JP7443540B2 - 光コネクタ及び光コネクタ製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、光コネクタ及び光コネクタ製造方法に関する。
従来の光コネクタとして、例えば特許文献1に記載の光コード付きの光コネクタや、特許文献2に記載の融着接続型の光コネクタが知られている。
特開2008-191410号公報 国際公開第2008/059843号
特許文献1に記載の光コネクタでは、フェルールが後退したときに、フェルールの近傍で光ファイバを撓ませることができる。但し、特許文献1記載の光コネクタの場合、光コードから口出した光ファイバにフェルールが直接取り付けられた構造のため、敷設現場で光コネクタを組み立てることが難しい。
特許文献2に記載の光コネクタでは、フェルールに短尺光ファイバが予め取り付けられており、光コード(光ケーブルを含む)から口出しした光ファイバと短尺光ファイバとを現場にて融着接続することによって、光コネクタを組み立てることが可能である。但し、このような融着接続型の現場付け光コネクタの場合、融着接続点を熱収縮スリーブで保護すると、熱収縮スリーブとフェルールが一体になるため、フェルールの後退時にフェルールの近傍で光ファイバを撓ませることができない。
本発明は、フェルールの後退時にフェルールの近傍で光ファイバを撓ませることが可能な融着接続型の光コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる第1の発明は、短尺ファイバの端部を保持するフェルールと、前記フェルールを保持する保持部材とを備え、前記保持部材は、前記フェルールを摺動可能に保持する保持部と、前記フェルールから延び出る前記短尺ファイバを挿通させるとともに、前記短尺ファイバと別の光ファイバとの融着接続点を保護するスリーブを固定可能な固定部と、前記保持部と前記固定部との間の前記短尺ファイバを収容するとともに、前記フェルールの後退時の撓んだ状態の前記短尺ファイバを収容可能な収容部と、を有することを特徴とする光コネクタである。
また、上記目的を達成するための主たる第2の発明は、短尺ファイバの端部を保持するフェルールを準備すること、前記フェルールを摺動可能に保持する保持部と、前記フェルールから延び出る前記短尺ファイバを挿通させるとともに、前記短尺ファイバと別の光ファイバとの融着接続点を保護するスリーブを固定可能な固定部と、前記保持部と前記固定部との間の前記短尺ファイバを収容するとともに、前記フェルールの後退時の撓んだ状態の前記短尺ファイバを収容可能な収容部と、を有する保持部材を準備すること、前記保持部材の固定部に前記短尺ファイバを挿通させつつ、前記フェルールを前記保持部材の前記保持部に摺動可能に保持させること、前記固定部から延び出た前記短尺ファイバと、光コードから口出した光ファイバとを融着接続すること、融着接続点をスリーブで保護しつつ、前記スリーブの端部を前記固定部に固定すること、及び、前記フェルール、前記保持部材及び前記スリーブをハウジングに収容すること、を行う光コネクタ製造方法である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、フェルールの後退時にフェルールの近傍で光ファイバを撓ませることが可能な融着接続型の光コネクタを実現できる。
図1Aは、光コネクタ100の斜視図である。図1Bは、カップリング43及び前側ハウジング42を外した状態の光コネクタ100の斜視図である。 図2は、光コネクタ100の分解図である。 図3は、光コネクタ100の断面図である。 図4は、本実施形態のフェルール10の斜視図である。 図5A及び図5Bは、保持部材20の斜視図である。 図6A及び図6Bは、保持部材20にフェルール10を保持させた様子の説明図である。 図7A~図7Gは、本実施形態の光コネクタ100の組立方法の説明図である。 図8Aは、参考例の光コネクタ100’の断面説明図である。図8Bは、光コード1が引っ張られた場合の参考例のコネクタの様子の説明図である。 図9Aは、変形例の保持部材20の説明図である。図9Bは、図5A及び図5Bに示す保持部材20の説明図であり、比較説明図である。 図10は、変形例の保持部材20にフェルール10を保持させた様子の説明図である。 図11は、変形例のフェルール10の斜視図である。
後述する明細書及び図面の記載から、本願発明の一例となる実施形態を説明する。
===本実施形態===
<光コネクタの基本構成>
図1Aは、光コネクタ100の斜視図である。図1Bは、カップリング43及び前側ハウジング42を外した状態の光コネクタ100の斜視図である。図2は、光コネクタ100の分解図である。図3は、光コネクタ100の断面図である。ここでは、本実施形態の光コネクタの一例として、光コネクタ100について説明する。
以下の説明では、図1Aに示すように、各方向を定義する。すなわち、光コネクタ100の着脱方向を「前後方向」とし、相手方コネクタ(不図示)の側を「前」とし、逆側を「後」とする。なお、前後方向のことを「着脱方向」と呼ぶこともある。また、光コネクタ100の幅方向を「左右方向」とし、後側から前側を見たときの右側を「右」とし、逆側を「左」とする。また、前後方向及び左右方向に垂直な方向を「上下方向」とし、キー43Aの設けられた側を「上」とし、逆側を「下」とする。
光コネクタ100は、光コード1の端部に取り付けられるコネクタである。光コード1は、外被の内側に光ファイバ5(図2他参照)を収容したコードである。光コード1は、光ケーブルと呼ばれることもある。光コネクタ100は、現場付け光コネクタであり、敷設現場において作業者が光コード1の端部に取り付け可能である。光コネクタ100は、融着接続型のコネクタであり、融着接続点を保護する熱収縮スリーブ60(後述)を内部に収容している。ここでは、光コネクタの一例として、SCコネクタが示されている。但し、光コネクタは、SCコネクタに限られるものではなく、他の形式のコネクタ(例えばLCコネクタなど)でも良い。また、光コネクタは、2連タイプ(Duplex)で構成されても良い。
光コネクタ100は、フェルール10と、保持部材20と、バネ30と、ハウジング40と、ブーツ50とを有する。
図4は、本実施形態のフェルール10の斜視図である。
フェルール10は、光ファイバの端部を保持する部材である。本実施形態のフェルール10は、短尺ファイバ15(短尺の単心光ファイバ)の端部を保持する。本実施形態のフェルール10は、本体部11とフランジ部12とを有する。本体部11は、短尺ファイバ15の端部を保持する部位である。本体部11は、例えばジルコニア製の円筒形フェルールである。但し、本体部11は、ジルコニア製に限られるものではなく、樹脂製でも良い。フランジ部12は、本体部11の外周から突出した部位である。フランジ部12は、バネ30の先端と接触する部位である。フランジ部12がバネ30から力を受けることによって、フェルール10が前側に押圧されることになる。フランジ部12は、本体部11の後側に設けられており、本体部11と一体的に固定されている。フランジ部12は、例えば樹脂や金属(例えばステンレス)で構成される。なお、本体部11及びフランジ部12は、別部材で構成されるものに限られない。例えば、本体部11及びフランジ部12が樹脂で一体成型されることによってフェルール10が構成されても良い。
本実施形態のフェルール10のフランジ部12には、突出部13が設けられている。突出部13は、フランジ部12から後側、つまり光ファイバの長手方向に向かって突出した部位であり、保持部材20に摺動可能に保持される部位である。なお、「摺動可能」とは、前後方向において保持部材20と相対的に移動可能な状態を意味する。突出部13は、円筒状の部位であり、短尺ファイバ15を挿通させる挿通穴13Aを有する。挿通穴13Aに挿通された短尺ファイバ15の後端が、突出部13よりも後側に延び出ている。なお、短尺ファイバ15の後端は、光コード1から口出しされた光ファイバ5と融着接続されることになる。
突出部13は、係合部13Bと、案内部13Cとを有する。
係合部13Bは、保持部材20に摺動可能に係合する部位である。ここでは、一対の係合部13Bが突出部13の左右の外周(円筒状部位の円周に交わる方向)に設けられている。但し、係合部13Bの数や配置は、これに限られるものではない。係合部13Bが保持部材20に係合することによって、フェルール10が保持部材20から前抜けすることが防止される。ここでは、係合部13Bは、円筒状の突出部13の外周面から外側に突出した爪状の部位(爪部;係合爪)として構成されている。但し、係合部13Bは、保持部材20の係合部21Aと摺動可能に係合可能であれば他の形状(例えば窓状)でも良い。
案内部13Cは、前後方向を軸とする回転方向の移動を制限しつつ、前後方向に移動可能(摺動可能)に案内する部位である。ここでは、案内部13Cは、前後方向に沿った凸状で構成されている。但し、案内部13Cは、凸状に限られるものではなく、他の形状(例えば溝状)でも良い。また、案内部13Cは、無くても良い。
図5A及び図5Bは、保持部材20の斜視図である。図6A及び図6Bは、保持部材20にフェルール10を保持させた様子の説明図である。図6Aは、バネ30の無い状態で保持部材20にフェルール10を保持させた様子の説明図である。図6Bは、バネ30を介在させた状態で保持部材20にフェルール10を保持させた様子の説明図である。
保持部材20は、フェルール10を摺動可能に保持する部材である。保持部材20は、保持部21と、固定部22と、収容部23と、フランジ部24とを有する。
保持部21は、フェルール10(詳しくは突出部13)を摺動可能に保持する部位である。保持部21は、円筒状の部位であり、保持部材20の前側(フェルール10の側)に設けられている。円筒状の保持部21の内側に、フェルール10の円筒状の突出部13が摺動可能に配置されている。円筒状の保持部21は、バネ30の内側に配置されることになる。
保持部21は、係合部21Aと、案内部21Bとを有する。
係合部21Aは、フェルール10側の係合部13Bが摺動可能に係合する部位である。ここでは、係合部21Aは、前後方向に沿った窓状の部位(窓部;長穴)として構成されている。但し、係合部21Aは、フェルール10側の係合部13Bが摺動可能に係合可能であれば、他の形状(例えば爪状)でも良い。保持部21が係合部21A(フェルール10側の係合部13Bが摺動可能に係合する係合部21A)を有することにより、フェルール10が前抜けしないように保持部材20にフェルール10を保持させることができる。
案内部21Bは、前後方向を軸とする回転方向の移動を制限しつつ、前後方向に移動可能(摺動可能)に案内する部位である。ここでは、案内部21Bは、前後方向に沿った溝状に構成されており、フェルール10側の案内部13Cを前後方向に案内可能である。但し、案内部21Bは、溝状に限られるものではなく、他の形状(例えば凸状)でも良い。また、案内部21Bは、無くても良い。
固定部22は、熱収縮スリーブ60を固定する部位(スリーブ固定部)である。固定部22は、円筒状の部位であり、短尺ファイバ15を挿通させる挿通穴22Aを有する。固定部22は、保持部材20の後側に設けられている。図6A及び図6Bに示すように、保持部材20にフェルール10を保持させた状態では、挿通穴22Aに挿通された短尺ファイバ15の後端が、固定部22よりも後側に延び出た状態になる。固定部22は、保持部材20の後側(熱収縮スリーブ60側)に向かって突出した部位である。固定部22に熱収縮スリーブ60の前端が被せられた状態で熱収縮スリーブ60が加熱されることによって、収縮後の熱収縮スリーブ60の前端が固定部22に固定されることになる。円筒状の固定部22の外周面には、熱収縮スリーブ60を固定しやすくするための凹凸(波状外径)が形成されている。但し、固定部22の外周面に凹凸が形成されなくても良い。なお、収縮後の熱収縮スリーブ60の前端が固定部22に固定されることによって、保持部材20と熱収縮スリーブ60は一体的に構成されることになる。
収容部23は、保持部21と固定部22との間で短尺ファイバ15を収容する部位である。収容部23は、円筒状の部位であり、保持部21と固定部22との間に配置されている。円筒状の収容部23は、バネ30の内側に配置されることになる。収容部23の内部には空洞が形成されており、収容部23の内部で短尺ファイバ15が撓むことが可能である。コネクタ接続時にフェルール10が後退し、これにより短尺ファイバ15が撓んだ状態になるが、収容部23は、フェルール10後退時の撓んだ状態の短尺ファイバ15を空洞内で収容可能である。
本実施形態では、図3に示すように、フェルール10が後退する前(フェルール10が相手方フェルールに突き当てられる前)においても、収容部23の内部で短尺ファイバ15が撓んだ状態で収容されている。予め短尺ファイバ15が撓んだ状態にすることによって、フェルール10後退時に短尺ファイバ15が撓む際に、短尺ファイバ15が真っ直ぐな状態から撓む場合と比べて、短尺ファイバ15にかかる負荷を軽減させることができ、コネクタ接続時の信号損失を抑制できる。但し、フェルール10の後退前に短尺ファイバ15が撓んでいなくても良い。
フランジ部24は、保持部材20の外周から突出した部位であり、バネ30の後端と接触する部位である。図6Bに示すように、保持部材20のフランジ部24とフェルール10のフランジ部12との間にバネ30が配置されることになる。但し、保持部材20にフランジ部24を設けずに、バネ30の後端を後側ハウジング41の前端面に接触させても良い。
フランジ部24の後端面は、後側ハウジング41(後述)に接触している。言い換えると、保持部材20は、フランジ部24によって後側ハウジング41から支持されている。これにより、仮にコネクタ接続時に光コード1が後側に引っ張られても、保持部材20が後側ハウジング41によって後側から支持された状態であるため、保持部材20が後側に移動することを抑制できる。このように、フランジ部24は、光コード1の引っ張りに対するストッパーとしての機能を有する。なお、フランジ部24の後端面は、熱収縮スリーブ60の位置決めを行う機能も有する(後述)。
バネ30は、フェルール10を後退可能に押圧する部材である。バネ30がフェルール10を前側に押圧することによって、コネクタ接続時に、フェルール10が相手方フェルール(不図示)と所定の力で突き合わせられることになる。また、コネクタ接続時にバネ30が圧縮変形することによって、フェルール10が後退可能になる。本実施形態では、保持部材20の係合部21Aとフェルール10の係合部13Bとが係合することによってフェルール10が前抜けされないように保持部材20に保持されているため、圧縮変形させた状態のバネ30を、保持部材20のフランジ部24とフェルール10のフランジ部12との間に配置させることができる。なお、本実施形態では、相手方フェルールと所定の力で突き合うようにバネ30の強度が設定されている。
本実施形態では、バネ30は、保持部材20の収容部23の外側に配置されている。これにより、収容部23に収容されている短尺ファイバ15がバネ30と接触することを抑制できる。なお、短尺ファイバ15が撓んだときにバネ30に接触すると、短尺ファイバ15が損傷するおそれがある。これに対し、本実施形態では、バネ30が収容部23の外側に配置されているため、撓んだ短尺ファイバ15がバネ30に接触することを抑制でき、短尺ファイバ15の損傷を抑制できる。
熱収縮スリーブ60は、融着接続点を保護する部材である。熱収縮スリーブ60は、保護スリーブ(若しくは熱収縮チューブ、保護チューブなど)と呼ばれることがある。熱収縮スリーブ60は、フェルール10の短尺ファイバ15と、光コード1から口出しされた光ファイバ5との融着接続点を保護する。熱収縮スリーブ60の前端は、保持部材20の固定部22に被せられた状態で固定されている。熱収縮スリーブ60の後端は、光コード1の外被の前縁(光コード1の外被の剥き際)に被せられた状態で固定されている(後述;図7D参照)。熱収縮スリーブ60が加熱されることによって、収縮後の熱収縮スリーブ60の前端が固定部22に固定されるとともに、後端が光コード1に固定されることになる(後述)。これにより、熱収縮スリーブ60を介して、保持部材20と光コード1(詳しくは外被の前縁)とが一体的に構成されることになる。
ハウジング40は、フェルール10、保持部材20、熱収縮スリーブ60などの部材を収容する部材である。ハウジング40は、後側ハウジング41と、前側ハウジング42とを有する。なお、図中に示す後側ハウジング41や前側ハウジング42はハウジング40の一例であり、ハウジング40は、この形状に限られるものではない。
後側ハウジング41は、ハウジング40の後部を構成する部材である。後側ハウジング41は、角筒状の部材であり、ストップリングと呼ばれることもある。前側ハウジング42は、ハウジング40の前部を構成する部材である。後側ハウジング41の前端面は、保持部材20のフランジ部24と接触している。後側ハウジング41の前端面は、保持部材20を後側から支持する支持面として機能する。後側ハウジング41が保持部材20を後側から支持することによって、仮にコネクタ接続時に光コード1が後側に引っ張られても、保持部材20が後側に移動することを防止できる(後述)。なお、保持部材20が後側に移動することを防止することによって、フェルール10が後側に引っ張られてしまうことを抑制でき、信号損失の増大を抑制できる(後述)。
前側ハウジング42は、角筒状の部材であり、プラグフレームと呼ばれることもある。図3に示すように、前側ハウジング42の内部には突起部42Aが設けられている。突起部42Aは、フェルール10のフランジ部12と接触し、バネ30に押圧されているフェルール10の前抜けを防止する部位である。これにより、前側ハウジング42は、フェルール10を後退可能に収容している。
前側ハウジング42は、カップリング43を有する。カップリング43は、光コネクタ100を外すときに操作する部材(引っ張る部材)であり、前側ハウジング42に対して摺動可能に設けられている。カップリング43には、光コネクタ100の向きを規定するためのキー43Aが設けられている。但し、前側ハウジング42がカップリング43を備えていなくても良い。
本実施形態では、図3に示すように、ハウジング40にフェルール10と保持部材20とを収容させたときに、撓んだ状態の短尺ファイバ15が収容部23に収容されることになる。このように撓んだ状態の短尺ファイバ15を収容することによって、フェルール10後退時に短尺ファイバ15が撓む際に、短尺ファイバ15が真っ直ぐな状態から撓む場合と比べて、短尺ファイバ15にかかる負荷を軽減させることができ、コネクタ接続時の信号損失を抑制できる。
ブーツ50は、光コード1を保護する部材である。ブーツ50は、光コネクタ100の後部に設けられている。
<参考例との比較>
図8Aは、参考例の光コネクタ100’の断面説明図である。
参考例の光コネクタ100’は、フェルール10と、バネ30と、ハウジング40(後側ハウジング41及び前側ハウジング42)と、ブーツ50とを備えており、保持部材20を備えていない。参考例のフェルール10のフランジ部12から後側に突出部13が設けられており、参考例では、フェルール10の突出部13が熱収縮スリーブ60を固定する固定部(スリーブ固定部)として機能する。参考例では、熱収縮スリーブ60の前端はフェルール10の突出部13に固定されており、熱収縮スリーブ60の後端は、光コード1の外被の前縁に固定されている(不図示;後述する図7Dと同様)。このため、参考例では、熱収縮スリーブ60を介して、フェルール10と光コード1(詳しくは外被の前縁)とが一体的に構成されている。参考例の光コネクタ100’は、保持部材20を備えていないので、バネ30は、フェルール10のフランジ部12と後側ハウジング41との間に配置されている。参考例では、フェルール10の後退時にフェルール10の近傍で光ファイバを撓ませることができない。参考例では、コネクタ接続時にフェルール10が相手方フェルール(不図示)と突き合わせられると、フェルール10が熱収縮スリーブ60と一体で後退することになる。
図8Bは、光コード1が引っ張られた場合の参考例のコネクタの様子の説明図である。参考例では、光コード1が後側に引っ張られると、熱収縮スリーブ60を介してフェルール10が後側に引っ張られる。光コード1の引っ張り力が強い場合には、フェルール10は、バネ30の力に抗して、図8Bに示すように、後側に移動することになる。このため、仮にコネクタ接続時に光コード1が強い力で引っ張られると、フェルール10が後側に移動することによって、フェルール10が相手方コネクタのフェルールと離間するおそれがあり、信号損失が増大するおそれがある。
参考例の光コネクタ100’では、バネ30の力を強く設定すれば、光コード1の引っ張り力に対抗することができ、光コード1が引っ張られたときにフェルール10が後退することを抑制することが可能である。但し、バネ30の力を強く設定してしまうと、コネクタ接続時に、フェルール10が相手方フェルールと突き合う力が強くなり過ぎてしまい、所定の力でフェルール同士を突き合わせることができなくなる。
なお、例えば、Transmission with Applied Load(Telcordia GR-326-CORE Issue4 4.4.3.5、以下「TWAL」と呼ぶ)には、光コネクタから延び出る光コードに引っ張り荷重を負荷しながら信号損失を測定する試験が規定されている。また、例えばIEC 61753-1には、所定の力でフェルール同士を突き合わせることが規定されている。参考例の構成では、フェルール10の後退時にフェルール10の近傍で光ファイバを撓ませることができない構成であることに起因して、TWALの規定と、IEC 61753-1の規定の両方を同時に満たすことは困難である。
これに対し、本実施形態の光コネクタ100は、参考例の光コネクタ100’とは異なり、フェルール10を保持する保持部材20を備えており、保持部材20は、熱収縮スリーブ60を固定する固定部22を備えている。これにより、本実施形態では、熱収縮スリーブ60を介して保持部材20と光コード1(詳しくは外被の前縁)とが一体的に構成されるため、光コード1が後側に引っ張られると、熱収縮スリーブ60を介して保持部材20が後側に引っ張られることになる。また、本実施形態の保持部材20は、フェルール10を摺動可能に保持する保持部21を備えるため、光コード1が後側に引っ張られても、その力がフェルール10に伝達されることを抑制できる。これにより、本実施形態では、光コード1が引っ張られても、フェルール10が後側に引っ張られてしまうことを抑制できる。加えて、本実施形態の保持部材20は、後側ハウジング41に後側から支持されているため、光コード1が後側に引っ張られても、保持部材20が後側に移動することが防止されている。これにより、本実施形態では、光コード1が引っ張られても、フェルール10が後側に引っ張られてしまうことを抑制できる。このような理由から、本実施形態では、光コード1が後側に引っ張られても、信号損失の増大を抑制できる。
また、本実施形態では、保持部材20は、フェルール10を摺動可能に保持する保持部21と、フェルール10の後退時の撓んだ状態の短尺ファイバ15を収容可能な収容部23とを備えることによって、保持部材20が後退できない状況下であっても、フェルール10の後退時にフェルール10の近傍で光ファイバ(短尺ファイバ15)を撓ませることが可能な構成になっている。このような構成である上に、光コード1の引っ張り力に対抗するためにバネ30の力を強く設定する必要が無い構成であるため、本実施形態では、相手方フェルールと所定の力で突き合うようにバネ30の強度を設定することが可能である。
したがって、本実施形態では、光コネクタ100が保持部21、固定部22及び収容部23を有する保持部材20を備えることによって、光コード1が引っ張られても信号損失の増大を抑制すること、及び、フェルール10を所定の力で相手方フェルールに突き合わせること、の両方を実現可能となる。また、本実施形態では、例えば、TWALの規定と、IEC 61753-1の規定の両方を同時に満たすことが可能となる。
<光コネクタ100の組立方法>
図7A~図7Gは、本実施形態の光コネクタ100の組立方法の説明図である。なお、図7A~図7Gは、光コネクタ100の製造方法の説明図でもある。
まず、作業者は、前述のフェルール10(図4参照)と、保持部材20(図5A及び図5B参照)とを準備する。
次に、作業者は、図7Aに示すように、保持部材20にフェルール10を保持させる。このとき、作業者は、保持部材20の固定部22に短尺ファイバ15を挿通させつつ、フェルール10を保持部材20の保持部21に摺動可能に保持させる(図6A及び図6B参照)。また、作業者は、フェルール10のフランジ部12と保持部材20のフランジ部24との間にバネ30を配置させるとともに、フェルール10の係合部13Bと保持部材20の係合部21Aとを係合させて、保持部材20にフェルール10を保持させる。なお、フェルール10の係合部13Bと保持部材20の係合部21Aとを係合させると、フェルール10、保持部材20及びバネ30で構成された集合体は、図6Bに示す通りの構成になる。このとき、バネ30は若干圧縮された状態になるが、フェルール10の係合部13Bと保持部材20の係合部21Aとを係合しているため、フェルール10が保持部材20から前抜けすることが防止されている。また、バネ30は保持部材20の収容部23の外側に配置される。これにより、短尺ファイバ15がバネ30に接触することが防止されている。フェルール10の係合部13Bと保持部材20の係合部21Aとを係合させたとき、フェルール10に保持されている短尺ファイバ15は、保持部材20の固定部22の挿通穴22Aに挿通されるとともに、固定部22よりも後側に延び出た状態になる。
次に、作業者は、図7Bに示すように、フェルール10、保持部材20及びバネ30で構成された集合体をホルダ72にセットする。ホルダ72は、融着接続機に光ファイバをセットするための部材である。なお、本実施形態では、図7Bに示すように、フェルール10にキャップ部材71が取り付けられる。キャップ部材71は、融着接続後に作業者が融着接続点に引っ張り力を与えるための部材である。
また、作業者は、光コード1から光ファイバ5を口出しするとともに、光コード1(光ファイバ5)を別のホルダ72にセットする。また、作業者は、光コード1をホルダ72にセットする前に、ブーツ50、後側ハウジング41及び熱収縮スリーブ60などの部材を光コード1に予め挿通させておく。また、作業者は、光ファイバ5の被覆を除去したり、光ファイバ5を所定長さにカットしたりするなど、光ファイバ5に対して前処理を施す。
次に、作業者は、図7Cに示すように、ホルダ72を融着接続機にセットし、短尺ファイバ15と、光コード1から口出しした光ファイバ5とを融着接続する。融着接続後、作業者は、ホルダ72を開けて、融着接続点に熱収縮スリーブ60を被せるとともに、熱収縮スリーブ60を加熱機で加熱する。なお、このとき、作業者は、キャップ部材71と光コード1とを保持して融着接続点に引っ張り力を付与しながら、融着接続点に熱収縮スリーブ60を被せる作業や、熱収縮スリーブ60を加熱機にセットする作業などを行うことになる。フェルール10にキャップ部材71が取り付けられることにより、融着接続点に引っ張り力を付与する作業が容易になる。
作業者は、融着接続点に熱収縮スリーブ60を被せるとき、光コード1に予め挿通させた熱収縮スリーブ60を移動させることになる。このとき、作業者は、熱収縮スリーブ60の前端が保持部材20のフランジ部24の後端面に突き当たるまで、熱収縮スリーブ60を前側(フェルール10の側)に移動させる。熱収縮スリーブ60の前端が保持部材20のフランジ部24の後端面に突き当たった状態では、熱収縮スリーブ60の前端が保持部材20の固定部22に被せられた状態になり、融着接続点に熱収縮スリーブ60が被せられた状態になり、熱収縮スリーブ60の後端が光コード1の外被の前縁(光コード1の外被の剥き際)に被せられた状態になる。このように、本実施形態では、保持部材20のフランジ部24は、熱収縮スリーブ60の位置決めを行う機能を有する。作業者は、熱収縮スリーブ60の前端が保持部材20のフランジ部24の後端面に突き当たるまで熱収縮スリーブ60を移動させれば良いだけなので、熱収縮スリーブ60を所望の位置まで移動させる作業は容易である。
熱収縮スリーブ60が加熱機によって加熱されると、融着接続点が熱収縮スリーブ60によって保護された状態になる。また、熱収縮スリーブ60が加熱機によって加熱されると、熱収縮スリーブ60の前端は保持部材20の固定部22に固定された状態になるとともに、熱収縮スリーブ60の後端は、光コード1に固定された状態になる(図7D参照)。
熱収縮スリーブ60の加熱後、図7Dに示すように、作業者は、フェルール10に取り付けていたキャップ部材71を外す。キャップ部材71を外した後、図7Eに示すように、作業者は、前側ハウジング42と後側ハウジング41とを係合させて、フェルール10、保持部材20、熱収縮スリーブ60などの部材をハウジング40に収容する。このとき、保持部材20のフランジ部24が後側ハウジング41に接触するとともに、フェルール10のフランジ部12が前側ハウジング42の突起部42Aに接触する。そして、保持部材20がフェルール10を摺動可能に保持しているので、フェルール10と保持部材20とが近接しながらハウジング40に収容されることになる。フェルール10と保持部材20とが近接することによって、図3に示すように、保持部材20の収容部23の内部で短尺ファイバ15が撓んだ状態になる。つまり、本実施形態では、ハウジング40にフェルール10と保持部材20とを収容させたときに、撓んだ状態の短尺ファイバ15が収容部23に収容されることになる。
図7Eに示すように前側ハウジング42が取り付けられた後、作業者は、図7Fに示すように、前側ハウジング42にカップリング43を取り付ける。これにより、図7Gに示すように、本実施形態の光コネクタ100が組み立てられる(光コネクタ100が製造される)。本実施形態では、保持部21、固定部22及び収容部23を有する保持部材20を備えた光コネクタ100を組み立てること(製造すること)ができる。また、本実施形態によって組み立てられた光コネクタ100によれば、既に説明した通り、光コード1が引っ張られても信号損失の増大を抑制すること、及び、フェルール10を所定の力で相手方フェルールに突き合わせること、の両方を実現可能である。
<変形例>
図9Aは、変形例の保持部材20の説明図である。図9Bは、図5A及び図5Bに示す保持部材20の説明図であり、比較説明図である。図10は、変形例の保持部材20にフェルール10を保持させた様子の説明図である。変形例においても、保持部材20は、保持部21と、固定部22と、収容部23と、フランジ部24とを有する。また、変形例においても、保持部21は、保持部21は、係合部21Aと、案内部21Bとを有する。
図9Aに示すように、変形例の保持部材20は、誘導部25を有する。誘導部25は、光ファイバ(短尺ファイバ15)の撓む方向を誘導する部位である。誘導部25は、前後方向に垂直な所定方向(ここでは上下方向)に沿った溝状の部位であり、挿通穴22Aの収容部23側の開口に設けられている。誘導部25は、溝の方向に沿って、短尺ファイバ15の撓む方向を誘導することができる。このため、以下の説明では、誘導部25の溝の方向(ここでは上下方向)のことを「誘導方向」と呼ぶことがある。ここでは、誘導部25の溝が上下方向に沿っているため、誘導方向は上下方向であり、誘導部25は、短尺ファイバ15の撓む方向を上下方向に誘導することになる。但し、誘導方向は、上下方向に限られるものではなく、左右方向でも良いし、他の方向でも良い。
図9Bに示すように保持部材20が誘導部25を有しない場合、光ファイバ(短尺ファイバ15)は、収容部23の内部において、前後方向に垂直な様々な方向に撓むことが可能であり、更に、例えば上下方向に撓んだ状態から左右方向に撓んだ状態に動くことも可能である。この結果、保持部材20が誘導部25を有しない場合には、収容部23の内部で撓んだ短尺ファイバ15にかかる負荷が大きくなるおそれがある。これに対し、図9Aに示す変形例によれば、誘導部25によって短尺ファイバ15の撓む方向を誘導方向に制限できるため、図9Bに示す保持部材20と比べて、短尺ファイバ15にかかる負荷を抑制することができる。
また、変形例では、保持部21に厚肉部21Cが設けられている。厚肉部21Cは、保持部21の厚肉部21C以外の部位と比べて、半径方向の寸法が厚い部位である。厚肉部21Cは、図9Aに示すように、誘導方向と交差する方向に配置されており、ここでは保持部21の左右の部位に設けられている。変形例では誘導方向と交差する方向には短尺ファイバ15が撓まないため、誘導方向と交差する方向に厚肉部21Cを配置しても、厚肉部21Cが短尺ファイバ15に接触しないで済む(厚肉部21Cが短尺ファイバ15と干渉しない)。なお、図9Bに示すように、保持部材20が誘導部25を有しない場合、短尺ファイバ15は、収容部23の内部で様々な方向に撓むことがあるため、厚肉部21Cを設けることができないため、筒状の保持部21は全周で比較的薄くなる。これに対し、変形例では、保持部21は厚肉部21Cを有するため、図9Bに示す保持部21と比べて、保持部21の強度を向上させることができる。
更に、変形例では、保持部21の係合部21Aは、厚肉部21Cに設けられている。係合部21Aは窓状(穴)として構成されているため、係合部21Aの配置された部位では保持部21の強度が低下し易くなるが、変形例では、係合部21Aが厚肉部21Cに設けられているため、保持部21の強度の低下を抑制することができる。また、変形例では、係合部21Aが厚肉部21Cに設けられているため、保持部21の係合部21Aにフェルール10の係合部13B(爪状の部位)を係合させるときに(図7A参照)、保持部21の損傷を抑制することができる。
図11は、変形例のフェルール10の斜視図である。変形例においても、フェルール10は、本体部11とフランジ部12とを有しており、フランジ部12は突出部13を有している。
変形例の突出部13には、スリット14が設けられている。スリット14は、撓んだ光ファイバ(短尺ファイバ15)を逃がす部位である。図10に示すように、短尺ファイバ15が撓むと、短尺ファイバ15がスリット14の間に入り込む。突出部13にスリット14が設けられることによって、撓んだ短尺ファイバ15が突出部13に干渉することを抑制できる。既に説明した通り、変形例では保持部材20の誘導部25によって短尺ファイバ15が誘導方向(ここでは上下方向)に撓むため、スリット14は、突出部13の誘導方向(ここでは上下方向)の部位に設けられている。
変形例の突出部13は、図4に示す突出部13と比べると、スリット14以外の部位において半径方向の寸法が厚い。変形例では、短尺ファイバ15は誘導方向(ここでは上下方向)と交差する方向には撓まないため、誘導方向と交差する方向の突出部13を厚く構成しても、突出部13の内壁面が短尺ファイバ15に干渉しない。言い換えると、突出部13を厚く構成しても、スリット14が設けられることによって、短尺ファイバ15の撓む空間を十分に確保できる。
変形例では、突出部13がスリット14によって左右に2つに分割されている。このため、突出部13の半径方向の寸法が厚くても、スリット14によって分割された突出部13は、内側に向かって弾性変形し易い構造である。
また、変形例では、スリット14によって2つに分割された突出部13のそれぞれの側面には、係合部13B(爪状の部位;フェルール側係合部)が設けられている。スリット14によって分割された突出部13は内側に弾性変形させ易いため、突出部13の側面の係合部13Bは、保持部21の係合部21Aに係合させ易い構造となる。付言すると、変形例では、突出部13の係合部13Bを保持部21の係合部21Aに係合させ易い構造であるとともに、保持部21や突出部13の半径方向の寸法が厚い構造であるため、保持部21の係合部21Aにフェルール10の係合部13Bを係合させるときに(図7A参照)、保持部21の損傷を抑制する効果を相乗的に得ることができる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 光コード、5 光ファイバ、
10 フェルール、11 本体部、
12 フランジ部、13 突出部、
13A 挿通穴、13B 係合部、13C 案内部、
14 スリット、15 短尺ファイバ、
20 保持部材、21 保持部、
21A 係合部、21B 案内部、21C 厚肉部、
22 固定部、22A 挿通穴、
23 収容部、24 フランジ部、25 誘導部、
30 バネ、40 ハウジング、
41 後側ハウジング、42 前側ハウジング、42A 突起部、
43 カップリング、43A キー、
50 ブーツ、60 熱収縮スリーブ、
71 キャップ部材、72 ホルダ、
100 光コネクタ

Claims (12)

  1. 短尺ファイバの端部を保持するフェルールと、
    前記フェルールを保持する保持部材と
    を備え、
    前記保持部材は、
    前記フェルールを摺動可能に保持する保持部と、
    前記フェルールから延び出る前記短尺ファイバを挿通させるとともに、前記短尺ファイバと別の光ファイバとの融着接続点を保護するスリーブを固定可能な固定部と、
    前記保持部と前記固定部との間の前記短尺ファイバを収容するとともに、前記フェルールの後退時の撓んだ状態の前記短尺ファイバを収容可能な収容部と、を有し、
    前記短尺ファイバは、予め撓んだ状態で前記収容部に収容されている
    ことを特徴とする光コネクタ。
  2. 請求項1に記載の光コネクタであって、
    前記保持部材を固定するハウジングを備えることを特徴とする光コネクタ。
  3. 請求項1又は2に記載の光コネクタであって、
    前記フェルールを押圧するためのバネを備え、
    前記バネは、前記収容部の外側に配置されることを特徴とする光コネクタ。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の光コネクタであって、
    前記保持部材は、前記フェルールを押圧するバネの端部と接触するフランジ部を有することを特徴とする光コネクタ。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の光コネクタであって、
    前記光コネクタは、ハウジングを備えており、
    前記ハウジングに前記フェルールと前記保持部材とを収容させたときに、撓んだ状態の前記短尺ファイバが前記収容部に収容されることを特徴とする光コネクタ。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の光コネクタであって、
    前記フェルールは、前記短尺ファイバの端部を保持する本体部と、前記本体部の外周から突出したフランジ部と、フェルール側係合部を有する突出部と、を有しており、
    前記保持部は、前記フェルール側係合部が摺動可能に係合する係合部を有することを特徴とする光コネクタ。
  7. 請求項1~6のいずれかに記載の光コネクタであって、
    前記保持部材は、前記短尺ファイバの撓む方向を誘導する誘導部を有することを特徴とする光コネクタ。
  8. 請求項7に記載の光コネクタであって、
    前記保持部は、前記短尺ファイバの前記撓む方向と交差する方向の部位に厚肉部を有することを特徴とする光コネクタ。
  9. 請求項8に記載の光コネクタであって、
    前記フェルールは、前記短尺ファイバの端部を保持する本体部と、前記本体部の外周から突出したフランジ部と、フェルール側係合部を有する突出部と、を有しており、
    前記厚肉部には、前記フェルール側係合部が摺動可能に係合する係合部が設けられていることを特徴とする光コネクタ。
  10. 請求項9に記載の光コネクタであって、
    前記突出部は、前記短尺ファイバの前記撓む方向に沿ったスリットを有することを特徴とする光コネクタ。
  11. 請求項10に記載の光コネクタであって、
    前記スリットによって2つに分割された前記突出部のそれぞれの側面に、前記フェルール側係合部が設けられていることを特徴とする光コネクタ。
  12. 短尺ファイバの端部を保持するフェルールを準備すること、
    前記フェルールを摺動可能に保持する保持部と、前記フェルールから延び出る前記短尺ファイバを挿通させるとともに、前記短尺ファイバと別の光ファイバとの融着接続点を保護するスリーブを固定可能な固定部と、前記保持部と前記固定部との間の前記短尺ファイバを収容するとともに、前記フェルールの後退時の撓んだ状態の前記短尺ファイバを収容可能な収容部と、を有する保持部材を準備すること、
    前記保持部材の固定部に前記短尺ファイバを挿通させつつ、前記フェルールを前記保持部材の前記保持部に摺動可能に保持させること、
    前記固定部から延び出た前記短尺ファイバと、光コードから口出した光ファイバとを融着接続すること、
    融着接続点をスリーブで保護しつつ、前記スリーブの端部を前記固定部に固定すること、及び、
    前記フェルール、前記保持部材及び前記スリーブを、前記短尺ファイバが撓んだ状態でハウジングに収容すること、
    を行う光コネクタ製造方法。
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