JP2015059993A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2015059993A
JP2015059993A JP2013192166A JP2013192166A JP2015059993A JP 2015059993 A JP2015059993 A JP 2015059993A JP 2013192166 A JP2013192166 A JP 2013192166A JP 2013192166 A JP2013192166 A JP 2013192166A JP 2015059993 A JP2015059993 A JP 2015059993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
ferrule
optical
fiber
core wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013192166A
Other languages
English (en)
Inventor
知弘 彦坂
Tomohiro Hikosaka
知弘 彦坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2013192166A priority Critical patent/JP2015059993A/ja
Publication of JP2015059993A publication Critical patent/JP2015059993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】ハウジングを大型化させずにファイバ端面の位置ずれを抑制できる光コネクタを提供する。
【解決手段】光サブハーネスは、光ファイバ心線25が後方側の光ファイバ保持孔37に固定され、保護被覆33が除去された光ファイバ素線31のファイバ先端面が前方側の素線挿通孔39に挿通されて先端部に配置され、加締めスリーブの前方に形成されたフェルール受入穴に後方部分が収容されるインナーフェルール15と、光ファイバ保持孔37と直交する方向にフェルール15に穿設され、光ファイバ保持孔37との交差部分に撓み部収容空間43を形成する治具挿入穴41と、インナーフェルール15とハウジング19の間で光ファイバ心線25の光軸と同軸に配置され、インナーフェルール15の先端部に固定されるレンズフェルール17と、撓み部収容空間43に配置された光ファイバ素線31の撓み部51と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、光コネクタに関する。
光ファイバと内蔵光ファイバとが所定の突き当て力で突き当てられるようにするために光ファイバの一部にたわみが形成された光コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図8に示す光コネクタ501は、光ファイバケーブル503の先端部に取り付けられるものである。光コネクタ501は、プラグ505と、ケーブル固定部材507と、フレーム509と、固定支持部としての収納部材511とを主要な構成として備えている。
プラグ505は、フェルール513及びファイバ固定部515を有して構成されている。フェルール513は、内蔵光ファイバ517を有しており、ファイバ固定部515の基板519に一体に組み付けられている。ファイバ固定部515は、光コネクタ501の軸方向に沿って溝521が形成されており、この溝521には、内蔵光ファイバ517の後端側が挿入されている。ケーブル固定部材507は、プラグ505及びフレーム509と別体に構成されており、光ファイバケーブル503の外皮部523を把持するケーブル固定部としての一対の挟持部525と、延出支持部527と、凸部528とを有している。
光ファイバケーブル503は、光ファイバ心線529と、この光ファイバ心線529を被覆する外皮部523とを有している。また、光ファイバケーブル503の先端側では、上述の外皮部523が切除されることにより、外皮部523の端部から光ファイバ心線529の一部が突出部531として突出されている。
光コネクタ501は、内蔵光ファイバ517の後端と光ファイバ心線529の先端とが突き当てられて光ファイバ心線529の突出部531にたわみ533が形成されるまで、ケーブル固定部材507をファイバ固定部515に近づける。そして、たわみ533が形成された状態で、楔(図示略)がファイバ固定部515から取り外される。これにより、押圧部材535によって蓋部材537が基板側に押圧されて光ファイバ心線529の突出部531がファイバ固定部515に固定される。
この結果、光ファイバ心線529と内蔵光ファイバ517との突き当て力をたわみ533によって適切な値に調節することができるので、突き当て力が不足して光学特性が悪化したり、突き当て力が過大なことに起因して光ファイバ心線529や内蔵光ファイバ517に欠け等が生じたりすることを防止することができる。
特開2011−59701号公報
しかしながら、上述した従来の光コネクタ501は、ケーブル固定部材507側に向かうに従って拡径するように収納部材(ハウジング)511に設けたガイド孔539内に配置された光ファイバ心線529が、突出部531の一部にたわみ533を形成している。このため、たわみ533を形成するための空間確保が収納部材511に必要となり、収納部材511の大型化に繋がるという問題があった。また、従来の光コネクタ501は、フェルール513に基板519が一体に組み付けられている。そして、フェルール513に内蔵した内蔵光ファイバ517が基板519内に配置され、この内蔵光ファイバ517に対して光ファイバ心線529が突き当てられる構造とされている。このため、内蔵光ファイバ517と光ファイバ心線529の各ファイバ先端面は、角度をそろえる必要があり、端面自体にキズがないような高精度研磨など特殊加工が必要となり、加工コストが増大してしまう。
さらに、上述の如きたわみ533が形成された光ファイバ心線529は、溝521での収容が可能な内蔵光ファイバ517に対する接続(対ファイバ接続)以外には使用しづらく、コリメートレンズなどへの接続には使用困難な技術であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ハウジングを大型化させずにファイバ端面の位置ずれを抑制できる光コネクタを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 光ファイバ素線を保護被覆で覆った光ファイバ心線と前記光ファイバ心線に沿って設けられた抗張力材とが、外被で覆われた光ファイバケーブルと、前記光ファイバ心線が心線挿通孔に挿通されて前方から導出されるとともに後方に前記抗張力材及び前記外被が加締め付けられる加締めスリーブと、前記光ファイバ心線が後方側の光ファイバ保持孔に固定され、前記保護被覆が除去された前記光ファイバ素線のファイバ先端面が前方側の素線挿通孔に挿通されて先端部に配置され、前記加締めスリーブの前方に形成されたフェルール受入穴に後方部分が収容されるフェルールと、前記フェルールを収容するとともに前記加締めスリーブを係止して前記加締めスリーブの離脱を規制するハウジングと、前記光ファイバ保持孔と直交する方向に前記フェルールに穿設され、前記光ファイバ保持孔との交差部分に撓み部収容空間を形成する治具挿入穴と、前記フェルールと前記ハウジングの間で前記光ファイバ心線の光軸と同軸に配置され、前記フェルールの先端部に固定されるレンズフェルールと、前記撓み部収容空間に配置された前記光ファイバ素線の撓み部と、を備えることを特徴とする光コネクタ。
上記(1)の構成の光コネクタによれば、フェルールには、光ファイバ保持孔と直交する方向に治具挿入穴が穿設される。この治具挿入穴は、光ファイバ保持孔との交差部分に撓み部収容空間を形成する。そこで、治具挿入穴からファイバ撓み治具を挿入することによって、撓み部収容空間に配置された光ファイバ心線の光ファイバ素線に撓み部を形成することができる。そして、フェルールの素線挿通孔に挿通された光ファイバ素線に撓み部が設けられることで、ファイバピストニングなどで光ファイバ素線のファイバ先端面位置が伸び縮みした場合でも位置補正が可能となる。
また、フェルールの内方に設けられた撓み部収容空間に配置された光ファイバ素線の撓み部は、光ファイバ心線に設ける撓み部よりも大きな曲率で曲げることができる。そこで、撓み部収容空間がフェルールの大型化を招くことはなく、フェルールを収容するハウジングの大型化が抑制される。
更に、撓み部収容空間が設けられたフェルールは大型化せず、既存のフェルールと互換性を維持することができるので、対ファイバ接続以外にも容易に適用できると共に、他の構成の光コネクタにも応用が可能となる。
(2) 上記(1)の構成の光コネクタであって、前記フェルールの先端部に配置された前記光ファイバ素線のファイバ先端面と、前記レンズフェルールのファイバ接触部との間には、屈折率整合部が設けられることを特徴とする光コネクタ。
上記(2)の構成の光コネクタによれば、ファイバ先端面とレンズフェルールのファイバ接触部との間に屈折率整合部を設けることで、フレネル損失低減効果及びファイバキズや欠けによる損失の低減効果が得られる。その結果、ファイバ先端面の端面処理粗さのレベル軽減が可能となり、高精度研磨などの特殊加工が必要なくなるので加工コストを削減できる。
本発明に係る光コネクタによれば、ハウジングを大型化させずにファイバ端面の位置ずれを抑制できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る光コネクタの分解斜視図である。 (a)はファイバ撓み治具の斜視図、(b)はファイバ撓み治具が装着されたフェルールの斜視図である。 (a)は光ファイバ保持孔と光ファイバ心線を固着する工程の説明図、(b)はファイバ撓み治具を装着する工程の説明図である。 (a)はフェルールとレンズフェルールを固着する工程の説明図、(b)はファイバ撓み治具が抜去された工程の説明図である。 加締め処理が実施されたフェルールアッシーの斜視図である。 (a)はフェルールアッシーの作用を説明するための縦断面図、(b)は光ファイバ素線収縮時の模式図、(c)は光ファイバ素線膨張時の模式図である。 本発明の他の実施形態に係る光コネクタの分解斜視図である。 従来の光コネクタの縦断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る光コネクタである光サブハーネス11は、光ファイバケーブル13と、インナーフェルール(フェルール)15と、出射光をコリメート光(平行光)とするレンズフェルール17と、ハウジング19と、加締めスリーブ21と、加締め部材23とを有し、コリメート光を用いた接続が前提となっている。なお、本明細書中、光サブハーネス11は、接続相手との接続側を前、光ファイバケーブル13の導出側を後として説明する。
光ファイバケーブル13は、中空タイプ光ファイバであり、光ファイバ心線25と光ファイバ心線25に沿って設けられた抗張力材である抗張力繊維27とが、外被29によって覆われている。光ファイバ心線25は、プラスチック又はガラスから成る光ファイバ素線31が樹脂製の保護被覆33によって覆われている。光ファイバ心線25の外側には、抗張力繊維27が沿うようにして(縦添えして)設けられる。この抗張力繊維27などの外周は、更に外被29によって覆われる。抗張力繊維27は、光ファイバ素線31の外力(引張り力)による断線を防止している。抗張力繊維27は、単線、複数線、編組であってもよい。抗張力繊維27としては、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド繊維などのアラミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維などのポリエステル系繊維、ナイロン繊維などが使用される。また、光ファイバ素線31としては、グレーデッドインデックス型ポリマー光ファイバ(GI−POF)を好適に用いることができる。
インナーフェルール15は、先端側がインナーフェルール軸部35となった円柱状に形成され、内方には軸線と同軸に光ファイバ保持孔37が穿設されている。光ファイバ保持孔37は、前方で素線挿通孔39に同軸で接続される。光ファイバ保持孔37には光ファイバ心線25が接着などによって固定され、光ファイバ心線25の保護被覆33が除去されて露出した光ファイバ素線31が素線挿通孔39に挿入される。即ち、インナーフェルール15は、外被29から露出された光ファイバ心線25の心線端部に固定される。光ファイバ素線31は、例えばインナーフェルール15の先端部から突き出るようにし、先端部においてカッタで切断するなどして成端される。インナーフェルール15は、金属製、合成樹脂製またはセラミックス製(例えばジルコニア製)のいずれのものであってもよい。
インナーフェルール15には、治具挿入穴41が穿設される。治具挿入穴41は、光ファイバ保持孔37と直交する方向にインナーフェルール15に穿設され、光ファイバ保持孔37との交差部分に撓み部収容空間43を形成する。
治具挿入穴41が穿設されたインナーフェルール15には、ファイバ撓み治具45(図2参照)が装着される。ファイバ撓み治具45は、C字状の治具本体部47と、治具本体部47の周方向中央から内方に突出する押圧杆部49と、からなる。ファイバ撓み治具45は、押圧杆部49が治具挿入穴41に挿入されて、治具本体部47がインナーフェルール15の外周に弾性復元力によって保持される。
治具挿入穴41に挿入された押圧杆部49は、光ファイバ保持孔37に配置されている光ファイバ素線31を押圧することで、撓み部収容空間43の光ファイバ素線31に、図3(b)に示す撓み部51を形成する。撓み部51が形成された光ファイバ素線31は、ファイバ撓み治具45が抜去されることで、復元力によって撓み部51が解消される方向に変形する。即ち、素線挿通孔39に挿入された光ファイバ素線31が、軸線方向に伸長しようとする。この際の光ファイバ素線31の伸長力は、例えばレンズフェルール17のファイバ接触部53への突き当て力となる。
レンズフェルール17は、円柱状に形成され、軸線方向後端側の外周にはレンズフェルールフランジ部55が円環状に張り出している。レンズフェルール17の内方には、インナーフェルール軸部35を挿入するフェルール軸部挿入穴57が軸線と同軸に形成される。フェルール軸部挿入穴57の奥には、コリメートレンズを構成するレンズ部59が形成される。レンズ部59は、フェルール軸部挿入穴側がファイバ接触部53となる。このファイバ接触部53には、インナーフェルール15の先端部に配置された光ファイバ素線31のファイバ先端面が接続される。
合成樹脂製のハウジング19は、略直方体形状に成形され、前面には一対の相手軸部嵌合穴61が開口されている。ハウジング19の後面には収容室開放穴(図示略)が開口され、収容室開放穴はフェルールアッシー収容室(図示略)に通じている。フェルールアッシー収容室は、前側がフェルール収容室となり、後側が加締めスリーブ収容室となる。
フェルール収容室の内部前壁(図示略)には、フェルール挿通孔(図示略)が穿設される。フェルール挿通孔に前側が挿通されたレンズフェルール17は、レンズフェルールフランジ部55が内部前壁に当接してそれ以上の前方への移動が規制される。フェルール挿通孔に挿通されたレンズフェルール17は、前側が相手軸部嵌合穴61と同軸に配置される。
ハウジング19の両側の側壁部63には、可撓ランス65が上下に延びる揺動中心を中心に揺動自在に設けられている。可撓ランス65は、常態において係止部が加締めスリーブ収容室に突出して配置される。
ハウジング19の下面には、ホルダ装着開口部(図示略)が形成されている。ホルダ装着開口部は、加締めスリーブ収容室の下方側一部分を開放している。このホルダ装着開口部には、ホルダ67が挿入される。ホルダ67は、仮係止爪69が係止窓部71に係止されることで、仮係止位置でハウジング19に装着され、ホルダ装着開口部に更に押し込まれて本係止爪73が係止窓部71に係止されることで、本係止位置でハウジング19に装着される。
合成樹脂製(例えばPBT)の加締めスリーブ21は、外周に複数の溝を形成した円筒状に形成され、軸線と同軸に心線挿通孔76が穿設されている。加締めスリーブ21の前側外周には、ランス係止溝75が全周に成形されている。このランス係止溝75には、可撓ランス65が係止可能となる。
加締めスリーブ21の前面にはフェルール受入穴77が形成され、フェルール受入穴77の穴底には心線挿通孔76が開口されている。即ち、心線挿通孔76から前方に導出された光ファイバ心線25にはインナーフェルール15が固定され、そのインナーフェルール15の後方部分は、フェルール受入穴77に収容された状態で保持される。このように、ハウジング19に設けた可撓ランス65により加締めスリーブ21がハウジング19内に係止され、加締めスリーブ21はハウジング19内におけるインナーフェルール15及び光ファイバ心線25を軸線方向へ変位可能に保持している。
加締めスリーブ21は、後方には加締め部79が形成される。加締め部79には軸線方向に沿って複数の突条及び周溝が形成される。この加締め部79の外周面には、光ファイバケーブル13の抗張力繊維27及び外被29が被せられる。
加締め部材23は、抗張力繊維27及び外被29が被せられた加締め部79の外周面に装着されて、加締め付けられる。これにより、光ファイバケーブル13の一端には、加締めスリーブ21が固定される。
次に、本実施形態に係る光サブハーネス11の組立方法を説明する。
光サブハーネス11の組み立てでは、先ず、光ファイバケーブル13のケーブル先端部に加締め部材23を通す。
次いで、ケーブル先端部の外被29が除去され、外被29から抗張力繊維27及び光ファイバ心線25が露出される。そして、露出した光ファイバ心線25に先端側から加締めスリーブ21を通す。
そして、インナーフェルール15及び光ファイバ心線25を軸線方向へ変位可能に保持する加締めスリーブ21に設けられた加締め部79の外周面に、ケーブル先端部の抗張力繊維27及び外被29を加締め部材23にて固定する。
次いで、加締めスリーブ21の心線挿通孔76から導出された光ファイバ心線25をインナーフェルール15に挿入する。図3(a)に示すように、光ファイバ心線25の先端側の光ファイバ素線31は、素線挿通孔39に挿通される。光ファイバ心線25は、光ファイバ保持孔37に固着する。固着は、接着剤81やレーザー溶着などによって行うことができる。
光ファイバ心線25が固定されたインナーフェルール15には、撓み部51を形成するためのファイバ撓み治具45を装着する。ファイバ撓み治具45は、図3(b)に示すように、押圧杆部49をインナーフェルール15の治具挿入穴41に挿入して装着する。光ファイバ心線25は、ファイバ撓み治具45を挿入し、光ファイバ素線31に撓み部51を形成した状態でインナーフェルール15に固着してもよい。
次いで、インナーフェルール15の先端部に配置されるファイバ先端面に対して端面処理を施す。
本実施形態における端面処理は、インナーフェルール15の先端部に、屈折率整合部83を設けることにより行われる。屈折率整合部83には、フィルム状の屈折率整合膜や屈折率調整剤等を用いることができる。屈折率整合部83は、ファイバ先端面の微少な凹凸をなくして、接続損失が大きくなるのを抑止する。
次いで、図4(a)に示すように、レンズフェルール17のフェルール軸部挿入穴57内にインナーフェルール15のインナーフェルール軸部35を突き当たるまで挿入した後、レンズフェルール17とインナーフェルール15を固着する。場合により、アクティブアライメントにより位置ズレを調整後、レンズフェルール17とインナーフェルール15を固着してもよい。固着は、接着剤81やレーザー溶着によって行うことができる。
次いで、図4(b)に示すように、ファイバ撓み治具45をインナーフェルール15から抜去する。これにより、インナーフェルール15の撓み部収容空間43に、光ファイバ素線31の撓み部51を設けることができる。
このようにして組み立てられたインナーフェルール15、レンズフェルール17、光ファイバケーブル13、加締めスリーブ21及び加締め部材23によって、図5に示すように、フェルールアッシー85が構成される。
ハウジング19には、ホルダ67を仮係止位置に装着しておく。これらをコネクタアッシー87とする。フェルールアッシー85が、コネクタアッシー87のハウジング19内に挿入されて、ハウジング19に設けた可撓ランス65に加締めスリーブ21が係止される。これにより、フェルールアッシー85をコネクタアッシー87に仮組み付けする仮係止工程が完了する。
仮係止工程では、ハウジング19に対してホルダ67が仮係止位置に装着されており、ハウジング19内への加締めスリーブ21の挿入が可能とされるとともに、加締めスリーブ21が可撓ランス65に係止される。
そして、本実施形態の光サブハーネス11は、この仮係止工程の後、フェルールアッシー85が本係止される。本係止工程では、ハウジング19に対してホルダ67が本係止位置に移動されて、ホルダ67の本係止壁89が加締めスリーブ21の大径部後面91を係止して抜け止めする。これにより、光サブハーネス11の組み付けが完了する。
次に、上記構成を有する光サブハーネス11の作用を説明する。
本実施形態に係る光サブハーネス11では、光ファイバケーブル13の外被29を剥いて露出した光ファイバ心線25が、加締めスリーブ21の心線挿通孔76に挿通されて、前方から導出される。抗張力繊維27と外被29は、加締めスリーブ21の後方の加締め部79に加締め付けられる。
加締めスリーブ21から導出された光ファイバ心線25は、保護被覆33が除去されて光ファイバ素線31が露出される。光ファイバ心線25は、インナーフェルール15の光ファイバ保持孔37に固定されるとともに、保護被覆33を除去された光ファイバ素線31がインナーフェルール15の素線挿通孔39に挿入される。
インナーフェルール15には、光ファイバ保持孔37と直交する方向に治具挿入穴41が穿設される。この治具挿入穴41は、光ファイバ保持孔37との交差部分に撓み部収容空間43を形成する。そこで、治具挿入穴41からファイバ撓み治具45の押圧杆部49を挿入することによって、撓み部収容空間43に配置された光ファイバ心線25の光ファイバ素線31に撓み部51を形成することができる。
光ファイバ素線31は、ファイバ撓み治具45が装着された状態で、インナーフェルール15の先端部において、端面処理が施される。光ファイバ素線31の端面処理のなされたインナーフェルール15のインナーフェルール軸部35は、レンズフェルール17のフェルール軸部挿入穴57に突き当たるまで挿入される。その後、インナーフェルール15とレンズフェルール17が固定される。端面処理がなされ、インナーフェルール15とレンズフェルール17が固定された後、ファイバ撓み治具45はインナーフェルール15から抜去される。そして、インナーフェルール15及びレンズフェルール17は、ハウジング19内に加締めスリーブ21と共に挿入される。加締めスリーブ21は、可撓ランス65によりハウジング19からの離脱が規制される。
このようにして、組み立てられた光サブハーネス11によれば、インナーフェルール15の素線挿通孔39に挿通された光ファイバ素線31に撓み部51が設けられることで、ファイバピストニングなどで光ファイバ素線31のファイバ先端面位置が引き込んだ場合(光ファイバ素線31の収縮時)には、図6(b)に示すように撓み部51が撓み解消方向に変形して(即ち、伸長して)位置補正が可能となる。また、光ファイバ素線31が伸びた場合(光ファイバ素線31の膨張時)には、図6(c)に示すように、撓み部51が起点となり、曲がりやすくなるため、位置ずれ補正が容易となる。
また、インナーフェルール15の内方に設けられた撓み部収容空間43に配置された光ファイバ素線31の撓み部51は、光ファイバ心線25に設ける撓み部よりも大きな曲率で曲げることができる。そこで、撓み部収容空間43がインナーフェルール15の大型化を招くことはなく、インナーフェルール15を収容するハウジング19の大型化が抑制される。
また、本実施形態の光サブハーネス11では、ファイバ先端面とレンズフェルール17のファイバ接触部53との間に屈折率整合部83を設けることで、フレネル損失低減効果及びファイバキズや欠けによる損失の低減効果が得られる。その結果、ファイバ先端面の端面処理粗さのレベル軽減が可能となり、高精度研磨など特殊加工が必要なくなるので、加工コストを削減できる。
また、本実施形態に係るインナーフェルール15は、インナーフェルール軸部35をレンズフェルール17のフェルール軸部挿入穴57内に突き当たるまで挿入することで、光ファイバ素線31の先端面がレンズフェルール17のファイバ接触部53に接続してレンズ部59に接続される。即ち、撓み部収容空間43内に光ファイバ素線31の撓み部51が配置されたインナーフェルール15は、対ファイバ接続以外にも容易に適用できる。
更に、インナーフェルール15の前方にレンズフェルール17が装着された本実施形態に係る構成のフェルールアッシー85は、他の構成の光コネクタにも応用が可能となる。
図7に示した本発明の他の実施形態に係る光コネクタである光サブハーネス97は、インナーフェルール15と、レンズフェルール17と、ハウジング19と、加締めスリーブ21と、加締め部材23と、フェルール付勢バネ95とを有する。
ホルダ67に装着されたフェルール付勢バネ95は、ホルダ67と共にホルダ装着開口部からハウジング19内に挿入される。
フェルール付勢バネ95は前後に長い板状に形成され、前側には逆U字状に屈曲したフランジ押圧部96が形成される。フランジ押圧部96は、フェルール収容室に配置されたレンズフェルール17のレンズフェルールフランジ部55に後方から弾性的に当接する。
フェルール付勢バネ95により前方へ弾性付勢されたレンズフェルール17は、レンズフェルールフランジ部55がハウジング19の内部前壁に当接してそれ以上の前方への移動が規制される。レンズフェルール17及びインナーフェルール15は、相手光コネクタとの突き合わせ時にフェルール付勢バネ95の弾性変形範囲内で、接続方向後方へ若干押し込むことが可能であるから、これにより、極度の応力集中による破損等が防止される。そして、フェルール付勢バネ95の付勢力がフェルール同士間の突き合わせ力として作用して、目的の接続損失が安定的に得られる。
従って、本実施形態に係る光サブハーネス11によれば、ハウジング19を大型化させずにファイバ端面の位置ずれを抑制できる。
なお、本発明に係る光コネクタは、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…光サブハーネス(光コネクタ)
13…光ファイバケーブル
15…インナーフェルール(フェルール)
17…レンズフェルール
19…ハウジング
21…加締めスリーブ
25…光ファイバ心線
27…抗張力繊維(抗張力材)
29…外被
31…光ファイバ素線
33…保護被覆
37…光ファイバ保持孔
39…素線挿通孔
41…治具挿入穴
43…撓み部収容空間
45…ファイバ撓み治具
51…撓み部
53…ファイバ接触部
76…心線挿通孔
77…フェルール受入穴
79…加締め部
83…屈折率整合部

Claims (2)

  1. 光ファイバ素線を保護被覆で覆った光ファイバ心線と前記光ファイバ心線に沿って設けられた抗張力材とが、外被で覆われた光ファイバケーブルと、
    前記光ファイバ心線が心線挿通孔に挿通されて前方から導出されるとともに後方に前記抗張力材及び前記外被が加締め付けられる加締めスリーブと、
    前記光ファイバ心線が後方側の光ファイバ保持孔に固定され、前記保護被覆が除去された前記光ファイバ素線のファイバ先端面が前方側の素線挿通孔に挿通されて先端部に配置され、前記加締めスリーブの前方に形成されたフェルール受入穴に後方部分が収容されるフェルールと、
    前記フェルールを収容するとともに前記加締めスリーブを係止して前記加締めスリーブの離脱を規制するハウジングと、
    前記光ファイバ保持孔と直交する方向に前記フェルールに穿設され、前記光ファイバ保持孔との交差部分に撓み部収容空間を形成する治具挿入穴と、
    前記フェルールと前記ハウジングの間で前記光ファイバ心線の光軸と同軸に配置され、前記フェルールの先端部に固定されるレンズフェルールと、
    前記撓み部収容空間に配置された前記光ファイバ素線の撓み部と、
    を備えることを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記フェルールの先端部に配置された前記光ファイバ素線のファイバ先端面と、前記レンズフェルールのファイバ接触部との間には、屈折率整合部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
JP2013192166A 2013-09-17 2013-09-17 光コネクタ Pending JP2015059993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013192166A JP2015059993A (ja) 2013-09-17 2013-09-17 光コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013192166A JP2015059993A (ja) 2013-09-17 2013-09-17 光コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015059993A true JP2015059993A (ja) 2015-03-30

Family

ID=52817600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013192166A Pending JP2015059993A (ja) 2013-09-17 2013-09-17 光コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015059993A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180348442A1 (en) * 2017-05-31 2018-12-06 Yazaki Corporation Optical connector

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180348442A1 (en) * 2017-05-31 2018-12-06 Yazaki Corporation Optical connector
US10605994B2 (en) * 2017-05-31 2020-03-31 Yazaki Corporation Optical connector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2199711C (en) Optical connector plug and optical connector
JP5167413B2 (ja) 光コネクタ及びその組立方法
US9110253B2 (en) Optical connector and method for assembling optical connector
JP2008070675A (ja) 雌フェルール
JP2009192908A (ja) 光ファイバコネクタ
JP2014157253A (ja) 光コネクタ
KR101168626B1 (ko) 광커넥터
KR100713430B1 (ko) 광커넥터 플러그, 그 제조방법 및 조립공구
TWI476466B (zh) 光纖連接器
JP2013160880A (ja) 光コネクタ
US8388237B2 (en) Optical connector and method of assembling optical connector
US9360633B2 (en) Method for assembling optical connector
JP2018092024A (ja) コネクタ付光ファイバコード
JP6018841B2 (ja) フェルール及び光コネクタ
JP2015059993A (ja) 光コネクタ
JP6251512B2 (ja) 光コネクタ
JP6992212B1 (ja) フェルール用ピンクランプ、ガイドピン付きピンクランプ、及び光コネクタ
JP2013156309A (ja) 光コネクタ
WO2005001533A1 (ja) 光ファイバコネクタの組立方法
JP2020056911A (ja) 光コネクタユニット
US9417400B2 (en) Short optical connector for cables containing a bend insensitive fiber
JP6085489B2 (ja) 光コネクタ及び光コネクタの組立方法
JP2015500516A (ja) 光コネクタ
US7416348B2 (en) Optical connector excellent in assemblability and dimensional accuracy
JP5116103B2 (ja) 光ファイバコネクタ及びその組立方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150122