JP7107083B2 - 光コネクタ、及び光コネクタの製造方法 - Google Patents

光コネクタ、及び光コネクタの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光コネクタ、及び光コネクタの製造方法に関する。
特許文献1には、光ファイバ付き光コネクタ及びその製造方法が記載されている。この光コネクタは、複数の光ファイバ心線の一端部に取り付けられる多心光コネクタである。複数の光ファイバ心線のそれぞれからは複数の光ファイバ素線が延び出している。多心光コネクタは、光ファイバ素線の端部が固定されるフェルールと、フェルールを収容する前方ハウジングと、光ファイバ素線が挿通される後方ハウジングと、後方ハウジングのフェルールとは反対側に取り付けられたチューブハウジングとを備える。前方ハウジング、後方ハウジング及びチューブハウジングは多心光コネクタの接続方向に沿って並んでいる。後方ハウジングには、フェルールを前方に付勢するスプリングが設けられる。
特開2017-151396号公報
前述した光コネクタにおいて、後方ハウジングは光ファイバ素線が挿通される挿通孔を備えた筒状とされている。また、フェルールを前方に付勢するスプリングは螺旋状とされており、スプリングの内部に光ファイバ素線が挿通されている。よって、光コネクタを組み立てるときには、光ファイバ素線をスプリング及び後方ハウジングに通した後に、光ファイバ素線をフェルールに固定させる必要がある。
また、フェルールは光ファイバ素線の両端のそれぞれに設けられる。従って、後方ハウジング及びスプリングに挿通された光ファイバ素線の両端にフェルールが固定された後には、後方ハウジング及びスプリングの取り外しが困難となる。すなわち、後方ハウジング、スプリング若しくは光ファイバ素線の向き又は種類を間違えて取り付けた場合、光ファイバを切断しなければ後方ハウジング又はスプリングを取り外すことができないという現状がある。このように、光コネクタの部品の組み立て及び取り外しを容易に行うことができないという問題が生じうる。
本発明の一側面は、部品の組み立て及び取り外しを容易に行うことができる光コネクタ、及び光コネクタの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る光コネクタは、接続方向に沿って延びる光ファイバと、接続方向の一方側及び他方側のそれぞれに向けられる第1開口及び第2開口を含む筒形状を有するハウジングと、光ファイバを保持すると共に、相手側コネクタと光接続する光入出射部を有するフェルールと、フェルールに挿入されるガイドピンを保持するピンキーパと、ピンキーパと共にフェルールを接続方向に沿って押圧する弾性体と、第2開口を覆った状態で固定され、弾性体をハウジングの内部において支持する支持部材と、を備え、支持部材は、接続方向に交差する交差方向から光ファイバを挿入可能な挿入孔を有し、ハウジングの内部には、第1開口から第2開口に向かって順に、フェルール、ピンキーパ及び弾性体が接続方向に移動可能に配置され、第1開口から光入出射部が露出しており、第2開口を覆う支持部材の挿入孔から光ファイバが延出する。
本発明の一側面に係る光コネクタの製造方法は、前述した光コネクタの製造方法であって、フェルールに光ファイバを実装する第1の工程と、支持部材の挿入孔に光ファイバを通す第2の工程と、を含み、第2の工程は、第1の工程よりも後に実行される。
本発明の一側面によれば、部品の組み立て及び取り外しを容易に行うことができる。
図1は、第1実施形態に係る光コネクタを示す斜視図である。 図2は、図1の光コネクタの内部構造を示す部分断面図である。 図3は、図1の光コネクタの支持部材を示す斜視図である。 図4は、図3の支持部材の分解斜視図である。 図5は、図1の光コネクタを組み立てるときの分解斜視図である。 図6は、図1の光コネクタを組み立てるときの分解斜視図である。 図7は、第2実施形態に係る光コネクタの支持部材を示す斜視図である。 図8は、図7の支持部材の正面図である。 図9は、第3実施形態に係る光コネクタの内部構造の例を示す部分断面図である。 図10は、図3の光コネクタの支持部材を示す正面図である。 図11は、図9の支持部材及び弾性体を示す斜視図である。 図12は、第4実施形態に係る光コネクタの支持部材を示す斜視図である。 図13は、図12の支持部材及び弾性体を示す斜視図である。 図14は、第5実施形態に係る光コネクタの支持部材を示す正面図である。 図15は、第6実施形態に係る光コネクタの支持部材を示す斜視図である。 図16は、第7実施形態に係る光コネクタの支持部材の係合部を示す断面図である。 図17は、第8実施形態に係る光コネクタの支持部材の係合部を示す斜視図である。 図18は、図17の係合部を示す断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光コネクタは、接続方向に沿って延びる光ファイバと、接続方向の一方側及び他方側のそれぞれに向けられる第1開口及び第2開口を含む筒形状を有するハウジングと、光ファイバを保持すると共に、相手側コネクタと光接続する光入出射部を有するフェルールと、フェルールに挿入されるガイドピンを保持するピンキーパと、ピンキーパと共にフェルールを接続方向に沿って押圧する弾性体と、第2開口を覆った状態で固定され、弾性体をハウジングの内部において支持する支持部材と、を備え、支持部材は、接続方向に交差する交差方向から光ファイバを挿入可能な挿入孔を有し、ハウジングの内部には、第1開口から第2開口に向かって順に、フェルール、ピンキーパ及び弾性体が接続方向に移動可能に配置され、第1開口から光入出射部が露出しており、第2開口を覆う支持部材の挿入孔から光ファイバが延出する。
一実施形態に係る光コネクタは、ハウジングの第2開口を覆った状態で固定されると共にハウジングの内部において弾性体を支持する支持部材を備え、支持部材は、接続方向に交差する交差方向から光ファイバを挿入可能な挿入孔を有する。支持部材の挿入孔には光ファイバを交差方向から挿入可能とされているため、挿入孔に対する光ファイバの挿入及び取り出しを容易に行うことができる。よって、光コネクタを組み立てるときに、光ファイバを支持部材に通す前に光ファイバをフェルールに固定させることができると共に、光ファイバを支持部材に通した後に光ファイバをフェルールに固定させることができる。従って、フェルールに光ファイバを固定するタイミングを変更できるので、光コネクタの組み立てを容易に行うことができる。また、支持部材に挿通された光ファイバの両端にフェルールが固定されても、支持部材の挿入孔から交差方向に光ファイバを外すことができるので、支持部材からの光ファイバの取り外しを容易に行うことができる。従って、支持部材若しくは光ファイバの向き又は種類を間違えて取り付けを行った場合でも、光ファイバを切断することなく支持部材を取り外すことができるので、光コネクタの部品の組み立て及び取り外しを容易に行うことができる。
また、支持部材は、支持部材の外周から挿入孔まで延びる切り込みを有してもよい。この場合、切り込みによって光ファイバの抜き差しを行うことができるので、光ファイバと支持部材との組み立て及び取り外しを容易に行うことができる。
また、支持部材は、一部品で構成されており、切り込みを開閉するヒンジを有してもよい。この場合、支持部材が一部品で構成されるので、支持部材にかかるコストを抑えることができる。また、ヒンジによって切り込みの大きさを自在に変更できるので、支持部材に対する光ファイバの挿抜を一層容易に行うことができる。
また、支持部材は、切り込みを閉じた状態に保つ係合部を有してもよい。この場合、係合部によって切り込みが閉じられるため、挿入孔に光ファイバが挿通された状態で切り込みを閉じることができる。従って、意図せず挿入孔から光ファイバが抜ける可能性を抑制することができる。
また、支持部材は、複数の部品に分割可能とされており、複数の部品のそれぞれは、複数の部品を互いに係合する係合部を有してもよい。この場合、支持部材が複数の部品に分割可能であり、複数の部品に分割された状態で挿入孔に光ファイバを挿入することができるので組み立て性の更なる向上に寄与する。
また、弾性体は、複数のコイルスプリングであってもよい。この場合、複数のコイルスプリングにより、単数である場合よりも安定してフェルールを付勢することができる。すなわち、複数のコイルスプリングがピンキーパと共にフェルールを接続方向に押圧することにより、フェルールに対する接続方向への押圧力を安定させることができる。
また、支持部材は、接続方向の一方側に複数の溝を有し、複数のコイルスプリングのそれぞれは、複数の溝のそれぞれに嵌合してもよい。この場合、複数の溝のそれぞれに複数のコイルスプリングのそれぞれが嵌合することにより、フェルールに光ファイバを固定した後であっても支持部材に各コイルスプリングを容易に取り付けることができる。よって、光コネクタの組み立てを一層容易に行うことができる。また、コイルスプリングが溝に嵌合されるので、コイルスプリングを安定した状態で取り付けることができる。従って、複数のコイルスプリングによるフェルールへの付勢力を一層安定させることができる。
また、支持部材は、接続方向の一方側に複数の突起を有し、複数のコイルスプリングのそれぞれは、複数の突起のそれぞれに嵌合してもよい。この場合、複数の突起のそれぞれに複数のコイルスプリングのそれぞれが嵌合するので、前述と同様、光コネクタの組み立てを一層容易に行うことができる。また、突起への嵌合によってコイルスプリングを安定した状態で容易に取り付けることができると共に、フェルールへの付勢力を一層安定させることができる。
また、複数のコイルスプリングのバネ定数及びバネの長さの少なくともいずれか一方が互いに異なってもよい。この場合、支持部材の形状が非対称であることにより、接続方向に付勢するときにピンキーパ及びフェルールへの付勢力が接続方向から傾く場合であっても、複数のコイルスプリングのバネ定数及びバネの長さの少なくともいずれか一方が互いに異なることによって付勢力の向きを接続方向に調整することができる。従って、フェルールに対する接続方向への付勢力を更に安定させることができる。
一実施形態に係る光コネクタの製造方法は、前述した光コネクタの製造方法であって、フェルールに光ファイバを実装する第1の工程と、支持部材の挿入孔に光ファイバを通す第2の工程と、を含み、第2の工程は、第1の工程よりも後に実行される。
一実施形態に係る光コネクタの製造方法では、フェルールに光ファイバを実装した後に支持部材の挿入孔に光ファイバを通す。従って、フェルールへの光ファイバの実装のタイミングにかかわらず、挿入孔に対する光ファイバの抜き差しを容易に行うことができる。その結果、部品の組み立て及び取り外しを容易に行うことができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下では、実施形態に係る光コネクタ、及び光コネクタの製造方法の具体例について図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示され、特許請求の範囲と均等の範囲における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解を容易にするため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る光コネクタを示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係る光コネクタを示す部分断面図である。図1及び図2に示されるように、第1実施形態に係る光コネクタ1は、例えば、MPOコネクタであり、外部の相手側コネクタC及びアダプタに接続方向D1に沿って接続するコネクタである。
光コネクタ1は、例えば、光コネクタ1の一端に位置するフェルール2と、フェルール2を覆うフロントハウジング3(ハウジング)と、フロントハウジング3のフェルール2とは反対側に係合するリアハウジング10(支持部材)と、フロントハウジング3及びリアハウジング10の外部に延び出す光ファイバF(図5参照)を含むテープファイバTとを備える。本明細書において、「係合」とは、複数の部品又は部分が互いに係り合うことを示しており、例えば、複数の部品又は部分が互いに嵌合する場合、及び複数の部品又は部分が互いに連結する場合等を含んでいる。
光コネクタ1の内部には、フェルール2に挿入されるガイドピンPを保持するピンキーパ4と、ピンキーパ4と共にフェルール2を付勢するフェルールバネであるコイルスプリング5(弾性体)とが設けられる。以下では、説明の便宜上、「前」、「後」と方向を定めて説明を行う場合がある。前述した接続方向D1のうち、リアハウジング10からフェルール2を見た方向を前(一方側)、その反対方向を後(他方側)とする。また、接続方向D1に交差する方向であってフェルール2の端面である光入出射部2aの長手方向を方向D2、光入出射部2aの短手方向を方向D3とする。これらの方向は、単に説明の便宜上のものであって本発明の範囲を限定するものではない。
フェルール2は、後側に拡張部2bを備えた箱状とされている。フェルール2の内部には接続方向D1に延びる光ファイバ保持孔2dが形成されており、各光ファイバ保持孔2dにはリアハウジング10からフロントハウジング3の内部に挿入されるテープファイバTの光ファイバFのそれぞれが挿入される。フェルール2の拡張部2bの前端はフロントハウジング3の内側突出部3aに当接される当接面となっている。
フェルール2の光入出射部2aには、光コネクタ1に接続される相手側コネクタCのフェルールC1が接続方向D1に当接する。フェルール2は、ガイドピンPが挿入される一対のガイド孔2cを有する。ガイドピンP及びガイド孔2cは、相手側コネクタCと光コネクタ1との位置決めを行う位置決め部として機能する。2個のガイド孔2cは、方向D2に沿うように並んで配置されている。
フェルール2とリアハウジング10との間には、フェルール2を前方に付勢するコイルスプリング5と、ガイド孔2cに前方から挿入されるガイドピンPを保持するピンキーパ4とが設けられる。ピンキーパ4は、フロントハウジング3の内部に収容されており、フェルール2とコイルスプリング5の間に設けられる。ピンキーパ4は、ガイドピンPを保持する一対の保持孔4a(図5参照)を有し、一対の保持孔4aは方向D2に並ぶように設けられる。コイルスプリング5は、フェルール2及びピンキーパ4を、相手側コネクタCに向けて付勢する。
フロントハウジング3の材料は、例えば、PC(ポリカーボネート)であるが、適宜変更可能である。フロントハウジング3は、例えば、箱状とされており、接続方向D1及び方向D2の双方に延在する一対の第1側面3fと、接続方向D1及び方向D3の双方に延在する一対の第2側面3gとを有する。フロントハウジング3は、接続方向D1の一方側(前側)にフェルール2が露出する第1開口3jを有し、接続方向D1の他方側にリアハウジング10が嵌合する第2開口3kを有する。一対の第1側面3fのそれぞれは、例えば、平坦状とされている。一対の第2側面3gのうちの一方には、アダプタに係合するラッチ3bが設けられる。従って、光コネクタ1は非対称な形状とされている。
ラッチ3bは、接続方向D1に沿うと共に斜め上方に延びる板状とされている。ラッチ3bは、アダプタに係合する係合部3cと、フロントハウジング3に固定された固定部3dとを備える。例えば、固定部3d及び係合部3cは、この順で前方から後方に並んでいる。フロントハウジング3には、プッシュプル機構が設けられる。このプッシュプル機構により、アダプタから後方にフロントハウジング3を引き抜くときにアダプタに対するラッチ3bの係合を解除することが可能である。
具体的には、プッシュプル機構において、ラッチ3bの係合部3cは、固定部3dを起点として方向D2に撓むことによって方向D2に移動可能である。アダプタからのフロントハウジング3の引き抜きに伴ってラッチ3bが後方にスライドすると、係合部3cが押し下げられる。その結果、ラッチ3bの全体が押し下げられると共に、係合部3cとアダプタとの係合が解除される。そして、フロントハウジング3が後方に引かれることによって光コネクタ1をアダプタから引き抜くことが可能である。
図3は、リアハウジング10を示す斜視図である。フロントハウジング3及びリアハウジング10は共に樹脂製である。図1及び図3に示されるように、フロントハウジング3は、例えば、第1側面3fに、リアハウジング10が係合する係合部3hを備える。係合部3hは、一例として、係合孔であり、この係合孔にリアハウジング10の係合部11が係合する。リアハウジング10は、フロントハウジング3の内部に挿入される挿入部12と、挿入部12の接続方向D1の端部で拡張する拡張部13と、挿入部12及び拡張部13を接続方向D1に貫通すると共にテープファイバTが通される挿入孔14とを有する。
挿入部12は、例えば、方向D3を向く一対の第1側面12aと、方向D2を向く一対の第2側面12bとを有する。第1側面12aには、前述した係合部11と、係合部11を三方向から囲む切り欠き12cとが設けられており、この切り欠き12cによって係合部11の方向D3への弾性が高められる。その結果、フロントハウジング3に対してリアハウジング10を強固に係合することが可能となる。
リアハウジング10は、接続方向D1の一方側にコイルスプリング5を保持する弾性体保持部15を有する。例えば、弾性体保持部15は、コイルスプリング5が入り込む凹状とされている。拡張部13は、フロントハウジング3のラッチ3bに向かって斜めに突出する突出部13aを備える。突出部13aは、例えば、リアハウジング10の摘みとして機能する。この突出部13aによってリアハウジング10は非対称な形状とされている。
図4は、分割された複数の部品10Aを示す斜視図である。図3及び図4に示されるように、挿入孔14には、接続方向D1に交差する方向D2から光ファイバF(テープファイバT)を挿入可能とされている。具体的には、リアハウジング10は複数の部品10Aに分割可能とされており、分割された部品10Aの間から挿入孔14に方向D2に光ファイバF(テープファイバT)を挿入可能である。一例として、部品10Aの数は2つであり、リアハウジング10は2つの部品10Aとして半分に分割される。
リアハウジング10は、例えば、接続方向D1及び方向D2に延びる境界線Lを境として方向D3に分割可能とされている。例えば、複数の部品10Aの一方には凸部10aが設けられ、複数の部品10Aの他方には凸部10aが嵌合する凹部が設けられており、当該凹部に凸部10aが嵌合することによって複数の部品10Aが合体してリアハウジング10が構成される。当該凹部及び凸部10aは、複数の部品10Aを互いに係合する係合部10Bを構成する。
次に、図5及び図6を参照しながら本実施形態に係る光コネクタの製造方法の例を説明する。以下では、光コネクタ1を組み立てる手順について説明する。まず、フェルール2、フロントハウジング3、ピンキーパ4、ガイドピンP、テープファイバT及びリアハウジング10を用意して、例えば、コイルスプリング5に通されたテープファイバTの光ファイバFをフェルール2に実装する(第1の工程)。なお、図5及び図6ではコイルスプリング5の図示を省略している。
例えば、テープファイバTから延び出す複数の光ファイバFを後方からフェルール2の内部に挿入し、光ファイバFの先端面F2を光入出射部2aの光ファイバ保持孔2dから露出させた状態で光ファイバFをフェルール2に固定する。光ファイバFは、例えば、接着剤によってフェルール2に固定され、接着剤はフェルール2の窓部からフェルール2の内部に導入される。
フェルール2に光ファイバFを実装した後には、例えば図6に示されるように、テープファイバTの方向D3の一方側及び他方側の双方から複数の部品10Aを合わせることによって挿入孔14にテープファイバTを挿通する(第2の工程)。そして、凸部10aを凹部に嵌合して複数の部品10Aを合体してリアハウジング10を一体化する。また、フェルール2に挿通されたガイドピンPを保持するピンキーパ4にテープファイバTを方向D3に装着した後に、フェルール2、ピンキーパ4、コイルスプリング5及びリアハウジング10を後方からフロントハウジング3の第2開口3kに挿入してフロントハウジング3の係合部3hにリアハウジング10の係合部11を係合させることによって光コネクタ1の組み立てが完了する。
次に、本実施形態に係る光コネクタ1、及びその製造方法から得られる作用効果について説明する。光コネクタ1は、フロントハウジング3の第2開口3kを覆った状態で固定されると共にフロントハウジング3の内部においてコイルスプリング5を支持するリアハウジング10を備え、リアハウジング10は、接続方向D1に交差する方向D2(交差方向)から光ファイバF(テープファイバT)を挿入可能な挿入孔14を有する。リアハウジング10の挿入孔14には光ファイバ(テープファイバT)を方向D2から挿入可能とされているため、挿入孔14に対する光ファイバFの挿入及び取り出しを容易に行うことができる。よって、光コネクタ1を組み立てるときに、光ファイバFをリアハウジング10に通す前に光ファイバFをフェルール2に固定させることができると共に、光ファイバFをリアハウジング10に通した後に光ファイバFをフェルール2に固定させることができる。従って、フェルール2に光ファイバFを固定するタイミングを変更できるので、光コネクタ1の組み立てを容易に行うことができる。
また、リアハウジング10に挿通された光ファイバFの両端にフェルール2が固定されても、リアハウジング10の挿入孔14から方向D2に光ファイバFを外すことができるので、リアハウジング10からの光ファイバFの取り外しを容易に行うことができる。従って、リアハウジング10若しくは光ファイバFの向き又は種類を間違えて取り付けを行った場合でも、光ファイバFを切断することなくリアハウジング10を取り外すことができるので、光コネクタ1の部品の組み立て及び取り外しを容易に行うことができる。
また、リアハウジング10は、複数の部品10Aに分割可能とされており、複数の部品10Aのそれぞれは、複数の部品10Aを互いに係合する係合部10Bを有する。すなわち、リアハウジング10は複数の部品10Aに分割可能であり、複数の部品10Aに分割された状態で挿入孔14に光ファイバFを挿入することができるので組み立て性の向上に寄与する。
また、本実施形態に係る製造方法では、フェルール2に光ファイバFを実装した後にリアハウジング10の挿入孔14に光ファイバFを通す。従って、フェルール2への光ファイバFの実装のタイミングにかかわらず、挿入孔14に対する光ファイバFの抜き差しを容易に行うことができる。その結果、部品の組み立て及び取り外しを容易に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図7及び図8を参照しながら、第2実施形態に係る光コネクタのリアハウジング20について説明する。以降では、前述した実施形態と重複する説明を適宜省略する。リアハウジング20は、リアハウジング10と同様、係合部11、挿入部12、拡張部13、挿入孔14及び弾性体保持部15を備える。リアハウジング20は部品20A,20Bを備えており、部品20Aは部品20Bよりも大きく、部品20A及び部品20Bは互いに非対称な形状とされている。すなわち、前述した半割の複数の部品10Aとは異なり、部品20A,20Bの大きさ及び形状は互いに異なっている。
部品20A及び部品20Bは、共に、係合部11、挿入部12及び拡張部13を有する。また、部品20Aは突出部13a、挿入孔14及び弾性体保持部15を有し、部品20Bは突出部13a、挿入孔14及び弾性体保持部15を有しない。部品20Aは部品20Bを受容する凹部21aを有し、部品20Bは凹部21aに入り込む凸部21bを有し、凹部21a及び凸部21bは部品20A及び部品20Bを互いに係合する係合部21を構成する。例えば、凹部21aに凸部21bが嵌合することによってリアハウジング20が構成される。
以上、第2実施形態に係る光コネクタでは、リアハウジング20が部品20A,20Bに分割可能とされており、部品20A及び部品20Bのそれぞれは、部品20A及び部品20Bを互いに係合する係合部21を有する。従って、部品20A及び部品20Bに分割された状態で挿入孔14に光ファイバFを挿入することができるので組み立て性の向上に寄与する。その結果、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
続いて、図9、図10及び図11を参照しながら第3実施形態に係る光コネクタについて説明する。第3実施形態に係る光コネクタ30は、リアハウジング31と複数のコイルスプリング35とを含む。光コネクタ30の形状は、第1実施形態の光コネクタ1と同様、非対称とされている。また、リアハウジング31は、接続方向D1の一方側(前側、フェルール2側)を向く面31aに、複数のコイルスプリング35のそれぞれを受容する溝32を有する。
溝32は、面31aにおいて方向D2の両側に配置されており、例えば、複数の溝32が面31aの方向D2の中央に対して互いに対称となる位置に配置されている。各溝32は、例えば、C字状(U字状)とされており、コイルスプリング35の外周に沿った湾曲面32aを内面として有する。溝32がC字状とされていることにより、溝32にコイルスプリング35をより確実に嵌合させることができる。但し、溝32の形状及び大きさは適宜変更可能である。
ところで、光コネクタ30が不図示のアダプタに挿入され、不図示の相手側の光コネクタと接続したとき、フェルール2の光入出射部2aが互いに押し合うことにより、フェルール2の拡張部2bがフロントハウジング3の内側突出部3aから離れ、不図示の相手側光コネクタのフェルールと一体となって動くフェルール2は、光コネクタ30に外力が加えられても接続がより安定するフローティングした状態になる。このとき、不図示のアダプタと係合する光コネクタ30のラッチ3bが方向D2の一方にしかない非対称な形状であり、例えば複数のコイルスプリング35のバネ定数及びバネの長さが互いに同一である場合、光コネクタ30は不図示のアダプタに対して、接続方向D1から傾くことが想定される。この傾きは、フローティングした状態のフェルール2に対して不要な力を加えて、接続の安定性を損なう虞がある。これに対し、第3実施形態に係る光コネクタ30では、複数のコイルスプリング35のバネ定数及びバネの長さ(接続方向D1の長さ)の少なくとも一方が互いに異なっていてもよい。この場合、例えば、方向D2の一方側に位置するコイルスプリング35のバネ定数を方向D2の他方側に位置するコイルスプリング35のバネ定数よりも大きくすることにより、光コネクタ30が不図示のアダプタに対して、接続方向D1から傾いていても、複数のコイルスプリング35によって接続方向D1に沿った押圧力をピンキーパ4及びフェルール2に付与することが可能となる。複数のコイルスプリング35は、バネの素材又はバネの素線の太さが互いに異なることによって、バネ定数が互いに異なっていてもよい。
以上、第3実施形態に係る光コネクタ30は、複数のコイルスプリング35を備え、各コイルスプリング35にはテープファイバTが挿通されないので、光ファイバFをフェルール2に固定させるタイミングにかかわらずコイルスプリング35の装着を行うことができる。すなわち、テープファイバTの光ファイバFをフェルール2に実装した後にコイルスプリング35を溝32に嵌合させることも可能である。従って、光コネクタ30の組み立てを更に容易に行うことができる。
また、第3実施形態において、フェルール2を付勢する弾性体は複数のコイルスプリング35である。従って、複数のコイルスプリング35により、単数である場合よりも安定してフェルール2を付勢することができる。すなわち、複数のコイルスプリング35によってピンキーパ4と共にフェルール2を押圧することにより、フェルール2に対する接続方向D1への付勢力を安定させることができる。
また、リアハウジング31は、接続方向D1の一方側に複数の溝32を有し、複数のコイルスプリング35のそれぞれは、複数の溝32のそれぞれに嵌合する。従って、複数の溝32のそれぞれに複数のコイルスプリング35のそれぞれが嵌合することにより、フェルール2に光ファイバFを固定した後であっても各コイルスプリング35を取り付けることができる。よって、光コネクタ30の組み立てを一層容易に行うことができる。また、コイルスプリング35が溝32に嵌合されるので、コイルスプリング35を安定した状態で取り付けることができる。従って、コイルスプリング35によってフェルール2への付勢力を安定させることができる。
また、複数のコイルスプリング35のバネ定数が互いに異なっていてもよい。この場合、リアハウジング31の形状が非対称であることによって接続方向D1に付勢するときにピンキーパ4及びフェルール2への付勢力が接続方向D1から傾く場合であっても、複数のコイルスプリング35のバネ定数が互いに異なることによって付勢力の向きを接続方向D1に調整することができる。従って、フェルール2への付勢力を更に安定させることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る光コネクタについて図12及び図13を参照しながら説明する。図12及び図13に示されるように、第4実施形態に係る光コネクタは、コイルスプリング35が取り付けられる突起42を有するリアハウジング41を備える。リアハウジング41の接続方向D1の一方側を向く面41aにおいて、突起42は方向D2の両側に配置されている。各突起42は、例えば、円柱状とされており、突起42の外径はコイルスプリング35の内径と同程度である。リアハウジング41が突起42を備えることにより、突起42にコイルスプリング35をより確実に嵌合させることができる。なお、突起42の形状及び大きさは適宜変更可能である。
以上、第4実施形態において、リアハウジング41は、接続方向D1の一方側に複数の突起42を有し、複数のコイルスプリング35のそれぞれは、複数の突起42のそれぞれに嵌合する。よって、複数の突起42のそれぞれに複数のコイルスプリング35のそれぞれが嵌合するので、第3実施形態と同様、光コネクタの組み立てを容易に行うことができる。すなわち、突起42への嵌合によってコイルスプリング35を安定した状態で取り付けることができるので、フェルール2への付勢力を一層安定させることができる。なお、リアハウジングの接続方向の一方側の面には、第3実施形態の溝32と、溝32から接続方向に突出する突起42との両方が設けられていてもよい。
(第5実施形態)
続いて、第5実施形態に係る光コネクタについて図14を参照しながら説明する。図14に示されるように、第5実施形態に係る光コネクタはリアハウジング51を備えており、リアハウジング51は一部品で構成されている。すなわち、リアハウジング51は分割可能とはされていない。リアハウジング51は、前述したリアハウジング10と同様、係合部11、挿入部12、拡張部13、挿入孔14及び弾性体保持部15を備える。また、リアハウジング51は、接続方向D1に交差する方向(例えば方向D2)に延びると共に挿入孔14に連通する切り込み52を備える。
切り込み52は、光ファイバF(テープファイバT)を挿入孔14に挿入するためのスリットであり、例えばリアハウジング51の外周51aから挿入孔14まで直線状に延びている。例えば、切り込み52はリアハウジング51の突出部13aとは反対側に位置する外周51aから挿入孔14に延びており、切り込み52の幅はテープファイバTの幅より若干広い程度とされている。但し、切り込み52の形状、大きさ、数及び位置は適宜変更可能である。
以上、第5実施形態において、リアハウジング51は、一部品で構成されており、リアハウジング51の外周51aから挿入孔14まで延びる切り込み52を有する。よって、リアハウジング51は一部品で構成されているので、部品点数を削減すると共にコストを抑えることができる。また、切り込み52によって光ファイバFの抜き差しを行うことができるので、光ファイバFとリアハウジング51との組み立て及び取り外しを容易に行うことができる。
(第6実施形態)
続いて、第6実施形態に係る光コネクタについて図15及び図16を参照しながら説明する。図15及び図16に示されるように、第6実施形態に係る光コネクタはリアハウジング61を備える。第5実施形態と同様にリアハウジング61は一部品で構成されており、リアハウジング61は接続方向D1に交差する方向に延びる切り込み62を開閉するヒンジ63と摘み部67とを備える。図15は、切り込み62が開放された状態を示している。
一例として、切り込み62は方向D2の両端側に設けられ、ヒンジ63は方向D2の中央側に設けられる。リアハウジング61は、例えば、接続方向D1に延びるヒンジ63を中心軸として切り込み62を開閉可能とされている。一例として、切り込み62の一方側の面62aには凸部64が設けられ、切り込み62の他方側の面62bには凹部65が設けられる。凸部64及び凹部65は、切り込み62を閉じた状態に保つ係合部66を構成する。この場合、挿入孔14に光ファイバFが載せられた状態でヒンジ63が閉じられ、凹部65に凸部64が嵌合することによって切り込み62が閉じられる。
例えば、摘み部67は、切り込み62に隣接するリアハウジング61の外面61aに一対に設けられる凸部67aを含む。この場合、切り込み62が閉じられた状態において、一対の凸部67aが互いに離間する方向に移動することにより、ヒンジ63を中心として切り込み62を容易に開放することができる。
図16に示されるように、凸部64は、面62aから離れるに従って凸部64が拡大するように傾斜する一対の傾斜面64aと、一対の傾斜面64aを互いに接続する頂面64bとを有してもよい。凹部65は、例えば、面62bから離れるに従って凹部65が拡大するように傾斜する一対の傾斜面65aと、一対の傾斜面65aを互いに接続する底面65bとを有してもよい。
この場合、凹部65に凸部64が嵌合した状態において、嵌合を解除しようとするときに傾斜面65aに傾斜面64aが当接するので嵌合解除に対する抵抗力を持たせることができる。従って、上記の構成を備える係合部66では凹部65に凸部64を強固に嵌合させることができる。しかしながら、凸部64及び凹部65の形状及び大きさは上記の例に限られず適宜変更可能である。また、係合部66の構成は、凸部64及び凹部65を有するものに限られず、切り込み62を閉じた状態で維持できる構成であれば適宜変更可能である。
以上、第6実施形態に係る光コネクタでは、リアハウジング61は、一部品で構成されており、切り込み62を開閉するヒンジ63を有する。よって、第5実施形態と同様、リアハウジング61が一部品で構成されるので、リアハウジング61にかかるコストを抑えることができる。また、ヒンジ63によって切り込み62の大きさを自在に変更できるので、リアハウジング61に対する光ファイバFの挿抜を一層容易に行うことができる。
また、リアハウジング61は、切り込み62を閉じた状態に保つ係合部66を有する。従って、係合部66によって切り込み62が閉じられるため、挿入孔14に光ファイバFが挿通された状態で切り込み62を閉じることができる。従って、意図せず挿入孔14から光ファイバFが抜ける可能性を抑制することができる。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態に係る光コネクタについて図17及び図18を参照しながら説明する。図17及び図18に示されるように、第7実施形態に係る光コネクタはリアハウジング71を備える。リアハウジング71は、一部品で構成されていてもよいし、複数の部品で構成されていてもよい。リアハウジング71は、接続方向D1に交差する方向(例えば方向D2)に延びる切り込み72を介して互いに分断された第1部分71Aと第2部分71Bとを備える。
リアハウジング71は切り込み72を開閉するラッチ構造73を備える。ラッチ構造73は、第1部分71Aから第2部分71Bに向かって突出する係合突起73aと、第2部分71Bの外面71bに設けられた係合穴73bとを含む。例えば、係合穴73bは第2部分71Bを方向D2に貫通する貫通孔である。係合突起73aは、切り込み72の一方側の面72aから突出する基部73cと、基部73cの突出端において拡張する拡張部73dとを有する。
拡張部73dは、係合突起73aの先端73eから挿入孔14側且つ面72a側に傾斜するテーパ面73fを有する。係合穴73bに係合突起73aが係合するときには、テーパ面73fが切り込み72の他方側の面72bに当接して係合突起73aがリアハウジング71の外側に拡げられた後に、樹脂の弾性で拡張部73dが係合穴73bに嵌まり込むことにより、係合穴73bに係合突起73aが強固に係合する。なお、ラッチ構造73の構成は、上記の係合突起73a及び係合穴73bを有する構造に限られず、切り込み72を閉じた状態で維持できる構造であれば適宜変更可能である。
以上、第7実施形態に係る光コネクタにおいて、リアハウジング71では、切り込み72が開閉可能であると共に、切り込み72を閉じた状態を保つラッチ構造73を備える。従って、ラッチ構造73によって切り込み72が強固に閉じられるため、挿入孔14に光ファイバFが挿通された状態で切り込み72を閉じることができる。従って、意図せず挿入孔14から光ファイバFが抜ける可能性をより確実に抑制することができる。
以上、光コネクタ、及び光コネクタの製造方法の各実施形態について説明したが、本発明に係る光コネクタ、及び光コネクタの製造方法は、前述の各実施形態に限定されず種々の変形が可能である。例えば、前述の実施形態では、MPOコネクタである光コネクタ1について説明したが、光コネクタは、LCコネクタ又はSCコネクタ等、MPOコネクタ以外のコネクタであってもよい。
また、前述の実施形態では、支持部材がリアハウジング10である例について説明した。しかしながら、支持部材は、弾性体をハウジングの内部で支持するものであれば、リアハウジング以外のものであってもよい。また、弾性体は、コイルスプリング以外のものであてもよく、フェルールを押圧可能なものであれば種々の弾性体を用いることが可能である。
1,30…光コネクタ、2…フェルール、2a…光入出射部、2b…拡張部、2c…ガイド孔、2d…光ファイバ保持孔、3…フロントハウジング(ハウジング)、3a…内側突出部、3b…ラッチ、3c…係合部、3d…固定部、3f…第1側面、3g…第2側面、3h…係合部、3j…第1開口、3k…第2開口、4…ピンキーパ、5…コイルスプリング(弾性体)、10,20,31,41,51,61,71…リアハウジング(支持部材)、10A,20A,20B…部品、10B…係合部、10a…凸部、11…係合部、12…挿入部、12a…第1側面、12b…第2側面、13…拡張部、13a…突出部、14…挿入孔、15…弾性体保持部、21…係合部、21a…凹部、21b…凸部、31a…面、32…溝、32a…湾曲面、35…コイルスプリング(弾性体)、41a…面、42…突起、51a…外周、61a…外面、62a…面、62b…面、63…ヒンジ、64…凸部、64a…傾斜面、64b…頂面、65…凹部、65a…傾斜面、65b…底面、66…係合部、67…摘み部、67a…凸部、71A…第1部分、71B…第2部分、71b…外面、72a…面、72b…面、73…ラッチ構造、73a…係合突起、73b…係合穴、73c…基部、73d…拡張部、73e…先端、73f…テーパ面、C…相手側コネクタ、D1…接続方向、D2,D3…方向、F…光ファイバ、F2…先端面、L…境界線、P…ガイドピン、T…テープファイバ。

Claims (8)

  1. 接続方向に沿って延びる光ファイバと、
    前記接続方向の一方側及び他方側のそれぞれに向けられる第1開口及び第2開口を含む筒形状を有するハウジングと、
    前記光ファイバを保持すると共に、相手側コネクタと光接続する光入出射部を有するフェルールと、
    前記フェルールに挿入されるガイドピンを保持するピンキーパと、
    前記ピンキーパと共に前記フェルールを前記接続方向に沿って押圧する弾性体と、
    前記第2開口を覆った状態で固定され、前記弾性体を前記ハウジングの内部において支持する支持部材と、
    を備え、
    前記支持部材は、前記接続方向に交差する交差方向から前記光ファイバを挿入可能な挿入孔を有し、
    前記ハウジングの内部には、前記第1開口から前記第2開口に向かって順に、前記フェルール、前記ピンキーパ及び前記弾性体が前記接続方向に移動可能に配置され、
    前記第1開口から前記光入出射部が露出しており、
    前記第2開口を覆う前記支持部材の前記挿入孔から前記光ファイバが延出し、
    前記ハウジングがラッチを備え、
    前記支持部材は、前記ラッチに向かって突出する突出部と、前記突出部と反対側の面に形成されており前記支持部材の外周から前記挿入孔まで延びる切り込みとを備える、
    光コネクタ。
  2. 前記支持部材は、一部品で構成されており、前記切り込みを開閉するヒンジを有する、
    請求項に記載の光コネクタ。
  3. 前記支持部材は、前記切り込みを閉じた状態に保つ係合部を有する、
    請求項又はに記載の光コネクタ。
  4. 前記弾性体は、複数のコイルスプリングである、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光コネクタ。
  5. 前記支持部材は、前記接続方向の一方側に複数の溝を有し、
    前記複数のコイルスプリングのそれぞれは、前記複数の溝のそれぞれに嵌合する、
    請求項に記載の光コネクタ。
  6. 前記支持部材は、前記接続方向の一方側に複数の突起を有し、
    前記複数のコイルスプリングのそれぞれは、前記複数の突起のそれぞれに嵌合する、
    請求項又はに記載の光コネクタ。
  7. 前記複数のコイルスプリングのバネ定数及びバネの長さの少なくともいずれか一方が互いに異なる、
    請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の光コネクタ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光コネクタの製造方法であって、
    前記フェルールに前記光ファイバを実装する第1の工程と、
    前記支持部材の前記挿入孔に前記光ファイバを通す第2の工程と、
    を含み、
    前記第2の工程は、前記第1の工程よりも後に実行される、
    光コネクタの製造方法。
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