JP6279343B2 - 基板処理装置、プログラム、および、基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置、プログラム、および、基板処理方法 Download PDF

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Description

この発明は、基板処理装置、プログラム、および、基板処理方法に関する。
複数の処理装置を接続して構成されるコータ/デベロッパ装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のコータ/デベロッパ装置では、インデクサー部に載置されたカセットから取り出された基板が、洗浄処理、脱水ベーク処理、レジスト塗布処理、プリベーク処理、露光処理、現像処理、および、ポストベーク処理、を順番に施され、再びカセットに収容される。
この種の複合装置では、接続される複数の処理装置の少なくとも1つの装置が待機可能装置として設定されていることが一般的である。待機可能装置は、搬入部、処理部、搬出部、搬送機構などの通常の処理装置としての構成とは別に、搬送トラブルの発生等により該装置の搬出部から基板を搬出できない期間(搬出不可期間)に少なくとも1枚の基板を待機させることが許容される基板保持部を有する。
従来の搬出不可期間における搬送制御では、待機可能装置内での基板配置状態として後ろ詰め状態が形成されていた。後ろ詰め状態とは、待機可能装置内の下流側に位置する基板保持部が処理部での処理を完了した基板を保持可能枚数の上限まで保持する状態である。このように後ろ詰め状態を形成する搬送制御を行うことで、搬送不可期間中における待機可能装置内での処理完了基板の枚数が最大化され全体のスループットが高くなると考えられていた。
特開2006−19622号公報
しかしながら、搬出不可期間中に待機可能装置内の基板配置が後ろ詰め状態となった場合、上記搬送トラブル等の解消により搬出部からの基板搬出を再開できるようになった際に、搬送機構が後ろ詰め状態を解消する目的で主として待機可能装置内の下流側で搬送動作をすることになる。その結果、搬送機構が待機可能装置内の上流側での搬送動作(例えば、搬入部から新たな基板を取出す動作)を開始することが遅れる。
このように、搬出不可期間中に後ろ詰め状態を形成する搬送制御では、搬出不可期間中に装置内に存在した基板については早く次工程に搬出できる一方で、復旧期間に装置内に搬入された基板については次工程への搬出が遅れ、全体としてのスループットが低下することがある。
そこで、搬出不可期間に基板配置状態が後ろ詰め状態となることを防止しつつ、全体としてのスループットを向上する搬送制御技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる発明は、基板処理装置であって、少なくとも1枚の基板を保持可能であり、前記装置の外部から前記装置の内部に搬入される基板を保持する搬入部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり、第1処理を前記基板に実行するとともに、前記第1処理が終了した後は前記基板の持続的保持が禁止される第1処理部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり、第2処理を前記基板に実行するとともに、前記第2処理の終了後も前記基板の持続的保持が許容される第2処理部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり、前記基板を前記装置の内部から前記装置の外部へ搬出する搬出部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり、前記第2処理部での処理が完了した基板を一時的に保持する搬出待機部と、前記各部に対して移動可能であり、前記各部から基板を取出すことおよび前記各部に基板を保持させることが可能な少なくとも1つの搬送機構と、複数の搬送モードが予め設定されており、前記複数の搬送モードのうちの1つを選択して、選択された1つの搬送モードに従って前記搬送機構の動作を制御する制御部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり、前記搬入部から搬入された基板を一時的に保持する搬入待機部と、を有し、前記複数の搬送モードは、(A)前記搬送機構が、前記装置の外部から前記搬入部に搬入された基板を、前記第1処理部、前記第2処理部、前記搬出部の順に搬送する通常モードと、(B)前記搬送機構が、前記装置の外部から前記搬入部に搬入された基板を、前記第1処理部、前記第2処理部、の順に搬送した後、前記搬出部に前記基板に先行する先行基板が存在することに起因して前記搬送機構が前記基板を前記搬出待機部に搬送し、前記搬出待機部に前記基板が保持されたことをトリガーとして、前記搬入部において前記装置の外部から前記基板に後続する後続基板を搬入することを制限し、前記搬出部に存在していた前記先行基板が前記装置の外部へと搬出され、前記搬出待機部に一時的に保持されていた前記基板が前記搬出部へと搬送されることにより前記搬出待機部に基板が存在しなくなったことをトリガーとして、前記搬入部において前記装置の外部から基板の搬入を再開する、臨時モードと、を備え、前記搬送機構は、前記搬入待機部に対して移動可能であり、前記搬入待機部から基板を取出すこと、および前記搬入待機部に基板を保持させることが可能であり、前記臨時モードでは、(a-1) 前記搬入待機部に基板が存在しない場合で、かつ、前記第1処理部、前記第2処理部、および前記搬出待機部に存在する基板の合計枚数が特定の基準枚数以下の場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記第1処理部に搬送し、(a-2) 前記搬入待機部に基板が存在しない場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数より大きい場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記搬入待機部に搬送し、(a-3) 前記(a-2)の後、前記搬入待機部に基板が存在する場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記搬入待機部に搬送し、(b-1) 前記搬入待機部に基板が存在する場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数より大きい場合には、前記搬送機構は前記搬入待機部から基板を取出さず、(b-2) 前記搬入待機部に基板が存在する場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数以下の場合には、前記搬送機構は前記搬入待機部から取出した基板を前記第1処理部に搬送し、前記搬送機構は1つであり、該搬送機構は基板を保持可能な基板保持機構を2つ有し、前記搬出部では1枚の基板を保持可能であり、前記第1処理部の保持可能枚数をa、前記第2処理部の保持可能枚数をb、前記搬出待機部の保持可能枚数をcとした場合、前記基準枚数は、(b+c+1−a)枚となることを特徴とする。
本発明の第2の態様にかかる発明は、本発明の第1の態様にかかる基板処理装置であって、前記搬出待機部の保持可能枚数は、前記第1処理部の保持可能枚数より大きいことを特徴とする。
本発明の第3の態様にかかる発明は、本発明の第1の態様または第2の態様のいずれかにかかる基板処理装置であって、前記第1処理とは前記基板に対する加熱処理であり、前記第2処理とは前記基板に対する冷却処理であることを特徴とする。
本発明の第4の態様にかかる発明は、本発明の第1の態様ないし第3の態様のいずれかにかかる基板処理装置であって、前記第1処理とは前記基板に対する薬液処理であり、前記第2処理とは前記基板に付着する薬液を除去する洗浄処理であることを特徴とする。
本発明の第5の態様にかかる発明は、本発明の第1の態様ないし第4の態様のいずれかにかかる基板処理装置であって、前記第1処理部は、基板への処理内容が異なる複数の単位第1処理部を有し、前記単位第1処理部のそれぞれが、少なくとも1枚の基板を保持可能であり、処理終了後は前記基板の持続的保持が禁止される処理部であり、前記複数の単位第1処理部の全てについて順次に前記基板が処理されることで、前記基板についての前記第1処理部での処理が完了することを特徴とする。
本発明の第6の態様にかかる発明は、コンピュータにインストールされて実行されることにより、前記コンピュータを本発明の第1の態様ないし第5の態様のいずれかにかかる基板処理装置の前記制御部として機能させるプログラム。
本発明の第7の態様にかかる発明は、少なくとも1枚の基板を保持可能であり装置の内部に搬入される基板を保持する搬入部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり前記基板に処理を行う処理部であって処理終了後は前記基板の持続的保持が禁止される第1処理部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり前記基板に処理を行う処理部であって処理終了後も前記基板の持続的保持が許容される第2処理部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり前記基板を前記装置の内部から前記装置の外部へ搬出する搬出部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり前記第2処理部での処理が完了した基板を一時的に保持する搬出待機部と、前記各部に対して移動可能であり前記各部から基板を取出すことおよび前記各部に基板を保持させることが可能な少なくとも1つの搬送機構と、前記搬送機構の動作を制御する制御部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり、前記搬入部から搬入された基板を一時的に保持可能な搬入待機部と、を使用して基板を搬送しつつ順次に処理を行う基板処理方法であって、前記制御部に複数の搬送モードを予め設定する設定工程と、前記複数の基板のそれぞれについて、前記制御部の前記複数の搬送モードのうちの1つを選択して基板の搬送を実行させる実行工程と、を備え、前記複数の搬送モードは、(A)前記搬送機構が、前記装置の外部から前記搬入部に搬入された基板を、前記第1処理部、前記第2処理部、前記搬出部の順に搬送する通常モードと、(B)前記搬送機構が、前記装置の外部から前記搬入部に搬入された基板を、前記第1処理部、前記第2処理部、の順に搬送した後、前記搬出部に前記基板に先行する先行基板が存在することに起因して前記搬送機構が前記基板を前記搬出待機部に搬送し、前記搬出待機部に前記基板が保持されたことをトリガーとして、前記搬入部において前記装置の外部から前記基板に後続する後続基板を搬入することを制限し、前記搬出部に存在していた前記先行基板が前記装置の外部へと搬出され、前記搬出待機部に一時的に保持されていた前記基板が前記搬出部へと搬送されることにより前記搬出待機部に基板が存在しなくなったことをトリガーとして、前記搬入部において前記装置の外部からの基板搬入を再開する、臨時モードと、を備え、前記搬送機構は、前記搬入待機部に対して移動可能であり、前記搬入待機部から基板を取出すこと、および前記搬入待機部に基板を保持させることが可能であり、前記臨時モードでは、(a-1) 前記搬入待機部に基板が存在しない場合で、かつ、前記第1処理部、第2処理部、および搬出待機部に存在する基板の合計枚数が特定の基準枚数以下の場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記第1処理部に搬送し、(a-2) 前記搬入待機部に基板が存在しない場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数より大きい場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記搬入待機部に搬送し、(a-3) 前記(a-2)の後、前記搬入待機部に基板が存在する場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記搬入待機部に搬送し、(b-1) 前記搬入待機部に基板が存在する場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数より大きい場合には、前記搬送機構は前記搬入待機部から基板を取出さず、(b-2) 前記搬入待機部に基板が存在する場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数以下の場合には、前記搬送機構は前記搬入待機部から取出した基板を前記第1処理部に搬送し、前記搬送機構は1つであり、該搬送機構は基板を保持可能な基板保持機構を2つ有し、前記搬出部では1枚の基板を保持可能であり、前記第1処理部の保持可能枚数をa、前記第2処理部の保持可能枚数をb、前記搬出待機部の保持可能枚数をcとした場合、前記基準枚数は、(b+c+1−a)枚となることを特徴とする。
本発明の第1の態様、第6の態様、および第7の態様にかかる基板処理では、搬送モードの1つとして臨時モードが設定されている。臨時モードでは、搬出部に先行基板が存在することに起因して、搬送機構が第1処理および第2処理を施された基板を搬出待機部に搬送する。そして、搬出待機部のいずれかに上記基板が保持されたことをトリガーとして、搬入部において装置外部から後続基板を搬入することを制限する。
これにより、搬送トラブル等によって搬出部から基板を搬出できない搬出不可期間において、装置内の基板が増加することが抑制される。その結果、装置内で後ろ詰め状態が形成されることを防止できる。
本発明の第1の態様、第6の態様、および第7の態様にかかる基板処理では、装置が、少なくとも1枚の基板を保持可能であり搬入部から搬入された基板を一時的に保持する搬入待機部、をさらに有する。そして、臨時モードでは、(a-1) 搬入待機部に基板が存在しない場合で、かつ、第1処理部、第2処理部、および搬出待機部に存在する基板の合計枚数が特定の基準枚数以下の場合には、搬送機構は搬入部から取出した基板を第1処理部に搬送し、(a-2) 搬入待機部に基板が存在しない場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数より大きい場合には、搬送機構は搬入部から取出した基板を搬入待機部に搬送し、(a-3)前記(a-2)の後、搬入待機部に基板が存在する場合には、搬送機構は搬入部から取出した基板を搬入待機部に搬送し、(b-1) 搬入待機部に基板が存在する場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数より大きい場合には、搬送機構は搬入待機部から基板を取出さず、(b-2) 搬入待機部に基板が存在する場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数以下の場合には、搬送機構は搬入待機部から取出した基板を第1処理部に搬送する。
このように、搬入待機条件(上記した(a-1)〜(a-3))が設定されており、該装置内の下流側に存在する基板の合計枚数が基準枚数より大きい場合には、搬入部から取出された基板が搬入待機部へ搬送される。また、上流側取出条件(上記した(b-1),(b-2))が設定されており、該装置内の下流側に存在する基板の合計枚数が基準枚数より大きい場合には、搬入待機部から基板が取出されることはない。これにより、搬出不可期間中に上記基準枚数以上の基板が該装置内の下流側に搬送されることが抑制される。
その結果、第2処理部と搬出待機部とが保持可能枚数の上限まで基板を保持する状態(後ろ詰め状態)となることを防止し、装置内の上流側と下流側とでの基板配置状態のバランスをよく保つことができる。
実施形態に係る基板処理システム1を示す概略上面図である。 制御部60の電気的構成を示すブロック図である。 脱水ベーク装置13の内部構成を示す概略側面図である。 脱水ベーク装置13の内部構成を示す概略上面図である。 脱水ベーク装置13内での1枚の基板における処理フローを示す図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 実施形態にかかる搬送制御の一例を示す側面図である。 変形例にかかる搬送制御例1を示す側面図である。 変形例にかかる搬送制御例1を示す側面図である。 変形例にかかる搬送制御例1を示す側面図である。 変形例にかかる搬送制御例2を示す側面図である。 変形例にかかる搬送制御例2を示す側面図である。 変形例にかかる搬送制御例2を示す側面図である。 変形例にかかる搬送制御例2を示す側面図である。
<1 実施形態>
<1.1 基板処理システム1の構成>
以下、基板処理システム1について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態にかかる基板処理システム1の概略構成を示す上面図である。基板処理システム1は、複数の処理装置を接続して一貫した処理を可能にしたコータ/デベロッパ装置である。
基板処理システム1は、主として、洗浄装置12、脱水ベーク装置13、レジスト塗布装置14、プリベーク装置15、露光装置16、現像装置17、及びポストベーク装置18の各処理装置と、上記した装置群への基板の出入を行うインデクサー部11と、を備えている。
インデクサー部11から露光装置16までの行きラインには、洗浄装置12、脱水ベーク装置13、レジスト塗布装置14、プリベーク装置15等が配置される。露光装置16からインデクサー部11までの帰りラインには、現像装置17、ポストベーク装置18等が配置される。
インデクサー部11には複数の基板を収納するカセットが載置される。インデクサー部11に配されるインデクサーロボットによりカセットから取り出された基板は、まず、洗浄装置12において洗浄される。洗浄装置12での処理を終えた基板は、脱水ベーク装置13に搬送される。脱水ベーク装置13においては、後述する第1処理部HP1〜HP4および第2処理部CP1〜CP3(図3)を用いて基板に対して脱水ベーク処理が行われる。脱水ベーク処理が行われた基板は、次にレジスト塗布装置14に搬送され、レジスト塗布処理が施される。レジスト塗布処理が施された基板は、次にプリベーク装置15に搬送され、加熱処理が施される。加熱処理が施された基板は、次に露光装置16に搬送され、露光処理が施される。
これらの処理を終えた基板は、現像装置17に搬送され、現像処理が行われる。現像処理を終えた基板は、ポストベーク装置18に運ばれ、加熱処理を施される。その後、該基板は、インデクサーロボットによってインデクサー部11に載置される元のカセットに収容される。
また、基板処理システム1は、各処理装置での処理および基板の搬送を制御する制御部60を有する。
制御部60は、図2に示されるように、例えば、CPU61、ROM62、RAM63、記憶装置64等が、バスライン65を介して相互接続された一般的なコンピュータによって構成される。ROM62は基本プログラム等を格納しており、RAM63はCPU61が所定の処理を行う際の作業領域として供される。記憶装置64は、フラッシュメモリ、あるいは、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置によって構成される。
また、制御部60では、入力部66、表示部67、通信部68もバスライン65に接続されている。入力部66は、各種スイッチ、タッチパネル等により構成されており、オペレータから処理レシピ等の各種の入力設定指示を受ける。表示部67は、液晶表示装置、ランプ等により構成されており、CPU61による制御のもと各種の情報を表示する。通信部68は、LAN等を介したデータ通信機能を有する。
また、制御部60には、各ロボットおよび各処理装置が制御対象として接続されている。
制御部60の記憶装置64には、基板処理システム1を構成する各装置の搬送制御についての複数のモードが予め設定されている(設定工程)。制御部60のCPU61が処理プログラムPを実行することによって、上記複数のモードのうちの1つのモードが選択され、該モードによって基板の搬送動作が制御される(実行工程)。また、処理プログラムPは、記録媒体に記憶されていてもよい。この記録媒体を用いれば、制御部60(コンピュータ)に処理プログラムPをインストールすることができる。
<1.2 脱水ベーク装置13における基板の搬送制御>
以下では、各処理装置における基板の搬送制御の一例として、特に脱水ベーク装置13(基板処理装置)の内部における基板の搬送制御について説明する。
図3は、脱水ベーク装置13の構成を概略的に示す側面図である。図4は、脱水ベーク装置13の構成を概略的に示す上面図である。
図3および図4に示すように、脱水ベーク装置13は、脱水ベーク装置13の外部(本実施形態では、洗浄装置12)から脱水ベーク装置13の内部に搬入される基板を保持する搬入部IPと、第1処理を基板に実行する第1処理部HP1〜HP4と、第2処理を基板に実行する第2処理部CP1〜CP3と、基板を脱水ベーク装置13の内部から脱水ベーク装置13の外部(本実施形態では、レジスト塗布装置14)へ搬出する搬出部OPと、を有する。
また、脱水ベーク装置13は、搬送トラブル等により搬出部OPにおいてレジスト塗布装置14へ基板を搬出できない状況が生じた場合に臨時に使用される部分として、搬入部IPから搬入された基板を一時的に保持する搬入待機部INBF1,INBF2と、第2処理部での処理が完了した基板を一時的に保持する搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5と、をさらに有する。
また、脱水ベーク装置13は、上記各部に対して移動可能であり、上記各部から基板を取出すことおよび上記各部に基板を保持させることが可能な搬送ロボットTR(搬送機構)を有する。なお、図3では、搬送ロボットTRの図示を省略している。
搬入部IPは、洗浄装置12側と、脱水ベーク装置13の搬送ロボットTR側と、の両方に基板受渡しのための開口部を有し、その内部に1枚の基板を保持可能な基板保持部である。
搬入部IPの上には、搬入待機部INBF1,INBF2が積層される。搬入待機部INBF1,INBF2はそれぞれ、脱水ベーク装置13の搬送ロボットTR側に基板受渡しのための開口部を有し、その内部に1枚の基板を保持可能な基板保持部である。
第1処理部HP1〜HP4は下からその順に積層される。第1処理部HP1〜HP4はそれぞれ、脱水ベーク装置13の搬送ロボットTR側に基板受渡しのための開口部を有し、その内部に1枚の基板を保持可能な基板保持部である。また、第1処理部HP1〜HP4はそれぞれ、その内部に加熱部を有し、その内部に保持する基板に加熱処理を施すことができる。本実施形態において、第1処理は加熱処理を意味する。第1処理部HP1〜HP4では、基板への第1処理が終了した後は該基板の持続的保持が禁止される。
第2処理部CP1〜CP3は下からその順に積層される。第2処理部CP1〜CP3はそれぞれ、脱水ベーク装置13の搬送ロボットTR側に基板受渡しのための開口部を有し、その内部に1枚の基板を保持可能な基板保持部である。また、第2処理部CP1〜CP3はそれぞれ、その内部に冷却部を有し、その内部に保持する基板に冷却処理を施すことができる。本実施形態において、第2処理は冷却処理を意味する。第2処理部CP1〜CP3では、基板への第2処理の終了後も該基板(処理済み基板)の持続的保持が許容される。本実施形態では、後記する搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5で処理済み基板を保持することよりも第2処理部CP1〜CP3で処理済み基板を保持することが優先される。したがって、第2処理部CP1〜CP3の基板保持枚数が上限枚数(本実施形態では3枚)に達するまでの期間は、後記する搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5で基板が保持されることはない。
第2処理部CP1〜CP3の上には、搬出部OPが積層される。搬出部OPは、レジスト塗布装置14側と、脱水ベーク装置13の搬送ロボットTR側と、の両方に基板受渡しのための開口部を有し、その内部に1枚の基板を保持可能な基板保持部である。
搬送ロボットTRは、上記各部に対して移動可能であり、上記各部から基板を取出すことおよび上記各部に基板を保持させることが可能な搬送機構である。搬送ロボットTRは、それぞれ独立して駆動可能な2つの基板保持ハンド(基板保持機構)を有する。このため、搬送ロボットTRが一方の基板保持ハンドに基板を保持し他方の基板保持ハンドが空の状態で基板保持部(例えば、第1処理部HP1)にアクセスした場合、上記他方の基板保持ハンドで該基板保持部から基板を取出した後、上記一方の基板保持ハンドで該基板保持部に基板を保持させることで、基板保持部と搬送ロボットTRとの間で基板の受渡し動作(交換動作)を行うことができる。
図5は、1枚の基板についての脱水ベーク装置13内での処理フローを示す図である。
制御部60には、脱水ベーク装置13の搬送モードとして、複数のモードのうちのデフォルトモードとして設定される通常モードと、所定の条件が満足されたときに例外的ないしは臨時的に選択される臨時モードと、が設定されている。制御部60には上記2つのモードとは異なるモードがさらに追加設定されていて、当該追加モードも選択可能とされていても構わないが、本実施形態では、特に上記2つのモードのみを設定している場合について説明する。
<1.2.1 通常モード>
通常モードでは、脱水ベーク装置13に搬入される各基板について、図5に示すステップST1〜ST10の工程が実行される。
なお、ステップST2,ST9の分岐において、通常モードではいずれもNoに分岐する。他方、後述する臨時モードではステップST2,ST9の分岐においてYesに分岐する場合とNoに分岐する場合との両方が存在する。このため、臨時モードについて後述する際にステップST2,ST9の分岐の詳細も併せて説明することとし、<1.2.1 通常モード>ではステップST2,9についての説明を省略する。
まず、洗浄装置12から搬入部IPに搬入された基板を搬送ロボットTRが取出す(ステップST1)。
搬送ロボットTRは、該基板を第1処理部HP1〜HP4のいずれか1つ(例えば、第1処理部HP1)まで搬送し、該基板を第1処理部HP1に保持させる(ステップST3)。そして、該基板は第1処理である加熱処理を施される(ステップST4)。既述の通り、第1処理部HP1では加熱処理が終了した基板の持続的保持が禁止される。このため、加熱処理が終了するとすみやかに、搬送ロボットTRが該基板を第1処理部HP1から取出す(ステップST5)。
搬送ロボットTRは、該基板を第2処理部CP1〜CP3のいずれか1つ(例えば、第2処理部CP1)まで搬送し、該基板を第2処理部CP1に保持させる(ステップST6)。そして、該基板は第2処理である冷却処理を施される(ステップST7)。既述の通り、第2処理部CP1では冷却処理が終了した基板の持続的保持が許容される。このため、搬送ロボットTRは所望のタイミングで該基板を第2処理部CP1から取出すことができる(ステップST8)。
搬送ロボットTRは、該基板を搬出部OPまで搬送し、該基板を搬出部OPに保持させる(ステップST10)。その後、該基板は、搬出部OPからレジスト塗布装置14に搬出される。
図6〜図10は、脱水ベーク装置13の内部における通常モードの基板搬送の一例を示す図である。なお、図中の基板W1〜W8における数字部分は、脱水ベーク装置13内に搬入された基板の順序に対応する。脱水ベーク装置13内に搬入された各基板は、搬入された順序に沿って、第1処理および第2処理を施され、搬出部OPから搬出される。
図6においては、基板W1が搬出部OPに保持され、基板W2〜W4がそれぞれ第2処理部CP1〜CP3に保持され、基板W5,W6がそれぞれ第1処理部HP1,HP2に保持され、基板W7が搬入部IPに保持されている。また、この時点において搬送ロボットTRの2つの基板保持ハンドは両方とも空の状態である。
以下、図6〜図10を参照しつつ通常モードの基板搬送の一例について詳述する。
搬送ロボットTRは、基板W7を搬入部IPから取出し(図7)、基板W7を第1処理部HP1まで搬送する。そして、搬送ロボットTRは、第1処理を完了し第1処理部HP1に保持されている基板W5と、基板保持ハンドで保持する基板W7とを交換する。すなわち、空の基板保持ハンドで第1処理部HP1から基板W5を取出した後、基板W7を保持する他方の基板保持ハンドから第1処理部HP1に基板W7を渡す(図8)。第1処理部HP1に保持された基板W7は、第1処理部HP1にて第1処理(加熱処理)を実行される。
次に、搬送ロボットTRは、基板W5を第2処理部CP1まで搬送する。そして、搬送ロボットTRは、第2処理を完了し第2処理部CP1に保持されている基板W2と、基板保持ハンドで保持する基板W5とを交換する。すなわち、空の基板保持ハンドで第2処理部CP1から基板W2を取出した後、基板W5を保持する他方の基板保持ハンドから第2処理部CP1に基板W5を渡す(図9)。第2処理部CP1に保持された基板W5は、第2処理部CP1にて第2処理(冷却処理)を実行される。
また、図9に示すように、搬入部IPが空のタイミングで、洗浄装置12から搬入部IPに新たな基板W8が搬入される。また、図9に示すように、第1処理および第2処理を完了した基板W1が搬出部OPに保持されているタイミングで、搬出部OPからレジスト塗布装置14へと基板W1が搬出される。
搬送ロボットTRは、基板W2を搬出部OPまで搬送し、基板W2を搬出部OPに保持させる(図10)。
図10で示す脱水ベーク装置13内の基板配置は、図6で示す脱水ベーク装置13内の基板配置と同様である。通常モードでは、この後も、図6〜図10で説明した動作が繰り返される。その結果、洗浄装置12から搬入部IPに搬入された基板に対して、脱水ベーク処理(第1処理および第2処理)を施し、処理後の基板をレジスト塗布装置14に搬出することができる。
<1.2.2 臨時モード>
しかしながら、例えば脱水ベーク装置13よりも下流側の装置での搬送トラブル等により、搬出部OPにおいてレジスト塗布装置14へ基板を搬出できない状況が生じる場合がある。このような場合には、一定期間、臨時モード(図12〜図25)が実行される。そして、上記搬送トラブルの解決等により通常モードを再開可能になった場合は、再び通常モードが実行される。このように、臨時モードは、通常モードと通常モードとの間に実行されるモードである。
したがって、以下では、通常モードから臨時モードへの切り替え、臨時モードにおける基板搬送、および、臨時モードから通常モードへの切り替え、のそれぞれについて図12〜図25を参照しつつ説明する。
また、通常モードについての上記した際に説明を省略した箇所(図5のステップST2,ST9,ST11〜14)についても以下で詳述する。
<通常モードから臨時モードへの切り替え>
以下、図5、図11、および図12を参照しつつ、通常モードから臨時モードへ切り替えられる際の基板搬送の一例を説明する。
図11は、図8の次の時点を示す図であり、図9に対応する。図11では搬出部OPに保持される基板W1がレジスト塗布装置14へと搬出されておらず、この点で図11と図9とは異なる。
搬送ロボットTRは、搬出待機条件が成立となる場合には基板W2を搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5のいずれかに搬送し、搬出待機条件が不成立となる場合には基板W2を搬出部OPに搬送する(ステップST9)。
搬出待機条件の設定は種々可能である。例えば、本実施形態では、下記の(a-1)〜(a-3)のように搬出待機条件が設定されている。なお、上記した通常モードでは(a-1)が実行されている。
(a-1) 搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5のいずれにも基板が存在しない場合で、かつ、搬送ロボットTRが第2処理部CP1〜CP3から基板を取出してから所定時間経過後に搬出部OPに先行基板が存在しない場合には、搬出待機条件が不成立となる。この結果、搬送ロボットTRは第2処理部CP1〜CP3から取出した基板を搬出部OPに搬送する。
(a-2) 搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5のいずれにも基板が存在しない場合で、かつ、搬送ロボットTRが第2処理部CP1〜CP3から基板を取出してから所定時間経過後に搬出部OPに先行基板が存在する場合には、搬出待機条件が成立となる。この結果、搬送ロボットTRは第2処理部CP1〜CP3から取出した基板を搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5のいずれかに搬送する。
(a-3)上記(a-2)の後、搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5のいずれかに基板が存在する場合には、搬出待機条件が成立する。この結果、搬送ロボットTRは第2処理部CP1〜CP3から取出した基板を搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5のいずれかに搬送する。
図11では、搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5のいずれにも基板が存在せず、かつ、搬送ロボットTRが第2処理部CP1から基板W2を取出してから所定時間経過後に搬出部OPに先行基板W1が存在する。このため、上記(a-2)により搬出待機条件が成立する(ステップST9でYesに分岐する)。
ステップST9でYesに分岐することにより、制御部60によって実行される搬送モードが通常モードから臨時モードへ切り替えられる。
臨時モードでは、まず、搬送ロボットTRが、基板W2を搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5のいずれか(例えば、搬出待機部OUTBF1)まで搬送し、該基板W2を搬出待機部OUTBF1に保持させる(ステップST13、図12)。
ここで、下流側取出条件が成立となる場合には搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5のいずれかに保持される基板が該搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5から取出され、下流側取出条件が不成立となる場合には上記基板が上記搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5に保持されたままとなる(ステップST14)。
下流側取出条件の設定は種々可能である。例えば、本実施形態では、下記の(b-1),(b-2)のように下流側取出条件が設定されている。
(b-1) 搬出部OPに基板が存在する場合には、下流側取出条件が不成立となる。この結果、搬送ロボットTRは搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5から基板を取出さない。
(b-2) 搬出部OPに基板が存在しない場合には、下流側取出条件が成立する。この結果、搬送ロボットTRは搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5から取出した基板を搬出部OPに搬送する。
図12では、搬出部OPに基板W1が存在する。このため、上記(b-1)により下流側取出条件が不成立となる(ステップST14でNoに分岐する)。したがって、搬送ロボットTRは、搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5から基板を取出さない。
また、制御部60は、搬出待機部OUTBF1に基板が保持されたことをトリガーとして、搬入部IPにおいて洗浄装置12からの後続基板の搬入を制限する。
ここで、「制限」とは、「脱水ベーク装置13より上流側に位置する装置において払出必須の基板(上流側に位置する装置において待機させることができない基板)が存在する場合には該基板を搬入するが、そのような払出必須の基板がない場合には搬入を停止すること」を意味するものである。このように、「制限」とは、必ずしも即座に搬入を停止することを意味するものではない。したがって、制限後においても数枚の基板(払出必須の基板)が洗浄装置12から搬入部IPに搬入される場合がある。
<臨時モードにおける基板搬送>
基板W2が搬出待機部OUTBF1に保持され(図12)、臨時モードが開始されると、搬送ロボットTRは搬入部IPから基板W8を取出す(図13)。
取出された基板W8は、搬入待機条件が成立となる場合には搬入待機部INBF1,INBF2のいずれかに搬送され、搬入待機条件が不成立となる場合には第1処理部HP1〜HP4のいずれかに搬送される(ステップST2)。
搬入待機条件の設定は種々可能である。例えば、本実施形態では、下記の(c-1)〜(c-3)のように搬入待機条件が設定されている。上記した通常モードでは(c-1)が実行されている。
(c-1) 搬入待機部INBF1,INBF2のいずれにも基板が存在しない場合で、かつ、第1処理部HP1〜HP4、第2処理部CP1〜CP3、および搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5に存在する基板の合計枚数が特定の基準枚数以下(例えば、5枚以下)の場合には、搬入待機条件が不成立となる。この結果、搬送ロボットTRは搬入部IPから取出した基板を第1処理部HP1〜HP4のいずれかに搬送する。
(c-2) 搬入待機部INBF1,INBF2のいずれにも基板が存在しない場合で、かつ、上記合計枚数が上記基準枚数より大きい場合には、搬入待機条件が成立する。この結果、搬送ロボットTRは搬入部IPから取出した基板を搬入待機部INBF1,INBF2のいずれかに搬送する。
(c-3)上記(c-2)の後、搬入待機部INBF1,INBF2のいずれかに基板が存在する場合には、搬入待機条件が成立する。この結果、搬送ロボットTRは搬入部IPから取出した基板を搬入待機部INBF1,INBF2のいずれかのうち基板が存在しない方の搬入待機部に搬送する。
図13では、搬入待機部INBF1,INBF2のいずれにも基板が存在せず、かつ、上記合計枚数が7枚であり特定の基準枚数(5枚)より大きい。このため、上記(c-2)により搬入待機条件が成立する(ステップST2でYesに分岐する)。
搬送ロボットTRは、搬入部IPから取出した基板W8を搬入待機部INBF1,INBF2のいずれか(例えば、搬入待機部INBF1)まで搬送し、該基板W8を搬入待機部INBF1に保持させる(ステップST11、図14)。
ここで、上流側取出条件が成立となる場合には搬入待機部INBF1,INBF2のいずれかに保持される基板が該搬入待機部INBF1,INBF2から取出され、上流側取出条件が不成立となる場合には上記基板が上記搬入待機部INBF1,INBF2に保持されたままとなる(ステップST12)。
上流側取出条件の設定は種々可能である。例えば、本実施形態では、下記の(d-1),(d-2)のように上流側取出条件が設定されている。
(d-1) 上記合計枚数が上記基準枚数より大きい場合には、上流側取出条件が不成立となる。この結果、搬送ロボットTRは搬入待機部INBF1,INBF2から基板を取出さない。
(d-2) 上記合計枚数が上記基準枚数以下の場合には、上流側取出条件が成立する。この結果、搬送ロボットTRは搬入待機部INBF1,INBF2から取出した基板を第1処理部HP1〜HP4のいずれかに搬送する。
図14では、上記合計枚数が7枚であり特定の基準枚数(5枚)より大きい。このため、上記(d-1)により上流側取出条件が不成立となる(ステップST12でNoに分岐する)。
この結果、搬送ロボットTRは、搬入待機部INBF1,INBF2から基板を取出さず、第1処理部HP2まで移動する。そして、第1処理部HP2から基板W6を取出す(図15)。
搬送ロボットTRは、基板W6を第2処理部CP2まで搬送する。そして、搬送ロボットTRは、第2処理を完了し第2処理部CP2に保持されている基板W3と、基板保持ハンドで保持する基板W6とを交換する(図16)。
図16では、搬出待機部OUTBF1に基板W2が存在する。このため、上記(a-3)により搬出待機条件が成立する(ステップST9でYesに分岐する)。
搬送ロボットTRは、基板W2を搬出待機部OUTBF2まで搬送し、該基板W2を搬出待機部OUTBF2に保持させる(ステップST13、図17)。
図17では、搬出部OPに基板W1が存在する。このため、上記(b-1)により下流側取出条件が不成立となる(ステップST14でNoに分岐する)。したがって、搬送ロボットTRは、搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5から基板を取出さない。
また、図17に示すように、搬入部IPが空のタイミングで、洗浄装置12から搬入部IPに新たな基板W9が搬入される。この基板W9は、臨時モードにおいて搬入が制限されていてもなお脱水ベーク装置13に搬入される基板であり、上記した「払出必須の基板」に相当する。以下では、この「払出必須の基板」が基板W9のみである場合について説明する。したがって、後述する図18〜図24の期間中は、搬入部IPへの新たな基板の搬入が停止される。
図18は、図17の基板配置状態から図13〜図17と同様の搬送動作をした場合の基板配置状態を示す図である。具体的には、搬送ロボットTRは、図17の基板配置状態から、基板W9を搬入部IPから搬入待機部INBF2に搬送し、基板W7を第1処理部HP1から第2処理部CP3に搬送し、基板W4を第2処理部CP3から搬出待機部OUTBF3に搬送する。
これにより、加熱処理の終了後に基板の持続的保持が禁止される第1処理部HP1〜HP4に存在していた基板を全て、第2処理部CP1〜CP3或いは搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5に退避させることが完了する。また、後続基板の搬入部IPへの搬入は停止されており、上流側取出条件および下流側取出条件は不成立となっている。このため、脱水ベーク装置13内での基板搬送は一旦停止され、搬出部OPによる基板搬出が再開されるまでの期間は図18に示す基板配置状態が維持される。
以下では、図19のタイミングで、搬出部OPからレジスト塗布装置14への基板搬出を再開可能になった場合について説明する。これにより基板W1が搬出部OPからレジスト塗布装置14に搬出される。
搬出部OPに基板が存在しなくなると、上記(b-2)により下流側取出条件が成立となる(ステップST14でYesに分岐する)。したがって、搬送ロボットTRは、搬出待機部OUTBF1から基板W2を取出し(図19)、該基板W2を搬出部OPまで搬送する(図20)。
そして、基板W2が搬出部OPからレジスト塗布装置14に搬出される(図21)。
図21では、上流側取出条件における上記合計枚数が5枚であり特定の基準枚数(5枚)以下となる。このため、上記(d-2)により上流側取出条件が成立となる(ステップST12でYesに分岐する)。
この結果、搬送ロボットTRは、搬入待機部INBF1から基板W8を取出し(図21)、該基板W8を第1処理部HP1まで搬送する(図22)。
図22では、搬出部OPに基板が存在しない。このため、上記(b-2)により下流側取出条件が成立となる(ステップST14でYesに分岐する)。したがって、搬送ロボットTRは、搬出待機部OUTBF2から基板W3を取出し(図23)、該基板W3を搬出部OPまで搬送する(図24)。
図25は、図24の基板配置状態から図21〜図24と同様の搬送動作をした場合の基板配置状態を示す図である。具体的には、搬出部OPから基板W3が搬出される。また、搬送ロボットTRは、図24の基板配置状態から、基板W9を搬入待機部INBF2から第1処理部HP2に搬送し、基板W4を搬出待機部OUTBF3から搬出部OPに搬送する。これにより、搬入待機部INBF1,INBF2および搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5のいずれにも基板Wが存在しない状態となる。
<臨時モードから通常モードへの切り替え>
このように、搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5に一時的に保持されていた基板が搬出部OPへと搬送されることにより搬出待機部搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5に基板が存在しなくなったことをトリガーとして、搬入部IPにおいて洗浄装置12からの基板搬入を再開する(言い換えると、基板搬入の上記制限を解除する)。その結果、搬入部IPに基板W10が搬入される。
図25は図6と同様の基板配置状態であるので、以降は再び通常モードの搬送動作が実行される。
<1.3 臨時モードによる搬送制御の効果>
臨時モードによる搬送制御の効果について説明する。以下では、上記した臨時モードが実行される期間(図12〜図25)のうち、搬出部OPから基板搬出を行えない期間(図12〜図18)を特に「搬出不可期間」と呼び、搬出部OPから基板搬出を行える期間(図18〜図25)を特に「復旧期間」と呼ぶ。
本実施形態の臨時モードでは、搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5のいずれかに基板が保持されたことをトリガーとして、搬入部IPにおいて洗浄装置12からの後続基板の搬入を制限する。これにより、脱水ベーク装置13内の基板が増加することが抑制される。
また、搬入待機条件が設定されており、脱水ベーク装置13の下流側に存在する基板の合計枚数が特定の基準枚数より大きい場合には、搬入部IPから取出された基板が搬入待機部INBF1,INBF2へ搬送される。また、上流側取出条件が設定されており、脱水ベーク装置13の下流側に存在する基板の合計枚数が特定の基準枚数より大きい場合には、搬入待機部INBF1,INBF2から基板が取出されることはない。これにより、搬出不可期間中に上記基準枚数以上の基板が脱水ベーク装置13の下流側に搬送されることが抑制される。
このように、本実施形態では、搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5を「処理済み基板を可能な限り多く保持する保持部」として使用するのではなく「処理済み基板を特定の枚数まで保持する保持部」として使用する。例えば、図18では、基板W8,W9を、搬出待機部OUTBF4,OUTBF5で保持するのではなく、搬入待機部INBF1,INBF2で保持している。
その結果、第2処理部CP1〜CP3と搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5とが保持可能枚数の上限まで基板を保持する状態(後ろ詰め状態)となることを防止し、脱水ベーク装置13内の上流側と下流側とでの基板配置状態をバランスよく保つことができる。
搬出不可期間中に基板配置が後ろ詰め状態となった場合、復旧期間の序盤において搬送ロボットTRが後ろ詰め状態を解消する目的で主として装置下流側での搬送動作をすることとなり、該序盤は装置上流側での搬送動作(例えば、搬入部IPから新たな基板を取出す動作)をすることが遅れる。このため、後ろ詰め状態を形成する搬送制御では、搬出不可期間中に装置内に存在した基板については早く次工程に搬出できる一方で、復旧期間に装置内に搬入された基板については次工程への搬出が遅れ全体としてのスループットが低下することになる。
本実施形態では、後ろ詰め状態となることを防止しつつ装置内の上流側と下流側とでの基板配置状態のバランスを保つよう搬送制御することで、搬送ロボットTRが装置全体に渡ってバランスよく移動する搬送動作を行うことができ、全体としてのスループットが向上する。
<2 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
<2.1 変形例にかかる臨時モードの搬送制御例1>
図26は、上記実施形態の図20の次の時点を示す図である。図26では搬出部OPに保持される基板W2がレジスト塗布装置14へと搬出されておらず、この点で図21とは異なる。また、以下では、基板W9だけでなく基板W10も上記した払出必須の基板である場合について説明する。
搬送ロボットTRは、基板W8を第1処理部HP1まで搬送する。また、搬入部IPに基板W10が搬入される(図27)。
図28は、図27の基板配置状態から図13〜図17と同様の搬送動作をした場合の基板配置状態を示す図である。具体的には、搬送ロボットTRは、図27の基板配置状態から、基板W10を搬入部IPから搬入待機部INBF1に搬送し、基板W8を第1処理部HP1から第2処理部CP1に搬送し、基板W5を第2処理部CP1から搬出待機部OUTBF1に搬送する。
これにより、加熱処理の終了後に基板の持続的保持が禁止される第1処理部HP1〜HP4に存在していた基板を全て、第2処理部CP1〜CP3或いは搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5に退避させることが完了する。また、後続基板の搬入部IPへの搬入は停止されており、上流側取出条件および下流側取出条件は不成立となっている。このため、脱水ベーク装置13内での基板搬送は一旦停止され、搬出部OPによる基板搬出が再開されるまでの期間は図28に示す基板配置状態が維持される。
<2.2 変形例にかかる臨時モードの搬送制御例2>
図29は、上記実施形態の図24の次の時点を示す図である。図29では搬出部OPに保持される基板W3がレジスト塗布装置14へと搬出されていない。また、以下では、基板W9だけでなく基板W10,W11も上記した払出必須の基板である場合について説明する。
搬送ロボットTRは、基板W9を第1処理部HP2まで搬送する。また、搬入部IPに基板W10が搬入される(図30)。
図31は、図30の基板配置状態から図13〜図17と同様の搬送動作をした場合の基板配置状態を示す図である。具体的には、搬送ロボットTRは、図30の基板配置状態から、基板W10を搬入部IPから搬入待機部INBF1に搬送し、基板W8を第1処理部HP1から第2処理部CP1に搬送し、基板W5を第2処理部CP1から搬出待機部OUTBF1に搬送する。
また、図30から図31までの期間に、搬入部IPに基板W11が搬入される(図31)。
図32は、図31の基板配置状態から図13〜図17と同様の搬送動作をした場合の基板配置状態を示す図である。具体的には、搬送ロボットTRは、図31の基板配置状態から、基板W11を搬入部IPから搬入待機部INBF2に搬送し、基板W9を第1処理部HP2から第2処理部CP2に搬送し、基板W6を第2処理部CP2から搬出待機部OUTBF2に搬送する。
これにより、加熱処理の終了後に基板の持続的保持が禁止される第1処理部HP1〜HP4に存在していた基板を全て、第2処理部CP1〜CP3或いは搬出待機部OUTBF1〜OUTBF5に退避させることが完了する。また、後続基板の搬入部IPへの搬入は停止されており、上流側取出条件および下流側取出条件は不成立となっている。このため、脱水ベーク装置13内での基板搬送は一旦停止され、搬出部OPによる基板搬出が再開されるまでの期間は図32に示す基板配置状態が維持される。
<2.3 その他の変形例>
上記実施形態では脱水ベーク装置13を例に本発明の搬送制御について説明したが、本発明の搬送制御は他の種々の装置に適用可能である。
また、上記実施形態では、脱水ベーク装置13に搬入待機部INBF1,INBF2が設けられる場合について説明したが、搬入待機部は必須の構成ではない。搬入待機部INBF1,INBF2の主たる役割は、臨時モードにおいて上流側装置から払出され脱水ベーク装置13内に搬入される基板(払出必須の基板)を一時的に保持することである。このため、上流側装置に十分な基板待機部が設けられてあり臨時モードにおいて上流側装置から払出される基板がない場合などは、脱水ベーク装置13内に搬入待機部を設けなくてもよい。逆に、上流側装置における払出必須の基板が多い場合(例えば、3つ以上)には、これに対応して搬入待機部の数も3つ以上で構成されることが望ましい。
また、上記実施形態での各部の配置関係は一例に過ぎない。例えば、第1処理部HP1〜HP4の上方に第2処理部CP1〜CP3が配されるような構成であっても構わない。また、上記実施形態で説明した搬送制御例も一例に過ぎない。例えば、図21,図22では搬送ロボットTRが搬入待機部INBF1から取出した基板W8を第1処理部HP1まで搬送する態様を説明しているが、これに限られるものではない。例えば、このタイミングで搬送ロボットTRが基板W8を第1処理部HP4まで搬送してもよい。
また、上記実施形態では、脱水ベーク装置13において、搬入部として1枚の基板を保持可能であり、搬入待機部として2枚の基板を保持可能であり、第1処理部として4枚の基板を保持可能であり、第2処理部として3枚の基板を保持可能であり、搬出待機部として5枚の基板を保持可能であり、搬出部として1枚の基板を保持可能な場合について説明したが、これに限られるものではない。上記各部は、それぞれ少なくとも1枚の基板を保持可能であればよい。
この場合、搬出待機部の保持可能枚数は、第1処理部の保持可能枚数より大きければ望ましい。搬出待機部の主たる役割は臨時モードを開始した際に第1処理部に保持されている基板を一時的に保持することだからである。
搬入待機条件、搬出待機条件、上流側取出条件、および下流側取出条件についても、上記実施形態で説明した各条件に限らず適宜に設定可能である。例えば、上記基準枚数も上記実施形態で説明した枚数(5枚)に限られるものではなく、適宜設定可能である。
なお、少なくとも1枚の基板を保持可能な搬入部と、少なくとも1枚の基板を保持可能な第1処理部と、少なくとも1枚の基板を保持可能な第2処理部と、少なくとも1枚の基板を保持可能な搬出待機部と、1枚の基板を保持可能な搬出部と、基板保持ハンドを2つ備える1つの搬送ロボットTRと、を有する装置においては、第1処理部の保持可能枚数をa、第2処理部の保持可能枚数をb、搬出待機部の保持可能枚数をcとした場合、上記基準枚数が(b+c+1−a)枚となれば望ましい。以下、(b+c+1−a)という数式の導出について説明する。また、以下では、第1処理部、第2処理部、および、搬出待機部を合わせて、装置の「下流部分」と呼ぶ。
第1処理部の数aについては、この数aを増加させた場合でも、必ずしも下流部分に受け入れることができる基板数が増加するとは限らない。なぜなら、第1処理を完了した基板はただちに他のポジションに移動される必要があり、第1処理部の数aと比較して第2処理部の数bや搬出待機部の数cが少ない場合には上記他のポジションを確保できないことになるためである。
これに対して、第2処理部の数bや搬出待機部の数cの増加は、下流部分で受け入れることができる基板数の増加に直結し、基準枚数の増加に寄与する。
つまり、基準枚数を増加させるファクタは、a,b,cの個々の値ではなく、第2処理部の数bと搬出待機部の数cとの和(b+c)と第1処理部の数aとの差(b+c−a)である。(b+c−a)が大きいほど、搬入部や搬入待機部から搬送される基板を装置の下流部分で受け入れる余地が増えることになるためである。
したがって、基準枚数は、(b+c−a+K)で表現されることが望ましい(ただし、Kは定数)。この定数Kの値は、搬送ロボットにおける基板保持ハンドの数、搬送ロボットの台数、搬出部の数、等の種々の条件によって決定されるものである。そして、少なくとも1枚の基板を保持可能な搬入部と、少なくとも1枚の基板を保持可能な第1処理部と、少なくとも1枚の基板を保持可能な第2処理部と、少なくとも1枚の基板を保持可能な搬出待機部と、1枚の基板を保持可能な搬出部と、基板保持ハンドを2つ備える1つの搬送ロボットTRと、を有する装置においては、基準枚数が(b+c+1−a)枚となれば望ましいという結果が、a,b,cのそれぞれの変数を種々変更して搬送制御を行うシミュレーションによって得られた。上記実施形態の場合はa=4,b=5,c=3であり、(b+c+1−a)=5となるので、上記実施形態で示した基準枚数(5枚)は好適な実施形態である。
また、上記実施形態では、第1処理が基板に対する加熱処理であり、第2処理が基板に対する冷却処理である場合について説明したがこれに限られるものではない。第1処理が基板に対する薬液処理で、第2処理が基板に付着する薬液を除去する洗浄処理であっても構わない。
また、上記実施形態では、第1処理部HP1〜HP4のいずれもが同様の加熱処理を行う場合について説明したが、これに限られるものではない。第1処理部が基板への処理内容が異なる複数の単位第1処理部(例えば、異なる温度で加熱処理を行う複数の単位第1処理部)を有する構成であってもよい。単位第1処理部のそれぞれは、少なくとも1枚の基板を保持可能であり、処理終了後は前記基板を保持することができない処理部である。この場合、複数の単位第1処理部の全てについて順次に基板が処理されることで、該基板についての第1処理部での処理が完了する。
以上、実施形態およびその変形例に係る基板処理装置について説明したが、これらは本発明に好ましい実施形態の例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。本発明は、その発明の範囲内において、各実施形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 基板処理システム
11 インデクサー部
12 洗浄装置
13 脱水ベーク装置
14 レジスト塗布装置
15 プリベーク装置
16 露光装置
17 現像装置
18 ポストベーク装置
CP1〜CP3 第2処理部
HP1〜HP4 第1処理部
INBF1,INBF2 搬入待機部
IP 搬入部
OUTBF1〜OUTBF5 搬出待機部
OP 搬出部
TR 搬送ロボット
W1〜W11 基板

Claims (7)

  1. 基板処理装置であって、
    少なくとも1枚の基板を保持可能であり、前記装置の外部から前記装置の内部に搬入される基板を保持する搬入部と、
    少なくとも1枚の基板を保持可能であり、第1処理を前記基板に実行するとともに、前記第1処理が終了した後は前記基板の持続的保持が禁止される第1処理部と、
    少なくとも1枚の基板を保持可能であり、第2処理を前記基板に実行するとともに、前記第2処理の終了後も前記基板の持続的保持が許容される第2処理部と、
    少なくとも1枚の基板を保持可能であり、前記基板を前記装置の内部から前記装置の外部へ搬出する搬出部と、
    少なくとも1枚の基板を保持可能であり、前記第2処理部での処理が完了した基板を一時的に保持する搬出待機部と、
    前記各部に対して移動可能であり、前記各部から基板を取出すことおよび前記各部に基板を保持させることが可能な少なくとも1つの搬送機構と、
    複数の搬送モードが予め設定されており、前記複数の搬送モードのうちの1つを選択して、選択された1つの搬送モードに従って前記搬送機構の動作を制御する制御部と、
    少なくとも1枚の基板を保持可能であり、前記搬入部から搬入された基板を一時的に保持する搬入待機部と、
    を有し、
    前記複数の搬送モードは、
    (A)前記搬送機構が、前記装置の外部から前記搬入部に搬入された基板を、前記第1処理部、前記第2処理部、前記搬出部の順に搬送する通常モードと、
    (B)前記搬送機構が、前記装置の外部から前記搬入部に搬入された基板を、前記第1処理部、前記第2処理部、の順に搬送した後、前記搬出部に前記基板に先行する先行基板が存在することに起因して前記搬送機構が前記基板を前記搬出待機部に搬送し、
    前記搬出待機部に前記基板が保持されたことをトリガーとして、前記搬入部において前記装置の外部から前記基板に後続する後続基板を搬入することを制限し、
    前記搬出部に存在していた前記先行基板が前記装置の外部へと搬出され、前記搬出待機部に一時的に保持されていた前記基板が前記搬出部へと搬送されることにより前記搬出待機部に基板が存在しなくなったことをトリガーとして、前記搬入部において前記装置の外部から基板の搬入を再開する、臨時モードと、
    を備え
    前記搬送機構は、前記搬入待機部に対して移動可能であり、前記搬入待機部から基板を取出すこと、および前記搬入待機部に基板を保持させることが可能であり、
    前記臨時モードでは、
    (a-1) 前記搬入待機部に基板が存在しない場合で、かつ、前記第1処理部、前記第2処理部、および前記搬出待機部に存在する基板の合計枚数が特定の基準枚数以下の場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記第1処理部に搬送し、
    (a-2) 前記搬入待機部に基板が存在しない場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数より大きい場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記搬入待機部に搬送し、
    (a-3) 前記(a-2)の後、前記搬入待機部に基板が存在する場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記搬入待機部に搬送し、
    (b-1) 前記搬入待機部に基板が存在する場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数より大きい場合には、前記搬送機構は前記搬入待機部から基板を取出さず、
    (b-2) 前記搬入待機部に基板が存在する場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数以下の場合には、前記搬送機構は前記搬入待機部から取出した基板を前記第1処理部に搬送し、
    前記搬送機構は1つであり、該搬送機構は基板を保持可能な基板保持機構を2つ有し、
    前記搬出部では1枚の基板を保持可能であり、
    前記第1処理部の保持可能枚数をa、前記第2処理部の保持可能枚数をb、前記搬出待機部の保持可能枚数をcとした場合、
    前記基準枚数は、(b+c+1−a)枚となることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項に記載の基板処理装置であって、
    前記搬出待機部の保持可能枚数は、前記第1処理部の保持可能枚数より大きいことを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第1処理とは前記基板に対する加熱処理であり、前記第2処理とは前記基板に対する冷却処理であることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第1処理とは前記基板に対する薬液処理であり、前記第2処理とは前記基板に付着する薬液を除去する洗浄処理であることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記第1処理部は、基板への処理内容が異なる複数の単位第1処理部を有し、
    前記単位第1処理部のそれぞれが、少なくとも1枚の基板を保持可能であり、処理終了後は前記基板の持続的保持が禁止される処理部であり、
    前記複数の単位第1処理部の全てについて順次に前記基板が処理されることで、前記基板についての前記第1処理部での処理が完了することを特徴とする基板処理装置。
  6. コンピュータにインストールされて実行されることにより、前記コンピュータを請求項1ないし請求項のいずれかに記載の基板処理装置の前記制御部として機能させるプログラム。
  7. 少なくとも1枚の基板を保持可能であり装置の内部に搬入される基板を保持する搬入部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり前記基板に処理を行う処理部であって処理終了後は前記基板の持続的保持が禁止される第1処理部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり前記基板に処理を行う処理部であって処理終了後も前記基板の持続的保持が許容される第2処理部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり前記基板を前記装置の内部から前記装置の外部へ搬出する搬出部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり前記第2処理部での処理が完了した基板を一時的に保持する搬出待機部と、前記各部に対して移動可能であり前記各部から基板を取出すことおよび前記各部に基板を保持させることが可能な少なくとも1つの搬送機構と、前記搬送機構の動作を制御する制御部と、少なくとも1枚の基板を保持可能であり、前記搬入部から搬入された基板を一時的に保持可能な搬入待機部と、
    を使用して基板を搬送しつつ順次に処理を行う基板処理方法であって、
    前記制御部に複数の搬送モードを予め設定する設定工程と、
    前記複数の基板のそれぞれについて、前記制御部の前記複数の搬送モードのうちの1つを選択して基板の搬送を実行させる実行工程と、
    を備え、
    前記複数の搬送モードは、
    (A)前記搬送機構が、前記装置の外部から前記搬入部に搬入された基板を、前記第1処理部、前記第2処理部、前記搬出部の順に搬送する通常モードと、
    (B)前記搬送機構が、前記装置の外部から前記搬入部に搬入された基板を、前記第1処理部、前記第2処理部、の順に搬送した後、前記搬出部に前記基板に先行する先行基板が存在することに起因して前記搬送機構が前記基板を前記搬出待機部に搬送し、
    前記搬出待機部に前記基板が保持されたことをトリガーとして、前記搬入部において前記装置の外部から前記基板に後続する後続基板を搬入することを制限し、
    前記搬出部に存在していた前記先行基板が前記装置の外部へと搬出され、前記搬出待機部に一時的に保持されていた前記基板が前記搬出部へと搬送されることにより前記搬出待機部に基板が存在しなくなったことをトリガーとして、前記搬入部において前記装置の外部からの基板搬入を再開する、臨時モードと、
    を備え
    前記搬送機構は、前記搬入待機部に対して移動可能であり、前記搬入待機部から基板を取出すこと、および前記搬入待機部に基板を保持させることが可能であり、
    前記臨時モードでは、
    (a-1) 前記搬入待機部に基板が存在しない場合で、かつ、前記第1処理部、第2処理部、および搬出待機部に存在する基板の合計枚数が特定の基準枚数以下の場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記第1処理部に搬送し、
    (a-2) 前記搬入待機部に基板が存在しない場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数より大きい場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記搬入待機部に搬送し、
    (a-3) 前記(a-2)の後、前記搬入待機部に基板が存在する場合には、前記搬送機構は前記搬入部から取出した基板を前記搬入待機部に搬送し、
    (b-1) 前記搬入待機部に基板が存在する場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数より大きい場合には、前記搬送機構は前記搬入待機部から基板を取出さず、
    (b-2) 前記搬入待機部に基板が存在する場合で、かつ、前記合計枚数が前記基準枚数以下の場合には、前記搬送機構は前記搬入待機部から取出した基板を前記第1処理部に搬送し、
    前記搬送機構は1つであり、該搬送機構は基板を保持可能な基板保持機構を2つ有し、
    前記搬出部では1枚の基板を保持可能であり、
    前記第1処理部の保持可能枚数をa、前記第2処理部の保持可能枚数をb、前記搬出待機部の保持可能枚数をcとした場合、
    前記基準枚数は、(b+c+1−a)枚となることを特徴とする基板処理方法。
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