JP4969382B2 - 多心光ファイバコードへの多心光フェルール取り付け方法、及び多心光フェルール - Google Patents
多心光ファイバコードへの多心光フェルール取り付け方法、及び多心光フェルール Download PDFInfo
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また、挿入性改善のためのガイド部材4を設けたことが部品点数が多くなり、また、フェルール本体2及び外スリーブ1の形状も複雑であり、加工工数が多く、コスト高となる。
前記フェルール本体は、先端側が大径で後端側が小径となる段差付き形状であり、
前記外筒は、前記フェルール本体の大径部と同一の外径を有しており、
予め、前記外筒を多心光ファイバコードの被覆部に被せ、その多心光ファイバコードにおける各光ファイバの先端部を、前記外筒から分離させたフェルール本体の光ファイバ挿入穴に挿入して接着固定し、次いで、多心光ファイバコードの被覆部に被せた前記外筒の先端部を前記フェルール本体の小径部だけに挿入しかつ前記外筒の先端部を前記段差に突き当てて外周に接着剤を介して固定し、次いで、前記外筒の内部に接着剤を充填して固化させ、多心光ファイバコードの被覆部を接着剤で固定することを特徴とする。
多心光ファイバコードにおける各光ファイバの先端部が挿通固定される複数の光ファイバ挿入穴を有するとともに、先端側が大径で後端側が小径となる段差付きのフェルール本体と、
前記フェルール本体に先端部が固定されるコード被覆部固定用の単純円筒形状の外筒であって、前記フェルール本体の大径部と同一の外径及び前記フェルール本体の後端側の小径部に嵌合する内径を有し、かつ、その内面に、内部に充填され固化した接着剤との間の結合力を高めるための周溝が形成された前記外筒とからなることを特徴とする。
光ファイバをフェルール本体の光ファイバ挿入穴に挿入するためのガイド部材が不要となるので、構造が単純化され、かつ部品点数が少なく済み、加工工数が少なくなり、多心光ファイバコードを安価に製作可能となる。
ガイド部材が存在しないことで、光ファイバを光ファイバ挿入穴に挿入する作業の際には、被覆部が挿入性に影響することがなく、多心光ファイバコードに曲がり癖があった場合に挿入が困難になるという問題は生じない。
また、外筒が単純円筒形状なので、一層構造が簡単になり、かつ、請求項1の多心光フェルールの取り付け方法を実施する際の作業性が良好である。
請求項4によれば、フェルール本体の長さが短く光ファイバ挿入穴が浅いので、光ファイバの挿入がさらに容易である。
外筒11は図4にも示すように後端側(図の左側)の内面に後述する接着剤結合性向上のための複数の浅い周溝11aを形成しているが、概ね単純円筒形状である。
フェルール本体12は、2心光ファイバコード3における2本の光ファイバの先端部がそれぞれ挿通固定される2つの光ファイバ挿入穴12aを有し、その入口はテーパ状になっている。また、先端側が大径で後端側が小径となる段差付き形状である。大径部(先端側部分)を12b、小径部(後端側部分)を12c、段差部を12dで示す。
フェルール本体12の小径部12cの外径は外筒1の内面に嵌合するサイズであり、フェルール本体12の大径部12bの外径と外筒11の外径は同一である。
このように、フェルール本体12の長さが短く光ファイバ挿入穴12aの奥行きが浅いので、光ファイバを光ファイバ挿入穴に挿入する作業は極めて容易である。フェルール本体12の長さL2は1.5mm以下が好適である。
次いで、外筒11を図2の矢印のようにフェルール本体12側に移動させて、外筒11の先端部をフェルール本体12の後端側の小径部12cに嵌合固定する(図3の状態)。この場合、小径部12cに予め接着剤を塗布して嵌合させて、外筒11の先端部を接着固定する。なお、2心光ファイバコード3を外筒11に対して図2の矢印と逆向きに引っ張って、外筒11をフェルール本体12に嵌合させることもできる。
次いで、外筒11の内部に接着剤を充填して2心光ファイバコード3の被覆部3bを接着剤で外筒11に堅固に固定する。外筒11の内面に形成された周溝11aは固化した接着剤と外筒11内面との結合力を高める作用をする。
次いで、光ファイバ3aの突出部を切断し、フェルール本体12の端面研磨をすると、2心光ファイバコード3への2心光フェルール取り付けが完了する。
また、外筒11は概ね単純円筒形であり、フェルール本体12の内部も単に光ファイバ挿入穴だけで被覆部収容部が不要なので、いずれも構造が簡単で加工が容易であり、安価に製作できる。
また、光ファイバをフェルール本体の光ファイバ挿入穴に挿入するための従来のガイド部材4は不要なので、構造が単純化され、かつ部品点数が少なく済み、加工工数が少なくなり、2心光ファイバコード15を安価に製作可能となる。
また、ガイド部材が存在しないことで、光ファイバ3aを光ファイバ挿入穴12aに挿入する作業の際には、被覆部3bが挿入性に影響することがなく、2心光ファイバコード3に曲がり癖があった場合に挿入が困難になるという問題も生じない。
また、上記実施例ではフェルール本体12が小径部12cと大径部12bとを有して外周面に段差12dを持つ形状、外筒11が概ね単純円筒形状であるが、フェルール本体の外周面を単なる円筒面とし外筒の内面に周方向の凸条ないし段差部を設けて、この凸条ないし段差にフェルール本体の後端面が当たる構造としてもよい。
また、実施例では2心光ファイバコードに2心光フェルールを取り付ける場合について説明したが、3心以上の多心光ファイバコードを対応する心数の多心光フェルールに取り付ける場合にも適用可能である。
3a 光ファイバ
3b 被覆部
11 外筒
12 フェルール本体
12a 光ファイバ穴
12b 大径部
12c 小径部
12d 段差部
15 2心光フェルール(多心光フェルール)
Claims (4)
- 多心光ファイバコードにおける各光ファイバの先端部が挿通固定される複数の光ファイバ挿入穴を有するフェルール本体と、このフェルール本体に先端部が固定されるコード被覆部固定用の単純円筒形状の外筒であってその内面に、内部に充填され固化した接着剤との間の結合力を高めるための周溝が形成された前記外筒とからなる多心光フェルールを、前記多心光ファイバコードに取り付ける多心光ファイバコードへの多心光フェルール取り付け方法であって、
前記フェルール本体は、先端側が大径で後端側が小径となる段差付き形状であり、
前記外筒は、前記フェルール本体の大径部と同一の外径を有しており、
予め、前記外筒を多心光ファイバコードの被覆部に被せ、その多心光ファイバコードにおける各光ファイバの先端部を、前記外筒から分離させたフェルール本体の光ファイバ挿入穴に挿入して接着固定し、次いで、多心光ファイバコードの被覆部に被せた前記外筒の先端部を前記フェルール本体の小径部だけに挿入しかつ前記外筒の先端部を前記段差に突き当てて外周に接着剤を介して固定し、次いで、前記外筒の内部に接着剤を充填して固化させ、多心光ファイバコードの被覆部を接着剤で固定することを特徴とする多心光ファイバコードへの多心光フェルール取り付け方法。 - 請求項1の多心光フェルール取り付け方法に用いる多心光フェルールであって、
多心光ファイバコードにおける各光ファイバの先端部が挿通固定される複数の光ファイバ挿入穴を有するとともに、先端側が大径で後端側が小径となる段差付きのフェルール本体と、
前記フェルール本体に先端部が固定されるコード被覆部固定用の単純円筒形状の外筒であって、前記フェルール本体の大径部と同一の外径及び前記フェルール本体の後端側の小径部に嵌合する内径を有し、かつ、その内面に、内部に充填され固化した接着剤との間の結合力を高めるための周溝が形成された前記外筒とからなることを特徴とする多心光フェルール。 - 前記フェルール本体および前記外筒がいずれも金属製であることを特徴とする請求項2記載の多心光フェルール。
- 前記フェルール本体の長さL2が1.5mm以下であることを特徴とする請求項2又は3記載の多心光フェルール。
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