JP6270255B1 - 水洗大便器装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な外観及び清掃性を確保しながら、施工作業性の良い水洗大便器装置を提供する。【解決手段】本発明は、水洗大便器本体(2)と、局部洗浄装置(18)と、を有する水洗大便器装置(1)であって、局部洗浄装置に洗浄水を供給するように、便座後部の接続基端部(24)から、水洗大便器本体の内方に向けて曲がるように延びる曲り供給管(28)と、この曲り供給管に接続された洗浄水供給管(20)と、便座を水洗大便器本体に固定する固定用部材(14)と、を有し、便器上端面には固定用孔(12)と配管用開口(16)が設けられ、配管用開口は、固定用孔よりも、左右方向外方に形成されると共に、配管用開口の中心点は、固定用孔の中心点よりも前方に位置し、配管用開口は、配管用開口の中心点が、接続基端部よりも内方に位置するように形成されていることを特徴としている。【選択図】図4

Description

本発明は、水洗大便器装置に関し、特に、水洗大便器本体と、その便器上端面の後部に載置された局部洗浄装置と、を有する水洗大便器装置に関する。
近年、使用者の局部に向けて洗浄水を噴射し、局部洗浄する衛生洗浄装置(局部洗浄装置)が広く普及している。この衛生洗浄装置には、噴射すべき洗浄水を供給するための給水配管や、洗浄水噴射用のノズルを駆動する電力等を供給する電気配線を接続する必要がある。衛生洗浄装置は水洗大便器本体の上端面に設置して使用されるものであるため、一般的には、給水配管や電気配線を衛生洗浄装置の側面に接続することにより、配管、配線と、水洗大便器本体との干渉を回避している。しかしながら、給水配管や電気配線を衛生洗浄装置の側面に接続すると、これらの配管、配線が水洗大便器本体の外側に露出するため、水洗大便器装置全体の外観が損なわれてしまう。また、露出した配管、配線に埃が積もると、これを除去するのに手間を要し、水洗大便器装置全体の清掃性が悪化してしまう。
特開2014−189999号公報(特許文献1)には、衛生洗浄装置及びトイレ装置が記載されている。この衛生洗浄装置においては、洗浄水を供給するための給水配管を、衛生洗浄装置から後方へ突出させ、後方へ突出した配管を更に下方に折り曲げることにより、水洗大便器本体の上端面に設けた開口に通している。この衛生洗浄装置によれば、給水配管が水洗大便器の側方へ突出することがないので、配管を容易に隠蔽することができる。
欧州特許出願公開第2778302A2号公報(特許文献2)には、壁掛けトイレが記載されている。この壁掛けトイレにおいては、電気コードや供給管を通すためのアクセサリ孔が水洗大便器の上面に設けられている。
特開2014−189999号公報 欧州特許出願公開第2778302A2号公報
一般に、水洗大便器装置は、狭いトイレ室内に設置されると共に、水洗大便器装置の背面はトイレ室壁面の近傍に配置される。このため、水洗大便器装置をトイレ室に設置する施工業者は、多くの場合、水洗大便器装置の背面側に回り込んで設置作業を行うことができず、また、水洗大便器装置の側面側から作業を行うことすら困難な場合がある。このように、水洗大便器装置をトイレ室内に設置する作業には様々な制約があり、施工作業が不自由な場合が多い。
特許文献1及び2記載の水洗大便器装置では、局部洗浄装置に洗浄水を供給する給水配管を水洗大便器本体の上面に設けられた開口の中に通すことができるので、配管等が水洗大便器装置の側面に露出せず、水洗大便器装置の外観を良好にすることができる。しかしながら、これらの水洗大便器装置を設置する場合には、まず、給水配管等を局部洗浄装置に接続しておき、局部洗浄装置から延びる配管等を水洗大便器本体の上面に設けた開口に挿入する。次いで、配管等を開口の中に押し込みながら、配管等が接続された局部洗浄装置を水洗大便器本体上面の適所に配置して固定する必要がある。
上記のように、水洗大便器装置の施工作業には様々な制約があり、施工業者は、このような作業を制約の多い作業条件で行なわなければならないという問題がある。加えて、配管等を通すための開口は水洗大便器本体の後部に設けられており、施工作業時に作業者が特にアクセスしにくい位置にあり、作業が困難となる場合が多いという問題がある。また、局部洗浄装置に接続する給水配管にはある程度の固さがあり、小さな曲率半径で湾曲させることができない。このような取り回しの悪い給水配管を、制約の多い作業空間で水洗大便器本体に設けた開口に通す必要があり、この作業が困難となる場合が多いという問題がある。
従って、本発明は、良好な外観及び清掃性を確保しながら、施工作業性の良い水洗大便器装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、水洗大便器本体と、その便器上端面の後部に載置された局部洗浄装置と、を有する水洗大便器装置であって、局部洗浄装置に洗浄水を供給するように、局部洗浄装置の底面の側方端部に設けられた接続基端部から、水洗大便器本体の左右方向内方に向けて曲がるように延びる曲り供給管と、この曲り供給管に接続され、曲り供給管に洗浄水を流入させる洗浄水供給管と、局部洗浄装置の底面と便器上端面との間に配置され、局部洗浄装置を水洗大便器本体に固定するための固定用部材と、を有し、便器上端面には、固定用部材を水洗大便器本体に固定するための固定用孔と、洗浄水供給管を通すための配管用開口が設けられ、固定用孔及び配管用開口は、便器上端面に載置された局部洗浄装置によって覆われるように形成され、配管用開口は、固定用孔よりも、水洗大便器本体の左右方向外方に形成されると共に、配管用開口の前後方向の中心点は、固定用孔の前後方向の中心点よりも前方に位置し、配管用開口は、水洗大便器本体の平面視左右方向において、接続基端部と同一の側に設けられ、配管用開口は、平面視において、配管用開口の左右方向の中心点が、接続基端部よりも水洗大便器本体の左右方向内方に位置し、且つ接続基端部と固定用孔の間に位置するように形成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、固定用孔及び配管用開口が便器上端面に載置された局部洗浄装置によって覆われるので、配管用開口を通る洗浄水供給管等を隠蔽することができ、水洗大便器装置全体の外観を良くすることができると共に、清掃性を向上させることができる。また、洗浄水供給管を通す配管用開口が、固定用孔よりも左右方向外方に形成されると共に、その中心点が固定用孔の前後方向の中心点よりも前方に位置するので、施工者は、配管用開口を通る洗浄水供給管を容易に視認しながら、便器上端面上の適所に局部洗浄装置を配置することができると共に、施工作業時における洗浄水供給管へのアクセスが容易となる。さらに、曲り供給管が局部洗浄装置の底面の側方端部に設けられた接続基端部から、水洗大便器本体の左右方向内方に向けて曲がるように延びており、この曲り供給管に洗浄水供給管が接続される。一方、配管用開口は、その左右方向の中心点が、接続基端部よりも左右方向内方に位置するように形成されているので、曲り供給管から延びる洗浄水供給管を無理に曲げることなく、スムーズに配管用開口に導入させることができ、局部洗浄装置を便器上端面の適所に容易に配置することができると共に、洗浄水供給管を確実に隠蔽することができる。
本発明において、好ましくは、配管用開口は、その前後方向の後端が、固定用孔の前後方向の後端よりも、水洗大便器本体の後方側に位置するように形成されている。
水洗大便器本体が陶器製である場合、焼成時において、水洗大便器本体は、その中心に向けて収縮する。上記のように構成された本発明によれば、配管用開口の前後方向の後端が、固定用孔の前後方向の後端よりも、水洗大便器本体の後方側に位置するように形成されている。このため、焼成時における、固定用孔の縁の部分の収縮方向と、配管用開口の縁の部分の収縮方向が平行に近くなり、焼成時において「切れ」が発生しにくくなり、水洗大便器本体の歩留まりを向上させることができる。
本発明において、好ましくは、曲り供給管は接続基端部に対して回動可能に接続され、曲り供給管の回動により、洗浄水供給管が接続された曲り供給管の先端は概ね水平な面内で移動される。
このように構成された本発明によれば、曲り供給管は接続基端部に対して回動可能に接続されているので、曲り供給管に接続された洗浄水供給管を容易に取り回すことができる。また、局部洗浄装置を水洗大便器本体上に配置する際に、局部洗浄装置から配管用開口の中に延びる洗浄水供給管に力が加わった場合、この力を曲り供給管の回動により逃がすことができるので、洗浄水供給管を接続した曲り供給管に無理な力が掛かり、破損されるのを防止することができる。
本発明において、好ましくは、配管用開口は、その前後方向の後端が、平面視において、接続基端部よりも水洗大便器本体の前方側に位置するように形成されている。
このように構成された本発明によれば、配管用開口の前後方向の後端が、接続基端部よりも水洗大便器本体の前方側に位置するように形成されている。この結果、局部洗浄装置が水洗大便器本体上に設置された後、洗浄水供給管が水洗大便器本体の後方に向けて引き出されたとき、この引っ張り力を、曲り供給管にも圧縮力として分散させることができる。これにより、洗浄水供給管を過大な力で引き出した場合の洗浄水供給管等の損傷のリスクを軽減することができる。
本発明において、好ましくは、水洗大便器本体には、配管用開口と連通し、水洗大便器本体の後方に向けて開口した配管用通路が設けられ、この配管用通路を形成する一方の側壁面は、配管用開口の左右方向の中心点を通る鉛直な平面よりも、水洗大便器本体の左右方向内方に位置し、曲り供給管に接続された洗浄水供給管をガイドする。
このように構成された本発明によれば、配管用開口と連通した配管用通路が設けられ、その一方の側壁面が、配管用開口の左右方向の中心点を通る鉛直な平面よりも、水洗大便器本体の左右方向内方に位置している。このため、左右方向内方に向けられた曲り供給管に接続され、左右方向内方に向けられている洗浄水供給管が配管用開口に挿入されると、洗浄水供給管は配管用通路の側壁面に当たってガイドされ、水洗大便器本体の後方へ押し出される。このため、施工者は、配管用開口に挿入した洗浄水供給管を、簡単に水洗大便器本体の後方側へ取り出すことができる。
本発明において、好ましくは、配管用通路の、洗浄水供給管をガイドする側壁面及び底壁面は、水洗大便器本体の左右方向内方から外方に向かって、下方に傾斜するように形成されている。
このように構成された本発明によれば、配管用通路の側壁面及び底壁面は、水洗大便器本体の左右方向内方から外方に向かって、下方に傾斜しているので、これらによってガイドされた洗浄水供給管は、水洗大便器本体の後方、外側に向けて配管用通路から送り出される。このため、施工者は、送り出された洗浄水供給管に容易にアクセスすることができる。
本発明において、好ましくは、配管用通路の底壁面は、水洗大便器本体の後方に向かって、下方に傾斜するように形成されている。
このように構成された本発明によれば、配管用通路の底壁面が水洗大便器本体の後方に向かって、下方に傾斜するように形成されているので、配管用通路内に挿入された洗浄水供給管を、容易に水洗大便器本体の後方に送り出すことができる。また、配管用通路内に侵入した洗浄水や、結露水を、底壁面の傾斜により、配管用通路から排出することができる。
本発明において、好ましくは、配管用通路は、その断面積が、水洗大便器本体の後方に向かって漸増するように形成されている。
このように構成された本発明によれば、配管用通路の断面積が、水洗大便器本体の後方に向かって漸増するので、配管用通路内に挿入された洗浄水供給管を、容易に取り出すことができる。
本発明において、好ましくは、便器上端面と局部洗浄装置の底面との間には、配管用開口への水の侵入を抑制するための浸水防止部材が配置されている。
このように構成された本発明によれば、便器上端面と局部洗浄装置の底面との間に浸水防止部材が配置されているので、便器上端面上に流れた洗浄水等が、配管用開口を通って水洗大便器本体内に侵入するのを防止することができる。
本発明によれば、良好な外観及び清掃性を確保しながら、施工作業性の良い水洗大便器装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の外観を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置を、貯水タンクを取り外した状態で示した側面図である。 本発明の第1実施形態における水洗大便器本体の平面図である。 本発明の第1実施形態における水洗大便器本体の平面図であって、水洗大便器本体とその上に配置された局部洗浄装置との位置関係を示す図である。 本発明の第1実施形態における水洗大便器本体から便座の局部洗浄装置、座部及び便座カバーを取り外した状態を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態において、洗浄水供給管及び電源ケーブルの局部洗浄装置への接続を示す背面部分断面図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器装置の側面図である。
つぎに、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
まず、図1乃至図6を参照して、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置を説明する。
先ず、図1乃至図4により、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の基本構造を説明する。図1は本発明の第1実施形態による水洗大便器装置の外観を示す斜視図であり、図2は、水洗大便器装置を、貯水タンクを取り外した状態で示した側面図である。図3は水洗大便器本体の平面図である。図4は、水洗大便器本体の平面図であって、水洗大便器本体とその上に配置された局部洗浄装置との位置関係を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の水洗大便器装置1は、水洗大便器本体2と、この水洗大便器本体2の便器上端面2aに配置された便座4と、便器上端面2aの後部に配置された貯水タンク6と、を有する。
図2に示すように、水洗大便器本体2には、汚物を受けるボウル部2bと、このボウル部2bの底部と連通した排水トラップ管路2cと、水洗大便器本体2の周囲側面を覆うスカート部2dと、水洗大便器本体2の後方に向けて開口した配管用通路2eと、が形成されている。なお、本実施形態においては、水洗大便器本体2は陶器製で、床置き式である。
図3に示すように、ボウル部2bの外周上部にはリム部が形成され、このリム部には第1吐水口10a、第2吐水口10bが設けられている。使用者が、貯水タンク6に設けられた操作部6a(図1)を操作することにより、貯水タンク6の洗浄水が、各吐水口から吐出されるように構成されている。これらの吐水口から吐出された洗浄水により、ボウル部2bの汚物受け面が洗浄される。ボウル部2bを洗浄した洗浄水は、ボウル部2bの底部と連通した排水トラップ管路2cを通って汚物と共に排水管Dから排出される。
スカート部2d(図2)は、本実施形態においては、ボウル部2bの周囲を取り囲むように、水洗大便器本体2の側面全周に設けられている。また、水洗大便器本体2の背面側上方にはスカート部2dが設けられておらず、この部分には、水洗大便器本体2背面からスカート部2dの内側へ延びる配管用通路2eが設けられている。
また、図3に示すように、水洗大便器本体2の便器上端面2aには、前方側にボウル部2bが開口していると共に、便器上端面2aの左右方向中央、後端部には洗浄水供給穴8が設けられている。この洗浄水供給穴8は、水洗大便器本体2内部に設けられ、水洗大便器本体2の前方に向かって延びる中央通水路8aに連通している。この中央通水路8aは、ボウル部2bの後方で第1通水路8b及び第2通水路8cに分岐され、第1通水路8bはボウル部2b側部に設けられた第1吐水口10aまでボウル部2bの外周に沿って延び、第2通水路8cはボウル部2b後部に設けられた第2吐水口10bまで延びる。ボウル部2bの洗浄時においては、貯水タンク6に貯留されていた洗浄水が、洗浄水供給穴8を通って水洗大便器本体2に流入し、中央通水路8aから第1、第2通水路を経て、第1、第2吐水口から夫々吐出される。
なお、本明細書においては、図3中のX軸で示す方向を水洗大便器本体2の前後方向、Y軸で示す方向を水洗大便器本体2の左右方向という。また、図3における右側を水洗大便器本体2の前方、左側を水洗大便器本体2の後方という。さらに、水洗大便器本体2の前後方向(X軸方向)の中心軸線に近い側を水洗大便器本体2の左右方向内方、中心軸線から遠い側を水洗大便器本体2の左右方向外方という。
次に、図2に示すように、便座4は、使用者が腰掛ける座部4aと、この座部4aを覆う便座カバー4bと、ボウル部2bの後方に配置された局部洗浄装置18と、を有する。
座部4aは、使用者が腰掛ける環状の部材であり、水洗大便器本体2の便器上端面2aに配置される。
便座カバー4bは、後端の水平軸線を中心に回動可能に設けられ、概ね水平に向けられた閉位置では座部4a及び局部洗浄装置18を上方から覆い、概ね垂直に向けられた開位置では、座部4a及び局部洗浄装置18を露出させるように構成されている。
局部洗浄装置18は、便器上端面2a上のボウル部2bの後方に取り付けられた、水洗大便器本体2の左右方向に延びる機能ユニットであり、その上端部で便座カバー4bを回動可能に支持している。
図4に示すように、局部洗浄装置18は、使用者の局部に向けて洗浄水を噴射するための噴射ノズル18a、この噴射ノズル18aを駆動するためのノズル駆動装置18b、ノズルから噴射すべき洗浄水を加温するための加温装置18c、これらの装置を制御するためのマイクロプロセッサ18d(以上、図示せず)等を備えている。
さらに、局部洗浄装置18には、噴射ノズル18aから噴射すべき洗浄水を供給するための洗浄水供給管20(図6)、及びノズル駆動装置18bやマイクロプロセッサ18dを作動させるための電力を供給する電源ケーブル22(図6)が接続される。これらの洗浄水供給管20や、電源ケーブル22は、局部洗浄装置18の底面に接続され(図6)、配管用通路2eを通って水洗大便器本体2の後方に引き出される。
次に、図4乃至図6を参照して、便座4の、水洗大便器本体2への取り付け構造を説明する。図5は、水洗大便器本体から便座の局部洗浄装置、座部及び便座カバーを取り外した状態を示す分解斜視図である。図6は、洗浄水供給管及び電源ケーブルの局部洗浄装置への接続を示す背面部分断面図であり、局部洗浄装置の筐体カバー及び水洗大便器本体の一部を破断した状態を示している。
図4に示すように、水洗大便器本体2の便器上端面2aには、2つの円形断面の固定用孔12が夫々設けられている。これらの固定用孔12は、水洗大便器本体2の内部に延びる中央通水路8a(図3)の両側に、左右対称の位置に設けられている。また、固定用孔12は、ボウル部2bの後方で、中央通水路8aから分岐して左右に延びる第1通水路8b及び第2通水路8c(図3)の後方側に夫々設けられている。これらの固定用孔12は、便器上端面2aと局部洗浄装置18の底面との間に配置される固定用部材14を固定するための孔である。局部洗浄装置18は、この固定用部材14を介して水洗大便器本体2の便器上端面2aに固定される。具体的には、固定用部材14は、2本の固定用ボルト14aを固定用孔12に固定することによって、水洗大便器本体2の便器上端面2aに固定され、便座4の局部洗浄装置18の底面が固定用部材14にスナップ止めされる。
なお、固定用部材は、局部洗浄装置の底面と一体に形成しても良い。この場合には、局部洗浄装置を便器上端面上に配置した後、所定の固定具で局部洗浄装置の底面を固定用孔に固定する。
さらに、図4に示すように、水洗大便器本体2の便器上端面2aには、固定用孔12よりも大きい円形断面の配管用開口16が設けられており、この配管用開口16介して、可撓性のある洗浄水供給管及び電源ケーブルが局部洗浄装置18に接続される。この配管用開口16は、固定用孔12よりも、水洗大便器本体2の左右方向外方に設けられている。これら配管用開口16及び2つの固定用孔12は、水洗大便器本体2の便器上端面2a上に配置される便座4の局部洗浄装置18によって完全に覆われる位置及び寸法に形成されている。従って、水洗大便器本体2上に便座4が配置されると、配管用開口16及び2つの固定用孔12は、使用者によって視認されることはない。また、水洗大便器本体2の便器上端面2aと局部洗浄装置18の底面との間には、浸水防止部材であるパッキン30が配置され、配管用開口16への水の侵入が抑制されている。即ち、配管用開口16を取り囲むように円環状のパッキン30が配置され、便器上端面2a上に侵入した水が、配管用開口16を通って水洗大便器本体2の内部に侵入するのを防止している。
また、配管用開口16の前後方向の中心点C1は、固定用孔12の前後方向の中心点C2よりも水洗大便器本体2の前方に位置している。なお、本実施形態においては、配管用開口16、固定用孔12とも円形断面であるため、配管用開口16の前後方向の中心点C1、及び固定用孔12の前後方向の中心点C2は、夫々、円の中心と一致する。さらに、配管用開口16の前後方向の後端は、固定用孔12の前後方向の後端よりも、水洗大便器本体2の後方側に位置している。即ち、本実施形態においては、固定用孔12は、配管用開口16の前後方向の前端と後端の間の領域に形成されている。このように、配管用開口16は、ボウル部2bの外周に設けられた第1通水路8b(図3)と、固定用孔12と、水洗大便器本体2の側縁と、局部洗浄装置18の後端によって囲まれた領域内に形成されている。
ここで、図4に示すように、陶器製の水洗大便器本体2は、一般に、その焼成時において、ボウル部2bの中心点O付近に向けて全体的に収縮する。従って、この際、固定用孔12と配管用開口16の間の部分も中心点O付近に向けて収縮する。ここで、中心点Oを通り配管用開口16に接する接線L1と、中心点Oを通り固定用孔12に接する接線L2は平行に近いため、収縮する際に、固定用孔12と配管用開口16の間の部分に作用する応力が比較的小さくなる。これにより、焼成時の収縮に伴う「切れ」の発生を抑制することができ、水洗大便器本体2の歩留まりを向上させることができる。
一方、配管用開口16の前後方向の後端が、固定用孔12の前後方向の後端よりも、水洗大便器本体2の前方側に位置している場合、接線L1とL2の為す角度が大きくなる。このため、焼成により収縮する際に、固定用孔12と配管用開口16の間の部分に作用する応力が大きくなり、「切れ」が発生しやすくなる虞がある。
次に、図4乃至図6を参照して、洗浄水供給管20及び電源ケーブル22の、局部洗浄装置18への接続を説明する。
まず、図6に示すように、電源ケーブル22は配管用開口16の中を概ね鉛直方向に延び、局部洗浄装置18に接続される。一方、洗浄水供給管20は、局部洗浄装置18の中の接続基端部24に接続される。この接続基端部24は、洗浄水供給管20を介して供給された水道水を流入させる配管を、概ね鉛直方向に受け入れる円筒形の通路である。また、接続基端部24は、平面視において、局部洗浄装置18後部の側方端部に設けられており、その上方に電磁弁26が接続されている。洗浄水供給管20を介して供給された水道水は、この電磁弁26によって、局部洗浄装置18内への流入、停止が切り換えられる。
また、図6に示すように、接続基端部24は、配管用開口16に対して、水洗大便器本体2の左右方向外側に位置している。換言すれば、配管用開口16は、平面視において、配管用開口16の左右方向の中心点が、接続基端部24よりも水洗大便器本体2の左右方向内方に位置するように形成されている。一方、曲り供給管28は、接続基端部24から、水洗大便器本体2の左右方向内方に向けて曲がるように延びており、洗浄水供給管20は、この曲り供給管28を介して接続基端部24に接続される。
また、図4に示すように、本実施形態においては、配管用開口16の後端は、平面視において、接続基端部24の前後方向の中心点C3よりも水洗大便器本体2の前方側に位置している。このため、便座4が水洗大便器本体2上に設置された後、洗浄水供給管20が水洗大便器本体2の後方に向けて引き出されたとき、この引っ張り力は洗浄水供給管20自体に作用すると共に、曲り供給管28にも圧縮力として分散して作用させることができる。これに対して、配管用開口16の後端が接続基端部24の中心点C3よりも後方側に位置している場合、洗浄水供給管20が水洗大便器本体2の後方に向けて引かれたとき、洗浄水供給管20が配管用開口16の後端に当たり、ここが支点となって引っ張り力の全てが洗浄水供給管20に集中してしまい、洗浄水供給管20を損傷させる虞がある。
なお、本実施形態においては、曲り供給管28は、接続基端部24から概ね鉛直方向に延びる流出管部28aと、この流出管部28aから概ね水平方向に延びる水平管部28bと、この水平管部28bから概ね鉛直方向に延びる流入管部28cから構成されたクランク状の管部材により構成されている。このため、曲り供給管28の流出管部28aは、接続基端部24から概ね鉛直下方に延びる。さらに、水平管部28bは、流出管部28aの下端から、便器上端面2aの上方で、水洗大便器本体2の左右方向内方に向けて便器上端面2aと概ね平行に延びる。さらに、流入管部28cは、水平管部28bの上流端から配管用開口16の中に概ね鉛直下方に延び、その下端に洗浄水供給管20が接続される。
また、本実施形態においては、曲り供給管28の流出管部28aは、接続基端部24に対して回動可能に接続されている。このため、曲り供給管28が接続基端部24に対して、概ね鉛直な軸線を中心に回動されると、曲り供給管28の先端(流入管部28cの上流端)は、概ね水平な面内で移動される。しかしながら、接続基端部24は局部洗浄装置18の側端部に設けられているため、曲り供給管28が水洗大便器本体2の左右方向外方に向けて曲がる位置に、曲り供給管28を回動させることはできない。
なお、本実施形態においては、曲り供給管28は、クランク状に屈曲した管部材により構成されているが、流出管部と水平管部からなる概ねL字型の管部材や、湾曲部が所定の曲率半径で緩やかに曲がった管部材等により、曲り供給管28を構成することもできる。また、本実施形態においては、曲り供給管28の屈曲部は90゜屈曲しているが、屈曲又は湾曲する角度は任意に設定することができる。
次に、図5及び図6を参照して、水洗大便器本体2に設けられた配管用通路2eの構成を説明する。
配管用通路2eは、水洗大便器本体2に、後方に向けて開口するように設けられた通路であり、その内部に洗浄水供給管20及び電源ケーブル22が挿通され、これらを導くように構成されている。図6に示すように、配管用通路2eは、その天井面、床面、及び両側面を構成する概ね平らな壁面によって構成された通路で側壁面32aある。この配管用通路2eは、その断面積が水洗大便器本体2の後方に向かって漸増している。
配管用通路2eを形成する内側の側壁面32a及び底壁面32bは、水洗大便器本体2の左右方向内方から外方に向かって、下方に傾斜するように形成されている。また、底壁面32bは、水洗大便器本体2の後方に向かって下方に傾斜するように形成されている。さらに、配管用通路2eの側壁面32aは、配管用開口16の左右方向の中心点を通る鉛直な平面P1よりも、水洗大便器本体2の左右方向内方に位置しており、配管用開口16から挿通された洗浄水供給管20及び電源ケーブル22をガイドするように構成されている。
次に、本発明の第1実施形態による水洗大便器装置1の施工手順を説明する。
まず、図2に示すように、水洗大便器本体2の排水トラップ管路2cが、水洗大便器装置1を設置すべきトイレ室の床面から立ち上げられた排水管Dに接続されるように、水洗大便器本体2を配置し、床面に固定する。次に、図5に示すように、2本の固定用ボルト14aによって、固定用部材14を水洗大便器本体2の便器上端面2aに固定しておく。
一方、洗浄水供給管20を曲り供給管28の上流端(流入管部28c)に接続し、洗浄水供給管20を接続した曲り供給管28の下流端(流出管部28a)を、局部洗浄装置18の底面から接続基端部24に接続する。また、電源ケーブル22のコネクタを、局部洗浄装置18の底面から接続端子(図示せず)に接続する。この状態で、洗浄水供給管20及び電源ケーブル22の先端を、水洗大便器本体2の便器上端面2aの配管用開口16から挿入し、配管用通路2eを通して水洗大便器本体2の背面側から引き出す。さらに、便器上端面2aの所定の位置に便座4が配置されるように、局部洗浄装置18の底面を、水洗大便器本体2に固定されている固定用部材14にスナップ止めする。この際、局部洗浄装置18に接続されている洗浄水供給管20及び電源ケーブル22は、配管用開口16を通って水洗大便器本体2の内部に押し込まれる。
水洗大便器本体2の中に入った洗浄水供給管20及び電源ケーブル22は、配管用通路2eの側壁面32a及び底壁面32bによってガイドされ、スムーズに水洗大便器本体2の背面側に押し出される。ここで、側壁面32a及び底壁面32bは、水洗大便器本体2の左右方向内方から外方に向かって、下方に傾斜するように形成されている。このため、ガイドされた洗浄水供給管20及び電源ケーブル22の先端は、水洗大便器本体2の後方、左右方向外方に向けて押し出されるので、施工者は狭いトイレ室の中でも洗浄水供給管20及び電源ケーブル22の先端に容易にアクセスすることができる。
本発明の第1実施形態の水洗大便器装置1によれば、固定用孔12及び配管用開口16が便器上端面2a上に配置された便座4の局部洗浄装置18によって覆われる(図4)ので、配管用開口16を通る洗浄水供給管20等を隠蔽することができ、水洗大便器装置1全体の外観を良くすることができると共に、清掃性を向上させることができる。また、洗浄水供給管20を通す配管用開口16が、固定用孔12よりも左右方向外方に形成されると共に、その中心点C1が固定用孔12の前後方向の中心点C2よりも前方に位置する(図4)ので、施工者は、配管用開口16を通る洗浄水供給管20を容易に視認しながら、便器上端面2a上の適所に便座4を配置することができると共に、施工作業時における洗浄水供給管へのアクセスが容易となる。さらに、曲り供給管28が便座4後部の側方端部に設けられた接続基端部24から、水洗大便器本体2の左右方向内方に向けて曲がるように延びており、この曲り供給管28に洗浄水供給管20が接続される(図6)。一方、配管用開口16は、その左右方向の中心点C1が、接続基端部24よりも左右方向内方に位置するように形成されているので、曲り供給管28から延びる洗浄水供給管20を無理に曲げることなく、スムーズに配管用開口16に導入させることができ、便座4を便器上端面2aの適所に容易に配置することができると共に、洗浄水供給管20を確実に隠蔽することができる。
また、本実施形態の水洗大便器装置1によれば、配管用開口16の前後方向の後端が、固定用孔12の前後方向の後端よりも、水洗大便器本体2の後方側に位置するように形成されている(図4)。このため、陶器製の水洗大便器本体2の焼成時における、固定用孔12の縁の部分の収縮方向L2と、配管用開口16の縁の部分の収縮方向L1が平行に近くなり、焼成時において「切れ」が発生しにくくなり、水洗大便器本体2の歩留まりを向上させることができる。
さらに、本実施形態の水洗大便器装置1によれば、曲り供給管28は接続基端部24に対して回動可能に接続されているので(図6)、曲り供給管28に接続された洗浄水供給管20を容易に取り回すことができる。また、便座4を水洗大便器本体2上に配置する際に、局部洗浄装置18の底面から配管用開口16の中に延びる洗浄水供給管20に力が加わった場合、この力を曲り供給管28の回動により逃がすことができるので、洗浄水供給管20を接続した曲り供給管28に無理な力が掛かり、破損されるのを防止することができる。
また、本実施形態の水洗大便器装置1によれば、配管用開口16の前後方向の後端が、接続基端部24よりも水洗大便器本体2の前方側に位置するように形成されている(図4)。この結果、便座4が水洗大便器本体2上に設置された後、洗浄水供給管20が水洗大便器本体2の後方に向けて引き出されたとき、この引っ張り力を、曲り供給管28にも圧縮力として分散させることができる。これにより、洗浄水供給管20を過大な力で引き出した場合の洗浄水供給管20等の損傷のリスクを軽減することができる。
さらに、本実施形態の水洗大便器装置1によれば、配管用開口16と連通した配管用通路2eが設けられ、その一方の側壁面32aが、配管用開口16の左右方向の中心点C1を通る鉛直な平面P1よりも、水洗大便器本体2の左右方向内方に位置している(図6)。このため、左右方向内方に向けられた曲り供給管28に接続され、左右方向内方に向けられている洗浄水供給管20が配管用開口16に挿入されると、洗浄水供給管20は配管用通路2eの側壁面32aに当たってガイドされ、水洗大便器本体2の後方へ押し出される。このため、施工者は、配管用開口16に挿入した洗浄水供給管20を、簡単に水洗大便器本体2の後方側へ取り出すことができる。
また、本実施形態の水洗大便器装置1によれば、配管用通路2eの側壁面32a及び底壁面32bは、水洗大便器本体2の左右方向内方から外方に向かって、下方に傾斜している(図6)ので、これらによってガイドされた洗浄水供給管20は、水洗大便器本体2の後方、外側に向けて配管用通路2eから送り出される。このため、施工者は、送り出された洗浄水供給管20に容易にアクセスすることができる。
さらに、本実施形態の水洗大便器装置1によれば、配管用通路2eの底壁面32bが水洗大便器本体2の後方に向かって、下方に傾斜するように形成されている(図6)ので、配管用通路2e内に挿入された洗浄水供給管20を、容易に水洗大便器本体2の後方に送り出すことができる。また、配管用通路2e内に侵入した洗浄水や、結露水を、底壁面32bの傾斜により、配管用通路2eから排出することができる。
また、本実施形態の水洗大便器装置1によれば、配管用通路2eの断面積が、水洗大便器本体2の後方に向かって漸増する(図6)ので、配管用通路2e内に挿入された洗浄水供給管20を、容易に取り出すことができる。
さらに、本実施形態の水洗大便器装置1によれば、便器上端面2aと便座4の局部洗浄装置18の底面との間に浸水防止部材であるパッキン30が配置されている(図5)ので、便器上端面2a上に流れた洗浄水等が、配管用開口16を通って水洗大便器本体2内に侵入するのを防止することができる。
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置を説明する。
本実施形態の水洗大便器装置101は、水洗大便器本体の構成が異なる点を除き、その構成、作用、効果は上述した第1実施形態と同様である。従って、ここでは、本実施形態の水洗大便器装置の、第1実施形態とは異なる点のみを説明する。図7は、本発明の第2実施形態による水洗大便器装置の側面図であって、水洗大便器本体の上に局部洗浄装置のみを配置した状態を示している。即ち、図7においては、本発明の第2実施形態の水洗大便器装置から、貯水タンク、便座の座部、便座カバー、局部洗浄装置の筐体カバーを取り除いた状態が示されている。
上述した第1実施形態においては、水洗大便器本体2の便器上端面2aに設けられた配管用開口16(図5)は、水洗大便器本体2の後方に向けて開放された配管用通路2eに連通していた。換言すれば、第1実施形態における水洗大便器本体2は、その全周がスカート部2dによって囲まれた、所謂「フルスカート」タイプの水洗大便器本体であり(図1)、局部洗浄装置18から延びる洗浄水供給管等は、スカート部2dの内側を通って後方から引き出されていた。
これに対して、本発明の第2実施形態における水洗大便器本体102は、図7に示すように、その前方側半分のみにスカート部102dが設けられており、後方側はスカート部によって覆われていない。このため、本実施形態においては、水洗大便器本体102に、第1実施形態における配管用通路に相当する構成が備えられていない。従って、局部洗浄装置118から延びる洗浄水供給管120、電源ケーブル122は、便器上端面102aに設けられた配管用開口116を通った後、水洗大便器本体102の側面から見て、外部に露出することになる。しかしながら、洗浄水供給管120等は、配管用開口116を通り、便器上端面102aの下方で側面からは露出するものの、上方からは隠蔽されるので、使用者からは視認されにくく、水洗大便器装置101の外観が著しく損なわれることはない。
このように、本発明は、「フルスカート」タイプではない水洗大便器本体を備えた水洗大便器装置にも適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。
1 本発明の第1実施形態による水洗大便器装置
2 水洗大便器本体
2a 便器上端面
2b ボウル部
2c 排水トラップ管路
2d スカート部
2e 配管用通路
4 便座
4a 座部
4b 便座カバー
6 貯水タンク
6a 操作部
8 洗浄水供給穴
8a 中央通水路
8b 第1通水路
8c 第2通水路
10a 第1吐水口
10b 第2吐水口
12 固定用孔
14 固定用部材
14a 固定用ボルト
16 配管用開口
18 局部洗浄装置
18a 噴射ノズル
18b ノズル駆動装置
18c 加温装置
18d マイクロプロセッサ
20 洗浄水供給管
22 電源ケーブル
24 接続基端部
26 電磁弁
28 曲り供給管
28a 流出管部
28b 水平管部
28c 流入管部
30 パッキン(浸水防止部材)
32a 側壁面
32b 底壁面
101 本発明の第2実施形態による水洗大便器装置
102 水洗大便器本体
102a 便器上端面
116 配管用開口
118 局部洗浄装置
120 洗浄水供給管
122 電源ケーブル

Claims (9)

  1. 水洗大便器本体と、その便器上端面の後部に載置された局部洗浄装置と、を有する水洗大便器装置であって、
    上記局部洗浄装置に洗浄水を供給するように、上記局部洗浄装置の底面の側方端部に設けられた接続基端部から、上記水洗大便器本体の左右方向内方に向けて曲がるように延びる曲り供給管と、
    この曲り供給管に接続され、上記曲り供給管に洗浄水を流入させる洗浄水供給管と、
    上記局部洗浄装置の底面と上記便器上端面との間に配置され、上記局部洗浄装置を上記水洗大便器本体に固定するための固定用部材と、を有し、
    上記便器上端面には、上記固定用部材を上記水洗大便器本体に固定するための固定用孔と、上記洗浄水供給管を通すための配管用開口が設けられ、
    上記固定用孔及び上記配管用開口は、上記便器上端面に載置された上記局部洗浄装置によって覆われるように形成され、
    上記配管用開口は、上記固定用孔よりも、上記水洗大便器本体の左右方向外方に形成されると共に、上記配管用開口の前後方向の中心点は、上記固定用孔の前後方向の中心点よりも前方に位置し、
    上記配管用開口は、上記水洗大便器本体の平面視左右方向において、上記接続基端部と同一の側に設けられ、
    上記配管用開口は、平面視において、上記配管用開口の左右方向の中心点が、上記接続基端部よりも上記水洗大便器本体の左右方向内方に位置し、且つ上記接続基端部と上記固定用孔の間に位置するように形成されていることを特徴とする水洗大便器装置。
  2. 上記配管用開口は、その前後方向の後端が、上記固定用孔の前後方向の後端よりも、上記水洗大便器本体の後方側に位置するように形成されている請求項1記載の水洗大便器装置。
  3. 上記曲り供給管は上記接続基端部に対して回動可能に接続され、上記曲り供給管の回動により、上記洗浄水供給管が接続された上記曲り供給管の先端は概ね水平な面内で移動される請求項1又は2に記載の水洗大便器装置。
  4. 上記配管用開口は、その前後方向の後端が、平面視において、上記接続基端部よりも上記水洗大便器本体の前方側に位置するように形成されている請求項3記載の水洗大便器装置。
  5. 上記水洗大便器本体には、上記配管用開口と連通し、上記水洗大便器本体の後方に向けて開口した配管用通路が設けられ、この配管用通路を形成する一方の側壁面は、上記配管用開口の左右方向の中心点を通る鉛直な平面よりも、上記水洗大便器本体の左右方向内方に位置し、上記曲り供給管に接続された上記洗浄水供給管をガイドする請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器装置。
  6. 上記配管用通路の、上記洗浄水供給管をガイドする側壁面及び底壁面は、上記水洗大便器本体の左右方向内方から外方に向かって、下方に傾斜するように形成されている請求項5記載の水洗大便器装置。
  7. 上記配管用通路の底壁面は、上記水洗大便器本体の後方に向かって、下方に傾斜するように形成されている請求項5又は6に記載の水洗大便器装置。
  8. 上記配管用通路は、その断面積が、上記水洗大便器本体の後方に向かって漸増するように形成されている請求項5乃至7の何れか1項に記載の水洗大便器装置。
  9. 上記便器上端面と上記局部洗浄装置の底面との間には、上記配管用開口への水の侵入を抑制するための浸水防止部材が配置されている請求項1乃至8の何れか1項に記載の水洗大便器装置。
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