JP6297799B2 - 光コネクタおよび光コネクタの組立方法 - Google Patents
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Description
ハウジングと、
前記ハウジングに収容されるフェルールと、
前記ハウジング内の一方向に沿って伸縮して前記フェルールを付勢する付勢部材と、
を備え、
前記付勢部材は、その幅方向中央部に前記ハウジングの長手方向に延び、前記フェルールに接続される光ファイバを収容する凹部を有している。
光コネクタにおいて、前記ハウジングに前記フェルールを収容した後で、前記付勢部材を前記ハウジング内に組み込む。
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係る光コネクタは、
(1)ハウジングと、
前記ハウジングに収容されるフェルールと、
前記ハウジング内の一方向に沿って伸縮して前記フェルールを付勢する付勢部材と、
を備え、
前記付勢部材は、その幅方向中央部に前記ハウジングの長手方向に延び、前記フェルールに接続される光ファイバを収容する凹部を有している。
この構成によれば、組立作業性に優れた光コネクタを提供することができる。
前記弾性部材が前記収容部材に収容された状態で前記収容部材と前記押さえ部材とが相対的に可動することにより前記付勢部材が伸縮することが好ましい。
この構成によれば、弾性部材が収容部材に収容された状態で伸縮が可能であるため、光ファイバが弾性部材に巻き込まれて絡まるおそれがない。
この構成によれば、押さえ部材が収容部材と嵌合されながら可動するため、弾性部材の付勢力により押さえ部材が収容部材から外れてしまうことを防止できる。
この構成によれば、押さえ部材がガイドピン保持機能を備えることができる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の光コネクタにおいて、前記ハウジングに前記フェルールを収容した後で、前記付勢部材を前記ハウジング内に組み込む。
この構成によれば、組立作業性に優れた光コネクタの組立方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
フェルール本体12Aおよびフランジ部12Bの周方向の中央部には、光ファイバテープ3から露出された複数本の光ファイバ心線が挿入される細径の挿入孔(不図示)が設けられている。
図2に示すように、ハウジング10の内部において、付勢部材30は、ピンキーパ16とスプリングプッシュ18との間に配置されている。付勢部材30は、ハウジング10内の一方向(本例においてはハウジング10内の長手方向)に沿って伸縮してフェルール12を付勢する部材である。この付勢部材30は、断面略U字状に形成され、その幅方向中央部にハウジング10の長手方向に延びるファイバ収容部(凹部の一例)30Aを備えている。図2においてフェルール12に接続される光ファイバテープ3の図示は省略するが、ファイバ収容部(凹部の一例)30Aは、フェルール12に挿通された光ファイバテープ3を収容可能な高さおよび幅を有している。
一対のスプリング32は、例えばコイルスプリングから構成されている。
スプリング収容部34は、断面略U字状の樹脂部材(あるいは金属部材)から構成されている。スプリング収容部34の凹部34Aは、光コネクタ1が組み立てられた際に光ファイバテープ3が収容されるファイバ収容部30Aとしての役割を果たす。スプリング収容部34の凹部34Aを挟んだ両端の壁部34Bには、各スプリング32が挿入される円筒形状の開口部34B1が設けられている。また、壁部34Bの上面および下面には、壁部34Bの長手方向に沿って、開口部34B1まで貫通する細長い溝34Cが設けられている。
基部36Aは、凹部36A1と、凹部36A1を挟んで両端に設けられた壁部36A2とを有しており、スプリング収容部34とほぼ同一の略U字状に形成されている。スプリング押さえ部36の凹部36A1は、スプリング収容部34の凹部34Aとともに、光ファイバテープ3が収容されるファイバ収容部30Aとしての役割を果たす。
一対の押さえ片36Bは、スプリング収容部34の開口部34B1に挿入可能な円筒形状の部材であって、基部36Aの壁部36A2からそれぞれ後方側に突出されている。各押さえ片36Bには、押さえ片36Bの突出方向であって基部36Aの凹部36A1の延伸方向である方向に沿って、スリット36B1が設けられている。また、各押さえ片36Bの先端部の上面および下面には、押さえ片36Bの長手方向に沿って、突起36Cが設けられている。
まず、図6(a)に示すように、光ケーブル2の一端部において外被5を除去または切断し、光ファイバテープ3および抗張力繊維4を露出させる。そして、この光ケーブル2を、スプリングプッシュ18、引留め部材20およびブーツ22に通しておく。
この構成によれば、光コネクタ1の組立の際に、光ファイバテープ3をフェルール12に取り付ける前に付勢部材30を光ケーブル2に通しておく必要がない。そのため、従来のように光ケーブルに前もって通しておいたスプリングをフェルール側に移動させる際に、光ケーブルの外被や抗張力繊維をスプリングが巻きこんでしまうことがない。
以上のように、本実施形態によれば、組立作業性に非常に優れた光コネクタ1を提供することができる。
当該変形例においては、図8(a)に示すように、最初に、スプリング収容部34に挿入されたスプリング押さえ部136のガイドピン収容部136A3にガイドピン14が取り付けられる。続いて、図8(b)に示すように、スプリング押さえ部136の前端部にフェルール12が取り付けられるとともに、フェルール12にガイドピン14が貫通される。
そして、図8(c)に示すように、スプリング収容部34の後端側にスプリングプッシュ18および引留め部材20が取り付けられる。最後に、上記の実施形態と同様に、これらの部材がハウジングに収容されるとともに、ブーツが装着され、光コネクタが作製される。
この構成によれば、スプリング押さえ部136がガイドピン保持機能を備えるため、上記の実施形態のようにピンキーパ16を設ける必要がなく、光コネクタの部品点数を削減することができる。
2:光ケーブル
3:光ファイバテープ(光ファイバの一例)
4:抗張力繊維
5:外被
10:ハウジング
10A:開口部
12:フェルール
12A:フェルール本体
12B:フランジ部
14:ガイドピン
16:ピンキーパ
18:スプリングプッシュ
18A:大径部
18B:小径部
20:引留め部材
22:ブーツ
30:付勢部材
30A:ファイバ収容部
32:スプリング(弾性部材の一例)
34:スプリング収容部(収容部材の一例)
34A:凹部
34B:壁部
34C:溝
36:スプリング押さえ部(押さえ部材の一例)
36A:基部
36B:押さえ片
36B1:スリット
36C:突起
136A3:ガイドピン収容部
Claims (3)
- ハウジングと、
前記ハウジングに収容されるフェルールと、
前記ハウジング内の一方向に沿って伸縮して前記フェルールを付勢する付勢部材と、
を備え、
前記付勢部材は、その幅方向中央部に前記ハウジングの長手方向に延び、前記フェルールに接続される光ファイバを収容する凹部を有しており、
前記付勢部材は、一対の弾性部材と、前記凹部の両側に設けられた一対の弾性部材収容部を有する収容部材と、前記弾性部材を押さえる押さえ部材とを含み、
一対の前記弾性部材は、前記一対の弾性部材収容部にそれぞれ収容され、一対の前記収容部材に収容された状態で前記収容部材と前記押さえ部材とが相対的に可動することにより前記付勢部材が伸縮し、
前記押さえ部材に形成された突起が前記収容部材に形成された溝に嵌合された状態で前記収容部材と前記押さえ部材とが相対的に可動する、光コネクタ。 - 前記押さえ部材は、ガイドピンを保持するガイドピン保持部を構成する、請求項2または請求項1に記載の光コネクタ。
- 請求項1又は2のいずれかに記載の光コネクタにおいて、前記ハウジングに前記フェルールを収容した後で、前記付勢部材を前記ハウジング内に組み込む、光コネクタの組立方法。
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