JP2006111165A - 車体開口部の開閉構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 見車体開口部と該車体開口部を閉止している蓋体との隙間を小さくすることができる車体開口部の開閉構造を得る。
【解決手段】 車体開口部の開閉構造では、エンジンルームの開口部12を閉止する際にエンジンフード18を矢印B方向に回動し、該エンジンフード18が閉止位置を超えて矢印B側に移動すると、バンパ押圧部材36がフロントバンパ16の傾斜当接部34を押圧することで、フロントバンパ16が第1位置から前方(矢印FR方向)の第2位置に移動する。エンジンフード18の回動力が消費されるとエンジンフード18が閉止位置に復帰すると、板ばね30の付勢力でバンパカバー16が第1位置に復帰する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばエンジンフードにて開閉されるエンジンルーム等、蓋体による車体開口部の閉止状態で見切り部が形成される車体開口部の開閉構造に関する。
自動車等の車両における車体開口部であるエンジンルームは、後ヒンジのエンジンフードがヒンジ軸廻りに回動することで開閉される。エンジンルームを閉止しているエンジンフードは、平面視でエンジンルームの開口縁の内側に入り込んでおり、エンジンルームを形成する左右のフロントフェンダ、フロントバンパとの間に見切り部を形成している。この見切り部を適性に保つように、エンジンルーム内に設けられたラジエータコアにバンパラバーを固定する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−150755号公報
ところで、エンジンルームを開閉するために車体に対し可動であるエンジンフードは、1部材でエンジンルームを閉止する大型部材であるため、該エンジンフードの寸法のばらつき及び強閉時の動きを吸収するために、上記見切り部、特にヒンジ軸から最も遠い(寸法誤差の影響が大きく、回動による移動距離が大きくなる)エンジンフード前縁とフロントバンパとの見切り部を比較的大きく設定する必要があった。一方で、意匠上の要求等から、上記のような見切り部の隙を小さくすることが望まれている。
しかしながら、上記のような従来の技術では、単にバンパラバーにてエンジンフードを上下方向の閉止位置に位置決めする構造であるため、エンジンフードとフロントバンパとの見切りの隙を小さくすることが困難であった。
本発明は、上記事実を考慮して、車体開口部と該車体開口部を閉止している蓋体との隙間を小さくすることができる車体開口部の開閉構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車体開口部の開閉構造は、車体開口部に対し開口面に交差する方向に接離することで、前記開口部を開放する開放位置と、外縁を前記開口部の開口縁の内側に位置させて該開口部を閉止する閉止位置とを取り得る蓋体と、前記車体に設けられて前記開口部の開口縁の一部を構成し、該開口縁の一部を所定位置に位置させる第1位置と、該第1位置よりも前記開口部を広げる第2位置とを取り得る車体側部材と、前記蓋体が前記閉止位置を超えて前記開放位置とは反対側に移動する場合に、前記車体側部材を前記第1位置から前記第2位置側に移動させる干渉防止手段と、前記蓋体が前記閉止位置に対する前記開放位置とは反対側の位置から前記閉止位置に戻る際に、前記第2位置側に移動した前記車体側部材を前記第1位置に戻す復元手段と、を備えている。
請求項1記載の車体開口部の開閉構造では、蓋体が車体開口部の開口面に対し交差する方向に接離(例えば、所定の開動軸周りの回動)することで、該蓋体が車体開口部を開閉する。閉止位置に位置する蓋体は、その外縁を開口部の内縁の内側に位置させており(開口面に略垂直な方向から見て蓋体に外縁が開口部の内縁の内側に入り込んでいれば足り、蓋体が全体として開口部の内縁を規定する壁部等の内側に入り込まなくても良い)、車体の開口縁と蓋体との間には所謂見切り部としての隙間が形成される。
ここで、蓋体が閉止位置を超えて開放位置とは反対側に移動すると、干渉防止手段は、車体側部材を第1位置から第2位置へ移動する。これにより、車体側部材が形成する開口縁の一部は、所定位置に位置する状態よりも蓋体の対応する外縁から遠ざかる。第2位置側に移動した車体側部材は、蓋体が閉止位置に戻る際に、復元手段によって第1位置に戻る。このため、本車体開口部の開閉構造では、例えば蓋体を強閉する場合などに該蓋体と車体側部材との干渉が該車体側部材を第2位置側に移動することにより防止されるので、蓋体が閉止位置で静止している状態での第1位置に位置する車体側部材と蓋体外縁との隙間(見切り隙間)を小さく設定することが可能である。
このように、請求項1記載の車体開口部の開閉構造では、車体開口部と該車体開口部を閉止している蓋体との隙間を小さくすることができる。
請求項2記載の発明に係る車体開口部の開閉構造は、請求項1記載の車体開口部の開閉構造において、前記干渉防止手段は、前記蓋体又は前記車体側部材に設けられ、前記閉止位置を超えて前記開放位置とは反対側に移動する前記蓋体の移動力を、前記車体側部材が前記第2位置側に移動する移動力に変換する力変換機構である。
請求項2記載の車体開口部の開閉構造では、蓋体が開放位置側から閉止位置を超えて該開放位置とは反対側に移動する際には、該蓋体の移動力が力変換機構によって車体側部材の第2位置側への移動力に変換される。これにより、蓋体の移動力を利用して車体側部材を第2位置へ移動して該蓋体と車体側部材との干渉を防止することができる。
請求項3記載の発明に係る車体開口部の開閉構造は、請求項2記載の車体開口部の開閉構造において、前記力変換機構は、前記閉止位置を超えて前記開放位置とは反対側に移動する際の前記蓋体の移動軌跡に交差する方向に沿って前記車体側部材に設けられ、前記閉止位置を超えて前記開放位置とは反対側に移動する前記蓋体に接触しつつ該蓋体の移動力を前記車体側部材の移動力に変換する傾斜当接部を含んで構成される。
請求項3記載の車体開口部の開閉構造では、蓋体が開放位置側から閉止位置を超えて該開放位置とは反対側に移動すると、該蓋体が車体側部材の傾斜当接部に接触する。蓋体の閉止位置を超える開放位置と反対側の回動軌跡に交差する向きの傾斜当接部は、蓋体との接触を維持しつつ該蓋体の移動力を車体側部材の移動力に変換する。
請求項4記載の発明に係る車体開口部の開閉構造は、フロントバンパが前縁を形成する車体開口部を後ヒンジのフード部材が開閉する車体開口部の開閉構造であって、前記フロントバンパは、前記フード部材が前記開口部を閉止する閉止位置を超えて開放側とは反対側に回動する際に所定位置から前方へ移動し、前記フード部材が前記開口部の閉止位置に復帰すると前記所定位置に復帰する。
請求項4記載の車体開口部の開閉構造では、後ヒンジで回動するフード部材が車体開口部を開閉する。開口部を閉止する位置に位置するフード部材は、その前縁とフロントバンパ(開口部の前縁)との間に所謂見切り部としての隙間を形成している。
ここで、フード部材が開放位置側から閉止位置を超えて回動すると、フロントバンパは所定位置から前方に向けて移動する。このため、フロントバンパが形成する開口部の前縁は、所定位置に位置する状態よりもフード部材の前縁から遠ざかる。所定位置の前方に移動した車体側部材は、フード部材が閉止位置に復帰すると、所定位置に戻る。これにより、本車体開口部の開閉構造では、例えばフード部材を強閉する場合などに該フード部材と所定位置の前方に移動する車体側部材との干渉が防止されるため、フード部材が閉止位置で静止している状態で所定位置するフロントバンパとフード部材前縁との隙間(見切り隙間)を小さく設定することが可能である。
このように、請求項4記載の車体開口部の開閉構造では、車体開口部と該車体開口部を閉止しているフード部材との隙間を小さくすることができる。
請求項5記載の発明に係る車体開口部の開閉構造は、請求項4記載の車体開口部の開閉構造において、前記フロントバンパは、前記フード部材が前記閉止位置を超えて開放側とは反対に回動する際に、該フード部材に押圧されて前記所定位置から前方へ移動する。
請求項5記載の車体開口部の開閉構造では、フロントバンパは、開口部を開放する位置側から閉止位置を超えて回動するフード部材に押圧されることで、所定位置から前方へと移動する。これにより、フード部材の回動力を利用して車体側部材を所定位置の前方へ移動して該フード部材と車体側部材との干渉を防止することができる。
以上説明したように本発明に係る車体開口部の開閉構造は、車体開口部と該車体開口部を閉止している蓋体との隙間を小さくすることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車体開口部の開閉構造10について、図1乃至図5に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、各図に矢印FRにて示す方向を前方向、矢印UPにて示す方向を上方向ということとする。
図1には、車体開口部の開閉構造10が側断面図にて示されている。この図に示される如く、車体開口部の開閉構造10が適用された自動車車体Sには、開口部12が形成されている。開口部12は、その前縁12Aがフロントバンパ14を構成する樹脂製のバンパカバー16にて規定(形成)されている。また、開口部12は、左右の縁部が図示しない左右のフロントフェンダにて規定されると共に、後縁が図示しないカウル(フロントウインドシールドガラスの下端)にて規定されている。したがって、この実施形態における開口部12は、平面視で略矩形状を成すエンジンルームとされている。
開口部12は、蓋体又はフード部材としてのエンジンフード18にて開放可能に閉止されている。エンジンフード18は、1枚でエンジンルームである開口部12を閉止可能な略矩形板状に形成されており、後端部に設けられたフードヒンジを介してヒンジ軸(何れも図示省略)廻りに回動可能に自動車車体Sに取り付けられている。このエンジンフード18は、上記ヒンジ軸廻りに回動することで開口部12を開放する開放位置(図示省略)と、開口部12を閉止する閉止位置(図1参照)とを取り得る構成とされている。すなわち、エンジンフード18は、図1に示す矢印A方向に回動することで閉止位置から開放位置側に移動し、図1に示す矢印Aとは反対向きの矢印B方向に回動することで開放位置側から閉止位置側に移動する構成とされている。この矢印A、Eから分かるように、後端がフードヒンジにて支持された大型部材であるエンジンフード18は、その前端18Aの回動軌跡が略上下方向に沿う構成とされている。また、閉止位置に位置するエンジンフード18の前端18Aは、開口部12の前縁12Aと上下方向の位置がほぼ一致している。
閉止位置に位置するエンジンフード18は、開口部12の前縁12Aすなわちバンパカバー16との間に見切り部Mを形成している。具体的には、閉止位置に位置するエンジンフード18は、平面視で開口部12の上端における内縁の内側に入り込んで、その外面(意匠面)がバンパカバー16、フェンダの各意匠面と段差のない連続的な曲面を形成するようになっている。したがって、見切り部Mは、開口部12の前縁12Aとエンジンフード18の前端18Aとの略前後方向に沿う隙間として形成されている。
フロントバンパ14を構成するバンパカバー16は、車体に対し前後方向に沿う移動可能に取り付けられている。バンパカバー16は、図5に示される如く、左右両端にヘッドランプ露出用の切欠部22が設けられており、該切欠部22よりも上側部分がエンジンルームである開口部12内に位置する上部16Aとされている。図1乃至図4には、バンパカバー16の主に上部16Aが図示されており、上部16Aの前縁部が開口部12の前縁12Aを構成するようになっている。
バンパカバー16の上部16Aの左右両端には、それぞれ前後方向に長手とされた長孔24が設けられている。そして、バンパカバー16は、各長孔24を貫通して図示しない車体構造部材に埋め込まれたボルト28によって、車体に対し前後方向にスライド可能に取り付けられている。これにより、バンパカバー16は、図1に示す如くボルト28を長孔24の前縁に係合させて車体Sに対し最も後側に位置する第1位置(所定位置)と、図3に示される如くボルト28を長孔24の後縁に係合させて車体Sに対し最も前側に位置する第2位置とを取り得る構成とされている。
また、車体開口部の開閉構造10は、バンパカバー16を第1位置側に付勢する付勢部材である板ばね30を備えている。板ばね30は、一端が車体構造部材であるラジエータサポート32に固定されると共に他端がバンパカバー16に係止されている。この板ばね30の付勢力によって、通常はバンパカバー16が第1位置に位置するようになっている。そして、バンパカバー16は、エンジンフード18が閉止位置を超えてさらに矢印Bへ回動する際に、車体Sに対し前方(矢印FR方向)にスライドする構成とされている。
具体的には、バンパカバー16の上部16A、すなわちバンパカバー16における開口部12内に位置し意匠部分を構成しない部位には、上記したエンジンフード18の前端18Aの回動軌跡(矢印A、E参照)に交差する方向に沿って傾斜した傾斜当接部34が設けられている。この傾斜当接部34は、後方及び上方を共に向く傾斜面とされており、上側からの押圧力をバンパカバー16の前方への移動力に変換する構成である。一方、エンジンフード18の前端18Aの近傍の下面には、バンパ押圧部材36が取り付けられている。バンパ押圧部材36は、例えばゴム等の攻撃性の少ない材料にて略ブロック状に形成されており、エンジンフード18が閉止位置に位置する状態で傾斜当接部34に接触するか又は極近接して位置するようになっている。
したがって、バンパ押圧部材36は、エンジンフード18が閉止位置を超えて矢印B方向(略下向き)に回動すると、傾斜当接部34を略下向き押圧するようになっている。このため、車体開口部の開閉構造10では、バンパ押圧部材36からの押圧力すなわちエンジンフード18の矢印B方向への回動力が、傾斜当接部34によってバンパカバー16の前方への移動力に変換され、この移動力によってバンパカバー16が板ばね30の付勢力に抗して前方の第2位置側に移動するようになっている。この移動力が板ばね30の付勢力を下回ると、該板ばね30の付勢力によってバンパカバー16が第1位置へ復帰する構成である。この板ばね30の付勢力を、閉止位置を超えて矢印B方向に回動したエンジンフード18を閉止位置に戻す復元力として用いる構成としても良く、エンジンフード18が図示しないバンパラバー等の別部材に当接することで閉止位置に復元する構成としても良い。
また、傾斜当接部34におけるバンパ押圧部材36が接触する表面34Aには、エンジンフード18を開放位置から閉止位置へ移動する際の、バンパ押圧部材36の衝突による傷付きを防止するための傷付き防止処理が施されている。傷付き防止処理としては、例えば、耐チックテープ等の保護テープを貼着する構造が採用される。以上説明した傾斜当接部34、バンパ押圧部材36が本発明における力変換機構に相当すると共に本発明における干渉防止手段を構成し、板ばね30が復元手段に相当する。また、バンパカバー16における上部16A(傾斜当接部34等)を除く部分が車体側部材に相当する。
なお、図2は車体Sの左右方向中央部(図5に示す2−2線参照)においてエンジンフード18が閉止位置に位置する状態の側断面図であり、開口部12の前縁12A、エンジンフード18の前端18Aが共に、図1に示す左右方向端部近傍よりも前側に位置する構成とされている。また、図2に示される如く、バンパカバー16における左右方向中央部にも傾斜当接部34が設けられると共に、エンジンフード18における左右方向中央部にもバンパ押圧部材36が設けられている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車体開口部の開閉構造10では、通常はエンジンフード18が閉止位置に位置して開口部12を閉止している。この状態では、エンジンフード18の前端18Aと開口部12の前縁12Aとの間に見切り部Mが形成されている。エンジンフード18を矢印A方向に回動して開放位置へ移動し開口部12を開放した後には、エンジンフード18を矢印B方向に回動して閉止位置へ復帰する。
このとき、エンジンフード18を強く矢印B方向に回動する(強閉する)と、図3及び図4に示される如く、エンジンフード18は、閉止位置を超えてさらに矢印B方向に回動する。すると、エンジンフード18に設けたバンパ押圧部材36がバンパカバー16の傾斜当接部34を略下向きに押圧する。略下向き押圧された傾斜当接部34は、エンジンフード18の矢印B方向への回動力(の一部)をバンパカバー16の前方(第2位置側)への移動力に変換する。この移動力によって、バンパカバー16は、図3及び図4に想像線にて示す第1位置から実線にて示す第2位置側(この例では第2位置)に移動する。
この前方への移動によって、バンパカバー16は、図3及び図4に示される如く、閉止位置を超えて略下向きに移動したエンジンフード18の前端18Aとの干渉(接触)が回避される。エンジンフード18の矢印B方向への回動力が変換されたバンパカバー16の前方への移動力が板ばね30の付勢力を下回ると、バンパカバー16は、板ばね30の付勢力によって第1位置に復帰する。また、このときエンジンフード18は、閉止位置に復帰しながら、図示しないラッチが係合してロック状態になる。
ここで、エンジンフード18が閉止位置を超えて矢印B方向に回動すると、バンパカバー16が前方に移動して該エンジンフード18との干渉を回避するため、すなわち、閉止動作中のエンジンフード18の前端18Aと開口部12の前縁12Aとの干渉が回避されるため、エンジンフード18が閉止位置に静止すると共にバンパカバー16が第1位置に位置する状態での見切り部Mの隙間を小さく設定することができる。すなわち、見切り部Mの隙間は、大型部品であるエンジンフードの寸法や形状のばらつきを吸収し、かつエンジンフード18強閉時の閉止位置を超える動きを吸収するために、大きく設定する必要があったが、本実施形態ではエンジンフード強閉時の動きがバンパカバー16を第2位置側に移動することで吸収されるため、見切り部Mの隙間を小さくする構成が実現された。
このように、第1の実施形態に係る車体開口部の開閉構造10では、車体Sの開口部12と該開口部12を閉止しているエンジンフード18との見切り部Mの隙間を小さくすることができる。特に、閉止位置においてエンジンフード18の前端18Aが開口部12の前縁12Aの後方に入り込まない構成(本実施形態では略同高位)で、見切り部Mの隙間を小さく設定することができる。
また、車体開口部の開閉構造10では、エンジンフード18の回動力がバンパカバー16の移動力に変換されることで、強閉されたエンジンフード18とバンパカバー16との干渉が回避されるため、バンパカバー16の動作はエンジンフード18の動作に確実に連動する。このため、エンジンフード18とバンパカバー16との干渉が確実に回避される。さらに、バンパカバー16を第2位置に移動する駆動源やエンジンフード18の閉止位置を超える回動を検出するセンサ類が不要であり、構成がシンプルである。特に、単にバンパカバー16の上部16A(意匠部分ではない部位)に傾斜当接部34を設けると共に、エンジンフード18に傾斜当接部34を押圧するバンパ押圧部材36を設ける簡単な構造で、上記の通りエンジンフード18の回動力をバンパカバー16の移動力に変換する機能が実現されている。
次に、本発明の第2の実施形態に係る車体開口部の開閉構造50について図6に基づいて説明する。なお、上記第1の実施形態と基本的に同一の部品・部分については、上記第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示される如く、車体開口部の開閉構造50は、バンパカバー16に代えてバンパカバー52を備える点で、第1の実施形態に係る車体開口部の開閉構造10とは異なる。バンパカバー52は、バンパカバー16と同様に開口部12の前縁12Aを形成するが、その上部16Aに対応する上部52Aに長孔24ではなく円形状の透孔54が設けられており、該透孔54を貫通して図示しない車体構造部材に固定されている。したがって、車体開口部の開閉構造50には、バンパカバー52を後向きに付勢する板ばね30は設けられていない。
また、バンパカバー52には、傾斜当接部34に代えて揺動変形部56が設けられている。揺動変形部56は、傾斜当接部34と同様に上側の面が上方及び後方を共にに向くように、バンパ押圧部材36による押圧方向(矢印B方向)に対し傾斜しており、その上下端は、それぞれ揺動変形部56と共に上部52Aを構成する上前側水平部52B、下後側水平部52Cに連続している。そして、揺動変形部56は、下後側水平部52Cとの協会部近傍廻りに矢印C方向へ遥動するような弾性変形が可能とされている。この揺動変形部56の矢印C方向への変形によって、バンパカバー52は、開口部12の前縁12Aを図6に示す第1位置から図7に示す第2位置側へと移動する構成とされている。
すなわち、バンパカバー52は、揺動変形部56がエンジンフード18のバンパ押圧部材36によって略下方(矢印B方向)に押圧されると矢印C方向に変形し、その前部である前縁12Aを前方に移動させる構成である。また、バンパカバー52は、バンパ押圧部材36からの矢印Cへの押圧力が自らの復元力を下回ると、該復元力によって第1位置に復帰するようになっている。エンジンフード18は、この復元力にて閉止位置に復帰しても良く、バンパラバー等の別部材に当接することで閉止位置に復元する構成であっても良い。以上説明した車体開口部の開閉構造50では、揺動変形部56、バンパ押圧部材36が力変換機構に相当し、また干渉防止手段を構成し、かつ揺動変形部56が復元手段を兼ねる構成である。さらに、バンパカバー52における上部52A(揺動変形部56等)を除く部分が車体側部材に相当する。
この第2の実施形態に係る車体開口部の開閉構造50によっても、エンジンフード18の強閉時に該エンジンフード18が閉止位置を超えて矢印B方向に回動すると、バンパ押圧部材36に押圧された揺動変形部56が矢印C方向に変形することで開口部12の前縁12Aが前方に移動し、エンジンフード18とバンパカバー52との干渉が回避される。したがって、車体開口部の開閉構造50によっても、第1の実施形態に係る車体開口部の開閉構造10と動揺の効果を得ることができる。
なお、上記各実施形態では、開口部12がエンジンフード18によって開閉されるエンジンルームである例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、開口部12が上ヒンジのリアドアによって開閉されるハッチバックゲート等であっても良い。また、本発明は、上記各実施形態に示す例には限定されず、各種変更して実施可能であることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に係る車体開口部の開閉構造を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車体開口部の開閉構造を示す図1とは異なる位置の側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車体開口部の開閉構造を構成するバンパカバーにおける図1に対応する位置の移動状態を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車体開口部の開閉構造を構成するバンパカバーにおける図2に対応する位置の移動状態を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車体開口部の開閉構造を構成するバンパカバーの斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る車体開口部の開閉構造を示す側断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車体開口部の開閉構造を構成するバンパカバーにおける図6に対応する位置の移動状態を示す側断面図である。
符号の説明
10 車体開口部の開閉構造
12 開口部(車体開口部)
14 フロントバンパ(車体側部材)
16 バンパカバー(車体側部材)
18 エンジンフード(蓋体、フード部材)
30 板ばね(復元手段)
34 傾斜当接部(干渉防止手段、力変換機構)
36 バンパ押圧部材(干渉防止手段、力変換機構)
50 車体開口部の開閉構造
52 バンパカバー(車体側部材)
56 揺動変形部(干渉防止手段、力変換機構、復元手段)

Claims (5)

  1. 車体開口部に対し開口面に交差する方向に接離することで、前記開口部を開放する開放位置と、外縁を前記開口部の開口縁の内側に位置させて該開口部を閉止する閉止位置とを取り得る蓋体と、
    前記車体に設けられて前記開口部の開口縁の一部を構成し、該開口縁の一部を所定位置に位置させる第1位置と、該第1位置よりも前記開口部を広げる第2位置とを取り得る車体側部材と、
    前記蓋体が前記閉止位置を超えて前記開放位置とは反対側に移動する場合に、前記車体側部材を前記第1位置から前記第2位置側に移動させる干渉防止手段と、
    前記蓋体が前記閉止位置に対する前記開放位置とは反対側の位置から前記閉止位置に戻る際に、前記第2位置側に移動した前記車体側部材を前記第1位置に戻す復元手段と、
    を備えた車体開口部の開閉構造。
  2. 前記干渉防止手段は、前記蓋体又は前記車体側部材に設けられ、前記閉止位置を超えて前記開放位置とは反対側に移動する前記蓋体の移動力を、前記車体側部材が前記第2位置側に移動する移動力に変換する力変換機構である請求項1記載の車体開口部の開閉構造。
  3. 前記力変換機構は、前記閉止位置を超えて前記開放位置とは反対側に移動する際の前記蓋体の移動軌跡に交差する方向に沿って前記車体側部材に設けられ、前記閉止位置を超えて前記開放位置とは反対側に移動する前記蓋体に接触しつつ該蓋体の移動力を前記車体側部材の移動力に変換する傾斜当接部を含んで構成される請求項2記載の車体開口部の開閉構造。
  4. フロントバンパが前縁を形成する車体開口部を後ヒンジのフード部材が開閉する車体開口部の開閉構造であって、
    前記フロントバンパは、前記フード部材が前記開口部を閉止する閉止位置を超えて開放側とは反対側に回動する際に所定位置から前方へ移動し、前記フード部材が前記開口部の閉止位置に復帰すると前記所定位置に復帰する車体開口部の開閉構造。
  5. 前記フロントバンパは、前記フード部材が前記閉止位置を超えて開放側とは反対に回動する際に、該フード部材に押圧されて前記所定位置から前方へ移動する請求項4記載の車体開口部の開閉構造。
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