JP6271157B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、例えばダイオードを有する半導体装置に適用可能な技術である。
電気回路を構成する素子の一つに、ダイオードがある。半導体装置で用いられるダイオードの一つに、バイポーラトランジスタのエミッタとベースを短絡したものがある。この素子において、ベースとコレクタ間の接合がダイオードとして機能する。
一方、特許文献1には、以下の素子が記載されている。まず、基板上にはn型のエピタキシャル層EPIが形成されている。そして、このエピタキシャル層EPIの中には、p型のウェルが形成されている。そしてウェルの表層には、p層とn層が交互に形成されている。このp層とn層は、互いに異なる配線に接続されている。
特開平8−255908号公報
ダイオードに求められる特性の一つに、オン電流が大きいことがある。しかし、本発明者が検討した結果、バイポーラトランジスタのエミッタとベースを短絡したダイオードにおいて、動作電圧によってはオン電流が十分に大きくならないことが分かった。そこで本発明者は、バイポーラトランジスタのエミッタとベースを短絡したダイオードにおいて、オン電流が大きくなる動作電圧の範囲を広くすることを検討した。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体基板には、素子分離膜、第1導電型のウェル、第1導電型高濃度層、第1の第2導電型高濃度層、第2の第2導電型高濃度層、及び第2導電型埋込層が形成されている。素子分離膜は素子形成領域を囲んでいる。ウェルは素子形成領域に位置する半導体基板の表層に形成されている。第1導電型高濃度層及び第1の第2導電型高濃度層は、いずれもウェルの表層に形成されており、互いに同一の配線に接続している。第2の第2導電型高濃度層は、半導体基板の表層に、ウェルよりも深く形成されている。第2導電型埋込層は、半導体基板の内部に形成されており、第2の第2導電型高濃度層の下部に繋がるとともに、平面視において一部がウェルと重なっている。そして、平面視において、素子分離膜は、第1の第2導電型高濃度層及び第1導電型効濃度層に接している。
前記一実施の形態によれば、バイポーラトランジスタのエミッタとベースを短絡したダイオードにおいて、オン電流が大きくなる動作電圧の範囲を広くすることができる。
第1の実施形態に係る半導体装置SDの構成を示す断面図である。 半導体装置SDにおける不純物層の平面レイアウトを示す図である。 図2の変形例を示す図である。 図2の変形例を示す図である。 半導体装置の動作電圧Vkとオン電流Ikの関係を示すグラフである。 動作電圧Vk=0.7Vにおけるオン電流Ikを示す図である。 第2の実施形態に係る半導体装置SDの構成を示す平面図である。 図7の変形例を示す図である。 図7の変形例を示す図である。 図7の変形例を示す図である。 比較例1に係る半導体装置CSD1の構成を示す平面図である。 図11のB−B´断面図である。 比較例2に係る半導体装置CSD2の構成を示す平面図である。 図13のB−B´断面図である。 比較例3に係る半導体装置CSD3の構成を示す平面図である。 図15のB−B´断面図である。
以下、実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る半導体装置SDの構成を示す断面図である。図2は、半導体装置SDにおける不純物層の平面レイアウトを示す図である。なお、図1は、図2のA−A´断面に対応している。
本実施形態に係る半導体装置SDは、半導体基板SUB、素子分離膜STI、ウェルWL、第1導電型高濃度層DL2、第1の第2導電型高濃度層DL1、第2の第2導電型高濃度層SL、第2導電型埋込層BL、及び第1配線INC1を備えている。素子分離膜STIは半導体基板SUBの表層に形成されており、平面視で素子形成領域EFRを囲んでいる。ウェルWLは、素子形成領域EFRに位置する半導体基板SUBの表層に形成されており、第1導電型を有している。第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2は、ウェルWLの表層に形成されている。第2の第2導電型高濃度層SLは半導体基板SUBの表層に形成されており、ウェルWLよりも深く形成されている。第2導電型埋込層BLは、半導体基板SUBの内部に形成されており、第2の第2導電型高濃度層SLの下部に繋がるとともに、平面視において一部がウェルWLと重なっている。第1配線INC1は、第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2に接続している。そして、平面視において、素子分離膜STIの縁は、第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2に接している。以下、詳細に説明する。
なお、以下の説明において、第1導電型をp型として、第2導電型をn型とする。ただし、第1導電型がn型であり、第2導電型がp型であってもよい。
まず、図1を用いて、半導体装置SDの深さ方向のレイアウトについて説明する。半導体基板SUBはp型の半導体基板、例えばシリコン基板である。具体的には、半導体基板SUBは、バルクから切り出されたp型の半導体基板(例えばシリコン基板)に、p型のエピタキシャル層EPI(例えばシリコン層)をエピタキシャル成長させたものである。n型の第2導電型埋込層BLの上部、n型の第2の第2導電型高濃度層SL、p型のウェルWL、n型の第1の第2導電型高濃度層DL1、及びp型の第1導電型高濃度層DL2は、いずれもこのエピタキシャル層EPIに形成されている。
第2導電型埋込層BLは、バルクから切り出されたp型の半導体基板とエピタキシャル層EPIの界面に位置している。そして、第2の第2導電型高濃度層SLは、エピタキシャル層EPIの表面から第2導電型埋込層BLの上端に渡って形成されている。また、第2の第2導電型高濃度層SLの表層には第2導電型層DL3が形成されている。第2導電型層DL3は、n型の不純物層である。第2導電型層DL3の不純物濃度は、第2の第2導電型高濃度層SLの不純物濃度よりも高い。
ウェルWLは、エピタキシャル層EPIの表層に形成されている。ウェルWLの不純物濃度は、エピタキシャル層EPIの不純物濃度よりも高い。また、第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2は、ウェルWLよりも浅く形成されている。なお、ウェルWLの下端は素子分離膜STIの下端よりも深くなっている。また、第1の第2導電型高濃度層DL1の下端及び第1導電型高濃度層DL2の下端は、素子分離膜STIの下端よりも浅くなっている。
また、半導体基板SUB及び素子分離膜STIの上には、層間絶縁膜ILが形成されている。層間絶縁膜ILは、例えば酸化シリコン膜である。そして層間絶縁膜ILの表層には、第1配線INC1及び第2配線INC2が埋め込まれている。第1配線INC1及び第2配線INC2は、例えば銅配線である。第1配線INC1は、第1コンタクトCON1を介して第1の第2導電型高濃度層DL1に接続しており、かつ第2コンタクトCON2を介して第1導電型高濃度層DL2に接続している。第2配線INC2は、第3コンタクトCON3を介して第2導電型層DL3に接続している。
なお、第1コンタクトCON1、第2コンタクトCON2、及び第3コンタクトCON3は、いずれも層間絶縁膜ILに埋め込まれている。第1配線INC1、第2配線INC2、第1コンタクトCON1、第2コンタクトCON2、及び第3コンタクトCON3は、例えばシングルダマシン法を用いて形成されているが、デュアルダマシン法を用いて形成されていても良い。前者の場合、コンタクトは配線とは異なる材料(例えばW)によって形成されていても良い。
なお、第1配線INC1及び第2配線INC2は、層間絶縁膜ILの上に形成されていても良い。この場合、第1配線INC1及び第2配線INC2は、例えばAlによって形成されている。
次に図2を用いて、半導体装置SDの平面方向のレイアウトについて説明する。また、平面視において、素子分離膜STIは、素子形成領域EFRを他の領域から分離している。素子分離膜STIは、例えばトレンチアイソレーション法を用いて形成されている。ただし素子分離膜STIは、LOCOS法を用いて形成されていてもよい。
本図に示す例において、素子形成領域EFRの平面形状、すなわち素子分離膜STIの開口OP1の形状は矩形である。ただし、素子形成領域EFRの平面形状は多角形、円、楕円、または円弧を含む形であってもよい。また素子形成領域EFRの平面形状は、矩形の角を面取りした形状であっても良い。
素子形成領域EFRには、ストライプ状の第1の第2導電型高濃度層DL1及びストライプ状の第1導電型高濃度層DL2が交互に配置されている。このため、素子形成領域EFRの第1辺及びこの第1辺に対向する第2辺には、第1の第2導電型高濃度層DL1の縁及び第1導電型高濃度層DL2の縁のいずれか一方のみが接している。一方、素子形成領域EFRの残りの2辺(第3辺及び第4辺)には、第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2の双方が接している。なお、第1の第2導電型高濃度層DL1の幅及び第1導電型高濃度層DL2の幅は、例えば2μm以下、好ましくは1μm以下である。
また、第2の第2導電型高濃度層SL及び第2導電型層DL3は、素子形成領域EFRを囲んでいる。そして第2導電型層DL3は、素子形成領域EFRに設けられた開口OP2の内側に位置している。なお、開口OP2も素子形成領域EFRを囲んでいるが、開口OP2と素子形成領域EFRの間には素子分離膜STIが位置している。
なお、図2に示す例では、第1の第2導電型高濃度層DL1と第1導電型高濃度層DL2は交互にそれぞれ3つ配置されている。ただし、第1の第2導電型高濃度層DL1と第1導電型高濃度層DL2の数はこれに限定されない。例えば図3に示すように、第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2は一つずつであってもよいし、図4に示すように、第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2は5つずつであってもよい。また、第1の第2導電型高濃度層DL1と第1導電型高濃度層DL2の数は同数である必要はない。また、第1の第2導電型高濃度層DL1の面積に対する第1導電型高濃度層DL2の面積の比率は、例えば80%以上120%以下である。ただし、この面積の比率は、この範囲に限定されない。
次に、半導体装置SDの製造方法を説明する。まず、半導体基板SUBのベースとなるバルクの半導体基板を準備する。次いで、この半導体基板上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして半導体基板にn型の不純物をイオン注入する。これにより、第2導電型埋込層BLが形成される。その後、レジストパターンを除去する。
次いで、バルクの半導体基板上に、エピタキシャル層EPIを形成する。これにより、半導体基板SUBが形成される。次いで、半導体基板SUBを熱処理する。これにより、第2導電型埋込層BLの不純物はエピタキシャル層EPI内に拡散し、第2導電型埋込層BLは広がる。
次いで、半導体基板SUBに第2の第2導電型高濃度層SLを形成し、また、半導体基板SUBにウェルWLを形成する。第2の第2導電型高濃度層SL及びウェルWLは、いずれもレジストパターンをマスクとして半導体基板SUBにイオン注入を行うことにより、形成される。ウェルWLは、第2の第2導電型高濃度層SLよりも先に形成されても良いし、第2の第2導電型高濃度層SLの後に形成されても良い。
次いで、半導体基板SUBに素子分離膜STIを形成する。このとき、素子分離膜STIには開口OP1及び開口OP2が形成される。素子分離膜STIは前記第2の第2導電型高濃度層SL及びウェルWLよりも先に形成しても良いし、第2の第2導電型高濃度層SLとウェルWLの間に形成しても良いし、第2の第2導電型高濃度層SL及びウェルWLの後に形成しても良い。
次いで、半導体基板SUBに第1の第2導電型高濃度層DL1、第1導電型高濃度層DL2、及び第2導電型層DL3を、イオン注入法を用いて形成する。第1の第2導電型高濃度層DL1および第2導電型層DL3は、互いに同一のイオン注入工程で形成される。
次いで、半導体基板SUB及び素子分離膜STI上に、層間絶縁膜IL、第1コンタクトCON1、第2コンタクトCON2、第3コンタクトCON3、第1配線INC1、及び第2配線INC2を形成する。層間絶縁膜ILの形成の前に、第1の第2導電型高濃度層DL1、第1導電型高濃度層DL2、及び第2導電型層DL3の表面にシリサイドを形成しても良い。
次に、本実施形態の効果について、比較例1〜3の特性と対比しながら説明する。
図11は、比較例1に係る半導体装置CSD1の構成を示す平面図であり、図12は、図11のB−B´断面図である。比較例1に係る半導体装置CSD1は、第1の第2導電型高濃度層DL1を有していない点を除いて、実施形態に係る半導体装置SDと同様の構成である。
図13は、比較例2に係る半導体装置CSD2の構成を示す平面図であり、図14は、図13のB−B´断面図である。比較例2に係る半導体装置CSD2は、第1の第2導電型高濃度層DL1と第1導電型高濃度層DL2の平面レイアウトを除いて、実施形態に係る半導体装置SDと同様の構成である。
半導体装置CSD2において、第1導電型高濃度層DL2は素子形成領域EFRの縁の全域に沿って形成されている。そして第1の第2導電型高濃度層DL1は、素子形成領域EFRのうち第1導電型高濃度層DL2が形成されていない領域に形成されている。言い換えると、第1の第2導電型高濃度層DL1は、第1導電型高濃度層DL2に囲まれている。
図15は、比較例3に係る半導体装置CSD3の構成を示す平面図であり、図16は、図15のB−B´断面図である。比較例3に係る半導体装置CSD3は、第1の第2導電型高濃度層DL1と第1導電型高濃度層DL2の平面レイアウトを除いて、実施形態に係る半導体装置SDと同様の構成である。
半導体装置CSD3において、第1の第2導電型高濃度層DL1は素子形成領域EFRの縁の全域に沿って形成されている。そして第1導電型高濃度層DL2は、素子形成領域EFRのうち第1の第2導電型高濃度層DL1が形成されていない領域に形成されている。言い換えると、第1導電型高濃度層DL2は、第1の第2導電型高濃度層DL1に囲まれている。
そして、実施形態に係る半導体装置SD、比較例2に係る半導体装置CSD2、及び比較例3に係る半導体装置CSD3は、いずれも、第1導電型高濃度層DL2、ウェルWL及びエピタキシャル層EPIと、第2導電型埋込層BL及び第2の第2導電型高濃度層SLの間のpn接合によって、ダイオードとして機能する(以下、ダイオード動作と記載)。また半導体装置SD,CSD2,CSD3は、第1の第2導電型高濃度層DL1、ウェルWL及びエピタキシャル層EPI、並びに第2導電型埋込層BL及び第2の第2導電型高濃度層SLからなるバイポーラ型のダイオードとしても機能する(以下、バイポーラ動作と記載)。そして、動作電圧が低い場合、バイポーラ動作による電流はダイオード動作による電流よりも流れやすい。逆に動作電圧が高い場合、ダイオード動作による電流はバイポーラ動作による電流よりも流れやすい、
一方、比較例1にかかる半導体装置CSD1では、ダイオード動作は生じるが、第1の第2導電型高濃度層DL1を有していないため、バイポーラ動作は生じない。
図5は、半導体装置CSD1(比較例1)、半導体装置CSD2(比較例2)、半導体装置CSD3(比較例3)、図2に示した半導体装置SD、及び図4に示した半導体装置SDのそれぞれにおける、動作電圧Vkとオン電流Ikの関係を示すグラフである。また、図6は、動作電圧Vk=0.7Vにおけるオン電流Ikを示す図である。これらの図は、シミュレーションの結果を示している。
半導体装置CSD1(比較例1)は、ダイオード動作のみで電流を流す。このため、図5に示すように、動作電圧Vkが低い領域では、オン電流Ikが低くなってしまう。
また、図6から、図2に示した半導体装置SD、及び図4に示した半導体装置SDのいずれも、半導体装置CSD1(比較例1)、半導体装置CSD2(比較例2)、及び半導体装置CSD3(比較例3)のいずれよりも、オン電流Ikが高いことが分かる。この理由は、以下の通りである。
ダイオード動作による電流は、第1導電型高濃度層DL2と、第2の第2導電型高濃度層SL及び第2導電型埋込層BLのそれぞれの間を流れる。このため、第1導電型高濃度層DL2と第2の第2導電型高濃度層SLの距離を短くした方が、ダイオード動作による電流は多くなる。このためには、第1導電型高濃度層DL2の縁を素子分離膜STIに接するようにするのが好ましい。
一方、バイポーラ動作による電流は、第1の第2導電型高濃度層DL1と、第2の第2導電型高濃度層SL及び第2導電型埋込層BLのそれぞれの間を流れる。このため、第1の第2導電型高濃度層DL1と第2の第2導電型高濃度層SLの距離を短くした方が、バイポーラ動作による電流は多くなる。このためには、第1の第2導電型高濃度層DL1の縁を素子分離膜STIに接するようにするのが好ましい。
半導体装置CSD2(比較例2)では、第1の第2導電型高濃度層DL1の縁は素子分離膜STIに接していないため、バイポーラ動作による電流は小さくなる。一方、半導体装置CSD3(比較例3)では、第1導電型高濃度層DL2の縁は素子分離膜STIに接していないため、ダイオード動作による電流は小さくなる。これに対して半導体装置SD(実施形態)では、第1の第2導電型高濃度層DL1の縁及び第1導電型高濃度層DL2の縁の双方が素子分離膜STIに接している。従って、バイポーラ動作による電流及びダイオード動作による電流の双方を大きくすることができる。このため、オン電流が大きくなる動作電圧の範囲を広くすることができる。
また、第1の第2導電型高濃度層DL1の面積に対する第1導電型高濃度層DL2の面積の比率は、例えば80%以上120%以下である。従って、バイポーラ動作による電流の大きさと及びダイオード動作による電流の大きさのバランスはよくなる。従って、オン電流が大きくなる動作電圧を広くすることができる。
また、半導体装置SDにおいて、ウェルWL及びエピタキシャル層EPI、第2導電型埋込層BL、並びに半導体基板SUBは、pnp型の寄生バイポーラトランジスタとして動作する。この寄生バイポーラトランジスタを流れる電流は、半導体基板SUBへのリーク電流になる。このため、この寄生バイポーラトランジスタを流れる電流を少なくする必要がある。これに対して本実施形態では、半導体装置SDのオン電流が流れる経路の抵抗を小さくすることができるため、寄生バイポーラトランジスタを流れる電流を少なくすることができる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る半導体装置SDの構成を示す平面図であり、第1の実施形態における図2に対応している。本実施形態に係る半導体装置SDは、第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2のレイアウトを除いて、第1の実施形態に係る半導体装置SDと同様の構成である。
本実施形態において、第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2の一方(本図に示す例では第1の第2導電型高濃度層DL1:以下、一方が第1の第2導電型高濃度層DL1として説明を行う)は、素子形成領域EFRの縁の全周に沿って互いに離間して複数設けられている。そして第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2の他方(本図に示す例では第1導電型高濃度層DL2:以下、他方が第1導電型高濃度層DL2として説明を行う)は、素子形成領域EFRのうち、第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2の一方が形成されていない領域の全域に設けられている。
素子形成領域EFRの縁のうち第1の第2導電型高濃度層DL1に接する部分の長さの割合は、例えば40%以上60%以下、好ましくは45%以上55%以下である。
なお、図7に示す例では、第1の第2導電型高濃度層DL1は、素子形成領域EFRの縁に沿う位置にのみ形成されている。しかし、この第1の第2導電型高濃度層DL1は、素子形成領域EFRの縁以外の領域に形成されても良い。図8に示す例では、第1の第2導電型高濃度層DL1は、素子形成領域EFRの全面に点状、例えば正方格子の格子点上または斜方格子の格子点上に配置されている。また、図9に示す例では、第1の第2導電型高濃度層DL1は、素子形成領域EFRの縁に沿う領域の他に、素子形成領域EFRの中心を含む領域にも形成されている。このようにすると、第1導電型高濃度層DL2の面積に対する第1の第2導電型高濃度層DL1の面積の比率を、80%以上120%以下にすることができる。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態に係る半導体装置SDの構成を示す平面図であり、第1の実施形態における図2に対応している。本実施形態に係る半導体装置SDは、第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2のレイアウトを除いて、第1の実施形態に係る半導体装置SDと同様の構成である。
本実施形態において、素子形成領域EFRは、十字状の第1導電型高濃度層DL2によって4つの領域に分割されている。そして各領域には、十字状の第1導電型高濃度層DL2に沿うように、L字状の第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2が交互に設けられている。ここで、L字状の第1の第2導電型高濃度層DL1及び第1導電型高濃度層DL2は、いずれも両端が素子形成領域EFRのうち互いに異なる2辺に接している。そして、素子形成領域EFRの角に位置する拡散層(本図に示す例では第1の第2導電型高濃度層DL1)の平面形状は、矩形となっている。
なお、本図に示す例において、第1の第2導電型高濃度層DL1と第1導電型高濃度層DL2は逆になっていても良い。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
BL 第2導電型埋込層
CON1 第1コンタクト
CON2 第2コンタクト
CON3 第3コンタクト
CSD1 半導体装置
CSD2 半導体装置
CSD3 半導体装置
DL1 第1の第2導電型高濃度層
DL2 第1導電型高濃度層
DL3 第2導電型層
EFR 素子形成領域
EPI エピタキシャル層
IL 層間絶縁膜
INC1 第1配線
INC2 第2配線
OP1 開口
OP2 開口
SD 半導体装置
SL 第2の第2導電型高濃度層
STI 素子分離膜
SUB 半導体基板
WL ウェル

Claims (6)

  1. 第1導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域の下方で延伸する第2導電型の第2半導体領域と、
    前記第2半導体領域上にあって前記第2半導体領域に接続し、平面視で前記第1半導体領域を囲む前記第2導電型の第3半導体領域と、
    を備え、
    前記第1半導体領域は、素子分離領域によって区画された第1領域を有し、
    前記素子分離領域は、断面視において、前記第1半導体領域から前記第3半導体領域に亘って延在しており、
    前記第1半導体領域の前記第1領域は、前記第1半導体領域よりも高濃度の前記第1導電型の第1不純物領域と、前記第2導電型の第2不純物領域と、を有し、
    前記第1不純物領域と前記第2不純物領域とは、電気的に互いに接続しており、
    前記第1不純物領域は、前記第1領域の最外周で前記素子分離領域に接する第1部分を含み、
    前記第2不純物領域は、前記第1領域の最外周で前記素子分離領域に接する第2部分を含み、
    前記第1不純物領域の前記第1部分と前記第2不純物領域の前記第2部分は、前記第1領域の最外周に沿って互いに隣接しており、
    平面視において、前記第1不純物領域は、第1方向に延在しており、
    平面視において、前記第2不純物領域は、前記第1方向に延在しており、前記第1方向に直交する第2方向に沿って前記第1不純物領域と並んでおり、
    前記第1部分は、前記第1方向における前記第1不純物領域の両端のそれぞれであり、
    前記第2部分は、前記第1方向における前記第2不純物領域の両端のそれぞれであり、
    前記第1半導体領域の前記第1領域は、複数の前記第1不純物領域と、複数の前記第2不純物領域と、を有し、
    前記複数の第1不純物領域と前記複数の第2不純物領域とは、前記第2方向に沿って交互に並んでいる半導体装置。
  2. 第1導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域の下方で延伸する第2導電型の第2半導体領域と、
    前記第2半導体領域上にあって前記第2半導体領域に接続し、平面視で前記第1半導体領域を囲む前記第2導電型の第3半導体領域と、
    を備え、
    前記第1半導体領域は、素子分離領域によって区画された第1領域を有し、
    前記素子分離領域は、断面視において、前記第1半導体領域から前記第3半導体領域に亘って延在しており、
    前記第1半導体領域の前記第1領域は、前記第1半導体領域よりも高濃度の前記第1導電型の第1不純物領域と、前記第2導電型の第2不純物領域と、を有し、
    前記第1不純物領域と前記第2不純物領域とは、電気的に互いに接続しており、
    前記第1不純物領域は、前記第1領域の最外周で前記素子分離領域に接する第1部分を含み、
    前記第2不純物領域は、前記第1領域の最外周で前記素子分離領域に接する第2部分を含み、
    前記第1不純物領域の前記第1部分と前記第2不純物領域の前記第2部分は、前記第1領域の最外周に沿って互いに隣接しており、
    前記第1半導体領域の前記第1領域は、複数の前記第1部分と、複数の前記第2部分と、を有し、
    前記複数の第1部分と前記複数の第2部分とは、前記第1領域の最外周に沿って交互に並んでいる半導体装置。
  3. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記第1半導体領域の前記第1領域は、前記第1領域の最外周に沿って並ぶ複数の前記第1不純物領域を有し、
    前記複数の第1不純物領域のそれぞれは、前記複数の第1部分のそれぞれを有し、
    前記第2不純物領域は、隣り合う前記第1部分の間のそれぞれに、前記複数の第2部分のそれぞれを有する半導体装置。
  4. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記第1半導体領域の前記第1領域は、前記複数の第1不純物領域が配置された領域よりも内側に、少なくとも一つの前記第1不純物領域をさらに有する半導体装置。
  5. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記第1半導体領域の前記第1領域は、前記第1領域の最外周に沿って並ぶ複数の前記第2不純物領域を有し、
    前記複数の第2不純物領域のそれぞれは、前記複数の第2部分のそれぞれを有し、
    前記第1不純物領域は、隣り合う前記第2部分の間のそれぞれに、前記複数の第1部分のそれぞれを有する半導体装置。
  6. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記第1半導体領域の前記第1領域は、前記複数の第2不純物領域が配置された領域よりも内側に、少なくとも一つの前記第2不純物領域をさらに有する半導体装置。
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