JP6078510B2 - サイドミラー装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、ミラーベースがハウジングの上下方向の中間付近で係合される構成のサイドミラー装置では、ハウジング内部におけるミラーベースの上側に十分なスペースを確保することが難しい。このため、ミラーベースの上側に軸受機構と可倒機構とを形成することが困難であり、レイアウト上の制約が大きいという課題があった。
(1)本発明の一態様に係るサイドミラー装置は、車両の側面から外方に向けて延設されるミラーベースと、該ミラーベースに対して回動可能に取り付けられたハウジングと、該ハウジングと前記ミラーベースとを回動可能に係合させる軸受機構と、前記ハウジングに収容されるミラーと、前記ミラーが前記車両の進行方向後側に向けられた使用位置において、前記ハウジングに予め設定された値を超える応力が印加された際に、前記ミラーが前記車両の側面に対向する収納位置に向けて前記ハウジングを回動させる可倒機構と、を備え、前記軸受機構および前記可倒機構は前記ハウジングの内部に収容され、前記軸受機構と前記可倒機構とは、前記軸受機構の軸線に沿って、前記ミラーベースを挟んで互いに対向するように形成され、前記軸受機構は、前記ミラーベースから前記軸受機構の軸線に沿って上方に突出する内筒部と、前記ハウジングに形成され、前記内筒部を覆う外筒部とを有することを特徴とする。
また、軸受機構をミラーベースから上方に突出する内筒部と、ハウジングに形成されて内筒部を覆う外筒部とから構成することによって、軸受機構の回動軸方向におけるミラーベースとハウジングとの当接距離が大きくなり、ハウジングが回動する際のがたつきを抑制し、安定して滑らかにハウジングを回動させることを可能にする。
なお、以下の説明においては、車両の進行方向(前後方向)前側を単に前側、進行方向後側を単に後側、前側及び後側に沿った方向を進行方向、上下方向(重力方向)上側を単に上側、上下方向下側を単に下側、上側及び下側に沿った方向を上下方向、進行方向および上下方向に対して直角な車体の幅方向を単に車幅方向と称して説明する。また、参照する各図面においては、進行方向をL、上下方向をH、車幅方向をWとして矢印で示す。
本実施形態のサイドミラー構造を備えた車両1は、例えば、車体2を構成するフロントピラー3とリアピラー4との間のルーフ部分が開閉可能な2ドアのオープンカー(コンパーチブル、カブリオレ)である。車体2の進行方向Lに沿った両側面には、それぞれドア10,10が開閉可能に取り付けられている。また、フロントピラー3には、フロントガラス5が取り付けられている。
なお、サイドミラー装置20は、車両1の前側から見て右側のドア10と左側のドア10のそれぞれに形成されているが、以下の説明においては、車両1の前側から見て左側のドア10に形成された左側のサイドミラー装置20に着目して説明する。従って、右側のドア10に形成された右側のサイドミラー装置20も、左側のサイドミラー装置20と同様の構成である。
本実施形態のサイドミラー装置20は、上カバー(上部カバー)21、下カバー(下部カバー)22、および中央カバー23を備えたハウジング24と、このハウシング24の内部に配される内部ハウジング25、およびミラー26と、内部ハウジング25を介してハウジング24を回動可能に支持するミラーベース27と、を有する。
また、車両1の左側のサイドミラー装置20のハウジング24を構成する下カバー22は、車両1の右側のサイドミラー装置20のハウジング24を構成する上カバー21と同一形状であり、同一の部材である。
そして、進行方向Lの前側において、上カバー21の前端および下カバー22前端との隙間を閉塞し、上カバー21および下カバー22との間で挟まれる形状をなす。
なお、本実施形態でのサイドミラー装置20の各方向の記載は、この使用位置Q2における方向としている。
ミラーベース27とハウジング24との係合部分において、ハウジング24の内部に回動装置(軸受機構)31および可倒機構36が形成されている。可倒機構36は、使用位置Q2においてハウジング24に予め設定された値を超える応力が、進行方向Lの後側に向けて印加された際に、収納位置Q1に向けてハウジング24を回動させる。これによって、サイドミラー装置20の破損を防止する。
本実施形態では、こうしたハーネス59は、ミラーベース27の水平部27bから下方向に延び、スプリングシャフト57の下側を経由してミラー可動機構35に延びている。
図8は、サイドミラー装置の上カバー部分における車幅方向に沿った断面図である。また、図9は、サイドミラー装置の中央カバー部分における車幅方向に沿った断面図である。
上カバー21と下カバー22のそれぞれの外周縁部には、内部ハウシング25における進行方向Lの後側の外周縁部25C、および中央カバー23における外周縁部23Cと係合可能な凹部21C,22Cが形成されている。
内部ハウシング25と中央カバー23との間には所定の隙間E3が形成され、この隙間には、上カバー21および下カバー22と、内部ハウジング25とを接続する接続部材32が形成されている。この接続部材32は、上カバー21および下カバー22の内面側にそれぞれ形成された係合孔21h,22h(図6参照)と、内部ハウシング25の上側および下側にそれぞれ形成された係合突起25p(図4参照)とからなる。
中央カバー23の車幅方向Wに沿った外側縁部には、内部ハウジング25と係合する爪部23p1が形成されている。また、中央カバー23の車幅方向Wに沿った内側縁部には、内部ハウジング25と係合する係合爪23p2が形成されている。
こうした爪部23p1および係合爪23p2によって、中央カバー23は、車幅方向Wに沿った外側縁部と内側縁部とで、それぞれ内部ハウジング25に係合される。
例えば、上述した実施形態では、サイドミラー装置20を車両のドア10に設けた構成、即ちドアミラーを例示したが、サイドミラー装置20を車両のフロントフェンダに設けた構成、即ちフェンダミラーにも適用可能である。
2 車体
10 ドア
20 サイドミラー装置
21 上カバー
22 下カバー
23 中央カバー
24 ハウジング
25 内部ハウジング
26 ミラー
27 ミラーベース
27a
31 回動装置(軸受機構)
36 可倒機構
56 スプリング
59 ハーネス
Claims (7)
- 車両の側面から外方に向けて延設されるミラーベースと、該ミラーベースに対して回動可能に取り付けられたハウジングと、該ハウジングと前記ミラーベースとを回動可能に係合させる軸受機構と、前記ハウジングに収容されるミラーと、前記ミラーが前記車両の進行方向後側に向けられた使用位置において、前記ハウジングに予め設定された値を超える応力が印加された際に、前記ミラーが前記車両の側面に対向する収納位置に向けて前記ハウジングを回動させる可倒機構と、を備え、
前記軸受機構および前記可倒機構は前記ハウジングの内部に収容され、前記軸受機構と前記可倒機構とは、前記軸受機構の軸線に沿って、前記ミラーベースを挟んで互いに対向するように形成され、
前記軸受機構は、前記ミラーベースから前記軸受機構の軸線に沿って上方に突出する内筒部と、前記ハウジングに形成され、前記内筒部を覆う外筒部とを有することを特徴とするサイドミラー装置。 - 前記内筒部の上面の少なくとも一部と前記外筒部の内面の一部とが、互いに重なるように形成されることを特徴とする請求項1記載のサイドミラー装置。
- 前記車両から前記ハウシングに引き込まれ、サイドミラー装置を制御するためのハーネスを備え、該ハーネスは、前記軸受機構の軸線における前記可倒機構が形成された側に配置されることを特徴とする請求項1または2記載のサイドミラー装置。
- 前記可倒機構は、前記ミラーベースと係合する係合部材と、該係合部材を前記ミラーベースに向けて付勢するスプリングと、前記軸受機構の軸線に沿って延び、前記スプリングに挿入されるスプリングシャフトと、を備え、
前記スプリングシャフトの下側に前記ハーネスが設けられることを特徴とする請求項3記載のサイドミラー装置。 - 前記ミラーベースは、前記ハウジングの上下方向に沿った中央付近に配されることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項記載のサイドミラー装置。
- 前記ハウジングの進行方向に沿った前端壁は、前記車両の進行方向前側から後側に向かって斜め上方向および斜め下方向にそれぞれ傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項5記載のサイドミラー装置。
- 前記ミラーベースは、略水平方向に沿って広がる平板状部材からなることを特徴とする請求項6記載のサイドミラー装置。
Priority Applications (6)
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JPS60185651A (ja) * | 1984-03-02 | 1985-09-21 | Nissan Motor Co Ltd | ドアミラ− |
-
2014
- 2014-10-16 JP JP2014211778A patent/JP6078510B2/ja active Active
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