JP2023115449A - 水洗大便器 - Google Patents

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JP2023115449A JP2022017665A JP2022017665A JP2023115449A JP 2023115449 A JP2023115449 A JP 2023115449A JP 2022017665 A JP2022017665 A JP 2022017665A JP 2022017665 A JP2022017665 A JP 2022017665A JP 2023115449 A JP2023115449 A JP 2023115449A
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紗絵子 山口
Saeko Yamaguchi
達也 豊福
Tatsuya Toyofuku
敏朗 梅野
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Abstract

【課題】供給ラインの接続時の作業性を向上させるとともに、供給ラインを隠蔽してデザイン性の低下を抑えること。【解決手段】実施形態に係る水洗大便器は、便器本体と、洗浄機構部と、第1カバー部材と、機能部と、接続部とを備える。便器本体は、汚物を受けるボウル部と、ボウル部の上縁部に形成されたリム部と、ボウル部の周囲に形成された外周部を有する。洗浄機構部は、ボウル部へ洗浄水を供給する。第1カバー部材は、外周部の後部を覆うように便器本体に対して着脱可能に取り付けられ、便器本体の側面に形成された作業空間部を覆う。機能部は、便器本体のリム部よりも上方に配置される。接続部は、作業空間部に配置され、洗浄機構部から機能部へ給電または機能部から前記洗浄機構部へ給電する供給ラインを機能部に接続する。【選択図】図2

Description

開示の実施形態は、水洗大便器に関する。
従来、使用者の局部洗浄機能を有する便座装置などの機能部が便器本体上に設置された水洗大便器においては、機能部から便器本体側へ給電するための供給ライン(ハーネス)を、機能部に接続する(たとえば、特許文献1参照)。
特開2021-80758号公報
ところで、水洗大便器には、デザイン性の向上のために、小型化やローシルエット化が要求されており、このため、機能部にも、小型化やローシルエット化が要求されている。
しかしながら、小型化やローシルエット化とすることで、供給ラインの機能部への接続が煩雑となることから、供給ラインの接続時の作業性を向上させることが望まれている。また、デザイン性を低下させないためにも、使用者から供給ラインが見えないように供給ラインを隠蔽する必要がある。
実施形態の一態様は、供給ラインの接続時の作業性を向上させることができるとともに、供給ラインを隠蔽してデザイン性の低下を抑えることができる水洗大便器を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る水洗大便器は、汚物を受けるボウル部と、前記ボウル部の上縁部に形成されたリム部と、前記ボウル部の周囲に形成された外周部を有する便器本体と、前記ボウル部へ洗浄水を供給するための洗浄機構部と、前記外周部の後部を覆うように前記便器本体に対して着脱可能に取り付けられ、前記便器本体の側面に形成された作業空間部を覆う第1カバー部材と、前記便器本体の前記リム部よりも上方に配置される機能部と、前記作業空間部に配置され、前記洗浄機構部から前記機能部へ給電または前記機能部から前記洗浄機構部へ給電する供給ラインを該機能部に接続する接続部とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、作業空間部の内部で供給ラインを機能部に接続することができるため、接続時の作業性を向上させることができる。また、接続部が便器本体のリム部よりも下方となる作業空間部に配置されるため、使用者から供給ラインを隠蔽することができる。このように、使用者から供給ラインが見えないことで、デザイン性の低下を抑えることができる。
また、上記水洗大便器において、前記接続部をガイドする第1ガイド部を備え、前記第1ガイド部は、前記作業空間部に配置されることを特徴とする。
このような構成によれば、接続部をガイドする第1ガイド部が作業空間部に配置されるため、接続時の作業性をさらに向上させることができる。また、作業空間部に配置された接続部が外れにくくなるとともに、供給ラインと機能部との接続も解除されにくくなる。
また、上記水洗大便器において、前記第1ガイド部は、前記接続部が前方かつ斜め上方を向くように該接続部を配置することを特徴とする。
このような構成によれば、たとえば、供給ラインが接続される、機能部のハーネスなどの取出口が前側にある場合でも、接続作業を広い作業空間部で行うことができる。これにより、接続時の作業性をさらに向上させることができる。
また、上記水洗大便器において、前記第1ガイド部を覆う着脱可能な第2カバー部材を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、第2カバー部材によって接続部を覆うことができるため、使用者などとの接触などによる接続解除を抑えることができる。
また、上記水洗大便器において、前記第1ガイド部の下方に配置され、前記第1ガイド部へと前記供給ラインをガイドする第2ガイド部を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、第2ガイド部によって供給ラインをガイドすることで、使用者などが供給ラインに触れにくくなり、接続がより一層解除されにくくなる。また、たとえば、機能部が、清掃時などに昇降可能な、いわゆるリフトアップ構造の便座装置である場合、リフトアップ時においても第2ガイド部による供給ラインのガイド(誘導)が可能であるため、接続部への負荷を低減させることができる。
また、上記水洗大便器において、前記第2ガイド部のガイド空間は、前記第1ガイド部のガイド空間と同じ方向に沿って形成されることを特徴とする。
このような構成によれば、たとえば、機能部が、清掃時などに昇降可能な、いわゆるリフトアップ構造の便座装置である場合、リフトアップ時において供給ラインをガイド(誘導)することができるため、接続部への負荷を低減させることができる。
また、上記水洗大便器において、前記第2ガイド部は、前記供給ラインを内側へと誘導する誘導部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、第2ガイド部によって供給ラインを内側(作業空間部から便器本体へ向かう側)に配置することができるため、使用者などが供給ラインにより触れにくくなり、接続部への負荷をより低減させることができる。
実施形態の一態様によれば、供給ラインの接続時の作業性を向上させることができるとともに、供給ラインを隠蔽してデザイン性の低下を抑えることができる。
図1は、実施形態に係る水洗大便器の側面図(その1)である。 図2は、実施形態に係る水洗大便器の側面図(その2)である。 図3は、図2における水洗大便器の後方斜視図である。 図4は、実施形態に係る水洗大便器の給電構成を模式的に示す図である。 図5は、接続部周辺の拡大側面図である。 図6は、図5における接続部周辺の後方斜視図である。 図7は、リフトアップ時の接続部の動作を示す図(その1)である。 図8は、リフトアップ時の接続部の動作を示す図(その2)である。 図9は、接続部の誤施工防止構造の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する水洗大便器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1~4を参照して実施形態に係る水洗大便器1の概要について説明する図1および2は、実施形態に係る水洗大便器の側面図である。なお、図2には、後述する便器本体2から第1カバー部材41を取り外した状態を示している。図3は、図2における水洗大便器1の後方斜視図である。図4は、実施形態に係る水洗大便器1の給電構成を模式的に示す図である。
また、各図には、説明の便宜上、鉛直上向き(上方)を正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を示している場合がある。以下では、X軸の正方向を左方、X軸の負方向を右方、Y軸の正方向を前方、Y軸の負方向を後方、Z軸の正方向を上方、Z軸の負方向を下方と規定し、また、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という。
図1~4に示すように、水洗大便器1は、便器本体2と、機能部3と、洗浄機構部4(図4参照)とを備える。便器本体2は、トイレ室の床面に設置される、いわゆる床置き式便器である。なお、便器本体2は、トイレ室の壁面に設置される、いわゆる壁掛け式便器であってもよい。また、便器本体2は、陶器製のものである。なお、便器本体2は、陶器製に限定されず、たとえば、樹脂製のものや、陶器と樹脂とを組み合わせたものであってもよい。
便器本体2は、ボウル部21と、リム部22と、排水トラップ管路23と、外周部24とを備える。ボウル部21は、汚物を受ける部位であり、凹状に形成される。
リム部22は、ボウル部21の上縁部に形成される。リム部22は、便器本体2の上縁部を形成する。リム部22は、洗浄水を吐出するリム吐水口(図示せず)を有する。リム吐水口から吐出された洗浄水は、たとえば、ボウル部21の上縁部に沿って流れ、ボウル部21内において旋回流となる。なお、リム吐水口には、上流側に形成された導水路(図示せず)が接続され、たとえば、給水源(水道など)からの洗浄水が導水路を介して供給される。
排水トラップ管路23は、ボウル部21の底部に接続され、ボウル部21の底部から後方へと延びて、ボウル部21内の汚物を便器本体2外の配管へと排出する。なお、水洗大便器1が、たとえば、ハイブリッド式の場合は、ボウル部21の底部には、加圧ポンプによって加圧された洗浄水を排水トラップ管路23の入口へ向けて吐出するジェット吐水口が形成される。
外周部24は、ボウル部の前方および左右側方を覆うように、このボウル部21の周囲に形成される。
図2および3に示すように、便器本体2の後部における側面には、使用者(作業者)が後述する供給ライン(供給ライン50)の接続などの作業を行うための空間となる作業空間部Sが形成される。作業空間部SWは、作業者が手指などを入れて作業しやすいように、便器本体2の外周部24に対して凹状の空間として形成される。
また、図1に示すように、水洗大便器1は、第1カバー部材41を備える。第1カバー部材41は、板状部材であり、水洗大便器1の側面視において便器本体2の後部の作業空間部Sを覆うように、便器本体2に対して着脱可能に取り付けられる。なお、第1カバー部材41は、便器本体2の左右側面にそれぞれ取り付けられてもよい。
図1~3に示すように、機能部3は、便器本体2の上面に設置される。すなわち、機能部3は、便器本体2のリム部22よりも上方に配置される。機能部3は、たとえば、水洗大便器1の使用者に対する局部洗浄機能を有する便座装置である。機能部3は、本体部31と、便座部(図示せず)と、蓋部32とを備える。
本体部31は、便器本体2の上面後部に配置され、便座部および蓋部32を上下方向に回動可能に支持している。本体部31は、便座部に着座した使用者の局部を洗浄する衛生洗浄部として機能する衛生洗浄系機能部(図示せず)を有する。
衛生洗浄系機能部には、ボウル部21の上方の使用者の局部に向けて洗浄水を噴射するノズル装置(図示せず)を含む局部洗浄装置(図示せず)が設けられる。また、衛生洗浄系機能部には、局部洗浄装置に供給される洗浄水を貯留する貯水部(図示せず)、貯水部内の洗浄水を適温に温めて温水にする加熱器(図示せず)、換気ファン(図示せず)、脱臭ファン(図示せず)、温風ファン(図示せず)、これら各部を制御する制御部(図示せず)などが設けられる。
便座部は、本体部31の前方に配置され、使用者が水洗大便器1を使用する場合に着座するものである。便座部は、本体部31側を支点として回動することで、開閉可能である。蓋部32は、便座部と同様、本体部31の前方に配置され、便器本体2のボウル部21を含む上面を上方から覆うものである。蓋部32は、便座部と同様、本体部31側を支点として回動することで、開閉可能である。なお、蓋部32は、閉じた状態では、便器本体2の上面を上方から覆うとともに、便座部を上方から覆う。
なお、水洗大便器1は、便器洗浄の形態としては、たとえば、ポンプの補圧を利用して、貯水タンク内に貯留された洗浄水をボウル部21へと供給する形態であってもよいし、貯水タンクに貯留された洗浄水を、重力を利用してボウル部21へと供給する、いわゆる重力給水式の形態であってもよいし、水道水の給水圧を直接利用した水道直圧式の形態やフラッシュバルブ式の形態であってもよい。
ここで、水洗大便器1が設置されるトイレ室の壁面などには、水道などの給水源に接続される給水部(たとえば、止水栓)が設けられる。給水部からの水は、給水ホースなどを介して機能部3へ供給される。また、水洗大便器1が設置されるトイレ室の壁面などには、電源部である、いわゆる電源コンセントが設けられる。電源部からの電力は、電源コードを介して機能部3へ供給される。
図4に示すように、洗浄機構部4は、便器本体2のボウル部21へ洗浄水を供給するための機構である。洗浄機構部4からは、供給ライン(ハーネスなど)50を介して機能部3へ給電可能な構成となっている。なお、機能部3から供給ライン50を介して洗浄機構部4へ給電可能な構成であってもよい。
このように、供給ライン50は、機能部3への給電を行う。本実施形態では、図1~3に示すように、機能部3へ電力を供給するための供給ライン50が機能部3に接続されている。
図2に示すように、水洗大便器1は、接続部60を備える。接続部60は、作業空間部SWに配置され、供給ライン50を機能部3に接続する。接続部60は、後述する第1ガイド部71によってガイドされる。接続部60は、第1ガイド部71によって、作業空間部SW内に設定された所定の固定位置に固定されるとともに、所定の固定位置までガイド(誘導)される。
また、図2に示すように、接続部60は、便器本体2のリム部22よりも下方に配置された作業空間部Sに配置される。すなわち、接続部60は、リム部22の高さHよりも低い位置で固定される。なお、接続部60の構成については、図5~9を用いて後述する。また、接続部60周辺の構成については、図5および6を用いて後述する。
また、図2および3に示すように、水洗大便器1は、第2カバー部材42を備える。第2カバー部材42は、板状部材であり、水洗大便器1の側面視において第1ガイド部71を覆うように、第1ガイド部71に対して着脱可能に取り付けられる。第2カバー部材42は、水洗大便器1の側面視において接続部60を覆うように取り付けられる。
なお、図2に示すように、第2カバー部材42は、ねじなどの締結具421によって、第1ガイド部71に対する取り付け、取り外しが可能となる。
次に、図5および6を参照して水洗大便器1における接続部60周辺について説明する。図5は、接続部60周辺の拡大側面図である。図6は、図5における接続部60周辺の後方斜視図である。
図5および6に示すように、接続部60は、矩形ブロック状に形成される。接続部60は、第1ガイド部71によって固定された状態において、前面および後面のそれぞれに、左右方向に沿った凹状の溝部611,612を有する。接続部60の後面の溝部(以下、第2溝部という)612は、接続部60の前面の溝部(以下、第1溝部という)611よりも上下方向に長くなるように形成される。
接続部60は、一方の面(下面)が供給ライン50の先端部に接続される。なお、供給ライン50は、水洗大便器1の内部から作業空間部S内へと導かれ、接続部60が固定された状態では、作業空間部S内において下方から前方かつ斜め上方へ向けて延びた状態である。また、接続部60は、他方の面(上面)が機能部3の本体部31から延びているハーネス33の先端部に接続される。このように、接続部60は、供給ライン50とハーネス33とが接続されることで、機能部3に供給ライン50を接続する。
図5および6に示すように、水洗大便器1は、上記した第1ガイド部71を備える。第1ガイド部71は、機能部3の本体部31の底面から下方へ突出している部位であり、作業空間部S内に配置される。また、第1ガイド部71は、接続部60をガイドする部位である。第1ガイド部71の下部には、接続部60をガイドするためのガイド空間(以下、第1ガイド空間711という)が形成される。
第1ガイド空間711は、前方かつ斜め上方へ向かう直線状の凹溝によって形成された空間である。第1ガイド空間711内の前側内面および後側内面のそれぞれには、左右方向に沿った凸部712a,712bを有する。前側内面に設けられた凸部(以下、第1凸部という)712aは、接続部60の第1溝部611に嵌入可能となるサイズに形成される。また、後側内面に設けられた凸部(以下、第2凸部という)712bは、接続部60の第2溝部612に嵌入可能となる大きさに形成される。
なお、本実施形態では、接続部60に溝部(第1溝部611、第2溝部612)が形成され、第1ガイド空間711に凸部(第1凸部712a、第2凸部712b)が設けられるが、接続部60に凸部712a,712bが設けられ、第1ガイド空間711に溝部611,612が形成されてもよい。
接続部60は、第1ガイド空間711へ向けて左右方向から挿入することで、第1ガイド空間711内に固定される。この場合、接続部60の第1溝部611および第2溝部612が、第1ガイド空間711内の第1凸部712aおよび第2凸部712bを嵌入させることで、接続部60の第1ガイド空間711に沿った方向(すなわち、前方かつ斜め上方)への移動が規制される。
さらに、第1ガイド部71に第2カバー部材42(図2参照)が取り付けられることで、接続部60の左右方向の移動が規制される。これにより、接続部60が第1ガイド空間711から外れてしまうのを抑制することができる。
また、図5および6に示すように、水洗大便器1は、第2ガイド部72を備える。第2ガイド部72は、作業空間部S内において、第1ガイド部71の下方に配置される。第2ガイド部72は、第1ガイド部71へと供給ライン50をガイド(誘導)するための部材である。このため、第2ガイド部72には、接続部60を誘導するためのガイド空間(以下、第2ガイド空間721という)が形成される。
第2ガイド空間721は、第2ガイド部72の外周部に形成され、前方かつ斜め上方へ向かう直線状の凹溝によって形成された空間である。すなわち、第2ガイド空間721は、第1ガイド空間711と同じ方向に沿って形成される。したがって、第2ガイド空間721から第1ガイド空間711にかけては、前方かつ斜め上方へ向かう直線状の凹溝となる。
また、第2ガイド空間721は、挿通された供給ライン50を水洗大便器1の左右方向の内側(本実施形態では、左側)へと誘導する誘導部722を有する。誘導部722は、第2ガイド空間721に挿通された供給ライン50の下端部において、供給ライン50を内側へと誘導する。
ここで、機能部3は、便器本体2の清掃時などにおいて昇降可能な、いわゆるリフトアップ構造を有する。リフトアップ構造では、機能部3の本体部31が便器本体2に取り付けられた状態で、リフトダウン状態およびリフトアップ状態とすることができる。リフトアップ構造において機能部3をリフトアップ状態とすることで、便器本体2から機能部3を取り外すことなく、便器本体2と機能部3との間の清掃などを行うことができる。
次に、図7および8を参照してリフトアップ時の接続部60の動作について説明する。図7および8は、リフトアップ時の接続部60の動作を示す図である。なお、図7には、機能部3がリフトダウン状態の場合の側面図を示し、図8には、機能部3がリフトアップ状態の場合の側面図を示している。
図7に示すように、機能部3のリフトダウン時(通常時)においては、上記したように、接続部60は、第1ガイド部71の所定の固定位置となる第1ガイド空間711に固定されている。このとき、接続部60に接続された供給ライン50は、前方かつ斜め上方へ延びている。
図8に示すように、機能部3が前方かつ斜め上方へと上昇したリフトアップ時においては、機能部3(本体部31)側と一体化されている第1ガイド部71が機能部3(本体部31)と共に上昇することで、接続部60が前方かつ斜め上方へ上昇する。
そして、接続部60の上昇に伴い、供給ライン50も前方かつ斜め上方へ引き上げられることになるが、図8に示すように、供給ライン50は、第1ガイド空間711および第2ガイド空間721の延伸方向に沿って引き上げられるため、第1ガイド空間711および第2ガイド空間721において余計な負荷などが加わることなく、スムーズに引き上げられる。このように、リフトアップ時において接続部60が上昇しても供給ライン50がスムーズに引き上げられることで、機能部3との接続が解除されたり、供給ライン50が破損したりするのを抑えることができる。
次に、図9を参照して接続部60の誤施工防止構造について説明する。図9は、接続部60の誤施工防止構造の説明図である。なお、図9には、接続部60の第1ガイド部71(第1ガイド空間711)への様々なパターンの挿入の試みを示している。
上記したように、接続部60は、第1ガイド空間711の前側内面および後側内面の凸部(第1凸部712a、第2凸部712b)に嵌入される溝部(第1溝部611、第2溝部612)の大きさが前面側と後面側とで異なる。また、接続部60は、第1溝部611および第2溝部612の位置も異なる。
図9に示すように、接続部60が正常に固定された通常施工状態においては、第1凸部712aおよび第2凸部712bが第1溝部611および第2溝部612に嵌入され、接続部60が第1ガイド空間711に固定される。ところが、誤施工状態においては、まず、接続部60が上側にずれている上側施工の場合、第1ガイド部71に上側凸部713が設けられていることで、接続部60が上側凸部713と干渉して第1ガイド空間711への挿入が不可となる。
次に、接続部60が下側にずれている下側施工の場合、第1ガイド部71の第1ガイド空間の下端部に設けられる屈曲部714によって、接続部60が屈曲部714と干渉して第1ガイド空間711への挿入が不可となる。
なお、接続部60がさらに下側にずれている最下施工(最下施工A)の場合、第2ガイド部72が接続部60と干渉することで、第1ガイド空間711への挿入が不可となる。また、第1ガイド部71と第2ガイド部72との隙間s2が最下施工Aの場合の隙間s1よりも大きいときに接続部60がさらに下側にずれている最下施工(最下施工B)の場合でも、第2ガイド部72が接続部60と干渉することで、第1ガイド空間711への挿入が不可となる。
以上説明した実施形態に係る水洗大便器1によれば、作業空間部Sの内部で供給ライン50を機能部3に接続することができるため、接続時の作業性を向上させることができる。また、接続部60が便器本体2のリム部22よりも下方となる作業空間部Sに配置されるため、使用者から供給ライン50を隠蔽することができる。このように、使用者から供給ライン50が見えないことで、デザイン性の低下を抑えることができる。
また、接続部60をガイドする第1ガイド部71が作業空間部Sに配置されるため、接続時の作業性をさらに向上させることができる。また、作業空間部Sに配置された接続部60が外れにくくなるとともに、供給ライン50と機能部3との接続も解除されにくくなる。
また、第1ガイド部71が、接続部60が前方かつ斜め上方を向くようにこの接続部60を配置することで、供給ライン50が接続される、機能部3のハーネス33などの取出口が前側にある場合でも、接続作業を広い作業空間部Sで行うことができる。これにより、接続時の作業性をさらに向上させることができる。
また、第2カバー部材42によって接続部60を覆うことができるため、使用者などとの接触などによる接続解除を抑えることができる。
また、第2ガイド部72によって供給ライン50をガイドすることで、使用者などが供給ライン50に触れにくくなり、接続がより一層解除されにくくなる。また、機能部3がリフトアップ構造の便座装置である場合、リフトアップ時においても第2ガイド部72による供給ライン50のガイド(誘導)が可能であるため、接続部60への負荷を低減させることができる。
また、第1ガイド空間711と第2ガイド空間721とが同じ方向に沿って形成されるため、機能部がリフトアップ構造の便座装置である場合、リフトアップ時において供給ラインを50ガイド(誘導)することができるため、接続部60への負荷を低減させることができる。
また、第2ガイド部72の誘導部722によって供給ライン50を内側(作業空間部Sから便器本体2へ向かう側)に配置することができるため、使用者などが供給ライン50により触れにくくなり、接続部60への負荷をより低減させることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 水洗大便器
2 便器本体
3 機能部
4 洗浄機構部
21 ボウル部
22 リム部
23 排水トラップ管路
24 外周部
31 本体部
32 蓋部
33 ハーネス
41 第1カバー部材
42 第2カバー部材
50 供給ライン
60 接続部
71 第1ガイド部
72 第2ガイド部
421 締結具
611 溝部(第1溝部)
612 溝部(第2溝部)
711 ガイド空間(第1ガイド空間)
712a 凸部(第1凸部)
712b 凸部(第2凸部)
713 上側凸部
714 屈曲部
721 ガイド空間(第2ガイド空間)
722 誘導部
作業空間部

Claims (7)

  1. 汚物を受けるボウル部と、前記ボウル部の上縁部に形成されたリム部と、前記ボウル部の周囲に形成された外周部を有する便器本体と、
    前記ボウル部へ洗浄水を供給するための洗浄機構部と、
    前記外周部の後部を覆うように前記便器本体に対して着脱可能に取り付けられ、前記便器本体の側面に形成された作業空間部を覆う第1カバー部材と、
    前記便器本体の前記リム部よりも上方に配置される機能部と、
    前記作業空間部に配置され、前記洗浄機構部から前記機能部へ給電または前記機能部から前記洗浄機構部へ給電する供給ラインを前記機能部に接続する接続部と
    を備える
    ことを特徴とする水洗大便器。
  2. 前記接続部をガイドする第1ガイド部
    を備え、
    前記第1ガイド部は、前記作業空間部に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 前記第1ガイド部は、前記接続部が前方かつ斜め上方を向くように該接続部を配置する
    ことを特徴とする請求項2に記載の水洗大便器。
  4. 前記第1ガイド部を覆う着脱可能な第2カバー部材
    を備える
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の水洗大便器。
  5. 前記第1ガイド部の下方に配置され、前記第1ガイド部へと前記供給ラインをガイドする第2ガイド部
    を備える
    ことを特徴とする請求項2~4のいずれか一つに記載の水洗大便器。
  6. 前記第2ガイド部のガイド空間は、前記第1ガイド部のガイド空間と同じ方向に沿って形成される
    ことを特徴とする請求項5に記載の水洗大便器。
  7. 前記第2ガイド部は、前記供給ラインを内側へと誘導する誘導部を有する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の水洗大便器。
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