JP5427446B2 - コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法 - Google Patents

コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバコード又は光ファイバケーブルであり、光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる光伝送体の先端に光コネクタが組み立てられた現場組立型のコネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法に関し、特に融着接続を採用したコネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法に関する。
従来、光ファイバの先端に光コネクタを組み立てる作業を、接続現場にて行うことができる構造のものが幾つか提案されている。また、光ファイバテープ心線等の多心の光ファイバの先端に多心光コネクタを組み立てる技術として、前記光ファイバと多心用のフェルールに内挿された複数本の内蔵光ファイバとを突き合わせ接続した状態で半割り部品の間に挟み込んで突き合わせ接続状態を維持するメカニカルスプライス機構を内蔵した構成のものがある(例えば特許文献1)。
特開2002−196189号公報
特許文献1記載の光コネクタでは、半割り部品に形成された位置決め溝によって光ファイバ同士を精密に位置決めして突き合わせ状態を得る構成になっており、精密加工を要する部品の存在により、低コスト化に限界があるといった不満があった。
一方、光ファイバの先端に光コネクタを組み立てる技術として、前記光ファイバとフェルールに内挿されている内蔵光ファイバとを融着接続により接続し、融着接続部を樹脂等を用いて補強した融着補強部を光コネクタのハウジングに収納する技術も従来から知られている。融着による接続の場合は、例えばアーク放電式の融着接続機等を用いて融着接続が完了した接続部を光コネクタのハウジングに収納するので、光コネクタとしては光ファイバ同士の接続のための精密位置決め部品等は必要が無く、低コスト化が容易であるいったメリットがある。
しかしながら、融着補強部を光コネクタのハウジング内に収納する場合、ハウジング内で融着補強部がフリー(揺動可能)な状態になっているため、コネクタ接続時にフェルールがハウジングに押し込まれた際に、フェルールと融着補強部との間の光ファイバ(内蔵光ファイバ)に過度の曲がりが生じてしまうことがあるといった問題があった。すなわち、ハウジングの内側空間は、融着接続部のサイズのばらつきや、補強用樹脂の偏在などに起因する融着補強部の大きさや形状のばらつきに対応して融着補強部を収納可能とする必要性から、想定される融着補強部のサイズに対して充分な余裕を確保できる大きさとされる。このため、多くの場合、ハウジング内で融着補強部はフリー(揺動可能)な状態で収納されることとなる。
多心コネクタの場合は、単心に比べて融着補強部のサイズが大きくなることから、ハウジング内での融着補強部の揺動によって光ファイバに与えるストレスも大きい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ハウジング内の融着接続部とフェルールとの間の光ファイバに過度の曲がりが生じるといった不都合を防止できるコネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、光伝送体である多心の光ファイバの先端に光コネクタが組み立てられたコネクタ付き光伝送体であって、前記光コネクタは、ハウジング内に、フェルールと、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバの前記フェルールの先端側の接合端面とは反対の後端から突出された部分と前記光ファイバとの融着接続部が該融着接続部を収納した補強スリーブの内側に設けられた樹脂中に埋め込まれてなる接続補強部と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリングとを具備し、前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバが内挿固定されこれら内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記接合端面を有するフェルール本体と、このフェルール本体の前記接合端面とは反対の後端側に筒状に突設されたスリーブ固定部とを具備し、このスリーブ固定部に前記補強スリーブの一端が外挿固定されて前記フェルールと前記接続補強部とが一体化され、前記内蔵光ファイバは前記フェルール本体から前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールの後側に突出され、前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールの前記フェルール本体の前記スリーブ固定部から両側に張り出された部分と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とするコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項2に係る発明は、多心の光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる光伝送体の先端に光コネクタが組み立てられたコネクタ付き光伝送体であって、前記光コネクタは、ハウジング内に、フェルールと、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバの前記フェルールの先端側の接合端面とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体の端末に露出された光ファイバとの融着接続部が該融着接続部を収納した補強スリーブの内側に設けられた樹脂中に埋め込まれてなる接続補強部と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリングとを具備し、前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバが内挿固定されこれら内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記接合端面を有するフェルール本体と、このフェルール本体の前記接合端面とは反対の後端側に筒状に突設されたスリーブ固定部とを具備し、このスリーブ固定部に前記補強スリーブの一端が外挿固定されて前記フェルールと前記接続補強部とが一体化されており、前記内蔵光ファイバは前記フェルール本体から前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールの後側に突出され、前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールの前記フェルール本体の前記スリーブ固定部から両側に張り出された部分と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とするコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項3に係る発明は、前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体が、前記接続補強部の補強スリーブの内側の樹脂中に埋め込まれて固着されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項4に係る発明は、前記フェルールは、一対のガイドピンの嵌合によって位置決めして突き合わせ接続されるピン嵌合位置決め方式のフェルールであり、前記フェルール本体の互いに離隔した2箇所に前記ガイドピンが嵌合されるガイドピン穴が該フェルール本体を前後方向に貫通して形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項5に係る発明は、前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部に外挿固定された一端とは反対側の他端に前記光伝送体の端末が内挿固定され、前記光伝送体の端末と前記接続補強部とが一体化されており、前記フェルールと前記接続補強部と前記光伝送体の端末とがスリーブ状の前記ハウジングの中心軸線方向に一体的に移動可能とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項6に係る発明は、前記補強スリーブが熱収縮チューブ、前記樹脂が熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項7に係る発明は、前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレームと、このプラグフレームに取り付けられたスリーブ状のストップリングとからなり、前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、この挿入部に前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部に係合される抜け止め用係合突起を有し、前記スプリングは前記ストップリング内に収納されており、このスプリングによって前記スライダが前記フェルール側へ弾性付勢可能とされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項8に係る発明は、前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、前記補強心材の前記補強スリーブの一端に設けられた端部が、前記補強スリーブの一端とともに前記フェルールの前記スリーブ固定部に固定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項9に係る発明は、前記光コネクタがMPO形光コネクタであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項10に係る発明は、光伝送体である多心の光ファイバの先端に組み立てられる光コネクタであって、フェルールと、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバの前記フェルールの先端側の接合端面とは反対の後端から突出された部分と前記光ファイバとの融着接続部を収納するための補強スリーブと、前記フェルールの弾性付勢用のスプリングと、前記融着接続部を収納した前記補強スリーブの一端を前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部に外挿固定しかつ前記補強スリーブの内側に設けた樹脂中に前記融着接続部を埋め込んで組み立てられる接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するためのハウジングとを具備し、前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバが内挿固定されこれら内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記接合端面を有するフェルール本体と前記スリーブ固定部とを具備し、前記内蔵光ファイバは前記フェルール本体から前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールの後側に突出されており、前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレームと、このプラグフレーム取り付けられるスリーブ状のストップリングとからなり、前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされ、前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内にて前記フェルールのフランジ部と前記ストップリングに収納されて前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装して前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置し前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在に設けられることで、前記スプリングの付勢力を前記フェルールに伝達するスライダを具備し、前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、前記ストップリングと、前記挿入部に突設された抜け止め用係合突起と前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部との係合によって前記ストップリングに対して抜け止めして設けられた前記スライダと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングとからなるばね圧印加ユニットの前記前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることで前記ハウジングが組み立てられ、このハウジング内に接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされていることを特徴とする光コネクタを提供する。
請求項11に係る発明は、多心の光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる光伝送体の先端に組み立てられる光コネクタであって、フェルールと、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバの前記フェルールの先端側の接合端面とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体の端末に露出された光ファイバとの融着接続部を収納するための補強スリーブと、前記フェルールの弾性付勢用のスプリングと、前記融着接続部を収納した前記補強スリーブの一端を前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部に外挿固定しかつ前記補強スリーブの内側に設けた樹脂中に前記融着接続部を埋め込んで組み立てられる接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するためのハウジングとを具備し、前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバが内挿固定されこれら内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記接合端面を有するフェルール本体と前記スリーブ固定部とを具備し、前記内蔵光ファイバは前記フェルール本体から前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールの後側に突出されており、前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレームと、このプラグフレーム取り付けられるスリーブ状のストップリングとからなり、前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされ、前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内にて前記フェルールのフランジ部と前記ストップリングに収納されて前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装して前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置し前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在に設けられることで、前記スプリングの付勢力を前記フェルールに伝達するスライダを具備し、前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、前記ストップリングと、前記挿入部に突設された抜け止め用係合突起と前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部との係合によって前記ストップリングに対して抜け止めして設けられた前記スライダと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングとからなるばね圧印加ユニットの前記前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることで前記ハウジングが組み立てられ、このハウジング内に接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされていることを特徴とする光コネクタを提供する。
請求項12に係る発明は、前記補強スリーブが熱収縮チューブの内面側に層状に熱可塑性樹脂が設けられているものであることを特徴とする請求項10又は11に記載の光コネクタを提供する。
請求項13に係る発明は、前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられていることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の光コネクタを提供する。
請求項14に係る発明は、光伝送体である多心の光ファイバの先端に、フェルールとプラグフレームにストップリングを取り付けることで組み立てられて前記フェルールを収納するハウジングとを備える光コネクタを組み立てる組立方法であって、前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバが内挿固定されたフェルール本体及び前記複数本の内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記フェルール本体の接合端面とは反対の後端側に筒状に突設されたスリーブ固定部とを具備しており、このフェルールの前記内蔵光ファイバの前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールから後側へ突出された部分と前記光ファイバとを融着接続する融着接続工程と、この融着接続工程の後、前記内蔵光ファイバと前記光ファイバとの融着接続部に補強スリーブを外挿するとともに、前記補強スリーブの一端を前記フェルールのスリーブ固定部に外挿し、前記補強スリーブ内に前記融着接続部と熱可塑性樹脂とを収納した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融後、冷却固化することで、固化した前記熱塑性樹脂中に前記融着接続部を埋め込むとともに、前記補強スリーブの一端を該一端と前記フェルールのスリーブ固定部との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることで前記接続補強部を組み立てて前記接続補強部付きフェルールを得る接続補強部組立工程と、この接続補強部組立工程の後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するハウジング組立工程とを具備し、前記ハウジング組立工程では、前記ストップリングと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングと、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置して前記フェルールのフェルール本体の前記スリーブ固定部から両側に張り出された部分と前記スプリングとの間に前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在に介装されることで前記スプリングの付勢力を前記フェルールに伝達するスライダとからなり、前記ストップリングに抜け止めして設けられたスライダによって前記スプリングを前記ストップリング内に押さえ込んだ構成のばね圧印加ユニットの前記前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることを特徴とする光コネクタの組立方法を提供する。
請求項15に係る発明は、多心の光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる光伝送体の端末に光コネクタを組み立てる組立方法であって、前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバが内挿固定されたフェルール本体及び前記複数本の内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記フェルール本体の接合端面とは反対の後端側に筒状に突設されたスリーブ固定部とを具備しており、このフェルールの前記内蔵光ファイバの前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールから後側へ突出された部分と前記光伝送体の端末に露出させた光ファイバとを融着接続する融着接続工程と、この融着接続工程の後、前記内蔵光ファイバと前記光伝送体の光ファイバとの融着接続部に補強スリーブを外挿するとともに、前記補強スリーブの一端を前記フェルールのスリーブ固定部に外挿し、前記補強スリーブ内に前記融着接続部と熱可塑性樹脂とを収納した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融後、冷却固化することで、固化した前記熱塑性樹脂中に前記融着接続部を埋め込むとともに、前記補強スリーブの一端を該一端と前記フェルールのスリーブ固定部との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることで前記接続補強部を組み立てて前記接続補強部付きフェルールを得る接続補強部組立工程と、この接続補強部組立工程の後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するハウジング組立工程とを具備し、前記ハウジング組立工程では、前記ストップリングと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングと、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置して前記フェルールのフェルール本体の前記スリーブ固定部から両側に張り出された部分と前記スプリングとの間に前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在に介装されることで前記スプリングの付勢力を前記フェルールに伝達するスライダとからなり、前記ストップリングに抜け止めして設けられたスライダによって前記スプリングを前記ストップリング内に押さえ込んだ構成のばね圧印加ユニットの前記前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることを特徴とする光コネクタの組立方法を提供する。
請求項16に係る発明は、前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブ内に前記融着接続部及び前記熱可塑性樹脂を収納するとともに、前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体を前記補強スリーブ内に引き込んだ状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融した後、冷却固化することで、固化した前記熱塑性樹脂中に前記抗張力体を埋め込んで固着させることを特徴とする請求項15に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項17に係る発明は、前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部に外挿固定された一端とは反対側の他端を前記光伝送体の端末に外挿し、該一端と前記フェルールのスリーブ固定部との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項18に係る発明は、前記補強スリーブが熱収縮チューブであり、前記接続補強部組立工程にて熱収縮させることを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項19に係る発明は、前記補強スリーブが、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれ、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられているものであり、前記接続補強部組立工程にて前記補強スリーブの一端を前記補強心材とともに前記スリーブ固定部に固定することを請求項14〜18のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
本発明によれば、フェルールに内挿固定された内蔵光ファイバと光伝送体の光ファイバとの融着接続部を補強スリーブ内に収納し、この補強スリーブの内側に設けられた樹脂中に埋め込まれてなる接続補強部を光コネクタのハウジング内に収納するが、前記接続補強部は、その補強スリーブの一端をフェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部に外挿固定することによりフェルールと一体化される。これにより、コネクタ接続の際、フェルールがハウジングに押し込まれたとき(光伝送体側に押し込まれたとき)に、フェルールと融着接続部との間の光ファイバ(内蔵光ファイバ)に曲げが与えられることを防止でき、内蔵光ファイバの光特性の劣化を防ぐことができる。接続補強部のサイズや形状に関係無く、フェルールと融着接続部との間の光ファイバ(内蔵光ファイバ)の光特性の安定維持を容易に実現できる。
また、上述のように接続補強部がフェルールと一体化された構成であれば、フェルールに内挿固定された内蔵光ファイバと光伝送体の光ファイバとの融着接続の作業性の確保のために、内蔵光ファイバのフェルールから後側への突出長を長くしても、フェルールと融着接続部との間の光ファイバ(内蔵光ファイバ)に曲げが与えられることを防止できることは言うまでも無い。このため、融着接続作業において良好な作業性を確保できる。
本発明に係る1実施形態であるコネクタ付き光ファイバコード(コネクタ付き光伝送体)の外観を示す斜視図である。 図1のコネクタ付き光ファイバコード(コネクタ付き光伝送体)を示す図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図1のコネクタ付き光ファイバコードの光コネクタ付近の構造を示す平断面図であって、(a)はフェルールが前側への移動限界位置にある状態、(b)はフェルールが前側への移動限界位置から後方に移動にずれた位置にある状態を示す。 図1のコネクタ付き光ファイバコードの光コネクタの構成を示す分解斜視図である。 図1のコネクタ付き光ファイバコードの光コネクタのフェルールを示す図であって、(a)は斜視図、(b)はスリーブ固定部側(後端側)から見た構造を示す図である。 図1のコネクタ付き光ファイバコードの組み立てに使用する光ファイバコードの構成を示す図であり、その端末に光ファイバ、抗張力体を延出(露出)させた状態を示す斜視図である。 図1のコネクタ付き光ファイバコードの組み立てに使用する補強スリーブを示す断面図である。 本発明に係る光コネクタの組立方法における融着接続工程を説明する図である。 本発明に係るコネクタ付き光伝送体の光コネクタのフェルールのスリーブ固定部の別態様を説明する図である。 図9の補強スリーブを用いて組み立てた接続補強部の一例を説明する断面図である。 光伝送体の別態様を説明する図であって、光ファイバケーブルの構成を示す斜視図である。 本発明に係る別態様のコネクタ付き光伝送体(コネクタ付き光ファイバ)の光コネクタ付近の構成を説明する平断面図であって、(a)はフェルールが前側への移動限界位置にある状態、(b)はフェルールが前側への移動限界位置から後方に移動にずれた位置にある状態を示す。 (a)は別態様の補強スリーブの構成を説明する断面図、(b)は別態様の埋め込み用樹脂付き補強スリーブの構成を説明する断面図である。 本発明に係るコネクタ付き光ファイバコードの光コネクタの構成を示す分解斜視図であり、特にスライダの別態様を説明する図である。 本発明に係る別態様のコネクタ付き光伝送体(光コネクタにガイドピン付きフェルールを用いたもの)の光コネクタ付近の構成を説明する平断面図であって、(a)はフェルールが前側への移動限界位置にある状態、(b)はフェルールが前側への移動限界位置から後方に移動にずれた位置にある状態を示す。 本発明の適用可能な多心光コネクタの別態様を説明する図である。
以下、本発明の1実施形態のコネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法について、図面を参照して説明する。
まず、図1〜図5等を参照して、本発明の1実施形態であるコネクタ付き光ファイバコード1(コネクタ付き光伝送体)の構成を説明する。
図1〜図3に示すように、このコネクタ付き光ファイバコード1は、光ファイバコード2(光伝送体)の端末に、光コネクタ10が組み立てられたものである。
なお、以下の説明において、図2(a)、(b)、図3(a)、(b)における左方を「前」または「先端方向」、右方を「後」としていうことがある。つまり、このコネクタ付き光ファイバコード1において、フェルール40(後述)が設けられている側が前側、反対側が後側である。また、フェルール40について、フェルール本体41の先端の接合端面41aの側が前側、反対側が後側である。
図6に示すように、光ファイバコード2は、光ファイバテープ心線である光ファイバ2a(以下、光ファイバテープ心線とも言う)と、光ファイバテープ心線2aの長手方向に沿って延在する抗張力体2bとが、ポリエチレン等の樹脂からなるチューブ状の外被2c(外装被覆)内に収容された構造のものであり、例えば一般的な光ファイバコードを例示できる。図示例の光ファイバコード2は、多心の光ファイバとして光ファイバテープ心線2aとして1本のみ外被2c内に収納している。ここで図示例の光ファイバコード2はテープ形光ファイバコードを採用している。
抗張力体2bとしては、アラミド繊維が好適に用いられるが、ガラス繊維、炭素繊維なども使用できる。
光ファイバテープ心線2aは、複数本の裸光ファイバ2dを横並びに配列させた状態で被覆材(外被2c。外装被覆)によって一括被覆して外観テープ状に形成したものである。この光ファイバテープ心線2aの心数(裸光ファイバ2dの本数)は、例えば2心、4心、8心、12心等である。図1〜図5では、12心の光ファイバテープ心線2aを用いた構成を例示している。光コネクタ10としては、光ファイバコード2の心数(ここでは光ファイバテープ心線2aの心数)に応じた対応心数の多心用のフェルール40を具備するものを採用する。
図2(b)、図3(a)、(b)に示すように、光コネクタ10は、光ファイバテープ心線2aをコネクタ接続可能に成端するものであって、スリーブ状(具体的には角筒状)のプラグフレーム31と、プラグフレーム31の後端側に取り付けられたスリーブ状のストップリング32とを具備してなるスリーブ状のハウジング30内に、フェルール40と、このフェルール40の後側に設けられ該フェルール40と一体化されている接続補強部20(後述)と、フェルール40の弾性付勢用のスプリング50(具体的にはコイルスプリング)と、スライダ60(後述)とを備えている。
ここで説明する光コネクタは多心用の光コネクタであり、図示例はMPO形光コネクタ(JIS C 5982に制定されるF13形光コネクタ。MPO:Multi-fiber Push On)を例示している。図2(a)、図3(a)、(b)に示すように、この光コネクタ10は、ハウジング30の外側にリング状のカップリング12を備えている。このカップリング12はスリーブ状のハウジング30の中心軸線方向(長手方向)に沿って移動可能に設けられている。図3(a)、(b)において、符号13は、カップリング12を前側に弾性付勢するためのスプリングである。
図2(b)、図5(a)に示すように、前記フェルール40は、MT形光コネクタと同様の構成のフェルール本体41と、このフェルール本体41の先端の突き合わせ接合用の接合端面41aとは反対側の後端面41bから筒状に突設されたスリーブ固定部42と、外観板状の前記フェルール本体41の片面に開口する角穴状の窓穴41dと前記接合端面41aとの間の前壁部41eを前後方向に貫通するファイバ孔41c(微細孔)に内挿固定された内蔵光ファイバ43とを具備して構成されている。前記スリーブ固定部42には後述の接続補強部20の補強スリーブ21の片端が外挿固定されている。
前記フェルール本体41には、該フェルール本体41を前後方向に貫通する一対のガイドピン穴41fが形成されている。図5(a)に示すように、このガイドピン穴41fは、長方形状の接合端面41aの長手方向両端部に形成されている。
図3(a)、(b)、図4(a)、(b)に示すように、前記ガイドピン穴41fの長手方向一端は前記接合端面41aに開口され、他端はフェルール本体41の後端部の前記スリーブ固定部42から両側に張り出された部分の端面(フェルール本体41の後端面41b)に開口されている。
前記ファイバ孔41cは、フェルール本体41の前壁部41eに横並びに複数形成されており、前記接合端面41aにおいて前記一対のガイドピン穴41fの間の位置に横並びに配列状態に開口されている。このフェルール40は、各ファイバ孔41cに1本ずつ内挿固定された複数本の内蔵光ファイバ43を有している。
また、このフェルール40は全体がプラスチック製の一体成形品となっている。
図2(b)、図3(a)、(b)に示すように、筒状のスリーブ固定部42の内側空間はその片端(フェルール本体41側の端部)がフェルール本体41の窓穴41dに連通する貫通孔となっている。このスリーブ固定部42の内側には、フェルール40の複数本の内蔵光ファイバ43の長手方向中央部を被覆材で一括被覆した一括被覆部43aが収納されている。各内蔵光ファイバ43は、この一括被覆部43aの両側から延出する裸光ファイバ部分(被覆材が無く、クラッドが露出された部分)を有している。フェルール本体41の各ファイバ孔41cには、内蔵光ファイバ43の前記一括被覆部43bから前側に延出された裸光ファイバ部分である内挿ファイバ部43bが内挿固定されている。
また、前記一括被覆部43aから内挿ファイバ部43bとは反対側に延出する裸光ファイバ部分である融着用延出部43cはフェルール40から後側に延出されている。
図5(b)に示すように、スリーブ固定部42は、フェルール本体41の接合端面41aの長手方向に一致する方向であるフェルール幅方向に沿って延在する扁平な筒状になっており、その内側空間もフェルール幅方向に沿って延在する断面細長の貫通孔となっている。フェルール40の複数本の内蔵光ファイバ43はフェルール本体41内にてフェルール幅方向に横並びに配列されており、スリーブ固定部42の内側空間内においてもフェルール幅方向に横並びに配列されている。
前記内蔵光ファイバ43は、接着剤を用いて前記フェルール本体41のファイバ孔41cに内挿された前記内挿ファイバ部43bを接着固定して設けられている。但し、内蔵光ファイバ43は、例えば、一括被覆部43aのスリーブ固定部42に対する接着固定のみ、あるいは、一括被覆部43aのスリーブ固定部42に対する接着固定及び前記フェルール本体41に対する前記内挿ファイバ部43bの接着固定の両方を適用しても良い。
また、内蔵光ファイバ43としては、例えば前記一括被覆部43aが存在せず、その全長が裸光ファイバである構成であっても良い。
図3(a)、(b)に示すように、プラグフレーム31の前端部の内面側には、前記フェルール40の後端部にフランジ状に周設されている鍔部41gが当接されるストッパ突起31aが突設されている。フェルール40は前記鍔部41gが前記ストッパ突起31aにその後側から当接されることで、ハウジング30に対する前側へのそれ以上の移動が規制される。
図2(b)、図3(a)、(b)、図4に示すように、ストップリング32は、角筒状の前筒部32aと、この前筒部32aよりも若干細い角筒状に形成され前記前筒部32aの後端から後方に延びる後筒部32bとを有する。
図4、図5に示すように、前記前筒部32a内には前記スプリング50が収納されている。このストップリング32は、前記後筒部32bの内側空間と前記前筒部32aの内側空間とが互いに連通されているスリーブ状になっている。前記スプリング50(具体的にはコイルスプリング)は、前記前筒部32a内面との接触によって、その中心軸線がハウジング30の中心軸線と略一致する向きで、その片端が前記前筒部32aと後筒部32bとの間の段差32c部分に着座するように位置決めされている。前記段差32cは、前記前筒部32aの後端部の全周にわたって設けられており、前記スプリング50はこの段差32cにその全周にわたって接触するようにして着座する。
なお、ここではスプリング32として、スライダ60の後端面における断面長円状の貫通孔63(図4)の開口部の内周と略一致(あるいは、これよりも若干大きい)する長円状の内周を有するコイルスプリングを採用している。
図4に示すように、スライダ60はハウジング30の長手方向に沿って延在する断面矩形(断面外形が矩形)の長筒状の部品である。
このスライダ60の片端(後端)は、前記ストップリング32の前筒部32a内に前記ハウジング30の前後方向(ハウジング30の中心軸線に沿う方向)に移動可能として収納された挿入部62とされている。
このスライダ60の内側空間は、前記ストップリング32の後筒部32bの内側空間と略一致する断面長円状の貫通孔63とされている。
前記挿入部62は、前記ストップリング32の前筒部32aの内周面に略一致する形状の外周面を有する外観角筒状に形成されており、前記前筒部32aの内周面に摺接しながら前記ストップリング32に対して前記ハウジング30の前後方向に移動(前後動)する。また、スライダ60は、前記挿入部62の外周面と前記前筒部32a内周面との接触により、前記ストップリング32に対してその中心軸線回りの回転変位が規制されている。
また、図2(b)に示すように、前記スライダ60は、その後端が、前記ストップリング32の前筒部32a内に突設されているスライダ用ストッパ突起32h(図2(b)参照。他図では図示略)に前側から当接される位置が、前記ストップリング32に対する後側への移動限界位置となっている。前記スライダ用ストッパ突起32hは、断面矩形の内側空間を有する前記前筒部32aの内周面の四隅部に、前筒部32a内に収納されているスプリング50との接触を回避できるサイズで突設されており、スプリング50の弾性変形を妨げないようになっている。
図3(a)、(b)、図4に示すように、前記スライダ60は、前記挿入部62の外周面に、ストップリング32に対する抜け止め用の抜け止め用係合突起64が突設されている。この抜け止め用係合突起64は、前記ストップリング32の前筒部32aに形成された係合用窓32eに挿入されている。
前記ストップリング32の前筒部32aにおいて係合用窓32eの前側に位置する部分は、前記スライダ60の抜け止め用係合突起64が係合されることで、前記スライダ60の前側へのそれ以上の移動を規制し、前記スライダ60を前記ストップリング32に対して抜け止めする抜け止め用係合部32iとして機能する。この光コネクタ10において、前記スライダ60は、前記挿入部62に突設された抜け止め用係合突起64と前記ストップリング32の抜け止め用係合部32iとの係合によって前記ストップリング32に対して抜け止めして設けられている。
フェルール40のハウジング30に対する前側への移動限界位置はフェルール40の前記鍔部41gがプラグフレーム31の前記ストッパ突起31a(図2(b))にその後側から当接される位置であり、前記スライダ60のストップリング32、ハウジング30に対する前側への移動限界位置は、前側への移動限界位置に達したフェルール40にその後側からスライダ60が当接される位置である。ストップリング32をプラグフレーム31に取り付けていない状態においては、ストップリング32の抜け止め用係合部32iに対するスライダ60の抜け止め用係合突起64の当接位置(係合位置)であるが、ストップリング32をプラグフレーム31に取り付けて光コネクタ10組み立てた状態にあっては、ストップリング32の抜け止め用係合部32iにスライダ60の抜け止め用係合突起64が当接する前に、前側への移動限界位置に達したフェルール40にその後側からスライダ60が当接し、この当接位置がスライダ60の前側への移動限界位置となる。
なお、ストップリング32の係合用窓32eは、ストップリング32に対するスライダ60の前後動を許容するために、前記スライダ60の抜け止め用係合突起64が挿入された状態でクリアランスC(図4参照)が確保される大きさ(前後方向寸法)に形成されているが、前側への移動限界位置に達したフェルール40にその後側からスライダ60が当接される位置(スライダ60の前側への移動限界位置)と、ストップリング32のスライダ用ストッパ突起32h(図2(b)参照)に対するスライダ50の後端の当接位置とによって決まるスライダ60のストップリング32に対する前後方向の可動範囲は、前記クリアランスCの前後方向寸法よりも小さい。
図3(a)、(b)に示すように、スライダ60は、その後端の端面(後端面。すなわち挿入部62の後端面)がスプリング50に前側から当接されている。ここでは、スプリング32として、スライダ60の後端面における貫通孔63(図4)の開口部の内周と略一致(あるいは、これよりも若干大きい)する長円状の内周を有するコイルスプリングを採用しており、スライダ60の後端面はその全周にわたってスプリング50の前端に当接されるようになっている。
図4に示すように、この光コネクタ10は、前記ストップリング32と、ストップリング32に対して抜け止めして設けられた前記スライダ60と、前記ストップリング32内に収納された前記スプリング50とからなるばね圧印加ユニット33を具備している。このばね圧印加ユニット33にあっては、スライダ60が前記ストップリング32に対して抜け止めして設けられているため、スライダ60によってストップリング32からのスプリング50の脱落が規制されている。
このため、ハウジング30を組み立てる際に、ストップリング32をプラグフレーム31に取り付け(組み付け)ることで、ばね圧印加ユニット33を構成するスプリング50、スライダ60のハウジング30内への収納を完了できる。すなわち、スプリング50、スライダ60を、個々にハウジング30内に収納する作業を行う必要が無いため、ハウジング30の組み立ての作業性向上の点で有利である。これにより、現場での光ファイバコード2端末への光コネクタ10の組み立て作業も楽に行える。
なお、ブーツ11はストップリング32をプラグフレーム31に嵌合して取り付けた後にストップリング32に嵌め込んで固定しても良いが、図示例のばね圧印加ユニット33は、ストップリング32に嵌め込んで固定したブーツ11も含むため、ストップリング32をプラグフレーム31に嵌合して取り付けると同時にブーツ11の取り付けも完了できる。
前記抜け止め用係合突起64は、前記ストップリング32の四角枠状の前筒部32aの4側壁のうちの互いに平行な一対の側壁にそれぞれ形成された係合用窓32eに対応するべく、スライダ60の前記挿入部62の両側に突設されているが、抜け止め用係合突起64、係合用窓32eの形成数はこれに限定されるものでは無く、適宜変更可能である。
図2(a)に示すように、スライダ60はその貫通孔63内に、前記フェルール40に内挿固定された内蔵光ファイバ43の前記フェルール40後端から突出された融着用延出部43cと前記光ファイバコード2端末に露出された光ファイバテープ心線2aとの融着接続部3を該融着接続部3を収納した補強スリーブ21の内側に設けられた樹脂中に埋め込んだ構成の接続補強部20を収納するものである。
この光コネクタ10では、前記スライダ60は前記接続補強部20の周囲を取り囲むように配置されるため、前記ハウジング30とこのスライダ60とによって、接続補強部20を2重に保護することができ、光コネクタ10への衝突物の衝突等に対してより確実な保護を実現できる。
また、スライダ60がハウジング30を補強する補強材としても機能するため、いわゆるサイドプル(光コネクタ10後端から延出する光伝送体(ここでは光ファイバコード2)にハウジング30の中心軸線に対する傾斜角度が大きい方向の引っ張り力が作用すること)に対するハウジング30の変形を抑えることができ、この点でも、接続補強部20の保護に有利である。
図2(b)、図3(a)、(b)に示すように、この光コネクタ10にあっては、スライダ60の前記筒状本体61の先端面65が、フェルール40のフェルール本体41のスリーブ固定部42の両側の後端面41bにその後側から当接されており、スライダ60を介してスプリング50のばね圧をフェルール40に印加できる。この光コネクタ10のコネクタ接続の際にフェルール40がハウジング30に押し込まれ(ハウジング30に対して後側へ移動)るとスライダ60も後側に移動されてスプリング50が圧縮変形される。この光コネクタ10にあっては、ばね圧印加ユニット33のスプリング50によって前記スライダ60を前記フェルール40側へ弾性付勢することができるため、これによりスライダ60を介してスプリング50のばね圧をフェルール40に印加して、コネクタ接続時のフェルール同士の突き合わせ力を確保できる。
すなわち、前記スライダ60は、前記フェルール40のフェルール本体41と前記フェルール40から後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリング50との間に介装されており、この光コネクタ10は、前記スプリング50の付勢力が前記スライダ60を介して前記フェルール40に伝達されるように構成されている。スライダ60は、前記スプリング50の付勢力を前記フェルール40に伝達する付勢力伝達部材としても機能する。
次に、接続補強部20について説明する。
図2(b)、図3(a)、(b)に示すように、既述のように、接続補強部20は、前記フェルール40に内挿固定された内蔵光ファイバ43の前記フェルール40後端から突出された融着用延出部43cと前記光ファイバコード2端末から露出(延出)された光ファイバテープ心線2aとの融着接続部3を該融着接続部3を収納した補強スリーブ21の内側に設けられた樹脂22中に埋め込んだ構成になっている。この接続補強部20では、補強スリーブ21と樹脂22とによって光ファイバ同士の接続部の機械的強度を向上(補強)させている。
この接続補強部20の前記補強スリーブ21は、その一端が前記フェルール40の後端部のスリーブ固定部42に外挿固定され、他端は、光ファイバコード2の端末(外被2cの先端部)に外挿固定されている。このため、この光コネクタ10、コネクタ付き光ファイバコード1にあっては、前記フェルール40と前記接続補強部20、光ファイバコード2端末と前記接続補強部20とが一体化されている。
図示例のコネクタ付き光ファイバコード1の光コネクタ10にあっては、前記光ファイバコード2の端末(外被2c先端)は、ハウジング30の後端(具体的にはストップリング32の後端)に位置しており、前記光ファイバコード2は、ストップリング32の後筒部32bに外挿して組み付けられた細長形状のブーツ11の内部をその長手方向に貫通するブーツ貫通孔11aに挿入されているが、前記光ファイバコード2は前記ブーツ11に固定されておらずブーツ11の長手方向に沿って移動自在になっている。
そして、このコネクタ付き光ファイバコード1は、例えば、光コネクタ10のコネクタ接続作業によってフェルール40がハウジング30に押し込まれたとき(後側へ移動したとき)には、フェルール40と、前記接続補強部20と、光ファイバコード2端末とが一体的にハウジング30に対して移動するようになっている。
前記フェルール40に前記接続補強部20が一体に設けられてなる接続補強部付きフェルール40Aは、既述のように、前側への移動限界位置に達したフェルール40にその後側からスライダ60が当接される位置と、ストップリング32のスライダ用ストッパ突起32h(図2(b)参照)に対するスライダ50の後端の当接位置とによって決まるスライダ60のストップリング32に対する前後方向の可動範囲でハウジング30に対して前後動可能である(図3(a)、(b)参照)。
また、このコネクタ付き光ファイバコード1によれば、例えば、光コネクタ10をアダプタ(光コネクタアダプタ)や光コネクタレセプタクル等に嵌合した状態で、光ファイバコード2の光コネクタ10から後側に延出されている部分に引っ張り力が作用したとき、ストップリング32のスライダ用ストッパ突起32h(図2(b))にスライダ50の後端が当接することで、接続補強部付きフェルール40Aのハウジング30に対する後方へのそれ以上の移動が規制される。これにより、コネクタ接続が解除されてしまうこと、すなわちアダプタあるいはレセプタクル内にて、コネクタ付き光ファイバコード1の光コネクタ10のフェルール40と、このフェルール40を突き合わせた相手側のフェルールとの間が離隔してしまうことを防止できるようになっている。
この構成により、このコネクタ付き光ファイバコード1によれば、光コネクタ10を光コネクタアダプタ、光コネクタレセプタクルといった位置決めハウジングに挿入、嵌合してコネクタ接続を行った際に、位置決めハウジング内における光学的基準面と機械的基準面との間の距離を規格の最小値以下に保つことができる。
前記補強スリーブ21はここでは熱収縮チューブを採用しており、補強スリーブ21は熱収縮チューブの収縮力によって、フェルール40のスリーブ固定部42及び光ファイバコード2の端末を締め付けるようにしてしっかりと固定されている。また、この補強スリーブ21は、熱収縮前は図4に示すように断面長円状の樹脂製チューブ(ここでは熱収縮チューブ)である。
補強スリーブ21としては、熱収縮性の樹脂からなるものが使用され、例えば100〜160℃で収縮するポリオレフィンなどが使用できる。
また、前記樹脂22は、ここでは熱可塑性樹脂を採用している。
熱可塑性樹脂22としては、ホットメルト樹脂(ホットメルト接着剤)を好適に使用できる。ホットメルト樹脂としては、例えば、エチレン―酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン、ポリイソブチレン、ポリアミド、エチレン―アクリル酸エステル共重合体などを挙げることができる。
また、この熱可塑性樹脂22としては、補強スリーブ21の収縮温度において軟化することが好ましい。この軟化温度は、例えば100〜160℃である。
この接続補強部20を組み立てる際には、図7に示すように、前記補強スリーブ21としてその内面側に前記熱可塑性樹脂が設けられたもの(埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21A)を好適に用いることができる。前記補強スリーブ21は具体的には、その内面側に熱可塑性樹脂が付設された構成になっている。熱可塑性樹脂は、具体的には前記補強スリーブ21内面に、塗膜層、成形等によって層状に付設されており、熱可塑性樹脂層22aを形成している。なお、熱可塑性樹脂層22aは補強スリーブ21内面に被着されているものに限定されず、補強スリーブ21に対して別体のチューブ状のものであっても良い。
この接続補強部20は、前記補強スリーブ21内に融着接続部3とともに熱可塑性樹脂を収納した状態(本実施形態においては、埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21Aの使用により、補強スリーブ21内に融着接続部3を収納するだけで熱可塑性樹脂も収納した状態となる)で、補強スリーブ21及びその内容物(融着接続部3及び熱可塑性樹脂)全体を加熱して熱可塑性樹脂22(熱可塑性樹脂層22a)を溶融させるとともに、補強スリーブ21を熱収縮させて組み立てられる。
ここで、溶融状態の熱可塑性樹脂22を、フェルール40のスリーブ固定部42と補強スリーブ21の前記スリーブ固定部42に外挿した部分(一端)との間、及び光ファイバコード2端末(詳細には外被2cの先端部)と補強スリーブ21の光ファイバコード2端末に外挿した部分(他端)との間にそれぞれ介在させることにより、熱可塑性樹脂22が降温によって固化したときに、熱可塑性樹脂22によって、フェルール40のスリーブ固定部42及び光ファイバコード2端末に対して補強スリーブ21を固着させることができる。
内面側に熱可塑性樹脂が設けられた補強スリーブ21の使用は、溶融状態の熱可塑性樹脂22を、フェルール40のスリーブ固定部42と補強スリーブ21の前記スリーブ固定部42に外挿した部分(一端)との間、及び光ファイバコード2端末(詳細には外被2cの先端部)と補強スリーブ21の光ファイバコード2端末に外挿した部分(他端)との間にそれぞれ介在させることに有利であることは言うまでも無い。
このように、フェルール40のスリーブ固定部42と補強スリーブ21の前記スリーブ固定部42に外挿した部分(一端)との間、光ファイバコード2端末(詳細には外被2cの先端部)と補強スリーブ21の光ファイバコード2端末に外挿した部分(他端)との間に介在させた熱可塑性樹脂によって、フェルール40のスリーブ固定部42、光ファイバコード2端末に対して補強スリーブ21を固着できる構成であれば、必ずしも補強スリーブとして熱収縮チューブを使用しなくても固着が可能である。
このため、本発明は、補強スリーブ21として熱収縮チューブ(熱収縮性を有する樹脂製チューブ)以外のスリーブ、例えば熱収縮性を有していない樹脂製チューブを用いた構成も含む。また、補強スリーブとしては、既述の補強スリーブ21と同様に、その内面側に熱可塑性樹脂(例えば既述の熱可塑性樹脂層22a)を具備するもの(埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21A)を用いることが好ましい。
なお、補強スリーブとしては可撓性を有するものが好ましい。ここでは、補強スリーブ21として熱収縮の前及び後において可撓性を有するものを採用している。
前記フェルール40の前記スリーブ固定部42の外周面には、前記補強スリーブ21の前記スリーブ固定部42からの引き抜き抵抗を増大するための溝等の凹部や凸部を形成しても良い。このように、スリーブ固定部42の外周面に凹部や凸部を設けた構成であれば、機械的に補強スリーブ21のスリーブ固定部42からの引き抜き抵抗を向上させることができるとともに、スリーブ固定部42と補強スリーブ21との間への熱可塑性樹脂22の介在が容易となり、この熱可塑性樹脂22による固着力の確保の点でも有利である。
また、図2(b)、図3(a)、(b)に示すように、このコネクタ付き光ファイバコード1にあっては、光ファイバコード2端末延出された抗張力体2bが、前記接続補強部3の補強スリーブ21の内側の樹脂22(熱可塑性樹脂)中に埋め込まれて固着されている。これにより、コネクタ付き光ファイバコード1の光コネクタ10の接続補強部3からの引き抜き耐力を大幅に向上させている。
次に、光ファイバコード2端末に光コネクタ10を組み立てる組立方法(光コネクタの組立方法)について説明する。この組立方法により、光ファイバコード2端末に光コネクタ10を組み立てることで、コネクタ付き光ファイバコード(コネクタ付き光伝送体)が得られることは言うまでも無い。このため、この組立方法は、換言すれば、コネクタ付き光伝送体の組立方法とも言うことができる。
この組立方法は、フェルール40の内蔵光ファイバ43の融着用延出部43cと前記光ファイバコード2端末から延出する光ファイバテープ心線2aとを融着接続する融着接続工程(図8)を行った後、接続補強部20を組み立てて接続補強部付きフェルール40Aを得る接続補強部組立工程(図2(b)、図3(a)、(b)参照)を行い、次いで、前記プラグフレーム31に前記ストップリング32を取り付けてハウジング30を組み立てることで、前記ハウジング30内に接続補強部付きフェルール40A及び前記スプリング50を収納するハウジング組立工程を行うものである。ハウジング組立工程の完了により、光ファイバコード2端末に光コネクタ10が組み立てられ、コネクタ付き光ファイバコード1(コネクタ付き光伝送体)が得られる。
図8に示すように、融着接続工程では、フェルール40の内蔵光ファイバ43の融着用延出部43cと、前記光ファイバコード2端末から延出する光ファイバテープ心線2a(ここでは単心の光ファイバ心線)の先端部の被覆を除去して露出させた裸光ファイバ2dとを、例えば放電電極を用いたアーク放電式の融着接続機により、融着接続する。
なお、この融着接続作業は、補強スリーブ21、ストップリング32、スプリング50、スライダ60、ブーツ11を予め光ファイバコード2に外挿しておき、作業の邪魔にならない位置に配置した状態で行う。
接続補強部組立工程では、図2(b)、図3(a)、(b)に示すように、まず、フェルール40の内蔵光ファイバ43と光ファイバコード2の光ファイバテープ心線2aとの融着接続部3に補強スリーブ21(ここでは埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21A)を外挿するとともに、前記補強スリーブ21の一端を前記フェルール40のスリーブ固定部42に外挿し、補強スリーブ21の他端を光ファイバコード2端末に外挿した状態とする。また、補強スリーブ21内に、光ファイバコード2端末から延出された前記抗張力体2bも収納する。
次いで、前記埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21A内に前記融着接続部3を収納した状態で補強スリーブ21及びその内容物(融着接続部3と熱可塑性樹脂)を加熱し、補強スリーブ21の内側の前記熱可塑性樹脂(熱可塑性樹脂層22a)を加熱溶融するとともに熱収縮チューブである補強スリーブ21を熱収縮させる。この加熱は、補強スリーブ21の熱収縮温度及び熱可塑性樹脂の溶融温度よりも高い温度まで加熱する。
なお、この接続補強部組立工程では、埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21Aを使用することで、この埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21Aを融着接続部3に外挿するだけで補強スリーブ21の内側に融着接続部3と熱可塑性樹脂とを収納した状態を簡単に得ることができるが、本発明は、埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21Aを使用せず、接続補強部組立工程にて補強スリーブ21内に別途熱可塑性樹脂を収納することも含む。補強スリーブ21内に収納する熱可塑性樹脂としては、例えば棒状に成形されたものや、粒状のもの等も採用可能である。但し、上述のように補強スリーブ21の内面側に熱可塑性樹脂層22aを設けた構成の埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21Aを使用する構成であれば、収納作業の手間を解消できるため現場作業上、好ましい。
補強スリーブ21及びその内容物全体の加熱により補強スリーブ21の熱収縮及び熱可塑性樹脂の加熱溶融後は、例えば常温放置等によって冷却(降温)して、熱可塑性樹脂を固化させる。これにより固化した前記熱塑性樹脂22中に前記融着接続部3を埋め込むとともに、前記補強スリーブ21の一端を該一端と前記フェルール40のスリーブ固定部42との間に介在させた前記熱可塑性樹脂22によって前記スリーブ固定部42に固着させる。また、前記抗張力体2bが熱塑性樹脂中に埋め込み状態のまま固着される。
また、前記補強スリーブ21の他端を該他端と前記光ファイバコード2端末との間に介在させた前記熱可塑性樹脂22によって前記スリーブ固定部42に固着させる。
ハウジング組立工程は、この接続補強部組立工程の後、図2(b)、図3(a)、(b)に示すように、前記プラグフレーム31に前記ストップリング32を取り付けてハウジング30を組み立てることで、前記ハウジング30内に接続補強部付きフェルール40A、スプリング50、スライダ60を収納する。
このコネクタ付き光ファイバコード1の光コネクタ10はばね圧印加ユニット33(図4等参照)を具備しており、このばね圧印加ユニット33のストップリング32をプラグフレーム31に取り付ける(組み付ける)ことで、ハウジング30内に接続補強部付きフェルール40A、スプリング50、スライダ60を収納する作業を簡単に行うことができる。
なお、このコネクタ付き光ファイバコード1、光コネクタ10のプラグフレーム31へのストップリング32の取り付け(組み付け)は、具体的には、ストップリング32をプラグフレーム31にその後側から押し込んで嵌合させることで実現される。
図3(a)、(b)に示すように、ストップリング32をプラグフレーム31に内挿し、ストップリング32の前筒部32a両側に突設されている係合突起32gをプラグフレーム31後端の両側の壁部に形成されている係合窓31cに嵌め込んでプラグフレーム31に係合させることで、プラグフレーム31からのストップリング32の引き抜きが規制され、プラグフレーム31にストップリング32が組み付けられた状態となる。
本発明によれば、フェルール40に内挿固定された内蔵光ファイバ43と光伝送体(ここでは光ファイバコード2)の光ファイバテープ心線2aとの融着接続部3が該融着接続部3を収納した補強スリーブ21の内側に設けられた樹脂22中に埋め込まれてなる接続補強部20を光コネクタ10のハウジング30内に収納するが、前記接続補強部20は、その補強スリーブ21の一端をフェルール40の後端部のスリーブ固定部42に外挿固定することによりフェルール40と一体化される。これにより、コネクタ接続の際、フェルール40Aがハウジング30に押し込まれたとき(光伝送体側に押し込まれたとき)に、フェルール40Aと融着接続部3との間の光ファイバ(本実施形態においては内蔵光ファイバの融着用延出部43c)に曲げが与えられることを防止でき、内蔵光ファイバ43の光特性の劣化を防ぐことができる。
また、上述のように接続補強部20がフェルール40と一体化された構成(接続補強部付きフェルール40A)であれば、フェルール40に内挿固定された内蔵光ファイバ43と光伝送体の光ファイバテープ心線2aとの融着接続の作業性の確保のために、内蔵光ファイバ43のフェルール40から後側への突出長を長くしても、フェルール40と融着接続部3との間の光ファイバ(内蔵光ファイバ。本実施形態においては内蔵光ファイバの融着用延出部43c)に曲げが与えられることを防止できることは言うまでも無い。このため、融着接続作業において良好な作業性を確保できる。
(変形例)
補強スリーブとしては、例えば図9、図10に例示するように、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材23aが埋め込まれた構成のものを採用することも可能である。図中、この補強スリーブに符号23を付す。補強心材23aはこの補強スリーブ23の全長にわたって埋め込まれている。
なお、図9、図10では、補強スリーブ23の内面側に熱可塑性樹脂層22aを設けた構成の埋め込み用樹脂付き補強スリーブを例示している。
前記補強心材23aは、例えば、SUS304等のステンレス鋼等からなる棒状の抗張力体であって、融着接続部3を含む裸光ファイバ43c、2dに外部から掛かる張力を緩和することにより、この張力に起因する光ファイバの破断を防止することに有効に寄与する。この補強心材23aは、この補強スリーブ23を用いてフェルール40に一体に組み立てた接続補強部20Aの曲げ応力に対する折れや曲げの防止にも有効に寄与することは言うまでもない。
また、接続補強部20Aの曲げ応力に対する折れや曲げの防止の点では、図10に示すように接続補強部組立工程にて前記補強スリーブ23の一端を前記補強心材23aとともにフェルール40のスリーブ固定部42に固定することが好ましい。
この構成は、接続補強部20Aの前端部(フェルール40側の端部)、特に、補強スリーブ23の前端(一端)をフェルール40のスリーブ固定部42に外挿固定した箇所の剛性確保に有効であり、接続補強部20Aの前端部の曲げや折れ防止を図ることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでも無い。
(1)光ファイバコードとしては、1本の光ファイバテープ心線を外被内に収納した構成に限定されず、例えば、複数本の単心光ファイバ心線を収納した構成、複数本の光ファイバテープ心線を収納した構成、光ファイバテープ心線と単心光ファイバ心線とをそれぞれ1本以上収納した構成等も採用可能である。いずれの場合も光ファイバコードの心数(内部に収納している光ファイバの心数の合計)に対応する多心用のフェルールを用いることで、この光ファイバコードの先端に光ファイバコードの心数に対応する多心の光コネクタを組み立てることができ、コネクタ付き光伝送体を得ることができる。
(2)光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる構成の光伝送体としては、光ファイバコードに限定されない。例えば、図11に示すように、光ファイバ4aと、この光ファイバ4の両側に配置され光ファイバ4aに沿って延在する抗張力体4bとが被覆材4c(外装被覆)中に埋め込まれている構成の光ファイバケーブル4等も採用可能である。このような構成の光ファイバケーブル4としては、光ドロップケーブル、光インドアケーブル等を挙げることができる。光ファイバ4aとしては光ファイバ心線、光ファイバ素線等が用いられる。抗張力体4bとしては、例えばアラミド繊維、FRP等の引っ張り強度や弾力性に優れた抗張力部材(抗張力繊維)が採用される。
(3)本発明に係る光伝送体としては、光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる構成のものに限定されず、光ファイバ心線自体を光伝送体として用いることも可能である。このコネクタ付き光伝送体を、以下、コネクタ付き光ファイバとも言う。例えば、図12(a)、(b)に示すように、光ファイバテープ心線5自体を光伝送体として用いることも可能である。図12(a)、(b)に例示したコネクタ付き光伝送体(コネクタ付き光ファイバ)に図中符号1Aを付記する。
この場合、光ファイバテープ心線5の先端(端末)に光コネクタを組み立てる際には、光ファイバテープ心線の先端に口出しした裸光ファイバ5aとフェルール40の内蔵光ファイバ43とを融着接続する。そして、光ファイバコードの場合と同様に、融着接続部3に補強スリーブ(ここでは埋め込み用樹脂付き補強スリーブ)を外挿し、加熱溶融後に冷却固化させた熱可塑性樹脂中に融着接続部3を埋め込んで接続補強部20Bを形成して、接続補強部付きフェルール40Bを得る。図12(a)、(b)を参照して判るように、光ファイバテープ心線5の先端(端末)に外挿した補強スリーブ21は光ファイバテープ心線5に接触していないが、熱可塑性樹脂が、補強スリーブ21と光ファイバテープ心線5との間にそのクリアランスを埋め込むように介在されており、この介在された熱可塑性樹脂によって補強スリーブ21を光ファイバテープ心線5に固着させている。
(4)埋め込み用樹脂付き補強スリーブとしては、図13(a)に示す埋め込み用樹脂付き補強スリーブ25のように、熱可塑性樹脂製の内チューブ25aを収納する外チューブ25b(可撓性の樹脂製チューブである補強スリーブ。例えば熱収縮チューブ)に、抗張力体としてアラミド繊維、FRP等の引っ張り強度や弾力性に優れた抗張力部材(抗張力繊維25c)を外チューブ25bの長手方向に沿って(縦添え)埋め込んだ構成のものや、図13(b)に示す埋め込み用樹脂付き補強スリーブ26のように、熱可塑性樹脂製の内チューブ26aと該内チューブ26aを収納する外チューブ26b(可撓性の樹脂製チューブである補強スリーブ。例えば熱収縮チューブ)との間に、抗張力体として、アラミド繊維、FRP等の引っ張り強度や弾力性に優れた抗張力部材(抗張力繊維26c)が内チューブ26a及び外チューブ26bの長手方向に沿って(縦添え)延在するように介在配置されている構成のものも採用できる。
図13(a)の埋め込み樹脂付き補強スリーブ25において抗張力繊維25cは外チューブ25bの断面全周にわたって多数本設けられている。図13(b)の埋め込み樹脂付き補強スリーブ26において抗張力繊維26cは、内チューブ26aと外チューブ26bとの間にその周方向全周にわたって多数本設けられている。
接続補強部に曲げ応力が与えられた際に、曲げ応力による接続補強部の湾曲の外周側には引っ張り力が作用するが、上述の補強スリーブのように該補強スリーブに縦添えされた抗張力体(抗張力繊維)が該補強スリーブの周方向全周にわたって設けられている構成であれば、曲げ応力による接続補強部の湾曲の外周側に作用した引っ張り力を抗張力体(特に接続補強部の湾曲の外周側に位置する抗張力体)が負担することで、内部の光ファイバに加わる引っ張り力を緩和することができる。接続補強部の曲げを緩和できることも言うまでもない。
(5)スライダの構造としては、フェルールにスプリングの弾性付勢力を伝達できる構成であれば良い。この点、例えば図14に示すスライダ60Aのように、挿入部62から延びる棒状又は細長板状の複数本の押圧片67(図示例の押圧片67は細長板状)を具備する構成なども採用可能である。図14に例示したスライダ60Aの押圧片67はフェルール40のフランジ部42aにその後側から当接される先端面67aを有している。
前記押圧片67が2本の場合は、図14に例示したように、2本の押圧片67が接続補強部20の両側に対向配置される構成とすることが、フェルールの均等な押圧の点でも好ましい。また、前記押圧片が3本以上の場合は、これら押圧片が接続補強部を取り囲むように配置されていることが好ましい。
(6)上述の実施形態の光コネクタは、フェルール40のフェルール本体41のガイドピン穴41fが空(ガイドピンが入っていない)構成のものを例示したが、これに限定されず、図15(a)、(b)に示すようにガイドピン穴41fに嵌合されたガイドピン41h及び該ガイドピン41hの抜け止め用のピンクランプ41iを具備する構成とすることも可能である。
この場合、図15(a)、(b)に示すように、フェルール40のスリーブ固定部42の両側に形成されたピン収納溝42a(図5(a)、(b)参照)にそれぞれ収納された一対のガイドピン41hの後端を、スリーブ固定部42の後端側に配置したピンクランプ41iを用いて固定して抜け止めする。この場合、ピンクランプ41iは補強スリーブ21内側の熱可塑性樹脂22中に埋め込まれる。
(7)光コネクタとしては、多心用フェルールを内蔵する構成の光コネクタ、すなわち、複数本の内蔵光ファイバが内挿固定されこれら内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記接合端面を有するフェルールを具備するものであれば良く、MPO形光コネクタに限定されず、各種の多心光コネクタを採用できる。
例えば、図16は、いわゆるMT−RJ形光コネクタを例示している。
図16に例示した光コネクタ10Aは、そのハウジング34に、光コネクタアダプタ6等の位置決めハウジングに係脱可能に係合するラッチ34aを有するものである。
また、この光コネクタ10Aのフェルール45は、通常、いわゆるmini−MTコネクタフェルールが用いられる。mini−MTコネクタフェルールは、MT形光コネクタと同様のピン結合位置決め方式によりコネクタ接続を実現できるものである。図16(a)、(b)中、符号45aがガイドピンを嵌合するためのガイドピン穴である。ここでmini−MTコネクタフェルールの後端側にスリーブ固定部を突設した構成としたものを採用することで、補強スリーブの外挿固定が可能になることは言うまでも無い。これにより、接続補強部、接続補強部付きフェルール、コネクタ付き光伝送体の組み立てを既述の実施形態と同様に行うことができる。
1…コネクタ付き光伝送体(コネクタ付き光ファイバコード)、1A…コネクタ付き光伝送体(コネクタ付き光ファイバ)、2…光伝送体(光ファイバコード)、2a…光ファイバ(光ファイバテープ心線)、2b…抗張力体(抗張力繊維)、2c…外装被覆(外被)、2d…裸光ファイバ、3…融着接続部、4…光伝送体(光ファイバケーブル)、4a…光ファイバ、4b…抗張力体、4c…外装被覆(被覆材)、5…光伝送体(光ファイバテープ心線)、5a…裸光ファイバ、
10、10A…光コネクタ、11…ブーツ、20、20A、20B…接続補強部、21…補強スリーブ、22…熱可塑性樹脂、22a…熱可塑性樹脂(熱可塑性樹脂層)、23…補強スリーブ、23a…補強心材、25…埋め込み用樹脂付き補強スリーブ、25a…熱可塑性樹脂(内チューブ)、25b…補強スリーブ(熱収縮チューブ、外チューブ)、26…埋め込み用樹脂付き補強スリーブ、26a…熱可塑性樹脂(内チューブ)、26b…補強スリーブ(熱収縮チューブ、外チューブ)、30…ハウジング、31…プラグフレーム、32…ストップリング、33…ばね圧印加ユニット、34…ハウジング、40…フェルール、40A、40B…接続補強部付きフェルール、42…スリーブ固定部、43…内蔵光ファイバ、43c…融着用延出部、45…フェルール、50…スプリング、60、60A…スライダ。

Claims (19)

  1. 光伝送体である多心の光ファイバ(5)の先端に光コネクタ(10)が組み立てられたコネクタ付き光伝送体であって、
    前記光コネクタは、ハウジング(30)内に、フェルール(40)と、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバ(43)の前記フェルールの先端側の接合端面(41a)とは反対の後端から突出された部分(43c)と前記光ファイバ(1)との融着接続部(3)が該融着接続部を収納した補強スリーブ(21)の内側に設けられた樹脂中に埋め込まれてなる接続補強部と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリング(50)とを具備し、
    前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバが内挿固定されこれら内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記接合端面を有するフェルール本体と、このフェルール本体の前記接合端面とは反対の後端側に筒状に突設されたスリーブ固定部(42)とを具備し、このスリーブ固定部に前記補強スリーブの一端が外挿固定されて前記フェルールと前記接続補強部とが一体化され、前記内蔵光ファイバは前記フェルール本体から前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールの後側に突出され
    前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールの前記フェルール本体の前記スリーブ固定部から両側に張り出された部分と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とするコネクタ付き光伝送体(1A)。
  2. 多心の光ファイバ(2a、4a)とこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体(2b、4b)とが外装被覆(2c、4c)によって覆われてなる光伝送体(2、4)の先端に光コネクタ(10)が組み立てられたコネクタ付き光伝送体であって、
    前記光コネクタは、ハウジング(30)内に、フェルール(40)と、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバ(43)の前記フェルールの先端側の接合端面(41a)とは反対の後端から突出された部分(43c)と前記光伝送体(2、4)の端末に露出された光ファイバ(2a、4a)との融着接続部(3)が該融着接続部を収納した補強スリーブ(21)の内側に設けられた樹脂中に埋め込まれてなる接続補強部と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリング(50)とを具備し、
    前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバが内挿固定されこれら内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記接合端面を有するフェルール本体と、このフェルール本体の前記接合端面とは反対の後端側に筒状に突設されたスリーブ固定部(42)とを具備し、このスリーブ固定部に前記補強スリーブの一端が外挿固定されて前記フェルールと前記接続補強部とが一体化されており、前記内蔵光ファイバは前記フェルール本体から前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールの後側に突出され
    前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールの前記フェルール本体の前記スリーブ固定部から両側に張り出された部分と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とするコネクタ付き光伝送体(1)。
  3. 前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体が、前記接続補強部の補強スリーブの内側の樹脂中に埋め込まれて固着されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ付き光伝送体。
  4. 前記フェルールは、一対のガイドピンの嵌合によって位置決めして突き合わせ接続されるピン嵌合位置決め方式のフェルールであり、前記フェルール本体の互いに離隔した2箇所に前記ガイドピンが嵌合されるガイドピン穴が該フェルール本体を前後方向に貫通して形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
  5. 前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部(42)に外挿固定された一端とは反対側の他端に前記光伝送体の端末が内挿固定され、前記光伝送体の端末と前記接続補強部とが一体化されており、前記フェルールと前記接続補強部と前記光伝送体の端末とがスリーブ状の前記ハウジングの中心軸線方向に一体的に移動可能とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
  6. 前記補強スリーブが熱収縮チューブ、前記樹脂が熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
  7. 前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレーム(31)と、このプラグフレームに取り付けられたスリーブ状のストップリング(32)とからなり、
    前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、この挿入部に前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部に係合される抜け止め用係合突起を有し、
    前記スプリングは前記ストップリング内に収納されており、このスプリングによって前記スライダが前記フェルール側へ弾性付勢可能とされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
  8. 前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、前記補強心材の前記補強スリーブの一端に設けられた端部が、前記補強スリーブの一端とともに前記フェルールの前記スリーブ固定部に固定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
  9. 前記光コネクタがMPO形光コネクタであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
  10. 光伝送体である多心の光ファイバ(5)の先端に組み立てられる光コネクタ(10)であって、
    フェルール(40)と、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバ(43)の前記フェルールの先端側の接合端面(41a)とは反対の後端から突出された部分と前記光ファイバとの融着接続部(3)を収納するための補強スリーブ(21)と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリング(50)と、前記融着接続部を収納した前記補強スリーブ(21)の一端を前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部(42)に外挿固定しかつ前記補強スリーブの内側に設けた樹脂中に前記融着接続部を埋め込んで組み立てられる接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するためのハウジング(30)とを具備し、
    前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバが内挿固定されこれら内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記接合端面を有するフェルール本体と前記スリーブ固定部(42)とを具備し、前記内蔵光ファイバは前記フェルール本体から前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールの後側に突出されており、
    前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレーム(31)と、このプラグフレーム取り付けられるスリーブ状のストップリング(32)とからなり、前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされ
    前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内にて前記フェルールのフランジ部(42a)と前記ストップリングに収納されて前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装して前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置し前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在に設けられることで、前記スプリングの付勢力を前記フェルールに伝達するスライダを具備し、
    前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、
    前記ストップリングと、前記挿入部に突設された抜け止め用係合突起と前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部との係合によって前記ストップリングに対して抜け止めして設けられた前記スライダと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングとからなるばね圧印加ユニットの前記前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることで前記ハウジングが組み立てられ、このハウジング内に接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされていることを特徴とする光コネクタ。
  11. 多心の光ファイバ(2a、4a)とこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体(2b、4b)とが外装被覆(2c、4c)によって覆われてなる光伝送体(2、4)の先端に組み立てられる光コネクタであって、
    フェルール(40)と、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバ(43)の前記フェルールの先端側の接合端面(41a)とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体(2、4)の端末に露出された光ファイバ(2a、4a)との融着接続部(3)を収納するための補強スリーブ(21)と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリング(50)と、前記融着接続部を収納した前記補強スリーブ(21)の一端を前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部(42)に外挿固定しかつ前記補強スリーブの内側に設けた樹脂中に前記融着接続部を埋め込んで組み立てられる接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するためのハウジング(30)とを具備し、
    前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバが内挿固定されこれら内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記接合端面を有するフェルール本体と前記スリーブ固定部(42)とを具備し、前記内蔵光ファイバは前記フェルール本体から前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールの後側に突出されており、
    前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレーム(31)と、このプラグフレーム取り付けられるスリーブ状のストップリング(32)とからなり、前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされ
    前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内にて前記フェルールのフランジ部(42a)と前記ストップリングに収納されて前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装して前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置し前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在に設けられることで、前記スプリングの付勢力を前記フェルールに伝達するスライダを具備し、
    前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、
    前記ストップリングと、前記挿入部に突設された抜け止め用係合突起と前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部との係合によって前記ストップリングに対して抜け止めして設けられた前記スライダと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングとからなるばね圧印加ユニットの前記前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることで前記ハウジングが組み立てられ、このハウジング内に接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされていることを特徴とする光コネクタ。
  12. 前記補強スリーブが熱収縮チューブの内面側に層状に熱可塑性樹脂が設けられているものであることを特徴とする請求項10又は11に記載の光コネクタ。
  13. 前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられていることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の光コネクタ。
  14. 光伝送体である多心の光ファイバ(5)の先端に、フェルール(40)とプラグフレームにストップリングを取り付けることで組み立てられて前記フェルールを収納するハウジング(30)とを備える光コネクタを組み立てる組立方法であって、
    前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバ(43)が内挿固定されたフェルール本体(41)及び前記複数本の内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記フェルール本体の接合端面(41a)とは反対の後端側に筒状に突設されたスリーブ固定部(42)とを具備しており、このフェルール(40)の前記内蔵光ファイバ(43)の前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールから後側へ突出された部分と前記光ファイバ(5)とを融着接続する融着接続工程と、
    この融着接続工程の後、前記内蔵光ファイバと前記光ファイバとの融着接続部(3)に補強スリーブ(21)を外挿するとともに、前記補強スリーブの一端を前記フェルールのスリーブ固定部(42)に外挿し、前記補強スリーブ内に前記融着接続部と熱可塑性樹脂とを収納した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融後、冷却固化することで、固化した前記熱塑性樹脂中に前記融着接続部を埋め込むとともに、前記補強スリーブの一端を該一端と前記フェルールのスリーブ固定部(42)との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることで前記接続補強部を組み立てて前記接続補強部付きフェルールを得る接続補強部組立工程と、
    この接続補強部組立工程の後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するハウジング組立工程とを具備し、
    前記ハウジング組立工程では、前記ストップリングと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングと、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置して前記フェルールのフェルール本体の前記スリーブ固定部から両側に張り出された部分と前記スプリングとの間に前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在に介装されることで前記スプリングの付勢力を前記フェルールに伝達するスライダとからなり、前記ストップリングに抜け止めして設けられたスライダによって前記スプリングを前記ストップリング内に押さえ込んだ構成のばね圧印加ユニットの前記前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることを特徴とする光コネクタの組立方法。
  15. 多心の光ファイバ(2a、4a)とこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体(2b、4b)とが外装被覆(2c、4c)によって覆われてなる光伝送体の端末に光コネクタを組み立てる組立方法であって、
    前記フェルールは、複数本の内蔵光ファイバ(43)が内挿固定されたフェルール本体(41)及び前記複数本の内蔵光ファイバの先端が横並びに配列状態で露出された前記フェルール本体の接合端面(41a)とは反対の後端側に筒状に突設されたスリーブ固定部(42)とを具備しており、このフェルール(40)の前記内蔵光ファイバ(43)の前記スリーブ固定部の内側を貫通して前記フェルールから後側へ突出された部分と前記光伝送体(2、4)の端末に露出させた光ファイバ(2a、4a)とを融着接続する融着接続工程と、
    この融着接続工程の後、前記内蔵光ファイバと前記光伝送体の光ファイバとの融着接続部(3)に補強スリーブ(21)を外挿するとともに、前記補強スリーブの一端を前記フェルールのスリーブ固定部(42)に外挿し、前記補強スリーブ内に前記融着接続部と熱可塑性樹脂とを収納した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融後、冷却固化することで、固化した前記熱塑性樹脂中に前記融着接続部を埋め込むとともに、前記補強スリーブの一端を該一端と前記フェルールのスリーブ固定部(42)との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることで前記接続補強部を組み立てて前記接続補強部付きフェルールを得る接続補強部組立工程と、
    この接続補強部組立工程の後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するハウジング組立工程とを具備し、
    前記ハウジング組立工程では、前記ストップリングと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングと、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置して前記フェルールのフェルール本体の前記スリーブ固定部から両側に張り出された部分と前記スプリングとの間に前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在に介装されることで前記スプリングの付勢力を前記フェルールに伝達するスライダとからなり、前記ストップリングに抜け止めして設けられたスライダによって前記スプリングを前記ストップリング内に押さえ込んだ構成のばね圧印加ユニットの前記前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることを特徴とする光コネクタの組立方法。
  16. 前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブ内に前記融着接続部及び前記熱可塑性樹脂を収納するとともに、前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体を前記補強スリーブ内に引き込んだ状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融した後、冷却固化することで、固化した前記熱塑性樹脂中に前記抗張力体を埋め込んで固着させることを特徴とする請求項1記載の光コネクタの組立方法。
  17. 前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部(42)に外挿固定された一端とは反対側の他端を前記光伝送体の端末に外挿し、該一端と前記フェルールのスリーブ固定部(42)との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法。
  18. 前記補強スリーブが熱収縮チューブであり、前記接続補強部組立工程にて熱収縮させることを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法。
  19. 前記補強スリーブが、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれ、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられているものであり、前記接続補強部組立工程にて前記補強スリーブの一端を前記補強心材とともに前記スリーブ固定部に固定することを請求項14〜18のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法。
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