JP2007126053A - 乗降用開口部構造 - Google Patents

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宰 藤本
Koji Makino
浩司 槇野
Bunji Atsumi
文治 渥美
Yukie Suzuki
幸恵 鈴木
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Abstract

【課題】乗員の降車性能を向上する。
【解決手段】リヤシート30に着座した乗員が、リヤシート30の側方に設けられたリヤサイドドア開口部14から車室外へ移動する(降車する)際に、アシストプレート34の上面34Aに手を突くことができるようになっている。また、アシストプレート34は、リヤシート30のシートバック30Aの車幅方向外側となり、リヤサイドドア開口部14の車両後方下部を構成し、車両前方下側から車両後方上側に向うクォータパネル24の傾斜面24A上に取付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は自動車の乗降用開口部構造に係り、特に、乗用車の乗降用開口部に適用される乗降用開口部構造に関する。
従来から、車室への乗降性を向上させる乗降用開口部構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、エンジンの全部又は大部分が運転室内に入り込み、運転室の床面が高いキャブオーバー車において、ドア開口部の下部に配置されたスカッフプレートから車両側方へ突出する手突きプレートを設けており、乗員が乗降する際に手突きプレートによって身体を支えることができるようになっている。
実開平1−041480号公報
しかしながら、特許文献1の乗降用開口部構造では、ドア開放時に格納式になった手突きプレートがスカッフプレートに形成した収納用の凹部から、車幅方向外側へ突出する構造になっている。この結果、手突きプレートの下方が空間となり、手突きプレートの支持剛性が低くなる。このため、手突きプレートによる乗員の支持剛性の低下、即ち、手突きプレートの撓み等によって、乗員の乗降性能(乗車性能と降車性能)が低下する。
本発明は上記事実を考慮し、乗員の降車性能を向上できる乗降用開口部構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明は、乗員着座用シートの側方に乗降用開口部が設けられた乗降用開口部構造であって、前記乗降用開口部の車両後方下部を構成し車両前方下側から車両後方上側に向う傾斜面を備えた開口部形成部材と、前記乗員着座用シートのシートバックの車幅方向外側となる前記開口部形成部材の前記傾斜面上に突出して設けられた乗員降車時荷重支持用の降車補助手段と、を有することを特徴とする。
乗員着座用シートに着座した乗員が、乗員着座用シートの側方に設けられた乗降用開口部から車室外へ移動する際に、乗員着座用シートのシートバックの車幅方向外側となり、乗降用開口部の車両後方下部を構成し、車両前方下側から車両後方上側に向う開口部形成部材の傾斜面上に突出して設けられた乗員降車時荷重支持用の降車補助手段に手を突くことができる。また、降車補助手段は開口部形成部材の傾斜面上に取付けられているため、乗員が降車する際に降車補助手段に作用する荷重を開口部形成部材によって車両下方側から支持できる。この結果、降車補助手段の支持剛性が向上する。即ち、乗員の手で押圧された場合に、降車補助手段が車両下方へ撓み難くなり、乗員の手を安定した状態に支持できる。このため、乗員は降車補助手段を利用して容易に降車できる。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の乗降用開口部構造において、前記降車補助手段の荷重支持部の高さは、前記乗員着座用シートに着座した95%タイルダミーのヒップポイントに対して車両上方に150〜200mmの範囲と、地上高が700〜760mmの範囲と、の少なくとも一方であることを特徴とする。
降車補助手段の荷重支持部の高さが乗員着座用シートに着座した95%タイルダミーのヒップポイントに対して車両上方に150〜200mmの範囲と、地上高が700〜760mmの範囲と、の少なくとも一方であるため、乗員着座用シートに着座した95%タイルダミーに対応する体型の乗員が手を突き易い位置に降車補助手段の荷重支持部が配置されている。このため、乗員は降車補助手段の上面に手を突くことで、身体を無理無く、効果的に支えることができる。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の乗降用開口部構造において、前記降車補助手段の荷重支持部は、車両前側下方へ向って傾斜した傾斜面であることを特徴とする。
降車補助手段の荷重支持部が車両前側下方へ向って傾斜した傾斜面であるため、乗員着座用シートに着座した乗員が降車補助手段における荷重支持部に手を突き、荷重支持部を押圧すると、その反力が乗員の手に対して車両前方斜め上方へ向って発生する。この結果、乗員は身体を車室外側前方へ容易に移動させることができる。
請求項4記載の本発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の乗降用開口部構造において、前記降車補助手段における車両前方側の車幅方向外側部に形成され、前記乗降用開口部から乗降する乗員との干渉を防止するための干渉防止部を有することを特徴とする。
降車補助手段の車両前方側の車幅方向外側部には、乗降用開口部から乗降する乗員との干渉を防止するための干渉防止部が形成されているため、乗員が乗降する際に降車補助手段と干渉するのを防止できる。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の乗降用開口部構造において、前記干渉防止部は湾曲面であるを特徴とする。
干渉防止部を降車補助手段の車幅方向外側前端部に形成された湾曲面とすることで、簡単な構成で、乗員が乗降する際に降車補助手段と干渉するのを防止できる。
請求項6記載の本発明は、請求項4又は請求項5に記載の乗降用開口部構造において、前記干渉防止部は、前記降車補助手段の車幅方向内側に配置された前記乗降用開口部のウエザストリップの前端と、前記降車補助手段の車幅方向外側に形成された前記開口部形成部材の車幅方向外側角部とを結ぶ直線から車両前方へ突出していることを特徴とする。
降車補助手段の車幅方向内側に配置された乗降用開口部のウエザストリップの前端と、降車補助手段の車幅方向外側に形成された開口部形成部材の車幅方向外側角部とを結ぶ直線から降車補助手段の干渉防止部が車両前方へ突出するため、降車補助手段の荷重支持部の大きさを確保でき、乗員が荷重支持部に手を突き易くなる。
請求項1記載の本発明は、乗員の降車性能を向上できる。
請求項2記載の本発明は、降車補助手段によって乗員の身体を効果的に支えることができる。
請求項3記載の本発明は、乗員の降車性能を更に向上できる。
請求項4記載の本発明は、乗員の乗降性能を向上できる。
請求項5記載の本発明は、簡単な構成で乗員の乗降性能を向上できる。
請求項6記載の本発明は、乗員の乗降性能を向上できると共に使用性も向上する。
本発明における乗降用開口部構造の第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印FRは車両前方方向を示し、図中矢印INは車幅内側方向を示している。
図2に示される如く、本実施形態における自動車車体10の側面には、車両後方側にリヤサイドドア12が図示を省略したヒンジによって取付けられている。また、リヤサイドドア12によって車体10の乗降用開口部としてのリヤサイドドア開口部14が開閉可能となっており、リヤサイドドア開口部14は、車体10のロッカ18、センタピラー20、ルーフサイドレール22及び開口部形成部材としてのクォータパネル24で囲まれている。
図1に示される如く、クォータパネル24はリヤサイドドア開口部14の車両後方下部を構成し車両前方下側から車両後方上側に向う傾斜面24Aを備えている。即ち、クォータパネル24の傾斜部24Aは車両前方下側から車両後方上側に向って傾斜しており、リヤサイドドア開口部14の車両後方下部を構成している。また、リヤサイドドア開口部14の車室内側には乗員着座シートとしてのリヤシート30が配置されている。即ち、リヤシート30の側方(車幅方向外方)にリヤサイドドア開口部14が設けられている。
リヤシート30におけるシートバック30Aの下部の車幅方向外側となるクォータパネル24の傾斜面24A上には、降車補助手段としてのアシストプレート34が突出して設けられており、リヤシート30に着座した状態の乗員40(図2参照)がリヤサイドドア開口部14から車室外へ移動する(降車する)際に、手40Aをアシストプレート34の荷重支持部(支持面)としての上面34Aに突くことができるようになっている。なお、アシストプレート34の上面34Aは略水平な平面となっている。
図3に示される如く、リヤサイドドア12の車室側部におけるアシストプレート34に対向する部位には、逃げ部としての凹部35が、リヤサイドドア12を閉じた状態で車室外側方向へ凹陥されている。従って、リヤサイドドア12を閉じた状態(図3の状態)では、リヤサイドドア12の凹部35内にアシストプレート34が収納され、リヤサイドドア12とアシストプレート34とが干渉しないようになっている。
図2に示される如く、アシストプレート34の上面34Aの高さは、例えば、リヤシート30に着座した95%タイルダミーのヒップポイントP1に対して車両上方に距離M1=150〜200mmの範囲と、地上高M2が700〜760mmの範囲と、の少なくとも一方となっており、リヤシート30に着座した95%タイルダミーに対応する体型の乗員40が手40Aを突き易い位置にアシストプレート34の上面34Aが配置されている。
図1に示される如く、アシストプレート34は樹脂、金属等から成る中実構造となっており、アシストプレート34はクォータパネル24の傾斜面24Aの上面に接着、溶接、締結等によって固定されている。また、アシストプレート34の前面34Bは略垂直となっている。更に、アシストプレート34における車幅方向外側面34Cとアシストプレート34における車幅方向内側面34Dはそれぞれ互いに平行な垂直面となっており、車幅方向外側面34Cと車幅方向内側面34Dとの側面視形状(車幅方向から見た形状)は、クォータパネル24の傾斜面24Aへの取付部34Eが傾斜辺となった直角三角形状となっている。
アシストプレート34における車両前方側の車幅方向外側部には、車両乗降時の乗員との干渉を防止するための干渉防止部としての湾曲面34Fが形成されている。
図3に示される如く、アシストプレート34の湾曲面34Fは車両前方外側へ膨らんだ円弧形状となっており、アシストプレート34の車幅方向内側に配置されたリヤサイドドア開口部14のウエザストリップ50の前端50Aと、アシストプレート34の車幅方向外側に形成されたクォータパネル24の車幅方向外側角部24Bとを結ぶ直線L1から車両前側垂直方向へ突出しており、乗員の手を支持するためのアシストプレート34の上面34Aの広さを十分に確保できるようになっている。また、車両前側垂直方向方への突出量H1は20mmより小さくなっており、乗員40が乗降する際に、乗員40の臀部40B(図2参照)とアシストプレート34とが干渉しないようになっている。
なお、リヤサイドドア12を閉じるとリヤサイドドア12に取付けたドアウエザストリップ51が、クォータパネル24の車幅方向外側角部24Bに当接するようになっている。
また、図3の符号45はクォータトリムを示しており、符号47はホイルハウスを示している。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図2に二点鎖線で示される如く、本実施形態では、リヤシート30に着座した乗員40が、リヤシート30の側方に設けられたリヤサイドドア開口部14から車室外へ移動する(降車する)際に、アシストプレート34の上面34Aに手40Aを突くことができるようになっている。また、アシストプレート34はクォータパネル24の傾斜面24A上に取付けられており、クォータパネル24の傾斜面24A上は、車両前方下側から車両後方上側に向って傾斜しており、リヤサイドドア開口部14の車両後方下部を構成している。このため、乗員40が降車する際に、アシストプレート34に作用する車両下方へ向う荷重をクォータパネル24によって車両下方側から支持できる。
この結果、アシストプレート34の支持剛性が向上する。即ち、アシストプレート34の上面34Aが乗員40の手40Aで押圧された場合に、アシストプレート34の上面34Aが車両下方へ撓み難くなり、乗員40の手40Aを安定した状態に支持できる。このため、乗員40はアシストプレート34を利用して容易に降車できるので、降車性能を向上できる。
また、本実施形態では、アシストプレート34の上面34Aの高さが、例えば、リヤシート30に着座した95%タイルダミーのヒップポイントP1に対して車両上方に距離M1=150〜200mmの範囲と、地上高M2が700〜760mmの範囲と、の少なくとも一方となっている。
この結果、リヤシート30に着座した95%タイルダミーに対応する体型の乗員40が、手40Aを突き易い位置にアシストプレート34の上面34Aが配置されている。このため、乗員40はアシストプレート34の上面34Aに手40Aを突くことで、身体を無理無く、効果的に支えることができる。
また、本実施形態では、アシストプレート34の車両前方側の車幅方向外側部に、車両乗降時の乗員との干渉を防止するための干渉防止部としての湾曲面34Fが形成されているため、乗員40が乗降する際に、乗員40の臀部40B(図2参照)とアシストプレート34とが干渉するのを防止できる。
また、アシストプレート34の干渉防止部を湾曲面34Fとすることで、簡単な構成で、乗員40が乗降する際に、乗員40の臀部40B(図2参照)とアシストプレート34とが干渉するのを防止できる。
また、本実施形態では、アシストプレート34の湾曲面34Fが、アシストプレート34の車幅方向内側に配置されたリヤサイドドア開口部14のウエザストリップ50の前端50Aと、アシストプレート34の車幅方向外側に形成されたクォータパネル24の車幅方向外側角部24Bとを結ぶ直線L1から車両前側垂直方向へ突出しており、突出量H1が20mmより小さくなっている。この結果、湾曲面34Fによって乗員40の臀部40B(図2参照)とアシストプレート34とが干渉しないようにでき、且つ、乗員の手を支持するためのアシストプレート34の上面34Aの広さを十分に確保できる。このため、乗員40が手40Aをアシストプレート34の上面34Aに突き易くなるので使用性を向上できる。
次に、本発明における乗降用開口部構造の第2実施形態を図4に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図4に示される如く、本実施形態では、アシストプレート34の上面34Aが、車両前側下方へ向って傾斜した傾斜面となっている。なお、アシストプレート34の上面34Aの水平面から車両下方への傾斜角度θ1は、例えば、θ1=10〜15度となっている。
また、本実施形態では、アシストプレート34の前面34Bに、車両後方へ向って凹んだ凹部52が形成されており、この凹部52に指先を挿入することで、アシストプレート34の上面34Aを把持し易くなっている。
従って、本実施形態では、第1実施形態に記載の作用効果に加えて、アシストプレート34の上面34Aが車両前側下方へ向って傾斜した傾斜面であるため、リヤシート30に着座した乗員40が、アシストプレート34の上面34Aに手40Aを突き、上面34Aを押圧すると、その反力が乗員40の手40Aに対して車両前方斜め上方へ向って発生する。この結果、乗員40は身体を車室外側前方へ容易に移動(押し出す)ことができる。このため、乗員40の降車性能を更に向上できる。
また、乗員40は手40Aをアシストプレート34の上面34Aに突く際に、アシストプレート34の前面34Bに形成した凹部52に指先を挿入することで、アシストプレート34の上面34Aを把持し易くなる。このため、乗員40の降車性能を更に向上できる。
なお、アシストプレート34の上面34Aを、車幅方向外側下方へ向って傾斜した傾斜面とし、リヤシート30に着座した乗員40が、アシストプレート34の上面34Aに手40Aを突くことで、身体を車室外側前方へ更に容易に移動させる(押し出す)ことができるようにしても良い。
次に、本発明における乗降用開口部構造の第3実施形態を図5に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図5に示される如く、本実施形態では、アシストプレート34の上面34Aに溝54が、長手方向を車体前後方向に沿って複数本形成されており、乗員40の手40Aが滑り難くなっている。
従って、本実施形態では、第1実施形態に記載の作用効果に加えて、アシストプレート34の上面34Aに形成した溝54によって、乗員40の手40Aが滑り難くなるため、乗員40の降車性能を更に向上できる。
次に、本発明における乗降用開口部構造の第4実施形態を図6に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示される如く、本実施形態では、アシストプレート34における車幅方向外側面34Cと車幅方向内側面34Dとの各上部にレール溝56がそれぞれ長手方向を車体前後方向に沿って形成されている。
アシストプレート34の上面34Aにはカバー58が取付けられており、カバー58の車幅方向両端下部に形成されたガイド爪58Aがそれぞれレール溝56に移動可能に挿入されている。また、カバー58の車両後端部58Bには、ワイヤ60等の移動手段が連結されている。このワイヤ60はモータ等の駆動手段(図示省略)またはリヤサイドドア12の開閉運動等によって移動するようになっており、ワイヤ60はリヤサイドドア12が開放された場合には車両後方(図6の矢印A方向)へ移動し、リヤサイドドア12が閉塞された場合には車両前方(図6の矢印B方向)へ移動するようになっている。また、ワイヤ60の移動にともなってカバー58はアシストプレート34の上面34Aを覆う使用位置(図6に実線で示す位置)と、アシストプレート34の上面34Aから退避し、クォータパネル24の内部に格納される格納位置(図6に二点鎖線で示す位置)とへ移動するようになっている。
従って、本実施形態では、第1実施形態に記載の作用効果に加えて、リヤサイドドア12が閉塞された場合には、カバー58はアシストプレート34の上面34Aを覆う使用位置(図6に実線で示す位置)にあり、アシストプレート34の上面34Aに埃等が付着するのを防止すると共に、リヤサイドドア12が開放された場合には、ワイヤ60の車両後方(図6の矢印A方向)への移動によって、アシストプレート34の上面34Aから退避し、クォータパネル24の内部に格納される格納位置(図6に二点鎖線で示す位置)へ移動する。このため、乗降時に乗員40の手40Aや衣服がアシストプレート34の上面34Aに触れた際に、乗員40の手40Aや衣服が汚れるのを防止できる。
次に、本発明における乗降用開口部構造の第5実施形態を図7に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図7に示される如く、本実施形態では、リヤサイドドア12を閉めた際に、アシストプレート34との干渉を防止するために、リヤサイドドア12に形成した凹部35にブラシ64が取付けられている。このブラシ64は、凹部35におけるアシストプレート34の上面34Aと対向する上壁部35Aの下面に取付けられており、ブラシ64は両面テープ等の固定部材によって上壁部35Aに固定されている。このため、リヤサイドドア12が閉塞位置から開放位置方向(図7の矢印C方向)へ移動する際に、ブラシ64がアシストプレート34の上面34Aに当たる位置から車幅方向外側へ移動することによって、アシストプレート34の上面34Aに付着した埃等をブラシ64によって取り除くことができるようになっている。
従って、本実施形態では、第1実施形態に記載の作用効果に加えて、リヤサイドドア12が閉塞位置から開放位置方向(図7の矢印C方向)へ移動する際に、リヤサイドドア12に取付けたブラシ64によって、アシストプレート34の上面34Aに付着した埃等を掃く落とすことができる。このため、乗降時に乗員40の手40Aや衣服がアシストプレート34の上面34Aに触れた際に、乗員40の手40Aや衣服が汚れるのを防止できる。なお、図7の符号65はリヤサイドドア12のドアトリムを示している。
次に、本発明における乗降用開口部構造の第6実施形態を図8に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図8に示される如く、本実施形態では、アシストプレート34が軸70を介してクォータパネル24の傾斜面24Aに形成した軸受部24Cに支持されている。
具体的に説明すると、クォータパネル24の軸受部24Cは傾斜面24Aの下面側に左右一対突出形成されている。一方、軸70は長手方向を車幅方向に沿って配置されており、両端部が左右の軸受部24Cに回転可能に軸支されている。軸70にはギア72が固定されており、ギア72が回転すると、アシストプレート34が軸70を中心に、図8に実線で示す使用位置と図8に二点鎖線で示す格納位置とへ移動するようになっている。
アシストプレート34はクォータパネル24の傾斜面24Aに形成された切欠部76を通って使用位置と、クォータパネル24の傾斜面24Aの車両下方となる格納位置とへ移動するようになっている。また、アシストプレート34の上面34Aの車両後端部には、車両後方上側に向かってストッパ34Gが突出形成されており、アシストプレート34が格納位置から使用位置に移動した際に、ストッパ34Gが、クォータパネル24の傾斜面24Aにおける切欠部76の車両後方側の周縁部24Dに当接し、アシストプレート34を使用位置に位置決めするようになっている。
ギア72には、モータ78等の駆動装置に連結された駆動ギア80が噛合しており、リヤサイドドア12が開放された場合には、モータ78によって駆動ギア80が回転し、ギア72が軸70を中心に車両上方(図8の矢印D方向)へ回転して、アシストプレート34が格納位置から使用位置へ移動するようになっている。一方、リヤサイドドア12が閉塞された場合には、モータ78によって駆動ギア80が逆回転し、ギア72が軸70を中心に車両下方(図8の矢印E方向)へ回転して、アシストプレート34が使用位置から格納位置へ移動するようになっている。
また、使用位置にあるアシストプレート34で降車する乗員を支持す場合には、アシストプレート34に作用する荷重を、軸70と軸受部24Cを介してクォータパネル24の傾斜部24Aによって車両下方側から支持できるようになっている。従って、アシストプレート34の支持剛性が向上する。即ち、乗員の手で押圧された場合に、アシストプレート34が車両下方へ撓み難く、乗員の手を安定した状態に支持できるようになっている。この結果、乗員40はアシストプレート34を利用して容易に降車できるため、乗員40の降車性能を向上できるようになっている。
従って、本実施形態では、第1実施形態に記載の作用効果に加えて、リヤサイドドア12が閉塞された場合には、アシストプレート34を使用位置から格納位置へ移動できるため、リヤサイドドア12にアシストプレート34との干渉を防止するための凹部35(第1実施形態参照)を形成する必要がない。この結果、リヤサイドドア12の車室内側部の外観品質を向上できる。
なお、本実施形態では、アシストプレート34を使用位置にロックするロック機構を適宜追加することも可能である。
次に、本発明における乗降用開口部構造の第7実施形態を図9に従って説明する。
なお、第6実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図9に示される如く、本実施形態では、アシストプレート34が、軸70の外周部に配置されたスプリング84等の付勢手段によって、図9に二点鎖線で示す格納位置から、図9に実線で示す使用位置方向(図9の矢印D方向)へ付勢されている。また、アシストプレート34における下面34には、ワイヤ86等の移動手段が連結されており、このワイヤ86は、リヤサイドドア12が閉塞される場合に、モータ等の駆動手段(図示省略)またはリヤサイドドア12の移動によって、車両下方(図9の矢印F方向)へ移動するようになっている。また、ワイヤ86の矢印F方向への移動にともなってアシストプレート34が軸70を中心に車両下方(図9の矢印E方向)へ回転して使用位置から格納位置へ移動するため、アシストプレート34とリヤサイドドア12とが干渉しないようになっている。
一方、リヤサイドドア12が開放された場合には、スプリング84の付勢力によって、アシストプレート34が軸70を中心に車両上方(図9の矢印D方向)へ回転して、アシストプレート34が格納位置から使用位置へ移動すると共に、ワイヤ86も車両上方(図9の矢印G方向)へ移動するようになっている。
従って、本実施形態では、第6実施形態に記載の作用効果に加えて、第6実施形態に記載のモータ78を使用しない構成のため制御が簡単になる。
なお、図9の符号90はプーリーを示している。また、本実施形態では、アシストプレート34を使用位置にロックするロック機構を適宜追加することも可能である。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、乗員着座用シートがリヤシート30である構成について説明したが、乗員着座用シートはリヤシート30に限定されず、ツーシーターカーのシート等の他の乗員着座用シートであっても良い。
また、上記各実施形態では、開口部形成部材がクォータパネル24である構成について説明したが、開口部形成部材はクォータパネル24に限定されず、乗降用開口部の車両後方下部を構成し車両前方下側から車両後方上側に向う傾斜面を備えた部材であれば他の開口部形成部材であっても良い。
また、上記各実施形態では、降車補助手段がアシストプレート34である構成について説明したが、降車補助手段はアシストプレート34に限定されず、乗員着座用シートのシートバックの車幅方向外側となる開口部形成部材の傾斜面上に突出して設けられた乗員降車時荷重支持用の部材であれば他の降車補助手段であっても良い。
また、上記各実施形態では、アシストプレート34の荷重支持部(支持面)としての上面34Aを平面としたが、アシストプレート34の上面34Aは平面に限定されず、車両上方へ膨らんだ湾曲面等の他の形状でも良い。
また、上記各実施形態では、干渉防止部がアシストプレート34の湾曲面34Fである構成について説明したが、干渉防止部は湾曲面34Fに限定されず、降車補助手段における車両前方側の車幅方向外側部に形成され、乗降用開口部から乗降する乗員との干渉を防止できる構成であれば他の干渉防止部であっても良い。
本発明の第1実施形態に係る乗降用開口部構造を示す車両斜め前方外側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る乗降用開口部構造を適用した車両の前後方向中間部をサイドドアを二点鎖線で示した側面図である。 図2の3−3線に沿った拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る乗降用開口部構造を示す図2に対応する側面図である。 本発明の第3実施形態に係る乗降用開口部構造を示す図1に対応する斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る乗降用開口部構造を示す図1に対応する斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る乗降用開口部構造を示す図3の7−7線に沿った断面図である。 本発明の第6実施形態に係る乗降用開口部構造の要部を示す側断面図である。 本発明の第7実施形態に係る乗降用開口部構造の要部を示す側断面図である。
符号の説明
10 自動車車体
12 リヤサイドドア
14 リヤサイドドア開口部(乗降用開口部)
24 クォータパネル(開口部形成部材)
24A クォータパネルの傾斜面
24B クォータパネルの車幅方向外側角部
30 リヤシート(乗員着座用シート)
30A リヤシートのシートバック
34 アシストプレート(降車補助手段)
34A アシストプレートの上面(荷重支持部)
34F アシストプレートの湾曲面(干渉防止部)
35 リヤサイドドアの凹部
50 ウエザストリップ
50A ウエザストリップの前端

Claims (6)

  1. 乗員着座用シートの側方に乗降用開口部が設けられた乗降用開口部構造であって、
    前記乗降用開口部の車両後方下部を構成し車両前方下側から車両後方上側に向う傾斜面を備えた開口部形成部材と、
    前記乗員着座用シートのシートバックの車幅方向外側となる前記開口部形成部材の前記傾斜面上に突出して設けられた乗員降車時荷重支持用の降車補助手段と、
    を有することを特徴とする乗降用開口部構造。
  2. 前記降車補助手段の荷重支持部の高さは、前記乗員着座用シートに着座した95%タイルダミーのヒップポイントに対して車両上方に150〜200mmの範囲と、地上高が700〜760mmの範囲と、の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1に記載の乗降用開口部構造。
  3. 前記降車補助手段の荷重支持部は、車両前側下方へ向って傾斜した傾斜面であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗降用開口部構造。
  4. 前記降車補助手段における車両前方側の車幅方向外側部に形成され、前記乗降用開口部から乗降する乗員との干渉を防止するための干渉防止部を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の乗降用開口部構造。
  5. 前記干渉防止部は湾曲面であるを特徴とする請求項4に記載の乗降用開口部構造。
  6. 前記干渉防止部は、前記降車補助手段の車幅方向内側に配置された前記乗降用開口部のウエザストリップの前端と、前記降車補助手段の車幅方向外側に形成された前記開口部形成部材の車幅方向外側角部とを結ぶ直線から車両前方へ突出していることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の乗降用開口部構造。
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