを備えている。ミラーベース27を介して車体2に対して固定された内筒部51の周囲を、内部ハウジング25に固定された外筒部52が回動することによって、ハウジング24を収納位置Q1と使用位置Q2との間で回動可能にする。
回動装置(軸受機構)31を構成する内筒部51の上面51aの少なくとも一部と、外筒部52の内面52aの一部とは、互いに重なるように形成されている。具体的には、本実施形態では、内筒部51のうち、外筒部52の内側にある上面51aと、この上面51aに対向する外筒部52の内面52aとが、互いに摺動可能なように接している。
可倒機構36は、図13中の点線で囲まれた領域の部材であり、ミラーベース27の水平部27bの下面と係合する係合部材55と、この係合部材55をミラーベース27に向けて付勢するスプリング56と、回動装置(軸受機構)31の回動軸線に沿って延び、スプリング56に挿入されるスプリングシャフト57とを備えている。こうした可倒機構36全体は、ミラーベース27の水平部27bの下面よりも下方に位置している。
可倒機構36は、ハウジング24の前側から後側に向けて過剰な応力が加わると、スプリング56によってミラーベース27の水平部27bに押し付けられている係合部材55が、スプリング56の付勢力に抗してミラーベース27に対して回動する。これによって、ハウジング24が収納位置Q1に向けて回動される。
可倒機構36の下側には、ハーネス59が配されている。このハーネス59は、ミラー26の向きを調節するミラー可動機構35(図5参照)を車両1から制御するための制御線であり、車両1からミラーベース27を介してハウシング24に引き込まれる。
本実施形態では、こうしたハーネス59は、ミラーベース27の水平部27bから下方向に延び、スプリングシャフト57の下側を経由してミラー可動機構35に延びている。
次に、ハウジング24を構成する各部材どうしの係合構造を説明する。
図8は、サイドミラー装置の上カバー部分における車幅方向に沿った断面図である。また、図9は、サイドミラー装置の中央カバー部分における車幅方向に沿った断面図である。
上カバー21と下カバー22のそれぞれの外周縁部には、内部ハウシング25における進行方向Lの後側の外周縁部25C、および中央カバー23における外周縁部23Cと係合可能な凹部21C,22Cが形成されている。
即ち、この凹部21C,22Cは、上カバー21および下カバー22の進行方向Lの後側の外周縁部を内側に折り返すことで形成され、この折り返し部分(リム部)である凹部21C,22Cに、内部ハウシング25の外周縁部25Cおよび中央カバー23の外周縁部23Cが差し込まれる。これによって、ハウジング24の後側において、上カバー21および下カバー22と、内部ハウシング25および中央カバー23とが係合される。
ここで、従来は、内部ハウジング25の外周縁部を外側に折り返す形で、ハウジングのリム部を構成することが一般的であった。これは、従来のカバーは、内部ハウジングを覆うカバーが一体、または上下非対称に形成されているので、必ずしもカバーの外周縁部がカバー全体における最大突出部にならず、カバー側にリム部を設けてしまうと、金型の構造上、離型ができなくなるからである。しかしながら、本実施形態では、上カバー21および下カバー22が上下対称で、これらカバー21,22の外周縁部がカバー全体の大突出部となる。このため、各カバー21,22側にリム部を設けた場合であっても、離型が可能である。
図10は、サイドミラー装置の上カバーおよび下カバーを除いた状態で斜め上から見た時の斜視図である。
内部ハウシング25と中央カバー23との間には所定の隙間E3が形成され、この隙間には、上カバー21および下カバー22と、内部ハウジング25とを接続する接続部材32が形成されている。この接続部材32は、上カバー21および下カバー22の内面側にそれぞれ形成された係合孔21h,22h(図6参照)と、内部ハウシング25の上側および下側にそれぞれ形成された係合突起25p(図4参照)とからなる。
このような構成により、内部ハウシング25の上側および下側にそれぞれ形成された係合突起25pが、上カバー21の係合孔21h、および下カバー22の係合孔22hにそれぞれ係止される。これによって、ハウジング24の前側において、上カバー21および下カバー22と、内部ハウシング25とが係合される。
図11(a)は、中央カバーの外面側を示す平面図である。また、図11(b)は、中央カバーの内面側を示す平面図である。
中央カバー23の車幅方向Wに沿った外側縁部には、内部ハウジング25と係合する爪部23p1が形成されている。また、中央カバー23の車幅方向Wに沿った内側縁部には、内部ハウジング25と係合する係合爪23p2が形成されている。
爪部23p1は、内部ハウジング25に形成された爪係合部25r1に係合する。一方、係合爪23p2は、内部ハウジング25に形成された爪係合孔25r2に係合する。
こうした爪部23p1および係合爪23p2によって、中央カバー23は、車幅方向Wに沿った外側縁部と内側縁部とで、それぞれ内部ハウジング25に係合される。
図12に示すように、中央カバー23は、車幅方向Wに沿った外側縁部23eにおいて、内部ハウジング25の当接部25eに当接している。具体的には、中央カバー23は、車幅方向Wに沿った外側縁部23eは、内部ハウジング25の車幅方向Wに沿った外側縁部である当接部25eと接触している。
以上のような構成の本実施形態におけるサイドミラー装置の作用を説明する。本実施形態のサイドミラー装置20では、ミラーベース27の水平部27bの上側に回動装置(軸受機構)31を設け、また、ミラーベース27の水平部27bの下側に可倒機構36を設けている。このように、ミラーベース27に対して回動装置(軸受機構)31と可倒機構36とを上下方向Hで分離することで、ミラーベース27に対する上方向または下方向の突出量を小さくできる。
即ち、回動装置(軸受機構)31と可倒機構36とをミラーベース27に対して上側か下側のどちらか一方に重ねて配した場合、上方向または下方向の突出量が大きくなってしまう。特に、本実施形態のように、ハウジング24の中央にミラーベース27の水平部27bがある構成では、上下のどちらかに回動装置(軸受機構)31と可倒機構36とを設けると、上方向または下方向の突出量が極めて大きくなってしまい、空力特性が低下してしまう。
しかし、本実施形態のように、ミラーベース27に対して回動装置(軸受機構)31と可倒機構36とを上下方向Hで分離すること、ハウジング24の外形をコンパクトにすることができる。これによって、空力特性が向上するとともに、上下方向に沿った幅が小さい、流麗なデザインのサイドミラー装置20を実現することができる。また、回動装置(軸受機構)31の内側や外側に可倒機構36を配する構成と比べて、ハウシング24の前後方向Lに沿った大きさを小さくすることもでき、コンパクトな外径のハウジング24を実現することができる。
また、可倒機構36をミラーベース27の下側に配することによって、スプリング56など金属からなる部材を含む可倒機構36への水垂れを抑制でき、可倒機構36の凍結や錆の発生を効果的に防止することができる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、回動装置(軸受機構)31をミラーベース27から上方に突出する内筒部51と、ハウジング24に形成されて内筒部51を覆う外筒部52とから構成している。これによって、回動装置(軸受機構)31の回動軸方向におけるミラーベース27とハウジング24との当接距離が大きくなり、ハウジング24が回動する際のがたつきを抑制し、安定して滑らかにハウジング24を回動させることができる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、内筒部51の上面51aの少なくとも一部と外筒部52の内面52aの一部とを互いに重なるように形成することによって、内筒部51と外筒部52との隙間から、水などが浸入することを防止できる。これによって、スプリング56など金属からなる部材を含む可倒機構36の凍結や錆の発生を効果的に防止することができる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、サイドミラー装置20を制御するためのハーネス59を回動装置(軸受機構)31の回動軸線における可倒機構36が形成された側に配置している。回動装置(軸受機構)31は、一般的に可倒機構36と比べてサイズが大きく、回動装置31に比べてスペースに余裕のある下カバー22の可倒機構36側にハーネス59を配することによって、ハウジング24の外形形状をコンパクトにして、空力特性に優れたサイドミラー装置20を実現することができる。また、ハウジング24の回動に伴う回動装置(軸受機構)31とハーネス59との干渉を抑制して、ハウジング24の回動によるハーネスの損傷を防止することができる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、可倒機構36は、ミラーベース27と係合する係合部材55と、この係合部材55をミラーベース27に向けて付勢するスプリング56と、このスプリング56に挿入されるスプリングシャフト57とを備え、スプリングシャフト57の下側にハーネスが設けられている。こうした構成によって、ハウジング24の外形形状をコンパクトにして、空力特性に優れたサイドミラー装置20を実現することができる。また、ハウジング24の回動に伴うスプリング56とハーネス59との干渉を抑制して、ハウジング24の回動によるハーネスの損傷を防止することができる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、ミラーベース27の水平部27bは、ハウジング24の上下方向Hに沿った中央付近に配している。こうした構成によって、ミラーベース27の水平部27bの上側、および下側において、上カバー21、下カバー22のそれぞれの内部空間を大きく確保することが可能になる。よって、回動装置(軸受機構)31と可倒機構36とをミラーベース27の水平部27bを介して上下に分離して配置することを可能にできる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、ハウジング24の進行方向Lに沿った前端壁を進行方向前側から後側に向かって斜め上方向および斜め下方向にそれぞれ傾斜する傾斜面に形成している。こうした構成によって、ハウジング24の上下方向Hに沿った中央付近に設けたミラーベース27から上方向、および下方向にそれぞれ傾斜面が延びるので、サイドミラー装置20に当たる走行風をすばやくハウジング24の上下方向に切り分けることができ、乱流の発生を抑制して空力性能を向上させることを可能にする。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、ミラーベース27の水平部27bを水平方向に延びる平板状に形成することによって、ミラーベース27の上下方向Hに沿った幅を小さくすることができ、ミラーベース27への走行風の衝突を抑制して空力性能を向上させることができる。
以上、本発明のサイドミラー装置の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、サイドミラー装置20を車両のドア10に設けた構成、即ちドアミラーを例示したが、サイドミラー装置20を車両のフロントフェンダに設けた構成、即ちフェンダミラーにも適用可能である。
また、例えば、上述した実施形態では、ミラーベース27の水平部27bの上側に回動装置(軸受機構)31を、下側に可倒機構36をそれぞれ形成しているが、これとは逆に、ミラーベース27の水平部27bの上側に可倒機構36を、下側に回動装置(軸受機構)31を配した構成とすることもできる。
また、例えば、上述した実施形態では、上カバー21と下カバー22との間に中央カバー23を設けているが、こうした中央カバー23を特に設けずに、上カバー21の外周縁部と下カバー22の外周縁部とを直接接続した構成であってもよい。
なお、上述した実施形態では、サイドミラー装置20を適用する車両1として、フロントピラー3とリアピラー4との間のルーフ部分が開閉可能な2ドアのオープンカー(コンパーチブル、カブリオレ)を例示しているが、車両1はこうしたオープンカーに限定されるものでは無く、各種形状の車体を持つ車両に対しても、サイドミラー装置20を全く同様に適用することができる。
1 車両
2 車体
10 ドア
20 サイドミラー装置
21 上カバー
22 下カバー
23 中央カバー
24 ハウジング
25 内部ハウジング
26 ミラー
27 ミラーベース
27a
31 回動装置(軸受機構)
36 可倒機構
56 スプリング
59 ハーネス

Claims (7)

  1. 車両の側面から外方に向けて延設されるミラーベースと、該ミラーベースに対して回動可能に取り付けられたハウジングと、該ハウジングと前記ミラーベースとを回動可能に係合させる軸受機構と、前記ハウジングに収容されるミラーと、前記ミラーが前記車両の進行方向後側に向けられた使用位置において、前記ハウジングに予め設定された値を超える応力が印加された際に、前記ミラーが前記車両の側面に対向する収納位置に向けて前記ハウジングを回動させる可倒機構と、を備え、
    前記軸受機構および前記可倒機構は前記ハウジングの内部に収容され、前記軸受機構と前記可倒機構とは、前記軸受機構の軸線に沿って、前記ミラーベースを挟んで互いに対向するように形成され
    前記軸受機構は、前記ミラーベースから前記軸受機構の軸線に沿って上方に突出する内筒部と、前記ハウジングに形成され、前記内筒部を覆う外筒部とを有することを特徴とするサイドミラー装置。
  2. 前記内筒部の上面の少なくとも一部と前記外筒部の内面の一部とが、互いに重なるように形成されることを特徴とする請求項記載のサイドミラー装置。
  3. 前記車両から前記ハウシングに引き込まれ、サイドミラー装置を制御するためのハーネスを備え、該ハーネスは、前記軸受機構の軸線における前記可倒機構が形成された側に配置されることを特徴とする請求項1または2記載のサイドミラー装置。
  4. 前記可倒機構は、前記ミラーベースと係合する係合部材と、該係合部材を前記ミラーベースに向けて付勢するスプリングと、前記軸受機構の軸線に沿って延び、前記スプリングに挿入されるスプリングシャフトと、を備え、
    前記スプリングシャフトの下側に前記ハーネスが設けられることを特徴とする請求項記載のサイドミラー装置。
  5. 前記ミラーベースは、前記ハウジングの上下方向に沿った中央付近に配されることを特徴とする請求項1ないしいずれか一項記載のサイドミラー装置。
  6. 前記ハウジングの進行方向に沿った前端壁は、前記車両の進行方向前側から後側に向かって斜め上方向および斜め下方向にそれぞれ傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項記載のサイドミラー装置。
  7. 前記ミラーベースは、略水平方向に沿って広がる平板状部材からなることを特徴とする請求項記載のサイドミラー装置。
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