JP7435029B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、水洗大便器に関する。
従来、例えば衛生洗浄装置に接続された給水管などを後方側へ延在させて隠蔽し、側面から見えないようにする技術が種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2012-167478号公報
しかしながら、従来技術にあっては、衛生洗浄装置が設置されることを前提としたデザインで、給水管や電源ケーブルを隠蔽する構造を有している。そのため、例えば衛生洗浄装置が設置されない場合にデザイン性が低下してしまうおそれがあった。
実施形態の一態様は、衛生洗浄装置が設置された場合に給水管等を視認しにくくすることができるとともに、衛生洗浄装置が設置されない場合でもデザイン性の低下を抑制することができる水洗大便器を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る水洗大便器は、汚物を受けるボウル部を有する便器本体と、前記ボウル部の後方で前記便器本体の上方に配置され、前記便器本体へ供給する洗浄水を貯留する洗浄水タンクとを備え、前記便器本体と前記洗浄水タンクとの間には、上面視において略矩形状であるとともに、左右方向の外側に向けて開口する開口部を有する空隙が形成され、前記洗浄水タンクは、前記洗浄水タンクの下部に形成され、左右方向の長さが前記空隙の左右方向の長さより短い凹部を備えることを特徴とする。
これにより、衛生洗浄装置が設置された場合に衛生洗浄装置の給水管等を空隙や凹部内に配置して隠蔽することが可能になり、よって給水管等を視認しにくくすることができる。また、空隙や凹部を比較的小さくすることが可能になるため、衛生洗浄装置が設置されない場合であっても空隙や凹部は視認されにくく、デザイン性の低下を抑制することができる。
また、空隙は、略矩形状であることから、例えば前後方向の長さが給水管等の径より大きくなるように設定すれば、空隙において給水管等が挟み込まれたり、捩じれたりすることを抑制できるため、漏水等のおそれも無く、信頼性を向上させることができる。また、空隙において給水管等が挟み込まれないため、例えば給水管等を一時的にずらして清掃することなどが可能となり、メンテナンス性を向上させることができる。
また、前記便器本体は、前記空隙の左右方向の内端となる部位に形成され、上面視において後方側が左右方向の内側へ傾斜する傾斜部を備えることを特徴とする。
これにより、例えば、給水管等が矩形状の空隙に横から挿入され、空隙の左右方向の内端にある傾斜部に当接した場合、かかる給水管等を傾斜部に沿って後方側へ誘導することが可能となり、よって給水管等の施工性を向上させることができる。
また、前記洗浄水タンクは、前記洗浄水タンクの下部に形成され、側面視において前記便器本体の上面より下方の位置まで突出する突出部を備え、前記突出部は、前記凹部の左右方向の外端側に形成されることを特徴とする。
これにより、例えば凹部を通る給水管等を側面視において突出部で確実に隠蔽することが可能となり、また、水洗大便器の側方への垂れ下がりも抑制することができる。
また、前記突出部は、下端部が前記便器本体に設けられた点検口より上方に位置するように形成されることを特徴とする。
これにより、例えば給水管等は、凹部および突出部に沿って後方へ誘導されるため、給水管等が垂れ下がってきて、点検口での掃除などの作業に影響してしまうことを防止することができる。
また、前記凹部は、上下方向の高さが、前記便器本体の上部に設置可能な便座装置に接続される管状部材の径より小さくなるように形成されることを特徴とする。
これにより、例えば凹部は、可能な限り小さくなるように形成されることから、衛生洗浄装置が設置されない場合でも、使用者からは視認しにくく、デザイン性の低下を抑制することができる。
実施形態の一態様によれば、水洗大便器において、衛生洗浄装置が設置された場合に給水管等を視認しにくくすることができるとともに、衛生洗浄装置が設置されない場合でもデザイン性の低下を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る水洗大便器を備えたトイレ装置の左側面図である。 図2は、トイレ装置の上面図である。 図3は、水洗大便器の上面図である。 図4は、水洗大便器の正面図である。 図5は、便器本体の後方側を拡大して示す上面図である。 図6は、図3のVI-VI線断面図である。 図7は、水洗大便器における衛生洗浄装置の管状部材の取り回しを説明するための左側面図である。 図8は、衛生洗浄装置が設置されない水洗大便器の正面図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する水洗大便器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<水洗大便器を備えたトイレ装置の全体構成>
以下では先ず、実施形態に係る水洗大便器を備えたトイレ装置の全体構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、実施形態に係る水洗大便器を備えたトイレ装置の左側面図である。図2は、トイレ装置の上面図(平面図)である。なお、図1,2および後述する図3以降は、いずれも模式図である。
また、図1,2には、説明を分かりやすくするために、鉛直上向きを正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、他の図においても図示している場合がある。また、直交座標系では、Y軸の負方向を前方、Y軸の正方向を後方、X軸の正方向を右方、X軸の負方向を左方と規定している。このため、以下の説明において、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という場合がある。
図1および図2に示すように、トイレ装置1は、水洗大便器10と、衛生洗浄装置40とを備える。水洗大便器10は、例えば陶器製であり、便器本体20と、洗浄水タンク30とを備える。
便器本体20は、トイレ室の床面に設置される。なお、上記では、便器本体20が床置き式である例を示したが、これに限られず、壁掛け式などであってもよい。便器本体20の詳細な構成については、図3以降を参照して後述する。
洗浄水タンク30は、洗浄水を貯留する。例えば、洗浄水タンク30は、便器本体20のボウル部21(後述する図3参照)の後方で、かつ、便器本体20の上方に配置され、便器本体20へ供給する洗浄水を貯留する。このように、水洗大便器10は、洗浄水タンク30に貯留された水で洗浄を行うロータンク式である。なお、洗浄水タンク30の詳細な構成については、図3以降を参照して後述する。
衛生洗浄装置40は、洗浄ノズル、ノズル駆動用モータ、モータ制御装置(いずれも不図示)などを備える。衛生洗浄装置40は、使用者の局部洗浄用として便器本体20の上部に設置され、洗浄ノズルから噴出させた洗浄水によって使用者の局部を洗浄する。
なお、衛生洗浄装置40は、便座装置の一例である。便座装置は、上記した衛生洗浄機能を有する衛生洗浄装置40に限られず、衛生洗浄機能に加えて、あるいは代えて、便座の着座面を適温に温める便座暖房機能や、便座に座った使用者のおしりなどに温風を吹き付けて乾燥させる乾燥機能などを有するものであってもよい。
衛生洗浄装置40には、上記した局部洗浄動作を行うために、給水源からの給水系統および電源からの給電系統が接続される。具体的に、衛生洗浄装置40には、衛生洗浄装置40へ洗浄水を供給する給水管41aや電力を供給する電源ケーブル41b(図1で見えず)などの管状部材41が接続される。上記した給水管41aや電源ケーブル41bは、可撓性を有する。なお、本明細書では、給水管41aや電源ケーブル41bを含み、例えばホースやケーブル、コードなど長尺状の部材を総称して「管状部材41」と記載するものとする。
ここで、上記した給水管41aや電源ケーブル41b(管状部材41)においては、可能な限り隠蔽して使用者から視認しにくくすることが望まれている。他方、水洗大便器10には、上記した衛生洗浄装置40が設置されない場合もあり、かかる場合、給水管41a等を隠蔽する構造によりデザイン性が低下してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態に係る水洗大便器10にあっては、衛生洗浄装置40が設置された場合に給水管41a等を視認しにくくすることができるとともに、衛生洗浄装置40が設置されない場合でもデザイン性の低下を抑制することができるような構成とした。
<水洗大便器>
以下、かかる構成の水洗大便器10について図3以降を参照して詳しく説明する。図3は、水洗大便器10の上面図である。図4は、水洗大便器10の正面図であり、詳しくは水洗大便器10を前方側(Y軸負方向側)から後方(Y軸正方向)へ向けて見たときの図である。なお、図3および図4では、衛生洗浄装置40が設置される前の水洗大便器10を示している。
まず、水洗大便器10の便器本体20について説明する。図3および図4に示すように、便器本体20は、ボウル部21と、リム部22と、溜水部23(図4で見えず)と、排出部24(図4で見えず)とを備える。
ボウル部21は、ボウル形状に形成され、汚物を受ける。リム部22は、ボウル部21の上縁部に設けられる。リム部22は、洗浄水が外に飛び出さないように、前方側の領域においては、洗浄水の流速が比較的速い領域であることを考慮して、リム部22の内側面の上部およびリム内壁上部傾斜面がボウル部21の内側に向かって突出するオーバーハングした形状に形成される。また、リム部22は、ボウル部21の前方側の領域を除いては、洗浄水の流速が比較的遅くなる領域であることを考慮して、リム部22の内側面の上部およびリム内壁上部傾斜面が前方側の領域に比べてボウル部21の内側に向かって突出しておらず、オーバーハングした形状をほぼ有していない。リム部22には、図示しない吐水部が形成され、かかる吐水部から洗浄水がボウル部21へ向けて吐水され、ボウル部21の汚物を排出部24へ流入させる。
溜水部23は、ボウル部21の下方に設けられる。溜水部23には、洗浄水の一部が溜まり、封水として機能することで、排出部24からの臭気等がボウル部21側へ逆流することを防止する。排出部24には、排出路24aが形成される。排出路24aは、ボウル部21から流入した汚物を、下流側に接続された排水配管(図示せず)へ流して排出する。
ここで、便器本体20の後方側(Y軸正方向側)の構成について図5を参照して説明する。図5は、便器本体20の後方側を拡大して示す上面図である。なお、図5では、理解の便宜のため、洗浄水タンク30が取り外された状態の便器本体20を示している。また、図5では、取り外される前の洗浄水タンク30、言い換えると便器本体20に取り付けられた状態の洗浄水タンク30の外形の一部を想像線で示している。
図5に示すように、便器本体20は、延在部25と、傾斜部26とをさらに備える。延在部25は、便器本体20の左右方向に略直線状に延びる後端20aから後方へ延在するように形成される。延在部25は、左右方向の長さA1が、便器本体20全体の左右方向の長さA2より短くなるように形成される(A1<A2)。従って、延在部25の左右方向側には空間が形成されることとなる。なお、かかる空間には、洗浄水タンク30の突出部35(図4参照)が配置されるが、これについては後述する。
延在部25の内部には、導水路25aが形成される。導水路25aの上流側には、流入口25a1が形成され、洗浄水タンク30に接続される。また、導水路25aの下流側は、リム部22の内部に形成された導水路(不図示)と連通する。なお、リム部22の導水路の下流側には、上記した吐水部が形成される。従って、洗浄水タンク30から供給される洗浄水は、延在部25の導水路25aおよびリム部22の導水路を流れ、吐水部からボウル部21へ向けて吐水されることとなる。
ここで、便器本体20と洗浄水タンク30との位置関係について図3および図5を参照しつつ説明する。上記したように、洗浄水タンク30は、便器本体20のボウル部21の後方に配置される。
このとき、洗浄水タンク30は、便器本体20の後端20aから離間した位置に配置される。具体的には、洗浄水タンク30は、上面視において、左右方向の開口部50aおよび内端50bを除き、前面30aが便器本体20の後端20aから所定距離Bだけ離間し、後端20aに対して略平行の位置に配置される。言い換えると、便器本体20の後端20aは、洗浄水タンク30が配置されたときに、上面視において、洗浄水タンク30の前面30aから所定距離Bだけ離間するように形成される。
従って、本実施形態に係る水洗大便器10において、便器本体20と洗浄水タンク30との間には、上面視において空隙(隙間)50が形成される。なお、図3および図5では、空隙50を破線で囲んで示している。また、上記した所定距離Bは、空隙50の前後方向(Y軸方向)の長さBであるともいえる。空隙50は、前後方向の長さBが管状部材41の径(詳しくは管状部材41の最大径)より大きくなるように形成される。
上記した空隙50は、便器本体20の左右それぞれに形成される。すなわち、便器本体20と洗浄水タンク30との間には、左右方向において一対の空隙50が形成される。
空隙50は、上面視において略矩形状である。詳しくは、空隙50は、左右方向が長手方向、前後方向が短手方向となる略矩形状である。また、空隙50は、左右方向の外側に向けて開口する開口部50aを有する。言い換えると、空隙50は、左右方向の外側が開口部50aによって開放される。
そして、便器本体20に衛生洗浄装置40が設置される場合、図5に一点鎖線で示すように、衛生洗浄装置40の給水管41aや電源ケーブル41bなどの管状部材41が、空隙50を通るように配置される(取り回される)。これにより、給水管41a等を隠蔽して視認しにくくすることができるが、これについては図7を参照して後述する。
また、上面視における空隙50は、比較的小さいため、衛生洗浄装置40が便器本体20に設置されない場合であっても、使用者からは視認しにくく、よって水洗大便器10のデザイン性の低下を抑制することができる。
傾斜部26は、空隙50の左右方向の内端50bとなる部位に形成される。言い換えると、傾斜部26は、延在部25と後端20aとを繋げる位置に形成される。また、傾斜部26は、上面視において後方側が左右方向の内側へ傾斜するように形成される。別言すれば、後端20aから連続する傾斜部26は、上面視において後方側へ向かうにつれて左右方向の中心に近づくように傾斜する。
これにより、例えば、管状部材41が矩形状の空隙50に横から挿入され(すなわち開口部50a側から挿入され)、空隙50の左右方向の内端50bにある傾斜部26に当接した場合、かかる管状部材41を傾斜部26に沿って後方側へ誘導することが可能となり、よって管状部材41の施工性を向上させることができる。なお、傾斜部26は、緩やかに弧状に傾斜している。このように、傾斜部26が緩やかな弧状形状であるため、管状部材41を傾斜部26に沿って後方へ誘導する際に、管状部材41にキンクが発生するのを抑制しつつ後方へ誘導することが可能である。また、図示しない袋ナット等に捻り力が伝わらないため、漏水が発生するリスクを抑止し、信頼性の向上を図ることができる。
次に、洗浄水タンク30について図4および図6を参照しつつ説明する。図6は、図3のVI-VI線断面図である。なお、図6では、便器本体20の外形の一部を想像線で示している。
図4および図6に示すように、洗浄水タンク30は、タンク本体31と、蓋部32とを備える。タンク本体31は、上面が開口された直方体状の容器であり、洗浄水を貯留する。蓋部32は、タンク本体31の上面を全体的に覆うように配置され、タンク本体31の上部に着脱自在に取り付けられる。
図6に示すように、洗浄水タンク30の下部30b(言い換えるとタンク本体31の底面)には、排水口33が設けられる。排水口33には、上記した便器本体20の導水路25aの流入口25a1(図5参照)に接続される。これにより、洗浄水タンク30に洗浄水は排水口33を介して便器本体20へ供給される。
本実施形態に係る洗浄水タンク30は、ジェットポンプユニット34と、突出部35とを備え、比較的大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体20へ供給することができる。
突出部35は、洗浄水タンク30の下部30bに形成される。例えば、突出部35は、洗浄水タンク30の左右それぞれに形成される。すなわち、洗浄水タンク30の下部30bには、左右方向において一対の突出部35が形成される。そして、突出部35は、側面視において便器本体20の上面20bより下方の位置まで突出するように形成される。これにより、洗浄水タンク30に貯留される洗浄水の量を増加させることができる。従って、突出部35は、洗浄水タンク30の容量を拡張する拡張部であるともいえる。
また、突出部35は、下端部35aが便器本体20に設けられた点検口27(図1参照)より上方に位置するように形成される。なお、点検口27は、排出部24と連通する開口であり、かかる開口は蓋部27aによって覆われている。そして、例えば排出部24(図3参照)などで詰まりが発生した場合、蓋部27aが取り外されて点検口27から排出部24の掃除などが行われる。
上記した突出部35には、ジェットポンプユニット34の一部が配置される。具体的には、ジェットポンプユニット34は、スロート管34aと、ジェットノズル34bとを備える。
スロート管34aは、洗浄水タンク30の洗浄水を便器本体20へ供給する流路である。例えば、スロート管34aは、上方へ突出するように湾曲した逆V字状(あるいは逆U字状)に形成され、下流側の端部34a1が便器本体20の排水口33に接続される。一方、スロート管34aの上流側の端部34a2には、吸引口34a3が形成される。スロート管34aは、かかる吸引口34a3が、洗浄水タンク30の突出部35内に位置するように配置される。
ジェットノズル34bは、高速の洗浄水を噴射可能なノズルである。具体的には、ジェットノズル34bは、噴射口34b1を備え、噴射口34b1がスロート管34aの吸引口34a3に対向するように配置される。そして、スロート管34aの吸引口34a3およびジェットノズル34bの噴射口34b1は、突出部35内で常時水没した状態となる。
ジェットノズル34bの上流側には、給水装置36が接続される。給水装置36は、給水源に接続される。給水装置36は、例えば図示しないレバーやボタン等の操作部が使用者によって操作されると、洗浄水をジェットポンプユニット34に供給する。
ジェットポンプユニット34は、洗浄水が供給されると、ジェットノズル34bからスロート管34aの吸引口34a3に向けて高速の洗浄水を噴射する。このとき、ジェットノズル34bに近くスロート管34a内の吸引口34a3付近の空間が負圧となる。そして、かかる負圧によりジェットポンプ作用(エジェクタ効果)を誘発させることで、吸引口34a3では、洗浄水タンク30内の付近の洗浄水が吸引され、吸引された洗浄水とジェットノズル34bから噴出される洗浄水とが一緒になってスロート管34a内を流れ、比較的大流量の洗浄水が排水口33を介して便器本体20へ供給される。
なお、スロート管34aの吸引口34a3には、図示しない切換弁が設けられる。切換弁は、便器本体20への洗浄水の供給と洗浄水タンク30の洗浄水の貯留とを切換えることができる。例えば、切換弁は、洗浄水タンク30の水位が低下すると、スロート管34a内の流路を塞ぐようにし、これにより、ジェットノズル34bから噴射された洗浄水は、スロート管34a内を流れずに、洗浄水タンク30内に流れ、洗浄水タンク30に洗浄水が貯留される。他方、洗浄水タンク30の水位が上昇して所定の水位に到達すると、切換弁は、スロート管34a内の流路を開放し、これによりジェットノズル34bから噴射された洗浄水は、スロート管34a内を流れ、便器本体20に供給されることとなる。
上記のように構成された洗浄水タンク30は、図4および図6に示すように、凹部38を備える。凹部38は、洗浄水タンク30の下部30bに形成される。例えば、凹部38は、図4に示すように、上記した空隙50に対応する位置に形成される、言い換えると、左右方向において空隙50と同じ位置に形成される。
詳しくは、凹部38は、左右にある空隙50のうち、一方の空隙50(ここでは左方の空隙50)に対応する位置に形成される。これは、後述するように、凹部38には、衛生洗浄装置40の管状部材41が挿通されるが、この管状部材41が衛生洗浄装置40の左後方に接続されているためである。従って、例えば管状部材41が衛生洗浄装置40の右後方に接続されている場合、凹部38は、左右にある空隙50のうち、右方の空隙50に対応する位置に形成される。なお、上記では、凹部38は、洗浄水タンク30において左右の一方に形成されるようにしたが、これに限られず、左右の両方に形成されてもよい。
凹部38は、左右方向の長さC1が空隙50の左右方向の長さC2より短くなるように形成される(C1<C2)。また、凹部38において、上下方向の高さD(図6参照)は比較的小さい値に設定される。例えば、凹部38は、上下方向の高さDが、衛生洗浄装置40に接続される管状部材41の最大径より小さくなるように形成される。また、凹部38は、洗浄水タンク30において前後方向に亘って溝状に形成される。また、凹部38の左右方向の外端38aには、上記した突出部35が形成される。
本実施形態に係る水洗大便器10にあっては、上記のように構成された凹部38および空隙50を備えることから、衛生洗浄装置40が設置された場合に給水管41a等の管状部材41を視認しにくくすることができる。これについて、図7を参照しつつ説明する。図7は、水洗大便器10における衛生洗浄装置40の管状部材41の取り回しを説明するための左側面図である。
図7に示すように、例えば水洗大便器10に衛生洗浄装置40が設置される際、給水管41aなどの管状部材41は、便器本体20と洗浄水タンク30の間にある空隙50を通過しつつ下降し、その後凹部38内に挿通され、凹部38に沿って後方へ誘導されるようにして取り回される。
このように、管状部材41は、空隙50や凹部38内に配置されて隠蔽されるため、使用者からは視認しにくくすることができる。
また、上記したように、管状部材41は、空隙50を通過して下降しながら、凹部38に到達する。そのため、凹部38の高さD(図6参照)が管状部材41の最大径より小さくなるように形成されていても、管状部材41を凹部38内に挿通させることができる。このように、本実施形態にあっては、管状部材41が空隙50を通過して下降しながら凹部38に到達するため、凹部38の高さDを可能な限り小さくすることができるため、衛生洗浄装置40の有無にかかわらず外部から視認できる凹部38が小さくなり、デザイン性を向上させることができる。
また、例えば管状部材41が、水洗大便器10の側面側に垂れ下がっていると使用者と接触したりするおそれがある。しかしながら、本実施形態において管状部材41は、凹部38に沿って後方へ誘導されるため、水洗大便器10の側面側に垂れ下がることはなく、よって使用者との接触を防止することができる。
上記したように、凹部38の左右方向の外端38a(図6参照)には、突出部35が形成されるため、凹部38を通る管状部材41を側面視において確実に隠蔽することが可能となり、また、水洗大便器10の側方への垂れ下がりも抑制することができる。なお、図示しないが、突出部35に、管状部材41を固定するフックなどの固定手段(固定部材)が設けられてもよい。
また、上記したように、突出部35の下端部35aが便器本体20の点検口27より側面視において上方に位置するように形成されるとともに、管状部材41は、凹部38および突出部35に沿って後方へ誘導される。そのため、例えば管状部材41が垂れ下がってきて、点検口27での掃除などの作業に影響してしまうことを防止することができる。
図5に示すように、空隙50は、略矩形状であり、前後方向の長さBが管状部材41の径より大きくなるように形成されることから、例えば空隙50において管状部材41が挟み込まれたり、捩じれたりすることを抑制できる。また、空隙50において管状部材41が挟み込まれないため、例えば管状部材41を一時的にずらして清掃することなどが可能となり、メンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る水洗大便器10にあっては、上記のように構成された凹部38および空隙50を備えることから、衛生洗浄装置40が設置されない場合でもデザイン性の低下を抑制することができる。これについて、図8を参照しつつ説明する。図8は、衛生洗浄装置40が設置されない水洗大便器10の正面図である。なお、図8において、水洗大便器10には、衛生洗浄装置40に代えて、衛生洗浄機能等を有さない便座140と、便蓋141とが設置される。
図8に示すように、凹部38は、比較的小さいため、衛生洗浄装置40が設置されずに、便座140等が設置された場合であっても、使用者からは視認しにくく、よって水洗大便器10のデザイン性の低下を抑制することができる。
詳しくは、凹部38は、上記したように、上下方向の高さD(図6参照)が管状部材41の最大径より小さい値に設定され、また、左右方向の長さC1(図4参照)も空隙50の左右方向の長さC2(図4参照)より短くなるように形成される。このように、本実施形態において凹部38は、可能な限り小さくなるように形成されることから、衛生洗浄装置40が設置されない場合でも、使用者からは視認しにくく、デザイン性の低下を抑制することができる。
なお、空隙50について、比較的小さいため、衛生洗浄装置40が設置されない場合であっても、水洗大便器10のデザイン性の低下を抑制することができることは既に述べた通りである。
上述してきたように、実施形態に係る水洗大便器10は、便器本体20と、洗浄水タンク30とを備える。便器本体20は、汚物を受けるボウル部21を有する。洗浄水タンク30は、ボウル部21の後方で便器本体20の上方に配置され、便器本体20へ供給する洗浄水を貯留する。便器本体20と洗浄水タンク30との間には、上面視において略矩形状であるとともに、左右方向の外側に向けて開口する開口部50aを有する空隙50が形成される。洗浄水タンク30は、洗浄水タンク30の下部30bに形成され、左右方向の長さが空隙50の左右方向の長さより短い凹部38を備える。
これにより、衛生洗浄装置40が設置された場合に給水管41等を視認しにくくすることができるとともに、給水管41a等の取り付けや取り外しの取り回し性がよく、衛生洗浄装置40が設置されない場合でもデザイン性の低下を抑制することができる。
なお、上記では、洗浄水タンク30は、ジェットポンプユニット34を備えるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えばジェットポンプユニット34を備えないものであってもよい。すなわち、例えば、洗浄水タンク30の排水口33に排水弁が設けられ、レバー等が使用者によって操作されるときに排水弁が開弁して、洗浄水を便器本体20へ供給するような洗浄水タンク30であってもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。従って、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
10 水洗大便器
20 便器本体
21 ボウル部
30 洗浄水タンク
35 突出部
38 凹部
40 衛生洗浄装置
50 空隙
50a 開口部

Claims (4)

  1. 汚物を受けるボウル部を有する便器本体と、
    前記ボウル部の後方で前記便器本体の上方に配置され、前記便器本体へ供給する洗浄水を貯留する洗浄水タンクと
    を備え、
    前記便器本体と前記洗浄水タンクとの間には、上面視において略矩形状であるとともに、左右方向の外側に向けて開口する開口部を有する空隙が形成され、
    前記洗浄水タンクは、
    前記洗浄水タンクの下部に形成され、左右方向の長さが前記空隙の左右方向の長さより短い凹部
    を備え
    前記便器本体は、
    前記空隙の左右方向の内端となる部位に形成され、上面視において後方側が左右方向の内側へ傾斜する傾斜部
    を備えることを特徴とする水洗大便器。
  2. 汚物を受けるボウル部を有する便器本体と、
    前記ボウル部の後方で前記便器本体の上方に配置され、前記便器本体へ供給する洗浄水を貯留する洗浄水タンクと
    を備え、
    前記便器本体と前記洗浄水タンクとの間には、上面視において略矩形状であるとともに、左右方向の外側に向けて開口する開口部を有する空隙が形成され、
    前記洗浄水タンクは、
    前記洗浄水タンクの下部に形成され、左右方向の長さが前記空隙の左右方向の長さより短い凹部
    を備え
    前記凹部は、
    上下方向の高さが、前記便器本体の上部に設置可能な便座装置に接続される管状部材の最大径より小さくなるように形成されること
    特徴とする水洗大便器。
  3. 前記洗浄水タンクは、
    前記洗浄水タンクの下部に形成され、側面視において前記便器本体の上面より下方の位置まで突出する突出部
    を備え、
    前記突出部は、
    前記凹部の左右方向の外端側に形成されること
    を特徴とする請求項1または2に記載の水洗大便器。
  4. 前記突出部は、
    下端部が前記便器本体に設けられた点検口より上方に位置するように形成されること
    を特徴とする請求項3に記載の水洗大便器。
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