JP2014038895A - 真空処理装置及び真空処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に比べて処理開始までの時間を短縮することができ、効率的に良好な処理を行うことのできる真空処理装置及び真空処理方法を提供する。
【解決手段】制御部は、処理チャンバーの待機時間と、待機状態から製品用の基板の処理を開始するまでに処理が必要なダミー基板の枚数との関係を示すダミーレシピを記憶する記憶手段を有し、処理を開始する際に、処理チャンバー毎の待機時間と、ダミーレシピとから、製品用の基板の処理が可能な処理チャンバーには製品用の基板を搬送し、ダミー基板の処理が必要な処理チャンバーにはダミー基板を搬送する。
【選択図】図2

Description

本発明は、真空処理装置及び真空処理方法に関する。
半導体装置の製造工程では、真空雰囲気下で半導体ウエハ等の基板に処理を施す真空処理、例えば、成膜処理やエッチング処理が実施されている。また、このような真空処理では、複数の処理チャンバーを具備したマルチチャンバー型の真空処理装置が使用されている。
マルチチャンバー型の真空処理装置では、例えば、内部に搬送機構が配設され真空雰囲気下で基板を搬送する真空搬送室が中央部に配設され、その周囲に、ゲートバルブ等からなる開閉機構を介して複数の処理チャンバー及びロードロック室が配設された構成等となっている。また、ロードロック室の外の大気雰囲気中には、複数の基板を収容可能とされた基板収容具(例えば、カセット又はフープ等)を複数載置可能とされた基板収容具載置部、及び、基板収容具載置部に載置された基板収容具と、ロードロック室との間で基板を常圧雰囲気下で搬送する搬送機構が配設された構成等となっている(例えば、特許文献1参照。)。
上記のような枚葉式の処理チャンバー内で成膜やエッチング等の処理を行う場合、処理結果(例えば、成膜処理における膜質等)は処理開始時の処理チャンバーの状態に依存し、処理開始前に長時間アイドル状態(待機状態)であった処理チャンバー等では、処理開始後数枚の基板については目標の処理結果を得られない場合がある。
このため、製品用基板(製品用ウエハ等)の処理に先立って、非製品用基板(ダミーウエハ等)を処理チャンバー内に搬入して処理を行い、処理チャンバー内を安定させた後、製品用基板の処理を開始することが行われている。この時、何枚の非製品用基板の処理を実施するかは、処理チャンバーがアイドル状態(待機状態)とされていた時間等に依存する。
上記構成のマルチチャンバー型の真空処理装置では、複数の処理チャンバーに順次基板を搬送し、これらの処理チャンバーで同一の処理を行い、1つのロットの製品用基板の処理を行う場合がある。この場合、処理開始時に、非製品用基板による処理を行う必要がある処理チャンバーがある場合は、この処理チャンバーに対して必要な枚数の非製品用基板を順次搬送して処理を行い、この非製品用基板の処理が終了した後に、製品用基板の搬送及び処理を開始している。
特開2012−119626号公報
上述したように、従来のマルチチャンバー型の真空処理装置では、処理開始時に、使用する処理チャンバーの中に使用開始前に非製品用基板による処理を行う必要があるものが含まれている場合、その処理チャンバーによる非製品用基板による処理を行った後、製品用基板の処理を開始するため、処理開始までに時間がかかり、処理の効率が低下するという問題があった。また、非製品用基板による処理を行っている間、他の処理チャンバーはアイドル状態となっているため、このアイドル状態の期間が長くなると例えば成膜処理における膜質の低下等を招くという問題があった。
本発明は、上記従来の事情に対処してなされたものであり、従来に比べて処理開始までの時間を短縮することができ、効率的に良好な処理を行うことのできる真空処理装置及び真空処理方法を提供することを目的とする。
本発明の真空処理装置の一態様は、真空雰囲気下で基板に処理を施す真空処理装置であって、内部に真空搬送機構が配設され、真空雰囲気下で前記基板を搬送する真空搬送室と、前記真空搬送室に開閉機構を介して接続され、内部で基板を処理する複数の処理チャンバーと、前記真空搬送室と開閉機構を介して接続されたロードロックチャンバーと、複数の前記基板を収容可能な基板収容具を複数載置可能とされた基板収容具載置部と、前記基板収容具載置部に載置された前記基板収容具と前記ロードロックチャンバーとの間で前記基板を搬送する搬送機構と、装置全体の動作を制御する制御部とを具備し、前記制御部は、前記処理チャンバーの待機時間と、待機状態から製品用の前記基板の処理を開始するまでに処理が必要なダミー基板の枚数との関係を示すダミーレシピを記憶する記憶手段を有し、処理を開始する際に、前記処理チャンバー毎の待機時間と、前記ダミーレシピとから、製品用の前記基板の処理が可能な前記処理チャンバーには製品用の前記基板を搬送し、前記ダミー基板の処理が必要な前記処理チャンバーには前記ダミー基板を搬送することを特徴とする。
本発明の真空処理方法の一態様は、真空雰囲気下で基板に処理を施す真空処理方法であって、内部に真空搬送機構が配設され、真空雰囲気下で前記基板を搬送する真空搬送室と、前記真空搬送室に開閉機構を介して接続され、内部で基板を処理する複数の処理チャンバーと、前記真空搬送室と開閉機構を介して接続されたロードロックチャンバーと、複数の前記基板を収容可能な基板収容具を複数載置可能とされた基板収容具載置部と、前記基板収容具載置部に載置された前記基板収容具と前記ロードロックチャンバーとの間で前記基板を搬送する搬送機構と、記憶手段を有し、装置全体の動作を制御する制御部とを具備した真空処理装置を用い、前記記憶手段に、前記処理チャンバーの待機時間と、待機状態から製品用の前記基板の処理を開始するまでに処理が必要なダミー基板の枚数との関係を示すダミーレシピを記憶させ、前記制御部は、処理を開始する際に、前記処理チャンバー毎の待機時間と、前記ダミーレシピとから、製品用の前記基板の処理が可能な前記処理チャンバーには製品用の前記基板を搬送し、前記ダミー基板の処理が必要な前記処理チャンバーには前記ダミー基板を搬送することを特徴とする。
本発明によれば、従来に比べて処理開始までの時間を短縮することができ、効率的に良好な処理を行うことのできる真空処理装置及び真空処理方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る真空処理装置の平面構成を模式的に示す図。 図1の真空処理装置の動作を説明するための図。 図1の真空処理装置の動作を説明するためのフローチャート。 従来の真空処理装置の動作を説明するための図。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマルチチャンバー型の真空処理装置の概略構成を模式的に示す図である。
真空処理装置100は、真空雰囲気下で半導体ウエハWを搬送するための真空搬送室101を備えており、この真空搬送室101内には、搬送ロボット102が配設されている。真空搬送室101は、その平面形状が略六角形とされており、真空搬送室の周囲には、真空雰囲気下で製品用ウエハWに所定の真空処理、例えば、成膜処理又はエッチング処理等を施す複数(本実施形態では4つ)のプロセスモジュール(処理チャンバー)PM1、PM2、PM3、PM4が配設されている。
すなわち、これらの4つのプロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4は、平面形状が略六角形の真空搬送室101の4つの辺に沿って夫々配設されている。また、4つのプロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4と真空搬送室101との間には、これらの間を気密に閉塞する開閉機構、例えばゲートバルブ110が夫々配設されている。これらのプロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4は、その内部で製品用ウエハWに所定の真空処理、例えば、CVD等による成膜処理又はプラズマエッチング処理等を実施できるように構成されている。そして、各プロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4は、ゲートバルブ110を開くことによって真空搬送室101と連通され、ゲートバルブ110を閉めることによって、真空搬送室101と気密に隔離された状態となる。
平面形状が略六角形の真空搬送室101の残りの2つの辺の部分には、夫々ロードロック室121,122が配設されている。これらのロードロック室121,122と真空搬送室101との間の開口部(図1中上側)、及びロードロック室121,122の大気側の開口部(図1中下側)には、夫々これらの間を気密に閉塞する開閉機構、例えばゲートバルブ110が夫々配設されている。ロードロック室121,122は、真空搬送室101側のゲートバルブ110を開閉することによって真空搬送室101と連通及び隔離され、大気側(図1中下側)のゲートバルブ110を開閉することによって大気雰囲気と連通及び隔離されるようになっている。
ロードロック室121,122の、真空搬送室101とは反対側(図1中下側)には、搬入搬出室130が設けられており、搬入搬出室130内には、大気雰囲気下で製品用ウエハWを搬送するための搬送ロボット131が配設されている。
搬入搬出室130の手前側(図1中下側)には、製品用ウエハWを収容する基板収容具としてのフープF(又はカセット)を載置するための基板収容具載置部としてのポート132,133,134が複数、本実施形態では3つ配設されている。また、搬入搬出室130の側方(図1中左側)には、製品用ウエハW等のノッチ等を検出して位置決めを行うための位置決め機構135が配設されている。
上記の3つのポート132,133,134のうちのいずれか、例えば、ポート134には、通常の製品用ウエハWではなく、ダミーウエハDWを収容したフープFが載置されている。ポート132,133,134の搬入搬出室130側には、夫々が図示しないシャッターが設けられており、ポート132,133,134にフープFが載置されると、フープFの蓋が外されるとともに、シャッターが開き、外気の侵入を防止しつつ搬入搬出室130内とフープF内とが連通されるようになっている。
搬入搬出室130内に配設された搬送ロボット131は、3つのポート132,133,134と、位置決め機構135と、ロードロック室121,122との間で製品用ウエハW及びダミーウエハDWを搬送する。なお、この搬送ロボット131及び真空搬送室101内の搬送ロボット102は、製品用ウエハW、ダミーウエハDWを2枚同時に支持できるようになっている。
また、真空処理装置100には、制御部60が配設されており、この制御部60によってその動作が統括的に制御される。制御部60には、CPUを備え、真空処理装置100の各部を制御するプロセスコントローラ61と、ユーザインターフェース部62と、記憶部63とが設けられている。
ユーザインターフェース部62は、真空処理装置100を管理するためにコマンドの入力操作を行うキーボードや、稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等から構成されている。
記憶部63には、真空処理装置100で実行される製品用ウエハW及びダミーウエハDWの搬送及び各種処理をプロセスコントローラ61の制御にて実現するための制御プログラム(ソフトウエア)や処理条件データ等が記憶されたレシピが格納されている。そして、必要に応じて、ユーザインターフェース部62からの指示等にて任意のレシピを記憶部63から呼び出してプロセスコントローラ61に実行させることで、プロセスコントローラ61の制御下で、真空処理装置100での所望の処理が行われる。また、制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、コンピュータで読取り可能な記憶媒体(例えば、ハードディスク、CD、フレキシブルディスク、半導体メモリ等)などに格納された状態のものを利用したり、或いは、他の装置から、例えば専用回線を介して随時伝送させてオンラインで利用したりすることも可能である。
次に、以上のように構成された真空処理装置100における処理の流れについて説明する。ポート132,133,134にフープFが載置されると、載置されたフープFから、搬送ロボット131によって製品用ウエハW等を取り出し、位置決め機構135に搬入する。そして、位置決め機構135により製品用ウエハW等のノッチの位置を検出してその位置合わせを行った後、搬送ロボット131によって製品用ウエハW等を取り出し、ロードロック室121又はロードロック室122内に搬入する。
ロードロック室121又はロードロック室122では、搬送ロボット131が退避した後、製品用ウエハW等を搬入するために開いていた大気側(搬入搬出室130側)のゲートバルブ110を閉じ、室内を所定の真空度となるまで真空排気する。そして、室内が所定の真空度となった後、真空搬送室101側のゲートバルブ110を開き、真空搬送室101内の搬送ロボット102によって、製品用ウエハ等を、ロードロック室121又はロードロック室122内から搬出する。
次に、搬送ロボット102によって、プロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4のうちの所定のプロセスモジュールのゲートバルブ110を開き、ここに製品用ウエハW等を搬入し、ここで所定の処理、例えば、成膜処理、エッチング処理等を施す。
そして、処理が終了すると、プロセスモジュールのゲートバルブ110を開き、搬送ロボット102によって、プロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4から製品用ウエハW等を搬出し、この後、ロードロック室121又はロードロック室122のゲートバルブ110を開き、ここに搬入する。
次に、ロードロック室121又はロードロック室122のゲートバルブ110を閉じ、内部の圧力を大気圧とし、この後、大気側(搬入搬出室130側)のゲートバルブ110を開き、搬送ロボット131によって製品用ウエハW等を搬出して、ポート132,133,134の何れかに載置されているフープFに収容する。
上記のような真空処理装置100による処理において、プロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4で所定の処理を開始する際に、それ以前に一定時間以上待機状態(アイドル状態)であった場合、製品用ウエハWの処理を開始する前に、ダミーウエハDWを搬入して処理を行い、その状態を安定化する処理(ダミーレシピ)が行われる。この場合、待機状態であった時間の長さやプロセスモジュール毎に処理を行うダミーウエハDWの枚数が異なる場合がある。
ダミーレシピの例を以下に示す。
ダミーレシピ1:PM1 アイドル時間が規定値以上であれば、3枚搬送
ダミーレシピ2:PM2 アイドル時間が規定値以上であれば、3枚搬送
ダミーレシピ3:PM3 アイドル時間が規定値以上であれば、1枚搬送
ダミーレシピ4:PM4 アイドル時間が規定値以上であれば、1枚搬送
上記のようなダミーレシピは、図1に示した制御部60の記憶部63に記憶されている。ここで、例えば4つのプロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4を用い、同一ロットの複数の製品用ウエハWを、これらに順次搬入して処理を行う場合、何れかのプロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4について、ダミーレシピを実行する必要が有る場合、そのプロセスモジュールにダミーウエハDWを搬送して処理するダミーウエハ処理ブロックを実施し、その後、製品用ウエハを搬送して処理する製品用ウエハ処理ブロックを実施する必要がある。
以下、次のような製品レシピ
製品レシピ:PM1orPM2orPM3orPM4 製品用ウエハを10枚処理
を実施する場合、すなわち、4つのプロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4を用い、10枚の半導体ウエハWを、これらに順次搬入して処理を行う場合、かつ、前記したダミーレシピ2とダミーレシピ3の実行が必要な場合について、従来の真空処理装置における処理手順について説明する。なお、4つのプロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4のうち、一部のプロセスモジュールのみダミーレシピを実行しなければならない場合としては、その前に実施した処理ではそのプロセスモジュールを使用していなかったため、アイドル時間が規定値以上となった場合や、そのプロセスモジュールをメンテナンスしていた場合等がある。
この場合、図4に示すように、まずダミーウエハ処理ブロックを実施する。なお、図4において上部に記載されたPM1〜PM4は、夫々プロセスモジュールPM1〜プロセスモジュールPM4を示しており、その下部に記載されたダミーウエハDW1〜ダミーウエハDW4、及び、製品用ウエハW1〜製品用ウエハW10は、そのプロセスモジュールに搬送されるウエハを示している。ダミーウエハ処理ブロックでは、
まず、プロセスモジュールPM2に1枚目のダミーウエハDW1を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM3に2枚目のダミーウエハDW2を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM2に3枚目のダミーウエハDW3を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM2に4枚目のダミーウエハDW4を搬送する。
上記の工程により、プロセスモジュールPM2に合計3枚のダミーウエハDW1,3,4が搬送され、プロセスモジュールPM2に1枚のダミーウエハDW2が搬送され、ダミーウエハ処理ブロックが終了する。そして、次に製品用ウエハ処理ブロックを実施する。
図4に示すように、製品用ウエハ処理ブロックでは、
まず、プロセスモジュールPM1に1枚目の製品用ウエハW1を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM3に2枚目の製品用ウエハW2を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM4に3枚目の製品用ウエハW3を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM1に4枚目の製品用ウエハW4を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM2に5枚目の製品用ウエハW5を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM3に6枚目の製品用ウエハW6を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM4に7枚目の製品用ウエハW7を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM1に8枚目の製品用ウエハW8を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM2に9枚目の製品用ウエハW9を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM3に10枚目の製品用ウエハW10を搬送する。
上記の製品用ウエハ処理ブロックの工程により、プロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4に合計10枚の製品用ウエハWが搬入され、処理される。この場合、製品用ウエハWの搬送を開始する前に、プロセスモジュールPM2に3枚のダミーウエハDW、プロセスモジュールPM3に1枚のダミーウエハDWを搬送するため、プロセスモジュールPM1、プロセスモジュールPM4及び先にダミーウエハDWの処理が終了したプロセスモジュールPM3において待ち時間が発生する。これによって、処理効率の低下を招くとともに、待ち時間の発生によって処理品質の低下(例えば、成膜処理では膜質の低下)等を招く要因となっていた。
次に、本実施形態の真空処理装置100において、上記と同一の製品レシピ及び前記したダミーレシピ2とダミーレシピ3を実行する場合の工程について、図2、図3を参照して説明する。上述したとおり、従来の真空処理装置では、装置全体でダミーウエハ処理ブロックと、製品用ウエハ処理ブロックとを切り換えていた。このため、プロセスモジュールPM1、PM3、PM4によって待ち時間が発生する場合が生じていた。これに対して真空処理装置100では、プロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4毎に、処理するウエハの種別を管理し、ダミーウエハ処理ブロックと、製品用ウエハ処理ブロックとを切り換える。
以下、次のような製品レシピ
製品レシピ:PM1orPM2orPM3orPM4 製品用ウエハを10枚処理
を実施する場合、すなわち、4つのプロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4を用い、10枚の製品用ウエハWを、これらに順次搬入して処理を行う場合、かつ、前記したダミーレシピ2とダミーレシピ3の実行が必要な場合について、真空処理装置100における処理手順について説明する。なお、ダミーレシピの実施が必要であるか否かは、図1に示した制御部60において、記憶部63に記憶されたダミーレシピと、実際にプロセスモジュールPM1、PM2、PM3、PM4がアイドル状態であった時間とによって判定される。
図2に示すように、真空処理装置100は、プロセスモジュールPM1、PM4に対しては直ちに製品用ウエハ処理ブロックを実施し、プロセスモジュールPM2、PM3に対してはダミーウエハ処理ブロックを実施した後、製品用ウエハ処理ブロックを実施する。なお、図2において上部に記載されたPM1〜PM4は、夫々プロセスモジュールPM1〜プロセスモジュールPM4を示しており、その下部に記載されたダミーウエハDW1〜ダミーウエハDW4、及び、製品用ウエハW1〜製品用ウエハW10は、そのプロセスモジュールに搬送されるウエハを示している。真空処理装置100では、
まず、プロセスモジュールPM1に1枚目の製品用ウエハW1を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM2に1枚目のダミーウエハDW1を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM3に2枚目のダミーウエハDW2を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM4に2枚目の製品用ウエハW2を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM1に3枚目の製品用ウエハW3を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM2に3枚目のダミーウエハDW3を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM3については、製品用ウエハ処理ブロックを実施し、4枚目の製品用ウエハW4を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM4に5枚目の製品用ウエハW5を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM1に6枚目の製品用ウエハW6を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM2に4枚目のダミーウエハDW4を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM3に7枚目の製品用ウエハW7を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM4に8枚目の製品用ウエハW8を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM1に9枚目の製品用ウエハW9を搬送する。
次に、プロセスモジュールPM2については、製品用ウエハ処理ブロックを実施し、10枚目の製品用ウエハW10を搬送する。
上記のように、本実施形態の真空処理装置100では、例えば4つのプロセスモジュールPM1、プロセスモジュールPM2、プロセスモジュールPM3、プロセスモジュールPM4を用い、複数の製品用ウエハWを、これらに順次搬入して同一の処理を行う場合、処理を開始する際に、直ちに処理を開始することのできるプロセスモジュールPM1、プロセスモジュールPM4には、製品用ウエハWを搬送し、ダミーウエハDWの処理が必要なプロセスモジュールPM2、プロセスモジュールPM3にはダミーウエハDWを搬入する。そして、所定枚数のダミーウエハDWの処理が終了し、製品用ウエハWの処理が可能となった時点でプロセスモジュールPM2、プロセスモジュールPM3には、製品用ウエハWの搬送を開始して処理を行う。
したがって、ダミーウエハDWの処理が必要の無いプロセスモジュールPM1、プロセスモジュールPM4、及びダミーレシピが終了したプロセスモジュールPM3に、処理開始までの待ち時間が生じることを抑制することができ、従来に比べて処理効率の向上を図ることができる。また、このような待ち時間が生じることを抑制することにより、成膜処理における膜質等の処理品質の悪化も抑制することができ、良好な処理を行うことができる。
図3は、真空処理装置100の制御部60(図1参照。)による処理手順を示すフローチャートである。図3に示すように、制御部60では、処理を開始する際に、プロセスモジュールPM1〜PM4の内、前述したダミーレシピを実施する必要があるプロセスモジュールがあるか否かを判断する(ステップ301)。この判断は、記憶部63(図1参照。)に記憶された前述したダミーレシピと、プロセスモジュールPM1〜PM4が実際に待機していた時間(アイドル時間)とから判断する。すなわち、そのプロセスモジュールのアイドル時間がダミーレシピに規定された規定値以上であれば、ダミーレシピを実施すると判断する。
上記判断の結果、ダミーレシピを実施する必要があるプロセスモジュールが無い場合は、全てのプロセスモジュールにおいて製品用ウエハ処理ブロックを実施し、所定の順で次に搬送を行うプロセスモジュール(搬送PM)に製品用ウエハを搬送し(ステップ302)、所定枚数の製品用ウエハを搬送し終えるまで繰り返し(ステップ303)、処理を終了する(ステップ304)。
一方、ダミーレシピを実施する必要があるプロセスモジュールが有る場合は、このプロセスモジュールについてはダミーウエハ処理ブロックを開始し、その他のプロセスモジュールについては製品用ウエハ処理ブロックを開始する。そして、次に搬送を行うプロセスモジュール(搬送PM)がダミーレシピを実施中か否かを判断し(ステップ305)、ダミーレシピを実施中の場合は、プロセスモジュール(搬送PM)にダミーウエハを搬送する(ステップ306)。一方、ダミーレシピを実施中でない場合は、プロセスモジュール(搬送PM)に製品用ウエハを搬送する(ステップ307)。
次に、ステップ301からの処理を繰り返し、全てのダミーレシピが終了し、ダミーレシピを実施しているプロセスモジュールが無くなった場合は、ステップ302からの処理を、所定枚数の製品用ウエハを搬送し終えるまで繰り返し(ステップ303)、処理を終了する(ステップ304)。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100……真空処理装置、101……真空搬送室、102……搬送ロボット、110……ゲートバルブ、121,122……ロードロック室、130……搬入搬出室、131……搬送ロボット、132,133,134……ポート、135……位置決め機構、PM1〜PM4……プロセスモジュール、W……製品用ウエハ、DW……ダミーウエハ、F……フープ。

Claims (4)

  1. 真空雰囲気下で基板に処理を施す真空処理装置であって、
    内部に真空搬送機構が配設され、真空雰囲気下で前記基板を搬送する真空搬送室と、
    前記真空搬送室に開閉機構を介して接続され、内部で基板を処理する複数の処理チャンバーと、
    前記真空搬送室と開閉機構を介して接続されたロードロックチャンバーと、
    複数の前記基板を収容可能な基板収容具を複数載置可能とされた基板収容具載置部と、
    前記基板収容具載置部に載置された前記基板収容具と前記ロードロックチャンバーとの間で前記基板を搬送する搬送機構と、
    装置全体の動作を制御する制御部と
    を具備し、
    前記制御部は、
    前記処理チャンバーの待機時間と、待機状態から製品用の前記基板の処理を開始するまでに処理が必要なダミー基板の枚数との関係を示すダミーレシピを記憶する記憶手段を有し、
    処理を開始する際に、前記処理チャンバー毎の待機時間と、前記ダミーレシピとから、製品用の前記基板の処理が可能な前記処理チャンバーには製品用の前記基板を搬送し、前記ダミー基板の処理が必要な前記処理チャンバーには前記ダミー基板を搬送する
    ことを特徴とする真空処理装置。
  2. 請求項1記載の真空処理装置であって、
    前記処理チャンバー内で製品用の前記基板に成膜処理またはエッチング処理を行うことを特徴とする真空処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の真空処理装置であって、
    前記制御部は、前記処理チャンバーの待機時間が、前記ダミーレシピに規定された規定値以上であれば、前記ダミー基板を搬送する
    ことを特徴とする真空処理装置。
  4. 真空雰囲気下で基板に処理を施す真空処理方法であって、
    内部に真空搬送機構が配設され、真空雰囲気下で前記基板を搬送する真空搬送室と、
    前記真空搬送室に開閉機構を介して接続され、内部で基板を処理する複数の処理チャンバーと、
    前記真空搬送室と開閉機構を介して接続されたロードロックチャンバーと、
    複数の前記基板を収容可能な基板収容具を複数載置可能とされた基板収容具載置部と、
    前記基板収容具載置部に載置された前記基板収容具と前記ロードロックチャンバーとの間で前記基板を搬送する搬送機構と、
    記憶手段を有し、装置全体の動作を制御する制御部と
    を具備した真空処理装置を用い、
    前記記憶手段に、前記処理チャンバーの待機時間と、待機状態から製品用の前記基板の処理を開始するまでに処理が必要なダミー基板の枚数との関係を示すダミーレシピを記憶させ、
    前記制御部は、処理を開始する際に、前記処理チャンバー毎の待機時間と、前記ダミーレシピとから、製品用の前記基板の処理が可能な前記処理チャンバーには製品用の前記基板を搬送し、前記ダミー基板の処理が必要な前記処理チャンバーには前記ダミー基板を搬送する
    ことを特徴とする真空処理方法。
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