JP2011240935A - 泡吐出容器 - Google Patents

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Daisuke Kodama
大輔 児玉
Shoji Uehira
庄治 植平
Hiroya Morita
博也 森田
Daisuke Saito
大亮 齋藤
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Abstract

【課題】容器本体の押圧により泡を吐出する泡吐出容器であって、フォーマーキャップの螺合部と泡吐出形成部とを一体成型により1パーツとした泡吐出容器について、フォーマーキャップを横置きした場合のフォーマーキャップの載置面に対する傾きを抑制する。
【解決手段】泡吐出容器1が、可撓性を有する容器本体2、フォーマーキャップ10、及びディップチューブ11を備え、容器本体2を押圧することで、容器本体2に収容された液体Aを泡状に吐出する。フォーマーキャップ10が、外形が円筒状で容器本体2の口部3に螺合される螺合部21と、泡吐出路25を内部に有する泡吐出路形成部24とが一体成型により形成されているハウジング20を有し、吐出口12側から見たフォーマーキャップ10の正面図において、螺合部21の円筒状部の上縁部21pから泡吐出路形成部24に引いた接線L1と水平線Lhとのなす角度が45°以上90°未満である。
【選択図】図1

Description

本発明は、可撓性を有する容器本体を押圧することにより、容器本体内の液体を泡状に吐出させる泡吐出容器に関する。
可撓性を有する容器本体を押圧することにより、容器本体内の液体を泡状に吐出させる泡吐出容器はスクイズフォーマー容器とも称され、各種化粧料や洗浄剤などを泡状に吐出させる場合に使用されている。
泡吐出容器の一般的な形態の一つとして、気液混合室を有すると共に、容器本体内に延びたディップチューブが接続されているフォーマーキャップが容器本体の口部に装着され、容器本体内からディップチューブを通して供給された液体と、容器本体内の空間から供給された空気とを気液混合室で混合して起泡させるものがある。このような泡吐出容器では、押圧により容器本体を変形させて液体を泡状に吐出させた後、押圧の解除により容器本体の変形が復元するように、フォーマーキャップに外気の吸気機構を設けることが必要となる。このための手法として、フォーマーキャップの吐出口部を除く本体部分を、容器本体の口部に螺合により装着される螺合部と、泡を吐出口方向へ通す泡吐出経路部との2パーツで構成し、これらの嵌合の隙間に吸気経路を形成することが知られている(特許文献1)。
一方、ディップチューブを使用しないスクイズ容器には、容器本体の口部に装着されるキャップを、容器本体の口部に螺合する螺合部と、泡吐出経路を形成する泡吐出経路部とを一体成型により1パーツで構成したものがある(特許文献2)。
実開平6−3853号公報 特開2003−226377号公報
ディップチューブを有するスクイズ容器のフォーマーキャップの本体部分を、一体成型による1パーツとすることは、容器コストを低減する上で好ましい。
ところで、図9に示す泡吐出容器1pのように、容器本体2の口部に外側から螺合するフォーマーキャップ10pの螺合部21には、容器本体2の口部3とのシール性を確保するため、内面に螺旋がきってある筒状壁22の内側にインナーリング23が形成され、筒状壁22とインナーリング23とで容器本体2の口部3の筒状壁4が挟まれるようにする。そのため、インナーリング23を垂下させる螺合部21の基部では、少なくとも筒状壁22からインナーリング23にいたる壁厚が必要となる。
一方、フォーマーキャップ10pの本体部分をなす螺合部21と泡吐出路形成部24とを一体成型するにあたり、図9(b)にニ点鎖線で示すように、泡吐出路形成部24の外形を螺合部21の筒型形状をそのまま延長したものとすると、泡吐出路形成部24では不要に壁厚が厚くなることによりヒケが生じ易くなるので好ましくない。これに対しては、泡吐出路形成部24の壁厚を適度に薄くすることが考えられる。この場合に、同図に実線で示すように泡吐出路形成部24の外形を泡吐出路25に合わせて筒形状とし、その壁厚も筒形状の形成に必要な壁厚とすると、フォーマーキャップ10pの外形は、螺合部21と泡吐出路形成部24により形成される段部xを有するものとなる。なお、同図において、符号11はディップチューブ、符号12は吐出口を示している。
泡吐出容器1pの製品形態としては、泡吐出容器1pを、ディップチューブ11付きのフォーマーキャップ10pと容器本体2とを外した状態で、容器本体2に充填する液剤が入った容器や説明書などと共に、個箱に収容したものがある。このような製品形態となるように泡吐出容器1pを個箱に工業的に収容する生産ラインでは、図10に示すように、断面コ字型のバケット100に、泡吐出容器の容器本体2と、ディップチューブ11が取り付けられたフォーマーキャップ10pと、これらと共に個箱に収容する液剤入り容器101、説明書102等を載置し、開口した個箱110をガイド104で支持し、バケット100に載置したフォーマーキャップ10pなどを個箱110の中にプッシャー103で挿入する作業がなされる。この場合、図11(a)に示すように、ディップチューブ11を取り付けたフォーマーキャップ10pが正常に横置きされ、ディップチューブ11が略水平に延びていると個箱110への挿入作業が支障なく進行する。しかしながら、図11(b)に示すように、フォーマーキャップ10pが段部xをバケット100の載置面に向けて傾くと、ディップチューブ11も傾いてバケット100から大きくはみ出し、個箱110への挿入作業に支障がきたされる。
ディップチューブ11が図11(b)に示すように傾いた状態をとらないようにするためには、ディップチューブ11を取り付けたフォーマーキャップ10pが正常な横置き状態を維持するように支え部材を使用することが考えられるが、製品の外観が劣り、コスト増加にもなる。
これに対し、本発明は、フォーマーキャップの螺合部と泡吐出形成部とを一体成型により1パーツとし、かつ成型時のヒケが防止されるように、螺合部と泡吐出路形成部により段部が形成されるようにした泡吐出容器について、ディップチューブを取り付けたフォーマーキャップをバケットに横置きした場合に、フォーマーキャップが傾いたときでもディップチューブのバケットからのはみ出しを抑制し、それにより個箱への挿入作業を支障なく進行させることを目的とする。
本発明者は、泡吐出容器のフォーマーキャップを構成する、外形が円筒状で容器本体の口部に螺合される螺合部と、泡吐出路を内部に有する泡吐出路形成部とを一体成型により1パーツとして形成し、かつ成型時のヒケが防止されるように、螺合部と泡吐出路形成部により段部が形成されるようにする場合に、フォーマーキャップがバケットに傾いて載置されたときの、載置面への螺合部の当接点と載置面への泡吐出路形成部の当接点とを結ぶ直線と、螺合部の円筒形状の中心軸とのなす角度が、その載置面に対するディップチューブの傾きに大きく影響すること、このディップチューブの傾きを抑制するためには、フォーマーキャップの正面図において、螺合部の円筒状部の上縁部から泡吐出路形成部に引いた接線を水平線に対して特定の角度範囲にすればよいことを見出した。
即ち、本発明は、可撓性を有する容器本体、容器本体の口部に螺合されるフォーマーキャップ、及びフォーマーキャップから容器本体内に延びたディップチューブを備え、容器本体を押圧することで、容器本体に収容された液体を泡状に吐出する泡吐出容器であって、
フォーマーキャップが、外形が円筒状で容器本体の口部に螺合される螺合部と、泡吐出路を内部に有する泡吐出路形成部とが一体成型により形成されているハウジングを有し、
吐出口側から見たフォーマーキャップの正面図において、螺合部の円筒状部の上縁部から泡吐出路形成部に引いた接線と水平線とのなす角度が45°以上90°未満である泡吐出容器を提供する。
本発明の泡吐出容器によれば、フォーマーキャップの正面図において、螺合部の円筒状部の上縁部から泡吐出路形成部に引いた接線と水平線とのなす角度が特定の角度範囲を有するので、フォーマーキャップがバケットに正常に横置きされずに傾いた場合でも、載置面に対するディップチューブの傾きを抑制することができ、バケットからのディップチューブのはみ出しを解消することができる。したがって、泡吐出容器の個箱への挿入作業を円滑に進行させることが可能となる。
図1は、実施例の泡吐出容器の斜視図(a)及び正面図(b)である。 図2は、図1の泡吐出容器のフォーマーキャップの縦断面図である。 図3は、図2のフォーマーキャップにおける液体の流れと気体の流れと泡の流れの説明図である。 図4は、図2のフォーマーキャップが使用する外側筒状部の上面図(a)及び斜視図(b)である。 図5は、実施例の泡吐出容器を、フォーマーキャップを容器本体から取り外した状態で個箱に工業的に挿入する方法における効果の説明図である。 図6は、他の実施例の泡吐出容器のフォーマーキャップ部分の斜視図(a)及び正面図(b)である。 図7は、泡吐出容器を、フォーマーキャップを容器本体から取り外した状態で個箱に工業的に挿入する方法における問題点の説明図である。 図8は、フォーマーキャップの外形が筒形状である泡吐出容器の斜視図(a)、そのフォーマーキャップ付近の正面図(b)である。 図9は、フォーマーキャップの泡吐出路形成部の外形が泡吐出路に沿った筒形状である泡吐出容器の斜視図(a)、そのフォーマーキャップ付近の正面図(b)、及びフォーマーキャップのネジ部の部分拡大断面図(c)である。 図10は、泡吐出容器を、フォーマーキャップを容器本体から取り外した状態で個箱に工業的に挿入する方法の説明図である。 図11は、泡吐出容器を、フォーマーキャップを容器本体から取り外した状態で個箱に工業的に挿入する方法における問題点の説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
図1(a)は、本発明の一実施例の泡吐出容器1の斜視図、同図(b)はその吐出口側から見た正面図、図2は、その泡吐出容器1のフォーマーキャップ10部分の縦断面図である。
この泡吐出容器1は、可撓性を有するプラスチック製で、起泡性の液体Aが収容される容器本体2と、容器本体2の上端の口部に着脱自在に装着されるフォーマーキャップ10と、フォーマーキャップ10から容器本体2内に延びたディップチューブ11を備えており、泡吐出容器1を正立状態にして容器本体2の胴部を図1(b)のニ点鎖線で示すように押圧変形させることにより、フォーマーキャップ10の吐出口12から容器本体2内の液体Aを泡状に吐出させるものである。
容器本体2の材質としては、所謂スクイズ性(即ち、押圧性及びスクイズバック性)が良好な、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂を単独又は適宜複数種混合して用いることができる。
図2に示すように、フォーマーキャップ10は、容器本体2の口部3に外側から螺合する螺合部21と、フォーマーキャップ10内で形成された泡を吐出口12方向へ通す泡吐出路25を内部に有する泡吐出路形成部24とが一体成型により1パーツに形成されたハウジング20を有している。ここで、螺合部21は、外形が円筒状の筒状壁22で形成され、その内面に、容器本体2の口部3に螺合する螺旋を有している。また、螺合部21の内側にはインナーリング23が形成され、筒状壁22とインナーリング23とで容器本体2の口部の筒状壁4を挟むことで、フォーマーキャップ10のシーリング性を確保している。泡吐出路形成部24は、外形的には螺合部21の上に形成された円筒状部24aとその上に突出した部分球状部24bを有し、これらが内部の泡吐出路25を概略覆うように形成されている。泡吐出路形成部24の下側の円筒状部24aは、螺合部21の筒状壁22よりも小径に形成されているために、螺合部21と泡吐出路形成部24により段部xが形成されており、泡吐出路形成部24の壁厚を過度に厚くすることによる成型時のヒケの発生を防止している。
また、ハウジング20の泡吐出路形成部24には、ハウジング20と別パーツの先端ノズル部材13が接続されており、その端部の吐出口12に泡吐出路形成部24内の泡吐出路25を連通させている。先端ノズル部材13は、泡吐出路形成部24から螺合部21の概略半径方向に突出し、吐出口12の開口面の向き(即ち、開口面の法線方向)が、容器本体2の起立方向に対して傾き、略水平ないしやや下向きとなっている。
図1(b)に示すように、この泡吐出容器1は、吐出口12側から見たフォーマーキャップ10の正面図において、螺合部21の円筒状部の上縁部21pから泡吐出路形成部24に引いた接線L1と水平線Lhとのなす角度αが、45°以上90°未満、好ましくは60〜90°である。この接線L1は、フォーマーキャップ10が図10に示したようにバケット100に載置された場合に、フォーマーキャップ10が傾いたときの螺合部21の載置面に対する当接点と泡吐出路形成部24の載置面に対する当接点とを結ぶ直線に相当する。したがって、この泡吐出容器1によれば、図10に示したように、ディップチューブ11を取り付けたフォーマーキャップ10を容器本体2から取り外した状態で泡吐出容器1を個箱110に工業的に挿入する生産ラインにおいて、これらをバケット100に載置してプッシャー103で個箱110に押し込むにあたり、フォーマーキャップ10が正常に横置きされているときに、図5(a)に示すように、ディップチューブ付のフォーマーキャップ10等が個箱110へ支障なく挿入されるだけでなく、図5(b)に示すように、フォーマーキャップ10がバケット100上で傾いているときでも、ディップチューブ11の基部が水平線となす角度βは、β=90°−α により、45°未満、好ましくは30°未満となるので、ディップチューブ付のフォーマーキャップ10等は個箱110へ支障なく挿入される。
また、図8に示す泡吐出容器1qのように、泡吐出路形成部24の外形を、螺合部21の円筒状形状をそのまま延長し、前述の角度αを90°とすると、泡吐出路形成部24の壁厚が過度に厚くなり、成型時のヒケの原因となるが、本発明の泡吐出容器1によれば角度αが90°未満、好ましくは60°以下であるため、ヒケの発生を防止できる。
本発明において、ハウジング20の外形は、螺合部21の円筒形部分と、その上に形成された泡吐出路形成部24の円筒形状及び部分球状部分を有するものに限らず、例えば、図6に示す泡吐出容器1Bのように、螺合部21の円筒状部と、該円筒状部から突出した泡吐出路形成部24’の部分球状部分を有するものとしてもよい。この場合にも、吐出口12側から見たフォーマーキャップ10Bの正面図において、螺合部21の円筒状部の上縁部21pから泡吐出路形成部24に引いた接線L1と水平線Lhとのなす角度αを、45°以上90°未満、好ましくは60〜90°とする。これにより、図7に示したように、ディップチューブ11を取り付けたフォーマーキャップ10Bを容器本体2から取り外した状態で個箱110に工業的に挿入する生産ラインにおいて、これらをバケット100に載置してプッシャー103で個箱110に押し込むにあたり、同図(a)に示すように、フォーマーキャップ10が正常に横置きされている場合だけでなく、同図(b)に示すように、フォーマーキャップ10が斜めに横置きされた場合でも、フォーマーキャップ10B等を個箱110へ支障なく挿入することが可能となる。
本発明の泡吐出容器1において、容器本体2に収容された液体Aをフォーマーキャップ10内で起泡させるための、フォーマーキャップ10内における空気導入路と液導入路の構成について特に制限はないが、例えば、図2に示すように空気導入路p1、p2と液導入路qを形成し、その合流部rで起泡させ、第1、第2のメッシュ40、41を通して吐出させるものとすることができる。
即ち、このフォーマーキャップ10では、一体成型されたハウジング20に、外側筒状部30と、外側筒状部30内に嵌入された内側筒状部31が取り付けられている。図3はこれらの嵌入状態と、液体及び気体の流れを示す断面図であり、図4は外側筒状部30の上面図(a)及び斜視図(b)である。これらの図に示すように、外側筒状部30と内側筒状部31は、それらの下部30a、31aでは、外側筒状部30の内壁と内側筒状部31の外壁が直接対向しているが、上部30b、31bでは、ハウジング20から垂下した筒状壁26を、外側筒状部30の内壁と内側筒状部31の外壁とが挟持するように対向している。
外側筒状部30は、その下端が、ディップチューブ11が嵌入されるディップチューブホルダー32となっており、外側筒状部30の内部が、嵌入されたディップチューブ11と連通している。このディップチューブ11は、泡吐出容器1を吐出口12側に傾けて使用したときに容器本体2内の液体Aを残り無く吐出できるように、くの字型に屈曲し、その先端開口部を容器本体2の底部で吐出口12側に向けている。
内側筒状部31は有底筒状で、その閉じられた底部をディップチューブ11側に向けている。また、内側筒状部31は、ディップチューブ11と反対側の開口端に第1のメッシュ40を有し、その下流が泡吐出路25及び吐出口12に繋がっている。なお、泡吐出路25内には、さらに第2メッシュ41が設けられている。
第1の空気導入路p1は、外側筒状部30の上縁部内壁に周方向に設けられた段差34と、その上を覆うハウジング20の筒状壁26の環状凸部27との間に形成されている。
第1の空気導入路p1の空気取り入れ口p0は、該第1の空気導入路p1の吐出口12と反対側領域(即ち、吐出口12に対して正反対の位置から90°の範囲)の1箇所で、筒状壁26の環状凸部27が切り欠かれて開口することにより形成され、その空気取り入れ口p0により第1の空気導入路p1が容器本体2内の上部空間2aと連通している。
第2の空気導入路p2は、第1の空気導入路p1から分岐するように形成されたもので、外側筒状部30の内壁の段差34から中央部の合流部rまでの6本の縦溝35と、ハウジング20の筒状壁26との間隙、及び外側筒状部30の段部30cの内壁と内側筒状部31との間隙により形成されている。
液導入路qは、外側筒状部の下部30aの内壁に形成された縦溝36と内側筒状部の下部31aとの間隙により形成され、合流部rと反対側端部でディップチューブ11に連通している。
合流部rは、第2の空気導入路p2と液導入路qとの合流部であり、内側筒状部31に形成された連通孔33により内側筒状部31の内部と連通している。
一方、ハウジング20には、ハウジング20内から外への空気の流出を妨げ、ハウジング20外から内への空気の流入を可能とする逆止弁として、ボール弁50が設けられている。
この泡吐出容器1は、次のように使用される。まず、容器本体2内に起泡性の液体Aを収容した状態で、容器本体2の胴部を押圧して凹ませる。これにより、容器本体2内の内圧が高まり、図3に示すように液体Aがディップチューブ11を通り、複数の液導入路qで分岐し、複数の合流部rに供給されると共に、外側筒状部30の吐出口12と反対側領域で開口した空気取り入れ口p0から、容器本体2の上部空間の空気Bが第1の空気導入路p1及びそれから分岐した複数の第2の空気導入路p2を経て複数の合流部rに供給される。これにより複数の合流部rで液体Aが均質に起泡し、その泡Cが連通孔33を通して内側筒状部31の内部に吐出され、そこで複数の合流部rで形成された泡Cが合流する。合流した泡Cは、第1のメッシュ40、第2のメッシュ41を順次通って泡質が改善され、吐出口12から吐出される。次に、容器本体2への押圧を解除すると、容器本体2の可撓性により容器本体2は押圧前の形状に戻るので、その内圧が減少する。内圧が減少することで、ボール弁50のボール51が自重でその掛止位置まで落ちてボール弁50が開き、その結果容器外の空気が容器本体2内に入り、容器本体2内が常圧に戻る。以降、この押圧とその解除を繰り返すことにより、容器本体2内の液体Aを泡状に吐出することができる。
このように本実施例の泡吐出容器1によれば、空気導入路pと液導入路qをそれぞれ複数設けて空気と液体を混合することにより、気液混合効率を高め、泡質を均質化することができる。
また、この泡吐出容器1によれば、空気取り入れ口p0が第1の空気導入路p1の吐出口12と反対側に形成されているので、液体Aを泡状に吐出させるにあたり、容器本体2の胴部の押圧時に容器本体2を吐出口12方向に傾けても、空気取り入れ口p0が液体Aで塞がれ難い。このため、空気取り入れ口p0が液体Aで塞がれることによる泡質の低下を起こりにくくすることができる。
さらに、空気取り入れ口p0が、外側筒状部30の上端、すなわち概略水平に延びた泡吐出路25の直下に形成されることになり、容器本体2内において液体Aの液面から最大限離れた位置をとる。したがって、容器本体2内の液体Aが泡立った場合でも、その泡で空気取り入れ口p0が塞がれることを防止でき、良好な泡を吐出させることが可能となる。
加えて、気液合流部rは容器本体2の口部3の上下方向の幅内、言い換えると口部3を形成し、外壁に螺子が設けられた筒の内部に位置しており、空気取り入れ口p0を液体Aの液面から離すために、容器本体2の口部3を形成する筒の上縁よりも上方に気液合流部rを位置させることは不要である。したがって、この泡吐出容器1によればフォーマーキャップ10をコンパクトに構成することが可能となる。
また、この泡吐出容器1によれば、外側筒状部30と内側筒状部31との間にハウジング20の筒状壁26を嵌入させるので、これらの嵌合力を高めることができる。したがって、泡吐出容器1の輸送時などにディップチューブ11に該ディップチューブ11の先端部の向きを変えさせる回転力がかかっても、ディップチューブ11の先端部の向きが変わり難いので好ましい。
なお、空気導入路pと液導入路qをそれぞれ複数設けて空気と液体を混合するにあたり、外側筒状部30の上縁部の段差34や、外側筒状部の上部30bの内壁の縦溝35により第1、第2の空気導入路p1、p2を形成することに代えて、外側筒状部30に対向する筒状壁26や内側筒状部31の上部31bの外壁に溝を設けることにより空気導入路pを形成してもよい。
同様に、外側筒状部の下部30aの内壁の縦溝36により液導入路qを形成することに代えて、内側筒状部の下部31aの外壁に溝を形成することにより液導入路qを形成してもよい。
また、本発明の泡吐出容器において、吐出口の形状等に特に制限はなく、櫛歯などの塗布具を装着させてもよい。また、第1、第2のメッシュ40、41の配設位置は適宜変更することができ、メッシュの配設数を低減あるいは増加させてもよい。
本発明の泡吐出容器は、毛髪、顔、身体等に使用する化粧料や、バス、キッチン、トイレ等に使用する洗浄剤等を泡状に吐出させる容器として有用である。
1、1B、1p、1q 泡吐出容器
2 容器本体
3 口部
4 容器本体の筒状壁
10、10B、10p フォーマーキャップ
11 ディップチューブ
12 吐出口
13 先端ノズル部材
20 ハウジング
21 螺合部
21p 螺合部の円筒状部の上縁部
22 螺合部の筒状壁
23 インナーリング
24、24’ 泡吐出路形成部
25 泡吐出路
26 ハウジングの筒状壁
27 環状凸部
30 外側筒状部
30a 外側筒状部の下部
30b 外側筒状部の上部
30c 外側筒状部の段部
31 内側筒状部
31a 内側筒状部の下部
31b 内側筒状部の上部
32 ディップチューブホルダー
33 連通孔
34 段差
35 縦溝
36 縦溝
40 第1メッシュ
41 第2メッシュ
50 ボール弁
51 ボール
100 バケット
101 液剤入り容器
102 説明書
103 プッシャー
104 ガイド
110 個箱
A 液体
B 空気
C 泡
L1 接線
Lh 水平線
p0 空気取り入れ口
p1 第1の空気導入路
p2 第2の空気導入路
q 液導入路
r 合流部
x 段部
α 正立している泡吐出容器を吐出口側から見た正面図において、螺合部の円筒状部上縁から泡吐出路形成部に引いた接線と水平線とのなす角度
β フォーマーキャップを横置きしたときにディップチューブの基部が水平線となす角度

Claims (3)

  1. 可撓性を有する容器本体、容器本体の口部に螺合されるフォーマーキャップ、及びフォーマーキャップから容器本体内に延びたディップチューブを備え、容器本体を押圧することで、容器本体に収容された液体を泡状に吐出する泡吐出容器であって、
    フォーマーキャップが、外形が円筒状で容器本体の口部に螺合される螺合部と、泡吐出路を内部に有する泡吐出路形成部とが一体成型により形成されているハウジングを有し、
    吐出口側から見たフォーマーキャップの正面図において、螺合部の円筒状部の上縁部から泡吐出路形成部に引いた接線と水平線とのなす角度が45°以上90°未満である泡吐出容器。
  2. 吐出口を形成する先端ノズル部材が、泡吐出路形成部から螺合部の半径方向に突出している請求項1記載の泡吐出容器。
  3. フォーマーキャップの泡吐出経路部の外形が、円筒状部とその上に突出した部分球状部を有する請求項1又は2記載の泡吐出容器。
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