JP2010078695A - 光ファイバ付きフェルール、光ファイバ付きフェルールの製造方法 - Google Patents

光ファイバ付きフェルール、光ファイバ付きフェルールの製造方法 Download PDF

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大輔 早坂
Masahiro Abumi
正大 鐙
Hideaki Uchida
秀明 内田
Eiji Chihara
映二 千原
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Abstract

【課題】光ファイバ心線又は光ファイバ素線である被覆光ファイバの先端部をフェルールに挿入して接着剤で固定し、被覆光ファイバの先端に露出された裸光ファイバをフェルールの貫通孔に複数本収納してなる光ファイバ付きフェルールについて、被覆光ファイバの被覆部先端の傾斜に起因する裸光ファイバのマイクロベンディングの発生を防止して長期信頼性を向上する技術の開発。
【解決手段】フェルール20のキャピラリ状のフェルール本体21の貫通孔21b片端の被覆部収納孔部21cに形成されている段差面21iに、該被覆部収納孔部21cに挿入した被覆光ファイバ50の被覆部52先端を突き当て、前記貫通孔21bに被覆光ファイバ先端の裸光ファイバを複数本収納して被覆光ファイバ50先端部をフェルール本体21に接着固定してなる光ファイバ付きフェルール10、その製造方法を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、単心又は多心の光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線である被覆光ファイバの先端部がフェルールのキャピラリ状のフェルール本体に挿入されて接着剤で固定され前記被覆光ファイバの先端に露出された裸光ファイバが前記フェルール本体の貫通孔に複数本収納された光ファイバ付きフェルール及びその製造方法に関する。
従来より、光ファイバ線路のコネクタ接続、光半導体モジュールにおける光半導体素子と光ファイバとの間の光信号の送受信を実現するために、光ファイバの先端にフェルールを取り付けるとともにこのフェルールを収納するハウジングを取り付けて組み立てた光コネクタを前記コネクタ接続に利用したり、光ファイバの先端に取り付けたフェルールを光半導体素子を備えたケーシングに装着して光半導体モジュールを組み立てることが広く行われている(例えば特許文献1)。
周知のように、フェルールは、ジルコニアセラミックス等のセラミックス製のキャピラリ状部材であるフェルール部材に金属製のリングあるいはスリーブを外挿固定した構成のものが広く用いられている。そして、前記フェルール部材を貫通する光ファイバ挿入用の1本の貫通孔に光ファイバが1本のみ挿入され接着剤で固定される構成のものが広く普及しているが、既述の特許文献1のように、フェルール部材に形成された1本の貫通孔に2本の光ファイバを挿入固定した構造のもの(以下、2心フェルールとも言う)も提案され、近年、実用化が進展している。
図13は、単心の光ファイバ心線(以下、光ファイバ単心線とも言う)あるいは光ファイバ素線である被覆付きの光ファイバ101(以下、被覆光ファイバとも言う)の先端を2心フェルール102に挿入して接着固定してなる光ファイバ付きフェルール103の一例を示す。前記2心フェルール102は、キャピラリ状のフェルール部材104にスリーブ105を外挿固定した構成になっている。
前記2心フェルール102には、2本の被覆付き光ファイバ101が挿入固定されている。フェルール部材104の貫通孔104aには、2本の被覆付き光ファイバ101の先端にそれぞれ露出させた裸光ファイバ101aが挿入されている。2本の裸光ファイバ101aの先端面はフェルール部材104のスリーブ105から突出された先端の先端面104bに位置合わせして露出されている。また、貫通孔104aは、その後端部(先端面104bとは反対の側の端部)をテーパ状に拡張したテーパ状開口部104cを具備している。2本の被覆付き光ファイバ101は、それぞれ、前記裸光ファイバ101aを被覆する樹脂被覆101bの先端を前記貫通孔104aの前記テーパ状開口部104cの内面に突き当てて位置決めしている。そして、2本の被覆付き光ファイバ101は、前記貫通孔104a(テーパ状開口部104cを含む)内に充填された接着剤106によってフェルー部材104に接着固定されている。また、接着剤106は、スリーブ105のフェルール部材104から前記先端面104bとは反対の側に延出された部分(後側延長部)の内側の後部孔105a内にも充填され、2本の被覆付き光ファイバ101がしっかりと2心フェルール102に接着固定される。
なお、貫通孔104aの前記テーパ状開口部104c以外の部分、すなわち、貫通孔104aにおいて、前記テーパ状開口部104cからフェルール部材104の先端面104bに開口する開口部までの部分(主孔部104d)は該貫通孔104aの中心軸線(仮想直線104g)に沿って真っ直ぐに延在形成されている。
特開平10−62653号公報
しかしながら、上述の光ファイバ付きフェルール103では、フェルール部材104の貫通孔104aのテーパ状開口部104c内で、2本の被覆付き光ファイバ101の先端の裸光ファイバ101aにマイクロベンディングが生じることがある。そして、このマイクロベンディングが長期使用での断線の原因になるといった問題があった。
すなわち、上述の光ファイバ付きフェルール103は、被覆付き光ファイバ101の樹脂被覆101bの先端を前記貫通孔104aの前記テーパ状開口部104cの内面に突き当てて位置決めした構造であるが、図14(a)、(b)に示すように、前記テーパ状開口部104cに挿入した2本の被覆付き光ファイバ101の樹脂被覆101b先端の向き(中心軸線101c、101dの向き)が前記テーパ状開口部104cの中心軸線(換言すれば貫通孔104aの中心軸線104g)に対して傾斜し、この傾斜状態のまま接着剤106で接着固定されてしまうことがある。この場合、被覆付き光ファイバ101の樹脂被覆101b先端から延出する裸光ファイバ101aの根元付近(樹脂被覆101b先端付近)にマイクロベンディングが生じやすい。また、裸光ファイバ101aがテーパ状開口部104c内で曲げ配線されることで、前記根元付近(樹脂被覆101b先端付近)以外の箇所にもマイクロベンディングが生じることがある。
また、図13(b)に示すように、前記貫通孔104aの主孔部104d内における2本の裸光ファイバ101aの配列ピッチP2は、前記テーパ状開口部104cに挿入された2本の被覆付き光ファイバ101の樹脂被覆101b先端の配列ピッチP1よりもかなり狭い(P1の半分程度、あるいは半分以下)ことが通常であり、テーパ状開口部104c内面の貫通孔104aの中心軸線104gに対する傾斜角度θが大きく、テーパ状開口部104cに挿入された被覆付き光ファイバ101の樹脂被覆101b先端から主孔部104dまでの距離Lが短いと、前記配列ピッチP1、P2の差によって、裸光ファイバ101aの根元付近(樹脂被覆101b先端付近)やテーパ状開口部104cと主孔部104dとの境界付近にて裸光ファイバ101aのマイクロベンディングが生じやすくなる。これに鑑みて、テーパ状開口部104c内面の貫通孔104aの中心軸線104gに対する傾斜角度θを小さくしテーパ状開口部104cの軸線方向寸法を長くすると、テーパ状開口部104cに挿入された被覆付き光ファイバ101の樹脂被覆101b先端から主孔部104dまでの距離Lも長くできるため、前記配列ピッチP1、P2の差に起因する裸光ファイバ101aのマイクロベンディングを解消できるものの、テーパ状開口部104c内面の貫通孔104aの中心軸線104gに対する傾斜角度θが大きい場合に比べて、被覆付き光ファイバ101の樹脂被覆101b先端の貫通孔104aの中心軸線104gに対する傾斜(樹脂被覆101b先端の中心軸線101c、101dの貫通孔104aの中心軸線104gに対する傾斜)が一層生じやすくなり、結局、裸光ファイバ101aにマイクロベンディングが生じやすくなり、長期信頼性が低下してしまう。
本発明は、上述の問題に鑑みて、フェルール本体に挿入された被覆光ファイバの被覆部先端がフェルール本体の貫通孔の軸線に平行の向きでフェルール本体に接着固定された状態を容易かつ確実に得ることができ、これにより、被覆光ファイバの被覆部先端から延出され貫通孔内に収納された裸光ファイバに、前記フェルール本体の貫通孔の軸線に対する前記被覆光ファイバの被覆部先端の傾斜に起因するマイクロベンディングの発生を防止でき、長期信頼性を向上できる光ファイバ付きフェルール、その製造方法の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、単心又は多心の光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線である被覆光ファイバの先端部がフェルールのキャピラリ状のフェルール本体に挿入されて接着剤で固定され前記被覆光ファイバの先端に露出された裸光ファイバが前記フェルール本体の貫通孔に複数本収納された光ファイバ付きフェルールであって、 前記フェルール本体は、その基端側の端面に開口し前記被覆光ファイバの被覆部の先端が挿入された被覆部収納孔部と、この被覆部収納孔部から延びてフェルール本体先端側の端面である先端面に開口し、前記裸光ファイバを複数本一括収納したファイバ収納孔部とからなる前記貫通孔を有し、該貫通孔内に充填された前記接着剤によって前記被覆光ファイバの前記被覆部先端及び前記裸光ファイバが接着固定され、前記ファイバ収納孔部は、前記被覆部収納孔部から延びる先細りのテーパ孔部と、該テーパ孔部の先端から延在して前記フェルール本体の先端面に開口し前記裸光ファイバの先端を位置決めする位置決め孔部とを具備し、前記テーパ孔部の前記被覆部収納孔部側の端部は前記被覆部収納孔部よりも細く形成され、前記被覆部収納孔部の孔奥底部には前記テーパ孔部の周囲に該被覆部収納孔部の軸線方向に垂直の段差面が形成され、この段差面に前記被覆光ファイバの被覆部の端面が突き当てられていることを特徴とする光ファイバ付きフェルールを提供する。
第2の発明は、前記位置決め孔部はその軸線方向に垂直の断面が細長に形成されており、この位置決め孔部の断面長手方向に複数本の前記裸光ファイバが一列に配列させて収納されていることを特徴とする第1の発明の光ファイバ付きフェルールを提供する。
第3の発明は、前記位置決め孔部はその軸線方向に垂直の断面が細長に形成されており、この位置決め孔部の断面長手方向に複数本の前記裸光ファイバが一列に配列させたファイバ列が多段に段積みして収納されていることを特徴とする第1又は第2の発明の光ファイバ付きフェルールを提供する。
第4の発明は、前記テーパ孔部はその軸線方向に垂直の断面が細長に形成されており、その断面長手方向が、前記位置決め孔部のその軸線方向に垂直の断面の長手方向と揃えられていることを特徴とする第1〜3のいずれかの発明の光ファイバ付きフェルールを提供する。
第5の発明は、前記フェルールは、キャピラリ状の前記フェルール本体をスリーブの片端に収納固定してなり、前記被覆光ファイバは前記スリーブの前記フェルール本体から該フェルール本体の先端面とは反対の側に延出された部分である後側延出部の内側の被覆光ファイバ収納孔部に通されて前記スリーブから延出されていることを特徴とする第1〜4のいずれかの発明の光ファイバ付きフェルールを提供する。
第6の発明は、単心又は多心の光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線である被覆光ファイバの先端部がフェルールのキャピラリ状のフェルール本体に挿入されて接着剤で固定され前記被覆光ファイバの先端に露出された裸光ファイバが前記フェルール本体の貫通孔に複数本収納された光ファイバ付きフェルールの製造方法であって、前記フェルール本体として、その基端側の端面に開口し前記被覆光ファイバの被覆部の先端が挿入される被覆部収納孔部と、この被覆部収納孔部から延びてフェルール本体先端側の端面である先端面に開口するファイバ収納孔部とからなる前記貫通孔を有し、前記ファイバ収納孔部は、前記被覆部収納孔部から延びる先細りのテーパ孔部と、該テーパ孔部の先端から延在して前記フェルール本体の先端面に開口し前記裸光ファイバの先端を位置決めする位置決め孔部とを具備し、前記テーパ孔部の前記被覆部収納孔部側の端部は前記被覆部収納孔部よりも細く形成され、前記被覆部収納孔部には前記テーパ孔部の周囲に該被覆部収納孔部の軸線方向に垂直の段差面が形成されたものを用い、前記フェルール本体の貫通孔に接着剤を充填する接着剤充填工程と、前記被覆光ファイバの先端部を前記フェルール本体の前記被覆部収納孔部に挿入して該被覆光ファイバの先端に露出させておいた裸光ファイバを前記被覆部収納孔部から前記ファイバ収納孔部に挿入するとともに、前記被覆光ファイバの被覆部の前記被覆部収納孔部に挿入した先端を前記段差面に突き当てる挿入工程と、前記接着剤充填工程及び前記挿入工程の完了後に前記接着剤の固化によって前記被覆光ファイバの先端部を前記フェルール本体に接着固定する固定工程と具備することを特徴とする光ファイバ付きフェルールの製造方法を提供する。
本発明によれば、フェルール本体の貫通孔の被覆部収納孔部の孔奥底部に、該被覆部収納孔部に連通し前記孔奥底部に開口するテーパ孔部の開口部を取り囲むようにしてその周囲に前記被覆部収納孔部の軸線方向に垂直の段差面が形成されている。そして、フェルール本体に挿入された被覆光ファイバの被覆部(樹脂被覆)先端の前記段差面に対する突き当てによって、前記被覆光ファイバの被覆部先端がフェルール本体の貫通孔の軸線に平行の向きでフェルール本体に接着固定された状態を容易かつ確実に得ることができる。被覆光ファイバの先端部をフェルール本体に挿入して接着固定する際に、被覆光ファイバの被覆部(樹脂被覆)先端を前記段差面に突き当てることで、前記被覆光ファイバの被覆部先端がフェルール本体の貫通孔の軸線に平行の向きでフェルール本体に接着固定された状態を容易かつ確実に得ることができる。
これにより、被覆光ファイバの被覆部先端から延出され貫通孔内に収納された裸光ファイバに、前記フェルール本体の貫通孔の軸線に対する前記被覆光ファイバの被覆部先端の傾斜に起因するマイクロベンディングの発生を防止でき、長期信頼性を向上できる。
以下、本発明の1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る光ファイバ付きフェルール10を示す斜視図、図2は図1の光ファイバ付きフェルール10のフェルール20付近の構造を示す図であって(a)はフェルール20をフェルール本体21の先端面21a側から見た構造を示す図、(b)はフェルール20の正断面図、図3は図1の光ファイバ付きフェルール10のフェルール20の構造を示す図であって(a)はフェルール本体21の先端面21a側から見た構造を示す図、(b)は正断面図、(c)はフェルール20をフェルール本体21の先端面21aとは反対側(基端側)から見た構造を示す図、(d)はフェルール20の外観を示す正面図、(e)は図3(b)のA−A線断面矢視図である。
また、図4は前記フェルール20を構成するフェルール本体21を示す図であって、(a)は先端面21aから見た構造を示す図、(b)は正断面図、(c)は先端面21aとは反対側(基端側)から見た構造を示す図、図5は前記フェルール20を構成するスリーブ22を示す図であって、(a)は先端側(フェルール収納孔部22aが開口されている側)から見た構造を示す図、(b)は正断面図、(c)は先端側とは反対側(基端側。被覆光ファイバ収納孔部22bが開口されている側)から見た構造を示す図である。
図1、図2(a)、(b)に示す光ファイバ付きフェルール10は、単心光ファイバ心線(光ファイバ単心線)あるいは光ファイバ素線である被覆光ファイバ50(単心の被覆光ファイバ)の先端部をフェルール20のキャピラリ状のフェルール本体21に挿入して接着剤23で固定したものである。
前記フェルール本体21には、複数本(図示例では2本)の被覆光ファイバ50の先端部が挿入固定されている。また、フェルール本体21の貫通孔21bには、各被覆光ファイバ50の先端に露出された裸光ファイバ51が収納され、各裸光ファイバ51はその先端面51aがフェルール本体21の先端面21aに揃うように位置合わせされている。
そして、この光ファイバ付きフェルール10は、フェルール20の基端側(フェルール本体21の先端面21aとは反対の側)から前記被覆光ファイバ50が延出された構成になっている。
フェルール本体21に挿入して接着固定された複数本の被覆光ファイバ50の裸光ファイバ51の外径及び被覆部52(樹脂被覆)の外径は互いに同じに揃えられている。
被覆光ファイバ50としては、例えば、裸光ファイバ51の外径が125μm、被覆部52の外径が250μmのものを好適に用いることができる。但し、被覆光ファイバ50の裸光ファイバ51の外径及び被覆部52の外径はこれに限定されるものではない。
図2(a)、(b)、図3(a)〜(e)に示すように、前記フェルール20は、前記フェルール本体21をスリーブ22の片端に収納固定した構造になっている。具体的には、前記フェルール本体21は、スリーブ22の内側の貫通孔22c(以下、スリーブ貫通孔)の片端部を拡張したフェルール収納孔部22aに収納してスリーブ22に固定されている。フェルール本体21は、前記フェルール収納孔部22aへの圧入、あるいは、接着剤による接着固定によってスリーブ22に固定される。また、フェルール本体21の先端部(先端面21aの側の端部)はスリーブ22から突出されている。
前記フェルール本体21を貫通する貫通孔21bは、フェルール本体21の基端側の端面21cに開口する被覆部収納孔部21cと、この被覆部収納孔部21cから延びてフェルール本体21の先端面21aに開口するファイバ収納孔部21dとからなる。前記ファイバ収納孔部21dは、前記被覆部収納孔部21cから延びる先細りのテーパ孔部21eと、該テーパ孔部21eの先端から延在して前記フェルール本体21の先端面21aに開口する位置決め孔部21fとを具備する。
前記被覆部収納孔部21cには2本の前記被覆光ファイバ50の被覆部52(樹脂被覆)の先端が挿入されている。2本の前記被覆光ファイバ50の先端にそれぞれ露出された前記裸光ファイバ51(計2本の裸光ファイバ51)は前記ファイバ収納孔部21dに一括収納されている。そして、前記被覆光ファイバ50の前記被覆部52先端及び前記裸光ファイバ51は、前記貫通孔21b内に充填された前記接着剤23によってフェルール本体21に接着固定されている。
図3(a)、(b)、(c)、(e)中、符号21Lは貫通孔21bの中心軸線(仮想直線。本明細書において単に軸線とも言う)であり、被覆部収納孔部21cの軸線及びファイバ収納孔部21dの軸線も前記軸線21Lに一致している。
図2(a)、(b)、図3(a)〜(e)に示すように、前記位置決め孔部21fは、前記貫通孔21bの軸線21Lに沿って真っ直ぐに延在するストレート孔であり、各被覆光ファイバ50の先端に露出され前記ファイバ収納孔部21dに挿入された2本の裸光ファイバ51の先端部を収納して、各裸光ファイバ51の先端部を、その軸線が前記貫通孔21bの軸線21Lに平行となるように位置決めする。
図2(a)、(b)、図3(a)〜(e)に示すように、図示例のフェルール20のフェルール本体21の位置決め孔部21f(図中、符号21f1を付記する)は断面細長のストレート孔に形成されている。
図6(a)は、この位置決め孔部21f1の断面を拡大して示す。
図6(a)に示すように、この位置決め孔部21f1の断面形状は、その長手方向に直交する短手方向の寸法(幅寸法W)が裸光ファイバ51の外径よりも僅か(例えば0.5〜1μm程度)に大きい細長形状(長孔状)になっている。この位置決め孔部21f1の断面長手方向の両端は、前記幅寸法Wで細長に延在する定幅部21gから断面長手方向(幅方向に垂直の方向)両側に張り出す半円状に形成されており、位置決め孔部21f1の断面長手方向の寸法Xは裸光ファイバ51の外径の2倍よりも僅か(数μm程度)に大きくしてある。前記定幅部21gの断面長手方向(幅方向に垂直の方向)の寸法は裸光ファイバ51の外径よりも大きくしてある。また、この位置決め孔部21f1の断面長手方向両端の半円状部分の定幅部21gからの突出寸法t(定幅部21gからの突出が最大の箇所の突出寸法)はそれぞれ裸光ファイバ51の半径よりも小さい。
位置決め孔部21fには、その断面長手方向に2本の裸光ファイバ51が一列に配列させて収納されている。
2本の裸光ファイバ51の外径は例えば125μmである。
位置決め孔部21f1は、各裸光ファイバ51が断面短手方向(短軸方向)及び断面長手方向(長軸方向)についてそれぞれ1μm程度あるいは1μm以下の誤差範囲で位置決めされるように構成される。位置決め孔部21f1に収納された2本の裸光ファイバ51の先端は、位置決め孔部21f1の内面によって、フェルール本体21の断面方向(貫通孔21bの軸線21Lに垂直の断面方向)における位置決めが実質的になされる。
位置決め孔部21fに収納された2本の裸光ファイバ51の外周面と位置決め孔部21fの内面との間には接着剤23が入り込む。
図3(b)、図4(b)に示すように、テーパ孔部21eは、位置決め孔部21fから被覆部収納孔部21c側に行くにしたがって断面積(貫通孔21bの軸線21Lに直交する断面の面積)が次第に増大するテーパ状になっている。図3(c)、(e)、図4(c)に示すように、このテーパ孔部21eの先端部(フェルール本体21の先端面21a側の端部)の断面形状は位置決め孔部21fの断面形状と相似形となっているが、基端部(被覆部収納孔部21c側の端部)は断面円形に形成されている。但し、テーパ孔部21eの内面全体は、光ファイバ付きフェルール10の組み立ての際に被覆部収納孔部21cから位置決め孔部21fに向かって挿入される裸光ファイバ51が引っ掛かるような段差が存在しない、滑らかな面に形成されている。
図3(b)、(c)、(e)、図4(b)、(c)に示すように、前記テーパ孔部21eの前記被覆部収納孔部21c側の端部は前記被覆部収納孔部21cよりも細く形成されている。図示例のフェルール20のフェルール本体21の被覆部収納孔部21cはフェルール本体21の基端面21hに開口する断面円形の孔であり、貫通孔21bにおいてテーパ孔部21eの基端部(前記被覆部収納孔部21c側の端部)よりも太い座ぐり穴状に形成されている。
この被覆部収納孔部21cの内径は、被覆光ファイバ50の被覆部52の外径の2倍程度であり、2本の被覆光ファイバ50の被覆部52を収納できる。
前記テーパ孔部21eは被覆部収納孔部21cの孔奥底部(フェルール本体21の基端面21hに開口する開口部から見て奥端)の中央部に開口しており、前記被覆部収納孔部21cの孔奥底部には前記テーパ孔部21eの周囲に貫通孔21bの軸線21Lに垂直の段差面21iが形成されている。
そして、図2(b)に示すように、この光ファイバ付きフェルール10のフェルール20にあっては、フェルール本体21の前記段差面21iに前記被覆光ファイバ50の被覆部52先端の端面が突き当てられ、前記被覆光ファイバ50の被覆部52先端は貫通孔21bの軸線21Lに平行(被覆部52先端の軸線52aが貫通孔21bの軸線21Lに平行)になっている。
なお、被覆部52の先端面52bは被覆部52先端の軸線52aに垂直になっている。
また、段差面21iの被覆部収納孔部21c内周面からの突出寸法d1(図4(b)参照)は、被覆光ファイバ50の裸光ファイバ51の外径をφ1、被覆部52の外径をφ2としたとき、d1<(φ2−φ1)/2を満たす範囲で出来るだけ大きくすることがより好ましく、例えば、(φ2−φ1)/4<d1<(φ2−φ1)/2の範囲とすることが好ましい。
図2(b)に示すように、前記被覆光ファイバ50の前記フェルール本体21の基端部から延出された部分は、前記スリーブ22の前記フェルール本体21から該フェルール本体21の先端面21aとは反対の側に延出された部分である後側延出部22dの内側の被覆光ファイバ収納孔部22bに通されて前記スリーブ22から延出されている。
前記被覆光ファイバ収納孔部22bは、スリーブ貫通孔22cのうちのフェルール収納孔部22a以外の部分である。
接着剤23は前記被覆光ファイバ収納孔部22b内にも充填されており、被覆光ファイバ50は、この被覆光ファイバ収納孔部22b内に充填された接着剤23によってもフェルール20に接着固定に固定されている。
図2(b)に示すように、この光ファイバ付きフェルール10のフェルール20にあっては、フェルール本体21の前記段差面21iに前記被覆光ファイバ50の被覆部52の先端面52bが突き当てられ、前記被覆光ファイバ50の被覆部52先端が貫通孔21bの軸線21Lに平行になっているため、貫通孔21bのファイバ収納孔部21dに収納された裸光ファイバ51に、前記フェルール本体21の貫通孔21bの軸線21Lに対する前記被覆光ファイバ50の被覆部52先端の傾斜に起因するマイクロベンディングの発生を防止できる。これにより、前記マイクロベンディングに起因する裸光ファイバの破断を防止できるため、長期信頼性を向上できる。
(製造方法)
次に、上述の光ファイバ付きフェルール10の製造方法について説明する。
この光ファイバ付きフェルール10を製造するには、被覆光ファイバ50の先端部を、前記フェルール20のフェルール本体21にその基端側(図2(b)右側)から挿入して接着剤23で接着固定すれば良い。
被覆光ファイバ50のフェルール本体21への挿入(挿入工程)は、より詳しくは、その先端部を、フェルール20のスリーブ22の後端延出部22dの内側の被覆光ファイバ収納孔部22bからフェルール本体21の貫通孔21bに挿入していく。
また、被覆光ファイバ50は、その先端に予め裸光ファイバ51を露出させておき、この裸光ファイバ51をフェルール本体21の基端部に開口する被覆部収納孔部21cから貫通孔21bに挿入していき、さらに、被覆部52の先端を被覆部収納孔部21cに挿入して収納する。2本の被覆光ファイバ50の計2本の裸光ファイバ51は、2本を並べた状態で貫通孔21bに一括挿入するなどして、ファイバ収納孔部21d内に2本を並べた状態に収納する。
なお、貫通孔21bへの被覆部光ファイバ50の挿入(挿入工程)は、貫通孔21bに液状の接着剤を注入して充填する接着剤充填工程を行った後に実施することが好ましい。但し、本発明は、貫通孔21bへの接着剤の充填を貫通孔21bに被覆部光ファイバ50を挿入する挿入工程の前に行うことに限定するものではない。本発明は貫通孔21bへの接着剤23の充填(接着剤充填工程)を挿入工程の完了後に行うことも含む。
また、被覆光ファイバ50の先端に露出させる裸光ファイバ51の長さ(被覆部52の先端面52bからの突出寸法)は、フェルール本体21の貫通孔21bのファイバ収納孔部21dの長さ以上とする。
挿入工程の完了後、貫通孔21b内の接着剤を固化させ、被覆部収納孔部21c内の被覆光ファイバ50の被覆部52及びファイバ収納孔部21d内の裸光ファイバ51をフェルール本体21に接着固定する(固定工程を行う)ことで、光ファイバ付きフェルール10が得られる。なお、固定工程の完了後、必要に応じて、フェルール本体21の先端面21aの研磨を行っても良いことは言うまでも無い。
挿入工程では、フェルール本体21の前記段差面21iに前記被覆光ファイバ50の被覆部52の先端面52bを突き当てる。固定工程では、フェルール本体21の前記段差面21iに対する前記被覆光ファイバ50の被覆部52の先端面52bの突き当てによって、前記被覆光ファイバ50の被覆部52先端が貫通孔21bの軸線21Lに平行になっている状態を維持したまま接着剤を固化させる。
この製造方法によれば、フェルール本体21の前記段差面21iに対する前記被覆光ファイバ50の被覆部52の先端面52bの突き当てによって、被覆光ファイバ50の被覆部52先端が貫通孔21bの軸線21Lに平行になっている状態を簡単かつ安定に確保することができる。これにより、貫通孔21bのファイバ収納孔部21dに収納された裸光ファイバ51に、前記フェルール本体21の貫通孔21bの軸線21Lに対する前記被覆光ファイバ50の被覆部52先端の傾斜に起因するマイクロベンディングの発生を防止できる。
また、フェルール本体21の前記段差面21iに被覆光ファイバ50の被覆部52の先端面52bを突き当てる構成であれば、図14(b)に例示したようなフェルール部材の貫通孔に対する被覆光ファイバの挿入長(被覆光ファイバの被覆部のフェルール部材の貫通孔に収納された部分の長さ)のばらつきも防止でき、目的の挿入長を確実に得ることができることは言うまでも無い。貫通孔に対する被覆光ファイバの挿入長が不安定であると挿入長が大きく(貫通孔に対する被覆光ファイバの押し込み過ぎ)なるとフェルール部材の貫通孔内での裸光ファイバの無理な曲げによって裸光ファイバにマイクロベンディングを生じさせる原因になるが、本発明のように、フェルール本体21の前記段差面21iに対する被覆部52先端の突き当てによって目的の挿入長を確実に得ることができる構成であれば、貫通孔に対する被覆光ファイバの挿入長が大きくなることに起因するマイクロベンディングの発生を防止できる。
また、本発明に係る光ファイバ付きフェルール10のフェルール本体21にあっては、テーパ孔部21eの長さ(軸線21L方向の長さ)を長くしても、貫通孔に対する被覆光ファイバの挿入長の安定性には影響は無い。このため、テーパ孔部21eの長手方向(軸線21Lの長手方向)両端での裸光ファイバ51の配列ピッチの差に起因するマイクロベンディングの発生を防止するべく、テーパ孔部21eの長さを長くすれば、貫通孔に対する被覆光ファイバの挿入長を不安定にすることなく、裸光ファイバ51の配列ピッチの差に起因するマイクロベンディングの発生を防止することができる。
(位置決め孔部の別態様)
フェルール本体に形成する位置決め孔部は、図6(a)に例示した断面形状のものに限定されず、その断面形状を図6(b)〜(d)に示す形状のものとすることも可能である。
図6(b)に示す位置決め孔部21f2の断面形状は楕円形であり、位置決め孔部21f2断面の長軸方向(図6(b)において左右方向。位置決め孔部21f2断面の長手方向)に2本の裸光ファイバ51を配列させて収納している。また、この位置決め孔部21f2断面の短軸方向(図6(b)において上下方向。短手方向)の寸法aは裸光ファイバ51の外径よりも僅かに大きく、長軸方向の寸法bは裸光ファイバ51の外径の2倍よりも僅かに大きくし、位置決め孔部21f2は各裸光ファイバ51が位置決め孔部21f2断面の短軸方向及び長軸方向についてそれぞれ1μm程度あるいは1μm以下の誤差範囲で位置決めされるように構成される。
図6(c)に示す位置決め孔部21f3の断面形状は菱形であり、該位置決め孔部21f3の4つの頂点に対応する2本の対角線の一方に2本の裸光ファイバ51を配列させて収納している。この位置決め孔部21f3は各裸光ファイバ51が該位置決め孔部21f3断面の一方の対角線に沿った方向及び他方の対角線に沿った方向についてそれぞれ1μm程度あるいは1μm以下の誤差範囲で位置決めされるように構成される。
図6(d)に示す位置決め孔部21f4は、裸光ファイバ51の外径よりも僅かに大きく互いに平行に形成された2本のファイバ孔21jを、2本のファイバ孔21jの間に確保された狭隘部21kを介して互いに連通させた構造になっている。
位置決め孔部21f4の短手方向において狭隘部21kの両側には、位置決め孔部21f4の軸線方向に延在する突条状に形成されて隣り合うファイバ孔21jの間の隔壁として機能する張出部21k1が設けられている。前記狭隘部21kは、位置決め孔部21f4の短手方向において対向する位置に形成されている張出部21k1の対の間に形成されている。
この位置決め孔部21f4の断面形状は、2本のファイバ孔21jの中心を通る直線を長軸cとする細長形状になっており、各ファイバ孔21jに1本ずつ計2本の裸光ファイバ51を収納している。つまり、この位置決め孔部21f4は、長軸cに2本の裸光ファイバ51を配列させて収納している。また、この位置決め孔部21f4は、2本の裸光ファイバ51が、狭隘部21kにて互いに接触可能に構成されている。
この位置決め孔部21f4は、各裸光ファイバ51が該位置決め孔部21f4断面の長軸c方向(長手方向)及び該長軸cに直交する方向(短手方向)についてそれぞれ1μm程度あるいは1μm以下の誤差範囲で位置決めされるように構成される。
(被覆光ファイバの別態様)
図7に示すように、被覆光ファイバとしては、2心の光ファイバテープ心線53を用いても良い。この場合、光ファイバテープ心線53の先端に露出させた2本の裸光ファイバ53aをフェルール本体21の貫通孔21bのファイバ収納孔部21dに挿入して収納し、光ファイバテープ心線53の被覆部53bの先端をフェルール本体21の貫通孔21bの被覆部収納孔部21cに挿入して収納し、接着剤によって、ファイバ収納孔部21d内の裸光ファイバ53aと被覆部収納孔部21c内の被覆部53bとをフェルール本体21に接着固定することで、光ファイバ付きフェルールを組み立てる(製造する)ことができる。
この場合も、光ファイバテープ心線53の被覆部53bの先端を、フェルール本体21の被覆部収納孔部21cの段差面21iに突き当てることで、光ファイバテープ心線53の被覆部53b先端が貫通孔21bの軸線21Lに平行になっている状態を簡単かつ安定に確保することができる。光ファイバテープ心線53は、その被覆部53bの先端を、フェルール本体21の被覆部収納孔部21cの段差面21iに突き当てて、前記被覆部53b先端が貫通孔21bの軸線21Lに平行になっている状態を確保した状態で、フェルール本体21に対して接着剤によって接着固定する。
(ファイバ収納孔部に収納する裸光ファイバが3本以上の場合の例1)
図8(a)、(b)は、キャピラリ状のフェルール本体31に4本の被覆光ファイバ50の先端部をそれぞれ挿入して接着剤で接着固定してなる光ファイバ付きフェルール10Aの概略構造を示す。
図中、符号30は、この光ファイバ付きフェルール10Aのフェルールである。このフェルール30は、図中符号31のフェルール本体を採用した点のみが既述の光ファイバ付きフェルール10のフェルール20と異なる。
図9(a)、(b)、(c)に示すように、前記フェルール本体31は、貫通孔21mの位置決め孔部21fとして、既述の図6(a)に例示した断面長孔状の位置決め孔部21f1の断面長手方向の寸法を増大して4本の裸光ファイバ51を一列に配列収納できるように構成された位置決め孔部21f5(図10(a)参照)を具備する点が、既述のフェルール本体21と異なっている。位置決め孔部21f5断面の短手方向の寸法(断面の長手寸法に垂直の方向の寸法)は図6(a)に例示した位置決め孔部21f1と同じである。
また、図9(a)、(b)、(c)を参照して判るように、テーパ孔部21nは、その断面形状が、断面長孔状の位置決め孔部21f5の断面形状の相似形であり、貫通孔21mの被覆部収納孔部21oから位置決め孔部21f5側に行くにしたがって先細りのテーパ形状に形成されている。
このように、位置決め孔部21f5の断面形状と相似形の断面形状のテーパ孔部21nを具備する構成であれば、光ファイバ付きフェルール10Aの組み立て(製造)にあたり、4本の裸光ファイバ51をフェルール本体31の貫通孔21mの被覆部収納孔部21oからテーパ孔部21n及び位置決め孔部21f5に挿入して横並びに配列させる作業を効率良く円滑に行えるといった利点がある。また、テーパ孔部21nに充填する接着剤の量を少なく抑えることができるといった利点もある。
図中符号21pは貫通孔21mのファイバ収納孔部であり、このファイバ収納孔部21pは前記位置決め孔部21f5とテーパ孔部21nとで構成されている。
また、図中符号21Mは、このフェルール本体31の貫通孔21mの中心軸線(以下、単に軸線とも言う)である。この貫通孔21mを構成するファイバ収納孔部21p及び被覆部収納孔部21oは、前記軸線21Mをその中心軸線として形成されている。
さらに、このフェルール本体31の貫通孔21mの被覆部収納孔部21oも、位置決め孔部21f5の断面形状と相似形の断面長孔状に形成されている。前記テーパ孔部21nの基端は被覆部収納孔部21oの孔奥底部の中央部に開口されている。被覆部収納孔部21oの内周寸法は前記テーパ孔部21nの基端の内周寸法よりも大きく、被覆部収納孔部21oの孔奥底部には、前記テーパ孔部21nの基端の周囲を取り囲むように、貫通孔21mの軸線21Mに垂直の段差面21qが形成されている。
断面長孔状の前記被覆部収納孔部21oには、4本の被覆光ファイバ50の被覆部52の先端が、被覆部収納孔部21oの長手方向に配列させて挿入されている。各被覆光ファイバ50の被覆部52の先端は、被覆部収納孔部21oの孔奥底部の前記段差面21qに突き当てられている。また、ファイバ収納孔部21pには、各被覆光ファイバ50の先端部に露出されている計4本の裸光ファイバ51が一括収納されている。位置決め孔部21f5には、その長手方向に4本の裸光ファイバ51が配列させて収納されている。
そして、光ファイバ付きフェルール10Aは、フェルール本体31の被覆部収納孔部21oに収納された4本の被覆光ファイバ50の被覆部52と、ファイバ収納孔部21pに収納された4本の裸光ファイバ51とを接着剤23によってフェルール30のフェルール本体31に接着固定した構成になっている。この光ファイバ付きフェルール10Aも、既述の光ファイバ付きフェルール10と同様に、予め先端に裸光ファイバ51を露出させておいた被覆光ファイバ50をフェルール本体31に挿入して、接着剤で接着固定することで組み立てる(製造する)ことができることは言うまでも無い。
光ファイバ付きフェルール10Aのフェルール本体31の位置決め孔部21fとしては、図10(a)に例示した断面長孔状のもの(位置決め孔部21f5)に限定されず、例えば、図10(b)に例示したように、互いに並列に形成した4本のファイバ孔21jを、隣り合うファイバ孔21jの間に形成された狭隘部21kを介して連通させた構造の位置決め孔部21f6も採用可能である。ファイバ孔21jは、裸光ファイバ51外径に比べて僅か(1μm程度、あるいは1μm以下)に大きい曲率で湾曲する円筒状内周面を有する断面略円形の孔に形成されており、この点は、図6(d)に例示した既述の位置決め孔部21f1のファイバ孔21jと同様である。この位置決め孔部21f6は、各ファイバ孔21jの断面中心を通る直線を長手方向とする細長形状に形成されている。そして、各ファイバ孔21jに裸光ファイバ51が1本づつ収納される。また、隣り合う裸光ファイバ51同士が狭隘部21kにて互いに接触可能に構成される。
位置決め孔部21f6の短手方向において狭隘部21kの両側には、位置決め孔部21f6の軸線方向に延在する突条状に形成されて隣り合うファイバ孔21jの間の隔壁として機能する張出部21k1が設けられている。前記狭隘部21kは、位置決め孔部21f6の短手方向において対向する位置に形成されている張出部21k1の対の間に形成されている。
本発明にあっては、図11に示すように、被覆光ファイバとして、4本の単心の被覆光ファイバ50にかえて、1本の4心光ファイバテープ心線54を採用しても構わない。
この場合、予め先端に裸光ファイバ54aを露出させておいた前記光ファイバテープ心線54をフェルール本体31に挿入して、接着剤で接着固定することで、光ファイバ付きフェルールを組み立てる(製造する)ことができる。
(ファイバ収納孔部に収納する裸光ファイバが3本以上の場合の例2)
また、本発明に係る光ファイバ付きフェルールとしては、図12(a)、(b)に示すように、フェルール本体の断面長孔状(細長形状)の位置決め孔部21f内に、裸光ファイバ51を一列に配列させたファイバ列55を多段に段積みして収納した構成としても良い。
図12(a)、(b)では、位置決め孔部21f内に収納する裸光ファイバとして、単心の被覆光ファイバ50の先端に露出させた裸光ファイバ51を例示しているが、これに限定されず、前記裸光ファイバとしては、光ファイバテープ心線(多心)の先端に露出させた裸光ファイバであってもよい。また、1本の位置決め孔部21f内に、単心の被覆光ファイバ50の先端に露出させた裸光ファイバ51と、光ファイバテープ心線(多心)の先端に露出させた裸光ファイバとを混在させて収納しても良い。
図12(a)は、位置決め孔部21f7の長手方向に4本の裸光ファイバ51を一列に配列させたファイバ列55a、55bを位置決め孔部21f7の短手方向に2段収納した構成を例示する。ファイバ列55a、55bの4本の裸光ファイバ51は、隣り合う裸光ファイバ51を互いに接触させるようにして収納される。また、各ファイバ列55a、55bの位置決め孔部21f7の長手方向の位置はほぼ同じに揃えられており、位置決め孔部21f7の短手方向に隣り合う裸光ファイバ51の光軸が位置決め孔部21f7の短手方向の直線上に一致するようになっている。
図12(b)は、位置決め孔部21f8の長手方向に4本の裸光ファイバ51を一列に配列させた2本のファイバ列55c、55d(第1ファイバ列)の間に、第1ファイバ列55c、55dに比べて裸光ファイバ51の本数が1本少ない3本の裸光ファイバ51を一列に配列させた1本のファイバ列55e(第2ファイバ列)を配置し、計11本の裸光ファイバ51を千鳥状に配置して位置決め孔部21f8内に収納した構成を例示する。
なお、位置決め孔部は、裸光ファイバを、その断面短手方向及び断面長手方向についてそれぞれ1μm程度あるいは1μm以下の誤差範囲で位置決めするように構成する。このことは、本発明に係る各実施形態について共通である。位置決め孔部内の裸光ファイバは接着剤23によってフェルール本体に接着固定されることは言うまでも無い。
位置決め孔部に多段に段積みして収納するファイバ列の段数は、上述の2段あるいは3段に限定されず、4段以上にしても良い。また、1本のファイバ列を構成する裸ファイバの本数は上述の構成に限定されず、適宜変更可能である。
本発明に係る光ファイバ付きフェルールを示す斜視図である。 図1の光ファイバ付きフェルールのフェルール付近の構造を示す図であって(a)はフェルールをフェルール本体の先端面側から見た構造を示す図、(b)はフェルールの正断面図である。 図1の光ファイバ付きフェルールのフェルールの構造を示す図であって(a)はフェルール本体の先端面側から見た構造を示す図、(b)は正断面図、(c)はフェルールをフェルール本体の先端面とは反対側(基端側)から見た構造を示す図、(d)はフェルールの外観を示す正面図、(e)は図3(b)のA−A線断面矢視図である。 フェルールを構成するフェルール本体を示す図であって、(a)は先端面から見た構造を示す図、(b)は正断面図、(c)は先端面とは反対側(基端側)から見た構造を示す図である。 フェルールを構成するスリーブを示す図であって、(a)は先端側(フェルール収納孔部が開口されている側)から見た構造を示す図、(b)は正断面図、(c)は先端側とは反対側(基端側。被覆光ファイバ収納孔部が開口されている側)から見た構造を示す図である。 (a)〜(d)はフェルール本体の位置決め孔部の断面構造の例を示す図である。 被覆光ファイバとして2心光ファイバテープ心線を使用する例を示す図である。 4本の単心被覆光ファイバをフェルールに挿入固定して構成した光ファイバ付きフェルールの例を示す図である。 図8の光ファイバ付きフェルールに用いられるフェルール本体の一例を示す図であり、(a)は該フェルール本体の先端面側から見た構成を示す図、(b)は正断面図、(c)は該フェルール本体を基端側から見た構成を示す図である。 (a)、(b)は、図8の裸光ファイバを収納した構成の位置決め孔部の断面構造の例を示す図である。 被覆光ファイバとして4心光ファイバテープ心線を使用する例を示す図である。 (a)、(b)は、裸光ファイバを一列に配列させてなるファイバ列を多段に収納した構成の位置決め孔部の断面構造の例を示す図である。 従来例の光ファイバ付きフェルールを示す断面図である。 (a)、(b)は、従来例の光ファイバ付きフェルールにおいて、テーパ状開口部に挿入した2本の被覆付き光ファイバの樹脂被覆先端の向きがフェルール部材の貫通孔の中心軸線に対して傾斜した状態を説明する図である。
符号の説明
10、10A…光ファイバ付きフェルール、20…フェルール、21…フェルール本体、21a…先端面、21b…貫通孔、21c…被覆部収納孔部、21d…ファイバ収納孔部、21e…テーパ孔部、21f、21f1〜21f8…位置決め孔部、21h…基端面、21i…段差面、21m…貫通孔、21n…テーパ孔部、21o…被覆部収納孔部、21p…ファイバ収納孔部、21q…段差面、22…スリーブ、22a…フェルール収納孔部、22b…被覆光ファイバ収納孔部、22c…貫通孔、22d…後端延出部、23…接着剤、30…フェルール、31…フェルール本体、50…被覆光ファイバ、51…裸光ファイバ、51a…先端面、52…被覆部、52a…軸線、52b…先端面、53…被覆光ファイバ(2心光ファイバテープ心線)、53a…裸光ファイバ、54…被覆光ファイバ(4心光ファイバテープ心線)、54a…裸光ファイバ、55、55a、55b…ファイバ列、55c、55d…ファイバ列(第1ファイバ列)、55e…ファイバ列(第2ファイバ列)、d1…突出寸法、φ1…裸光ファイバ外径、φ2…(単心の)被覆光ファイバの被覆部外径。

Claims (6)

  1. 単心又は多心の光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線である被覆光ファイバの先端部がフェルールのキャピラリ状のフェルール本体に挿入されて接着剤で固定され前記被覆光ファイバの先端に露出された裸光ファイバが前記フェルール本体の貫通孔に複数本収納された光ファイバ付きフェルールであって、
    前記フェルール本体は、その基端側の端面に開口し前記被覆光ファイバの被覆部の先端が挿入された被覆部収納孔部と、この被覆部収納孔部から延びてフェルール本体先端側の端面である先端面に開口し、前記裸光ファイバを複数本一括収納したファイバ収納孔部とからなる前記貫通孔を有し、該貫通孔内に充填された前記接着剤によって前記被覆光ファイバの前記被覆部先端及び前記裸光ファイバが接着固定され、
    前記ファイバ収納孔部は、前記被覆部収納孔部から延びる先細りのテーパ孔部と、該テーパ孔部の先端から延在して前記フェルール本体の先端面に開口し前記裸光ファイバの先端を位置決めする位置決め孔部とを具備し、
    前記テーパ孔部の前記被覆部収納孔部側の端部は前記被覆部収納孔部よりも細く形成され、前記被覆部収納孔部の孔奥底部には前記テーパ孔部の周囲に該被覆部収納孔部の軸線方向に垂直の段差面が形成され、この段差面に前記被覆光ファイバの被覆部の端面が突き当てられていることを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  2. 前記位置決め孔部はその軸線方向に垂直の断面が細長に形成されており、この位置決め孔部の断面長手方向に複数本の前記裸光ファイバが一列に配列させて収納されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ付きフェルール。
  3. 前記位置決め孔部はその軸線方向に垂直の断面が細長に形成されており、この位置決め孔部の断面長手方向に複数本の前記裸光ファイバが一列に配列させたファイバ列が多段に段積みして収納されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ付きフェルール。
  4. 前記テーパ孔部はその軸線方向に垂直の断面が細長に形成されており、その断面長手方向が、前記位置決め孔部のその軸線方向に垂直の断面の長手方向と揃えられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバ付きフェルール。
  5. 前記フェルールは、キャピラリ状の前記フェルール本体をスリーブの片端に収納固定してなり、前記被覆光ファイバは前記スリーブの前記フェルール本体から該フェルール本体の先端面とは反対の側に延出された部分である後側延出部の内側の被覆光ファイバ収納孔部に通されて前記スリーブから延出されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ付きフェルール。
  6. 単心又は多心の光ファイバ心線あるいは光ファイバ素線である被覆光ファイバの先端部がフェルールのキャピラリ状のフェルール本体に挿入されて接着剤で固定され前記被覆光ファイバの先端に露出された裸光ファイバが前記フェルール本体の貫通孔に複数本収納された光ファイバ付きフェルールの製造方法であって、
    前記フェルール本体として、その基端側の端面に開口し前記被覆光ファイバの被覆部の先端が挿入される被覆部収納孔部と、この被覆部収納孔部から延びてフェルール本体先端側の端面である先端面に開口するファイバ収納孔部とからなる前記貫通孔を有し、前記ファイバ収納孔部は、前記被覆部収納孔部から延びる先細りのテーパ孔部と、該テーパ孔部の先端から延在して前記フェルール本体の先端面に開口し前記裸光ファイバの先端を位置決めする位置決め孔部とを具備し、前記テーパ孔部の前記被覆部収納孔部側の端部は前記被覆部収納孔部よりも細く形成され、前記被覆部収納孔部には前記テーパ孔部の周囲に該被覆部収納孔部の軸線方向に垂直の段差面が形成されたものを用い、前記フェルール本体の貫通孔に接着剤を充填する接着剤充填工程と、前記被覆光ファイバの先端部を前記フェルール本体の前記被覆部収納孔部に挿入して該被覆光ファイバの先端に露出させておいた裸光ファイバを前記被覆部収納孔部から前記ファイバ収納孔部に挿入するとともに、前記被覆光ファイバの被覆部の前記被覆部収納孔部に挿入した先端を前記段差面に突き当てる挿入工程と、前記接着剤充填工程及び前記挿入工程の完了後に前記接着剤の固化によって前記被覆光ファイバの先端部を前記フェルール本体に接着固定する固定工程と具備することを特徴とする光ファイバ付きフェルールの製造方法。
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