JP6296777B2 - ノズルキャップ付き吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルキャップ付き吐出容器に関し、特に、内容液を収容する容器本体と、該容器本体の口首部に装着される、吐出ノズル部を備えるノズルキャップとを含むノズルキャップ付き吐出容器に関する。
内容液を収容する容器本体と、吐出ノズル部を備えるノズルキャップとからなるノズルキャップ付き容器として、例えばスクイズフォーマー容器やスクイズ式二重剥離容器は、容器本体を把持して押圧することにより、当該容器本体の内部を加圧することで内容液を吐出ノズル部に送り出して、先端の吐出口から泡状や噴霧状や液状にして内容液を吐出させるようになっている。
容器本体の内部を加圧することで内容液を吐出ノズル部に送り出して吐出させるノズルキャップ付き吐出容器では、容器本体の口首部の内側に配置される縦方向流路の外側や内側に、例えば容器本体への押圧を開放した際に内部が負圧になるのに伴って、外気を容器本体の内部に取り込む外気取込み口を開閉するための弁機構や、内容液を空気と混合させながら発泡させるための多孔部材を取り付ける必要があることから、ノズルキャップの構造や組立工程が複雑になると共に、ノズルキャップが容器本体の口首部から突出する高さが高くなる(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許第2934145号公報 特表2004−531430号公報 特開2012−1242号公報
これに対して、外気を容器本体の内部に取り込む外気取込み口を開閉するための弁機構を、ノズルキャップの吐出ノズル部の後方に、吐出ノズル部の高さの範囲に納めて設けることで、ノズルキャップの構造や組立工程を簡易にすると共に、容器本体の口首部から突出する高さを抑えた容器も開発されているが(例えば、特許文献3参照)、ノズルキャップの構造や組立工程をさらに簡易にすると共に、ノズルキャップが容器本体の口首部から突出する高さをさらに低くすることを可能にする、新たなノズルキャップ付き吐出容器を開発することが望まれている。
本発明は、ノズルキャップの構造や組立工程をさらに簡易にすることができると共に、ノズルキャップが容器本体の口首部から突出する高さをさらに低くして、コンパクトに形成することのできるノズルキャップ付き吐出容器を提供することを目的とする。
本発明は、内容液を収容する容器本体と、該容器本体の口首部に装着される、該容器本体の内部を加圧することで送られる内容液を吐出させる吐出部を備えるノズルキャップとを含むノズルキャップ付き吐出容器であって、前記ノズルキャップは、前記容器本体から送り込まれる内容液を上方に送り出す縦方向吐出流路と、該縦方向吐出流路と前記吐出部を連通させる先端側吐出流路を備えており、前記ノズルキャップは、本体パーツと蓋パーツとを有し、該本体パーツは前記縦方向吐出流路を内部に備え、該蓋パーツは、前記縦方向吐出流路の直上部分を含んだ領域の上部パーツを形成しており、前記先端側吐出流路は、前記本体パーツと前記蓋パーツとによる流路を備えているノズルキャップ付き吐出容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、内容液を収容する容器本体と、該容器本体の口首部に装着される、該容器本体の内部を加圧することで送られる内容液を吐出させる吐出部を備えるノズルキャップとを含むノズルキャップ付き吐出容器であって、前記ノズルキャップは、前記容器本体から送り込まれる内容液を上方に送り出す縦方向吐出流路と、該縦方向吐出流路と前記吐出部を連通させる先端側吐出流路を備えており、前記ノズルキャップは、本体パーツと蓋パーツとを有し、該本体パーツは前記縦方向吐出流路を内部に備え、該蓋パーツは、前記縦方向吐出流路の直上部分を含んだ領域の上部パーツを形成しており、前記縦方向吐出流路の上端部と、前記本体パーツの天面板とが一面で形成されているノズルキャップ付き吐出容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
さらに、本発明は、内容液を収容する容器本体と、該容器本体の口首部に装着される、該容器本体の内部を加圧することで送られる内容液を吐出させる吐出部を備えるノズルキャップとを含むノズルキャップ付き吐出容器であって、前記ノズルキャップは、前記容器本体から送り込まれる内容液を上方に送り出す縦方向吐出流路と、該縦方向吐出流路と前記吐出部を連通させる先端側吐出流路を備えており、前記ノズルキャップは、本体パーツと蓋パーツとを有し、該本体パーツは前記縦方向吐出流路を内部に備え、該蓋パーツは、前記縦方向吐出流路の直上部分を含んだ領域の上部パーツを形成しており、前記蓋パーツは、前記本体パーツの前記縦方向吐出流路の上端開口部の内側に配置されて、前記縦方向吐出流路の内部に取り付けられる多孔部材の外周縁部の直上部分に位置する押え壁を、一体に備えるノズルキャップ付き吐出容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
さらにまた、本発明は、内容液を収容する容器本体と、該容器本体の口首部に装着される、該容器本体の内部を加圧することで送られる内容液を吐出させる吐出部を備えるノズルキャップとを含むノズルキャップ付き吐出容器であって、前記ノズルキャップは、前記容器本体から送り込まれる内容液を上方に送り出す縦方向吐出流路と、該縦方向吐出流路と前記吐出部を連通させる先端側吐出流路を備えており、前記ノズルキャップは、本体パーツと蓋パーツとを有し、該本体パーツは前記縦方向吐出流路を内部に備え、該蓋パーツは、前記縦方向吐出流路の直上部分を含んだ領域の上部パーツを形成しており、前記吐出部は、前記先端側吐出流路として横方向吐出流路を備える吐出ノズル部となっており、前記蓋パーツは、前記横方向吐出流路と前記縦方向吐出流路とが連通する角部において、前記横方向吐出流路の前記先端吐出口とは反対側の端部に配置される突き当り壁を、一体に備えるノズルキャップ付き吐出容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のノズルキャップ付き吐出容器によれば、ノズルキャップの構造や組立工程をさらに簡易にすることができると共に、ノズルキャップが容器本体の口首部から突出する高さをさらに低くして、コンパクトに形成することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係るノズルキャップ付き吐出容器の斜視図である。 蓋パーツと本体パーツとを開いた状態で示すノズルキャップの斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るノズルキャップ付き吐出容器の要部断面図である。 取込み弁機構の構成を説明する、図3のA部拡大断面図である。 縦方向吐出流路に取り付けた多孔部材によって、内容液を空気と混合させながら発泡させる情況を説明する拡大断面図である。 他の形態のノズルキャップ付き吐出容器を例示する要部断面図である。
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係るノズルキャップ付き吐出容器10は、好ましくは、容器本体11を手で把持して押圧することにより、吐出部である吐出ノズル部13から内容液を泡として吐出させるスクイズフォーマー容器を形成するものである。容器本体11の口首部11a(図3参照)に装着されるノズルキャップ12は、容器本体11を押圧する操作によって、内容液を空気と混合させながら発泡させて、吐出ノズル部13から泡として吐出させるスクイズフォーマー機能を備えている。本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器10は、内容液を空気と混合させながら発泡させる多孔部材22を、吐出部である吐出ノズル部13の上方から縦方向吐出流路16に取り付けることを可能にして、ノズルキャップ12の構造や組立工程を簡易にすると共に、容器10をコンパクトに形成できるようになっている。
そして、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器10は、内容液を収容する容器本体11と、容器本体11の口首部11aに装着される、容器本体11の内部を加圧することで送られる内容液を吐出させる吐出部13を備えるノズルキャップ12とを含むスクイズフォーマー容器10であって、図2及び図3に示すように、ノズルキャップ12は、容器本体11から送り込まれる内容液を上方に送り出す縦方向吐出流路16と縦方向吐出流路16と吐出部13を連通させる先端吐出口13aを有する先端側吐出流路17を備えている。ノズルキャップ12は、本体パーツ12aと蓋パーツ12bとを有し、本体パーツ12aは縦方向吐出流路16を内部に備えている。蓋パーツ12bは、縦方向吐出流路16の直上部分を含んだ領域の上部パーツ20aを形成しており、先端側吐出流路17は、本体パーツ12aと蓋パーツ12bとによる流路を備えている。
本実施形態では、吐出部13は、先端側吐出流路17として横方向吐出流路を備える、横方向に延設する吐出ノズル部となっている。
また、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器(スクイズフォーマー容器)10では、蓋パーツ12bは、吐出部である吐出ノズル部13の全体を含む部分の上部パーツ20aを形成している。
さらに、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器(スクイズフォーマー容器)10では、蓋パーツ12bは、ヒンジ接合部12cを介して本体パーツ12aと連結されている。蓋パーツ12bは、開いた状態で本体パーツ12aと一体成形された後に(図2参照)、ヒンジ接合部12cを中心に回動させることにより、吐出ノズル部13の全体を含む部分の上部を閉塞して、本体パーツ12aと接合一体化されるようになっている(図1参照)。
なお、本願明細書で接合一体化とは、接合方法自体には特定されず、例えば熱溶着等の種々の接合方法の他、本体パーツと蓋パーツとの嵌合による一体化も含まれる。また、一体化した後に本体パーツと蓋パーツに再分解できる程度の一体化も含まれる。
また、本願明細書で縦方向とは、図1に示すように、ノズルキャップ付き吐出容器10を正立させた場合の上下方向(図1の上下方向と一致)を意味する。更に、本願明細書で上方とは、縦方向において基準となる位置より高い方向あるいは高い場所を意味する。
さらにまた、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器(スクイズフォーマー容器)10では、内容液を発泡させる多孔部材22が、縦方向吐出流路16の内部に取り付けられており、多孔部材22は、蓋パーツ12bと本体パーツ12aとが接合一体化されていない蓋パーツ12bを開放した状態で、縦方向吐出流路16の上方から取り付けられたものとなっている(図2参照)。
また、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器(スクイズフォーマー容器)10では、縦方向吐出流路16の上端部と、本体パーツ12aによるキャップ本体部18の天面板18aとが一面で形成されている。
さらに、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器(スクイズフォーマー容器)10では、蓋パーツ12bは、本体パーツ12aの縦方向吐出流路16の上端開口部の内側に配置されて、縦方向吐出流路16の内部に取り付けられる多孔部材22の外周縁部の直上部分に位置する押え壁32bを、一体に備えている。押え壁32bは、本実施形態では、後述する突き当り壁(上部突き当り壁)32bを兼ねるものとなっている。
さらにまた、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器(スクイズフォーマー容器)10では、吐出部13は、上述のように、先端側吐出流路17として横方向吐出流路を備える吐出ノズル部となっており、蓋パーツ12bは、横方向吐出流路17と縦方向吐出流路16とが連通する角部において、横方向吐出流路17の先端吐出口13aとは反対側の端部に配置される突き当り壁32bを、上部突き当り壁として一体に備えている。突き当り壁32bは、本実施形態では、上述のように、押え壁32bを兼ねるものとなっている。
また、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器10では、多孔部材22の下面は、液流路24aの先端供給口26a及び空気流路24bの先端供給口26bと近接して配置されている。
さらに、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器10では、多孔部材22は、縦方向吐出流路16の内部に複数重ねて装着されており、液流路24a及び空気流路24bの先端部分は、先端供給口26aからの内容液の供給方向延長線Xと、先端供給口26bからの空気の供給方向延長線Yとが、横方向から視た際に、交差する前に最下層の多孔部材22の下面に到る位置関係で各々形成されている。
ここで、本願明細書において、先端供給口26aからの内容液の供給方向延長線Xと、先端供給口26bからの空気の供給方向延長線Yとの位置関係を視る横方向は、図5に示すように、縦方向吐出流路16における多孔部材22が装着された部分を、縦方向吐出流路16の中心軸方向と垂直な真横から視た方向である。
本実施形態では、スクイズフォーマー容器10を構成する容器本体11は、図1に示すように、可撓性を有するボトル形状のプラスチック製のブロー成形品である。容器本体11は、例えば略楕円の断面形状を備える有底筒状の胴部11bと、胴部11bの上端部から上方に向けて曲面状に縮径して設けられた肩部11cと、肩部11cの上端部から上方に向けて円筒状に突出して設けられた口首部11a(図3参照)とからなる。胴部11bは、手で把持し易い外径として、例えば40〜80mm程度の外径を有している。口首部11aは、胴部11bの外径より小さな、例えば25〜65mm程度の外径を有している。口首部11aの外周面には、ノズルキャップ12を螺合装着させるための雄ネジ突条が設けられている。容器本体11は、スクイズ変形(押圧変形)が良好になるように、プラスチック材料として、例えばポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂を単独又は適宜複数種混合して用いて形成されている。
本実施形態では、ノズルキャップ12は、例えばプラスチック製の射出成形品であって、図2に示すように、本体パーツ12aと蓋パーツ12bとが、開いた状態で一体として形成される。ノズルキャップ12を形成するためのプラスチック材料として、例えばポリプロピレン(PP)を用いることができる。
ノズルキャップ12を構成する本体パーツ12aは、図2及び図3に示すように、キャップ本体部18と、キャップ本体部18の天面板18aから上方に突出した状態で当該天面板18aに一体として設けられた、吐出ノズル部13と外気取り込み室19とを含む部分の下部パーツ20bとを備えている。外気取り込み室19は、縦方向吐出流路16の周囲の外側の領域として、ノズルキャップ12の、縦方向吐出流路16を間において、横方向吐出流路17とは反対側の領域に設けられている。外気取り込み室19は、これの上面部分を構成する上部パーツ20aの取り込み室上部パーツ30bの外周面に、外気取込み口14を開口させている。吐出ノズル部13と外気取り込み室19とを含む部分の下部パーツ20bは、蓋パーツ12bによる、吐出ノズル部13と外気取り込み室19とを含む部分の上部パーツ20aと一体として接合されることにより、当該吐出ノズル部13及び外気取り込み室19を形成する。これによって、蓋パーツ12bによる上部パーツ20aは、吐出ノズル部13における、縦方向吐出流路16の直上部分を含んだ領域を有していることになる。吐出部である吐出ノズル部13は、本体パーツ12aの天面板18aから上方に突出して、当該天面板18aに一体として設けられている。
キャップ本体部18は、円板形状の天板部18aと、天板部18aの周縁部から下方に延設して筒状に設けられた装着スカート部18bとからなる。装着スカート部18bの内周面には、容器本体11の口首部11aの外周面に設けられた雄ネジ突条と螺着する、雌ネジ突条が設けられている。装着スカート部18bの内側には、当該装着スカート部18bと間隔をおいて同心状に配置されて、インナーリング18cが、天板部18aの下面から円環リング状に突出して設けられている(図3参照)。インナーリング18cは、ノズルキャップ12が容器本体11の口首部11aに装着された際に、口首部11aの先端開口部の内周面に密着配置されることで、当該先端開口部の開口周縁部におけるシール性を向上させる。
本実施形態では、キャップ本体部18の天板部18aに上端開口面を開口させて、二段筒状部21が、天板部18aの中央部よりも吐出ノズル部13の先端吐出口13a側に偏心した位置に、当該天板部18aに一体として設けられている(図3参照)。二段筒状部21は、上段の拡径筒部21aと、下段の縮径筒部21bとからなる2段構造を備えている。上段の拡径筒部21aは、容器本体11から送り込まれる内容液を上方に送り出す、内容液の縦方向吐出流路16を形成している。すなわち、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器10では、縦方向吐出流路16の上端部と、本体パーツ12aによるキャップ本体部18の天面板18aとが、一面で繋がって形成されている。本実施形態では、拡径筒部21aによる縦方向吐出流路16の内部には、例えばメッシュ状の材料からなる多孔部材22が、複数(本実施形態では3体)重ねて装着されている。内容液を、空気と混合させながら多孔部材22を通過させることで発泡させて、吐出ノズル部13の先端吐出口13aから泡として吐出させることが可能になる。また、縦方向吐出流路16の上端部と、キャップ本体部18の天面板18aとが一面で繋がっていることにより、容器の高さを低くして、コンパクトに形成することが可能になる。さらに、多孔部材22を、天面板18aに沿わせて二段筒状部21の拡径筒部21aに入れることが可能になって、組立時の作業性を向上させることが可能になる。
二段筒状部21の下段の縮径筒部21bには、容器本体11の底部まで延設して設けられるディップチューブ23の上端部分が装着される。これによって縮径筒部21bは、ディップチューブ23の上端部分と共に、容器本体11への押圧操作によって、内容液を拡径筒部21aによる縦方向吐出流路16に送り込むための液流路24aを形成する。
また、本実施形態では、拡径筒部21aと縮径筒部21bの間の段差部分に設けられた環状フランジ部21cには、当該環状フランジ部21cを上下に貫通して、空気孔25が、周方向に間隔をおいて複数箇所に形成されている。空気孔25は、容器本体11への押圧操作によって、内容液をディップチューブ23及び縮径筒部21bによる液流路24aを介して縦方向吐出流路16に送り込むのと同時に、容器本体11の内部の空気を、縦方向吐出流路16に送り込むための空気流路24bを形成する。
容器本体11への押圧操作によって、液流路24aや空気流路24bを介して拡径筒部21aによる縦方向吐出流路16に送り込まれた内容液と空気は、縦方向吐出流路16において混合されながら、当該縦方向吐出流路16に装着された多孔部材22を通過することよって、容易に発泡すると共に微細化される。発泡して微細な泡となった内容液は、吐出ノズル部13による横方向吐出流路17に送り出されて、先端吐出口13aから泡として吐出される。
ここで、本実施形態では、図5に示すように、多孔部材22の下面は、ディップチューブ23及び縮径筒部21bによる液流路24aの先端供給口26a、及び空気孔25による空気流路24bの先端供給口26bと近接して配置されている。また、液流路24aの先端供給口26aからの内容液の供給方向延長線Xと、空気流路24bの先端供給口26bからの空気の供給方向延長線Yとが、横方向から視た際に、交差する前に多孔部材22の下面に到る位置関係で、液流路24a及び空気流路24bの先端部分が各々形成されている。これによって、空気が各多孔部材22を通過する際に、各多孔部材22と衝突することにより渦等の乱流が発生し、空気と内容液が乱流を起こしながら混合されることで、品質の良好な泡の生成が可能になる。
さらに、本実施形態では、図3に示すように、キャップ本体部18の天板部18aにおける、縦方向吐出流路16を間において吐出ノズル部13の先端吐出口13aとは反対側の領域には、天板部外気取込み口27が、外気取り込み室19の直下部分に配置されて開口形成されている。天板部外気取込み口27は、天面板18aの上方に配置されて設けられた外気取り込み室19を、容器本体11と連通させる。これによって、取込み弁機構15が設けられた外気取り込み室19の内部の空間を、容器本体11の内部の空間と同じ圧力下におくことで、容器本体11を押圧したり、押圧を開放する操作に伴って、取込み弁機構15による外気取込み口14の開閉が、スムーズに行われるようにする。
さらにまた、本実施形態では、天板部外気取込み口27の開口周縁部の天面板18aから一体として上方に立設して、弁支持片28が弁支持部として設けられている。この弁支持片28の先端部に片持ち接続されて、取込み弁機構15を構成する薄板状の弁部15bが、弁部自身の弾性力を利用して回動可能に設けられている。
ここで、弁部15bと弁支持片28の先端部との接続方法に関しては特に制限はなく、弁部15bと弁支持片28とを一体成形して接続しても良く、別パーツとして製作された弁部15bと弁支持片28とを熱溶着等で接続しても良い。
図2に示すように、キャップ本体部18と共にノズルキャップ12の本体パーツ12aを構成する下部パーツ20bは、吐出ノズル部13と外気取り込み室19とを含む部分の略下半部分のパーツであり、本実施形態では、ノズル部下部パーツ29aと、取り込み室下部パーツ29bと、連結下部パーツ29cと、ヒンジ部下部パーツ29dとからなる。
ノズル部下部パーツ29aは、好ましくは、キャップ本体部18の天板部18aを底面とし、天板部18aから立設する側壁を有する形状となっており、開放辺を上方に配置した略コの字断面形状(4角形の1辺を取り除いて開放辺とした3辺からなる断面形状、上方が開放された軒樋形状、又は溝形鋼材形状)を備える。ノズル部下部パーツ29aは、キャップ本体部18の天板部18aにおける縦方向吐出流路16が開口する部分から、天板部18aに沿って横方向に延設して設けられている。ノズル部下部パーツ29aは、その縦方向吐出流路16側の基端部分が、略半円形状に湾曲する突き当り下部壁32aによって閉塞されている。ノズル部下部パーツ29aの、縦方向吐出流路16が開口する部分を間において突き当り下部壁32aとは反対側の先端部分が、天板部18aの周縁部よりも外側に突出して、僅かに下方に折れ曲がりながら延設している。
取り込み室下部パーツ29bは、ノズル部下部パーツ29aの、略半円形状の突き当り下部壁32aを間において縦方向吐出流路16とは反対側に配置された、キャップ本体部18の天面板18aから立設する円筒状の部分である。取り込み室下部パーツ29bは、ノズル部下部パーツ29aと同様の高さで天面板18aから上方に突出していると共に、ノズル部下部パーツ29aの外幅と同様の外径を有するように形成されている。取り込み室下部パーツ29bの内側には、上述のように、天面板18aから立設する弁支持片28に回転可能に支持されて、弁部15bが設けられている。
連結下部パーツ29cは、ノズル部下部パーツ29aの外周面と、取り込み室下部パーツ29bの外周面とを、滑らかに連続させるようして連結する部分である。連結下部パーツ29cは、ノズル部下部パーツ29aの外幅と同様の外幅を有するように配置されて一対設けられている。連結下部パーツ29cは、ノズル部下部パーツ29aと取り込み室下部パーツ29bとの間の部分を仕切って、下部パーツ20bの両側部に設けられている。連結下部パーツ29cの内側には、ノズル部下部パーツ29aと取り込み室下部パーツ29bと連結下部パーツ29cとによって囲まれて、略三角形の中空断面形状を備える隔室29eが形成されている。
ヒンジ部下部パーツ29dは、取り込み室下部パーツ29bの、連結下部パーツ29cを間においてノズル部下部パーツ29aとは反対側の外周面から外側に突出して設けられた、一対の縦リブ状の部分である。ヒンジ部下部パーツ29dの上端面の先端縁部は、ヒンジ部上部パーツ30dの下端面の先端縁部と折れ曲がり可能に接合されていることで、ヒンジ接合部12cを形成している。
蓋パーツ12bを構成する上部パーツ20aは、吐出ノズル部13と外気取り込み室19とを含む部分の略上半部分のパーツであり、本実施形態では、ノズル部上部パーツ30aと、取り込み室上部パーツ30bと、連結上部パーツ30cと、ヒンジ部上部パーツ30dとからなる。
ノズル部上部パーツ30aは、縦方向吐出流路16の直上部分の領域を含んで形成されており、開放辺を下方に配置した略コの字断面形状(4角形の1辺を取り除いて開放辺とした3辺からなる断面形状、下方が開放された軒樋形状、又は溝形鋼材形状)を備える。ノズル部上部パーツ30aは、その両側の側壁部31が、外側壁部31aと内側壁部31bとからなる2段構造を備えている。外側壁部31aは、ノズル部下部パーツ29aの外幅と同様の外幅を有するように形成されると共に、ノズル部下部パーツ29aと同様の高さ及び長さを有するように形成されている。外側壁部31aは、蓋パーツ12bが閉塞された際に、これらの下端面が、ノズル部下部パーツ29aの両側の側壁部の上端面に各々密着した状態で当接する。
内側壁部31bは、ノズル部下部パーツ29aの内幅と同様の外幅を有するように形成されると共に、外側壁部31aの全長に亘って、外側壁部31aよりも一段高く形成されている。両側の内側壁部31bの取り込み室上部パーツ30b側の端部は、内側壁部31bよりもさらに一段高く形成された、略半円形状に湾曲する突き当り上部壁32bによって連結されている。これによって、ノズル部上部パーツ30aの取り込み室上部パーツ30b側の基端部分は、略半円形状の突き当り上部壁32bによって閉塞される。略半円形状の突き当り上部壁32bの外周面の曲率半径は、略半円形状の突き当り下部壁32aの内周面の曲率半径と、同様の大きさとなっている。
蓋パーツ12bが閉塞された際に、外側壁部31aの下端面は、ノズル部下部パーツ29aの両側の側壁部の上端面に密着した状態で当接すると共に、内側壁部31bは、これらの外側面をノズル部下部パーツ29aの両側の側壁部の内側面に密着させた状態で、これらの側壁部の内側に嵌め込まれるようにして装着される。また突き当り上部壁32bは、蓋パーツ12bが閉塞された際に、外周面をノズル部下部パーツ29aの突き当り下部壁32aの内周面に密着させた状態で、突き当り下部壁32aの内側に嵌め込まれるようにして装着される。これらによって、ノズル部下部パーツ29aとノズル部上部パーツ30aとが一体となった吐出ノズル部13が形成される。
また、本実施形態では、蓋パーツ12bが閉塞された際に、突き当り上部壁32bは、その先端が、二段筒状部21の拡径筒部21aによる縦方向吐出流路16の上端開口部の内側に配置されて、多孔部材22の外周縁部となる外周枠部22aの直上部分に位置するようになっている。これによって、突き当り上部壁32bは、押え壁として機能して、拡径筒部21aに装着された多孔部材22を、安定的に固定することが可能になる。
さらに、突き当り上部壁32bは、横方向吐出流路17と縦方向吐出流路16とが連通する角部において、横方向吐出流路17の先端吐出口13aとは反対側の端部に配置されて、当該先端吐出口13aとは反対側の端部を閉塞する、突き当り壁として機能するようになっている。突き当り上部壁32bによる突き当り壁は、本実施形態では、内側面が湾曲した湾曲形状となっており、好ましくは円弧状に湾曲する略半円の断面形状を有している。突き当り壁は、このような形状のものに限定されるのではなく、例えば開放辺を先端吐出口13a側に向けて配置した、コの字の断面形状(4角形の1辺を取り除いて開放辺とした3辺からなる断面形状)やCの字の断面形状を備えるものであっても良い。また、突き当り上部壁32bによる突き当り壁は、パイプ(断面形状は円形であっても四角形、その他の形状であっても良い)の側面の一部分(先端吐出口13a方向側)に切欠き部分やスリット部分が設けられた形状であっても良い。
突き当り上部壁32bを上述の形状とすることで、多孔部材22を、安定的に固定することを可能にしつつ、容器本体11に収容された内容液の吐出方向を横方向吐出流路17の先端吐出口13a側に簡単に変化させることができ、吐出容器10をコンパクトに形成することができる。
取り込み室上部パーツ30bは、ノズル部上部パーツ30aの略半円形状の突き当り上部壁32bを間において、ノズル部上部パーツ30aとは反対側に配置された部分である。取り込み室上部パーツ30bは、蓋パーツ12bの天面部の内側面から下方に突出する円筒状の筒壁部30eを有している。取り込み室上部パーツ30bの筒壁部30eは、ノズル部上部パーツ30aの外側壁部31aよりも高い高さで突出していると共に、下部パーツ20bの取り込み室下部パーツ29bの内径と同様の外径を有している。筒壁部30eの内側には、これと同心状に配置されて、取り込み室上部パーツ30bの外周面に開口する外気取込み口14を囲んで蓋パーツ12bの内側面から円筒形状に突出する、筒状弁座部15aが設けられている。筒状弁座部15aは、ノズル部上部パーツ30aの外側壁部31aと同じ高さとなるように設けられている。また、取り込み室上部パーツ30bの筒壁部30eにおける、ヒンジ接合部12c側の略半円部分の領域の外側には、外周当接壁33が設けられている。外周当接壁33は、両側の連結上部パーツ30cを介させることで、ノズル部上部パーツ30aの両側の外側壁部31aと同じ高さで連続して、筒壁部30eの外周面に沿って一体として設けられている。
蓋パーツ12bが閉塞された際に、図3にも示すように、筒壁部30eの外側の外周当接壁33の下端面が、取り込み室下部パーツ29bにおける、ヒンジ接合部12c側の略半円部分の領域の上端面に当接する。また、筒壁部30eの先端側部分が、これの外周面を取り込み室下部パーツ29bの内側面に密着させた状態で、取り込み室下部パーツ29bの内側に嵌め込まれるようにして装着される。これによって、ノズルキャップ12のキャップ本体部18の天板部18aの上方に、内部に取込み弁機構15が設けられた、外気取り込み室19が形成されることになる。
また、取り込み室上部パーツ30bの筒壁部30eの先端側部分が、これの外周面を取り込み室下部パーツ29bの内側面に密着させた状態で、取り込み室下部パーツ29bの内側に嵌め込まれるようにして装着されるので、取込み弁機構15の外側に、環状隔壁34が形成される。環状隔壁34は、取込み弁機構15の周囲を仕切る、取り込み室上部パーツ30bの筒壁部30e及び取り込み室下部パーツ29bによって形成される。環状隔壁34は、上端部を、外気取込み口14を囲んで外気取り込み室19の内側面に接合させていると共に、下端部を、天板部外気取込み口27を囲んでキャップ本体部18の天板部18aに接合させている。これによって、環状隔壁34は、外気取込み口14から天板部外気取込み口27に至る外気取込み流路を、気密に仕切った状態で設けられることになる。
取り込み室上部パーツ30bの筒壁部30e及び取り込み室下部パーツ29bによる環状隔壁34が、外気取込み口14から天板部外気取込み口27に至る外気取込み流路を、気密に仕切った状態で設けられていることにより、容器本体11を手で把持して押圧したり、押圧を開放する操作に伴って、外気取込み口14から天板部外気取込み口27に至る、取込み弁機構15が配置された外気取込み流路を通過する空気が、環状隔壁34の外側に漏れ出るのを回避することが可能になる。これによって、取込み弁機構15のレスポンス性を速めて、ノズルキャップ付き吐出容器10の使い易さを向上させることが可能になる。
また、本実施形態では、蓋パーツ12bが閉塞された際に、図4にも示すように、外気取り込み室19の内部において、外気取込み口14を囲んで蓋パーツ12bの内側面から下方に突出する筒状弁座部15aの下端面が、キャップ本体部18の天板部18aから上方に立設する弁支持片28の、弁部15bが片持ち接続されている上端面28aに、密着した状態で当接することになる。これによって、弁部15bは、弁支持片28との接続部を中心に回動して、筒状弁座部15aの下端面と密着することが可能になるので、外気取り込み室19の内部に、外気取込み口14を開閉可能な取込み弁機構15を、容易に形成することが可能になる。
なお、本実施形態では、容器本体11を押圧しない状態では、弁部15bは、筒状弁座部15aの下端面との間に所定間隔の隙間ができるように、弁支持片28に片持ち接続されている(図4参照)。そして容器本体11を押圧することによる内圧上昇により、弁部15bは、弁支持片28との接続部を中心に弾性変形して、筒状弁座部15aの下端面と密着する。
上述の構成を備える本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器10では、ノズルキャップ12は、上述のように、本体パーツ12aと蓋パーツ12bとが、開いた状態で一体として成形される。本体パーツ12aと蓋パーツ12bとが開いた状態のまま、二段筒状部21の拡径筒部21aによる縦方向吐出流路16の内部に、上方から、例えば3体の多孔部材22が重ねて装着される。しかる後に、ヒンジ接合部12cを中心に蓋パーツ12bを回動させることにより、本体パーツ12aと蓋パーツ12bとを接合一体化する。これによって、吐出ノズル部12と外気取り込み室19とを含む部分の下部パーツ20bの上部が、上部パーツ20aによって閉塞されて、吐出ノズル部13及び外気取り込み室19が形成されると共に、外気取り込み室19の内部に、筒状弁座部15aと弁部15bとからなる取込み弁機構15が設けられた、ノズルキャップ12が容易に形成される。
形成されたノズルキャップ12は、これのキャップ本体部18に設けられた二段筒状部21の縮径筒部21bに、ディップチューブ23の上端部分を取り付けた状態で、キャップ本体部18を、口首部11aに装着することで、容器本体11に一体として取り付けられる。これによって、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器10が形成される。
そして、上述の構成を備える本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器10によれば、ノズルキャップの構造や組立工程をさらに簡易にすることが可能になると共に、ノズルキャップが容器本体の口首部から突出する高さをさらに低くして、よりコンパクトに形成することが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、ノズルキャップ12は、本体パーツ12aと蓋パーツ12bとからなる2パーツ構成となっており、蓋パーツ12bを本体パーツ12aに対して開いた状態で、縦方向吐出流路16の上方からの作業や操作によって、例えば内容液を発泡させる多孔部材22を、縦方向吐出流路16に容易に且つスムーズに装着して取り付けることが可能になる。これによって、従来のノズルキャップ付き吐出容器のように、多孔部材や弁機構等を備える縦方向吐出流路を、ノズルキャップとは別の部材によって形成して、ノズルキャップに後から組み付けたり、ノズルキャップの下方からの作業や操作によって縦方向吐出流路に多孔部材や弁機構等を取り付けたりする必要がなく、縦方向吐出流路を、ノズルキャップ12と一体として容易に形成することができる。またこれによって、ノズルキャップの構造や組立工程をさらに簡易にすること可能になる。またこれによって、ノズルキャップ12を、高さをより低く抑えて形成することができるので、容器のコンパクト化を容易に図ることが可能になると共に、使用する部品点数や樹脂量を効果的に低減して、さらに安価に形成することが可能になる。
さらに、容器本体11に収容された内容液が、例えば空気と接触することで固まりやすい場合には、蓋パーツ12bを本体パーツ12aに対して開いた状態で、内容液の流路等を掃除することによって、簡単に固まった内容液を排除することが可能となる。
さらに、吐出部が先端側吐出流路として横方向吐出流路17を備える吐出ノズル部13である場合には、図1及び図2に示すように吐出ノズル部13の先端吐出口13aを下向きに形成することができる。先端吐出口13aを下向きに形成することで、容器本体11を傾けることなく正立させたままで押圧(スクイズ)しても、手の平に内容液を吐出することが可能となる。ノズルキャップを、本体パーツと蓋パーツからなる2パーツ構成としない場合、即ちノズルキャップを一体で成形する場合には、ノズルキャップの成形時に使用する金型の構造上の制約により、例えばWO2011/075640号公報に示す容器のように、先端吐出口が下向きに設けられた中空パイプを別途用意し、水平に方向付けられた横方向吐出流路に中空パイプを挿入する必要がある。
さらに、本実施形態のノズルキャップ付き吐出容器10によれば、ノズルキャップ12を、本体パーツ12aと蓋パーツ12bとを開いた状態で一体として成形した後に、蓋パーツ12bを回動させて閉じた状態で接合一体化するだけの、簡易な構造及び組立工程によって、外気取込み口14を開閉するための取込み弁機構15を、ノズルキャップ12の樹脂材料とは異なる、別の材質の別パーツの部品として別途に形成された弁部材を用いることなく、容易に設けることが可能になる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明のノズルキャップ付き吐出容器は、スクイズフォーマー容器である必要は必ずしも無く、スクイズ式二重剥離容器等の、容器本体を押圧(スクイズ)することで内容液を吐出ノズル部から吐出させる、その他のスクイズ容器であっても良い。また、本発明のノズルキャップ付き吐出容器は、容器本体を押圧することで内容液を吐出させるスクイズ容器である必要は必ずしもなく、ポンプ容器等の、容器本体の内部を加圧することで送られる内容液を吐出ノズル部から吐出させる機能を備える、その他の種々の吐出容器であっても良い。これらのスクイズフォーマー容器以外の容器では、本体パーツと蓋パーツとを開いた状態で、縦方向吐出流路の上方から、多孔部材以外の、その他の必要な部品や部材を縦方向吐出流路に装着して取り付けることで、スクイズフォーマー容器の場合と同様の作用効果が奏される。
さらに、蓋パーツは、吐出ノズル部の全体を含む部分の上部パーツを形成している必要は必ずしも無く、吐出ノズル部における、縦方向吐出流路の直上部分を含んだ領域のみの上部パーツを形成するものであっても良い。蓋パーツは、ヒンジ接合部を介して本体パーツと連結されている必要は必ずしも無く、本体パーツとは別の部品として成形されるものであっても良い。さらにまた、ノズルキャップに外気取り込み室が設けられていなくても良い。
縦方向吐出流路と連通する、先端吐出口を有する先端側吐出流路を備える吐出部は、先端側吐出流路として横方向吐出流路を備える吐出ノズル部である必要は必ずしも無い。例えば図6に示すように、吐出部13’は、蓋パーツ12b’を用いて縦方向吐出流路16’と連通した状態で形成された、縦方向吐出流路16’の上方に連続する縦方向の流路を、先端吐出口13a’を有する先端側吐出流路17’として備えるものであっても良い。即ち先端側吐出流路17’で吐出ノズル部を構成しても良い。更に、先端側吐出流路17’内に中空パイプ(図示しない)を挿入して、先端側吐出流路17’と中空パイプで吐出ノズル部を構成しても良い。中空パイプの外径は、先端側吐出流路17’の内径と略同一であることが好ましい。また、中空パイプは、吐出先端部に向かって内径を細くしても良く、中空パイプの全体をLの字形(エルボ形)としても良い。
更に、先端側吐出流路の全体が本体パーツと蓋パーツの2パーツ構成となっている必要はなく、例えば一部分が蓋パーツのみで構成されていても良く、別部材を加えて3パーツ以上で構成されていても良い。
10 スクイズフォーマー容器(ノズルキャップ付き吐出容器)
11 容器本体
11a 口首部
12 ノズルキャップ
12a 本体パーツ
12b 蓋パーツ(縦方向吐出流路の直上部分を含んだ領域の上部パーツ)
12c ヒンジ接合部
13 吐出ノズル部(吐出部)
14 外気取込み口
15 取込み弁機構
15a 筒状弁座部
15b 弁部
16 縦方向吐出流路
17 横方向吐出流路(先端側吐出流路)
17’ 先端側吐出流路
18 キャップ本体部
18a 天面板
19 外気取り込み室
20a 上部パーツ
20b 下部パーツ
21 二段筒状部
21a 上段の拡径筒部
21b 下段の縮径筒部
22 多孔部材
23 ディップチューブ
24a 液流路
24b 空気流路
25 空気孔
27 天板部外気取込み口
28 弁支持片
29a ノズル部下部パーツ
29b 取り込み室下部パーツ
30a ノズル部上部パーツ(縦方向吐出流路の直上部分を含んだ領域の上部パーツ)
30b 取り込み室上部パーツ
30e 筒壁部
32b 突き当り上部壁(突き当り壁、押え壁)
34 環状隔壁

Claims (10)

  1. 内容液を収容する容器本体と、該容器本体の口首部に装着される、該容器本体の内部を加圧することで送られる内容液を吐出させる吐出部を備えるノズルキャップとを含むノズルキャップ付き吐出容器であって、
    前記ノズルキャップは、前記容器本体から送り込まれる内容液を上方に送り出す縦方向吐出流路と、該縦方向吐出流路と前記吐出部の先端吐出口を連通させる先端側吐出流路を備えており、
    前記ノズルキャップは、本体パーツと蓋パーツとを有し、該本体パーツは前記縦方向吐出流路を内部に備え、該蓋パーツは、前記縦方向吐出流路の直上部分を含んだ領域の上部パーツを形成しており、前記先端側吐出流路は、前記本体パーツと前記蓋パーツとによる流路を備えており、
    前記ノズルキャップは、前記容器本体を押圧することにより、内容液を空気と混合させながら発泡させて、前記吐出部から泡として吐出させるスクイズフォーマー機能を備えており、内容液を発泡させる多孔部材が、前記縦方向吐出流路の内部に取り付けられており、該多孔部材は、前記蓋パーツと前記本体パーツとが接合一体化されていない前記蓋パーツを開放した状態で、前記縦方向吐出流路の上方から取り付けられたものとなっており、
    前記蓋パーツは、前記本体パーツの前記縦方向吐出流路の上端開口部の内側に配置されて、前記縦方向吐出流路の内部に取り付けられる多孔部材の外周縁部の直上部分に位置する押え壁を、一体に備えているノズルキャップ付き吐出容器。
  2. 前記吐出部は、前記先端側吐出流路として横方向吐出流路を備える吐出ノズル部である請求項1記載のノズルキャップ付き吐出容器。
  3. 前記蓋パーツは、前記吐出ノズル部の全体を含む部分の上部パーツを形成している請求項2記載のノズルキャップ付き吐出容器。
  4. 前記蓋パーツは、ヒンジ接合部を介して前記本体パーツと連結されており、開いた状態で前記本体パーツと一体成形された後に、前記ヒンジ接合部を中心に前記蓋パーツを回動させることにより、前記吐出ノズル部の全体を含む部分の上部を閉塞して、前記本体パーツと接合一体化されている請求項3記載のノズルキャップ付き吐出容器。
  5. 前記縦方向吐出流路の上端部と、前記本体パーツの天面板とが一面で形成されている請求項1〜4のいずれか1項記載のノズルキャップ付き吐出容器。
  6. 前記吐出部は、前記本体パーツの天面板から突出して該天面板に一体として設けられている請求項5記載のノズルキャップ付き吐出容器。
  7. 前記吐出部は、前記先端側吐出流路として横方向吐出流路を備える吐出ノズル部である請求項5記載のノズルキャップ付き吐出容器。
  8. 前記吐出部は、前記先端側吐出流路として横方向吐出流路を備える吐出ノズル部となっており、前記蓋パーツは、前記横方向吐出流路と前記縦方向吐出流路とが連通する角部において、前記横方向吐出流路の前記先端吐出口とは反対側の端部に配置される突き当り壁を、一体に備える請求項1〜7のいずれか1項記載のノズルキャップ付き吐出容器。
  9. 前記突き当り壁は、内側面が湾曲した形状となっている請求項8記載のノズルキャップ付き吐出容器。
  10. 前記突き当り壁は、パイプの側面の一部分に切欠き部分やスリット部分が設けられた形状となっている請求項8記載のノズルキャップ付き吐出容器。
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