JP6270522B2 - 磁性キャリア、二成分系現像剤、補給用現像剤及び画像形成方法 - Google Patents
磁性キャリア、二成分系現像剤、補給用現像剤及び画像形成方法 Download PDFInfo
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Description
該磁性体分散型樹脂キャリアの体積平均粒径は20.0μm以上60.0μm以下であり、該磁性体は、磁性体粒子A及び磁性体粒子Bを含有し、
該磁性体粒子A及び該磁性体粒子Bは、強磁性酸化鉄粒子からなり、以下の(1)から(3)の規定:
(1)磁性体粒子Aは、特定の決まった形状を有さない粒子群からなる磁性体粒子である、
(2)磁性体粒子Bは、球状の磁性体粒子である、
(3)磁性体粒子A及びBの個数平均粒径(μm)をそれぞれrA、rBとし、該磁性体中における磁性体粒子A及びBの質量割合(質量%)をそれぞれ、wA、wBとしたとき、以下の関係を満たす、
(i)0.30≦rA≦3.00
(ii)0.05≦rB≦0.25
(iii)0.51≦wA/(wA+wB)≦0.80
を満たし、
走査型電子顕微鏡により撮影された該磁性体分散型樹脂キャリアコアの断面の反射電子像において、該磁性体全体における磁性体粒子A及びBの個数をそれぞれ、nA1、nB1とし、該磁性体分散型樹脂キャリアコアの表層より5μmの範囲に存在する磁性体粒子A及びBの個数をそれぞれ、nA2、nB2としたとき、
1.0≦(nA2/(nA2+nB2))/(nA1/(nA1+nB1))≦1.5
を満たす、
ことを特徴とする磁性体分散型樹脂キャリアである。
該磁性体粒子A及び該磁性体粒子Bは、強磁性酸化鉄粒子からなり、以下の(1)から(3)の規定:
(1)磁性体粒子Aは、特定の決まった形状を有さない粒子群からなる磁性体粒子である、
(2)磁性体粒子Bは、球状の磁性体粒子である、
(3)磁性体粒子A及びBの個数平均粒径(μm)をそれぞれrA、rBとし、該磁性体中における磁性体粒子A及びBの質量割合(質量%)をそれぞれ、wA、wBとしたとき、以下の関係を満たす、
(i)0.30≦rA≦3.00
(ii)0.05≦rB≦0.25
(iii)0.51≦wA/(wA+wB)≦0.80
を満たし、
走査型電子顕微鏡により撮影された該磁性体分散型樹脂キャリアコアの断面の反射電子像において、該磁性体全体における磁性体粒子A及びBの個数をそれぞれ、nA1、nB1とし、該磁性体分散型樹脂キャリアコアの表層より5μmの範囲に存在する磁性体粒子A及びBの個数をそれぞれ、nA2、nB2としたとき、
1.0≦(nA2/(nA2+nB2))/(nA1/(nA1+nB1))≦1.5
を満たす、
ことを特徴とする磁性体分散型樹脂キャリアである。
1.0≦(nA2/(nA2+nB2))/(nA1/(nA1+nB1))≦1.5
を満たすことが望ましい。
(i)電界強度1000(V/cm)における比抵抗が、2×107(Ω・cm)以上3×1014(Ω・cm)以下
(ii)電界強度2000(V/cm)における比抵抗が、1×107(Ω・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下
(iii)ブレイクダウンする電界強度が、3000(V/cm)以上であることが好ましい。比抵抗及びブレイクダウンする電界強度が、前述の範囲であることで、耐リーク性、耐白抜け、耐ガサツキ性といった画像性にかかわる特性を良好な状態に保つことが可能となる。
図1において、静電潜像担持体1は図中矢印方向に回転する。静電潜像担持体1は帯電手段である帯電器2により帯電され、帯電した静電潜像担持体1表面には、静電潜像形成手段である露光器3により露光させ、静電潜像を形成する。現像器4は、二成分系現像剤を収容する現像容器5を有し、現像剤担持体6は回転可能な状態で配置され、且つ、現像剤担持体6内部に磁界発生手段をしてマグネット7を内包している。マグネット7の少なくとも一つは潜像担持体に対して対向の位置になるように設置されている。二成分系現像剤は、マグネット7の磁界により現像剤担持体6上に保持され、規制部材8により、二成分系現像剤量が規制され、静電潜像担持体1と対向する現像部に搬送される。現像部においては、マグネット7の発生する磁界により磁気ブラシを形成する。その後、直流電界に交番電界を重畳してなる現像バイアスを印加することにより静電潜像はトナー像として可視像化される。静電潜像担持体1上に形成されたトナー像は、転写帯電器11によって記録媒体(転写材)12に静電的に転写される。ここで、図2に示すように、静電潜像担持体1から中間転写体9に一旦転写し、その後、記録媒体12へ静電的に転写してもよい。その後記録媒体12は、定着器13に搬送され、ここで加熱、加圧されることにより、記録媒体12上にトナーが定着される。その後、記録媒体12は、出力画像として装置外へ排出される。尚、転写工程後、静電潜像担持体1上に残留したトナーは、クリーナー15により除去される。その後、クリーナー15により清掃された静電潜像担持体1は、前露光16からの光照射により電気的に初期化され、上記画像形成動作が繰り返される。
磁性キャリアの比抵抗は、図3に概略される測定装置を用いて測定する。なお、磁性キャリアは電界強度2000(V/cm)及び1000(V/cm)における比抵抗を測定する。
d=d2−d1(mm)
比抵抗(Ω・cm)=(印加電圧(V)/測定電流(A))×S(cm2)/d(cm)
電界強度(V/cm)=印加電圧(V)/d(cm)
磁性キャリアの抵抗維持率測定も、図3に示す測定装置を用いる。試料の厚みが0.5mmになるように試料を充填する。試料の厚みは、0.45mm以上0.55mm以下となるように試料の質量を適宜変える。電圧の印加は手動にて行い、まず5、10、20、30、40、50、75、100Vを印加する。次に100、75、50、40、30、20、10、5Vと印加電圧を下げていく。各印加電圧における抵抗値を記録する。この作業を10回繰り返し、最初の印加時の各抵抗値(Ω1)と、最後の印加時の各抵抗値(Ω2)を用いて抵抗維持率を求める。
抵抗維持率=Ω2/Ω1×100(%)
粒度分布測定は、レーザー回折・散乱方式の粒度分布測定装置「マイクロトラックMT3300EX」(日機装社製)にて測定を行った。
SetZero時間 :10秒
測定時間 :10秒
測定回数 :1回
粒子屈折率 :1.81%
粒子形状 :非球形
測定上限 :1408μm
測定下限 :0.243μm
測定環境 :23℃、50%RH
磁性体の粒度分布の測定は、キャリアコアを製造する前のものを測定する。また、磁性キャリアから測定する場合は、磁性キャリアからクロロホルムを用いて被覆樹脂組成物を取り除き、キャリアコアをアルミナボートにのせ、マッフル炉で600℃1時間焼き、メノウ乳鉢ですりつぶした粒子を測定する。
SignalName=SE(U,LA80)
AcceleratingVoltage=2000Volt
EmissionCurrent=11000nA
WorkingDistance=8000um
LensMode=High
CondenSer1=5000
ScanSpeed=Capture_Slow(20)
Magnification=30000(測定に使用)
DataSize=1280×960
ColorMode=Grayscale
SpecimenBias=0V
キャリアコアの断面加工は、集束イオンビーム加工観察装置(FIB)、FB−2100(日立ハイテクノロジーズ社製)を用いて行うことが可能である。キャリアコアは、磁性キャリアをあらかじめクロロホルムで被覆層を剥がしたものを使用する。
SignalName=SE(U,LA30)
AcceleratingVoltage=2000Volt
EmissionCurrent=10000nA
WorkingDistance=8000um
LensMode=High
CondenSer1=12
ScanSpeed=40sec
Magnification=10000(測定に使用)
DataSize=1280×960
ColorMode=Grayscale
SpecimenBias=0V
本発明においては、非接触3次元表面測定機(マイクロマップ123(株)菱化システム社)を用いて測定した。この測定機は、高精度レーザー顕微鏡であり、観察している面内の表面粗さを3次元化することができる。以下に、測定方法の具体例を示す。
トナーの重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)は、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)と、測定条件設定及び測定データ解析をするための付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いた。実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで測定し、測定データの解析を行い、算出した。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250ml丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mlを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行う。そして、解析ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100ml平底ビーカーに前記電解水溶液約30mlを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を約0.3ml加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)の水槽内に所定量のイオン交換水を入れる。この水槽中に前記コンタミノンNを約2ml添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行ない、重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)を算出する。尚、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、分析/体積統計値(算術平均)画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)であり、専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、分析/個数統計値(算術平均)画面の「平均径」が個数平均粒径(D1)である。
トナー中の個数基準の微粉量(個数%)は、以下のようにして算出する。
トナー中の体積基準の粗粉量(体積%)は、以下のようにして算出する。
Fe2O3を、湿式ボールミルで10時間混合、粉砕する。ポリビニルアルコール1質量部を加え、スプレードライヤーで造粒乾燥させる。電気炉にて酸素濃度0.0体積%窒素雰囲気化下で焼成を900℃、10時間行う。
ガス吹き込み管を有する反応槽に窒素ガスを20L/分で通気しながら、Fe2+1.5モル/Lを含む硫酸第一鉄水溶液26.7L及びSi4+0.2モル/Lを含むケイ酸ソーダ3号水溶液1.0Lを3.4Nの水酸化ナトリウム水溶液22.3Lに加え、pHを6.8、温度90℃まで昇温させる。さらに3.5Nの水酸化ナトリウム水溶液1.2Lを添加し、pHを8.5に調整し、撹拌を続け、ガスを空気に変え、100L/分で90分間通気する。pHを希硫酸を用いて、pH7に中和し、生成粒子を水洗、濾過、乾燥、粉砕を行い、磁性体粒子B−1を得る。
磁性体粒子A−2の粉砕分級条件を変える以外、磁性体粒子A−1と同様にして表1に示す条件にて表面処理を施す。
磁性体粒子B−1の反応温度、反応場のpH、反応時間、ケイ酸塩添加により、磁性体粒子の形状及び粒度分布を変えた磁性体粒子を得る。表1に示す条件に変える以外、磁性体粒子B−1と同様にして表面処理を施す。
フラスコに1.0μmのTiO2を1000質量部仕込み、シラン系カップリング剤(3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン)(誘電体粒子の100質量部に対して1.2質量部)を添加し撹拌した後、約100℃で1時間高速混合撹拌して、誘電体粒子を表面処理する。
・フェノール 10.0質量部
・ホルムアルデヒド溶液(ホルムアルデヒド37質量%水溶液) 15.0質量部
・表面処理した磁性体粒子A−1 48.0質量部
・表面処理した磁性体粒子B−1 32.0質量部
・表面処理した誘電体粒子(TiO2) 20.0質量部
・25質量%アンモニア水 3.5質量部
・水 15.0質量部
上記材料を反応釜に導入し、温度40℃にしてよく混合する。その後撹拌しながら平均昇温速度1.5℃/分で、温度85℃に加熱し、温度85℃にて保持し、3時間重合反応させて硬化させる。このときの撹拌翼の周速は1.96m/秒とする。
磁性キャリアコア1の条件と同様にして、表2に示す組合せにて、磁性キャリアコア2乃至29を作製した。
磁性キャリアコア1を、減圧下(1.5kPa)、温度60℃で維持されている遊星運動型混合機(ホソカワミクロン社製のナウタミキサVN型)に、表4に示す樹脂溶液3を、磁性キャリアコア100質量部に対して、樹脂成分の固形分として1.2質量部になるように投入した。投入の仕方として、1/3の量の樹脂溶液を投入し、20分間溶媒除去及び塗布操作を行った。次いで、さらに1/3の量の樹脂溶液を投入し、20分間溶媒除去及び塗布操作を行い、さらに1/3の量の樹脂溶液を投入し、20分間溶媒除去及び塗布操作を行った。
磁性キャリア2乃至29についても、磁性キャリア1と同様に、表4に示す樹脂溶液を用いて、樹脂被覆を行った。
・結着樹脂(ポリエステル樹脂) 100質量部
・C.I.ピグメントブルー15:3 4.5質量部
・1,4−ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物 0.5質量部
・ノルマルパラフィンワックス(融点:78℃) 6質量部
上記の処方の材料を、ヘンシェルミキサー(FM−75型、日本コークス社製)でよく混合した後、温度130℃に設定した2軸混練機(PCM−30型、池貝鉄鋼(株)製)にて10kg/hのFeed量で混練(吐出時の混練物温度は約150℃)した。得られた混練物を冷却し、ハンマーミルで粗砕した後、機械式粉砕機(T−250:ターボ工業(株)製)にて15kg/hrのFeed量で微粉砕した。そして、重量平均粒径が5.5μmであり、粒径4.0μm以下の粒子を55.6個数%含有し、且つ粒径10.0μm以上の粒子を0.8体積%含有する粒子を得た。
・シアントナー粒子1 100質量部
・シリカ 3.5質量部
(ゾルゲル法で作製したシリカ微粒子にヘキサメチルジシラザン処理1.5質量%で表面処理した後、分級によって所望の粒度分布に調整したもの。)
・酸化チタン 0.5質量部
(アナターゼ形の結晶性を有するメタチタン酸をオクチルシラン化合物で表面処理したもの。)
91質量部の磁性キャリア1に対し、トナー1を9質量部加え、振とう機(YS−8D型:(株)ヤヨイ製)にて振とうし、二成分系現像剤300gを調製した。振とう機の振幅条件は200rpm、2分間とした。
条件:
紙 レーザービームプリンター用紙CS−814(81.4g/m2)
(キヤノンマーケティングジャパン株式会社)
画像形成速度 A4サイズ、フルカラーで80(枚/min)で出力できるように改造し
た。
現像条件 現像コントラストを任意値で調整可能にし、本体による自動補正が作動し
ないように改造した。
交番電界のピーク間の電圧(Vpp)は、周波数2.0kHz、Vppが
0.7kVから1.8kVまで0.1kV刻みで変えられるように改造し
た。
各色とも、単色で画像が出力できるように改造した。
N/L環境下で初期、及び連続通紙2000枚直後、転写紙の搬送方向に対して、ハーフトーン横帯(30H 幅10mm)とベタ横帯(FFH 幅10mm)を交互に並べたチャートを出力する。その画像をスキャナで読みとり、二値化処理を行う。二値化画像の搬送方向におけるあるラインの輝度分布(256階調)をとった。そのときのハーフトーンの輝度に接線を引き、ベタ部輝度と交わるまでのハーフトーン部後端の接線からずれた輝度の領域(面積:輝度数の和)をもって、白抜け度とし、以下の基準に基づき評価した。評価はシアン単色で行った。
A:20未満(非常に良好)
B:20以上30未満(良好)
C:30以上40未満(やや良好)
D:40以上50未満(本発明において許容レベル)
E:50以上(本発明において不可レベル)
H/H環境下で初期、及び耐久画像出力評価(5万枚)を行った後、ハーフトーン画像(30H)をA4で1枚印刷した。画像はデジタルマイクロスコープVHX−500(レンズワイドレンジズームレンズVH−Z100 キーエンス社製)を用い、ドット1000個の面積を測定した。ドット面積の個数平均(S)とドット面積の標準偏差(σ)を算出し、ドット再現性指数を下記式により算出した。そして、ハーフトーン画像のガサツキをドット再現性指数(I)で評価した。
ドット再現性指数(I)=σ/S×100
A:Iが3.0未満(非常に良好)
B:Iが3.0以上5.0未満(良好)
C:Iが5.0以上7.0未満:(やや良好)
D:Iが7.0以上8.0未満(本発明において許容レベル)
E:Iが8.0以上(本発明において不可レベル)
耐久後現像性の評価は、N/L環境下、初期Vppを1.3kVに固定し、シアン単色ベタ画像の濃度が1.50(反射濃度)になるときのコンストラスト電位を設定した。
A:初期との差が、40V未満(非常に良好)
B:初期との差が、40V以上60V未満(良好)
C:初期との差が、60V以上80V未満(やや良好)
D:初期との差が、80V以上100V未満(本発明において許容レベル)
E:初期との差が、100V以上(本発明において不可レベル)
耐久前後の静電潜像担持体上Q/Mを評価する。静電潜像担持体上にベタ画像(FFh)を形成し、中間転写体に転写される前に、静電潜像担持体の回転を止め、静電潜像担持体上のトナーを、円筒フィルターを備えた金属円筒管(ファラデーケージ)により吸引捕集する。その際金属円筒管を通じてコンデンサーに蓄えられた電荷量Q及び捕集されたトナー質量Mを測定し、それより単位質量当たりの電荷量Q/M(mC/kg)を計算し、静電潜像担持体上Q/M(mC/kg)とする。
維持率(%)=│耐久後のQ/M│/│初期のQ/M│×100
A:静電潜像担持体上Q/M維持率が90%以上(非常に良好)
B:静電潜像担持体上Q/M維持率が80%以上90%未満(良好)
C:静電潜像担持体上Q/M維持率が70%以上80%未満(本発明において許容レベル)
D:静電潜像担持体上Q/M維持率が60%以上70%未満(本発明において不可レベル)
E:静電潜像担持体上Q/M維持率が60%未満(本発明において不可レベル)
N/L環境下耐久画像出力評価を行った後、キャリア付着を評価した。00H画像、及びFFH画像を出力し、画像出力途中で電源を切り、クリーニングされる前の静電潜像担持体上を透明な粘着テープを密着させてサンプリングした。そして、3cm×3cm中の静電荷潜像担持体上に付着していた磁性キャリア粒子の個数をカウントし、1cm2当りの付着キャリア粒子の個数を算出し、以下の基準により評価した。評価はシアン単色で行った。
A:2個以下(非常に良好)
B:3個以上4個以下(良好)
C:5個以上6個以下(やや良好)
D:7個以上8個以下(本発明において許容レベル)
E:8個以上(本発明において不可レベル)
初期設定で、各パターンを以下に示す濃度に設定した画像を、N/L環境下で、2000枚通紙直後に、出力し、初期と2000枚通紙直後の階調性のズレを確認した。画像はX−Riteカラー反射濃度計(Color reflection densitometer X−Rite 404A)によりそれぞれの画像濃度を測定することにより判断した。評価はシアン単色で行った。
パターン1:0.10乃至0.13
パターン2:0.25乃至0.28
パターン3:0.45乃至0.48
パターン4:0.65乃至0.68
パターン5:0.85乃至0.88
パターン6:1.05乃至1.08
パターン7:1.25乃至1.28
パターン8:1.45乃至1.48
A:すべてのパターン画像が上記の濃度範囲を満足する(非常に良好)。
B:一つのパターン画像が上記の濃度範囲をはずれる(良好)。
C:二つのパターン画像が上記の濃度範囲をはずれる(やや良好)。
D:三つのパターン画像が上記の濃度範囲をはずれる(本発明において許容レベル)。
E:四つ以上のパターン画像が上記の濃度範囲をはずれる(本発明において不可レベル)。
上述する測定方法により、電界強度1000V/cmにおける、抵抗維持率を用いた。
上記評価項目(1)乃至(5)における評価ランクを数値化し(A=10、B=7、C=5、D=3、E=0)、合計値を以下の基準により判定を行った。ただし評価項目(7)のみ、75%以上がA、75%未満はEとした。
A:90以上:非常に良好。
B:75以上90未満:良好。
C:60以上75未満:本発明において高画質複写機として許容レベル。
D:50以上60未満:画像欠陥が若干あるが気にならない(使用可能)レベル。
E:50未満:画像欠陥が気になる。
実施例1と同様に、磁性キャリア2を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア3を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア4を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア5を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア6を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア7を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア8を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア9を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア10を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア11を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア12を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア13を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア14を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア15を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア16を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア17を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア18を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア19を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア20を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア20を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア22を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア23を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア24を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア25を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア26を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア27を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア28を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
実施例1と同様に、磁性キャリア29を使用して、実施例1と同じ比率で二成分現像剤、及び補給用現像剤を調製した。得られた現像剤を用いる以外は、実施例1と同様にして評価を行った。
Claims (10)
- 磁性体と結着樹脂を有する磁性体分散型樹脂キャリアコア、及び該磁性体キャリアコアの表面に樹脂被覆層を有する磁性体分散型樹脂キャリアであって、
該磁性体分散型樹脂キャリアの体積平均粒径は20.0μm以上60.0μm以下であり、該磁性体は、磁性体粒子A及び磁性体粒子Bを含有し、
該磁性体粒子A及び該磁性体粒子Bは、強磁性酸化鉄粒子からなり、以下の(1)から(3)の規定:
(1)磁性体粒子Aは、特定の決まった形状を有さない粒子群からなる磁性体粒子である、
(2)磁性体粒子Bは、球状の磁性体粒子である、
(3)磁性体粒子A及びBの個数平均粒径(μm)をそれぞれrA、rBとし、該磁性体中における磁性体粒子A及びBの質量割合(質量%)をそれぞれ、wA、wBとしたとき、以下の関係を満たす、
(i)0.30≦rA≦3.00
(ii)0.05≦rB≦0.25
(iii)0.51≦wA/(wA+wB)≦0.80
を満たし、
走査型電子顕微鏡により撮影された該磁性体分散型樹脂キャリアコアの断面の反射電子像において、該磁性体全体における磁性体粒子A及びBの個数をそれぞれ、nA1、nB1とし、該磁性体分散型樹脂キャリアコアの表層より5μmの範囲に存在する磁性体粒子A及びBの個数をそれぞれ、nA2、nB2としたとき、
1.0≦(nA2/(nA2+nB2))/(nA1/(nA1+nB1))≦1.5
を満たす、
ことを特徴とする磁性体分散型樹脂キャリア。 - 前記磁性体粒子Aは、マグネタイトを造粒した物の粉砕分級物であることを特徴とする請求項1に記載の磁性体分散型樹脂キャリア。
- 前記磁性体分散型樹脂キャリアの抵抗維持率が75%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁性体分散型樹脂キャリア。
- 前記磁性体分散型樹脂キャリアの表面粗さ(Rz)が、0.40μm以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁性体分散型樹脂キャリア。
- 前記磁性体分散側樹脂キャリアは、
(i)電界強度1000(V/cm)における比抵抗が、2×107(Ω・cm)以上3×1014(Ω・cm)以下
(ii)電界強度2000(V/cm)における比抵抗が、1×107(Ω・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下
(iii)ブレイクダウンする電界強度が、3000(V/cm)以上
を満たす、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁性体分散型樹脂キャリア。 - 前記磁性体分散型樹脂キャリアは、誘電体粒子を含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁性体分散型樹脂キャリア。
- 結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有するトナーと、磁性キャリアとを含有する二成分現像剤であって、前記磁性キャリアが、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の磁性体分散型樹脂キャリアであることを特徴とする二成分系現像剤。
- 現像器内の二成分系現像剤のトナー濃度の低下に応じて補給用現像剤を現像器に補給し、静電潜像担持体表面に形成された静電潜像を現像器内の二成分系現像剤を用いて現像し、かつ現像器内部で過剰になった磁性キャリアを必要に応じて現像器から排出する二成分現像方法に使用するための補給用現像剤であって、前記補給用現像剤は、補給用磁性キャリアと結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有するトナーとを含有し、前記補給用磁性キャリア1質量部に対するトナー量が2質量部以上50質量部以下であり、前記補給用磁性キャリアは、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の磁性体分散型樹脂キャリアであることを特徴とする補給用現像剤。
- 静電潜像担持体を帯電する帯電工程、静電潜像担持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成工程、該静電潜像を現像器内の二成分系現像剤を用いて現像し、トナー像を形成する現像工程、該トナー像を中間転写体を介して又は介さずに、転写材に転写する転写工程、転写されたトナー像を転写材に定着する定着工程を有する画像形成方法であって、前記二成分系現像剤として、請求項7に記載の二成分系現像剤を用いることを特徴とする画像形成方法。
- 現像器内の二成分系現像剤のトナー濃度の低下に応じて、補給用現像剤を現像器補給し、現像器内で過剰になった磁性キャリアを必要に応じて現像器から排出する画像形成方法であり、前記補給用現像剤が、補給用磁性キャリアと結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有するトナーとを含有し、前記補給用磁性キャリア1質量部に対するトナー量が2質量部以上、50質量部以下であり、前記補給用磁性キャリアが、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の磁性体分散型樹脂キャリアであることを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
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