JP7143888B2 - ハット形鋼矢板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ット形鋼矢板の製造方法に関する。
ハット形鋼矢板は、土木建築工事において、土留めや止水のための壁体を構築するために広く利用されている。ハット形鋼矢板は打設時に地盤に貫入させられるため、貫入抵抗をより小さくすることによって施工性を向上させる技術が提案されている。例えば、特許文献1では、ハット形鋼矢板の断面においてそれぞれのフランジの中央を通る垂線の交点がハット形鋼矢板の溝断面外に位置するようにフランジ角度、すなわちフランジがウェブおよびアームとの間になす角度を設定することによって、打設時の排土圧を抑制して施工性を向上させる技術が記載されている。特許文献2にも、フランジ角度を最適化することによって貫入抵抗を最小化する技術が記載されている。また、特許文献3には、経済性指標と、鋼矢板下端での貫入抵抗を示す施工性指標とに基づいてフランジ角度を設定する技術が記載されている。特許文献4には、経済性評価指数と、打設時に鋼矢板下端に作用する閉塞抵抗の断面積に対する比を示す施工性評価指数との関係に基づいて、経済性および施工性のうち少なくとも一方の性能に優れた鋼矢板の断面形状を設定する技術が記載されている。
特許第3488230号公報 特許第3488233号公報 特許第5764945号公報 特開2014-148798号公報
上記の特許文献1から特許文献4に記載された技術は、いずれも、鋼矢板の地中での挙動に着目し、地盤に貫入させられた後に作用する貫入抵抗や閉塞抵抗をより小さくすることによって施工性を向上させることを目的としている。即ち、鋼矢板の施工性を評価する手法として、これまでは地盤内での鋼矢板挿入時のメカニズムのみに着目して、鋼矢板周辺の地盤抵抗や土粒子挙動との関係から、最適な鋼矢板形状を模索してきた。しかしながら、本発明者らが得た知見によれば、そのような鋼矢板の地中での挙動に加えて、打設中の地上部での挙動も施工性に影響する。つまり、実際の鋼矢板の打設は、鋼矢板が地盤内に打設されている状況と、地上部に突出している状況とが、併進するかたちで進行し、鋼矢板の施工性は、地盤内と地上部での鋼矢板の連成挙動の影響を受ける。具体的には、鋼矢板を継手で幅方向に連結しながら打設するときに、先行して打設された鋼矢板に継手を拘束された状態で打設されるハット形鋼矢板に水平方向のたわみ変形が発生することによって施工性が低下することがわかった。
具体的には、ハット形鋼矢板にねじりやたわみなどの変形が生じると、打設時に鋼矢板下端以深や鋼矢板側面からの地盤から受ける貫入抵抗や、先行して打設された鋼矢板の継手との嵌合抵抗が増大する可能性がある。また、地上部においてハット形鋼矢板にたわみやねじれなどの変形が発生すると、バイブロハンマーなどの施工機が傾いたり揺動したりすることによって、本来はハット形鋼矢板を鉛直方向に振動させるために使われる施工機の振動エネルギーがハット形鋼矢板の水平方向の振動や回転挙動のエネルギーとして損失になり、結果としてハット形鋼矢板の地盤内への貫入速度が低下する可能性がある。施工機が傾いたり揺動してしまったりすると、鋼矢板頭部には水平方向の荷重が加わることになるため、鋼矢板のたわみやねじれ挙動が増長され、更に振動エネルギーの損失が増大する悪循環に陥る可能性がある。よって、鋼矢板の良好な施工性を確保するためには、地盤内挙動のみならず、地上部において、鋼矢板のたわみやねじれ変形を抑制することが重要となる。
ところが、このような施工性の低下の原因になりうるハット形鋼矢板の地上部での挙動については、上記の特許文献1から特許文献4には記載されていない。鋼矢板の打設性を評価する上において、地盤内での挙動のみならず、地上部も含めて、鋼矢板全体挙動を見渡して、最適な鋼矢板断面形状を模索することは従来行われてこなかった。これは、1つには、鋼矢板の断面が小さい場合、施工機が鋼矢板を支持する位置が鋼矢板の断面重心から大きく偏心することがなく、従って地上部において施工性に影響するほどの鋼矢板のたわみやねじれなどの変形が生じにくかったためである。そのため、鋼矢板の施工性は、地盤からの抵抗が支配的であると考えられてきた。実際、鋼矢板が小型であれば、地上部において、打設時の鋼矢板の断面変形は顕著に露出することがなく、地上部での変形挙動と施工性との関連性には着目されず、両者の関連性に関する知見はなかった。しかしながら、近年、ハット形鋼矢板の大断面化によって、地上部におけるハット形鋼矢板のねじれやたわみなどの変形挙動が拡大し、施工性に影響する可能性が生じてきている。
そこで、本発明は、ハット形鋼矢板の打設時に地上部で発生する水平方向のたわみ変形を低減することによって施工性を向上させることが可能な、新規かつ改良されたット形鋼矢板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のある観点によれば、ハット形鋼矢板は、長手方向に直交する断面において、奥行き方向の第1の側で幅方向に沿って延びるウェブと、ウェブの幅方向の両端部から幅方向の両側、かつ奥行き方向の第2の側に向かって延びる1対のフランジと、奥行き方向の第2の側で1対のフランジのそれぞれの端部から幅方向に沿って、かつ幅方向の両側に向かって延びる1対のアームと、1対のアームのそれぞれの1対のフランジとは反対側の端部に形成される嵌合継手とを備える。断面におけるハット形鋼矢板の断面2次モーメントI(cm)と、断面における1対のアームの奥行き方向の第2の側の面に対応する直線とハット形鋼矢板の図心との間の距離d(cm)と、ハット形鋼矢板の有効幅W(cm)とは、以下の式(i)の関係を満たし、有効幅Wが100cm以上である。
d/W≦4.75×10-5×I/d+0.085 ・・・(i)
上記のハット形鋼矢板では、断面2次モーメントIと、距離dと、有効幅Wとが、以下の式(ii)および式(iii)の関係を満たしてもよい。
d/W≦1.90×10-5×I/d+0.111 ・・・(ii)
I/d≧828 ・・・(iii)
また、上記のハット形鋼矢板では、有効幅Wが115cm以上であってもよく、断面2次モーメントIが9500cmより大きく、かつ80000cmよりも小さくてもよい。
本発明の別の観点によれば、上記のハット形鋼矢板を用いた鋼矢板壁の製造方法が提供される。鋼矢板壁の製造方法は、ハット形鋼矢板の嵌合継手のうちの一方のみを先行して打設された鋼矢板の嵌合継手に嵌合させながらハット形鋼矢板を地中に打設する工程を含んでもよい。
上記の構成によれば、ハット形鋼矢板の打設時に地上部で発生する水平方向のたわみ変形を低減することによって施工性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るハット形鋼矢板の断面図である。 図1に示されたハット形鋼矢板の嵌合継手における嵌合中心について説明するための図である。 打設時のハット形鋼矢板の境界条件を示す、先行矢板との嵌合状況、バイブロハンマーによるハット形鋼矢板の把持状況について概念的に説明するための図である。 打設時のハット形鋼矢板に発生する水平方向のたわみ変形について概念的に説明するための図である。 本発明の比較例および実施例を、断面2次モーメントIと距離dとの比I/dを横軸、従来のハット形鋼矢板で発生するたわみ量との比で示したたわみ量fを縦軸としてプロットしたグラフである。 本発明の比較例および実施例を、断面2次モーメントIと距離dとの比I/dを横軸、距離dと有効幅Wとの比d/Wを縦軸としてプロットしたグラフである。 図6のグラフに示された実施例のうち、たわみ量fが従来のハット形鋼矢板の80%未満にまで低減される例のみを抽出したグラフである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るハット形鋼矢板の断面図である。図1に示されるように、ハット形鋼矢板1は、長手方向(図中のz方向)に直交する断面において、奥行き方向の第1の側(図中のy方向の奥側)で幅方向(図中のx方向)に沿って延びるウェブ2と、ウェブ2の幅方向の両端部から幅方向の両側、かつ奥行き方向の第2の側(図中のy方向の手前側)に向かって延び、幅方向との間にフランジ角度θ(鋭角側)をなすフランジ3A,3Bと、奥行き方向の第2の側でフランジ3A,3Bのそれぞれの端部から幅方向に沿って、かつ幅方向の両側に向かって延びるアーム4A,4Bと、アーム4A,4Bのそれぞれのフランジ3A,3Bとは反対側の端部に形成される嵌合継手5A,5Bとを含む。
後述するように、この断面におけるハット形鋼矢板1の断面2次モーメントI(cm)と、断面におけるアーム4A,4Bの奥行き方向の第2の側(図中のy方向の手前側)の面に対応する直線Lとハット形鋼矢板1の図心Cとの間の距離d(cm)と、ハット形鋼矢板1の有効幅W(cm)とは、以下の式(1)の関係を満たす。なお、有効幅Wは、嵌合中心E,E間の距離に等しい。
d/W≦4.75×10-5×I/d+0.085 ・・・(1)
ここで、直線Lは、製造誤差などにより、必ずしも実際のアーム4A,4Bの面に厳密には一致しない場合もある。しかしながら、このような場合であっても、例えば設計図面に示されたハット形鋼矢板1の断面ではアーム4A,4Bの奥行き方向の第2の側の面が同一直線上にあり、これらの面に対応する直線Lを特定することが可能である。この場合、設計図面に示されたアーム4A,4Bの延びる方向は、ハット形鋼矢板1の幅方向に一致する。また、施工後に地中に打ち込まれたハット形鋼矢板1では、施工時などのアーム4A,4Bの変形によって、例えば地上に露出しているハット形鋼矢板1の頭部端面において、アーム4A,4Bの奥行き方向の第2の側の面が厳密には同一直線上にない場合がある。しなしながら、この場合も、例えば打設前の状況を示す設計図面で同一直線上に示されたアーム4A,4Bの奥行き方向の第2の側の面に対応する直線Lを特定することができる。設計図面によらない場合、地上に露出しているハット形鋼矢板1の頭部端面において、アーム4A,4Bのそれぞれの端部に位置する嵌合中心E,Eを結ぶ直線をアーム4A,4Bの設計上の板厚中心線L(図2参照)とし、板厚中心線L奥行き方向の第2の側へアーム4A,4Bの板厚の半分だけ平行移動させることによって直線Lを特定することができる。
なお、図1に示されたハット形鋼矢板1の形状が幾何学的に成り立つ場合、アーム長さBa、有効幅W、ウェブ長さBw、高さHおよびフランジ角度θは、W-Bw-2H/tanθ>0の関係を満たしている。ここで、高さHは、ウェブ2およびアーム4A,4Bの板厚を含み嵌合継手5A,5Bの張り出しを含まないハット形鋼矢板1の断面の高さである。
図2は、図1に示されたハット形鋼矢板の嵌合継手における嵌合中心について説明するための図である。図示されているように、ハット形鋼矢板1の嵌合継手5Aには、隣接して打設される別のハット形鋼矢板1の嵌合継手5Bが嵌合する。嵌合継手5Aの嵌合中心Eは、これに嵌合するアーム4Bおよび嵌合継手5Bを仮想的に配置した場合に、嵌合継手5Aが形成されるアーム4Aの端部位置と、仮想的な嵌合継手5Bが形成されるアーム4Bの端部位置との中間に位置する、アーム4Aおよびアーム4Bの設計上の板厚中心線L上の点として定義することができる。ハット形鋼矢板1の反対側に位置する嵌合継手5Bの嵌合中心Eも、同様に定義することができる。上述のように、嵌合中心E,Eはハット形鋼矢板1の有効幅Wに関連する。
図3および図4は、打設時のハット形鋼矢板に発生する水平方向のたわみ変形について概念的に説明するための図である。図3はハット形鋼矢板に水平方向のたわみ変形を引き起こす、境界状況を示すハット形鋼矢板1を平面視した図であり、図4はハット形鋼矢板1を側面視した図である。図3および図4に示されるように、ハット形鋼矢板1は、上端でフランジ3A,3Bを挟み込むバイブロハンマー6から加えられる鉛直方向の振動荷重Bによって打設される。バイブロハンマー6は、ハット形鋼矢板1を安定支持するために、奥行き方向(図中のy方向)の位置が断面の図心Cにほぼ一致するように配置される。
ここで、地表面近くには先行して打設されたハット形鋼矢板1Pがあり、ハット形鋼矢板1はハット形鋼矢板1Pの嵌合継手5Bに嵌合継手5Aを嵌合させながら打設される。従って、地表面近くでは、ハット形鋼矢板1の嵌合継手5Aは、ハット形鋼矢板1Pの嵌合継手5Bによって水平方向の変位を拘束される。嵌合継手5Aは、嵌合継手5Bと嵌合中心Eの近傍の複数の点で接触することによって水平方向の変位を拘束される。従って、ハット形鋼矢板1は、地上部に突出した長手方向下側の部分において、嵌合継手部と地盤からの拘束を受けることになる。これに対して、バイブロハンマー6による振動荷重の作用点である図心Cは、水平方向の変位が拘束される嵌合継手部から奥行き方向、すなわちハット形鋼矢板1の断面の弱軸方向の距離dだけ離れて位置するため、この距離dに応じて、図4に示されるようにハット形鋼矢板1Pの上端よりも上にあるハット形鋼矢板1の部分には振動荷重Bによる曲げモーメントMが作用する。これによって、ハット形鋼矢板1に奥行き方向(図中のy方向)のたわみ量fが発生する。たわみ量fが大きくなると、バイブロハンマー6による鉛直方向の振動荷重Bの一部が水平方向の振動に変換されてしまい、打設方向の振動荷重が効果的に地盤内に伝達されずエネルギーロスによって施工性が低下する。
本発明者らの経験によれば、長さ16mの従来のハット形鋼矢板をクローラークレーンから吊り下げたバイブロハンマーで振動荷重33kN、鉛直方向振動の最大振幅6mmで打設していたところ、ハット形鋼矢板が地中で5m、地上で1mの合計6mで隣接するハット形鋼矢板に嵌合したところで、隣接するハット形鋼矢板の上端よりも上にある残りの10mの部分の奥行き方向の振動が増大し、最大振幅6mmに達した。この結果、バイブロハンマーが揺動し、振動荷重が効果的に作用しなくなった結果、ハット形鋼矢板の打設速度が低下した。
本実施形態では、施工性の低下を防止するために、たわみ量fを従来のハット形鋼矢板よりも低減することができるハット形鋼矢板1の断面形状を、地上部に突出したハット形鋼矢板を、下端が先行矢板との嵌合継手部及び地盤により拘束された固定端、上端が振動荷重による曲げモーメントを受ける自由端とした片持ち梁モデルとして検討した。検討にあたって本発明者らが着目した点は以下のとおりである。まず、図4に示されたような曲げモーメントMに対抗して水平方向のたわみ量fを小さくするためには、曲げモーメントMを小さくすること、および曲げモーメントMに対する抵抗指標となるハット形鋼矢板1の断面2次モーメントIを大きくすることが有利である。ここで、曲げモーメントMは、継手嵌合位置と、施工機の鋼矢板把持位置となる断面図心との距離に比例するため、曲げモーメントMを表す指標として図3に示した図心距離dを用いることができる。曲げモーメントMを小さくするためには、図心距離dを小さくすることが有利である。曲げモーメントMの指標である図心距離dと断面2次モーメントIを組み合わせたI/dは、値が大きくなるほどたわみ量fが低減される指標である。
その一方で、単に、たわみ量を低減できる鋼矢板とするだけでなく、経済的な断面とすることも目指して、大断面化を指向し、有効幅Wを指標に取り入れた。広幅化することで、ウェブ幅を大きくでき、所定幅に占めるフランジ部の面積割合を小さくできるので、より少ない断面積で、所定幅当たりの断面2次モーメント即ち曲げ剛性を確保できる。つまり、経済的な断面で大きな断面2次モーメントIが得られる。換言すれば、有効幅Wが大きい場合には、壁幅あたりの断面2次モーメントが同じ場合でもハット形鋼矢板1の単体(1枚あたり)の断面2次モーメントIがより大きくなり、たわみ量fを許容可能な範囲に抑えることができる曲げモーメントMの範囲を大きくすることができる。
ここで、曲げモーメントMと図心距離dとは比例関係にあるため、図心距離dを大きくすると曲げモーメントMが増大するが、このとき有効幅Wも大きくすれば、断面2次モーメントIを増大させることによってたわみ量fを許容可能な範囲に抑えることができる。即ちd/Wを所定の値以下に抑えることによって、たわみ量fを許容可能な範囲に抑えることができる。
従って、以下の検討は、I/dおよびd/Wの値に着目して、たわみ量fを低減できるハット形鋼矢板1の断面形状の条件を特定することを意図している。
表1~表4に検討の結果を示す。検討は、ハット形鋼矢板1を幅方向に連結した壁体の壁幅1mあたりの断面2次モーメントIが10000cm/mレベル、25000cm/mレベル、45000cm/mレベル、および50000cm/mレベルの場合のそれぞれについて行い、比較例1~比較例4として示す従来のハット形鋼矢板よりもたわみ量fが低減された例を実施例1~実施例32として示した。また、表1~表4に示されたウェブ厚さtw(cm)、ウェブ幅Bw(cm)、およびアーム幅Ba(cm)が表す寸法は、図1に示されている。
Figure 0007143888000001
Figure 0007143888000002
Figure 0007143888000003
Figure 0007143888000004
図5は、上記の比較例1~比較例4、および実施例1~実施例32を、断面2次モーメントI(cm)と距離d(cm)との比I/dを横軸、たわみ量f(従来との比)を縦軸としてプロットしたグラフである。比較例1~比較例4は点P1~P4として示されており、実施例1~実施例32は断面2次モーメントIのレベルごとに点E1~E7、点E8~E16、点E17~E29、および点E30~E32のグループに分けて示されている。図5のグラフに示されるように、I/dの値は壁幅1mあたりの断面2次モーメントIのレベルごとに異なるものの、各レベルの中では、I/dの値が大きくなるほど、たわみ量fが低減される傾向が見られた。
図6は、上記の比較例1~比較例4、および実施例1~実施例32を、断面2次モーメントI(cm)と距離d(cm)との比I/dを横軸、距離d(cm)と有効幅W(cm)との比d/Wを縦軸としてプロットしたグラフである。図6のグラフにおいて、実施例を示す点E1~E32は、d/W≦4.75×10-5×I/d+0.085の範囲に含まれる。これに対して、比較例を示す点P1~P4はd/W>4.75×10-5×I/d+0.085の範囲にある。従って、上記の検討の結果から、たわみ量fを低減できるハット形鋼矢板1の断面形状の条件として、以下の式(1)を特定することができる。
d/W≦4.75×10-5×I/d+0.085 ・・・(1)
ここで、断面2次モーメントIは距離dの2乗に比例して大きくなるため、断面2次モーメントIが大きいほどd/Wは大きくなる。また、断面2次モーメントIの増加率が距離dの増加率よりも大きいため、断面2次モーメントIが大きいほどI/dも大きくなる。つまり、d/Wの増加に伴い、I/dは増加する傾向にある。従って、ハット形鋼矢板においてI/dとd/Wとは相関する指標であり、例えば図6の比較例1~比較例4(点P1~P4)ではほぼ比例関係にある。ハット形鋼矢板において、経済的な断面にするために広幅化しつつ、かつ大きな断面2次モーメントを確保するためにdの値を大きくした場合、たわみ量を許容可能な範囲に抑えるために、有効幅Wおよび距離dをそれぞれどのように決定するのが適切か、という基準はなかった。上記の検討では、たわみ量fを低減するという観点から、d/WをI/dに応じて定まる所定の値以下に設定することが有効であることを見出し、従来鋼矢板で生じるたわみ量以下にするための条件として式(1)のI/dとd/Wとの関係を規定し、断面2次モーメントIに応じて有効幅Wおよび距離dを決定するための基準を提供している。
なお、上述した実施例1~実施例32は幅方向に連結した壁体の壁幅1mあたりの断面2次モーメントIが10000cm/mレベル、25000cm/mレベル、45000cm/mレベル、および50000cm/mレベルのハット形鋼矢板1を含むが、これらのハット形鋼矢板1の単体(1枚あたり)の断面2次モーメントIは9500cmより大きく、かつ80000cmよりも小さい範囲にある(9500cm<I<80000cm)。
さらに、幅が拡大された、いわゆる薄肉大断面のハット形鋼矢板について、製造性を考慮した場合にはよりコンパクトな断面とすることが好ましい。この観点では、上記で検討した実施例のうち、ハット形鋼矢板1の単体(1枚あたり)の断面2次モーメントIが9500cmより大きく、かつ40000cmよりも小さい範囲にある(9500cm<I<40000cm)ものがより好適である。
図7は、図6のグラフに示された実施例1~実施例32のうち、たわみ量f(従来との比)が0.8未満、すなわちたわみ量fが従来のハット形鋼矢板の80%未満にまで低減される例のみを抽出したグラフである。具体的には、実施例1~実施例7、実施例9~実施例16および実施例22~実施例32が抽出されている。図7のグラフにおいて、抽出された例を示す点E1~E7,E9~E16,E22~E32は、d/W≦1.90×10-5×I/d+0.111、かつI/d≧828の範囲に含まれる。これに対して、比較例を示す点P1~P4はd/W>1.90×10-5×I/d+0.111の範囲にある。従って、たわみ量fを実用上顕著な効果がみられる程度、具体的には従来のハット形鋼矢板の80%未満にまで低減できるハット形鋼矢板1の断面形状の条件として、以下の式(2)および式(3)を特定することができる。
d/W≦1.90×10-5×I/d+0.111 ・・・(2)
I/d≧828 ・・・(3)
なお、上記の検討は、従来のハット形鋼矢板より効率的に経済的な断面を構築するために、ハット形鋼矢板1の有効幅Wを従来のハット形鋼矢板の有効幅である90cmを超えて拡大する検討の中で実施されたため、実施例1~実施例32において有効幅Wは100cm以上になっている。しかしながら、上記の式(1)~(3)の条件において、従来のハット形鋼矢板よりもたわみ量を低減する断面は、有効幅Wと距離dとの比d/Wと、距離dと断面2次モーメントIとの比I/dとの関係としてのみ規定されるため、従来のハット形鋼矢板よりも経済的な断面を確保できる断面形状として、例えば有効幅Wが100cm未満である場合にも適用可能であると考えられる。
その一方で、経済的な施工という観点からは、ハット形鋼矢板の有効幅を拡大しても既存の施工機を流用できることが望ましい。施工機の一種である圧入機としては、有効幅90cm(比較例1~比較例4)対応が普及している他、有効幅が90cmを超えるサイズに適応できる圧入機としては、有効幅115cm~146.1cm対応のものが存在する。つまり、上記の観点では、ハット形鋼矢板の有効幅Wが115cm以上であることが好ましい。
以上で説明したような本発明の実施形態によれば、打設時に発生する水平方向のたわみ変形が効果的に低減される断面形状のハット形鋼矢板が提供される。このようなハット形鋼矢板は、例えばハット形鋼矢板の1対の嵌合継手のうちの一方のみを先行して打設された鋼矢板の嵌合継手に嵌合させながらハット形鋼矢板を地中に打設する工程を含む鋼矢板壁の製造方法において、特に有利である。このような鋼矢板壁の製造方法では、ハット形の鋼矢板の一方の継手が先行して打設された鋼矢板の継手に嵌合している位置に対して施工機が鋼矢板を支持して鉛直振動荷重を加える位置が偏心しているためハット形鋼矢板にたわみ変形を発生させるモーメントが生じやすいが、本発明の実施形態を適用することによってたわみ変形を効果的に抑制することができる。
ハット形鋼矢板のたわみ変形を抑制することによって、地上部におけるハット形鋼矢板の横ぶれ振動が低減され、施工機からの打設エネルギーが少ない損失で施工重機能力を効率よく活用した状態でハット形鋼矢板に伝達され、ハット形鋼矢板の地盤内への貫入速度を高く保つことができるとともに、施工重機の燃費効率のよい経済的な施工が可能になる。また、ハット形鋼矢板のたわみ変形を抑制することによって打設中のハット形鋼矢板のばたつきが小さくなり、施工に伴う騒音や振動を低減させることができる。ハット形鋼矢板の大断面化によって施工機が大型化すると騒音や振動も大きくなる可能性があるが、ハット形鋼矢板のたわみ変形を抑制することによって、騒音や振動を抑制した施工が可能になる。
また、ハット形鋼矢板のたわみ変形を抑制することによって、先行して打設された鋼矢板の継手との嵌合抵抗を小さくすることができるため、ハット形鋼矢板全体の打設時の抵抗を小さくすることができ、また継手の接触面での削れや溶着を防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1…ハット形鋼矢板、2…ウェブ、3A,3B…フランジ、4A,4B…アーム、5A,5B…嵌合継手、6…バイブロハンマー、C…図心、E,E…嵌合中心。

Claims (1)

  1. ハット形鋼矢板の製造方法であって、
    前記ハット形鋼矢板は、長手方向に直交する断面において、奥行き方向の第1の側で幅方向に沿って延びるウェブと、前記ウェブの前記幅方向の両端部から前記幅方向の両側、
    かつ前記奥行き方向の第2の側に向かって延びる1対のフランジと、前記奥行き方向の第2の側で前記1対のフランジのそれぞれの端部から前記幅方向に沿って、かつ前記幅方向の両側に向かって延びる1対のアームと、前記1対のアームのそれぞれの前記1対のフランジとは反対側の端部に形成される嵌合継手とを備え、
    前記断面における前記ハット形鋼矢板の断面2次モーメントI(cm)と、前記断面における前記1対のアームの前記奥行き方向の第2の側の面に対応する直線と前記ハット形鋼矢板の図心との間の距離d(cm)と、前記ハット形鋼矢板の有効幅W(cm)とが、以下の式(i)の関係を満たし、前記有効幅Wが115cm以上であり、前記断面2次モーメントIが9500cmより大きく、かつ40000cmよりも小さくなるように前記断面を設計する工程を含む、ハット形鋼矢板の製造方法。
    d/W≦4.75×10-5×I/d+0.085 ・・・(i)
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