JP6435388B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理方法および基板処理装置に関する。処理対象となる基板の例には、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが含まれる。
半導体装置や液晶表示装置などの製造工程では、半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板などの基板を1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置や、複数枚の基板で構成されるロットを一括して処理するバッチ式の基板処理装置が用いられる。特許文献1には、枚葉式の基板処理装置の動作を時系列に従って規定するスケジュールを作成する方法が開示されている。
特開2013−77796号公報
基板処理装置がスケジュールに従って動作を行っている期間中に、基板処理装置自体や、基板処理装置内を排気する排気設備などの基板処理装置に関連する装置などに異常が生じ得るので、スケジュールを途中で停止させなければならない場合がある。しかしながら、特許文献1の方法では、異常が発生したときや、その後に異常が解消したときに、どのようにスケジューリングを行うかについて言及されていない。
そこで、この発明の目的の一つは、枚葉式の基板処理装置に異常が発生したとき又はその後に異常が解消したときでも安定した品質で基板を処理できる枚葉式の基板処理方法および基板処理装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の処理ユニットを少なくとも一つ備える基板処理装置によって実行される基板処理方法であって、前記処理ユニットが基板を処理する基板処理工程の準備を前記処理ユニットが行う予備処理工程の開始から前記基板処理工程の開始前までの期間に前記基板処理装置に異常が発生したときに、少なくとも一つの前記処理ユニットのうち前記基板処理工程を行うように指定されている一つの前記処理ユニットを表す指定処理ユニットでの前記基板処理工程を中止する中止ステップと、前記異常が解消したときに、前記処理ユニットが前記基板処理工程の準備を行う解消後予備処理工程と、前記基板処理工程とを、前記解消後予備処理工程、前記基板処理工程の順番で、前記指定処理ユニットで行う再開ステップとを含み、前記処理ユニットは、基板に供給されるべき処理液を吐出する処理液ノズルと、前記処理液ノズルに処理液を導く処理液配管と、前記処理液配管内を流れる処理液の温度を調節する温度調節装置(ヒータおよびクーラの少なくとも一方として機能する装置)とを含み、前記予備処理工程および解消後予備処理工程は、前記処理液ノズルから処理液を吐出させることにより、前記処理液ノズルおよび処理液配管の少なくとも一方に残留している処理液を排出させるプリディスペンス工程(事前吐出工程)を含み、前記解消後予備処理工程としての前記プリディスペンス工程の内容は、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて変更される、基板処理方法である。
この方法によれば、予備処理工程の開始から基板処理工程の開始前までの期間に基板処理装置に異常が発生すると、基板処理工程を行うように指定されていた指定処理ユニットでの基板処理工程の実行が中止される。その後、基板処理装置の異常が解消すると、解消後予備処理工程および基板処理工程が指定処理ユニットにおいてこの順番で行われる。
解消後予備処理工程は、予備処理工程と同様に、基板処理工程の準備のための工程である。前述のように、異常の発生時期は、予備処理工程の開始よりも後であり、したがって、異常が発生した時点で、予備処理工程の全部または一部が実行されている。そのため、基板処理工程が実行される前に、予備処理工程の全部または一部と、解消後予備処理工程とが、共通の処理ユニットにおいてこの順番で実行され、基板処理工程の準備のための2つの工程が、時間的間隔を空けて実行される。
このように、基板処理装置の異常が解消すると、基板処理工程が実行される前に、基板処理工程の準備のための工程(解消後予備処理工程)が改めて実行される。基板処理装置の異常が発生してから異常が解消するまでの期間、すなわち、予備処理工程の全部または一部が行われてから基板処理工程が開始されるまでの期間が長いと、予備処理工程による効果が薄れ、処理ユニットの状態が、前準備工程の実行直後の状態から変化してしまう場合がある。したがって、基板処理工程の準備のための工程を改めて行うことにより、基板の処理品質の低下を抑制または防止できる。これにより、基板の処理品質を安定させることができる。
さらに、この方法によれば、基板処理装置の停止時間の長さにより予備処理工程が基板処理に及ぼす効果が変化してしまう場合に対応することができるため、基板の処理品質を安定させることができる。
さらに、この方法によれば、処理液ノズルから処理液を一定量だけ吐出するプリディスペンス工程が、基板処理工程の前に実行される。温度調整された処理液を基板に供給して当該基板を処理する場合に、プリディスペンス工程を実行することによって、処理液ノズルおよび処理液配管に滞留していて目標温度範囲外の温度となってしまった処理液を排出して、処理液ノズルの吐出口に温度調整された処理液を導くことができる。そして、プリディスペンス工程の後に、基板に対して処理液を吐出する処理液供給工程(基板処理工程の一部)を実行することによって、当初から温度調整された処理液によって基板を処理できる。これにより、精密な基板処理を実現できる。
プリディスペンス工程の実行によって当初の温度から変化した処理液が排出されるものの、プリディスペンス工程の終了から基板処理工程の開始までの時間が長いと、処理液ノズルおよび処理液配管内の処理液の温度が当初の温度から変化してしまう。前述のように、基板処理装置の異常が解消すると、基板処理工程が実行される前に、基板処理工程の準備のための工程(解消後予備処理工程)が改めて実行される。したがって、基板処理装置の異常が発生してから異常が解消するまでの期間が長かったとしても、目標温度範囲内の温度の処理液を基板に供給することができる。これにより、基板の処理品質を安定させることができる。
請求項2に記載の発明は、前記予備処理工程の実行中に前記基板処理装置に異常が発生した場合、前記解消後予備処理工程としての前記プリディスペンス工程の内容は、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて、前記指定処理ユニットにおいて前記異常の発生時よりも後に計画されている前記プリディスペンス工程の残りの工程のみ、または、前記プリディスペンス工程に含まれる全ての工程が実行されるように変更される、請求項1に記載の基板処理方法である。
請求項3に記載の発明は、前記異常が発生したときに前記予備処理工程としての前記プリディスペンス工程が90%以上100%未満完了していた場合、前記異常が解消した後に、前記プリディスペンス工程の残りのみを前記解消後予備処理工程として実行し、前記異常が発生したときに前記予備処理工程としての前記プリディスペンス工程が0%を超え90%未満しか完了していない場合、前記異常が解消した後に、前記プリディスペンス工程に含まれる全ての工程を前記解消後予備処理工程として実行する、請求項1または2に記載の基板処理方法である。
前記中止ステップは、前記予備処理工程の実行中に前記基板処理装置に異常が発生したときに、前記指定処理ユニットにおいて前記異常の発生時よりも後に計画されている前記予備処理工程の残りの工程と、前記指定処理ユニットでの前記基板処理工程とを中止するステップを含んでいてもよい
この方法によれば、予備処理工程の実行中に基板処理装置に異常が発生すると、基板処理工程だけでなく、異常の発生時よりも後に計画されている予備処理工程の残りの工程も中止される。予備処理工程は、基板処理工程の準備のための工程である。それにもかかわらず、基板処理工程の開始前に異常が発生すると、指定処理ユニットでの基板処理工程が中止される。したがって、予備処理工程を中断することにより、無駄になるおそれのある工程(予備処理工程の残りの工程)が実行されることを防止できる。これにより、基板処理装置の稼動率の低下を抑制または防止できる。
前記解消後予備処理工程は、前記指定処理ユニットにおいて前記異常の発生時よりも後に計画されている前記予備処理工程の残りの工程のみを実行する工程であってもよい
この方法によれば、基板処理装置の異常が解消すると、異常の発生時よりも後に計画されている予備処理工程の残りの工程だけが指定処理ユニットで実行され、その後、指定処理ユニットで基板処理工程が実行される。したがって、異常の発生によって中断された予備処理工程が実質的に再開され、予備処理工程に含まれる全ての工程が実行される。このように、予備処理工程の残りの工程だけが解消後予備処理工程として実行されるので、同一の工程が複数回行われることを回避できる。これにより、基板処理装置の稼動率の低下を抑制または防止できる。
前記解消後予備処理工程は、前記予備処理工程に含まれる全ての工程を実行する工程であってもよい
この方法によれば、基板処理装置の異常が解消すると、予備処理工程に含まれる全ての工程が解消後予備処理工程として実行され、その後、指定処理ユニットで基板処理工程が実行される。つまり、実質的に予備処理工程が最初から再開され、予備処理工程に相当する解消後予備処理工程が実行された後に基板処理工程が実行される。したがって、基板処理工程を実行するための準備が十分に整えられた状態で、基板処理工程が開始される。これにより、基板の処理品質を安定させることができる。
前記予備処理工程の内容は、前記基板処理工程の内容に応じて変更されてもよい
この方法によれば、基板処理内容に応じた内容の予備処理工程を実行することが可能になるため、基板処理工程を実行するための準備が十分に整えられた状態で、基板処理工程が開始できる。これにより、基板の処理品質を安定させることができる。
請求項に記載の発明は、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の処理ユニットを少なくとも一つ備える基板処理装置によって実行される基板処理方法であって、前記処理ユニットが基板を処理する基板処理工程の準備を前記処理ユニットが行う予備処理工程の開始から前記基板処理工程の開始前までの期間に前記基板処理装置に異常が発生したときに、少なくとも一つの前記処理ユニットのうち前記基板処理工程を行うように指定されている一つの前記処理ユニットを表す指定処理ユニットでの前記基板処理工程を中止する中止ステップと、前記異常が解消したときに、前記処理ユニットが前記基板処理工程の準備を行う解消後予備処理工程と、前記基板処理工程とを、前記解消後予備処理工程、前記基板処理工程の順番で、前記指定処理ユニットで行う再開ステップとを含み、前記処理ユニットは、前記処理ユニットの内部で洗浄液を吐出する洗浄液ノズルと、前記洗浄液ノズルに洗浄液を導く洗浄液配管とを含み、前記予備処理工程および解消後予備処理工程は、前記洗浄液ノズルから洗浄液を吐出させることにより前記処理ユニットの内部および処理ユニット内部に配設された部品の少なくとも一方を洗浄する洗浄工程を含み、前記解消後予備処理工程としての前記洗浄工程の内容は、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて変更される、基板処理方法である。この方法によれば、請求項1に関して述べた効果と同様の効果を奏することができる。
この発明のように、予備処理工程は、プリディスペンス工程と、処理ユニットに備えられた処理室(チャンバ)内の洗浄(チャンバ洗浄工程)と、基板を保持するチャックピンの洗浄(チャックピン洗浄工程)と、処理室内のその他の部品の洗浄(部品洗浄工程)とのうちの1つ以上を含んでいてもよい。同様に、解消後予備処理工程は、プリディスペンス工程と、チャンバ洗浄工程と、チャックピン洗浄工程と、部品洗浄工程とのうちの1つ以上を含んでいてもよい。
このような予備処理工程および解消後予備処理工程を実行することによって、次に処理室に搬入される基板に対して、前の基板に対する処理の影響が及ぶことを回避できる。これにより、精密な基板処理を実現できる。チャンバ洗浄は、たとえば、基板を保持して回転させるスピンチャックの洗浄、スピンチャックを収容する処理カップの洗浄、スピンチャックから飛び散る処理液を受けるガード(飛散防止部材)の洗浄などを含む。
請求項に記載の発明は、基板を1枚ずつ処理する少なくとも一つの枚葉式の処理ユニットと、制御部とを備える基板処理装置である。前記処理ユニットは、基板に供給されるべき処理液を吐出する処理液ノズルと、前記処理液ノズルに処理液を導く処理液配管と、前記処理液配管内を流れる処理液の温度を調節する温度調節装置とを含む。
前記制御部は、前記処理ユニットが基板を処理する基板処理工程の準備を前記処理ユニットが行う予備処理工程の開始から前記基板処理工程の開始前までの期間に前記基板処理装置に異常が発生したときに、少なくとも一つの前記処理ユニットのうち前記基板処理工程を行うように指定されている一つの前記処理ユニットを表す指定処理ユニットでの前記基板処理工程を中止する中止ステップと、前記異常が解消したときに、前記処理ユニットが前記基板処理工程の準備を行う解消後予備処理工程と、前記基板処理工程とを、前記解消後予備処理工程、前記基板処理工程の順番で、前記指定処理ユニットで行う再開ステップと、を実行する。前記予備処理工程および解消後予備処理工程は、前記処理液ノズルから処理液を吐出させることにより、前記処理液ノズルおよび処理液配管の少なくとも一方に残留している処理液を排出させるプリディスペンス工程を含む。前記制御部は、前記解消後予備処理工程としての前記プリディスペンス工程の内容を、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて変更する。この構成によれば、請求項1に関して述べた効果と同様の効果を奏することができる。
請求項6に記載の発明は、前記制御部は、前記予備処理工程の実行中に前記基板処理装置に異常が発生した場合、前記解消後予備処理工程としての前記プリディスペンス工程の内容を、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて、前記指定処理ユニットにおいて前記異常の発生時よりも後に計画されている前記プリディスペンス工程の残りの工程のみ、または、前記プリディスペンス工程に含まれる全ての工程が実行されるように変更する、請求項5に記載の基板処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記制御部は、前記異常が発生したときに前記予備処理工程としての前記プリディスペンス工程が90%以上100%未満完了していた場合、前記異常が解消した後に、前記プリディスペンス工程の残りのみを前記解消後予備処理工程として実行し、前記異常が発生したときに前記予備処理工程としての前記プリディスペンス工程が0%を超え90%未満しか完了していない場合、前記異常が解消した後に、前記プリディスペンス工程に含まれる全ての工程を前記解消後予備処理工程として実行する、請求項5または6に記載の基板処理装置である。
請求項8に記載の発明は、基板を1枚ずつ処理する少なくとも一つの枚葉式の処理ユニットと、制御部とを備える基板処理装置である。前記処理ユニットは、前記処理ユニットの内部で洗浄液を吐出する洗浄液ノズルと、前記洗浄液ノズルに洗浄液を導く洗浄液配管とを含む。
前記制御部は、前記処理ユニットが基板を処理する基板処理工程の準備を前記処理ユニットが行う予備処理工程の開始から前記基板処理工程の開始前までの期間に前記基板処理装置に異常が発生したときに、少なくとも一つの前記処理ユニットのうち前記基板処理工程を行うように指定されている一つの前記処理ユニットを表す指定処理ユニットでの前記基板処理工程を中止する中止ステップと、前記異常が解消したときに、前記処理ユニットが前記基板処理工程の準備を行う解消後予備処理工程と、前記基板処理工程とを、前記解消後予備処理工程、前記基板処理工程の順番で、前記指定処理ユニットで行う再開ステップと、を実行する。前記予備処理工程および解消後予備処理工程は、前記洗浄液ノズルから洗浄液を吐出させることにより前記処理ユニットの内部および処理ユニット内部に配設された部品の少なくとも一方を洗浄する洗浄工程を含む。前記制御部は、前記解消後予備処理工程としての前記洗浄工程の内容を、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて変更する。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図である。 前記基板処理装置の図解的な側面図である。 前記基板処理装置に備えられた処理ユニットの内部を水平方向に見た模式図である。 前記基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 この発明の一実施形態を説明するためのフローチャートであり、スケジューリング機能部による処理例が示されている。 仮タイムテーブルの一例を示す。 スケジューリングの一例(基板処理のためのブロックの配置。前準備実行条件および後処理実行条件がいずれも満たされない場合)を示す。 スケジューリングの一例(基板処理のためのブロックの配置。後処理ブロックを挿入した例)を示す。 スケジューリングの一例(基板処理のためのブロックの配置)を示す。 スケジューリングの一例(基板処理のためのブロックの配置。前準備ブロックを挿入した例)を示す。 スケジューリングの一例(基板処理のためのブロックの配置)を示す。 基板処理装置に異常が発生し、その後異常が解消したときのスケジュール変更例を説明するためのフローチャートであり、スケジューリング機能部による処理例が示されている。 第1のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第1のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第1のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第1のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第1のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第1のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第2のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第2のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第2のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第2のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第2のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第2のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第2のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第3のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第3のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第3のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第3のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第3のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。 第3のスケジュール変更例について説明するためのタイムチャートである。
以下では、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを示す図解的な平面図であり、図2はその図解的な側面図である。図3は、基板処理装置に備えられた処理ユニットの内部を水平方向に見た模式図である。
図1に示すように、この基板処理装置は、インデクサセクション1と、処理セクション2とを含む。処理セクション2は、インデクサセクション1との間で基板Wを受け渡しするための受け渡しユニットPASSを備えている。
インデクサセクション1は、未処理の基板Wを受け渡しユニットPASSに渡し、受け渡しユニットPASSから処理済みの基板Wを受け取る。受け渡しユニットPASSは、インデクサセクション1と処理セクション2との間で基板Wを中継する。処理セクション2は、受け渡しユニットPASSから未処理の基板Wを受け取って、その基板Wに対して、処理剤(処理液または処理ガス)を用いた処理、紫外線等の電磁波を用いた処理、物理洗浄処理(ブラシ洗浄、スプレーノズル洗浄等)などの各種の処理を施す。そして、処理セクション2は、処理後の基板Wを受け渡しユニットPASSに渡す。受け渡しユニットPASSは、基板Wを水平な姿勢で支持する支持機構を備えている。受け渡しユニットPASSは、支持機構によって支持された基板Wを水平軸線まわりに180度回転させることにより、基板Wの表裏を反転させる反転機構をさらに備えていてもよい。
図1に示すように、インデクサセクション1は、複数のステージST1〜ST4と、インデクサロボットIRとを含む。
図1に示すように、複数のステージST1〜ST4は、水平な方向に配列されている。図2に示すように、各ステージST1〜ST4は、複数枚の基板W(たとえば半導体ウエハ)を積層状態で収容した基板収容器Cをそれぞれ保持することができる基板収容器保持部である。基板収容器Cは、基板Wを密閉した状態で収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)であってもよいし、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド、OC(Open Cassette)等であってもよい。たとえば、4つの基板収容器Cをそれぞれ4つのステージST1〜ST4に載置したとき、各基板収容器Cでは、水平姿勢の複数枚の基板Wが互いに間隔を開けて鉛直方向に積層された状態となる。
図1および図2に示すように、インデクサロボットIRは、たとえば、基台部6と、多関節アーム7と、一対のハンド8A,8Bとを含む。
基台部6は、複数のステージST1〜ST4の配列方向に移動可能である。インデクサロボットIRは、複数のステージST1〜ST4の配列方向に基台部6を移動させる水平移動機構を含む。多関節アーム7は、水平面に沿って回動可能な複数本のアーム部を互いに回動可能に結合して構成されており、アーム部の結合箇所である関節部でアーム部間の角度を変更することによって、屈伸するように構成されている。多関節アーム7の基端部は、基台部6に対して、鉛直軸線回りの回動が可能であるように結合されている。さらに、多関節アーム7は、基台部6に対して昇降可能に結合されている。換言すれば、基台部6には、多関節アーム7を昇降させるための昇降駆動機構、多関節アーム7を鉛直軸線回りに回動させるための回動駆動機構が内蔵されている。
また、多関節アーム7には、各アーム部を独立して回動させるための個別回動駆動機構が備えられている。図1に示すように、多関節アーム7の先端部に、鉛直軸線回りの個別回動および水平方向への個別進退が可能であるように、ハンド8A,8Bが結合されている。多関節アーム7には、ハンド8A,8Bを鉛直軸線回りに個別に回動させるためのハンド回動駆動機構と、ハンド8A,8Bを水平方向に個別に進退させるためのハンド進退機構とが備えられている。ハンド8A,8Bは、たとえば、1枚の基板Wをそれぞれ保持できるように構成されている。なお、ハンド8A,8Bは上下に重なった状態で配置されていてもよいが、図1では、明瞭化のために、ハンド8A,8Bを紙面に平行な方向(水平方向)にずらして描いてある。
この構成により、インデクサロボットIRは、いずれかのステージST1〜ST4に保持された基板収容器Cから1枚の未処理基板Wをハンド8Aで搬出して受け渡しユニットPASSに渡すように動作する。さらに、インデクサロボットIRは、受け渡しユニットPASSから1枚の処理済み基板Wをハンド8Bで受け取って、いずれかのステージST1〜ST4に保持された基板収容器Cに収容するように動作する。
図1および図2に示すように、処理セクション2は、複数(この実施形態では12個)の処理ユニットSPIN1〜SPIN12と、主搬送ロボットCRと、前述の受け渡しユニットPASSとを含む。
図1および図2に示すように、処理ユニットSPIN1〜SPIN12は、この実施形態では、立体的に配置されている。より具体的には、三階建て構造をなすように複数の処理ユニットSPIN1〜SPIN12が配置されており、各階部分に4つの処理ユニットが配置されている。すなわち、一階部分に4つの処理ユニットSPIN1,SPIN4,SPIN7,SPIN10が配置され、二階部分に別の4つの処理ユニットSPIN2,SPIN5,SPIN8,SPIN11が配置され、三階部分にさらに別の処理ユニットSPIN3,SPIN6,SPIN9,SPIN12が配置されている。
さらに具体的には、図1に示すように、平面視において処理セクション2の中央に主搬送ロボットCRが配置されており、この主搬送ロボットCRとインデクサロボットIRとの間に受け渡しユニットPASSが配置されている。受け渡しユニットPASSを挟んで水平方向に対向するように、3つの処理ユニットSPIN1〜SPIN3を積層した第1処理ユニット群G1と、別の3つの処理ユニットSPIN4〜SPIN6を積層した第2処理ユニット群G2とが配置されている。そして、第1処理ユニット群G1に対してインデクサロボットIRから遠い側に隣接するように、3つの処理ユニットSPIN7〜SPIN9を積層した第3処理ユニット群G3が配置されている。同様に、第2処理ユニット群G2に対してインデクサロボットIRから遠い側に隣接するように、3つの処理ユニットSPIN10〜SPIN12を積層した第4処理ユニット群G4が配置されている。第1〜第4処理ユニット群G1〜G4によって、主搬送ロボットCRが取り囲まれている。
図1および図2に示すように、主搬送ロボットCRは、たとえば、基台部11と、多関節アーム12と、一対のハンド13A,13Bとを含む。
図2に示すように、基台部11は、たとえば、当該基板処理装置のフレームに固定されている。多関節アーム12は、水平面に沿って延びた複数本のアーム部を互いに回動可能に結合して構成されており、アーム部の結合箇所である関節部でアーム部間の角度を変更することによって、屈伸するように構成されている。多関節アーム12の基端部は基台部11に対して、鉛直軸線回りの回動が可能であるように結合されている。さらに、多関節アーム12は、基台部11に対して昇降可能に結合されている。換言すれば、基台部11には、多関節アーム12を昇降させるための昇降駆動機構、多関節アーム12を鉛直軸線回りに回動させるための回動駆動機構が内蔵されている。
また、多関節アーム12には、各アーム部を独立して回動させるための個別回動駆動機構が備えられている。多関節アーム12の先端部に、鉛直軸線回りの個別回動および水平方向への個別進退が可能であるように、ハンド13A,13Bが結合されている。多関節アーム12には、ハンド13A,13Bを鉛直軸線回りに個別に回動させるためのハンド回動駆動機構と、ハンド13A,13Bを水平方向に個別に進退させるためのハンド進退機構とが備えられている。ハンド13A,13Bは、たとえば、1枚の基板Wをそれぞれ保持できるように構成されている。なお、ハンド13A,13Bは上下に重なった状態で配置されていてもよいが、図1では、明瞭化のために、ハンド13A,13Bを紙面に平行な方向(水平方向)にずらして描いてある。
この構成により、主搬送ロボットCRは、受け渡しユニットPASSから未処理の1枚の基板Wをハンド13Aで受け取り、その未処理の基板Wをいずれかの処理ユニットSPIN1〜SPIN12に搬入する。また、主搬送ロボットCRは、処理ユニットSPIN1〜SPIN12で処理された処理済みの基板Wをハンド13Bで受け取り、その基板Wを受け渡しユニットPASSに渡す。
処理ユニットSPIN1〜SPIN12は、基板Wを1枚ずつ処理する枚葉式の処理ユニットである。処理ユニットSPIN1〜SPIN12は、基板Wの中央部を通る鉛直な軸線まわりに基板Wを回転させながら、基板Wに処理液を供給する液処理ユニットであってもよいし、処理ガスを用いた処理を行うガス処理ユニットであってもよいし、紫外線等の電磁波を用いた処理を行う電磁波処理ユニットであってもよいし、物理洗浄処理(ブラシ洗浄、スプレーノズル洗浄等)を行う物理洗浄処理ユニットであってもよい。
図3は、処理ユニットSPIN1〜SPIN12が、液処理ユニットである例を示している。
図3に示すように、各処理ユニットSPIN1〜SPIN12は、内部空間を有する箱形の処理室17と、処理室17内で1枚の基板Wを水平姿勢で保持して基板Wの中央部を通る鉛直な回転軸線X1まわりに基板Wを回転させるスピンチャック15と、基板Wの回転軸線X1まわりにスピンチャック15を取り囲む筒状の処理カップ16とを含む。
図3に示すように、スピンチャック15は、水平な姿勢で保持された円板状のスピンベース15aと、スピンベース15aの上面外周部から上方に突出する複数のチャックピン15bと、複数のチャックピン15bを基板Wの周縁部に押し付けるチャック開閉機構と、スピンベース15aおよびチャックピン15bを鉛直な回転軸線X1まわりに回転させることにより、複数のチャックピン15bに保持されている基板Wを回転させるスピンモータ15cとを含む。スピンチャック15は、図3に示す挟持式のチャックに限らず、基板の下面をスピンベースの上面に吸着させることにより基板を水平な姿勢で保持するバキューム式のチャックであってもよい。
図3に示すように、処理ユニットSPIN1〜SPIN12は、スピンチャック15に保持されている基板Wの上面に向けて薬液を吐出する薬液ノズル51と、薬液ノズル51に供給される薬液を貯留する薬液タンク52と、薬液タンク52内の薬液を薬液ノズル51に導く薬液配管53と、薬液タンク52内の薬液を薬液配管53に送る送液装置54(たとえば、ポンプ)と、薬液配管53の内部を開閉する薬液バルブ55とを含む。処理ユニットSPIN1〜SPIN12は、さらに、薬液バルブ55よりも上流側(薬液タンク52側)で薬液配管53と薬液タンク52とを接続する循環配管56と、循環配管56の内部を開閉する循環バルブ57と、循環配管56を流れる薬液の温度を調節する温度調節装置58とを含む。
薬液バルブ55および循環バルブ57の開閉は、後述するコンピュータ20によって制御される。薬液タンク52内の薬液が薬液ノズル51に供給されるときには、薬液バルブ55が開かれ、循環バルブ57が閉じられる。この状態では、送液装置54によって薬液タンク52から薬液配管53に送られた薬液が、薬液ノズル51に供給される。一方、薬液ノズル51への薬液の供給が停止されるときには、薬液バルブ55が閉じられ、循環バルブ57が開かれる。この状態では、送液装置54によって薬液タンク52から薬液配管53に送られた薬液が、循環配管56を通じて薬液タンク52内に戻る。そのため、薬液ノズル51への薬液の供給が停止されている供給停止中は、薬液が、薬液タンク52、薬液配管53、および循環配管56によって構成された循環経路を循環し続ける。温度調節装置58は、循環配管56内を流れる薬液の温度を調節する。したがって、薬液タンク52内の薬液は、供給停止中に循環経路で加熱され、室温よりも高い温度に維持される。
さらに、薬液ノズル51から微少量の薬液を吐出してプリディスペンスが行えるように、薬液バルブ55は開度が微調整可能となっている。また薬液ノズル51近傍には図示しない薬液回収部材が配設されており、薬液ノズル51からプリディスペンスされた薬液が回収できるようになっている。
なお、図3には示していないが、各処理ユニットSPIN1〜SPIN12には複数の薬液ノズル51が設けられており、これら複数の薬液ノズル51はそれぞれが異なる薬液タンク52に接続されている。また、基板W上の薬液を除去するためのリンス液吐出ノズルも設けられている。したがって、各処理ユニットSPIN1〜SPIN12のスピンチャック15に保持された基板Wに対して、異なる薬液を選択的に供給したり、リンス液を供給して基板Wから薬液を除去することが可能になっている。
さらに、処理ユニットSPIN1〜SPIN12の内壁(処理室17の内壁)には洗浄液ノズル71が配設されている。この洗浄液ノズル71は、処理ユニットSPIN1〜SPIN12外部に設けられた純水等の洗浄液を貯留する洗浄液タンク72と、洗浄液配管73を介して連結されている。洗浄液配管73に介装された送液装置74は、洗浄液タンク72から洗浄液ノズル71に向けて洗浄液を送出する。スピンチャックピン15bにより回転される回転中の洗浄用治具や、スピンチャックピン15bにより回転される回転中の基板Wに向けて洗浄液ノズル71が洗浄液を吐出すると、処理室1内で洗浄液が飛散する。洗浄液をこのように飛散させることで処理室17内に配置された各種部品(チャックピン15bや処理カップ16)を洗浄することが可能になっている。
また、図3に示すように、処理ユニットSPIN1〜SPIN12は、ガスの一例である窒素ガスをスピンベース15aの上面中央部で開口するガス吐出口61に導くガス配管62と、ガス配管62の内部を開閉するガスバルブ63と、ガス供給源からガス配管62に供給された窒素ガスを加熱するヒータ64とを含む。
ヒータ64のオン/オフおよび温度は、後述するコンピュータ20によって制御される。コンピュータ20は、室温よりも高い設定温度にヒータ64の温度が達すると、ヒータ64の発熱を停止させる。そして、ヒータ64の温度が設定温度を下回ると、コンピュータ20は、再びヒータ64を発熱させて、ヒータ64の温度を設定温度まで上昇させる。ガス供給源からガス配管62に供給された窒素ガスは、ヒータ64によって加熱された後、ガス吐出口61から上向きに吐出される。そして、ガス吐出口61から吐出された窒素ガスは、基板Wの下面とスピンベース15aの上面との間の空間をスピンベース15aの上面中央部からスピンベース15aの上面外周部に向かって放射状に流れる。これにより、基板Wの下面とスピンベース15aの上面との間の空間が高温の窒素ガスで満たされ、基板Wの全域が窒素ガスによって均一に加熱される。
図4は、前記基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。
基板処理装置は、処理ユニットSPIN1〜SPIN12、主搬送ロボットCRおよびインデクサロボットIRを制御するコンピュータ20を備えている。
コンピュータ20は、パーソナルコンピュータ(FAパソコン)の形態を有していてもよく、制御部21と、出入力部22と、記憶部23とを備えている。制御部21は、CPU等の演算ユニットを含む。出入力部22は、表示ユニット等の出力機器と、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等の入力機器とを含む。さらに、出入力部22は、ホストコンピュータ24との通信のための通信モジュールを含む。記憶部23は、固体メモリデバイス、ハードディスクドライブ等の記憶装置を含む。
制御部21は、スケジューリング機能部25と、処理実行指示部26とを含む。
スケジューリング機能部25は、基板Wを基板収容器Cから搬出し、処理ユニットSPIN1〜SPIN12で処理した後、基板収容器Cに収容するために、基板処理装置のリソース(制御部21によって制御される処理ユニットなどの有体物)を時系列に従って作動させるための計画(スケジュール)を作成する。処理実行指示部26は、スケジューリング機能部25によって作成されたスケジュールに従って、基板処理装置のリソースを作動させる。
記憶部23は、制御部21が実行するプログラム30と、ホストコンピュータ24から受信した処理内容データ40と、スケジューリング機能部25によって作成されたスケジュールデータ50とを含む各種データ等を記憶するように構成されている。
記憶部23に記憶されたプログラム30は、制御部21をスケジューリング機能部25として作動させるためのスケジュール作成プログラム31と、制御部21を処理実行指示部26として作動させるための処理実行プログラム32とを含む。記憶部23は、プログラムが記録された、コンピュータが読取可能な記録媒体の一例である。
なお、処理実行プログラム32には後述する後処理・前準備実行中に装置異常が発生した場合の対応方法も記述されている。
処理内容データ40は、各基板Wに付与されたプロセスジョブ(PJ)符号と、プロセスジョブ符号に対応付けられたレシピとを含む。
レシピは、基板処理内容を定義したデータであり、基板処理条件および基板処理手順を含む。より具体的には、並行処理ユニット情報、使用処理液情報、処理時間情報、後処理実行条件、前準備実行条件等を含む。
「並行処理ユニット情報」は、当該レシピに含まれる基板処理を実行することのできる処理ユニットを指定する情報であり、指定された処理ユニットによる並行処理が可能であることを表す。換言すれば、指定処理ユニットのうちの一つが使用できないときには、それ以外の指定処理ユニットによる代替が可能であることを表す。「使用できないとき」とは、当該処理ユニットが別の基板Wの処理のために使用中であるとき、当該処理ユニットが故障中であるとき、オペレータが当該処理ユニットで基板Wの処理をさせたくないと考えているとき、などである。
「使用処理液情報」は、当該レシピに含まれる基板処理の際に使用される処理液(各種薬液およびリンス液)に関する情報である。
「処理時間情報」は、レシピに含まれる各工程の実行に要する時間に関する情報である。具体的には当該レシピの指定処理ユニットにおける基板の滞在時間、後述する予備処理工程(前準備工程および後処理工程)の実行に要する時間などが含まれる。予備処理工程とは所定の処理ユニットにおいて基板処理を実行する前に、当該基板処理が精密に実行できるよう、基板処理工程の準備を行う処理であり、本実施形態では、基板処理の前に実行される前準備工程と、直前の基板処理の後に実行される後処理工程とが対応する。
「後処理実行条件」は、後処理工程に関する情報である。
スケジューリング機能部25は、レシピに含まれる基板処理ブロックをスケジューリングする際、当該レシピに含まれる後処理実行条件を読み出し、前記処理ブロックの前に後処理工程を配置するか否かを決定し、後処理工程を配置する場合にはその具体的内容を決定する。具体的には、判断時点での基板処理装置の状態が後処理工程実行条件に合致する場合には、合致する内容の後処理工程のブロックを、対象の処理ブロックの前に配置する。
後処理実行条件には、後処理工程の具体的内容に関する情報、後処理工程の要否に関する情報が含まれている。後処理工程の要否と内容とはレシピに含まれる処理ブロック毎に規定されている。
後処理工程の具体例は、処理ユニットSPIN1〜SPIN12の処理室17内の洗浄処理(チャンバ洗浄工程)である。処理室17内の洗浄を実行することによって、処理室17に次に搬入される基板に対して、前の基板に対して行われた基板処理の影響が及ぶことを回避できる。これにより、精密な基板処理を実現でき、基板処理品質を保つことができる。後処理工程は、洗浄処理(チャンバ洗浄工程)に限らず、基板を保持するチャックピンの洗浄(チャックピン洗浄工程)や、処理室17内のその他の部品(例えば処理カップ16)の洗浄処理(部品洗浄工程)であってもよいし、これらの洗浄処理の2つ以上を含んでいてもよい。チャンバ洗浄や部品洗浄は前記した洗浄液ノズル71から洗浄液を吐出することで実行することができる。
後処理実行条件には、後処理工程の要否に関する情報が含まれる。
後処理工程の要否は例えば以下の(1)乃至(5)の観点から決定され、後処理実行条件に記述されている。
(1)基板処理の内容との関連性
例えば、処理チャンバ(処理室)を汚染するおそれが大きい基板処理を行う場合には、その次に基板処理を行うか否かに拘わらず、後処理工程が必要であるとする条件(ルール)が考えられる。
(2)前の基板処理との関連性
例えば、同一の処理チャンバで後処理工程が実行されないまま、所定時間が経過した場合や所定枚数の基板が処理された場合には、常に後処理工程が必要であると判断する条件(ルール)が考えられる。
(3)直前の基板処理との関連性
例えば、同一の処理チャンバで直前に行われた別の基板処理の影響を受ける可能性がある場合には、当該直前の基板処理実行後に後処理工程を実行する必要があると判断する条件(ルール)が考えられる。反対に、直前の基板処理と同じ処理液しか使用しない場合など、当該直前の基板処理が次の基板処理に影響を与えない場合には、直前の基板処理の後に後処理工程を行う必要がないと判断する条件(ルール)が考えられる。
(4)異常発生との関連性1
後処理工程の開始から次の基板処理工程の開始前までの期間に、基板Wの搬送エラー等の基板処理装置自体に関する異常や、基板処理装置内を排気する排気設備などの基板処理装置に関する装置などに異常が発生し、スケジュールを途中で停止させることがある。予め、後処理が予定されている場合には異常解消後に後処理工程が実行されるが、その際、中断された後処理工程の残りの工程のみを実行するような条件(ルール)を設定してもよい。あるいは、中断された後処理工程の全工程を実施するような条件(ルール)を設定してもよい。
前者の条件を設定した場合には同一の工程が複数回行われることが回避できる。これにより、基板処理装置の稼働率の低下を抑制または防止できる。
後者の条件を設定した場合には基板処理工程を実行するための準備が十分に整えられた状態で基板処理工程が開始できる。これにより、基板の処理品質を安定させることができる。
前者の条件と後者の条件のいずれを採用するかは、目的とする基板処理の内容や後処理工程の内容に応じて適宜決定すればよい。
(5)異常発生との関連性2
異常発生による装置停止時間の長さに応じて後処理工程の内容を変更してもよい。例えば、異常発生前に後処理工程が完了していれば、装置動作再開後における後処理工程の繰り返しは原則不要と判断するが、装置停止時間が所定時間以上続いた場合には、装置動作再開後に後処理工程を繰り返すと判断するという条件(ルール)である。このような条件を設定することにより、チャンバ洗浄の効果が一定時間しか有効でない場合であっても、常に清浄なチャンバ内で基板処理を実行することが可能になる。
「前準備事項条件」は、前準備工程に関する情報である。
前準備工程とは、所定の基板処理を実行する前に処理ユニットで実行すべき前準備作業である。
たとえば、先に図3を用いて説明したように、処理ユニットSPIN1〜12には、所定の薬液を規定された温度で基板Wに向けて吐出するための温度調節装置58が設けられている。薬液はレシピに規定された目的温度で基板Wに向けて吐出する必要があるが、温度調節装置58が薬液を目的温度まで加熱するには一定時間を要する。このため、実際に薬液ノズル51から薬液を基板Wに向けて供給する前から、循環バルブ57を開放し温度調節装置58を作動させた状態で送液装置54を作動させることで薬液を循環配管56の中で循環させることがある(前準備工程の例1)。
また、薬液ノズル51および薬液配管53の少なくとも一方に目的温度範囲外となってしまった薬液が残留していると目的温度外の薬液が基板Wに向けて吐出されるおそれがある。このため、実際に薬液吐出を開始する所定時間前から薬液ノズル51から少量の薬液を排出する、いわゆるプリディスペンスを実行することがある(前準備工程の例2)。
スケジューリング機能部25は、レシピに含まれる処理ブロックを以下のようにしてスケジューリングテーブル(スケジューリングのための記憶領域)に配置する。すなわち、当該レシピに含まれる前準備実行条件を読み出し、前記処理ブロックの前に前準備工程を配置するか否かと、前準備工程を配置する場合には前準備工程の具体的内容とを決定する。具体的には、判断時点での基板処理装置の状態が前準備実行条件に合致すると判断された場合には、合致する内容の前準備工程のブロックを対象の処理ブロックの前に配置する。
前準備実行条件には前準備工程の具体的内容が記述されている。すなわち、どのような前準備((例1の場合、循環バルブ57の開放、温度調節装置58および送液装置54の作動。温度調節装置58に設定すべき設定温度)(例2の場合、薬液ノズル51からのプリディスペンス)を、どのタイミングから開始すべきか(例えば、割り当てられた処理ユニットにおいて基板処理を開始する所定時間前、あるいは薬液ノズル51から実際に薬液を吐出する所定時間前)といった、前準備工程の具体的内容が記述されている。
さらに、前準備実行条件には、前準備の要否に関する情報も記述されている。
前準備の要否は、例えば以下の(1)乃至(3)の観点から決定され、前準備実行条件としてレシピ中に記述されている。
(1)基板処理との関連性
例えば、温度依存性の高い処理液を用いる基板処理を実行するための処理ブロックをスケジューリングテーブルに配置する場合には、前準備工程としてのプリディスペンス処理を行うための前準備ブロックを対象の処理ブロックの前に配置する必要があると判断する条件(ルール)が考えられる。反対に、温度依存性の低い処理液を用いる基板処理を実行するための処理ブロックを配置しようとする場合には、プリディスペンス処理は不要であり、前準備ブロックを対象の処理ブロックの前に配置する必要がないと判断する条件(ルール)が考えられる。前準備工程の内容と要否とはレシピに含まれる基板処理毎に規定されている。
(2)前の基板処理との関連性
例えば、前準備を必要とする基板処理を連続して実行する場合には、原則として2回目以降の基板処理の前には前準備工程を実行する必要がない。しかし、前の基板処理のために前準備工程が実行された場合であっても、次の基板処理工程を開始するまでに装置異常等により長時間が経過した場合には、次の基板処理を行う前に前準備工程が必要であると判断する条件(ルール)が考えられる。
例えば、前準備工程が「プリディスペンス」の場合、装置異常等により次の基板処理の開始を延期している間に、薬液ノズル51または薬液配管53内に残留した薬液が目的温度外の薬液になってしまうおそれがある。上記のような前準備条件を設定しておくことでこのような不都合を回避することができる。
(3)異常発生との関連性
前準備工程の開始から次の基板処理工程の開始前までの期間に、基板Wの搬送エラー等の基板処理装置自体に関する異常や、基板処理装置内を排気する排気設備などの基板処理装置に関する装置などに異常が発生し、スケジュールの実行を途中で停止させることがある。異常解消後には前準備工程が再開されるが、その際、中断された前準備工程の全てを実行するか、異常発生時に未完だった工程のみを実行するかを、異常発生時点での前準備工程の進捗状況に応じて判断するという条件(ルール)が考えられる。
例えば、前準備工程が「プリディスペンス」の場合において、異常発生時に90%以上のプリディスペンスが完了していた場合には残りのプリディスペンスのみを異常解消後に実行するが、90%未満のプリディスペンスのみが完了していた場合にはプリディスペンス工程を異常解消後に全て行う(最初からやり直す)という条件である。このような前準備実行条件を設定することによりプリディスペンスのための薬液使用量を低減しつつ目的温度内の薬液を用いて基板処理を行うことが可能になる。
プロセスジョブとは、共通の処理が施される1枚または複数枚の基板Wをいう。プロセスジョブ符号とは、プロセスジョブを識別するための識別情報(基板群識別情報)である。すなわち、共通のプロセスジョブ符号が付与された複数枚の基板Wには、当該プロセスジョブ符号に対応付けられたレシピによる共通の処理が施される。ただし、異なるプロセスジョブ符号に対応する基板処理内容(レシピ)が同じである場合もあり得る。たとえば、処理順序(基板収容器Cからの払い出し順序)が連続している複数枚の基板Wに対して共通の処理が施されるとき、それらの複数枚の基板Wに対して共通のプロセスジョブ符号が付与される。
制御部21は、各基板Wに対する処理内容データ40を取得して、記憶部23に記憶させる。処理内容データ40の取得および記憶は、各基板Wに対するスケジューリングが実行されるよりも前に行われればよい。たとえば、基板収容器CがステージST1〜ST4に保持された直後に、ホストコンピュータ24から制御部21に当該基板収容器Cに収容された基板Wに対応する処理内容データ40が与えられてもよい。
次に、同じプロセスジョブ符号「A」が付与された2枚の基板A1,A2のスケジュールを作成する例について説明する。
なお、以下の例においては後処理工程としてチャンバ洗浄が、前準備工程としてプリディスペンスがそれぞれ指定されているものとする。
図5は、この発明の第1の実施形態を説明するためのフローチャートであり、スケジューリング機能部25によって実行される処理例が示されている。図5には、制御部21(コンピュータ20)がスケジュール作成プログラム31を実行することによって行われる処理が表されている。換言すれば、この実施形態において、スケジュール作成プログラム31には、図5に示す処理をコンピュータに実行させるようにステップ群が組み込まれている。
ホストコンピュータ24からもしくはオペレータによって出入力部22から基板処理開始の指示が与えられると(ステップS1)、スケジューリング機能部25は、基板処理開始指示が与えられた全ての基板Wに関して、仮タイムテーブルを作成する(ステップS2)。基板処理開始指示は、共通の基板収容器Cに収容された全ての基板Wを一単位として発行されてもよい。また、基板処理開始指示は、共通の基板収容器Cに収容された全数未満の1枚以上の基板Wの処理開始を指示するものであってもよいし、別々の基板収容器Cに収容された複数枚の基板Wの処理開始を指示するものであってもよい。
たとえば、処理内容データ40において或るプロセスジョブ符号に対応付けられたレシピが、処理ユニットSPIN1〜SPIN12の並行処理を指定しているとする。すなわち、当該レシピに従う基板処理が、12個の処理ユニットSPIN1〜SPIN12のいずれにおいても実行可能である場合を考える。この場合、当該プロセスジョブ符号が付与された基板Wが処理を受けるときに通る経路は、12通りである。すなわち、その基板Wの処理のために選択し得る経路は、処理ユニットSPIN1〜SPIN12のいずれかを通る12個の経路である。そこで、スケジューリング機能部25は、その12個の経路に対応した仮タイムテーブルを作成する。
処理ユニットSPIN1を通る経路に対応した仮タイムテーブルを図6に示す。この仮タイムテーブルは、インデクサロボットIRによる基板収容器Cからの基板Wの搬出(Get)を表すブロックと、インデクサロボットIRによる当該基板Wの受け渡しユニットPASSへの搬入(Put)を表すブロックと、主搬送ロボットCRによる受け渡しユニットPASSからの当該基板Wの搬出(Get)を表すブロックと、主搬送ロボットCRによる当該基板Wの処理ユニットSPIN1への搬入(Put)を表すブロックと、処理ユニットSPIN1による当該基板Wに対する処理を表す処理ブロックと、主搬送ロボットCRによる処理ユニットSPIN1からの処理済みの基板Wの搬出(Get)を表すブロックと、主搬送ロボットCRによる当該基板Wの受け渡しユニットPASSへの搬入(Put)を表すブロックと、インデクサロボットIRによる当該基板Wの受け渡しユニットPASSからの搬出(Get)を表すブロックと、インデクサロボットIRによる当該基板Wの基板収容器Cへの搬入(Put)を表すブロックとを含む。
スケジューリング機能部25は、図6に示された複数のブロックを時間軸上で重なり合いのないように順番に配置することによって、仮タイムテーブルを作成する。スケジューリング機能部25は、同じ基板Wに対して、11個の処理ユニット(処理ユニットSPIN2〜SPIN12)をそれぞれ通る11個の経路に対応した同様の11個の仮タイムテーブル(処理ブロックを処理ユニットSPIN2〜SPIN12にそれぞれ配置した仮タイムテーブル)を作成する。こうして、1枚の基板Wに対して合計12経路分の仮タイムテーブルが作成される。
同様の仮タイムテーブルが、同じプロセスジョブ符号が付与された基板Wの全てに対応して作成される。こうして作成された仮タイムテーブルは、スケジュールデータ50の一部として記憶部23に格納される。仮タイムテーブルの作成段階では、別の基板Wに関するブロックとの干渉(時間軸上での重なり合い)は考慮されない。
スケジューリング指示が発生すると(ステップS3)、当該プロセスジョブの基板Wに関するブロックの配置が行われる(ステップS4〜S18)。
具体的には、スケジューリング機能部25は、当該基板Wに対応する仮タイムテーブルを参照し、当該仮タイムテーブルを構成するブロックを一つ取得する(ステップS4)。このとき取得されるブロックは、未配置のブロックのうち仮タイムテーブルの時間軸上で最も早い位置に配置されているブロックである。さらに、スケジューリング機能部25は、当該取得したブロックを配置できる位置を検索し(ステップS5)、その検索された位置に当該ブロックを配置する(ステップS6)。各ブロックは、同一リソースが同じ時間に重複して使用されないようにしながら、時間軸上で最も早い位置に配置される。
スケジューリング機能部25は、配置したブロックの直前に配置された同一リソースのブロックに後処理が必要かどうかを判断する(ステップS7)。すなわち、スケジューリング機能部25は、所定の後処理実行条件が満たされているかどうかを判断する。
ここでの後処理実行条件は、配置したブロックが処理ユニットでの処理を表す処理ブロックであることと、同一リソース(処理ユニット)に対して直前に配置されているブロックが、共通のプロセスジョブ符号が付与された基板群のうち当該処理ユニットで最後に処理される基板に対応する処理ブロックであることとを含む。
スケジューリング機能部25は、後処理が不要であると判断すると(ステップS7:NO)、ステップS6で配置したブロックに前準備が必要であるか否かを判断する(ステップS11)。すなわち、スケジューリング機能部25は、所定の前準備実行条件が満たされているかどうかを判断する。
前準備実行条件が満たされないときは(ステップS11:NO)、スケジューリング機能部25は、仮タイムテーブルを構成する全てのブロックの配置を完了したかどうかを判断し(ステップS15)、未配置のブロックがあれば、ステップS4からの処理を繰り返す。
前準備実行条件および後処理実行条件がいずれも満たされない場合のスケジューリング例を図7に示す。この例では、プロセスジョブAの1枚目の基板A1に対応するブロックA1〜A1が配置されている。処理ブロックA1は、処理ユニットSPIN1のスペースに配置されている。プロセスジョブAの2枚目の基板A2に関しては、当該基板A2に対応したインデクサロボットIRおよび主搬送ロボットCRの基板搬送動作を表すブロックA2〜A2が、1枚目の基板A1に対応したインデクサロボットIRおよび主搬送ロボットCRの基板搬送動作を表すブロックA1〜A1と干渉しないように配置されている。さらに、2枚目の基板A2に対応した処理ブロックA2は、処理ユニットSPIN2のスペースに配置されている。こうして、プロセスジョブAの2枚の基板A1,A2を処理ユニットSPIN1およびSPIN2で並行処理するための計画が策定されている。
次のプロセスジョブBに対応するレシピは、たとえば、処理ユニットSPIN1,SPIN2での並行処理を指定している。そこで、処理ユニットSPIN1,SPIN2のうちで直前の使用終了時間が最も早い処理ユニットSPIN1に対して、1枚目の基板B1の処理ブロックB1が配置されるように、当該基板B1に対応した各ブロックB1〜B1が配置される。図7において、主搬送ロボットCRによる基板B1の処理ユニットSPIN1への搬入を表すブロックB1と、主搬送ロボットCRによる基板A1の処理ユニットSPIN1からの搬出を表すブロックA1とは、時間軸上で重なりあっている。これは、基板B1の搬入が一方のハンド13Aで実行され、基板A1の搬出が他方のハンド13Bで実行されるため、これらの動作が時間的に重複することを表している。
再び、図5を参照する。ステップS6で配置した処理ブロックが後処理実行条件を満たすとき(ステップS7:YES)、すなわち、レシピに規定された後処理実行条件を参照して、配置した処理ブロックの直前に配置されている同一リソースの処理ブロックに対して後処理が必要か否か判断する。後処理が必要であると判断されたとき、スケジューリング機能部25は、その処理ブロックの直前、すなわち直前の処理ブロックの直後に、後処理実行条件に規定された内容の後処理工程を実行するための後処理ブロックを配置する(ステップS8)。そして、ブロック配置位置を検索し(ステップS9)、検索された位置にブロックを再配置する(ステップS10)。
具体的には、たとえば、図7において、プロセスジョブBの1枚目の基板B1に対応するブロックB1〜B1を配置したとする。そして、処理ブロックB1を配置するとき、後処理実行条件が満たされ、同一リソース(処理ユニットSPIN1)に対して直前に配置された処理ブロックA1に対する後処理が必要であると判断されたとする。この場合、処理ブロックA1,B1間に後処理ブロックが挿入される。後処理ブロックを挿入した例を図8に示す。後処理ブロックの挿入に伴って、処理ブロックB1が後処理ブロックの後に配置され、それに合わせて、処理ブロックB1よりも前のブロックB1〜B1も時間軸上で後にシフトされている。処理ブロックB1を配置した後は、その処理ブロックB1の配置に合わせて、残りのブロックB1〜B1が配置される。
ステップS6またはS10で配置された処理ブロックが、レシピに規定された前準備実行条件を満たすとき(図5のステップS11:YES)、スケジューリング機能部25は、その処理ブロックの直前に、前処理実行条件に規定された内容の前準備ブロックを配置する(ステップS12)。そして、ブロック配置位置を検索し(ステップS13)、検索された位置にブロックを再配置する(ステップS14)。
具体的には、たとえば、図9に示すように、プロセスジョブAの1枚目の基板A1に対応するブロックA1〜A1を配置したとする。そして、処理ブロックA1を配置するとき、前準備実行条件が満たされ、当該処理ブロックA1に対する前準備が必要であると判断されたとする。この場合、処理ブロックA1の直前に前準備ブロックが挿入される。前準備ブロックを挿入した例を図10に示す。前準備ブロックの挿入に伴って、処理ブロックA1が前準備ブロックの後に配置され、それに合わせて、ブロックA1〜A1も時間軸上で後にシフトされている。処理ブロックA1を配置した後は、図11に示すように、その処理ブロックA1の配置に合わせて、残りのブロックA1〜A1が配置される。
図5を参照して、スケジューリング機能部25は、当該プロセスジョブ符号が付与された全ての基板に対応する仮タイムテーブルを構成する全てのブロックの配置を終えると(ステップS15:YES)、当該プロセスジョブで使用した処理ユニットに対して後処理が必要かどうかを判断する(ステップS16)。すなわち、後処理実行条件が満たされるかどうかを判断する。このステップS16で参照される後処理実行条件は、当該処理ユニットで処理された基板の枚数が所定枚数(たとえば45枚)に達したことを含むことが好ましい。後処理実行条件を満たされなければ(ステップS16:NO)、当該プロセスジョブに対するスケジューリングを終了する(ステップS18)。後処理実行条件が満たされると(ステップS16:YES)、当該プロセスジョブで使用した処理ユニットの最後の処理ブロックの直後のスペースに後処理ブロックを配置し(ステップS17)、当該プロセスジョブに対するスケジューリングを終える(ステップS18)。
このようにして、同じプロセスジョブ符号「A」が付与された2枚の基板A1,A2のスケジュールが、処理内容データ40に基づいてスケジューリング機能部25によって作成される。処理実行指示部26は、スケジューリング機能部25によって作成されたスケジュールを実行し基板処理装置のリソースを作動させ始める。スケジュールの実行中に基板処理装置に異常が発生しなければ、スケジュールは、途中で停止されることなく、最後まで実行される。これにより、1枚または複数枚の基板が、計画通りの経路を経て計画通りに処理される。
以下では、前準備工程の開始から基板処理工程の開始前までの期間に基板処理装置に異常が発生したため、スケジューリング機能部25が、実行中のスケジュールを変更し、スケジュールの変更後に基板処理装置の異常が解消したため、スケジューリング機能部25が、再度、実行中のスケジュールを変更する3つの例について説明する。図12は、以下の3つのスケジュール変更例を説明するためのフローチャートである。この実施形態において、スケジュール作成プログラム31および処理実行プログラム32には、図12に示す処理をコンピュータに実行させるようにステップ群が組み込まれている。
第1のスケジュール変更例
図13は、図5に示すフローに従って作成された1枚の基板A1(プロセスジョブ符号「A」が付与された基板)を処理するためのスケジュールの一例を示すタイムチャートである。このスケジュール変更例において、プロセスジョブAに対応するレシピでは、処理ユニットSPIN1だけが使用可能な処理ユニットとして指定されていると共に、処理ユニットSPIN1において前準備工程を実施するように指示されているものとする。
図12に示すように、基板A1のスケジュールが完成した後(ステップS21:YES)、スケジューリング機能部25は、処理実行指示部26がそのスケジュールに従って基板処理装置のリソースを作動させる前に、基板処理装置の異常の発生によって直前のスケジュールの実行が途中で停止したか否かを判断する(ステップS22)。ここでは、直前のスケジュールが中断されていないものとする(ステップS22:NO)。そのため、処理実行指示部26は、図13に示すスケジュールを開始し基板処理装置のリソースを作動させ始める(ステップS23)。そして、制御部21は、スケジュールが開始されてから終了するまで、基板処理装置に異常が発生したかどうかを判断する(ステップS24)。スケジュールの実行中に異常が発生しなければ(ステップS24:NO)、スケジュールが最後まで実行される(ステップS25:YES)。その一方で、スケジュールの実行中に異常が発生すると(ステップS24:YES)、スケジューリング機能部25は、実行中のスケジュールを変更する(ステップS26)。
図14は、前準備工程の実行中に異常が発生した例を示している。より具体的には、前準備工程が実行されている期間であって、基板収容器Cからの基板A1の搬出が開始される前に、基板処理装置の異常が発生した例を示している。この場合、図15に示すように、スケジューリング機能部25は、基板A1のスケジュールを表すブロックに関して、異常の発生時よりも後に配置されている開始前の全てのブロックを消去し、異常の発生時点で実行されているブロック(図15では、処理ユニットSPIN1のスペースに配置された前準備ブロック)を残す。具体的には、図14に示すように、前処理ブロック以外のブロックは、異常発生前に開始されていないので、スケジュールから消去される。これにより、スケジュールが変更され、新たなスケジュールが作成される。
図12に示すように、図15に示す新たなスケジュールが作成された後(ステップS21:YES)、スケジューリング機能部25は、処理実行指示部26がそのスケジュールに従って基板処理装置のリソースを作動させる前に、直前のスケジュール(ここでは、図13に示すスケジュール)の実行が異常の発生によって中断されたか否かを判断する(ステップS22)。ここでは、直前のスケジュールの実行が異常の発生によって中断されていたので(ステップS22:YES)、実行予定のスケジュール(ここでは、図15に示すスケジュール)で前準備工程が計画されているかどうかを判断する(ステップS27)。
図15に示すように、処理ユニットSPIN1では、前準備工程の残りの工程が異常の発生時よりも後に計画されており、異常の発生よりも後に前準備工程が計画されているので(ステップS27:YES)、スケジューリング機能部25は、前準備工程の後に基板の処理が計画されているかどうか、つまり、同一のリソース(ここでは、処理ユニットSPIN1)において前準備ブロックの後に処理ブロックが配置されているかどうかを判断する(ステップS28)。
図15に示すように、このスケジュールでは、前準備ブロックの後に処理ブロックが配置されていないので(ステップS28:YES)、スケジューリング機能部25は、図16に示すように、前準備ブロックにおいて異常発生時よりも後に配置されている部分を消去し、前準備工程を中断する(ステップS29)。そして、スケジューリング機能部25は、前準備工程を中断した事実と中断した前準備工程の内容とを併せて記憶する、もしくは記憶部23に記憶させる。その後、図16に示すスケジュールが、処理実行指示部26によって実行される(ステップS23)。つまり、図16に示すスケジュールでは、異常発生時よりも後に配置されていた全てのブロックが消去されているので、処理実行指示部26は、いずれのリソースも動作させない。
なお前記では、前準備ブロックにおいて異常発生時よりも後に配置されている部分を消去し、前準備工程を中断した(S29)が、必ずしも中断する必要はない。例えば、前準備処理がプリディスペンス処理である場合に、ほぼ所定量の薬液のプリディスペンスが完了しているときにはプリディスペンスの中断によるメリットはないためプリディスペンスを中断しないことも可能である。
図12に示すように、スケジューリング機能部25は、所定時間まで(たとえば図13に示す変更前のスケジュールの終了予定時刻まで)、異常が解消されたかどうかを判断する(ステップS24)。所定時間までに基板処理装置の異常が解除されると(ステップS24:YES)、スケジューリング機能部25は、実行中のスケジュール(図16に示すスケジュール)を変更し、新たなスケジュールを作成する(ステップS26)。
具体的には、スケジューリング機能部25は、異常の発生によって中断されたスケジュール(ここでは、図14に示すスケジュール)において異常の発生時点で開始されていない全てのブロックを配置する。図14に示すスケジュールでは、前処理ブロック以外のブロックが開始される前に、基板処理装置の異常が発生したので、前処理ブロック以外の全てのブロックが、スケジュール上に配置される(図17および図18参照)。
異常の発生時で処理が開始されていた前準備工程については、レシピに記述された前準備実行条件に基づいて配置される。すなわち、図17に示すように、リセットされ、前準備工程が当初から開始されるように、前準備ブロックが解消後前準備ブロックとして配置される。もしくは、図18に示すように、前準備ブロックにおいて異常の発生によって実行が中断された部分だけが解消後前準備ブロックとして配置され、前準備工程が再開されるように計画される。
つまり、基板処理装置の異常が解消された場合には、異常発生時に実行中のスケジュール(図14に示すスケジューリング)において前準備工程が中断されたかどうかが、前準備実行条件に追加される。そして、前準備工程が中断された場合には、前準備工程が当初から若しくは途中から実行されるようにスケジューリングされる(ステップ6)。このようにして、異常の解消によりスケジュールが変更され、新たなスケジュールが作成される。
図12に示すように、図17または図18に示す新たなスケジュールが作成された後(ステップS21:YES)、スケジューリング機能部25は、処理実行指示部26がそのスケジュールに従って基板処理装置のリソースを作動させる前に、直前のスケジュール(ここでは、図16に示すスケジュール)の実行が異常の発生によって中断されていたか否かを判断する(ステップS22)。ここでは、直前のスケジュールの実行が異常の発生によって中断されていなかったので(ステップS22:NO)、処理実行指示部26は、図17または図18に示すスケジュールに従って基板処理装置のリソースを作動させ始める(ステップS23)。そして、制御部21は、スケジュールが開始されてから終了するまで、基板処理装置に異常が発生したかどうかを判断する(ステップS24)。基板処理装置に異常が発生しなければ、スケジュールは、途中で停止されることなく、最後まで実行される。これにより、基板A1が、計画通りの経路を経て計画通りに処理される。
第2のスケジュール変更例
図19は、図5に示すフローに従って作成された1枚の基板A1を処理するためのスケジュールの一例を示すタイムチャートである。このスケジュール変更例において、プロセスジョブAに対応するレシピでは、基板A1が2つの処理ユニットで順次処理されるように指示されている。具体的には、処理ユニットSPIN1だけが、基板A1に第1基板処理工程を実行する第1処理ユニットとして指定されており、処理ユニットSPIN7だけが、基板A1に第2基板処理工程を実行する第2処理ユニットとして指定されている。そして、処理ユニットSPIN1で処理された基板A1は、主搬送ロボットCRによって処理ユニットSPIN1から処理ユニットSPIN7に搬送されるように計画されている(ブロックA1〜A1参照)。さらに、処理ユニットSPIN1、SPIN7での基板処理工程が開始される前に、各処理ユニットSPIN1、SPIN7で前準備工程が実行されるように計画されている。
第1基板処理工程および第2基板処理工程は、基板に対して同種の処理を行う工程であってもよいし、異なる種類の処理を行う工程であってもよい。また、処理が行われる基板の位置が、第1基板処理工程と第2基板処理工程とで異なっていてもよい。たとえば、第1基板処理工程は、デバイスが形成される表面とは反対側の基板の裏面を処理する工程であり、第2基板処理工程は、デバイス形成面である基板の表面を処理する工程であってもよい。この場合、基板の反転は、受け渡しユニットPASSによって行われてもよいし、基板Wの表裏を反転させる反転機構が主搬送ロボットCRに備えられていてもよい。
図20は、図5に示すフローに従って作成された2枚の基板A1、A2(同じプロセスジョブ符号「A」が付与された2枚の基板)を処理するためのスケジュールの一例を示すタイムチャートである。このスケジュール変更例において、プロセスジョブAに対応するレシピでは、処理ユニットSPIN2だけが、基板A2に第1基板処理工程を実行する第1処理ユニットとして指定されており、処理ユニットSPIN8だけが、基板A2に第2基板処理工程を実行する第2処理ユニットとして指定されている。つまり、プロセスジョブAに対応するレシピでは、処理ユニットSPIN1,SPIN2が第1基板処理工程のための並行処理ユニットとして指定されており、処理ユニットSPIN7,SPIN8が第2基板処理工程のための並行処理ユニットとして指定されている。
図12に示すように、基板A1、A2のスケジュールが完成した後(ステップS21:YES)、スケジューリング機能部25は、処理実行指示部26がそのスケジュールに従って基板処理装置のリソースを作動させる前に、基板処理装置の異常の発生によって直前のスケジュールの実行が途中で停止したか否かを判断する(ステップS22)。ここでは、直前のスケジュールが中断されていないものとする(ステップS22:NO)。そのため、処理実行指示部26は、図20に示すスケジュールの実行を開始して基板処理装置のリソースを作動し始める(ステップS23)。そして、制御部21は、スケジュールが開始されてから終了するまで、基板処理装置に異常が発生したかどうかを判断する(ステップS24)。スケジュールの実行中に異常が発生しなければ(ステップS24:NO)、スケジュールが最後まで実行される(ステップS25:YES)。その一方で、スケジュールの実行中に異常が発生すると(ステップS24:YES)、スケジューリング機能部25は、実行中のスケジュールを変更する(ステップS26)。
図21は、前準備工程の実行中に異常が発生した例を示している。より具体的には、処理ユニットSPIN7,SPIN8において前準備工程が実行されているときに、処理ユニットSPIN1で基板搬送停止等の異常が発生した例を示している。
図22に示すように、処理ユニットSPIN1で異常が発生した場合(ステップS24:YES)、スケジューリング機能部25は、基板A1のスケジュールを表すブロックに関して、異常の発生時よりも後に計画されている開始前の全てのブロックを消去する。さらに、スケジューリング機能部25は、処理ユニットSPIN1のスペースに配置された基板A1のための処理ブロックに関して、異常の発生時よりも後に計画されている部分を消去し、消去した内容(工程)を記憶する、もしくは記憶部23に記憶させる。さらに、スケジューリング機能部25は、処理ユニットSPIN7のスペースに配置された前準備ブロック全体を残す。その一方で、異常の発生場所が、基板A2のスケジュールの実行のために使用されない処理ユニットSPIN1であるので、図22に示すように、スケジューリング機能部25は、基板A2のスケジュールを変更せずそのままにする。これにより、基板A1のスケジュールが変更され、基板処理装置全体として新たなスケジュールが作成される(ステップS4〜S14)。
図12に示すように、図22に示す新たなスケジュールが作成された後(ステップS21:YES)、スケジューリング機能部25は、処理実行指示部26がそのスケジュールに従って基板処理装置のリソースを作動させる前に、直前のスケジュール(基板A1のスケジュールおよび基板A2のスケジュールの少なくとも一方)の実行が異常の発生によって中断されたか否かを判断する(ステップS22)。ここでは、図20に示す基板A1のスケジュールが中断されたので(ステップS22:YES)、実行予定の基板A1、A2のスケジュール(図22に示すスケジュール)において前準備工程が計画されているかどうかを判断する(ステップS27)。
図22に示すように、処理ユニットSPIN7では、前準備工程の残りの工程が異常の発生時よりも後に計画されているので(ステップS27:YES)、スケジューリング機能部25は、前準備工程の後に基板の処理が計画されているかどうか、つまり、同一のリソース(ここでは、処理ユニットSPIN7)において前準備ブロックの後に処理ブロックが配置されているかどうかを判断する(ステップS28)。図22に示すように、処理ユニットSPIN7では、前準備ブロックの後に処理ブロックが配置されていないので(ステップS28:YES)、スケジューリング機能部25は、図23に示すように、前準備ブロックにおいて異常発生時よりも後に配置されている部分を消去し、前準備工程を中断する(ステップS29)。そして、スケジューリング機能部25は、前準備工程を中断した事実と中断した前準備工程の内容と併せて記憶する、もしくは記憶部23に記憶させる。
図22に示すように、処理ユニットSPIN8では、前準備工程の残りの工程が異常の発生時よりも後に計画されているので(ステップS27:YES)、スケジューリング機能部25は、前準備工程の後に基板の処理が計画されているかどうか、つまり、同一のリソース(ここでは、処理ユニットSPIN8)において前準備ブロックの後に処理ブロックが配置されているかどうかを判断する(ステップS28)。図22に示すように、処理ユニットSPIN8では、前準備ブロックの後に処理ブロックが配置されているので(ステップS28:NO)、スケジューリング機能部25は、ステップS29を回避する。その後、図23に示す基板A1、A2のスケジュールが、処理実行指示部26によって実行される(ステップS23)。つまり、基板A1に関しては、異常の発生時よりも後に計画されていた全ての工程が中止される一方、基板A2に関しては、当初(異常発生前)のスケジュールが進められる。
図12に示すように、スケジューリング機能部25は、所定時間まで(たとえば図20に示す変更前のスケジュールの終了予定時刻まで)、異常が解消されたかどうかを判断する(ステップS24)。所定時間までに基板処理装置の異常が解消されると(ステップS24:YES)、スケジューリング機能部25は、実行中のスケジュール(図23に示すスケジュール)を変更し、新たなスケジュールを作成する(ステップS26)。
具体的には、スケジューリング機能部25は、異常の発生によって中断されたスケジュール(ここでは、図21に示すスケジュール)において異常の発生時点で開始されていない全てのブロックを配置する。図21に示すスケジュールでは、ブロックA1〜A112が、異常の発生時よりも後に計画されていたので、これらのブロックA1〜A112が、再度スケジュール上に配置される(図24および図25参照)。また、異常の発生によって中断された処理ブロックA1の一部も、再度スケジュール上に配置される(図24および図25参照)。
異常の発生によって中断された前準備工程については、異常発生時に実行中のスケジュール(図21に示すスケジューリング)において前準備処理が中断された事実と中断された前準備処理の内容とが、レシピに記述された前準備実行条件に照らし合わされ、中断された前準備処理の再配置要否の判断(ステップS11)が行われる。そして、中断された前準備処理の再配置が実行される(ステップS12からS14)。その結果、図24に示すように、異常の発生によって中断された前準備工程がリセットされ、当該前準備工程が当初から開始されるように、前準備ブロックが解消後前準備ブロックとして処理ユニットSPIN7のスペースに配置される。もしくは、図25に示すように、前準備ブロックにおいて異常の発生によって実行が中断された部分だけが解消後前準備ブロックとして処理ユニットSPIN7のスペースに配置され、前準備工程が再開されるように計画される。そして、前準備工程が中断された場合には、前準備工程が当初から若しくは途中から実行されるようにスケジューリングされる(ステップ6)。このようにして、異常の解消によりスケジュールが変更され、基板処理装置全体として新たなスケジュールが作成される。
図12に示すように、図24または図25に示す新たなスケジュールが作成された後(ステップS21:YES)、スケジューリング機能部25は、処理実行指示部26がそのスケジュールに従って基板処理装置のリソースを作動させる前に、直前のスケジュール(ここでは、図23に示すスケジュール)の実行が異常の発生によって中断されたか否かを判断する(ステップS22)。ここでは、直前のスケジュールの実行が異常の発生によって中断されていないので(ステップS22:NO)、処理実行指示部26は、図24または図25に示すスケジュールに従って基板処理装置のリソースの作動を開始する(ステップS23)。そして、制御部21は、スケジュールが開始されてから終了するまで、基板処理装置に異常が発生したかどうかを判断する(ステップS24)。基板処理装置に異常が発生しなければ、スケジュールは、途中で停止されることなく、最後まで実行される。これにより、基板A1、A2が、計画通りの経路を経て計画通りに処理される。
第3のスケジュール変更例
図26は、図5に示すフローに従って作成された三枚の基板A1、A2、A3(同じプロセスジョブ符号「A」が付与された三枚の)を処理するためのスケジュールの一例を示すタイムチャートである。このスケジュール変更例において、プロセスジョブAに対応するレシピでは、処理ユニットSPIN1,SPIN2が並行処理ユニットとして指定されており、処理ユニットSPIN1,SPIN2において前準備工程を実施するように指示されているものとする。
図12に示すように、基板A1、A2、A3のスケジュールが完成した後(ステップS21:YES)、スケジューリング機能部25は、処理実行指示部26がそのスケジュールに従って基板処理装置のリソースを作動させる前に、基板処理装置の異常の発生によって直前のスケジュールの実行が途中で停止したか否かを判断する(ステップS22)。ここでは、直前のスケジュールが中断されていないものとする(ステップS22:NO)。
そのため、処理実行指示部26は、図26に示すスケジュールに従って基板処理装置のリソースの作動を開始する(ステップS23)。そして、制御部21は、スケジュールが開始されてから終了するまで、基板処理装置に異常が発生したかどうかを判断する(ステップS24)。スケジュールの実行中に異常が発生しなければ(ステップS24:NO)、スケジュールが最後まで実行される(ステップS25:YES)。その一方で、スケジュールの実行中に異常が発生すると(ステップS24:YES)、スケジューリング機能部25は、実行中のスケジュールを変更する(ステップS26)。
図27は、並行処理ユニットでの前準備工程の実行中に一方の処理ユニットにおいて異常が発生した例を示している。より具体的には、処理ユニットSPIN1,SPIN2において前準備工程が実行されているときに、処理ユニットSPIN1で基板搬送エラー等の異常が発生した例を示している。この例の場合、スケジューリング機能部25はSPIN1の異常解消を待たずに、異常が発生した処理ユニットSPIN1を並行処理ユニットから除外する。そして、スケジューリング機能部25は、処理ユニットSPIN1で処理することを計画していた基板A1およびA3を処理ユニットSPIN2で処理するために、異常の発生時点で開始されていない基板A1、A2、およびA3の全てのブロックを再配置する。具体的には、図27に示すように、ブロックA1〜A1は、異常の発生時点で開始されていないので再配置される(図28参照)。その後、図28に示すように、基板A2のためのブロックA2〜A2が再配置される。その後、図28に示すように、基板A3のためのブロックA3〜A3が再配置される。これにより、処理ユニットSPIN1で処理されるように計画されていた基板A1および基板A3が処理ユニットSPIN2で処理されるようにスケジュールが変更され、基板処理装置全体として新たなスケジュールが作成される。
図12に示すように、図28に示す新たなスケジュールが作成された後(ステップS21:YES)、スケジューリング機能部25は、処理実行指示部26がそのスケジュールに従って基板処理装置のリソースを作動させる前に、直前のスケジュール(基板A1のスケジュール、基板A2のスケジュール、および基板A3のスケジュールのうちの少なくとも一つ)の実行が異常の発生によって中断されたか否かを判断する(ステップS22)。ここでは、図27に示す基板A1のスケジュールが中断されたので(ステップS22:YES)、実行予定の基板A1、A2、A3のスケジュール(ここでは、図28に示すスケジュール)において前準備工程が計画されているかどうかを判断する(ステップS27)。
図28に示すように、処理ユニットSPIN1では、前準備工程の残りの工程が異常の発生時よりも後に計画されているので(ステップS27:YES)、スケジューリング機能部25は、前準備工程の後に基板の処理が計画されているかどうか、つまり、同一のリソース(ここでは、処理ユニットSPIN1)において前準備ブロックの後に処理ブロックが配置されているかどうかを判断する(ステップS28)。図28に示すように、処理ユニットSPIN1では、前準備ブロックの後に処理ブロックが配置されていないので(ステップS28:YES)、スケジューリング機能部25は、図29に示すように、前準備ブロックにおいて異常発生時よりも後に配置されている部分を消去し、前準備工程を中断する(ステップS29)。そして、スケジューリング機能部25は、前準備工程を中断した事実と中断した前準備工程の内容と併せて記憶する、もしくは記憶部23に記憶させる。
また、図28に示すように、処理ユニットSPIN2では、前準備工程の残りの工程が異常の発生時よりも後に計画されているので(ステップS27:YES)、スケジューリング機能部25は、前準備工程の後に基板の処理が計画されているかどうか、つまり、同一のリソース(ここでは、処理ユニットSPIN2)において前準備ブロックの後に処理ブロックが配置されているかどうかを判断する(ステップS28)。図28に示すように、処理ユニットSPIN2では、前準備ブロックの後に処理ブロックが配置されているので(ステップS28:NO)、スケジューリング機能部25は、ステップS29を回避する。その後、図29に示す基板A1、A2、A3のスケジュールが、処理実行指示部26によって開始される(ステップS23)。
図12に示すように、スケジューリング機能部25は、所定時間まで(たとえば図27に示す変更前のスケジュールの終了予定時刻まで)、異常が解消されたかどうかを判断する(ステップS24)。所定時間までに基板処理装置の異常が解消されると(ステップS24:YES)、スケジューリング機能部25は、実行中のスケジュール(図29に示すスケジュール)を変更し、新たなスケジュールを作成する(ステップS26)。
図30および図31は、2枚目の基板A2が処理ユニットSPIN2で処理されている期間であって、三枚目の基板A3が基板収容器Cから搬出される前に、異常が解消された例を示している。この場合、スケジューリング機能部25は、処理ユニットSPIN1を並行処理ユニットに復帰させ、三枚目の基板A3が処理ユニットSPIN1で処理されるように、基板A3のブロックA3〜A3を再配置する。
異常の発生によって中断された処理ユニットSPIN1での前準備工程については、図30に示すように、前準備工程が当初から開始されるように、前準備ブロックが解消後前準備ブロックとして処理ユニットSPIN1のスペースに配置される。もしくは、図31に示すように、前準備ブロックにおいて異常の発生によって実行が中断された部分だけが解消後前準備ブロックとして処理ユニットSPIN1のスペースに配置され、前準備工程が再開されるように計画される。つまり、基板処理装置の異常が解消された場合には、異常発生時に実行中のスケジュール(図27に示すスケジューリング)において前準備工程が中断されたかどうかが、前準備実行条件に追加される。そして、前準備工程が中断された場合には、前準備工程が当初から若しくは途中から実行されるようにスケジューリングされる(ステップ6)。このようにして、異常の解消によりスケジュールが変更され、基板処理装置全体として新たなスケジュールが作成される。
図12に示すように、図30または図31に示す新たなスケジュールが作成された後(ステップS21:YES)、スケジューリング機能部25は、処理実行指示部26がそのスケジュールに従って基板処理装置のリソースを作動させる前に、直前のスケジュール(ここでは、図29に示すスケジュール)の実行が異常の発生によって中断されたか否かを判断する(ステップS22)。ここでは、直前のスケジュールの実行が異常の発生によって中断されていないので(ステップS22:NO)、処理実行指示部26は、図30または図31に示すスケジュールを開始する(ステップS23)。そして、制御部21は、スケジュールが開始されてから終了するまで、基板処理装置に異常が発生したかどうかを判断する(ステップS24)。基板処理装置に異常が発生しなければ、スケジュールは、途中で停止されることなく、最後まで実行される。これにより、基板A1、A2、A3が、計画通りの経路を経て計画通りに処理される。
以上のように本実施形態では、前準備工程および基板処理工程が、この順番で共通の処理ユニットで行われるようにスケジュールが制御部21によって作成される。そして、このスケジュールの実行中、より具体的には、前準備工程の開始から基板処理工程の開始前までの期間に基板処理装置に異常が発生したことを制御部21が検知すると、当初のスケジュール(図13、図20、および図26に示すスケジュール)で計画された処理ユニットでの基板処理工程の実行が中止される。つまり、異常の発生時期が、基板処理工程の開始よりも前であるので、異常の発生時よりも後に計画されている工程の実行が中止される。
基板処理装置の異常が解消すると、制御部21は、解消後前準備工程および基板処理工程が当初のスケジュールで計画された処理ユニットにおいてこの順番で行われるように、スケジュールを作成する。解消後前準備工程は、前準備工程と同様に、基板処理工程の準備のための工程である。前述のように、異常の発生時期は、前準備工程の開始よりも後であり、したがって、異常が発生した時点で、前準備工程の全部または一部が実行されている。そのため、基板処理工程が実行される前に、前準備工程の全部または一部と、解消後前準備工程とが、共通の処理ユニットにおいてこの順番で実行され、基板処理工程の準備のための2つの工程が、時間的間隔を空けて実行される。
このように、基板処理装置の異常が解消すると、制御部21は、基板処理工程が実行される前に、基板処理工程の準備のための工程(解消後前準備工程)が改めて実行されるように、スケジュールを作成する。基板処理装置の異常が発生してから異常が解消するまでの期間、すなわち、前準備工程の全部または一部が行われてから基板処理工程が開始されるまでの期間が長いと、前準備工程による効果が薄れ、処理ユニットの状態が、前準備工程の実行直後の状態から変化してしまう場合がある。したがって、基板処理工程の準備のための工程を改めて行うことにより、基板の処理品質の低下を抑制または防止できる。これにより、基板の処理品質を安定させることができる。
特に本実施形態では、前準備工程および解消後前準備工程の一例であるプリディスペンス工程が、基板処理工程の前に実行されるようにスケジュールが作成される。プリディスペンス工程の実行によって当初の温度から変化した処理液が排出されるものの、プリディスペンス工程の終了から基板処理工程の開始までの時間が長いと、処理液を吐出する処理液の一例である薬液ノズル51内の薬液の温度が当初の温度から変化してしまう。同様に、処理液配管の一例である薬液配管53内の薬液の温度が当初の温度から変化してしまう。前述のように、基板処理装置の異常が解消すると、制御部21は、基板処理工程が実行される前に、基板処理工程の準備のための工程(解消後前準備工程)が改めて実行されるように、スケジュールを作成する。したがって、基板処理装置の異常が発生してから異常が解消するまでの期間が長かったとしても、目標温度範囲内の温度の薬液を基板に供給することができる。これにより、基板の処理品質を安定させることができる。
また本実施形態では、前準備工程の実行中に基板処理装置に異常が発生すると、制御部21は、基板処理工程だけでなく、異常の発生時よりも後に計画されている前準備工程の残りの工程も中止されるようにスケジュールを作成する。前準備工程は、基板処理工程の準備のための工程である。それにもかかわらず、基板処理工程の開始前に異常が発生すると、当初のスケジュールで計画された処理ユニットでの基板処理工程が中止される。したがって、前準備工程が中断されるように制御部21がスケジュールを作成することにより、無駄になるおそれのある工程(前準備工程の残りの工程)が実行されることを防止できる。これにより、基板処理装置の稼動率の低下を抑制または防止できる。
また本実施形態では、基板処理装置の異常が解消すると、当初のスケジュールにおいて異常の発生時よりも後に計画されている前準備工程の残りの工程だけが、当初のスケジュールで計画された処理ユニットで解消後前準備工程として実行され、その後、当初のスケジュールで計画された処理ユニットで基板処理工程が実行されるように、制御部21がスケジュールを作成する。したがって、異常の発生によって中断された前準備工程が実質的に再開され、前準備工程に含まれる全ての工程が実行されるようにスケジュールが作成される。このように、前準備工程の残りの工程だけが解消後前準備工程として実行されるので、同一の工程が複数回行われることを回避できる。これにより、基板処理装置の稼動率の低下を抑制または防止できる。
また本実施形態では、基板処理装置の異常が解消すると、前準備工程に含まれる全ての工程が解消後前準備工程として実行され、その後、当初のスケジュールで計画された処理ユニットで基板処理工程が実行されるように、制御部21がスケジュールを作成する。つまり、実質的に前準備工程が最初から再開され、前準備工程に相当する解消後前準備工程が実行された後に基板処理工程が実行されるように、スケジュールが作成される。したがって、基板処理工程を実行するための準備が十分に整えられた状態で、基板処理工程が開始される。これにより、基板の処理品質を安定させることができる。
また本実施形態では、当初のスケジュールで計画された処理ユニットで基板処理工程が開始される前に、当該処理ユニットに異常が発生すると、制御部21は、異常が発生した処理ユニット以外で基板処理工程を実行可能な処理ユニットを検索する。具体的には、基板に対する処理条件および処理手順を規定するレシピにおいて複数の処理ユニットが、基板処理工程を実行可能な並行処理ユニットとして指定されている場合には、制御部21は、並行処理ユニットの中から代替可能な処理ユニットを検索する。そして、代替可能な処理ユニットが見つかった場合には、制御部21は、この処理ユニットで基板処理工程が実行されるようにスケジュールを作成する。つまり、制御部21は、この処理ユニットに基板を搬送する搬送経路を選択し、選択された経路に従ってスケジューリングを再度行う。これにより、基板の処理の停滞を抑制できるので、基板処理装置のスループット(単位時間あたりの基板の処理枚数)の減少を低減できる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明してきたが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態で示した基板処理装置の構成や基板処理内容は一例に過ぎず、基板処理装置は他の構成を採ることができ、かつ別の基板処理内容に対してもこの発明を適用できる。
また、前述の実施形態では、異常が発生すると、前準備工程の残りの工程を中止して、前準備工程を中断する場合について説明したが、異常発生後も前準備工程が継続され、前準備工程が最後まで実行されてもよい。
また、前述の実施形態では、前準備工程が実行されているときに異常が発生した例について説明したが、前述のスケジュール変更例は、前準備工程が終了してから基板処理工程の開始前までの期間に異常が発生した場合にも適用できる。
なお、本実施形態では、後処理実行条件および前準備実行条件は、レシピの中に記述されたが、スケジュール作成プログラム31の中にレシピに依存しない情報処理として規定することも可能である。
また、プログラム30は、コンピュータ20に組み込まれた状態で提供されてもよいし、コンピュータ20とは別の記録媒体(CD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読取可能な記録媒体)に記録された状態で提供されてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 インデクサセクション
2 処理セクション
6 基台部
7 多関節アーム
8A,8B ハンド
11 基台部
12 多関節アーム
13A,13B ハンド
15 スピンチャック
17 処理室
20 コンピュータ
21 制御部
22 出入力部
23 記憶部
24 ホストコンピュータ
25 スケジューリング機能部
26 処理実行指示部
30 プログラム
31 スケジュール作成プログラム
32 処理実行プログラム
40 処理内容データ
50 スケジュールデータ
51 薬液ノズル
52 薬液タンク
53 薬液配管
54 送液装置
55 薬液バルブ
56 循環配管
57 循環バルブ
58 温度調節装置
61 ガス吐出口
62 ガス配管
63 ガスバルブ
64 ヒータ
71 洗浄液ノズル
72 洗浄液タンク
73 洗浄液配管
74 送液装置
C 基板収容器
CR 主搬送ロボット
G1〜G4 処理ユニット群
IR インデクサロボット
PASS 受け渡しユニット
SPIN1〜SPIN12 処理ユニット
ST1〜ST4 ステージ
W 基板

Claims (8)

  1. 基板を1枚ずつ処理する枚葉式の処理ユニットを少なくとも一つ備える基板処理装置によって実行される基板処理方法であって、
    前記処理ユニットが基板を処理する基板処理工程の準備を前記処理ユニットが行う予備処理工程の開始から前記基板処理工程の開始前までの期間に前記基板処理装置に異常が発生したときに、少なくとも一つの前記処理ユニットのうち前記基板処理工程を行うように指定されている一つの前記処理ユニットを表す指定処理ユニットでの前記基板処理工程を中止する中止ステップと、
    前記異常が解消したときに、前記処理ユニットが前記基板処理工程の準備を行う解消後予備処理工程と、前記基板処理工程とを、前記解消後予備処理工程、前記基板処理工程の順番で、前記指定処理ユニットで行う再開ステップとを含み、
    前記処理ユニットは、基板に供給されるべき処理液を吐出する処理液ノズルと、前記処理液ノズルに処理液を導く処理液配管と、前記処理液配管内を流れる処理液の温度を調節する温度調節装置とを含み、
    前記予備処理工程および解消後予備処理工程は、前記処理液ノズルから処理液を吐出させることにより、前記処理液ノズルおよび処理液配管の少なくとも一方に残留している処理液を排出させるプリディスペンス工程を含み、
    前記解消後予備処理工程としての前記プリディスペンス工程の内容は、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて変更される、基板処理方法。
  2. 前記予備処理工程の実行中に前記基板処理装置に異常が発生した場合、前記解消後予備処理工程としての前記プリディスペンス工程の内容は、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて、前記指定処理ユニットにおいて前記異常の発生時よりも後に計画されている前記プリディスペンス工程の残りの工程のみ、または、前記プリディスペンス工程に含まれる全ての工程が実行されるように変更される、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記異常が発生したときに前記予備処理工程としての前記プリディスペンス工程が90%以上100%未満完了していた場合、前記異常が解消した後に、前記プリディスペンス工程の残りのみを前記解消後予備処理工程として実行し、
    前記異常が発生したときに前記予備処理工程としての前記プリディスペンス工程が0%を超え90%未満しか完了していない場合、前記異常が解消した後に、前記プリディスペンス工程に含まれる全ての工程を前記解消後予備処理工程として実行する、請求項1または2に記載の基板処理方法。
  4. 基板を1枚ずつ処理する枚葉式の処理ユニットを少なくとも一つ備える基板処理装置によって実行される基板処理方法であって、
    前記処理ユニットが基板を処理する基板処理工程の準備を前記処理ユニットが行う予備処理工程の開始から前記基板処理工程の開始前までの期間に前記基板処理装置に異常が発生したときに、少なくとも一つの前記処理ユニットのうち前記基板処理工程を行うように指定されている一つの前記処理ユニットを表す指定処理ユニットでの前記基板処理工程を中止する中止ステップと、
    前記異常が解消したときに、前記処理ユニットが前記基板処理工程の準備を行う解消後予備処理工程と、前記基板処理工程とを、前記解消後予備処理工程、前記基板処理工程の順番で、前記指定処理ユニットで行う再開ステップとを含み、
    前記処理ユニットは、前記処理ユニットの内部で洗浄液を吐出する洗浄液ノズルと、前記洗浄液ノズルに洗浄液を導く洗浄液配管とを含み、
    前記予備処理工程および解消後予備処理工程は、前記洗浄液ノズルから洗浄液を吐出させることにより前記処理ユニットの内部および処理ユニット内部に配設された部品の少なくとも一方を洗浄する洗浄工程を含み、
    前記解消後予備処理工程としての前記洗浄工程の内容は、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて変更される、基板処理方法。
  5. 基板を1枚ずつ処理する少なくとも一つの枚葉式の処理ユニットと、制御部とを備える基板処理装置であって、
    前記処理ユニットは、基板に供給されるべき処理液を吐出する処理液ノズルと、前記処理液ノズルに処理液を導く処理液配管と、前記処理液配管内を流れる処理液の温度を調節する温度調節装置とを含み、
    前記制御部は、
    前記処理ユニットが基板を処理する基板処理工程の準備を前記処理ユニットが行う予備処理工程の開始から前記基板処理工程の開始前までの期間に前記基板処理装置に異常が発生したときに、少なくとも一つの前記処理ユニットのうち前記基板処理工程を行うように指定されている一つの前記処理ユニットを表す指定処理ユニットでの前記基板処理工程を中止する中止ステップと、
    前記異常が解消したときに、前記処理ユニットが前記基板処理工程の準備を行う解消後予備処理工程と、前記基板処理工程とを、前記解消後予備処理工程、前記基板処理工程の順番で、前記指定処理ユニットで行う再開ステップと、を実行し、
    前記予備処理工程および解消後予備処理工程は、前記処理液ノズルから処理液を吐出させることにより、前記処理液ノズルおよび処理液配管の少なくとも一方に残留している処理液を排出させるプリディスペンス工程を含み、
    前記制御部は、前記解消後予備処理工程としての前記プリディスペンス工程の内容を、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて変更する、基板処理装置。
  6. 前記制御部は、前記予備処理工程の実行中に前記基板処理装置に異常が発生した場合、前記解消後予備処理工程としての前記プリディスペンス工程の内容を、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて、前記指定処理ユニットにおいて前記異常の発生時よりも後に計画されている前記プリディスペンス工程の残りの工程のみ、または、前記プリディスペンス工程に含まれる全ての工程が実行されるように変更する、請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記制御部は、
    前記異常が発生したときに前記予備処理工程としての前記プリディスペンス工程が90%以上100%未満完了していた場合、前記異常が解消した後に、前記プリディスペンス工程の残りのみを前記解消後予備処理工程として実行し、
    前記異常が発生したときに前記予備処理工程としての前記プリディスペンス工程が0%を超え90%未満しか完了していない場合、前記異常が解消した後に、前記プリディスペンス工程に含まれる全ての工程を前記解消後予備処理工程として実行する、請求項5または6に記載の基板処理装置。
  8. 基板を1枚ずつ処理する少なくとも一つの枚葉式の処理ユニットと、制御部とを備える基板処理装置であって、
    前記処理ユニットは、前記処理ユニットの内部で洗浄液を吐出する洗浄液ノズルと、前記洗浄液ノズルに洗浄液を導く洗浄液配管とを含み、
    前記制御部は、
    前記処理ユニットが基板を処理する基板処理工程の準備を前記処理ユニットが行う予備処理工程の開始から前記基板処理工程の開始前までの期間に前記基板処理装置に異常が発生したときに、少なくとも一つの前記処理ユニットのうち前記基板処理工程を行うように指定されている一つの前記処理ユニットを表す指定処理ユニットでの前記基板処理工程を中止する中止ステップと、
    前記異常が解消したときに、前記処理ユニットが前記基板処理工程の準備を行う解消後予備処理工程と、前記基板処理工程とを、前記解消後予備処理工程、前記基板処理工程の順番で、前記指定処理ユニットで行う再開ステップと、を実行し、
    前記予備処理工程および解消後予備処理工程は、前記洗浄液ノズルから洗浄液を吐出させることにより前記処理ユニットの内部および処理ユニット内部に配設された部品の少なくとも一方を洗浄する洗浄工程を含み、
    前記制御部は、前記解消後予備処理工程としての前記洗浄工程の内容を、前記基板処理装置に異常が発生してから当該異常が解消するまでの経過時間に応じて変更する、基板処理装置。
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