JP2022012033A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピンチオフ部に割れが生じ難い二重容器を提供する。【解決手段】口部11、胴部12及び底部13を備えたボトル形状の外層体10と、外層体10の内側に収められた、減容変形自在の内層体20と、内層体20を挟み込んだ突条形状に形成されて底部13に設けられたピンチオフ部30と、外層体10に設けられ、外層体10と内層体20との間に連通する外気導入口16と、を有する二重容器1であって、ピンチオフ部30は、一方側を向く第1側面31に開口し、第1側面31とは反対側を向く第2側面32に向けて凹む第1溝40と、第2側面32に開口し、第1側面31に向けて凹むとともに、第1溝40の下方に第1溝40に対して間隔を空けて配置された第2溝41とを有し、第1溝40及び第2溝の深さD1、D2が、それぞれ3.0~4.5mmであることを特徴とする二重容器1。【選択図】図5

Description

本発明は、二重容器に関する。
食品調味料、化粧水などの化粧料、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸などの液状の内容物を収納する容器として、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状の外層体と、外層体の内側に収められた減容変形自在の内層体と、外層体に設けられて外層体と内層体との間に連通する外気導入口とを有し、外層体の胴部がスクイズされると内層体を減容変形させて内容物を注出する一方、胴部のスクイズが解除されると外気導入口から内層体と外層体との間に外気を導入して内層体を減容変形させたまま外層体を元の形状に復元させることができる二重容器が知られている。このような二重容器によれば、内層体に収納した内容物を空気と置換することなく注出することができるので、容器内における内容物の空気との接触を減らして、内容物の劣化や変質を抑制することができる。
二重容器としては、金型を用いて円筒状の積層パリソンを押出ブロー成形することにより形成されたものが知られており、この場合、外層体の底部には内層体を挟み込んだ突条形状のピンチオフ部が形成される。ピンチオフ部は、外層体と内層体とが溶着して外層体と内層体との間の空間を閉じた構成となっておい、容器が落下するなどして衝撃が加えられると割れが生じ易く、割れが生じると、内容物を注出させるために外層体の胴部をスクイズしても、外層体と内層体との間の空気がピンチオフ部から外部に漏出して内容物を注出し難くなるという問題が生じることになる。
そこで、従来、押出ブロー成形の際、ピンチオフ部の両側の側面に上下に互い違いにピンを挿入し、ピンチオフ部に、一方側を向く側面に開口する溝と、他方側を向く側面に開口するとともに一方側の側面に設けられた溝の下方に間隔を空けて配置された溝とを設けることで、ピンチオフ部において内層体がジグザグな形状で外層体に挟み込まれるようにして、ピンチオフ部の耐衝撃性を高めるようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2018-108824号公報
しかし、上記従来の二重容器においても、ピンチオフ部の耐衝撃性が十分ではない場合があり、特に、外層体を構成する樹脂材料を比較的硬いポリプロピレン樹脂製(PP)とし、内層体をエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂製(EVOH)とした場合には、衝撃等が加えられることによりピンチオフ部に割れが生じて、内容物を注出し難くなる虞があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、ピンチオフ部に割れが生じ難い二重容器を提供することにある。
本発明の二重容器は、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状の外層体と、前記外層体の内側に収められた、減容変形自在の内層体と、前記内層体を挟み込んだ突条形状に形成されて前記底部に設けられたピンチオフ部と、前記外層体に設けられ、前記外層体と前記内層体との間に連通する外気導入口と、を有する二重容器であって、前記ピンチオフ部は、一方側を向く第1側面に開口し、前記第1側面とは反対側を向く第2側面に向けて凹む第1溝と、前記第2側面に開口し、前記第1側面に向けて凹むとともに、前記第1溝の下方に前記第1溝に対して間隔を空けて配置された第2溝とを有し、前記第1溝及び前記第2溝の深さが、それぞれ3.0~4.5mmであることを特徴とする。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記第1溝及び前記第2溝の深さが、それぞれ3.5~4.2mmであるのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記ピンチオフ部が、底面視で、前記底部の軸心を通る直線状に形成されていのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記第1溝及び前記第2溝は、それぞれ前記ピンチオフ部の長手方向の端部の近傍にまで延びており、前記底部の軸心から前記第1溝の終端位置までの距離と、前記底部の軸心から前記第2溝の終端位置までの距離とが、同一であるのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記外層体がポリプロピレン樹脂製であり、前記内層体がエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂製であるのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記ピンチオフ部において、前記内層体の下端が前記ピンチオフ部の内部で終端しているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記外層体と前記内層体との間に設けられた接着帯層の端部が、前記ピンチオフ部にまで達しているのが好ましい。
本発明によれば、ピンチオフ部に割れが生じ難い二重容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る二重容器を一部切り欠いて示す正面図である。 図1に示す二重容器の側面図である。 図1に示す二重容器の底面図である。 図2におけるA-A線に沿う断面図である。 図4におけるB-B線に沿う断面図である。
以下、図1~図5を参照しつつ本発明の一実施の形態に係る二重容器1について詳細に例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲においては、上下方向は、図1に示すように二重容器1を正立姿勢とした状態における上方、下方を意味するものとする。また、径方向とは、二重容器1の軸線Oを通り当該軸線Oに垂直な直線に沿う方向を意味するものとする。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る二重容器1は、容器の外殻を構成する外層体10と、外層体10の内側に収められた内層体20とを備えた二重構造となっている。
図1、図2に示すように、外層体10は、略円筒状の口部11と、口部11の下端に連なる略円筒状の胴部12と、胴部12の下端に連なり胴部12を閉塞する底部13とを有するボトル形状となっている。図示する場合では、胴部12は口部11よりも大径に形成されており、口部11と胴部12との間は、下方に向けて拡径する形状の肩部14となっている。胴部12は可撓性を有しており、径方向内側に向けてスクイズ(押圧)されることで凹んだ状態に弾性変形することができるとともに、凹んだ状態から元の形状に自己の弾性力で復元することができる。
外層体10は、肩部14から胴部12にかけて、上下方向に延びる複数本の凹リブ15を備えた構成とすることもできる。この場合、凹リブ15の本数や配置は種々変更可能である。
本実施の形態では、外層体10は、ポリプロピレン樹脂製(PP製)となっている。この場合、外層体10は、ポリプロピレン樹脂を主体として形成されていれば、ポリプロピレン樹脂製の層に、例えば低密度ポリエチレン樹脂等の他の合成樹脂材料で形成された層を積層した積層構造とすることもできる。
外層体10は、ポリプロピレン樹脂製に限らず、例えば、ポリエチレン樹脂製(PE製)、ポリエチレンテレフタレート樹脂製(PET製)など、他の合成樹脂材料で形成されたものとしてもよい。
外層体10には外気導入口16が設けられている。本実施の形態では、外気導入口16は、口部11に、当該口部11を径方向に貫通する貫通孔として設けられている。外気導入口16は、外層体10と内層体20との間に連通しており、外層体10と内層体20との間に外気を導入することができる。
外気導入口16は、外層体10の口部11に限らず、例えば胴部12、肩部14などの他の部位に設けられてもよい。
内層体20は、外層体10よりも薄肉で柔軟な袋状に形成されており、その外面において外層体10の内面に剥離可能に密着している。内層体20の開口部は外層体10の口部11の開口端に連ねられており、内層体20の内部は、開口部に連なる収納空間Sとなっている。収納空間Sには、例えば食品調味料、化粧水などの化粧料、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸などの液状の内容物を収納することができる。内層体20は、その内容積を減少させることができるように変形自在(減容変形自在)となっており、収納空間Sから外部に内容物が注出されるのに伴って、外層体10から剥離しつつ内容積を減少させるように変形することができる。
本実施の形態では、内層体20は、エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂製(EVOH製)となっている。なお、内層体20は、エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂を主体として形成されていれば、エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂製の層に、例えば低密度ポリエチレン樹脂等の他の合成樹脂材料で形成された層を積層した積層構造とすることもできる。
内層体20は、エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂製に限らず、例えば、ナイロン樹脂など、他の柔軟な合成樹脂材料で形成されたものとしてもよい。
本実施の形態では、二重容器1は、上記構成を有する外層体10用の合成樹脂層と内層体20用の合成樹脂層とを共押出して円筒状の積層パリソンを形成し、この積層パリソンを、左右分割型の金型を用いてブロー成形(押出ブロー成形)することにより、外層体10の内面に内層体20が剥離可能に密着した積層構造を有する積層剥離容器として構成されている。左右分割型の金型を用いてブロー成形されることにより、外層体10の側面には、金型の分割面に沿って延びるパーティングラインPLが形成されている。パーティングラインPL15は、外層体10の側面において、口部11から胴部12を通って底部13にまで延びている。
二重容器1の底部13には、円筒状の積層パリソンが、金型により押し潰されるとともに食い切られてその開口が閉塞されることにより、外層体10が内層体20を挟み込んだ突条形状に形成されたピンチオフ部30が設けられている。ピンチオフ部30は、図3に示す底面視で、底部13の軸心(軸線O)を通るように直線状に延びて形成されている。なお、ピンチオフ部30の詳細な構造については後述する。
図2~図4に示すように、外層体10と内層体20との間には、外層体10と内層体20とを互いに接合する接着帯層ALが設けられている。接着帯層ALは、例えば変性ポリオレフィン樹脂(「アドマー」(登録商標))で構成することができる。本実施の形態では、二重容器1の一方の側部に、それぞれパーティングラインPLを挟んで2本ずつ、他方の側部に、それぞれパーティングラインPLを挟んで2本ずつ、合計8本の接着帯層ALが設けられている。それぞれの接着帯層ALは、口部11から胴部12を通って底部13にまで延びるとともにピンチオフ部30にまで達している。このような接着帯層ALを設けることにより、内容物が注出されたときに内層体20が扁平形状に減容変形するようにして、内層体20が歪んで変形することによって内層体20の内部に注出されずに内容物が残留することを抑制することができる。なお、接着帯層40は、少なくとも1本が設けられていればよい。
二重容器1の口部11には、例えば、注出用弁と外気導入用の逆止弁とが配設された注出キャップ、各種ノズルまたは注出ポンプ等の注出具(図示省略)が装着される。注出具の装着は、口部11の外周面に一体に設けられた雄ねじ11aへのねじ結合により行うことができるが、例えば打栓によるアンダーカット係合で行う構成とすることもできる。
二重容器1は、口部11に、注出用弁と外気導入用の逆止弁とが配設された注出キャップが装着されることで、外層体10の胴部12をスクイズすることによって、口部11を通して注出キャップから内容物を注出することができる。内容物の注出後、外層体10が元の形状に復元する際には、口部11に設けた外気導入口16から外層体10と内層体20との間に外気が導入され、内層体20を減容変形させたまま外層体10のみを元の形状に復元させることができる。したがって、内容物を注出したときに口部11から内層体20の収納空間Sへ空気が流入することを抑制して、収納空間Sに収容された内容物を空気に触れ難くして、その劣化を防止することができる。再度内容物を注出するために胴部12をスクイズした場合には、外気導入用の逆止弁によって外層体10と内層体20との間の空気が外部に漏れ出すことが防止され、内層体20を当該間の空気を介して胴部12で押圧することができる。なお、口部11にノズルを装着することで、外層体10を傾けることにより、内層体20の収納空間Sに収容した内容物を自重で口部11から注出させる構成とすることもできる。さらに、口部11にポンプを備えた注出具を装着した場合には、外層体10として可撓性を有していないものを用いることができる。
図1~図4に示すように、底部13は、接地面となる円環状の外縁部13aと、外縁部13aの内周側で上向きに凹む凹部13bとを有し、凹部13bの部分に前述したピンチオフ部30が設けられている。ピンチオフ部30は、凹部13bの中心を通り、その両端が外縁部13aの近傍にまで達するとともに凹部13bの深さの範囲内の(外縁部13aよりも下方に突出しない)高さの真っ直ぐな突条形状を有している。
図4、図5に示すように、ピンチオフ部30は、当該ピンチオフ部30の長手方向に垂直且つ径方向を向く第1側面31及び第2側面32を備えている。第1側面31と第2側面32は互いに平行な平面である。ピンチオフ部30の下面33は、第1側面31と第2側面32とに垂直な平面となっており、その幅方向中心には長手方向に沿って断面三角形状の突起34が一体に設けられている。内層体20の下端は、突起34の下端にまで達することなく、ピンチオフ部30の内部で終端している。
ピンチオフ部30は、第1側面31に開口し、第2側面32に向けて凹む第1溝40と、第2側面32に開口し、第1側面31に向けて凹むとともに、第1溝40の下方に第1溝40に対して間隔を空けて配置された第2溝41とを有している。第1溝40と第2溝41の断面形状は、それぞれ矩形形状となっており、互いに軸線Oを挟んで対称な形状となっている。また、第1溝40と第2溝41は、それぞれピンチオフ部30の長手方向に沿って延びるとともに、長手方向の両端側の所定範囲の部分は径方向に沿って真っすぐに延び、中間部分は凹部13bの形状に沿って上側に凸となるように湾曲して延びる形状となっている。
第1溝40と第2溝41の長手方向の両端は、何れもピンチオフ部30の端部にまでは達しておらず、ピンチオフ部30の端部の近傍において第1側面31ないし第2側面32において終端している。また、第1溝40と第2溝41の長手方向の終端位置は、両端のそれぞれにおいて互いに一致している。すなわち、底部13の軸心から第1溝40の一方の終端位置までの距離と、底部13の軸心から第2溝41の一方の終端位置までの距離とは同一であり、また、底部13の軸心から第1溝40の他方の終端位置までの距離と、底部13の軸心から第2溝41の他方の終端位置までの距離とは同一となっている。図4に示すように、口部11から胴部12を通って底部13にまで延びてピンチオフ部30にまで達した接着帯層ALの端部は、第1溝40と第2溝41の両端が達していないピンチオフ部30の長手方向の両端部側の部分において、外層体10と内層体20との間に配置されている。ピンチオフ部30の長手方向の両端部側の部分は、接着帯層ALによって外層体10と内層体20とが接着されることで、割れが生じ難い構成となっている。なお、接着帯層ALは、ピンチオフ部30の第1溝40と第2溝41とが設けられた部分にまで延びていてもよい。
第1溝40と第2溝41は、上下に間隔を空けつつ、底面視で互いが重複するように配置されている。したがって、ピンチオフ部30の第1溝40と第2溝41とが設けられた部分の断面形状は、折り畳み形状(クランク形状)となっている。すなわち、ピンチオフ部30の第1溝40と第2溝41とが設けられた部分は、凹部13bに沿って延びる断面略矩形状のベース部30aと、ベース部30aから下方に延びる第1縦壁部30bと、一側端において第1縦壁部30bの下端に一体に連なり、第1縦壁部30bの下端から水平(径方向)に延びる第1横壁部30cと、上端において第1横壁部30cの他側端に一体に連なり、第1横壁部30cの他側端から下方に延びる第2縦壁部30dと、一側端において第2縦壁部30dの下端に一体に連なって第2縦壁部30dの下端から水平に延びて第1横壁部30cに対向して配置される第2横壁部30eと、を有する形状となっている。第1縦壁部30bと第2縦壁部30dは互いに略平行であり、第1横壁部30cと第2横壁部30eは互いに略平行である。ピンチオフ部30は、上記した折り畳み形状を有することにより、各壁部30b~30eがベース部30aや他の壁部30b~30eに対して互いが成す角度が増減するように容易に弾性変形することができる。
図5に示すように、本実施の形態の二重容器1では、ピンチオフ部30に設ける第1溝40の深さD1及び第2溝41の深さD2は、それぞれ3.0~4.5mm、より好ましくは3.5~4.2mmの範囲内とされる。図示する場合では、ピンチオフ部30の厚みtが4.0mmであるのに対し、第1溝40の深さD1及び第2溝41の深さD2は、それぞれ3.8mmである。なお、第1溝40及び第2溝41の幅(上下方向寸法)は、それぞれ0.8mmである。したがって、第1縦壁部30bと第2縦壁部30dの厚みはそれぞれ0.2mmであり、第1溝40と第2溝41は、第1縦壁部30bと第2縦壁部30dの厚みを除いた3.6mmの範囲で、底面視で互いに重複して配置されている。
ここで、第1溝40の深さD1は、第1側面31から第1溝40の底面までの径方向の距離であり、第2溝41の深さD2は、第2側面32から第2溝41の底面までの径方向の距離である。また、ピンチオフ部30の厚みtは、第1側面31から第2側面32までの径方向の距離である。
第1溝40の深さD1及び第2溝41の深さD2は、互いに同一であるのが好ましいが、上記の数値の範囲内であれば、互いに相違してもよい。また、ピンチオフ部30の厚みtは、第1溝40の深さD1及び第2溝41の深さD2の何れよりも大きく、且つ、第1溝40と第2溝41が底面視で互いに重複することとなる厚みであれば、その値は任意に設定することが可能であるが、第1溝40の深さD1及び第2溝41の深さD2の何れか大きい方の値よりも0.2~1.0mmの範囲で大きい値とするのが好ましい。
以上の通り、本実施の形態に係る二重容器1では、ピンチオフ部30に、第1側面31に開口し、第2側面32に向けて凹む第1溝40と、第2側面32に開口し、第1側面31に向けて凹むとともに、第1溝40の下方に第1溝40に対して間隔を空けて配置された第2溝41とを設けた構成において、第1溝40の深さD1及び第2溝41の深さD2を、それぞれ3.0~4.5mmの範囲内に設定するようにしたので、ピンチオフ部30における内層体20の外層体10の内部への挟み込み量が十分に確保されるようにして、ピンチオフ部30の衝撃に対する強度(耐衝撃性)を高めることができる。また、本実施の形態に係る二重容器1では、第1溝40の深さD1及び第2溝41の深さD2を、それぞれ3.0~4.5mmの範囲内に設定したことにより、押出しブロー成形により二重容器1を形成する際に、第1溝40及び第2溝41を形成する一対のピン部材により内層体20が外層体10に対して上方に引き上げられるようにして、成形後の二重容器1のピンチオフ部30において、内層体20の下端がピンチオフ部30の内部で終端する構成とすることができる。これにより、ピンチオフ部30を、その下端が外層体10のみで形成されて強固に密着された構成として、ピンチオフ部30の衝撃に対する強度を高めることができる。したがって、二重容器1を、その内部に内容物を収容した状態で落下する等して大きな衝撃等が加えられても、ピンチオフ部30に割れが生じ難いものとすることができる。なお、上記の通り、第1溝40と第2溝41の両端が達していないピンチオフ部30の長手方向の両端部側の部分は、接着帯層ALによって外層体10と内層体20とが接着された構成となっているので、大きな衝撃等が加えられても割れが生じることが防止される。
特に、本実施の形態のように、外層体10を比較的硬いポリプロピレン樹脂製とし、内層体20をポリプロピレン樹脂に対する接着性が比較的低いエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂製とした場合であっても、ピンチオフ部30の耐衝撃性を高めて、二重容器1を、ピンチオフ部30に割れが生じ難いものとすることができる。
また、第1溝40の深さD1及び第2溝41の深さD2を、3.0mm未満とした場合にはピンチオフ部30の強度が不足し、第1溝40の深さD1及び第2溝41の深さD2を、4.5mmを超える深さとした場合には、金型を用いて第1溝40及び第2溝41をピンチオフ部30に形成することが困難となるが、本実施の形態の二重容器1では、第1溝40の深さD1及び第2溝41の深さD2を、それぞれ3.0~4.5mmの範囲内に設定するようにしたので、ピンチオフ部30の強度を所望の強度に確保しつつ、押出しブロー成形における金型を用いた二重容器1の成形性を良好なものとすることができる。
特に、第1溝40の深さD1及び第2溝41の深さD2を、それぞれ3.5~4.2mmの範囲内に設定した場合には、ピンチオフ部30の強度を所望の強度に確保しつつ、金型を用いた二重容器1の成形性をより良好なものとすることができる。
さらに、本実施の形態の二重容器1では、第1溝40及び第2溝41を、それぞれピンチオフ部30の長手方向の端部の近傍にまで延び、底部13の軸心から第1溝40の終端位置までの距離と、底部13の軸心から第2溝41の終端位置までの距離とが同一となる構成としたので、ピンチオフ部30において、内層体20の外層体10の内部への挟み込み量が不十分になる箇所を最小限として、ピンチオフ部30の耐衝撃性をより高めることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、外層体10は、図1に示す形状に限らず、口部11、胴部12及び底部13を備えたボトル形状であれば、その形状は種々変更可能である。
1 二重容器
10 外層体
11 口部
11a 雄ねじ
12 胴部
13 底部
13a 外縁部
13b 凹部
14 肩部
15 凹リブ
16 外気導入口
20 内層体
30 ピンチオフ部
30a ベース部
30b 第1縦壁部
30c 第1横壁部
30e 第2横壁部
31 第1側面
32 第2側面
33 下面
34 突起
40 第1溝
41 第2溝
O 軸線
S 収納空間
PL パーティングライン
AL 接着帯層
D1 第1溝の深さ
D2 第2溝の深さ
t ピンチオフ部の厚み

Claims (7)

  1. 口部、胴部及び底部を備えたボトル形状の外層体と、
    前記外層体の内側に収められた、減容変形自在の内層体と、
    前記内層体を挟み込んだ突条形状に形成されて前記底部に設けられたピンチオフ部と、
    前記外層体に設けられ、前記外層体と前記内層体との間に連通する外気導入口と、を有する二重容器であって、
    前記ピンチオフ部は、
    一方側を向く第1側面に開口し、前記第1側面とは反対側を向く第2側面に向けて凹む第1溝と、
    前記第2側面に開口し、前記第1側面に向けて凹むとともに、前記第1溝の下方に前記第1溝に対して間隔を空けて配置された第2溝とを有し、
    前記第1溝及び前記第2溝の深さが、それぞれ3.0~4.5mmであることを特徴とする二重容器。
  2. 前記第1溝及び前記第2溝の深さが、それぞれ3.5~4.2mmである、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記ピンチオフ部が、底面視で、前記底部の軸心を通る直線状に形成されている、請求項1または2に記載の二重容器。
  4. 前記第1溝及び前記第2溝は、それぞれ前記ピンチオフ部の長手方向の端部の近傍にまで延びており、前記底部の軸心から前記第1溝の終端位置までの距離と、前記底部の軸心から前記第2溝の終端位置までの距離とが、同一である、請求項3に記載の二重容器。
  5. 前記外層体がポリプロピレン樹脂製であり、前記内層体がエチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂製である、請求項1~4の何れか1項に記載の二重容器。
  6. 前記ピンチオフ部において、前記内層体の下端が前記ピンチオフ部の内部で終端している、請求項5に記載の二重容器。
  7. 前記外層体と前記内層体との間に設けられた接着帯層の端部が、前記ピンチオフ部にまで達している、請求項1~6の何れか1項に記載の二重容器。
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