JP6281112B2 - 固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、2つの部品を固定する固定具に関する。
車両のエンジンルーム内には、エンジンなどの騒音源からの放射音を遮音するために、板金製あるいは硬質樹脂製のエンジンカバー,サイドカバー,オイルパンカバー,アンダーカバーなどが配置されている。例えばエンジンカバーは、エンジンブロックの頂部に固定され、エンジンからの放射音を遮音するとともに、エンジンルーム内の見映えを向上させる機能も有している。
エンジンカバーを取り付ける際に一般的なボルトを用いると、ボルトの頭部がカバー本体の一部に表出し、その分見映えが悪いという問題がある。また工具を回動させるスペースが狭い場合も多く、取付作業性に支障が生じる場合もある。そこで従来、エンジンカバーを簡便に取り付けることができる固定具として、球状の頭部を有する樹脂部品と、螺子部を有する金属部品と、が一体成形された金属−樹脂複合ボルトが提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−240968号公報
しかしながら、上記金属−樹脂複合ボルトでは、螺子部をエンジンブロックに固定するためには相手側にナットを固定しておいたり螺子穴を形成して螺子締めを行う必要があり、取り付けに手間が掛り工数が多くなる場合があった。
本発明の目的は、簡便に取り付けができる固定具を提供することである。
本開示の第1の態様は、第1部材と金属製の第2部材とからなる固定具である。第1部材は、被固定部材と連結する連結部と、柱状の挿入部と、を有するものであって、樹脂や金属など様々な材料にて作製することができる。第2部材は拡張部を有し、上記挿入部が挿入可能な開口が形成され、上記挿入部が開口へ挿入された際に上記挿入部により拡張部が外側へ押し広げられることを特徴とする。
このように構成された固定具を用いると、上記被固定部材(A)を他の取付対象物(B)に固定することができる。具体的には、第1部材の挿入部を第2部材の開口に挿入した状態において、被固定部材(A)に対しては連結部が連結し、拡張部および挿入部が挿入可能な挿入穴や挿入溝が形成された取付対象物(B)に対しては拡張部が係止することで上記固定が実現される。拡張部は挿入部によって外側へ押し広げられているため、拡張部と取付対象物(B)との係止は強固なものとなる。また拡張部は金属製であるから係止が強固なものとなる。
そしてこのような固定具は、螺子締め作業が必要なく、簡便に取り付けることができる。具体的な固定具の取付対象物(B)への取り付け方法としては、例えば先に拡張部を取付対象物(B)の挿入穴などに挿入した後に挿入部を第2部材の開口に挿入することや、予め開口に挿入部を挿入した状態で拡張部を挿入穴などに挿入することが考えられる。いずれにしても取付対象物に差し込むだけでよく簡便に作業できる。
なお、連結部と被固定部材(A)との連結構造は特に限定されず、様々な構造を採用することができる。例えば連結部の先端を球状体に形成しておき、球状体を被固定部材(A)に形成された嵌合孔に挿入して嵌合させる構成が考えられる。
ところで、第1部材は樹脂材料や金属材料などを用いることができるが、樹脂材料としては、一例として、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチルペンテン、シンジオタクチック・ポリスチレン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルホン、ポリフタルアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、熱可塑性ポリイミド、液晶ポリマー、フッ素樹脂、ポリエーテルニトリル、ポリエチレンテレフタレート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリアミドイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、アクリロニトリルスチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、塩素化ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、及びポリウレタン等から選ばれる1種又は2種以上、もしくはこれらの共重合体を用いることができる。
また第2部材を構成する金属材料としては、一例として、ベリリウム銅、黄銅、チタン銅、リン青銅、スズ−ニッケル合金、ステンレス鋼等を用いることができる。第1部材を金属材料にて構成する場合にも上述した金属を用いることができる。
上述した固定具において、第2部材が略筒状形状であって、拡張部は前記第2部材の側面に形成された外側に変形可能な舌片状の部材であり、挿入部には、上記開口へ挿入された状態において上記拡張部を外側に押圧する突起部が形成されていてもよい
このように構成された固定具は、挿入部を開口に挿入すると、突起部によって拡張部が外側に押圧される。挿入部における拡張部を外側に押圧する力は突起部に集中しており、また拡張部が舌片状であるため、上記押圧力を受けて外側に大きく変形する。よって、大きな力を受けた拡張部と取付対象物(B)との係止力が高まり、固定具と取付対象物(B)との係止をより強固なものとすることができる。
なお、挿入部が第2部材の開口から脱落してしまうことを抑制するために、第1部材と第2部材とが係止するように構成してもよい。更に、挿入部による拡張部の拡張度合が相対的に低くなる第1の挿入状態と、拡張部の拡張度合が高くなる第2の挿入状態と、においてそれぞれ係止可能とし、第1の挿入状態から第2の挿入状態へ遷移する方向にのみ挿入部の挿入操作が可能となるように構成してもよい。
このように構成することで、第1の挿入状態においては挿入部の脱落を抑制でき、かつ拡張部の拡張度合が小さいため取付対象物(B)への取り付けを容易なものとすることができる。
また、上述した固定具において、第2部材が環状の形状であり、挿入部には第2部材を外嵌可能な溝部が形成されていてもよい
このように構成された固定具は、固定具を取付対象物(B)に差し込むという簡便な操作により、固定具を強固に取付対象物(B)へ取り付けることができる。 なお、上述した環状とは、円形、多角形などの環状とすることができる。もちろんこれら以外の形状の
環状であってもよい。環状の一部が欠落したものであってもよく、その場合には変形が容易になるため第1部材への取り付けを簡便に行うことができる。
実施例1の固定具(第2の挿入状態)を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が右側面図であり、(D)が平面図であり、(E)が底面図であり、(F)〜(I)が斜視図である。 実施例1の樹脂部材を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が平面図であり、(D)が底面図であり、(E)〜(H)が斜視図であり、(I)が(A)のB−B断面図である。 実施例1の金属部材を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が平面図であり、(D)が底面図であり、(E)〜(H)が斜視図であり、(I)が(A)のC−C断面図である。 実施例1の固定具(第1の挿入状態)を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が右側面図であり、(D)が平面図であり、(E)が底面図であり、(F)〜(I)が斜視図である。 (A)が図4(A)のD−D断面図であり、(B)が図1(A)のA−A断面図である。 固定具を用いた取付対象物と被固定部材との固定を説明する図である。 実施例2の固定具(第1の挿入状態)を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が右側面図であり、(D)が平面図であり、(E)が底面図であり、(F)〜(I)が斜視図である。 実施例2の樹脂部材を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が平面図であり、(C)が底面図である。 実施例2の金属部材を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が平面図であり、(D)が底面図であり、(E)〜(H)が斜視図であり、(I)が(B)のF−F断面図である。 (A)が図7(C)のE−E断面図であり、(B)が第2の挿入状態に遷移させた状態を示す断面図である。 実施例3の固定具を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が平面図であり、(D)が底面図であり、(E)〜(H)が斜視図であり、(I)が(B)のH−H断面図である。 実施例3の樹脂部材を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が平面図であり、(D)が底面図であり、(E)〜(H)が斜視図であり、(I)が(B)のI−I断面図である。 実施例3の金属部材を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が右側面図であり、(D)が背面図であり、(E)が平面図であり、(F)が底面図であり、(G)〜(J)が斜視図である。 図11(B)のG−G断面図である。
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
[実施例1]
(1)全体構成
本実施例の固定具1は、図1に示すように、樹脂製の樹脂部材3と、金属製の金属部材5と、からなる。以降の説明においては各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するため上下等の方向を規定しているが、これらの方向はあくまでも各部の相対的な位置関係を示すための定義にすぎず、固定具1、樹脂部材3、および金属部材5を使用する際の取り付け方向などを規定するものではない。
樹脂部材3を図2に基づいて説明する。樹脂部材3は前後及び左右が対称である。この樹脂部材3が、本発明における第1部材の一例である。
樹脂部材3は、上から順に、球状の頭部11、円柱状の首部13、張出部15、挿入部17が連続した形状となっている。
頭部11および首部13は連結部を構成し、後述する被固定部材との連結に利用される。
挿入部17は上下方向に延びる円柱状である。挿入部17の側面には、下方側に凹部21が形成され、凹部21より上方に突起部23が形成されている。凹部21は挿入部17の軸を基準として互いに反対側となる2箇所に配置されており、突起部23は挿入部17の周方向に6つ並んで配置されている。
凹部21は、上下方向に間隔を空けた2箇所に、上方向を向く係止面25、27が形成されている。係止面27が上側に位置しており、係止面25よりも広く(挿入部17の中心方向に深く)形成されている。
また、挿入部17の外周には張出部15から下方向に延びる凸条部31が挿入部17の軸を基準として互いに反対側となる2箇所に形成されている。
次に、金属部材5を図3に基づいて説明する。金属部材5は前後及び左右が対称である。この金属部材5が、本発明における第2部材の一例である。
金属部材5は全体として略筒状形状であって、上端から下端近くまで延びる一対のスリット41によって下端が連結した状態で半割筒体5a、5bの2つに分けられている。
半割筒体5a、5bの上端には、上下方向と交差する方向に広がるフランジ43が設けられている。フランジ43は上面視で略リング状であり、その中心に開口が形成される。この開口には挿入部17が挿入可である。半割筒体5a、5bそれぞれには、3つの拡張部45と舌片47とが形成されている。
拡張部45は、半割筒体5a、5bの側面の一部を略コの字状に切り取って(抜き加工して)形成された上下方向に長さを有する舌片状の部分であり、先端が上方向を向いている。拡張部45は先端が外側に傾斜しており、また内外方向に弾性変形可能となっている。拡張部45の周囲の切り取られた部分は貫通孔46となっている。
舌片47は拡張部45より下方に形成されるものであって、半割筒体5a、5bの側面の一部をコの字状に切り取って(スリット加工して)形成された上下方向に長さを有する舌片状の部分であり、先端が下方向を向いている。舌片47は先端が内側に傾斜しており、また内外方向に弾性変形可能となっている。
なお、拡張部45は突起部23に対応する位置に形成されており、舌片47は凹部21に対応する位置に形成されている。
次に、樹脂部材3と金属部材5とを組み付けた状態について説明する。図1および図4は、挿入部17をフランジ43の間の開口に挿入した状態を示している。図4が挿入度合の低い第1の挿入状態であり、図1が挿入度合の高い第2の挿入状態である。
図5(A)に第1の挿入状態の断面図(図4(A)のD−D断面図)を示す。この状態において挿入部17をフランジ43の間の開口から引き抜こうとすると、突起部23と貫通孔46の上側の壁面とが係止し、また係止面25と舌片47の下端とが係止するため、その引き抜きが抑制される。このとき、拡張部45は大きくは外側に押圧されていない。
第1の挿入状態においては挿入部17を深く挿入することは制限されていないので、手などで挿入部17を押し込めば、図1(A)のA−A断面図である図5(B)に示す第2の挿入状態となる。このとき、張出部15がフランジ43と接触するためそれ以上深く挿入することはできない。また挿入部17を開口から引き抜こうとすると、係止面27と舌片47の下端とが係止するため、その引き抜きが抑制される。即ち、第2の挿入状態からはその状態の遷移が抑制されている。
このとき、拡張部45は突起部23に押圧されて外側に大きく押し広げられる。また図1および図4に示すように、スリット41に凸条部31が入り込んでいるため、樹脂部材3が金属部材5に対して上下方向を軸として回転することも抑制される。また挿入部17を挿入する際にスリット41に凸条部31が入り込んでガイドとしても機能するため、突起部23が正しい位置に移動して適切に拡張部45を押圧することができる。
(2)固定具を用いた取付対象物と被固定部材との固定
固定具1を用いた取付対象物101と被固定部材103との固定を、図6を用いて説明する。固定具1は取付対象物101に設けられた取付穴105に取り付けられる。このとき、拡張部45が外側に広がって取付穴105の内壁面と強固に係止するため固定具1が取付対象物101から取り外されることが抑制される。
固定具1の取付対象物101への取り付け方法は特に限定されないが、金属部材5のみを先に取付穴105に挿入してその後に樹脂部材3を挿入する方法や、上述した第1の挿入状態において取付穴105に挿入する方法であれば、拡張部45が大きく広がらない状態で挿入できるため都合がよい。
被固定部材103は頭部11と係合する被係合部107が設けられており、これらを係合させることで固定具1と被固定部材103とが連結する。このようにして、取付対象物101と被固定部材103との固定が実現される。
(3)効果
本実施例の固定具1は、取付対象物101に取り付ける際に固定具1を取付穴105に差し込むだけでよく、非常に簡便に取り付けができる。また突起部23が強く拡張部45を外側に押圧するため、拡張部45が外側に広がって取付穴105の内壁面と強固に係止できる。
また、突起部23が大きくは広がらない第1の挿入状態として、樹脂部材3が金属部材5から引き抜くことを抑制できるため、樹脂部材3と金属部材5とを一体として取り扱うことができ都合がよい。
なお、上述した凹部21、突起部23、及びそれらに対応する舌片47、拡張部45、の配置や設けられる数はあくまで一例であり、上述した以外の配置や数であってもよい。例えば凹部21と突起部23の上下関係(舌片47と拡張部45の上下関係)が逆であってもよい。
ところで金属部材5は、平板に深しぼりを行い筒状にしたのち拡張部45や舌片47などの凹凸を形成する加工方法でも良いし、平板の状態で断面視が略L型になるようにフランジ43を折り曲げると共に平板に拡張部45や舌片47などの凹凸をあらかじめ形成したのちに、筒状になるようにする加工方法でも良い。なお略筒状形状の一部が離れて断面が略C字のようになっても同様に機能する。
[実施例2]
(1)全体構成
本実施例の固定具51は、図7に示すように、樹脂製の樹脂部材53と、金属製の金属部材55と、からなる。以降の説明においては、各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するため上下等の方向を規定しているが、これらの方向はあくまでも各部の相対的な位置関係を示すための定義にすぎず、固定具51、樹脂部材53、および金属部材55を使用する際の取り付け方向などを規定するものではない。
樹脂部材53を図8に基づいて説明する。なお樹脂部材53は前後および左右が対称である。この樹脂部材53が、本発明における第1部材の一例である。
樹脂部材53は、上から順に、球状の頭部61、円柱状の首部63、張出部65、挿入部67、が連続した形状となっている。
頭部61および首部63は実施例1の頭部11および首部13と同様の構成であって、被固定部材と連結する連結部を構成する。挿入部67は上下方向に延びる円柱状である。挿入部17の下端付近には、周方向に連続して延びる周溝69が形成されている。
次に、金属部材55を図9に基づいて説明する。金属部材55は前後及び左右が対称である。この金属部材55が、本発明における第2部材の一例である。
金属部材5の上端には、上面視が略リング状で中心に開口が形成されたフランジ71が設けられている。フランジ71の下面からは、下方向に延び出す一対の拡張部73が設けられている。
拡張部73は円筒を軸方向に沿って割った形状であり、2つの拡張部73によって全体として略円筒状となる。拡張部73の側面には複数(本実施例においては6つ)の爪部75が形成されている。爪部75は拡張部73の一部をコの字状に切り取って(スリット加工して)形成された上下方向に長さを有する舌片状の部分であり、先端が上方向を向いている。爪部75は先端が外側に傾斜しており、また内外方向に弾性変形可能となっている。拡張部73の下端73aは小さく窄んで中心側に寄っている。
次に、樹脂部材53と金属部材55とを組み付けた状態について説明する。図7は、挿入部67をフランジ71の間の開口に挿入した状態を示している。また図7は挿入度合の低い第1の挿入状態である。
図10(A)に第1の挿入状態の断面図(図7(C)のE−E断面図)を示す。この状態においては拡張部73は大きくは外側に押圧されていない。ここから手などで樹脂部材53を押し込めば、図10(B)に示す挿入度合の高い第2の挿入状態となる。このとき、拡張部73が外側に大きく開き、取付対象物101と係止する。また、周溝69に下端部73aが入り込むため、挿入部67を開口から引き抜こうとしても周溝69を構成する壁面が下端部73aと係止してその引き抜きが抑制される。
固定具51の取付対象物101への取り付け方法は特に限定されないが、金属部材55のみを先に取付穴105に挿入してその後に樹脂部材53を挿入する方法や、上述した第1の挿入状態において取付穴105に挿入する方法であれば、拡張部73が大きく広がらない状態で挿入できるため都合がよい。
(2)効果
本実施例の固定具51は、取付対象物101に取り付ける際に固定具51を取付穴105に差し込むだけでよく、非常に簡便に取り付けることができる。
[実施例3]
(1)全体構成
本実施例の固定具81は、図11に示すように、樹脂製の樹脂部材83と、金属製の金属部材85と、からなる。以降の説明においては、各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するため上下等の方向を規定しているが、これらの方向はあくまでも各部の相対的な位置関係を示すための定義にすぎず、固定具81、樹脂部材83、および金属部材85を使用する際の取り付け方向などを規定するものではない。
樹脂部材83を図12に基づいて説明する。なお樹脂部材83は、後述する深溝部99aが設けられている以外、上下方向と交差する側方から見た形状は同一である。この樹脂部材83が、本発明における第1部材の一例である。
樹脂部材83は、上から順に、球状の頭部91、円柱状の首部93、張出部95、挿入部97、が連続した形状となっている。
頭部91および首部93は実施例1の頭部11および首部13と同様の構成であって、被固定部材と連結する連結部を構成する。
挿入部97は上下方向に延びる円柱状である。上下方向に間隔を空けた3箇所に、周方向に連続して延びる溝部99が形成されている。この溝部99には金属部材85が外嵌可能に形成されている。各溝部99の一部には、溝部99の他の部分よりも深い深溝部99aが形成されている。
次に、金属部材85を図13に基づいて説明する。金属部材85は、一部が欠落して開放部87として開放されたリング状の形状であり、上方ほど外径が大きくなるように形成されている。金属部材85の開放部87を形成する端部の一方には、内側方向に突出する突出部89が形成されている。この金属部材85が、本発明における第2部材の一例である。
次に、樹脂部材83と金属部材85とを組み付けた状態について説明する。図11は挿入部97の溝部99に金属部材85を外から嵌めた状態を示している。図11(I)に示すように、深溝部99aには突出部89が挿入されているため、金属部材85の移動は抑制される。金属部材85は、樹脂部材83に取り付けられた状態において、取り付けられる前よりも外側に押し広げられている。
図14に固定具81を取付対象物101に取り付けた状態を示す。金属部材85が取付対象物101と係止する。固定具81は、樹脂部材83と金属部材85とを組み付けた状態で取付穴105に挿入する。樹脂部材83は弾性力によって金属部材85を外側に押し出し、取付穴105に強固に係止する。
(2)効果
本実施例の固定具81は、取付対象物101に取り付ける際に固定具81を取付穴105に差し込むだけでよく、非常に簡便に取り付けることができる。
なお金属部材85としてリング状であるものを例示したが、多角形やその他の環状形としてもよく、その場合には樹脂部材83の溝部99をその金属部材の形状に合せて形成するとよい。また金属部材85は一部が開放された形状である構成を例示したが、開放されていない形状であってもよい。
また、金属部材85は樹脂部材83に3つ取り付けられる構成を例示したが、3つ以外であってもよく、要求される取付対象物101への固定力に応じて適宜変更することができる。
また、深溝部99aに突出部89が挿入されることで金属部材85の移動が抑制される構成を例示したが、金属部材の移動を抑制する必要がない場合や積極的に移動させたい場合などは、深溝部99a及び突出部89を設けない構成としてもよい。
[変形例]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記各実施例においては、第1部材の一例として樹脂製の樹脂部材3,53,83を例示したが、これらは金属やその他の材料で形成されていてもよい。
また上記各実施例においては、球状の頭部11と被固定部材103の被係合部107とが係合することで固定具と被固定部材103とを連結させる構成を例示したが、頭部11および首部13に変えて、結束バンド状やリング状の把持部材を採用してもよい。そのような構成であれば、被固定部材(A)が配線や配管であるときに、その周りを把持することで取付対象物(B)に固定することができる。また、被固定部材(A)に直接挿入部を設ければ、連結部を用いずに取付対象物(B)に固定させることができる。
1…固定具、3…樹脂部材、5…金属部材、5a,5b…半割筒体、11…頭部、13…首部、15…張出部、17…挿入部、21…凹部、23…突起部、25…係止面、27…係止面、31…凸条部、41…スリット、43…フランジ、45…拡張部、46…貫通孔、47…舌片、51…固定具、53…樹脂部材、55…金属部材、61…頭部、63…首部、65…張出部、67…挿入部、69…周溝、71…フランジ、73…拡張部、73a…下端、73a…下端部、75…爪部、81…固定具、83…樹脂部材、85…金属部材、87…開放部、89…突出部、91…頭部、93…首部、95…張出部、97…挿入部、99…溝部、99a…深溝部、101…取付対象物、103…被固定部材、105…取付穴、107…被係合部

Claims (1)

  1. 被固定部材と連結する連結部と、柱状の挿入部と、を有する第1部材と、
    拡張部を有し、前記挿入部が挿入可能な開口が形成され、前記挿入部が前記開口へ挿入された際に前記挿入部により前記拡張部が外側へ押し広げられる金属製の第2部材と、を備え、
    前記第2部材は、前記開口から前記挿入部の挿入方向に延びるスリットにより半割された2つの半割筒体を含む略筒状形状であって、前記拡張部は前記半割筒体に形成された外側に変形可能な舌片状の部材であり、
    前記挿入部は、該挿入部が前記開口へ挿入される際に前記スリットに入り込む凸条と、前記挿入部の周方向に分散して配置され、前記挿入部が前記開口へ挿入された状態において前記拡張部を外側に押圧する複数の突起部と、が形成されている
    ことを特徴とする固定具。
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