JP2015070185A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電界集中の緩和が可能なスーパージャンクション構造の半導体装置及びその製造方法を提供する。【解決手段】半導体装置のコーナー部に対向する隅部が扇形状領域である素子領域、及び外周領域に配置された第1導電型の半導体領域と、素子領域の半導体領域の内部に配置された第2導電型の第1柱状領域と、外周領域の半導体領域の内部に配置され、素子領域の周囲を囲むリング状に形成された第2導電型の第2柱状領域とを備え、扇形状領域に配置された第1柱状領域が半導体領域の主面と平行して円弧状に延伸し、且つ扇形状領域以外の多角形状領域において第1柱状領域が半導体領域の主面と平行してストライプ状に延伸し、扇形状領域に配置された第1柱状領域の端部と多角形状領域に配置された第1柱状領域の側部とが第1柱状領域よりも第2導電型の不純物濃度を低く半導体領域の内部に配置された第1の接合領域を介して対向している。【選択図】図1

Description

本発明は、スーパージャンクション構造の半導体装置及びその製造方法に関する。
p型の柱状領域とn型の柱状領域とが隣接して配置されたスーパージャンクション(SJ)構造のMOSトランジスタ(以下において、「SJMOS」という。)は、高耐圧且つ低オン抵抗であるという特性を有する。SJ構造では、逆バイアス時にドリフト領域を完全に空乏化させるために、p型の柱状領域の不純物総量とn型の柱状領域の不純物総量との比を1近傍にする必要がある。このため、半導体チップ内にp型の柱状領域とn型の柱状領域を規則的に繰り返してパターン配置する。
半導体素子が配置される素子領域と素子領域の周囲に配置された外周領域とを有する半導体装置において、耐圧向上のための構造が外周領域に配置されることがある。具体的には、SJ構造の半導体装置の外周領域に、ガードリングや電界緩和リング(Field Limiting Ring:FLR)などとしてp型半導体領域が柱状に形成される。このとき、素子領域ではp型の柱状領域が直線的に延伸するストライプ状に柱状領域が配置される領域が多いが、素子領域の隅部ではp型の柱状領域が円弧状に配置される場合がある。一方、外周領域では、素子領域の周囲に柱状領域が環状に配置される(例えば、特許文献1参照。)。
特表2009−530829号公報
素子領域と外周領域の柱状領域との境界などにおいては、柱状領域が直線的に連続しない領域が発生する。即ち、柱状領域の側部に他の柱状領域の端部が近接する領域が生じる。
このような領域では、例えばp型の柱状領域の側部に他の柱状領域の端部を直接に接合すると、接合部分でp型の不純物濃度が上昇する。その結果、p型の柱状領域とその周囲のn型半導体領域との不純物濃度バランスが崩れて耐圧が低下する。このため、半導体装置の耐圧を十分に確保できないという問題があった。
上記問題点に鑑み、本発明は、耐圧の低下が抑制されたスーパージャンクション構造の半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、スーパージャンクション構造の半導体素子が配置された素子領域と素子領域の周囲に配置された外周領域を有する半導体装置において、(ア)半導体装置のコーナー部に対向する隅部が扇形状領域である素子領域、及び外周領域に配置された第1導電型の半導体領域と、(イ)素子領域の半導体領域の内部に配置された第2導電型の複数の第1柱状領域と、(ウ)外周領域の半導体領域の内部に配置され、素子領域の周囲を囲むリング状に形成された第2導電型の複数の第2柱状領域とを備え、(エ)扇形状領域に配置された第1柱状領域が半導体領域の主面と平行して円弧状に延伸し、且つ扇形状領域以外の多角形状領域において第1柱状領域が半導体領域の主面と平行してストライプ状に延伸し、(オ)扇形状領域に配置された第1柱状領域の端部と多角形状領域に配置された第1柱状領域の側部とが、第1柱状領域よりも第2導電型の不純物濃度を低く半導体領域の内部に配置された第1の接合領域を介して対向している半導体装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、スーパージャンクション構造の半導体素子が配置された素子領域と素子領域の周囲に配置された外周領域を有する半導体装置の製造方法であって、(ア)半導体装置のコーナー部に対向する隅部が扇形状領域である素子領域、及び外周領域に第1導電型の半導体領域を形成するステップと、(イ)素子領域の半導体領域の内部に第2導電型の複数の第1柱状領域を形成するステップと、(ウ)外周領域の半導体領域の内部に、素子領域の周囲を囲むように第2導電型の複数のリング状の第2柱状領域を形成するステップとを含み、(エ)扇形状領域において半導体領域の主面と平行して円弧状に延伸し、且つ扇形状領域以外の多角形状領域において半導体領域の主面と平行してストライプ状に延伸するように、第1柱状領域を形成し、(オ)半導体領域の内部に第1柱状領域よりも第2導電型の不純物濃度を低く第1の接合領域を形成し、扇形状領域に形成された第1柱状領域の端部と多角形状領域に形成された第1柱状領域の側部とを第1の接合領域を介して対向させる半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、電界集中の緩和が可能なスーパージャンクション構造の半導体装置及びその製造方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の構成を示す模式的な平面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の柱状領域の配置例を示す模式的な平面図である。 図3に示した柱状領域の構成例の断面を示す模式面である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の柱状領域の配置例を示す模式的な平面図である。 図5に示した柱状領域の構成例の断面を示す模式面である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の柱状領域の形成に使用されるマスクパターンを示す模式的な平面図である。 図7のB部を拡大した模式図である。 図7のC部を拡大した模式図である。 比較例のマスクパターンを示す模式的な平面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置のセルユニットの構成例を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の柱状領域の形成に使用される他のマスクパターンを示す模式的な平面図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施形態に係る半導体装置1は、図1に示すように、半導体素子が配置された素子領域101と素子領域101の周囲に配置された外周領域102を有する。半導体装置1は、素子領域101及び外周領域102に配置された第1導電型の半導体領域10と、素子領域101の半導体領域10の内部に配置された第2導電型の複数の第1柱状領域21と、外周領域102の半導体領域10の内部に配置された第2導電型の複数の第2柱状領域22とを備える。第1柱状領域21及び第2柱状領域22が配置されることによって、半導体領域10内に複数のpn接合が形成される。このように、半導体装置1は、第1導電型の柱状領域と第2導電型の柱状領域とが交互に配置されたスーパージャンクション(SJ)構造を有する。
なお、第1導電型と第2導電型とは互いに反対導電型である。すなわち、第1導電型がn型であれば、第2導電型はp型であり、第1導電型がp型であれば、第2導電型はn型である。以下では、第1導電型がn型、第2導電型がp型の場合を説明する。
図2に示すように、第2柱状領域22は、素子領域101の周囲を囲んでリング状に配置されている。構造を分かりやすくするために、図2では第2柱状領域22が3重に配置されている例を示したが、実際にはより多くの第2柱状領域22が配置される。半導体領域10に埋め込まれた第2柱状領域22は、壁状に互いに平行に走行する。
図1に示したように、外周領域102においては、半導体領域10の上面に第2柱状領域22に接するp型の電界緩和領域30が配置されている。電界緩和領域30は素子領域101の周囲にリング状に配置されており、電界緩和リング(Field Limiting Ring:FLR)として機能する。また、外周領域102の半導体領域10上に、電界緩和領域30の上面を覆って絶縁膜40が配置されている。FLR構造を構成する電界緩和領域30によって、半導体領域10において空乏層が外側に延伸される。これにより、半導体装置の耐圧が向上する。
素子領域101は、図2に示すように、半導体装置1のコーナー部に対向する隅部が外側に半導体装置1のコーナー部に向かって凸型の扇形状領域101aと、扇形状領域101a以外の多角形状領域101bとを有する。図2に示した例では、矩形状の素子領域101の四隅が扇形状領域101aであり、多角形状領域101bが十字型である。
図2のB部を拡大した図面を図3に示す。図3に示したように、扇形状領域101aに配置された第1柱状領域21は、半導体領域10の主面と平行して円弧状に延伸する。一方、多角形状領域101bにおいては、第1柱状領域21が半導体領域10の主面と平行してストライプ状に延伸する。扇形状領域101aと多角形状領域101bのそれぞれにおいて、半導体領域10に埋め込まれた第1柱状領域21は、壁状に互いに平行に走行する。更に、扇形状領域101aに配置された第1柱状領域21の一方の端部は多角形状領域101bの第1柱状領域21と連続する。よって、この連続部においては、p型の第1柱状領域21とその周囲のn型半導体領域との不純物濃度バランスをほぼ等しくすることができる。
そして、扇形状領域101aに配置された第1柱状領域21の端部(他方の端部)と多角形状領域101bに配置された第1柱状領域21の側部とは、第1の接合領域201を介して対向している。第1の接合領域201は、半導体領域10の内部に形成され、扇形状領域101aに配置された第1柱状領域21の端部と多角形状領域101bに配置された第1柱状領域21の側部との間に配置されている。図3のIV−IV方向に沿った断面図を図4に示す。なお、図4では構造を分かりやすくするために、第1柱状領域21と第1の接合領域201以外の図示を省略している。
第1の接合領域201は、第1柱状領域21の最も高いp型の不純物濃度である中央側よりもp型の不純物濃度が低く設定されている。或いは、第1の接合領域201はn型半導体領域であってもよい。第1の接合領域201がn型半導体領域であるとは、扇形状領域101aと多角形状領域101bとの境界において柱状のp型不純物領域が離間して配置された状態である。つまり、扇形状領域101aと多角形状領域101bの第1柱状領域21間にn型の半導体領域10の一部が残存し、p型不純物領域が不連続となっている。
上記構造とは異なり、扇形状領域101aに配置された第1柱状領域21の端部と多角形状領域101bに配置された第1柱状領域21の側部とを直接に接続させた場合には、接続箇所を含む領域のp型不純物濃度が高くなる。このため、p型の第1柱状領域21とその周囲のn型半導体領域との不純物濃度バランスが崩れる。その結果、半導体装置の耐圧が低下する。
これに対し、半導体装置1では、第1の接合領域201を形成することによって、扇形状領域101aと多角形状領域101bとの境界において第1柱状領域21の接続部分の不純物濃度を低くする。或いは、第1柱状領域21を離間して配置する。これにより不純物濃度バランスが保たれる。即ち、第1柱状領域21の側部と端部との近接箇所において、p型不純物の総量とn型不純物の総量との比を1近傍にすることができる。その結果、半導体装置1の耐圧低下が抑制される。
なお、第1の接合領域201において、扇形状領域101aからの第1柱状領域21の延伸する方向と、多角形状領域101bからの第1柱状領域21の延伸する方向とが直交していることが好ましい。これにより、扇形状領域101aに配置された第1柱状領域21の端部と多角形状領域101bに配置された第1柱状領域21の側部との近接箇所において、p型不純物とn型不純物との不純物濃度バランスの崩れが最小限となる。その結果、半導体装置1の耐圧低下が抑制される。
図2のC部を拡大した図面を図5に示す。図5に示すように、多角形状領域101bに配置された第1柱状領域21の端部が、第2の接合領域202を介して第2柱状領域22の側部と対向している。図6に、図5のVI−VI方向に沿った断面図を示す。図6では、第1柱状領域21、第2柱状領域22及び第2の接合領域202以外は図示を省略している。なお、図5に示したように、扇形状領域101aに配置された第1柱状領域21と外周領域102に配置された第2柱状領域22とは、壁状に互いに平行に走行する。
第2の接合領域202は、第1柱状領域21及び第2柱状領域22よりもp型の不純物濃度が低く設定されている。或いは、第2の接合領域202がn型半導体領域であってもよい。第2の接合領域202がn型半導体領域であるとは、第1柱状領域21と第2柱状領域22とが離間して配置された状態である。つまり、第1柱状領域21と第2柱状領域22間にn型の半導体領域10の一部が残存し、p型不純物領域が不連続となっている。
このため、素子領域101と外周領域102との境界においてp型不純物濃度が高くならずに、不純物濃度バランスが改善される。つまり、p型不純物の総量とn型不純物の総量との比が1近傍となる。その結果、半導体装置1の耐圧低下が抑制される。なお、第2の接合領域202において、第1柱状領域21の延伸する方向と第2柱状領域22の延伸する方向とが直交していることが好ましい。これにより、素子領域101と外周領域102との境界におけるp型不純物とn型不純物との不純物濃度バランスの崩れが最小限となる。
以上に説明したように、本発明の実施形態に係る半導体装置1によれば、p型不純物領域である柱状領域が交差する領域において、p型の柱状領域間に低濃度のp型不純物領域、或いはn型不純物領域が配置される。このため、p型の柱状領域とその周囲のn型の柱状領域とにおいて不純物濃度バランスが改善される。その結果、半導体装置1の耐圧低下が抑制される。
素子領域101には、SJ構造を採用した種々の半導体素子を形成可能である。例えば、図1に示したように、素子領域101に電界効果トランジスタ(FET)が形成される。図1に示した半導体素子100は、第1導電型の基板110上に形成された半導体領域10に、第1柱状領域21が形成された構造である。半導体素子100において、半導体領域10はドリフト領域である。
半導体素子100では、p型のベース領域120、n型のソース領域130、ゲート電極140、ゲート絶縁膜150、ソース電極160、及びドレイン電極170を更に備える。
基板110は、例えばシリコン(Si)基板などの半導体基板にn型不純物がドープされたn+型半導体基板である。基板110はドレイン領域として機能する。ドリフト領域であるn-型の半導体領域10は、基板110の一方の主面111上に配置されている。半導体領域10の不純物濃度は、基板110よりも低い。例えば、アンチモン(Sb)などが高濃度にドープされたn型シリコン基板上にリン(P)などがドープされたn型エピタキシャル層を成長させて、半導体領域10が形成される。
その後、素子領域101の半導体領域10の内部にp型の複数の第1柱状領域21を形成し、外周領域102の半導体領域10の内部にp型の複数の第2柱状領域22を形成する。既に述べたように、第2柱状領域22は、素子領域101の周囲を囲むようにリング状に形成する。
これらの柱状領域の形成方法には、大きく分けて2つある。一つは多層エピタキシャル層を堆積させる「マルチエピレイヤー方式」であり、もう一つはSi層を縦長に深くエッチングして形成した溝(トレンチ)にエピタキシャル層を埋め込む「ディープトレンチ方式」である。半導体装置1では、どちらの方式を採用してもよい。例えば、半導体領域10にボロン(B)などのp型の不純物が選択的に拡散されて、第1柱状領域21及び第2柱状領域22が形成される。
ベース領域120は、第1柱状領域21の上部にそれぞれ接続して半導体領域10の上面に形成される。ベース領域120の不純物濃度は、第1柱状領域21よりも高く設定される。ベース領域120は、半導体領域10の上部の一部にボロン(B)などを選択的にドープして形成される。なお、素子領域101にベース領域120を形成する工程において、外周領域102に電界緩和領域30を形成することができる。
ベース領域120の内側に、ソース領域130が島状に形成される。図1に示したように、ソース領域130は半導体領域10の上面に露出している。
ゲート電極140は、ゲート絶縁膜150を介して半導体領域10の上方とソース領域130の上方とに渡って配置される。これにより、ゲート電極140と対向するソース領域130にチャネルが形成される。ゲート電極140は、例えばポリシリコン膜である。ゲート絶縁膜150は、例えばシリコン酸化膜である。
ソース電極160は、ソース領域130に電子を注入するための電極である。ソース電極160はソース領域130にオーミック接続され、好ましくはベース領域120とソース領域130にオーミック接続されている。ドレイン電極170は、基板110の他方の主面112上に配置される。
図7に、第1柱状領域21及び第2柱状領域22を形成するためのマスクパターンの一部を示す。このマスクパターンは、第1柱状領域21及び第2柱状領域22の半導体領域10の主面と平行な配置を規定するマスクパターンである。図7に示した領域は、図2に示したB部及びC部を含む半導体装置1のコーナー部である。図7において、第1柱状領域21を形成する形成パターン210及び第2柱状領域22を形成する形成パターン220を実線で示している。
図7のB部を拡大した図面を図8に示す。形成パターン210は、第1柱状領域21を形成するためにp型不純物を半導体領域10に注入するためのイオン注入孔である。図8に示したように、形成パターン210では、第1の接合領域201に対応する領域において、扇形状領域101aの第1柱状領域21を規定する部分の端部と、多角形状領域101bの第1柱状領域21を規定する部分の側部とが離間している。第1柱状領域21間の間隔を規定する第1の接合領域201の幅を幅W1とする。
図8に示したマスクパターンを使用することによって、半導体領域10の内部に第1柱状領域21よりも第2導電型の不純物濃度を低く第1の接合領域201が形成される。そして、扇形状領域101aに形成された第1柱状領域21の端部と多角形状領域101bに形成された第1柱状領域21の側部とを、第1の接合領域201を介して対向して形成することができる。このため、扇形状領域101aと多角形状領域101bとの境界において第1柱状領域21の接続部分の不純物濃度を低くできる。或いは、第1柱状領域21を離間して配置することができる。
つまり、熱拡散などによって第1の接合領域201において第1柱状領域21間を低濃度のp型不純物領域で連結させてもよいし、第1柱状領域21間にn型不純物領域を残してもよい。不純物濃度バランスを考慮して、第1の接合領域201において第1柱状領域21を連結するか離間させるかを任意に選択することができる。即ち、第1の接合領域201においてp型不純物の総量とn型不純物の総量との比が1近傍になるように、幅W1を設定する。以上のように、図8に示したマスクパターンの使用によって、半導体装置1の不純物濃度バランスが保たれ、耐圧低下が抑制される。
図7のC部を拡大した図面を図9に示す。形成パターン220は、第2柱状領域22を形成するためにp型不純物を半導体領域10に注入するためのイオン注入孔である。図9に示したように、形成パターン220では、第2の接合領域202に対応する領域において、第1柱状領域21を規定する部分の端部と第2柱状領域22を規定する部分の側部とが離間している。第1柱状領域21と第2柱状領域22間の間隔を規定する第2の接合領域202の幅を幅W2とする。なお、形成パターン210及び形成パターン220の幅dは一定である。
図9に示したマスクパターンを使用することによって、半導体領域10の内部に第1柱状領域21よりも第2導電型の不純物濃度を低く第2の接合領域202が形成される。そして、多角形状領域101bに配置された第1柱状領域21の端部と第2柱状領域22の側部とを、第2の接合領域202を介して対向して形成することができる。このため、素子領域101と外周領域102との境界において、第1柱状領域21と第2柱状領域22の接続部分の不純物濃度を低くできる。或いは、第1柱状領域21と第2柱状領域22を離間して配置することができる。
つまり、熱拡散などによって第2の接合領域202において第1柱状領域21と第2柱状領域22間を低濃度のp型不純物領域で連結させてもよいし、第1柱状領域21と第2柱状領域22間にn型不純物領域を残してもよい。不純物濃度バランスを考慮して、第2の接合領域202において第1柱状領域21と第2柱状領域22を連結するか離間させるかを任意に選択することができる。即ち、第2の接合領域202においてp型不純物の総量とn型不純物の総量との比が1近傍になるように、幅W2を設定する。以上のように、図9に示したマスクパターンの使用によって、半導体装置1の不純物濃度バランスが保たれ、耐圧低下が抑制される。
これに対し、形成パターン210と形成パターン220とが交差領域で直接に接続された図10に示すマスクパターンを使用した場合には、交差領域でp型不純物濃度が高くなる。このため、p型の柱状領域とその周囲のn型半導体領域との不純物濃度バランスが崩れる。その結果、半導体装置の耐圧が低下する。本発明者らの調査によれば、図10に示したマスクパターンを使用した場合の耐圧が140V程度であるのに対し、図8及び図9に示したマスクパターンを使用した場合の耐圧は550V〜680V程度である。
ところで、第1柱状領域21及び第2柱状領域22は、図11に示すように、p型柱状領域20とその周囲のn型柱状領域11を1つのセルユニット300とした構造である。n型柱状領域11は、半導体領域10のp型柱状領域20が形成された領域の残余の領域である。セルユニット300間の距離(セルピッチ)Dは、すべて等しくなるように設定されている。なお、ここでいう「セルピッチ」とは、平面方向から見て、隣接するp型柱状領域20の中心間距離のことである。p型柱状領域20の深さ、不純物濃度及び幅は同一になるように形成される
なお、第1の接合領域201の幅W1、及び第2の接合領域202の幅W2は、形成パターン210及び形成パターン220の幅d、セルピッチDを用いて、例えば以下の式(1)によって規定される:

W1、W2=(D−d)/2 ・・・(1)

幅W1及び幅W2の最適値は、式(1)による計算値の±50%以内の範囲である。例えばセルピッチD=7μm、幅d=1μmの場合、幅W1及び幅W2は3μmである。
幅W1及び幅W2の距離だけ離間してp型の柱状領域をn型の半導体領域10内に形成することによって、p型不純物領域とn型不純物領域の不純物濃度バランスが保たれ、半導体装置1の耐圧低下が抑制される。上記の幅W1及び幅W2が3μmの場合に、パワーMOSトランジスタとして耐圧BVdss=626Vが得られた。
なお、セルユニット300のp型柱状領域20のみでなく、n型柱状領域11にn型不純物のイオンを注入してもよい。これにより、SJ構造における不純物総量比を容易に調整できるという効果が得られる。
例えば、図12に示すマスクパターンは、図11に示したn型柱状領域11の主面と平行な配置を規定するマスクパターンである。なお、図12ではp型の柱状領域を規定するマスクパターンも合わせて図示している。図12において、形成パターン400がn型不純物イオンの注入孔であり、形成パターン200がp型不純物イオンの注入孔である。
図12の領域401に示すように、形成パターン400のストライプ状の部分と円弧状に延伸する部分との間は離間している。このため、p型の柱状領域の場合と同様に、n型領域のストライプ状の部分と円弧状に延伸する部分とが、他の部分よりも不純物濃度が低いn型不純物領域を介して対向する。つまり、ストライプ状の部分と円弧状に延伸する部分とが交差する領域においてn型不純物濃度が高くなることがなく、不純物濃度バランスが保たれる。このため、半導体装置1の耐圧低下が抑制される。なお、領域401におけるn型不純物イオンの注入孔間の距離は、式(1)と同様に設定可能である。
上記のようにp型不純物イオンとn型不純物イオンの注入孔のマスクパターンを設定することにより、p型柱状領域20とその周囲のn型柱状領域11を拡散形成して、SJMOSの耐圧を十分に高めることができる。特に、セルピッチDが2μm〜3μmと狭いSJ構造の場合には、p型不純物イオンとn型不純物イオンを注入して中将領域を形成する方法は有効である。即ち、p型柱状領域20とn型柱状領域11の双方を拡散形成することなく、微細なSJ構造を実現できる。
上記のように本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。即ち、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…半導体装置
10…半導体領域
11…n型柱状領域
20…p型柱状領域
21…第1柱状領域
22…第2柱状領域
100…半導体素子
101…素子領域
101a…扇形状領域
101b…多角形状領域
102…外周領域
201…第1の接合領域
202…第2の接合領域
210…形成パターン
220…形成パターン
300…セルユニット

Claims (10)

  1. スーパージャンクション構造の半導体素子が配置された素子領域と前記素子領域の周囲に配置された外周領域を有する半導体装置において、
    前記半導体装置のコーナー部に対向する隅部が扇形状領域である前記素子領域、及び前記外周領域に配置された第1導電型の半導体領域と、
    前記素子領域の前記半導体領域の内部に配置された第2導電型の複数の第1柱状領域と、
    前記外周領域の前記半導体領域の内部に配置され、前記素子領域の周囲を囲むリング状に形成された第2導電型の複数の第2柱状領域と
    を備え、
    前記扇形状領域に配置された前記第1柱状領域が前記半導体領域の主面と平行して円弧状に延伸し、且つ前記扇形状領域以外の多角形状領域において前記第1柱状領域が前記半導体領域の主面と平行してストライプ状に延伸し、
    前記扇形状領域に配置された前記第1柱状領域の端部と前記多角形状領域に配置された前記第1柱状領域の側部とが、前記第1柱状領域よりも第2導電型の不純物濃度を低く前記半導体領域の内部に配置された第1の接合領域を介して対向していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の結合領域がn型半導体領域であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の接合領域において、前記扇形状領域からの前記第1柱状領域の延伸する方向と前記多角形状領域からの前記第1柱状領域の延伸する方向とが直交することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記多角形状領域に配置された前記第1柱状領域の端部が、前記第1柱状領域よりも第2導電型の不純物濃度を低く前記半導体領域の内部に配置された第2の接合領域を介して、前記第2柱状領域の側部と対向していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記第2の結合領域がn型半導体領域であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第2の結合領域において、前記第1柱状領域の延伸する方向と前記第2柱状領域の延伸する方向とが直交することを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置。
  7. スーパージャンクション構造の半導体素子が配置された素子領域と前記素子領域の周囲に配置された外周領域を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体装置のコーナー部に対向する隅部が扇形状領域である前記素子領域、及び前記外周領域に第1導電型の半導体領域を形成するステップと、
    前記素子領域の前記半導体領域の内部に第2導電型の複数の第1柱状領域を形成するステップと、
    前記外周領域の前記半導体領域の内部に、前記素子領域の周囲を囲むように第2導電型の複数のリング状の第2柱状領域を形成するステップと
    を含み、
    前記扇形状領域において前記半導体領域の主面と平行して円弧状に延伸し、且つ前記扇形状領域以外の多角形状領域において前記半導体領域の主面と平行してストライプ状に延伸するように、前記第1柱状領域を形成し、
    前記半導体領域の内部に前記第1柱状領域よりも第2導電型の不純物濃度を低く第1の接合領域を形成し、前記扇形状領域に形成された前記第1柱状領域の端部と前記多角形状領域に形成された前記第1柱状領域の側部とを前記第1の接合領域を介して対向させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1柱状領域の前記半導体領域の主面と平行な配置を規定するマスクパターンが、前記第1の接合領域において、前記扇形状領域での前記第1柱状領域を規定する部分の端部と前記多角形状領域での前記第1柱状領域を規定する部分の側部とが離間していることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記素子領域と前記外周領域の境界の一部において、前記半導体領域の内部に前記第1柱状領域よりも第2導電型の不純物濃度を低く第2の接合領域を形成し、前記多角形状領域に配置された前記第1柱状領域の端部と前記第2柱状領域の側部とを前記第2の接合領域を介して対向させることを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1柱状領域と前記第2柱状領域の前記半導体領域の主面と平行な配置を規定するマスクパターンが、前記第2の接合領域において、第1柱状領域を規定する部分の端部と前記第2柱状領域を規定する部分の側部とが離間していることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
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