JP6269184B2 - 組み合わせ鋼矢板、鋼矢板壁、および組み合わせ鋼矢板の施工方法 - Google Patents
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また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、幅方向中央に位置する中央フランジ部、幅方向両端に位置する継手部、および中央フランジ部と継手部との間に介在するウェブ部を有し、断面形状において1対の継手部を結ぶ仮想線と、中央フランジ部と、その両側の1対のウェブ部とによって囲まれる山形領域が形成される鋼矢板と、中央フランジ部の山形領域側の面に接合される第1の鋼材と、中央フランジ部の山形領域とは反対側の面に接合される第2の鋼材とを備え、鋼矢板、第1の鋼材および第2の鋼材を合わせた断面形状における重心が第1の鋼材の断面内に位置し、鋼矢板、第1の鋼材および第2の鋼材それぞれの形状が、下記式を満足する形状である、組み合わせ鋼矢板が提供される。
A h :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記鋼矢板の断面積
A 1 :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記第1の鋼材の断面積
A 2 :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記第2の鋼材の断面積
L h :前記鋼矢板の長手方向の長さ
L 1 :前記第1の鋼材の長手方向の長さ
L 2 :前記第2の鋼材の長手方向の長さ
y h :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記鋼矢板の前記中央フランジ部の前記山形領域と反対側の面から前記仮想線までの距離
y 1 :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記中央フランジ部の延在方向に対して垂直な方向の前記第1の鋼材の長さ
y 2 :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記中央フランジ部の延在方向に対して垂直な方向の前記第2の鋼材の長さ
t fh :前記鋼矢板の前記中央フランジ部の厚さ
t f1 :前記第1の鋼材における、前記中央フランジ部と接合される前記第1の鋼材の接合部の厚さ
である。
(1−1.断面形状)
図1は、本発明の一実施形態に係る組み合わせ鋼矢板の断面形状を示す図である。図1を参照すると、組み合わせ鋼矢板1は、鋼矢板2と、内側H形鋼3と、外側H形鋼4とを含む。
図3は、本発明の一実施形態に係る組み合わせ鋼矢板の断面形状の変形例の第1の例を示す図を示す図である。図3を参照すると、本変形例に係る組み合わせ鋼矢板1aは、上記で図1を参照して説明した例とは異なる形状の内側H形鋼3aを含む。
図5は、本発明の一実施形態に係る組み合わせ鋼矢板の長手方向端部の斜視図である。図5を参照すると、組み合わせ鋼矢板1の長手方向(図中のz軸方向。以下の図において同じ)の端部のうち、組み合わせ鋼矢板1が打設された状態において上に位置する方の端部(上端部)では、内側H形鋼3が、鋼矢板2および外側H形鋼4よりも、突出長LPだけ上方まで突出している。これによって、振動工法による打設に際して、内側H形鋼3のウェブ部10に位置する把持領域Pを把持するときに、バイブロハンマーのチャック装置と鋼矢板2のウェブ部7とが干渉することを防止できる。
例えば、図8(A)に示すように、岸壁前面にある傾斜した水底地盤を掘削し、掘削地盤を取り除くことで岸壁の増深化を図る際の土留め壁として利用される。より詳しくは、傾斜した水底地盤が掘削されることで第1の水底地盤面GLが形成され、より下方に第2の水底地盤面GLが形成される状況において、第1および第2の水底地盤面GLの高低差の発生に伴う土圧への抵抗ならびに土砂流出防止を目的として、組み合わせ鋼矢板1が図8(B)に示すように、土留め壁として利用されている。
図9および図10は、本発明の一実施形態に係る組み合わせ鋼矢板によって構築される鋼矢板壁の例を示す図である。図9には、上記で図1を参照して説明した組み合わせ鋼矢板1を、継手部8で互いに継ぎ合わせて構築される鋼矢板壁13aが示されている。一方、図10には、組み合わせ鋼矢板1と、H形鋼が接合されない通常の鋼矢板2とを継手部8で互いに継ぎ合わせて構築される鋼矢板壁13bが示されている。
2 鋼矢板
3 内側H形鋼
4 外側H形鋼
5 中央フランジ部
6 両端フランジ部
7 ウェブ部
8 継手部
13 鋼矢板壁
Claims (10)
- 幅方向中央に位置する中央フランジ部、幅方向両端に位置する継手部、および前記中央フランジ部と前記継手部との間に介在するウェブ部を有し、断面形状において1対の前記継手部を結ぶ仮想線と、前記中央フランジ部と、その両側の1対の前記ウェブ部とによって囲まれる山形領域が形成される鋼矢板と、
前記中央フランジ部の前記山形領域側の面に接合される第1の鋼材と、
前記中央フランジ部の前記山形領域とは反対側の面に接合される第2の鋼材と
を備え、
前記鋼矢板、前記第1の鋼材および前記第2の鋼材を合わせた断面形状における重心が前記第1の鋼材の断面内に位置し、前記断面形状における重心と、幅方向両端に位置する1対の前記継手部とを結ぶ線分を半径とする仮想円が描かれ、前記仮想円の略周上に、前記第2の鋼材の幅直交方向の最外縁が位置する、組み合わせ鋼矢板。 - 幅方向中央に位置する中央フランジ部、幅方向両端に位置する継手部、および前記中央フランジ部と前記継手部との間に介在するウェブ部を有し、断面形状において1対の前記継手部を結ぶ仮想線と、前記中央フランジ部と、その両側の1対の前記ウェブ部とによって囲まれる山形領域が形成される鋼矢板と、
前記中央フランジ部の前記山形領域側の面に接合される第1の鋼材と、
前記中央フランジ部の前記山形領域とは反対側の面に接合される第2の鋼材と
を備え、
前記鋼矢板、前記第1の鋼材および前記第2の鋼材を合わせた断面形状における重心が前記第1の鋼材の断面内に位置し、
前記鋼矢板、前記第1の鋼材および前記第2の鋼材それぞれの形状が、下記式を満足する形状である、組み合わせ鋼矢板。
A h :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記鋼矢板の断面積
A 1 :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記第1の鋼材の断面積
A 2 :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記第2の鋼材の断面積
L h :前記鋼矢板の長手方向の長さ
L 1 :前記第1の鋼材の長手方向の長さ
L 2 :前記第2の鋼材の長手方向の長さ
y h :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記鋼矢板の前記中央フランジ部の前記山形領域と反対側の面から前記仮想線までの距離
y 1 :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記中央フランジ部の延在方向に対して垂直な方向の前記第1の鋼材の長さ
y 2 :長手方向に対して垂直な方向の断面における、前記中央フランジ部の延在方向に対して垂直な方向の前記第2の鋼材の長さ
t fh :前記鋼矢板の前記中央フランジ部の厚さ
t f1 :前記第1の鋼材における、前記中央フランジ部と接合される前記第1の鋼材の接合部の厚さ
である。 - 前記第1の鋼材および前記第2の鋼材は、それぞれ、H形鋼またはT形鋼である、請求項1または2に記載の組み合わせ鋼矢板。
- 断面形状において前記第1の鋼材が前記山形領域から突出しない、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組み合わせ鋼矢板。
- 長手方向について、前記鋼矢板、前記第1の鋼材、または前記第2の鋼材のうちの少なくとも1つの長さが他とは異なる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組み合わせ鋼矢板。
- 前記組み合わせ鋼矢板が打設された状態において、前記第1の鋼材が前記鋼矢板よりも上方まで突出する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組み合わせ鋼矢板。
- 前記組み合わせ鋼矢板が水底地盤に打設された状態において、前記第1の鋼材は水面上に突出している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組み合わせ鋼矢板。
- 前記鋼矢板は、前記ウェブ部と前記継手部との間に両端フランジ部が設けられるハット形鋼矢板、または前記ウェブ部の端部に前記継手部が設けられるU形鋼矢板またはウェブ部および該ウェブ部の両端に反対方向に壁方向に延伸する端部に継手を有する1対のフランジからなるZ形状の鋼矢板であって、継手を嵌合させてハット形状にした2枚で一組となるZ形鋼矢板である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組み合わせ鋼矢板。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の組み合わせ鋼矢板を、前記継手部で他の組み合わせ鋼矢板または他の鋼矢板に継ぎ合わせて構築される鋼矢板壁。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の組み合わせ鋼矢板の断面形状における重心位置を把持する振動工法による施工方法であって、打設時に前記第1の鋼材の長手方向の端部で前記組み合わせ鋼矢板を把持する、組み合わせ鋼矢板の施工方法。
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