JP5713345B2 - 積層剥離容器 - Google Patents
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Description
また、それぞれの逆止弁機構は、キャップの締め込みによってそのシール性が担保されるため、経時的な締め付け力の低下にともないシール性能が劣化してしまうとういう問題があった。
また、弁体が中栓とキャップの間に配されるため、キャップに大きな開口のバージンシールを設けても中栓の開口の大きさで開口部が制約されるという問題があった。
図1は、本発明の第1実施例である積層剥離容器100の内容物が充填された使用前の状態を示し、容器本体110、キャップ130および中栓150を有している。
容器本体110は、剥離自在な外層111および内層112の2層からなり、外層111の開口側に口筒部120が設けられている。
外層111は、図1においては口筒部120近傍のみを図示したが、図示より下方では、スクイズ動作が可能なよう、すなわち押圧に対して変形し、押圧力を解除すると弾性により元の形状に復帰可能なように、材料、形状および厚み等が適宜選択される。
図1に図示された外層111の口筒部120近傍では、外層111は、キャップ130を固定し後述する逆止弁機構を円滑に機能させるために、形状が変化しないように、材料、形状および厚み等が適宜選択される。
なお、外層111および内層112は、それぞれ、単一の材料で一体的に形成されても良く、複数の材料で複数の部分に分割され適宜の手段で密着固定されて容器としての機能を持つように構成されても良い。
スカート壁部140の内周側の上端側には、中栓150を保持する上部保持凸部141と下部保持凸部142が設けられている。スカート壁部140の内周側の下部保持凸部142の下方には、口筒部120の螺旋ネジ部122と螺合する螺旋ネジ部143が設けられている。スカート壁部140の下端側は、口筒部120の大径部125に嵌合可能な内径を有し、内周側の周方向に連続するように密封凸部146が設けられており、密封凸部146が口筒部120の大径部125との間で密に嵌合することで、スカート壁部140の内周側の下方への空気の流れが阻止される。
まず、容器本体110の内層112内に内容物が充填された状態で、切取部134が切り取られていない状態のキャップ130に中栓150が内挿されて、図1に示すように、該キャップ130が口筒部120に螺合される。そして、キャップ130が口筒部120に完全に螺合された時、口筒部120の上端が中栓150の中央弁体152をわずかに上方に押し上げるように設計することで、中央弁体152が常に弾性腕部155の弾性により口筒部120の上端に押し付けられ、逆止弁として確実に作用することが可能となる。
この際、口筒部120とスカート壁部140は、大径部125と密封凸部146により密封されており、スカート壁部140と中栓150は、保持外枠151の上端部が上部保持凸部141に押し付けられることで密封されており、口筒部120と中栓150は、保持外枠151の下端部に伸びる空気弁体153が口筒部120の上端段部123の外周面に押し付けられて逆止弁として働いて密封されている。
このため、上記加圧された空気は流出することなく、その圧力は内層112内の内容物を押し出す力としてのみ作用する。圧力を受けた内層112内の内容物は、黒矢印で図示するように、開口部を閉塞している中栓150の中央弁体152を弾性腕部155の弾性に抗して押し上げて外部に注ぎ出される。
この際、白矢印で図示するように、口筒部120と中栓150を密封していた保持外枠151の下端部に伸びる空気弁体153が負圧により口筒部120の上端段部123の外周面から離れて空気が導入され、切欠部124、貫通孔121を通過して内層112と外層111の間の空間に空気が流入する。また、内層112の内容物も負圧となるが、当該負圧によって中栓150の中央弁体152が弾性腕部155の弾性に抗して押し上げる力が解除され、中央弁体152が開口部を閉塞して逆止弁として働くため、内層112内に空気が流入することはない。
なお、図8では、説明のため空気弁体153が上端段部123の外周面から大きく離れるように図示しているが、負圧により空気が通過すればよく、わずかな隙間が生じる変形であっても良い。
本発明の第2実施例である積層剥離容器200は、図9、図11に示すように、容器本体210、キャップ230および中栓250を有している。
なお、積層剥離容器200のキャップ230の天蓋部232および頂壁244以外の構成、動作および作用は、第1実施例である積層剥離容器100と同様であるので、以下の説明は第2実施例である積層剥離容器200特有の部分のみとする(同様の構成、動作および作用の部分は、第1実施例である積層剥離容器100の説明の符号に100を加えて読み替える。)。
頂壁244の中央には、内容物を注ぎ出す開口が形成され、開口の外周側には、上方に向かって内容物を円滑に注ぎ出すための注出筒部236が形成されている。
頂壁244の上端の注出筒部236の外周側には、封止壁部237が設けられ、上蓋233は、頂壁244の外周側に設けられたヒンジ部247で結合されて開閉可能に構成されており、頂壁244の上端の注出筒部236の外周側に設けられた上蓋係止部248にスナップ嵌合することで閉状態を維持可能に構成されている。
第2実施例である積層剥離容器200は、天面壁232の下面の中央に設けられた押圧突起239が、中央弁体252の被押圧部256を押圧するように形成されているため、未使用時、使用開始後にかかわらず上蓋233を閉塞した状態とすることで、圧力によって中央弁体252が開くことを防止できる。
したがって、使用開始後であっても上蓋233を閉塞すれば、輸送時や保管時に外部から圧力がかかったり、温度変化等によって内圧が上昇したりしても、逆止弁が作動せず内容物が中央弁体252の上部に漏洩することを防止できる。
そして、使用時は図11に示すように、中央弁体252の被押圧部256は、天面壁232の押圧突起239による押圧が解除され、逆止弁として自由に動作可能となり内容物の注ぎ出しが可能となる。
110、210 ・・・容器本体
111、211 ・・・外層
112、212 ・・・内層
120、220 ・・・口筒部
121、221 ・・・貫通孔
122、222 ・・・螺旋ネジ部
123、223 ・・・上端段部
124、224 ・・・切欠部
125、225 ・・・大径部
130、230 ・・・キャップ
131、231 ・・・キャップ本体
132、232 ・・・天面壁
133、233 ・・・上蓋
134 ・・・切取部
135 ・・・弱化部
136、236 ・・・注出筒部
137、237 ・・・封止壁部
138 ・・・プルリング
139 ・・・押圧凸部
239 ・・・押圧突起
140、240 ・・・スカート壁部
141、241 ・・・上部保持凸部
142、243 ・・・下部保持凸部
143、243 ・・・螺旋ネジ部
144、244 ・・・頂壁
146、246 ・・・密封凸部
147、247 ・・・ヒンジ部
148、248 ・・・上蓋係止部
149、249 ・・・側壁
150、250 ・・・中栓
151、251 ・・・保持外枠
152、252 ・・・中央弁体
153、253 ・・・空気弁体
154、254 ・・・係合顎部
155、255 ・・・弾性腕部
156、256 ・・・被押圧部
Claims (5)
- 剥離自在な外層および内層を有し、該外層の開口側に口筒部が設けられた容器本体と、前記口筒部に外嵌して該容器本体を密封するとともに、前記内層内の内容物を注ぎ出し可能、かつ、前記外層と内層の間に空気を導入可能に構成されたキャップとを有する積層剥離容器であって、
前記容器本体の口筒部の側方には、該口筒部を貫通して前記外層と内層との間に空気を導入可能な貫通孔が少なくとも1箇所設けられ、
前記キャップが、円形状又は環状の頂壁と該頂壁の周縁から垂下し、前記口筒部に外嵌し前記貫通孔より下方で密に嵌合する中空円筒状のスカート壁部からなるキャップ本体と、該頂壁の上部を覆い、該キャップ本体に開閉可能に連結された上蓋とを有し、
前記上蓋は、天面壁と該天面壁の周縁から垂下する側壁とからなり、
前記スカート壁部には、前記口筒部に離接する弁機構を有する中栓が内挿され、
該中栓が、中空円筒状の保持外枠と、内容物の一方向のみの流れを許容する中央弁体と、空気の一方向のみの流れを許容する空気弁体を有し、
前記中栓は、前記保持外枠が前記スカート壁部に内挿保持され、
前記中央弁体は、前記保持外枠の内側に間隔を開けて保持されて前記口筒部の開口部に弾性的に離接するよう構成され、
前記空気弁体は、前記保持外枠の下方に伸びて前記口筒部の先端の外周に弾性的に離接するよう構成されていることを特徴とする積層剥離容器。 - 前記中央弁体が、前記口筒部に向かって凸の半球状に形成されるとともに、前記保持外枠の内周面と接続する複数個の弾性腕部によって一体的に形成され、
前記空気弁体が、前記保持外枠の下方に一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の積層剥離容器。 - 前記頂壁は円形状に形成され、該頂壁の中央に、弱化部により切り取り可能に形成された切取部を有し、
該切取部の下方には、前記中央弁体を前記口筒部に向かって押圧する押圧凸部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の積層剥離容器。 - 前記頂壁は環状に形成され、該頂壁の開口部を前記上蓋が覆い、該上蓋の裏面には、前記中央弁体を前記口筒部に向かって押圧する押圧突起が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の積層剥離容器。
- 前記口筒部と前記スカート壁部が、それぞれに設けられた螺旋ネジ部で螺合されるように構成され、
前記口筒部の前記貫通孔より上部には、上下方向に空気の流通が可能な切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の積層剥離容器。
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