JP2018084060A - 壁体構成部材、壁体、及び、壁体の施工方法 - Google Patents

壁体構成部材、壁体、及び、壁体の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】「せり」による壁体構成部材の貫入時の抵抗を低減し、地盤にスムーズに貫入することができる壁体構成部材、壁体、及び、壁体の施工方法を提供すること。【解決手段】壁幅方向Xに複数連結されて壁体を構成する壁体構成部材2であって、前記壁体構成部材2は、軸芯方向Yに沿った両側端部のうち、一方の側端部に雄継手65を、他方の側端部に壁幅方向Xに隣り合った他の壁体構成部材の前記雄継手65と嵌合する雌継手64を各々備え、前記他方の側端部は、前記雌継手64が連続的に設置される第1区間S1、及び、前記雌継手64が連続的又は断続的に設置されない第2区間S2を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、港湾鋼構造物等の水域構造物、擁壁、土留壁等の陸域構造物で、前面側と背面側との境界に設けられる壁体構成部材、壁体、及び、壁体の施工方法に関する。
従来から、既設又は新設の廃棄物処分揚の周囲等に設けられて、汚染土壌の原位置への封じ込めや、汚染水の地下水流による流出等を遮断するため、継手を備える鋼矢板、鋼管矢板、コンクリート製矢板等の壁体構成部材を壁幅方向に複数連結して壁体を構成することが行われている。
壁体構成部材を壁幅方向に複数連結して壁体を構成する場合、先行して地盤に立設した壁体構成部材の雌継手に、後行して地盤に立設する壁体構成部材の雄継手を嵌合させた状態で、後行する壁体構成部材を地盤に立設する。しかし、壁体構成部材を立設して地盤に貫入させる際に、壁体構成部材の継手に抵抗が生じるため、特に硬質な地盤に立設する場合、壁体構成部材の立設が困難となる。
そこで、例えば、従来の鋼管矢板の壁体構成部材には、鋼管矢板本管に固設された第1継手部と第2継手部からなる鋼管矢板継手において、第1継手部は、隣接鋼管矢板の第2継手部のソケット部と係合可能なスタッド部を具備し、第2継手部は、隣接鋼管矢板の第1継手部のスタッド部と係合可能なソケット部を具備し、前記第1及び第2継手部はそれぞれ、鋼管矢板立設時の削孔径内に少なくともその一部が収まるように形成され且つ固設されている継手を備える鋼管矢板が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された鋼管矢板は、従来の鋼管矢板継手に比べて短尺になる(隣接する鋼管矢板本管の間の距離が短くなる)ので、鋼管矢板の立設ピッチを短くでき、この鋼管矢板継手で隣接鋼管矢板を相互連結するようにすれば、従来よりも短いピッチで鋼管矢板の本管が林立・連結し壁体を構成することから、本管が同口径の従来の継手の鋼管矢板(立設ピッチが長くなるような継手を具備する鋼管矢板)よりも断面性能の高い壁体が得られるため、本管の口径を大きくすることにより発生する工費の増大を抑えることができ、大水深の水圧にも耐えられる構造が安価に確保できるようになるとしている。
特開2014−51843号公報
ところで、壁体構成部材の地盤への貫入容易性には、地盤の固さだけに起因するものでなく、先行して立設された壁体構成部材の雌継手と、この雌継手に嵌合する後行して立設される壁体構成部材の雄継手との間に生じる接触圧による貫入抵抗(「せり」と呼ばれる)も問題となる。例えば、壁体構成部材は、所定の許容範囲内において曲がり、反り、捩れ等の変形が生じている。また、壁体構成部材を地盤へ立設する際には、振動式貫入装置や油圧式貫入装置を壁体構成部材に取り付けるが、この貫入装置が壁体構成部材の重心位置から離れた位置に取り付けられると偏心に伴う曲げモーメントが壁体構成部材に作用して曲げ変形が生じる。上記要因が複合的に作用して、雄継手と雌継手との嵌合部位に上記せりが発生し、壁体構成部材の地盤への立設貫入時の抵抗となる。せりが生じると、摩擦による熱が生じ、雌継手と、この雌継手との嵌合する雄継手が溶融し、融着することもある。このため、壁体構成部材を地盤にスムーズに貫入することが困難となり、施工速度が低下するだけでなく、施工精度にも悪影響を与える。
特に、近年では、鋼矢板、鋼管矢板等の壁体構成部材が長尺化していることから、先行して立設された壁体構成部材の雌継手と、この雌継手に嵌合する後行して立設される壁体構成部材の雄継手との間に生じる「せり」の影響が大きなものとなっている。しかしながら、特許文献1に開示される鋼管矢板では、このせりについては考慮されておらず、せりによる影響を除去することができない。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、せりによる壁体構成部材の貫入時の抵抗を低減し、地盤にスムーズに貫入することができる壁体構成部材、壁体、及び、壁体の施工方法を提供することにある。
第1発明の壁体構成部材は、壁幅方向に複数連結されて壁体を構成する壁体構成部材であって、前記壁体構成部材は、軸芯方向に沿った両側端部のうち、一方の側端部に雄継手を、他方の側端部に壁幅方向に隣り合った他の壁体構成部材の前記雄継手と嵌合する雌継手を各々備え、前記他方の側端部は、前記雌継手が連続的に設置される第1区間、及び、前記雌継手が連続的又は断続的に設置されない第2区間を有することを特徴とする。
第2発明の壁体構成部材は、第1発明において、前記第2区間は、前記他方の側端部の下端側に配置されることを特徴とする。
第3発明の壁体構成部材は、第1発明又は第2発明において、前記第1区間は、前記壁体構成部材が地盤に立設された際に、前記壁体構成部材の前面側と背面側との水頭差に起因するボイリング、及び、浸透水に起因するパイピングの少なくとも一方が生じないものとなる位置まで設けられていることを特徴とする。
第4発明の壁体構成部材は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記第1区間は、前記壁体構成部材が地盤に立設された際に、前記壁体構成部材の前面側及び背面側の各々作用する圧力強度が略釣り合うものとなる位置まで設けられていることを特徴とする。
第5発明の壁体構成部材は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記第1区間は、前記壁体構成部材が地盤に立設された際に、前記壁体構成部材が地盤から受ける横抵抗が所定値を超えるものとなる位置まで設けられていることを特徴とする。
第6発明の壁体構成部材は、第1発明〜第5発明の何れかにおいて、前記第1区間は、前記壁体構成部材が地盤に立設された際に、地盤に埋設される距離が下記(3)式で算出される距離Lとなる位置まで設けられていることを特徴とする。
Figure 2018084060
E:壁体構成部材の弾性係数
I:壁体構成部材の断面2次モーメント
Es:地盤の変形係数
第7発明の壁体構成部材は、第1発明〜第6発明の何れかにおいて、前記第1区間は、前記壁体構成部材が地盤に立設された際に、地盤に埋設される長さが2〜3mの範囲内となる位置まで設けられていることを特徴とする。
第8発明の壁体構成部材は、第1発明〜第7発明の何れかにおいて、前記雄継手は、前記一方の側端部の前記第2区間に対応する区間において、断続的に設置されることを特徴とする。
第9発明の壁体構成部材は、第1発明〜第8発明の何れかにおいて、前記壁体構成部材は、前記第2区間に断続的に設置される前記雌継手の上端部に側方又は内周側に傾斜するガイド部を有することを特徴とする。
第10発明の壁体構成部材は、第1発明〜第9発明の何れかにおいて、前記壁体構成部材は、鋼矢板、鋼管矢板、及び、コンクリート製矢板の何れかで構成されることを特徴とする。
第11発明の壁体構成部材は、第1発明〜第10発明の何れかにおいて、前記第2区間は、前記他方の側端部の上端側に配置されることを特徴とする。
第12発明の壁体は、壁幅方向に複数の壁体構成部材が連結されて構成される壁体であって、先行して立設される第1壁体構成部材と、後行で立設されて前記第1壁体構成部材と連結される第2壁体構成部材とを備え、前記第1壁体構成部材は、軸芯方向に沿った両側端部のうち、他方の側端部に雌継手を備え、前記第2壁体構成部材は、軸芯方向に沿った両側端部のうち、一方の側端部に前記第1壁体構成部材の前記雌継手と嵌合する雄継手を備え、前記第1壁体構成部材の他方の側端部は、前記雌継手が連続的に設置される第1区間、及び、前記雌継手が連続的又は断続的に設置されない第2区間を有すること、を特徴とする。
第13発明の壁体の施工方法は、壁幅方向に複数の壁体構成部材が連結されて構成される壁体の施工方法であって、先行して立設される第1壁体構成部材と、後行で立設されて前記第1壁体構成部材と連結される第2壁体構成部材とを備え、前記第1壁体構成部材は、軸芯方向に沿った両側端部のうち、他方の側端部に雌継手を備え、前記第2壁体構成部材は、軸芯方向に沿った両側端部のうち、一方の側端部に前記第1壁体構成部材の前記雌継手と嵌合する雄継手を備え、前記第1壁体構成部材の他方の側端部は、前記雌継手が連続的に設置される第1区間、及び、前記雌継手が連続的又は断続的に設置されない第2区間を有し、前記第1壁体構成部材を地盤に立設する第1立設工程と、該第1壁体構成部材の雌継手に、前記第2壁体構成部材の雄継手を嵌合させた状態で前記第2壁体構成部材を前記地盤に立設する第2立設工程とを備えることを特徴とする。
第1発明〜第13発明によれば、壁体構成部材の継手間のせりを低減し、壁体構成部材を地盤に容易に貫入することができ、複数の壁体構成部材を壁幅方向に立設して壁体を施工する際の施工速度、及び、施工精度が向上する。また、雌継手が設置されない区間を有するので、その分、壁体構成部材の重量が軽くなり、取り扱いが容易となる。
特に、第9発明によれば、第2区間に断続的に設置される雌継手の上端部に側方に傾斜するガイド部を有するので、先行して立設された壁体構成部材の雌継手に、後行して立設される壁体構成部材の雄継手が嵌合しやすく、壁体構成部材をスムーズに貫入することができる。
本発明を適用した壁体を示す斜視図である。 本発明を適用した壁体構成部材を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した壁体構成部材の第1実施形態の壁体構成部材(ハット形鋼矢板)を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、従来の壁体構成部材が備える継手の平面図であり、(b)は、線分C1で切断した場合の平面図、(c)は、線分C2で切断した場合の平面図、(d)は、線分C3で切断した場合の平面図、(e)は、線分C4で切断した場合の平面図、(f)は、線分C5で切断した場合の平面図である。 (a)は、本発明を適用した壁体構成部材の第1実施形態の断続的に雌継手が設置されない区間を有する壁体構成部材を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、本発明を適用した壁体構成部材の第1実施形態の上端側に雌継手が設置されない区間を有する壁体構成部材を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 本発明を適用した壁体構成部材の第1実施形態の雌継手が設置されない第2区間に対応する区間において、雄継手が断続的に設置されることを示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した壁体構成部材の第1実施形態の断続的に雌継手が設置されない区間を有する壁体構成部材が備える雌継手のガイド部を示す平面図であり、(b)は、線分A−Aでの断面図である。 (a)は、本発明を適用した壁体構成部材の第1実施形態の断続的に雌継手が設置されない区間を有する壁体構成部材が備える雌継手のガイド部の他の構成を示す平面図であり、(b)は、線分B−Bでの断面図である。 (a)は、本発明を適用した壁体構成部材の第2実施形態の壁体構成部材(U字形鋼矢板)を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、従来の壁体構成部材が備える継手の平面図であり、(b)〜(d)は、本発明を適用した壁体構成部材の第2実施形態の壁体構成部材が備える継手の平面図である。 (a)は、本発明を適用した壁体構成部材の第3実施形態の壁体構成部材(鋼管矢板)を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、本発明を適用した壁体構成部材の第1実施形態の壁体構成部材(コンクリ―ト製矢板)を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、本発明を適用した第1実施形態の壁体構成部材(ハット形鋼矢板)を用いた壁体を示す正面図、(b)は、その側面図である。 本発明を適用した第1実施形態の壁体構成部材(ハット形鋼矢板)を用いた壁体の施工方法を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した第1実施形態の壁体構成部材(ハット形鋼矢板)を用いた壁体で、上部コンクリートを備えたものを示す正面図、(b)は、その側面図である。 (a)は、本発明を適用した第1実施形態の壁体構成部材(ハット形鋼矢板)を用いた壁体で、ボイリングを示す側面図、(b)は、パイピングを示す側面図である。 本発明を適用した第1実施形態の壁体構成部材(ハット形鋼矢板)を用いた壁体で、壁体の前面側及び背面側の各々作用する圧力強度が略釣り合うものとなる位置を示す側面図である。
以下、本発明を適用した壁体構成部材2及び壁体8を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した壁体8は、図1に示すように、主に、港湾鋼構造物等の水域構造物、擁壁、土留壁等の陸域構造物で、前面側Aと背面側Bとの境界に設けられる。本発明を適用した壁体8は、鋼管矢板、コンクリート製矢板、ハット形鋼矢板又はU形鋼矢板等の壁体構成部材2が地盤80に立設されるものであり、複数の鋼管矢板、コンクリート製矢板、ハット形鋼矢板又はU形鋼矢板が延長(法線)方向(以下、壁幅方向Xという)に並べられることで、壁体が構築される。複数の鋼管矢板、コンクリート製矢板、ハット形鋼矢板又はU形鋼矢板は、これに限らず、地盤80に埋め込まれるもの、又は、フーチングコンクリートに立設されるものとすることもできる。なお、以下の各実施形態の説明では、壁幅方向Xに隣り合った壁体構成部材2の互いに嵌合される継手のうち、先行して立設された壁体構成部材2の継手を雌継手とし、後行して立設される壁体構成部材2の継手を雄継手とする。また、地盤80には、水底地盤、海底地盤が含まれるものとする。
最初に、本発明を適用した壁体構成部材2の第1実施形態について説明する。本発明を適用した壁体構成部材2は、前面側Aと背面側Bとの境界に設けられるものであって、図2に示すように、第1実施形態において、断面略ハット形状のハット形鋼矢板6が用いられる。
壁体構成部材2は、図3に示すように、断面略ハット形状のハット形鋼矢板6が用いられるものである。ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2は、フランジ部61と、一対のウェブ部62と、一対のアーム部63と、雌継手64と、雄継手65を備える。一対のウェブ部62は、ハット形鋼矢板6の壁幅方向Xでフランジ部61の両端から傾斜させて連続して設けられる。一対のアーム部63は、フランジ部61と略平行になるように一対のウェブ部62の各々から連続して設けられる。雌継手64と雄継手65は、一対のアーム部63の各々の片端から連続して設けられる。
ハット形鋼矢板6は、鉛直方向(以下、軸芯方向Yという)に沿った両側端部のうち、壁幅方向Xで一方の側端部に雄継手65を、壁幅方向Xで他方の側端部に雌継手64を各々備える。複数の壁体構成部材2を壁幅方向Xに連結させて壁体を構築する場合、互いに隣り合う一方のハット形鋼矢板6の雌継手64に、他方のハット形鋼矢板6の雄継手65を嵌合させるものである。ハット形鋼矢板6は、他方の側端部に雌継手64が連続的に設置される第1区間S1、及び、雌継手64が連続的に設置されない第2区間S2を有する。また、雌継手64が連続的に設置されない第2区間S2は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の他方の側端部の下端側に配置されている。
ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の第2区間S2における雌継手64が設置されない場合の形状は、種々のバリエーションが考えられる。図4(a)は、従来のハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が備える雌継手64及び雄継手65の嵌合状態を示す平面図であり、この場合、雌継手64は、雄継手65の第1対向面65a〜第7対抗面65gとの間でせりが生じる。一方、図4(b)に示すように、第1実施形態のハット形鋼矢板6の雌継手64を図4(a)に示す線分C1で切断した場合、雄継手65の第1対向面65a〜第3対抗面65cとの間のせりが生じない。また、図4(c)に示すように、第1実施形態のハット形鋼矢板6の雌継手64を図4(a)に示す線分C2で切断した場合、さらに、雄継手65の第4対抗面65dとの間のせりが生じない。また、図4(d)に示すように、第1実施形態のハット形鋼矢板6の雌継手64を図4(a)に示す線分C3で切断した場合、さらに、雄継手65の第5対抗面65eとの間のせりが生じない。また、図4(e)に示すように、第1実施形態のハット形鋼矢板6の雌継手64を図4(a)に示す線分C4で切断した場合、さらに、雄継手65の第6対抗面65fとの間のせりが生じない。また、図4(f)に示すように、第1実施形態のハット形鋼矢板6の雌継手64を図4(a)に示す線分C5で切断した場合、さらに、雄継手65の第7対抗面65gとの間のせりが生じない。
図4(f)に示す雌継手65の形状が最もせりが生じにくく、ハット形鋼矢板6の立設貫入が容易であるが継手効率は低くなる。このため、ハット形鋼矢板6を立設する地盤の状況等を鑑みて適宜選択することが好ましい。
本発明を適用した壁体構成部材2の第1実施形態のハット形鋼矢板6は、図5に示すように、他方の側端部に有する第2区間S2を、雌継手64が設けられない領域S3と雌継手64が設けられた領域S4とが交互に存在する雌継手64が断続的に設置されない区間としてもよい。
本発明を適用した壁体構成部材2の第1実施形態のハット形鋼矢板6は、図6に示すように、雌継手64が連続的に設置されない第2区間S2を、他方の側端部の上端側にも配置するようにしてもよい。このとき、ハット形鋼矢板6の他方の側端部の上端側に配置される第2区間S2を雌継手64が図5で説明した断続的に設置されない区間としてもよい。
本発明を適用した壁体構成部材2の第1実施形態のハット形鋼矢板6は、図7に示すように、一方の側端部の雄継手65は、壁幅方向Xに隣り合う壁体構成部材2の他方の側端部の雌継手64が連続的に設置されない第2区間S2に対応する区間において、断続的に設置されるようにしてもよい。
本発明を適用した壁体構成部材2の第1実施形態のハット形鋼矢板6は、図5で説明したように、他方の側端部の第2区間S2に雌継手64が断続的に設置されない場合、図8に示すように、第2区間S2の各雌継手64の上端部に側方に傾斜するガイド部64aを有するようにしてもよい。また、ハット形鋼矢板6は、ハット形鋼矢板6の他方の側端部の上端側に配置される第2区間S2を雌継手64が図5で説明した断続的に設置されない区間とする場合も、ハット形鋼矢板6は、上端側に配置される第2区間S2の各雌継手64の上端部に側方に傾斜するガイド部64aを有するようにしてもよい。
また、本発明を適用した壁体構成部材2の第1実施形態のハット形鋼矢板6は、他方の側端部の第2区間S2に雌継手64が断続的に設置されない場合、図9に示すように、第2区間S2の各雌継手64の上端部に有するガイド部64aの形状を、雄継手65との対向面となる内周側に傾斜する形状としてもよい。
次に、本発明を適用した壁体構成部材2の第2実施形態について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。本発明を適用した壁体構成部材2は、図10に示すように、第2実施形態において、断面略U形状の鋼矢板が用いられる。
壁体構成部材2は、断面略U形状のU形鋼矢板7が用いられるものである。U形鋼矢板7の壁体構成部材2は、フランジ部71と、一対のウェブ部72と、雌継手74と、雄継手75とを備える。一対のウェブ部72は、U形鋼矢板7の幅方向Xでフランジ部71の両端から傾斜させて連続して、また、雌継手74と雄継手75は、一対のウェブ部72の各々の片端から連続して設けられる。U形鋼矢板7は、軸芯方向Yに沿った両側端部のうち、壁幅方向Xで一方の側端部に雄継手75を、壁幅方向Xで他方の側端部に雌継手74を各々備える。複数の壁体構成部材2を壁幅方向Xに連結させて壁体を構築する場合、互いに隣り合う一方のU形鋼矢板7の雌継手74に、他方のU形鋼矢板7の雄継手75を嵌合させるものである。
本発明を適用した壁体構成部材2は、第1実施形態と同様に、軸芯方向Yに沿った両側端部のうち、他方の側端部に雌継手74が連続的に設置される第1区間S1、及び、雌継手74が連続的に設置されない第2区間S2を有する。また、雌継手74が連続的に設置されない第2区間S2は、U形鋼矢板7の壁体構成部材2の他方の側端部の下端側に配置されている。
第1実施形態と同様に、U形鋼矢板7の壁体構成部材2の第2区間S2における雌継手74が設置されない場合の形状は、種々のバリエーションが考えられる。図11(a)は、従来のU形鋼矢板7の壁体構成部材2が備える雌継手74及び雄継手75の嵌合状態を示す平面図であり、この場合、雌継手74は、雄継手75の第1対向面75a〜第5対抗面75eとの間でせりが生じる。一方、図11(b)に示すように、第2実施形態のU形鋼矢板7の雌継手74を図11(a)に示す線分C1で切断した場合、雄継手75の第1対向面75a〜第3対抗面75cとの間のせりが生じない。また、図11(c)に示すように、第2実施形態のU形鋼矢板7の雌継手74を図11(a)に示す線分C2で切断した場合、さらに、雄継手75の第4対抗面65dとの間のせりが生じない。また、図11(d)に示すように、第2実施形態のU形鋼矢板7の雌継手74を図11(c)に示す線分C3で切断した場合、さらに、雄継手75の第5対抗面75eとの間のせりが生じない。
図11(d)に示す雌継手75の形状が最もせりが生じにくく、U形鋼矢板7の立設貫入が容易であるが継手効率は低くなる。このため、U形鋼矢板7を立設する地盤の状況等を鑑みて適宜選択することが好ましい。
なお、第1実施形態と同様に、図10に示す第2実施形態のU形鋼矢板7は、他方の側端部に有する第2区間S2を雌継手74が断続的に設置されない区間としてもよい。また、ハット形鋼矢板7は、雌継手74が連続的に設置されない第2区間S2を、他方の側端部の上端側にも配置するようにしてもよい。このとき、ハット形鋼矢板7の他方の側端部の上端側に配置される第2区間S2を雌継手74が断続的に設置されない区間としてもよい。
また、U形鋼矢板7は、一方の側端部の雄継手75は、壁幅方向Xに隣り合う壁体構成部材2の他方の側端部の雌継手74が連続的に設置されない第2区間S2に対応する区間において、断続的に設置されるようにしてもよい。
さらに、U形鋼矢板7は、他方の側端部の第2区間S2に雌継手74が断続的に設置されない場合、第2区間S2の各雌継手74の上端部に側方に傾斜するガイド部を有するようにしてもよい。また、U形鋼矢板7の他方の側端部の上端側に配置される第2区間S2を雌継手74が断続的に設置されない区間とする場合も、U形鋼矢板7は、上端側に配置される第2区間S2の各雌継手64の上端部に側方に傾斜するガイド部を有するようにしてもよい。また、U形鋼矢板7は、他方の側端部の第2区間S2に雌継手64が断続的に設置されない場合、第2区間S2の各雌継手74の上端部に有するガイド部の形状を内周側に傾斜する形状としてもよい。
次に、本発明を適用した壁体構成部材2の第3実施形態について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。本発明を適用した壁体構成部材2は、図12に示すように、第3実施形態において、鋼管矢板4が用いられる。
壁体構成部材2は、断面略円形状の鋼管矢板4が用いられるものである。鋼管矢板4の壁体構成部材2は、筒状本体部41と、雌継手44と、雄継手45とを備える。雌継手44と雄継手45は、筒状本体部41の外周面の互いに対向する位置に設けられる。鋼管矢板4は、軸芯方向Yに沿った両側端部のうち、壁幅方向Xで一方の側端部に雄継手45を、壁幅方向Xで他方の側端部に雌継手44を各々備える。鋼管矢板4は、複数の壁体構成部材2を壁幅方向Xに連結させて壁体を構築する場合、互いに隣り合う一方の鋼管矢板4の雌継手44に、他方の鋼管矢板4の雄継手45を嵌合させるものである。
本発明を適用した壁体構成部材2は、第1実施形態と同様に、軸芯方向Yに沿った両側端部のうち、他方の側端部に雌継手44が連続的に設置される第1区間S1、及び、雌継手44が連続的に設置されない第2区間S2を有する。また、雌継手44が連続的に設置されない第2区間S2は、鋼管矢板4の壁体構成部材2の他方の側端部の下端側に配置されている。
なお、第1実施形態と同様に、第3実施形態の鋼管矢板4は、他方の側端部に有する第2区間S2を雌継手44が断続的に設置されない区間としてもよい。また、鋼管矢板4は、雌継手44が連続的に設置されない第2区間S2を、他方の側端部の上端側にも配置するようにしてもよい。このとき、鋼管矢板4の他方の側端部の上端側に配置される第2区間S2を雌継手44が断続的に設置されない区間としてもよい。
また、鋼管矢板4は、一方の側端部の雄継手45は、壁幅方向Xに隣り合う壁体構成部材2の他方の側端部の雌継手44が連続的に設置されない第2区間S2に対応する区間において、断続的に設置されるようにしてもよい。
さらに、鋼管矢板4は、他方の側端部の第2区間S2に雌継手44が断続的に設置されない場合、第2区間S2の各雌継手44の上端部に側方に傾斜するガイド部を有するようにしてもよい。また、鋼管矢板4の他方の側端部の上端側に配置される第2区間S2を雌継手44が断続的に設置されない区間とする場合も、鋼管矢板4は、上端側に配置される第2区間S2の各雌継手44の上端部に側方に傾斜するガイド部を有するようにしてもよい。また、鋼管矢板4は、他方の側端部の第2区間S2に雌継手44が断続的に設置されない場合、第2区間S2の各雌継手44の上端部に有するガイド部の形状を内周側に傾斜する形状としてもよい。
次に、本発明を適用した壁体構成部材2の第4実施形態について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。本発明を適用した壁体構成部材2は、図13に示すように、第4実施形態において、断面略ハット形状のコンクリート製矢板5が用いられる。
壁体構成部材2は、断面略ハット形状のコンクリート製矢板5が用いられるものである。コンクリート製矢板5の壁体構成部材2は、例えば、コンクリート製のフランジ部51と、コンクリート製の一対のウェブ部52と、鋼製の一対のアーム部53と、鋼製の雌継手54と、鋼製の雄継手55とを備える。一対のウェブ部52は、コンクリート製矢板5の幅方向Xでフランジ部51の両端から傾斜させて連続して、また、雌継手54と雄継手55は、一対のアーム部53の各々の片端から連続して設けられる。コンクリート製矢板5は、軸芯方向Yに沿った両側端部のうち、壁幅方向Xで一方の側端部に雄継手55を、壁幅方向Xで他方の側端部に雌継手54を各々備える。複数の壁体構成部材2を壁幅方向Xに連結させて壁体を構築する場合、互いに隣り合う一方のコンクリート製矢板5の雌継手54に、他方のコンクリート製矢板5の雄継手55を嵌合させるものである。
本発明を適用した壁体構成部材2は、第1実施形態と同様に、軸芯方向Yに沿った両側端部のうち、他方の側端部に雌継手54が連続的に設置される第1区間S1、及び、雌継手54が連続的に設置されない第2区間S2を有する。また、雌継手54が連続的に設置されない第2区間S2は、コンクリート製矢板5の壁体構成部材2の他方の側端部の下端側に配置されている。
第1実施形態と同様に、コンクリート製矢板5の壁体構成部材2の第2区間S2における雌継手54の形状は、種々のバリエーションが考えられ、図4(b)〜図4(f)に示す形状としてもよい。
また、第1実施形態と同様に、第4実施形態のコンクリート製矢板5は、他方の側端部に有する第2区間S2を雌継手54が断続的に設置されない区間としてもよい。また、コンクリート製矢板5は、雌継手54が連続的に設置されない第2区間S2を、他方の側端部の上端側にも配置するようにしてもよい。このとき、コンクリート製矢板5の他方の側端部の上端側に配置される第2区間S2を雌継手54が断続的に設置されない区間としてもよい。
また、コンクリート製矢板5は、一方の側端部の雄継手55は、壁幅方向Xに隣り合う壁体構成部材2の他方の側端部の雌継手54が連続的に設置されない第2区間S2に対応する区間において、断続的に設置されるようにしてもよい。
さらに、コンクリート製矢板5は、他方の側端部の第2区間S2に雌継手54が断続的に設置されない場合、第2区間S2の各雌継手54の上端部に側方に傾斜するガイド部を有するようにしてもよい。また、コンクリート製矢板5の他方の側端部の上端側に配置される第2区間S2を雌継手54が断続的に設置されない区間とする場合も、コンクリート製矢板5は、上端側に配置される第2区間S2の各雌継手54の上端部に側方に傾斜するガイド部を有するようにしてもよい。また、コンクリート製矢板5は、他方の側端部の第2区間S2に雌継手54が断続的に設置されない場合、第2区間S2の各雌継手54の上端部に有するガイド部の形状を内周側に傾斜する形状としてもよい。
以上、本発明を適用した壁体構成部材2は、断面略ハット形状のコンクリート製矢板5を用いた例を説明したが、本発明を適用した壁体構成部材2は、断面略U形状のコンクリート製矢板を用いてもよく、断面略円形状のコンクリート製矢板を用いてもよい。
本発明を適用した壁体8は、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態の少なくとも一つの本発明を適用した壁体構成部材2が用いられるものである。
本発明を適用した壁体8は、前面側Aと背面側Bとの境界に設けられるものであって、図14に示すように、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が用いられるものである。壁体構成部材2は、軸芯方向Yの下部2aが地盤80に立設されて、又は埋め込まれて地盤80に立設されるとともに、軸芯方向Yの上部2bが前面側Aと背面側Bとの境界に設けられる。
本発明を適用した壁体8は、壁幅方向Xに複数のハット形鋼矢板6が連結されて構成される。各ハット形鋼矢板6は、軸芯方向Yに沿った両側端部のうち、一方の側端部に雄継手65を、他方の側端部に壁幅方向Xに隣り合った他の壁体構成部材2の雄継手65と嵌合する雌継手64を各々備え、他方の側端部は、雌継手64が連続的に設置される第1区間S1、及び、雌継手64が連続的又は断続的に設置されない第2区間S2を有する。
次に、本発明の壁体構成部材2を用いた壁体8の施工方法を説明する。なお、以下の説明では、図15に示すように、壁幅方向Xに複数のハット形鋼矢板6A〜6Cの壁体構成部材2が連結された壁体8の施工方法について説明するものとし、ハット形鋼矢板6Bにハット形鋼矢板6Cを連結して地盤80に立設する場合について説明する。先行して立設されたハット形鋼矢板6Bは、軸芯方向Yに沿った両側端部のうち、他方の側端部に雌継手64Bを備えている。また、後行で立設されるハット形鋼矢板6Cは、軸芯方向Yに沿った両側端部のうち、一方の側端部にハット形鋼矢板6Bの雌継手64Bと嵌合する雄継手65Cを備えている。また、ハット形鋼矢板6Bの他方の側端部は、雌継手64Bが連続的に設置される第1区間、及び、雌継手64Bが連続的又は断続的に設置されない第2区間を有している。そして、先行して地盤80に立設されたハット形鋼矢板6Bの雌継手64Bに、後行のハット形鋼矢板6Cの雄継手65Cを嵌合させた状態で、ハット形鋼矢板6Cを地盤80に立設する。
すなわち、本発明の壁体構成部材2を用いた壁体8の施工方法は、ハット形鋼矢板6Bの第1壁体構成部材を地盤80に立設する第1立設工程と、ハット形鋼矢板6Bの第1壁体構成部材の雌継手64Bに、後行のハット形鋼矢板6Cの第2壁体構成部材の雄継手65Cを嵌合させた状態でハット形鋼矢板6Cの第2壁体構成部材を地盤80に立設する第2立設工程とを備えている。
なお、本発明を適用した壁体8は、図16に示すように、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2を用いた壁体8において、軸芯方向Yの上端2bが上部コンクリート82に埋め込まれるようにしてもよい。このとき、ハット形鋼矢板6の他方の側端部の上端側にも雌継手64が連続的又は断続的に設置されない第2区間を有してもよい。
なお、本発明を適用した壁体8は、図17(a)に示すように、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、壁体構成部材2の前面側Aと背面側Bとの水頭差に起因するボイリングが生じない位置Pまで設けられていることが好ましい。この場合、第1区間S1は、壁体構成部材2の他方の側端部の上端部から位置Pまで設けられていてもよいし、図6に示すように、壁体構成部材2の他方の側端部の上端側に第2区間が配置されていてもよい。
また、本発明を適用した壁体8は、図17(b)に示すように、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、浸透水84に起因するパイピングが生じない位置Pまで設けられていることが好ましい。この場合、第1区間S1は、壁体構成部材2の他方の側端部の上端部から位置Pまで設けられていてもよいし、図6に示すように、壁体構成部材2の他方の側端部の上端側に第2区間が配置されていてもよい。
また、本発明を適用した壁体8は、図18に示すように、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の背面側B及び前面側Aの各々に作用する圧力強度が略釣り合うものとなる位置Pまで設けられていることが好ましい。具体的には、以下の(1)式を満たす位置まで第1区間S1が設けられていることが好ましい。
Figure 2018084060
α:受働土圧強度
β:主働土圧強度
γ:残留水圧強度
また、残留水圧強度γは、以下の(2)式で算出される。
Figure 2018084060
γ:残留水圧強度
ω:海水等の単位体積重量
Δh:水頭差(背面側Bと前面側Aとの水位差)
この場合、第1区間S1は、壁体構成部材2の他方の側端部の上端部から位置Pまで設けられていてもよいし、図6に示すように、壁体構成部材2の他方の側端部の上端側に第2区間が配置されていてもよい。
また、本発明を適用した壁体8は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80から受ける横抵抗が所定値を超えるものとなる位置まで設けられていることが好ましい。この場合、第1区間S1は、壁体構成部材2の他方の側端部の上端部から、地盤80から受ける横抵抗が所定値を超えるものとなる位置まで設けられていてもよいし、図6に示すように、壁体構成部材2の他方の側端部の上端側に第2区間が配置されていてもよい
ここで、地盤80から受ける横抵抗が所定値を超えるものとなる位置は、下記(3)式により算出される。具体的には、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、地盤80に埋設される第1区間S1の距離が下記(3)式で算出される距離Lとなる位置まで設けられている。
Figure 2018084060
E:壁体構成部材の弾性係数
I:壁体構成部材の断面2次モーメント
Es:地盤の変形係数
また、本発明を適用した壁体8は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、地盤80に埋設される第1区間S1の長さが2〜3mの範囲内となる位置まで設けられていることが好ましい。この場合、第1区間S1は、地盤80に埋設される第1区間S1の長さが2〜3mの範囲内となる位置まで設けられていてもよいし、図6に示すように、壁体構成部材2の他方の側端部の上端側に第2区間が配置されていてもよい
本発明を適用した壁体構成部材2は、図1、14に示すように、壁幅方向Xに複数連結されて壁体8を構成する。各壁体構成部材2は、図2、3、10、12、13に示すように、軸芯方向に沿った両側端部のうち、一方の側端部に雄継手65を、他方の側端部に壁幅方向Xに隣り合った他の壁体構成部材2の雄継手65と嵌合する雌継手64を各々備え、他方の側端部は、雌継手64が連続的に設置される第1区間S1、及び、雌継手64が連続的に設置されない第2区間S2を有する。これにより、壁体構成部材2の雌継手64と雄継手65との間で生じるせりを低減し、壁体構成部材2を地盤80に容易に貫入することができ、複数の壁体構成部材2を壁幅方向Xに立設して壁体を施工する際の施工速度、及び、施工精度が向上する。また、雌継手64が設置されない区間を有するので、その分、壁体構成部材2の重量が軽くなり、取り扱いが容易となる。また、せりによる壁体構成部材2の変形や融着も抑制できるので、壁体構成部材2の再利用回数も多くなる。また、雌継手64が連続的に設置されない第2区間S2が透水孔として機能するため透水孔を別途設ける手間が省ける。
また、本発明を適用した壁体構成部材2は、図2、3、10、12、13に示すように、雌継手64が連続的に設置されない第2区間は、壁体構成部材2の他方の側端部の下端側に配置される。曲げモーメントの少ない壁体構成部材2の下端側に発生する応力は小さいため、第2区間S2を有することで、雌継手64がないことによる断面性能低下の影響を最小限とすることができる。
また、本発明を適用した壁体構成部材2は、図5に示すように、他方の側端部の第2区間S2を雌継手64が断続的に設置されない区間としてもよい。これにより、壁体構成部材2の下端側に発生する応力が大きい場合でも、雌継手64が設置されない区間が断続的であるため必要な断面性能を確保することができる。
また、本発明を適用した壁体構成部材2は、図4、11に示すように、壁体構成部材2の第2区間S2における雌継手64の形状を種々のバリエーションから選択することができる。これにより、ハット形鋼矢板6を立設する地盤80の状況等を鑑みて適切な雌継手64の形状を選択することができる。
また、本発明を適用した壁体構成部材2は、図17(a)に示すように、壁体構成部材2の一方の側端部の第1区間S1は、地盤80に立設された際に、壁体構成部材2の前面側Aと背面側Bとの水頭差に起因するボイリングが生じないものとなる位置まで設けられている。これにより、雌継手が存在しない第2区間S2を地下水が通過することを抑制できるので、壁体構成部材2の前面側Aと背面側Bとの水頭差に起因するボイリングの発生を抑制することができる。
また、本発明を適用した壁体構成部材2は、図17(b)に示すように、壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、浸透水84に起因するパイピングが生じない位置まで設けられている。これにより、雌継手が存在しない第2区間S2を浸透水84が通過することを抑制できるので、浸透水84に起因するパイピングの発生を防止することができる。
また、本発明を適用した壁体8は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、他方の側端部の上端から、地盤80に立設された際に、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80から受ける横抵抗が所定値を超えるものとなる位置Pまで設けられている。これにより、地盤80から受ける横抵抗が所定値を超える位置まで雌継手64がないことによる断面性能低下の影響を最小限とすることができる。
また、本発明を適用した壁体構成部材2は、図18に示すように、壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、他方の側端部の上端から、壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の背面側B及び前面側Aの各々に作用する圧力強度が略釣り合うものとなる位置Pまで設けられている。これにより、前面側A(受働側)において地盤表面から下方に向かって地盤が受働破壊する範囲までは、雌継手と雄継手が嵌合した状態となり、断面性能低下の影響を最小限とすることができる。
また、本発明を壁体構成部材2は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80から受ける横抵抗が所定値を超えるものとなる位置まで設けられている。ここで、地盤80から受ける横抵抗が所定値を超えるものとなる位置は、上記(3)式により算出され、具体的には、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、地盤80に埋設される第1区間S1の距離が上記(3)式で算出される距離Lとなる位置まで設けられている。
これにより、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、ハット形鋼矢板6の壁体構成部材2が地盤80から受ける横抵抗が所定値を超えるものとなる位置まで雌継手64と雄継手65が嵌合した状態となるため、雌継手64がないことによる断面性能低下の影響を最小限とすることができる。また、上記(3)式に基づいて、地盤80に埋設される第1区間S1の距離を算出するため、より効果的に雌継手64がないことによる断面性能低下の影響を小さくすることができる。
また、本発明を適用した壁体構成部材2は、壁体構成部材2の他方の側端部に有する雌継手64が連続的に設置される第1区間S1は、壁体構成部材2が地盤80に立設された際に、地盤80に埋設される第1区間S1の区間長が2〜3mとなる位置まで設けられている。通常、ボイリングやパイピングは、壁体構成部材2の地盤80に埋設される長さが地盤80の表面から2〜3mより短い場合に生じる。このため、壁体構成部材2の地盤80内に埋設される第1区間S1の区間長を2〜3mとすることでボイリングやパイピングの発生を防止することができる。
また、本発明を適用した壁体構成部材2は、図7に示すように、壁体構成部材2の雄継手65は、一方の側端部の第2区間S2に対応する区間において断続的に設置される。これにより、壁体構成部材2の雌継手64と雄継手65との間で生じるせりをさらに低減し、壁体構成部材2を地盤80に容易に貫入することができ、複数の壁体構成部材2を壁幅方向Xに立設して壁体8を施工する際の施工速度、及び、施工精度がさらに向上する。また、雄継手65が設置されない区間を有するので、その分、壁体構成部材2の重量が軽くなり、取り扱いが容易となる。
また、本発明を適用した壁体構成部材2は、図8、9に示すように、壁体構成部材2の他方の側端部の第2区間S2に断続的に設置される雌継手64の上端部にガイド部64aを有する。これにより、先行して立設された壁体構成部材2の雌継手64に、後行して立設される壁体構成部材2の雄継手65がガイド部64aの傾斜面に沿って摺動するため嵌合しやすく、壁体構成部材2をスムーズに貫入することができる。
また、本発明を適用した壁体構成部材2は、図2、3、10、12、13に示すように、ハット形鋼矢板6、U字型鋼矢板67、鋼管矢板4、及び、コンクリート製矢板5の何れかで構成される。特に、ハット形鋼矢板6の場合、雌継手64と雄継手65との嵌合部が断面の最縁端位置に存在するため、嵌合部において雌継手64と雄継手65との間ですべりが発生せず、継手効率が100%である。このため、先行して地盤80に貫入された壁体構成部材2の下部側において雌継手64が設置されないことは、ハット形鋼矢板6の場合、特に問題とはなりにくい。
また、本発明を適用した壁体構成部材2は、図6に示すように、壁体構成部材2の第2区間S2は、他方の側端部の上端側にも配置される。これにより、壁体構成部材2の雌継手64と雄継手65との間で生じるせりをさらに低減することができ、壁体構成部材2を地盤80に容易に貫入することができる。また、雌継手64が設置されない区間が増えるので、その分、壁体構成部材の重量が軽くなり、取り扱いが容易となる。なお、壁体構成部材2の第2区間S2は、他方の側端部の上端側にも配置される形態は、図16に示すように、壁体構成部材2の軸芯方向Yの上端2bが上部コンクリート82に埋め込まれる場合に特に有効である。
また、本発明を適用した壁体構成部材2を用いた壁体8は、図14に示すように、壁幅方向Xに複数のハット形鋼矢板6が連結されて構成される。各ハット形鋼矢板6は、軸芯方向Yに沿った両側端部のうち、一方の側端部に雄継手65を、他方の側端部に壁幅方向Xに隣り合った他の壁体構成部材2の雄継手65と嵌合する雌継手64を各々備え、他方の側端部は、雌継手64が連続的に設置される第1区間、及び、雌継手64が連続的又は断続的に設置されない第2区間を有する。これにより、壁体構成部材2の雌継手64と雄継手65との間で生じるせりを低減し、壁体構成部材2を地盤80に容易に貫入することができ、複数の壁体構成部材2を壁幅方向Xに立設して壁体8を施工する際の施工速度、及び、施工精度が向上する。
また、本発明を適用した壁体構成部材2を用いた壁体8の施工方法は、先行する第1壁体構成部材2を地盤80に立設する第1立設工程と、先行して立設された第1壁体構成部材2の雌継手64に、後行して立設される第2壁体構成部材2の雄継手65を嵌合させた状態で、第2壁体構成部材2を地盤80に立設する第2立設工程とを備えている。これにより、壁体構成部材2の雌継手64と雄継手65との間で生じるせりを低減し、壁体構成部材2を地盤80に容易に貫入することができ、複数の壁体構成部材2を壁幅方向Xに立設して壁体を施工する際の施工速度、及び、施工精度が向上する。また、雌継手64が設置されない区間を有するので、その分、壁体構成部材の重量が軽くなり、取り扱いが容易となる。また、せりによる壁体構成部材2の変形や融着も抑制できるので、壁体構成部材2の再利用回数も多くなる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
2 :壁体構成部材
2a :下部
2b :上部
4 :鋼管矢板(壁体構成部材)
41 :鋼管本体
45 :雌継手
46 :雄継手
5 :コンクリート製矢板(壁体構成部材)
51 :フランジ部
52 :ウェブ部
53 :アーム部
54 :雌継手
55 :雄継手
6 :ハット形鋼矢板(壁体構成部材)
61 :フランジ部
62 :ウェブ部
63 :アーム部
64 :雌継手
64a :ガイド部
65 :雄継手
65a :第1対向面
65b :第2対向面
65c :第3対向面
65d :第4対向面
65e :第5対向面
65f :第6対向面
7 :U形鋼矢板(壁体構成部材)
71 :フランジ部
72 :ウェブ部
74 :雌継手
75 :雄継手
75a :第1対向面
75b :第2対向面
75c :第3対向面
75d :第4対向面
75e :第5対向面
8 :壁体
80 :地盤
81 :海水面
82 :上部コンクリート
83 :地下水位(残留水位)
84 :浸透水
85 :主働土圧
86 :受働土圧
87 :残留水圧
A :前面側
B :背面側
S1 :第1区間
S2 :第2区間
L :長さ
X :延長(法線)方向(壁幅方向)
Y :鉛直方向(軸芯方向)
Z :延長直角(法線直角)方向(奥行方向)

Claims (13)

  1. 壁幅方向に複数連結されて壁体を構成する壁体構成部材であって、
    前記壁体構成部材は、軸芯方向に沿った両側端部のうち、一方の側端部に雄継手を、他方の側端部に壁幅方向に隣り合った他の壁体構成部材の前記雄継手と嵌合する雌継手を各々備え、
    前記他方の側端部は、前記雌継手が連続的に設置される第1区間、及び、前記雌継手が連続的又は断続的に設置されない第2区間を有すること
    を特徴とする壁体構成部材。
  2. 前記第2区間は、前記他方の側端部の下端側に配置されること
    を特徴とする請求項1に記載の壁体構成部材。
  3. 前記第1区間は、前記壁体構成部材が地盤に立設された際に、前記壁体構成部材の前面側と背面側との水頭差に起因するボイリング、及び、浸透水に起因するパイピングの少なくとも一方が生じないものとなる位置まで設けられていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の壁体構成部材。
  4. 前記第1区間は、前記壁体構成部材が地盤に立設された際に、前記壁体構成部材の前面側及び背面側の各々作用する圧力強度が略釣り合うものとなる位置まで設けられていること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の壁体構成部材。
  5. 前記第1区間は、前記壁体構成部材が地盤に立設された際に、前記壁体構成部材が地盤から受ける横抵抗が所定値を超えるものとなる位置まで設けられていること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の壁体構成部材。
  6. 前記第1区間は、前記壁体構成部材が地盤に立設された際に、地盤に埋設される距離が下記(3)式で算出される距離Lとなる位置まで設けられていること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の壁体構成部材。
    Figure 2018084060
    E:壁体構成部材の弾性係数
    I:壁体構成部材の断面2次モーメント
    Es:地盤の変形係数
  7. 前記第1区間は、前記壁体構成部材が地盤に立設された際に、地盤に埋設される長さが2〜3mの範囲内となる位置まで設けられていること
    を特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の壁体構成部材。
  8. 前記雄継手は、前記一方の側端部の前記第2区間に対応する区間において、断続的に設置されること
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の壁体構成部材。
  9. 前記壁体構成部材は、前記第2区間に断続的に設置される前記雌継手の上端部に側方又は内周側に傾斜するガイド部を有すること
    を特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の壁体構成部材。
  10. 前記壁体構成部材は、鋼矢板、鋼管矢板、及び、コンクリート製矢板の何れかで構成されること
    を特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の壁体構成部材。
  11. 前記第2区間は、前記他方の側端部の上端側に配置されること
    を特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の壁体構成部材。
  12. 壁幅方向に複数の壁体構成部材が連結されて構成される壁体であって、
    先行して立設される第1壁体構成部材と、後行で立設されて前記第1壁体構成部材と連結される第2壁体構成部材とを備え、
    前記第1壁体構成部材は、軸芯方向に沿った両側端部のうち、他方の側端部に雌継手を備え、
    前記第2壁体構成部材は、軸芯方向に沿った両側端部のうち、一方の側端部に前記第1壁体構成部材の前記雌継手と嵌合する雄継手を備え、
    前記第1壁体構成部材の他方の側端部は、前記雌継手が連続的に設置される第1区間、及び、前記雌継手が連続的又は断続的に設置されない第2区間を有すること、
    を特徴とする壁体。
  13. 壁幅方向に複数の壁体構成部材が連結されて構成される壁体の施工方法であって、
    先行して立設される第1壁体構成部材と、後行で立設されて前記第1壁体構成部材と連結される第2壁体構成部材とを備え、
    前記第1壁体構成部材は、軸芯方向に沿った両側端部のうち、他方の側端部に雌継手を備え、
    前記第2壁体構成部材は、軸芯方向に沿った両側端部のうち、一方の側端部に前記第1壁体構成部材の前記雌継手と嵌合する雄継手を備え、
    前記第1壁体構成部材の他方の側端部は、前記雌継手が連続的に設置される第1区間、及び、前記雌継手が連続的又は断続的に設置されない第2区間を有し、
    前記第1壁体構成部材を地盤に立設する第1立設工程と、
    該第1壁体構成部材の雌継手に、前記第2壁体構成部材の雄継手を嵌合させた状態で前記第2壁体構成部材を前記地盤に立設する第2立設工程とを備えること
    を特徴とする壁体の施工方法。
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