JP6278654B2 - 高周波基板材料 - Google Patents

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Description

本発明は、高周波通信、高周波ワイヤレス給電、ICタグ等に使用される、高周波基板材料に関する。
近年、インターネットに代表される通信技術の発達により、高周波帯域の通信が盛んに行われるようになった。それに伴って、パソコン、サーバー、ルーター等のコンピュータ周辺機器、携帯電話等の無線通信機器、ICタグに代表されるユビキタス通信機器、次世代の電力供給手段としてのワイヤレス給電技術等の技術がある。これらの機器に使用される材料として、高周波の基本特性に優れた高周波基板材料が求められている。
従来、高周波に代表されるプリント配線板としては、比誘電率5.0以下、好ましくは3.0以下であって、誘電正接0.01以下である材料が提案されている。例えば、特許文献1には、ガラス基材樹脂プリプレグがプリント配線板材料として提案されている。
また、配線基板の柔軟性や配線の自由度から、フレキシブル基材が、従来提案されている。例えば、特許文献2には、ポリイミド金属箔積層板が提案されている。また、インターネットの通信形態として、2次元で行う通信形態が、従来提案されている。例えば、特許文献3には、上層が導電体層、中層が誘電正接が、0.01以下である誘電体層、下層が導電体層の3層構造の材料が提案されている。
特許文献3で提案されている材料は、上層の導電体層を、銅、銀、アルミニウム、ニッケル等の金属層とし、中層を、ポリエチレン、ポリカーボネート、PET、PEN、PBT、PTT等の発泡体又は不織布を用いた、誘電正接、0.01以下である誘電体層とし、さらに、下層の導電体層を、銅、銀、アルミニウム、ニッケル等の金属層としている。
特開2003−17821号公報 特開2007−302003号公報 特開2008−160616号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている材料は、低誘電率、低誘電正接に優れ、高速ネットワークの回路形成が可能であるものの、ガラスを代表とするリジッドな基材であるため、配線基板の配線の自由度、基板の柔軟性がないという懸念があった。すなわち、特許文献1で提案されている材料は、机、什器等に取り付ける必要があるために堅くて、重量がある素材で構成されていたため、シート上での作業には機能性には優れるものの、収納性が悪く、移動性には劣っており、汎用性が非常に低いという懸念があった。また、特許文献2で提案されているポリイミド金属箔積層板は、配線の自由度と柔軟性に優れるものの、ポリイミド樹脂の誘電率は、3.3であり、また誘電正接は、0.03と高く、高周波基材としては不十分な誘電率特性であった。さらに、特許文献3で提案されている材料は、高速通信に使用可能な高周波特性に優れた材料であって、配線の自由度とシートとしての柔軟性の両方を兼ね備えた材料であるものの、上層と中層を接着する接着剤が、エステル系ホットメルト樹脂、ナイロン系ホットメルト樹脂、SBR系ホットメルト樹脂等が必要であり、発泡体と接着樹脂層との接着力が低いので剥がれ易い懸念があり、また、中層にポリエチレン等を用いているため耐熱性に劣るという懸念があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、インターネットに代表されるネットワーク通信機器やコンピュータ通信機器において利用され得る、3以下の比誘電率の特性を有し、かつ、0.001未満の誘電正接の特性を有する高周波基板材料を提供することであり、また、配線の自由度、軽量性、柔軟性及び耐熱性を有する高周波基板材料を提供することであり、さらに、導電体層と、誘電体層、特に発泡体層とを接着する接着強度が安定的な強度であって、かつ、充分な強度である高周波基板材料を提供することである。
上記目的を達成するための手段は、以下の第(1)項〜第(13)項である。
(1)少なくとも、導電体層1と、接着層1と、発泡層と、接着層2と、導電体層2とを、この順で積層してなり、
その発泡層が、12GHzにおいて3以下の比誘電率の特性を有し、かつ、800MHz〜12GHzにおいて0.001未満の誘電正接の特性を有し、
その発泡層が、融点が110℃以上であるオレフィン系樹脂の発泡体を含み、
その接着層1がその導電体層1とその発泡層とを接着して、その導電体層1及びその発泡層を接着する接着強度が4N/25mm以上であり、
その接着層2がその発泡層とその導電体層2とを接着して、その発泡層及びその導電体層2を接着する接着強度が4N/25mm以上である、
高周波基板材料。
(2)その発泡層が10%未満の永久歪を有する、第(1)項に記載の高周波基板材料。
(3)その発泡層が、エチレン系樹脂の発泡体又はプロピレン系樹脂の発泡体を含む、第(1)項又は第(2)項に記載の高周波基板材料。
(4)その発泡層が、融点が110℃〜140℃であるポリエチレン系樹脂の発泡体を含む、第(1)項又は第(2)項に記載の高周波基板材料。
(5)その発泡層が100〜3000μmの厚みを有する、第(1)項から第(4)項のいずれか1項に記載の高周波基板材料。
(6)その導電体層1及び/又はその導電体層2がアルミニウム箔又は銅箔を含み、かつ、5〜35μmの厚みを有する、第(1)項から第(5)項のいずれか1項に記載の高周波基板材料。
(7)その接着層1及び/又はその接着層2が、エチレンメタクリル酸共重合体、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリエチレン系アイオノマー、オレフィン系アイオノマー及びポリプロピレン(PP)から成る群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む接着層である、第(1)項から第(6)項のいずれか1項に記載の高周波基板材料。
(8)その接着層1及び/又はその接着層2が単層又は複数層の接着層から構成される、第(1)項から第(7)項のいずれか1項に記載の高周波基板材料。
(9)その接着層1及び/又はその接着層2が1〜500μmの厚みを有する、第(1)項から第(8)項のいずれか1項に記載の高周波基板材料。
(10)樹脂を含む保護層がその導電体層1及び/又はその導電体層2の表面に積層されてなる、第(1)項から第(9)項のいずれか1項に記載の高周波基板材料。
(11)その保護層が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−4−メチル−ペンテン−1、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、及びフッ素樹脂から成る群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含むフィルムである、第(10)項に記載の高周波基板材料。
(12)その保護層が単層又は複数層の保護層から構成される、第(10)項又は第(11)項に記載の高周波基板材料。
(13)その保護層が1〜500μmの厚みを有する、第(10)項から第(12)項のいずれか1項に記載の高周波基板材料。
本発明によれば、高周波に適した優れた誘電特性を有し、優れた、配線の自由度、軽量性、柔軟性及び耐熱性を有し、さらに折り曲げ等に対する、充分な大きさの接着強度を有する高周波基板材料が提供される。すなわち、本発明によれば、インターネットに代表するネットワーク通信機器やコンピュータ通信機器として利用され得る、3以下の比誘電率の特性を有し、かつ、0.001未満の誘電正接の特性を有する高周波基板材料が提供され、また、配線の自由度、軽量性、柔軟性及び耐熱性を有する高周波基板材料が提供され、さらに、導電体層と、誘電体層、特に発泡層とを接着する接着強度が安定的な強度であって、かつ、充分な強度である高周波基板材料が提供される。
図1は、本発明の高周波基板材料の実施態様の1つである、高周波基板材料1(積層基材1)を示す断面模式図である。 図2は、本発明の高周波基板材料の実施態様の1つである、高周波基板材料2(積層基材2)を示す断面模式図である。 図3は、本発明の高周波基板材料の実施態様の1つである、高周波基板材料3(積層基材3)を示す断面模式図である。 図4は、実施例1で作製された高周波基板材料4(積層基材4)を示す断面模式図である。 図5は、実施例2で作製された高周波基板材料5(積層基材5)を示す断面模式図である。 図6は、比較例1で作製された高周波基板材料6(積層基材6)を示す断面模式図である。
(高周波基板材料)
本発明による高周波基板材料は、少なくとも、導電体層1と、接着層1と、発泡層と、接着層2と、導電体層2とを、この順で積層してなり、発泡層が、12GHzにおいて3以下の比誘電率の特性を有し、かつ、800MHz〜12GHzにおいて0.001未満の誘電正接の特性を有し、また、発泡層が、融点が110℃以上であるオレフィン系樹脂の発泡体を含み、接着層1が導電体層1と発泡層とを接着して、導電体層1及び発泡層を接着する接着強度が4N/25mm以上であり、さらに、接着層2が発泡層と導電体層2とを接着して、発泡層及び導電体層2を接着する接着強度が4N/25mm以上である、高周波基板材料である。本発明による高周波基板材料は通信用の高周波基板材料又は通信用シートであることが好ましい。
本発明による高周波基板材料は、発泡層が12GHzにおいて3以下の比誘電率の特性を有し、かつ、800MHz〜12GHzにおいて0.001未満の誘電正接の特性を有するので、高周波に適した誘電特性の優れた効果を奏する。また、本発明による高周波基板材料は、発泡層が、融点が110℃以上であるオレフィン系樹脂の発泡体を含むので、配線の自由度、軽量性、柔軟性及び耐熱性の優れた効果を奏する。さらに、本発明による高周波基板材料は、導電体層1と発泡層とを接着する接着層1の接着強度が4N/25mm以上であって、発泡層と導電体層2とを接着する接着層2の接着強度が4N/25mm以上であるので、折り曲げ等に対して剥がれることがないような充分な大きさの接着強度を有して、優れた接着強度性を発揮する。
(発泡層)
本発明による高周波基板材料は積層された発泡層を含む。発泡層は、12GHzにおいて3以下の比誘電率の特性を有し、かつ、800MHz〜12GHzにおいて0.001未満の誘電正接の特性を有する。発泡層の比誘電率が3.0を超えれば、高速通信に不適であるという問題が生じるおそれがあり、誘電正接が0.001を超えれば、電力の損失が大きいという問題が生じるおそれがある。発泡層は、融点が110℃以上であるオレフィン系樹脂の発泡体を含み、エチレン系樹脂の発泡体又はプロピレン系樹脂の発泡体を含むことが好ましく、融点が110℃〜140℃であるポリエチレン系樹脂の発泡体を含むことがより好ましい。発泡層が、融点が110℃以上であるオレフィン系樹脂の発泡体を含むことで、高周波に適した誘電特性の優れた効果を奏し、また、配線の自由度、軽量性、柔軟性及び耐熱性の優れた効果を奏する。そして、上記のオレフィン系樹脂の発泡体の好ましい態様により、高周波に適した誘電特性の優れた効果、及び配線の自由度、軽量性、柔軟性及び耐熱性の優れた効果はより顕著に奏される。発泡層の永久歪は、本発明の効果、特には、耐熱性に関する効果を奏すれば、任意の値でよいが、10%未満の値であることが好ましく、9%以下の値であることがより好ましい。発泡層の永久歪の好ましい値により、耐熱性に関する効果がより顕著に奏される。発泡層の発泡倍率は、本発明の効果を奏すれば、特に制限はなく、任意の値でよいが、好ましくは1.1倍〜5倍の範囲であり、より好ましくは、1.5倍〜3倍の範囲である。発泡層の発泡の方法は、本発明の効果を奏すれば、任意の方法でよいが、公知の炭酸ガス発泡法、化学発泡剤法等が好ましい。発泡層の厚みは、本発明の効果を奏すれば任意の厚みでよいが、100〜3000μmの厚みであることが好ましい。
(導電体層1及び導電体層2)
本発明による高周波基板材料は、積層された導電体層1及び導電体層2を含む。導電体層1及び/又は導電体層2はアルミニウム箔又は銅箔を含み、かつ、5〜35μmの厚みを有することが好ましい。導電体層1及び導電体層2の厚みが5〜35μmであると、ロール状で取り扱う場合切断し難く、すなわち、生産適性がより優れたものとなり、そして、柔軟性の効果の効果がより優れたものとなる。本発明の導電体層1及び導電体層2に含まれるアルミニウム箔又は銅箔は工業的に生産される箔であり、電気導電率に優れたものである。
(接着層1及び接着層2)
本発明による高周波基板材料は、積層された接着層1及び接着層2を含む。接着層1は導電体層1と発泡層とを接着して、接着層2は発泡層と導電体層2とを接着する。接着層1及び/又は接着層2は、本発明の効果、特には接着強度の優れた効果の観点から、エチレンメタクリル酸共重合体、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリエチレン系アイオノマー、オレフィン系アイオノマー及びポリプロピレン(PP)から成る群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む接着層であることが好ましい。接着層1及び/又は接着層2は、単層の接着層から構成されてもよいし、複数層の接着層から構成されてもよい。接着層1及び/又は接着層2の厚みは、本発明の効果、特には接着強度の効果を奏すれば、特に制限がされることはないが、1〜500μmであることが好ましい。
(接着強度)
本発明の高周波基板材料において、導電体層1及び発泡層を接着する接着強度は4N/25mm以上であり、5N/25mm以上であることがより好ましい。また、本発明の高周波基板材料において、発泡層及び導電体層2を接着する接着強度は4N/25mm以上であり、5N/25mm以上であることがより好ましい。導電体層1及び発泡層、並びに導電体層2及び発泡層を積層(ラミネート)するに際し、接着層1及び接着層2を溶融押出して導電体層1及び発泡層の間、並びに発泡層及び導電体層2の間に挿入し、貼り合せる方法を用いる事で接着が強固となり、接着強度が4N/25mm以上である高周波基板材料(積層基材)を得ることができる。
(保護層)
本発明による高周波基板材料は、樹脂を含む保護層が導電体層1及び/又は導電体層2の表面に積層されてなることが好ましい。樹脂を含む保護層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−4−メチル−ペンテン−1、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、及びフッ素樹脂から成る群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含むフィルムであることが好ましい。フッ素樹脂としてはポリテトラフロロエチレンが好ましい。保護層は単層の保護層から構成されてもよいし、複数層の保護層から構成されてもよい。保護層の厚みは、本発明の効果を奏すれば、特に制限がされることはないが、1〜500μmであることが好ましい。
(高周波基板材料の製造方法)
本発明による高周波基板材料は、公知である任意の製造方法で得ることができる。例えば、単軸の押出機を用いて発泡層を製造して、2軸繰出貼合機を用いて、導電体層1と、接着層1と、発泡層と、接着層2と、導電体層2とを、この順で積層して、本発明による高周波基板材料を製造することができる。
以下、図1〜図3を参照しながら、本発明による高周波基板材料について更に詳細に説明をする。なお、本発明による高周波基板材料は、本発明の目的及び主旨を逸脱しない範囲内で、図1〜図3の本発明の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の高周波基板材料の実施態様の1つである、高周波基板材料1(積層基材1)を示す断面模式図である。本発明の実施の形態に係る高周波基板材料1(積層基材1)は、PET層101(保護層)、AL層102(導電体層1)、エチレンメタクリル酸共重合体層103(接着層1)、PE発泡体層104(発泡層)、エチレンメタクリル酸共重合体層105(接着層2)、AL層106(導電体層2)及びPET層107(保護層)から構成される。
図2は、本発明の高周波基板材料の実施態様の1つである、高周波基板材料2(積層基材2)を示す断面模式図である。本発明の実施の形態に係る高周波基板材料2(積層基材2)は、PET層201及びPE層202(保護層212)、AL層203(導電体層1)、アイオノマー層204及びLDPE層205(接着層1、213)、PE発泡体層206(発泡層)、LDPE層207及びアイオノマー層208(接着層2、214)、AL層209(導電体層2)、並びにPE層210及びPET層211(保護層215)から構成される。
図3は、本発明の高周波基板材料の実施態様の1つである、高周波基板材料3(積層基材3)を示す断面模式図である。本発明の実施の形態に係る高周波基板材料3(積層基材3)は、PET層301及びPE層302(保護層312)、AL層303(導電体層1)、PP層304及びPP層305(接着層1、313)、PE発泡体層306(発泡層)、PP層307及びPP層308(接着層2、314)、AL層309(導電体層2)、並びにPE層310及びPET層311(保護層315)から構成される。
図1〜図3は両面導電体層であり、両面シールド基材として好適に使用できる。また、加工して、片面を回路形成すれば、高周波回路として好適に利用できる。
また、本発明の高周波基板材料の異なる実施形態として、発泡層の両面に導電体層1及び2を有し、片面の導電体層1又は2の表層には保護層を有し、もう一方の導電体層1又は2の表面には保護層を有しない形態であってもよい。表面に保護層を有しない導電体層をエッチングまたは機械加工して回路形成すれば、高周波基板として好適に利用できる。回路形成の方法に制限はないが、導電体層にドライフィルムを貼り合せ、光照射により配線パターン形成し、エッチング処理により配線パターンの回路形成をすれば、高周波基板として好適に利用できる。
以下、本発明をより具体的に説明するための実施例を提供する。なお、本発明は、その目的及び主旨を逸脱しない範囲で以下の実施例に限定されるものではない。
(評価方法)
比誘電率及び誘電正接、接着強度、柔軟性、並びに永久歪の評価方法は以下のとおりである。
(1)比誘電率及び誘電正接:空洞共振器法により測定した。周波数は代表例として12GHzを使用した。
(2)接着強度:導電体層と樹脂発泡体層の剥離強度は巾25mm、長さ150mmの短冊を作成し、島津製作所製オートグラフAGS-Jを使用して、180℃剥離、試験速度50mm/minの条件で測定した。それ以外の条件はJIS K6854(1999)に準じた。
(3)柔軟性:樹脂発泡体シートのロールから、長さ方向1000mm、幅方向700mmにサンプルをカットした。得られたカットサンプルを、長さ方向から筒状に丸めた。略円筒状サンプルの直径を徐々に小さくしていく過程で、カットサンプルに、シワや白化等の異常が生じた際の略円筒状の直径を測定した。得られた測定値を用いて、以下の基準により発泡体シートの柔軟性を評価した。
◎:30mm以下
○:30mmより大きく、60mm以下
△:60mmより大きく、90mm以下
×:90mmを超える、または、丸くならない
(4)永久歪:1cmx1cmの樹脂発泡体シートのサンプルを使用した。測定前にサンプル、および試験冶具を含めた測定環境を、1時間100℃で保持し、100℃下、試験速度5mm/minで、荷重50kgに到達するまで負荷をかけた。その他の条件は、ASTM-1667に準拠して永久歪を測定した。
実施例1
(発泡層の形成)
発泡層の樹脂として、下記の表1に示す物性を有する低密度ポリエチレンを使用した。単軸の押出機により樹脂を溶解し、炭酸ガスを注入し、サーキュレーションダイにより樹脂発泡体シートを形成した。得られた樹脂発泡体シート(発泡層)の発泡倍率は2倍で、発泡層の厚みは1mmであった。
(導電体層1側基材1の作製)
2軸繰出貼合機を使用した。1軸目に、前記樹脂発泡体シートのロール、2軸目にPET/ALフィルムロールをセットした。接着層1の樹脂としてエチレンメタクリル酸共重合体を使用した。エチレンメタクリル酸共重合体を単軸の押出機でTダイから押し出し、樹脂発泡体シートとPET/ALフィルムの間に、接着層1として挿入し、PET(保護層)/AL(導電体層1)/エチレンメタクリル酸共重合体層(接着層1)/樹脂発泡体シート(発泡層)で構成される基材1を得た。エチレンメタクリル酸共重合体層(接着層1)の厚さは35μmであった。
(導電層2側基材2の作製)
3層繰り出しの加熱ラミネーターを使用した。1軸目は、保護層としてPET/PEシーラントの2層構成で、それぞれの厚みが12μmと15μmのフィルムをロールより繰り出し、2軸目は、導電体層としてアルミニウム7μmのロール状の箔をロールより繰り出して、3軸目は、厚み20μmのエチレンアイオノマーフィルムを繰り出した。3層のフィルムを150℃に加熱したシリコン製のゴムロールにてラミネートし、PET/PEシーラント(保護層)/AL(導電体層2)/エチレンアイオノマー樹脂で構成される基材2を得た。
<積層基材4の作製>
2軸繰出貼合機を使用した。1軸目に基材1のロール、2軸目に基材2のロールをセットした。貼り合わせ用の樹脂として、融点110℃、MFR6の低密度ポリエチレン(LDPE)を使用した。低密度ポリエチレンを単軸の押出機でTタ゛イから押し出し、基材1の樹脂発泡体層と、基材2のエチレンアイオノマー樹脂層の間に挿入し、PET(保護層)/AL(導電体層1)/エチレンメタクリル酸共重合体層(接着層1)/樹脂発泡体シート(発泡層)/LDPE/エチレンアイオノマー樹脂(接着層2)/AL(導電体層2)/PEシーラント/PET(保護層)から構成される積層基材4(高周波基板材料4)を得た。接着層のLDPE層の厚さは35μmであった。積層基材4(高周波基板材料4)の比誘電率及び誘電正接、接着強度、柔軟性、並びに永久歪の結果を表1に示す。高周波基板材料4(積層基材4)の断面模式図を図4に示す。本発明(実施例1)の高周波基板材料4(積層基材4)は、PET層401(保護層)、AL層402(導電体層1)、エチレンメタクリル酸共重合体層403(接着層1)、PE発泡体層404(発泡層)、LDPE層405及びエチレンアイオノマー樹脂層406(接着層2、410)、AL層407(導電体層2)、並びにPE層408及びPET層409(保護層411)から構成される。
実施例2
(発泡層の形成)
発泡層の樹脂として、表1に示す物性を有するポリプロピレンを使用した。単軸の押出機により樹脂を溶解し、炭酸ガスを注入し、サーキュレーションダイにより樹脂発泡体シートを形成した。得られた樹脂発泡体シートの発泡倍率は2倍で、発泡層の厚みは1mmであった。
(導電体層1側基材3の作製)
PET/ALフィルム(厚さ:PET12μm、AL7μm)にイソシアネート系アンカーコート剤を塗布し、ポリプロピレンを単軸の押し出し機でTダイから押し出し、PET/AL/PPフィルムを得た。PPの厚さは20μmであった。2軸繰出貼合機を使用した。1軸目に前記樹脂発泡体シートのロール、2軸目に前記PET/AL/PPフィルムロールをセットした。貼合わせ用の樹脂として、前記PET/AL/PPフィルムのポリプロプレンと同じポリプロプレンを使用した。ポリプロピレンを単軸の押出機でTダイから押し出し、樹脂発泡体シートと、PET/AL/PPフィルムのPP層との間に挿入し、PET/AL/PP/PP/樹脂発泡体シートから構成される基材3を得た。樹脂発泡体シートに接する側のPPの接着層1の厚さは35μmであった。
(導電体層2側基材4の作製)
PET/PE/ALフィルム(厚さ:PET12μm、PE15μm、AL7μm)にイソシアネート系アンカーコート剤を塗布し、ポリプロピレンを単軸の押し出し機でTダイから押し出し、PET/PE/AL/PPフィルムから構成される基材4を得た。
<積層基材5の作製>
2軸繰出貼合機を使用した。1軸に基材3のロール、2軸目に基材4(PET/PE/AL/PPフィルム)のロールをセットした。貼合わせ用の樹脂はポリプロピレンを使用した。ポリプロピレンを単軸の押出機でTダイから押し出し、基材3と基材4(PET/PE/AL/PPフィルム)の間に挿入し、PET(保護層)/AL(導電体層1)/PP/PP(接着層1)/樹脂発泡体シート(発泡層)/PP/PP(接着層2)/AL(導電体層2)/PE/PET(保護層)から構成される積層基材5を得た。基材3の樹脂発泡体層と、PET/PE/AL/PPフィルムのPP層との間の、接着層の厚さは35μmであった。積層基材5(高周波基板材料5)の比誘電率及び誘電正接、接着強度、柔軟性、並びに永久歪の結果を表1に示す。高周波基板材料5(積層基材5)の断面模式図を図5に示す。本発明(実施例2)の高周波基板材料5(積層基材5)は、PET層501(保護層)、AL層502(導電体層1)、PP層503及びPP層504(接着層1、511)、PE発泡体層505(発泡層)、PP層506及びPP層507(接着層2、512)、AL層508(導電体層2)、並びにPE層509及びPET層510(保護層513)から構成される。
比較例1
発泡層の樹脂として、表1に示す物性を有する低密度ポリエチレンを使用した以外は、実施例1と同様にして、積層基材6を得た。積層基材6(高周波基板材料6)の比誘電率及び誘電正接、接着強度、柔軟性、並びに永久歪の結果を表1に示す。高周波基板材料6(積層基材6)の断面模式図を図6に示す。比較例1の高周波基板材料6(積層基材6)は、PET層601(保護層)、AL層602(導電体層1)、エチレンメタクリル酸共重合体層603(接着層1)、PE発泡体層604(発泡層)、LDPE層605及びエチレンアイオノマー樹脂層606(接着層2、610)、AL層607(導電体層2)、並びにPE層608及びPET層609(保護層611)から構成される。
Figure 0006278654
表1の結果から明らかなように、実施例1及び2で作製された高周波基板材料は、比較例1で作製された高周波基板材料と比較して、誘電特性、配線の自由度、軽量性、柔軟性、耐熱性及び接着強度の評価に関して良好な結果が得られた。
本発明の高周波基板材料は、高周波基板配線のマイクロストリップラインやメッシュ状
の回路を形成し、高周波機器の配線基板として有効に利用される。
1 積層基材(本発明の高周波基板材料)
2 積層基材(本発明の高周波基板材料)
3 積層基材(本発明の高周波基板材料)
4 積層基材(本発明(実施例1)の高周波基板材料)
5 積層基材(本発明(実施例2)の高周波基板材料)
6 積層基材(比較例1の高周波基板材料)
101 PET層(保護層)、
102 AL層(導電体層1)
103 エチレンメタクリル酸共重合体層(接着層1)
104 PE発泡体層(発泡層)
105 エチレンメタクリル酸共重合体層(接着層2)
106 AL層(導電体層2)
107 PET層(保護層)
201 PET層
202 PE層
203 AL層(導電体層1)
204 エチレンアイオノマー層
205 LDPE層
206 PE発泡体層(発泡層)
207 LDPE層
208 エチレンアイオノマー層
209 AL層(導電体層2)
210 PE層
211 PET層
212 保護層
213 接着層1
214 接着層2
215 保護層
301 PET層
302 PE層
303 AL層(導電体層1)
304 PP層
305 PP層
306 PE発泡体層(発泡層)
307 PP層
308 PP層
309 AL層(導電体層2)
310 PE層
311 PET層
312 保護層
313 接着層1
314 接着層2
315 保護層
401 PET層(保護層)
402 AL層(導電体層1)
403 エチレンメタクリル酸共重合体層(接着層1)
404 PE発泡体層(発泡層)
405 LDPE層
406 エチレンアイオノマー樹脂層
407 AL層(導電体層2)
408 PE層
409 PET層
410 接着層2
411 保護層
501 PET層(保護層)
502 AL層(導電体層1)
503 PP層
504 PP層
505 PE発泡体層(発泡層)
506 PP層
507 PP層
508 AL層(導電体層2)
509 PE層
510 PET層
511 接着層1
512 接着層2
513 保護層
601 PET層(保護層)
602 AL層(導電体層1)
603 エチレンメタクリル酸共重合体層(接着層1)
604 PE発泡体層(発泡層)
605 LDPE層605
606 エチレンアイオノマー樹脂層
607 AL層(導電体層2)
608 PE層
609 PET層
610 接着層2
611 保護層

Claims (10)

  1. 少なくとも、導電体層1と、接着層1と、発泡層と、接着層2と、導電体層2とを、この順で積層してなり、
    該発泡層が、12GHzにおいて3以下の比誘電率の特性を有し、かつ、800MHz〜12GHzにおいて0.001未満の誘電正接の特性を有し、
    該発泡層が、融点が110℃以上である、エチレン系樹脂の発泡体又はプロピレン系樹脂の発泡体を含み、10%未満の永久歪を有し、
    前記接着層1及び/又は前記接着層2が、エチレンメタクリル酸共重合体、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリエチレン系アイオノマー、オレフィン系アイオノマー及びポリプロピレン(PP)から成る群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む接着層であり、
    該接着層1が該導電体層1と該発泡層とを接着して、該導電体層1及び該発泡層を接着する接着強度が4N/25mm以上であり、
    該接着層2が該発泡層と該導電体層2とを接着して、該発泡層及び該導電体層2を接着する接着強度が4N/25mm以上である、
    高周波基板材料。
  2. 前記発泡層が、融点が110℃〜140℃であるポリエチレン系樹脂の発泡体を含む、請求項に記載の高周波基板材料。
  3. 前記発泡層が100〜3000μmの厚みを有する、請求項1又は2のいずれか1項に記載の高周波基板材料。
  4. 前記導電体層1及び/又は前記導電体層2がアルミニウム箔又は銅箔を含み、かつ、5〜35μmの厚みを有する、請求項1からのいずれか1項に記載の高周波基板材料。
  5. 前記接着層1及び/又は前記接着層2が単層又は複数層の接着層から構成される、請求項1からのいずれか1項に記載の高周波基板材料。
  6. 前記接着層1及び/又は前記接着層2が1〜500μmの厚みを有する、請求項1からのいずれか1項に記載の高周波基板材料。
  7. 樹脂を含む保護層が前記導電体層1及び/又は前記導電体層2の表面に積層されてなる、請求項1からのいずれか1項に記載の高周波基板材料。
  8. 前記保護層が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−4−メチル−ペンテン−1、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、及びフッ素樹脂から成る群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含むフィルムである、請求項に記載の高周波基板材料。
  9. 前記保護層が単層又は複数層の保護層から構成される、請求項7又は8に記載の高周波基板材料。
  10. 前記保護層が、1〜500μmの厚みを有する、請求項7から9のいずれか1項に記載の高周波基板材料。
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