JP6263355B2 - ガラス熔解装置、ガラスシート製造装置、ガラス熔解装置用の電極およびガラスシート製造方法 - Google Patents

ガラス熔解装置、ガラスシート製造装置、ガラス熔解装置用の電極およびガラスシート製造方法 Download PDF

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本発明は、ガラス熔解装置、ガラスシート製造装置、ガラス熔解装置用の電極およびガラスシート製造方法に関する。
フラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス基板を製造する工程では、一般的に、熔解槽に投入されたガラス原料を加熱して熔融ガラスを生成し、清澄槽において熔融ガラスを脱泡し、成形装置を用いて熔融ガラスからシート状ガラスを成形する。そして、成形されたシート状ガラスを所定の寸法に切断することにより、ガラス基板が得られる。
ガラス原料を加熱して熔融ガラスを生成する際に、熔融ガラスの液面上に投入されたガラス原料は、液面より上方に設置されるバーナー等の火炎により熔解する。具体的には、ガラス原料は、バーナー等により加熱された熔解槽の壁からの熱輻射や、液面より上方の高温の気相によって加熱され、下方の熔融ガラスに徐々に熔けて行く。熔解槽中の熔融ガラスは、熔融ガラスと接触する一対の電極を用いて通電される。熔融ガラスの通電によって、熔融ガラス自身が発するジュール熱によって、熔融ガラスが加熱される。一対の電極は、熔解槽の壁に形成された貫通孔に設置され、熔解槽中の熔融ガラスを挟んで対向している。熔解槽の壁は、複数の耐熱レンガが積層されて構成され、貫通孔に設置されている電極は、周囲の耐熱レンガによって保持されている。
熔解槽の電極は、特許文献1(特開2003−292323号公報)に開示されるように、白金、白金ロジウム合金、モリブデンおよび酸化錫等の耐熱性材料から成形される。酸化錫およびモリブデンの電極は、熔融ガラスと接触する電極の先端が浸食されることで、徐々に短くなる。浸食により電極の先端の位置が後退すると、熔解槽の壁を流れる電流が増加して熔解槽の壁が浸食されやすくなる。そのため、電極の先端の位置がある程度後退したら、熔解槽の外側から内側へ向かって電極を押し込んで、電極の先端を前進させる方法が知られている。また、浸食された電極に別の電極を接続して、電極を継ぎ足す方法が検討されている。
しかし、熔解槽の外側から内側へ向かって電極を押し込む際に、電極と耐熱レンガとの間に働く摩擦力に起因して、電極の周囲の耐熱レンガが、熔解槽中の熔融ガラスに向かって電極と共に移動してしまうことがある。特に、継ぎ足し用の電極を押し込んでいる時に、継ぎ足し用の電極の先端部の角部が、耐熱レンガの表面に引っかかり、電極を押し込むことが困難になることがある。そして、電極を無理に押し込むと、熔解槽からの熔融ガラスの漏洩、および、熔解槽の崩壊が誘発され、熔解槽が使用不能になるおそれがある。
本発明の目的は、電極を備える熔解槽の寿命を長期化することができるガラス熔解装置、ガラスシート製造装置、ガラス熔解装置用の電極およびガラスシート製造方法を提供することである。
本発明に係るガラス熔解装置は、熔解槽と、少なくとも一対の電極とを備える。熔解槽は、熔融ガラスを貯留する。熔解槽は、第1耐火物を含む複数の耐火物が積層されて構成される。電極は、熔解槽の側壁に形成された貫通孔に設置される。第1耐火物は、水平方向に電極と隣り合う耐火物である。電極は、互いに隣り合う複数の導電性要素から構成される。電極は、熔解槽に貯留される熔融ガラスを通電加熱する。熔解槽に熔融ガラスが貯留されている時において、第1隙間の寸法は電極隙間の寸法よりも大きい。第1隙間は、電極と第1耐火物との間の隙間である。電極隙間は、導電性要素の間の隙間である。
このガラス熔解装置は、熔解槽に投入されたガラス原料を熔解して、熔融ガラスを生成するための装置である。電極は、熔解槽中の熔融ガラスを通電により加熱するために用いられる。熔融ガラスの通電時において、電極の一方の端部は、熔解槽中において高温の熔融ガラスと接触している。熔融ガラスと接触している電極の端部は、徐々に浸食されて短くなる。そのため、定期的に、熔解槽の外側から内側に向かって電極を押し込んで、電極を移動させる必要がある。しかし、電極が熔解槽と接触している場合、電極と熔解槽との間に働く摩擦力に起因して、電極を押し込むことが困難になる。そして、電極を無理に押し込むと、熔解槽からの熔融ガラスの漏洩、および、熔解槽の崩壊が誘発され、熔解槽が使用不能になるおそれがある。
このガラス熔解装置では、熔解槽に熔融ガラスが貯留されている時において、電極および第1耐火物は、高温の熔融ガラスと接触していることにより熱膨張している。熱膨張している第1耐火物と、熱膨張している電極との間には、少なくとも1.0mmの第1隙間が設けられている。すなわち、このガラス熔解装置の運転時において、電極は第1耐火物と接触していないため、電極を押し込むことが困難になることが抑制される。なお、第1隙間に流入した熔融ガラスは、冷却されて粘度が高くなるので、第1隙間から熔融ガラスが熔解槽の外部に漏れ出すことはない。
また、このガラス熔解装置では、電極は、複数の導電性要素の複合体である。第1隙間は、熱膨張している導電性要素の間の電極隙間よりも大きい。電極隙間を小さくすることによって、電極内の導電性要素の間で電流が効率的に流れる。電極隙間は、ゼロであることが好ましい。これにより、熔融ガラスと接触している電極に、熔解槽の外部から他の予備電極を継ぎ足す際において、電極と予備電極との間において通電状態が良好でない導電性要素が存在しても、電極と予備電極との間において通電状態が良好である導電性要素を介して、電極と予備電極との間を電流が流れることができる。そのため、電極隙間を小さくすることによって、電極間の通電不良が抑制され、熔融ガラスを安定的に通電加熱することができる。
また、熔解槽に熔融ガラスが貯留されている時において、第1隙間の寸法は、少なくとも1.0mmであることが好ましい。
また、複数の耐火物は、第2耐火物をさらに含むことが好ましい。第2耐火物は、電極の上方において電極と隣り合う耐火物である。熔解槽に熔融ガラスが貯留されている時において、第2隙間の寸法は少なくとも1.0mmであることが好ましい。第2隙間は、電極と第2耐火物との間の隙間である。
また、熔解槽に熔融ガラスが貯留されている時において、熔解槽の最も外側における第1隙間の寸法は、少なくとも2.0mmであることが好ましい。
このガラス熔解装置では、電極および第1耐火物は、高温の熔融ガラスと接触している熔解槽の内側において最も熱膨張しており、かつ、熔解槽の外側において最も熱膨張していない。すなわち、第1隙間は、熔解槽の外側から内側に向かって徐々に狭くなっている。そのため、熔解槽の最も外側における第1隙間、すなわち、熔解槽の外側の表面における第1隙間の寸法を大きくすることができる。
また、ガラス熔解装置は、電極移動機構をさらに備えることが好ましい。電極移動機構は、熔解槽の外側から内側に向かって電極を押圧して電極を移動させる。
また、電極は、熔解槽の外側において、予備電極と接続されることが好ましい。予備電極は、直方体の形状を有し、電極と接している面の外周に位置する角部が面取りされている。電極移動機構は、熔解槽の外側から内側に向かって予備電極を押圧して電極および予備電極を移動させる。
このガラス熔解装置では、予備電極の先端面の角部が面取りされている。予備電極の先端面は、電極の後端面と隣接する面である。先端面の角部が面取りされた予備電極は、先端面の位置で第1隙間が局所的に大きくなっている。予備電極の先端面の面取りされていない角部は、予備電極を押し込む際において、予備電極と隣り合う耐火物の表面に引っかかりやすい。そのため、予備電極の先端面の角部を面取りすることで、予備電極を電極と共に押し込むことが困難になることが抑制される。
また、複数の耐火物のうち、電極と隣り合う耐火物は、熔解槽の外側に向かう面の外周に位置する、少なくとも一部の角部が面取りされていることが好ましい。
このガラス熔解装置では、電極と隣り合う耐火物の角部であって、熔解槽の外側の表面に存在する角部が面取りされている。これにより、熔解槽の外側の表面の位置で第1隙間が局所的に大きくなっている。熔解槽の外側の表面に存在する面取りされていない角部は、電極を押し込む際において、電極の角部に引っかかりやすい。そのため、熔解槽の外側の表面に存在する角部を面取りすることで、電極を押し込むことが困難になることが抑制される。
このガラス熔解装置では、特に、予備電極を電極と共に押し込む際に、予備電極の先端面の角部が、熔解槽の外側の表面に存在する角部に引っかかることが効果的に抑制される。
このガラス熔解装置では、電極を構成する全ての導電性要素は、互いに密着しており、かつ、電気的に互いに接続されている。
本発明に係るガラスシート製造装置は、本発明に係るガラス熔解装置と、清澄装置と、成形装置とを備える。ガラス熔解装置は、ガラス原料を加熱して熔融ガラスを生成する。清澄装置は、ガラス熔解装置で生成された熔融ガラスを清澄する。成形装置は、清澄装置で清澄された熔融ガラスから、オーバーフローダウンドロー法によってガラスシートを成形する。
本発明に係るガラス熔解装置用の電極は、熔解槽を備えるガラス熔解装置に用いられる電極である。熔解槽は、複数の耐火物が積層されて構成される。電極は、熔解槽の側壁に形成された貫通孔に設置される。電極は、直方体の形状を有し、少なくとも一部の角部が面取りされている。
また、電極は、互いに隣り合う複数の導電性要素から構成され、かつ、熔解槽の内側に向かう面の外周に位置する角部が面取りされていることが好ましい。
本発明に係るガラスシート製造方法は、熔解方法と成形方法とを備える。熔解方法では、熔融ガラスを貯留する熔解槽にガラス原料が投入され、少なくとも一対の電極を用いてガラス原料が加熱されて熔融ガラスが生成される。電極は、熔解槽の側壁に形成された貫通孔に設置される。成形方法では、オーバーフローダウンドロー法によって熔融ガラスからガラスシートが成形される。熔解槽は、第1耐火物を含む複数の耐火物が積層されて構成される。第1耐火物は、水平方向に電極と隣り合う耐火物である。熔解槽は、熔融ガラスを貯留する。電極は、互いに隣り合う複数の導電性要素から構成される。電極は、熔解槽に貯留される熔融ガラスを通電加熱する。熔解槽に熔融ガラスが貯留されている時において、第1隙間の寸法は電極隙間の寸法よりも大きい。第1隙間は、電極と第1耐火物との間の隙間である。電極隙間は、導電性要素の間の隙間である。
本発明に係るガラス熔解装置、ガラスシート製造装置、ガラス熔解装置用の電極およびガラスシート製造方法は、電極を備える熔解槽の寿命を長期化することができる。
実施形態に係るガラス基板の製造方法を示すフローチャートである。 図1の熔解工程から切断工程までを行う装置の模式図である。 熔解装置の模式図である。 熔解槽の電極保持側壁と電極との配置を示す図である。 電極保持側壁および電極の側面図である。 電極保持側壁の一部および電極の正面図である。 図6の線分VII−VIIにおける断面図である。 図6の線分VIII−VIIIにおける断面図である。 図5に示される電極に継ぎ足し電極を接続した状態を示す図である。 電極移動機構の模式図である。 継ぎ足し電極の外観図である。 電極保持側壁および電極の側面図である。 電極保持側壁および電極の上面図である。 変形例Bに係る電極保持側壁および電極の側面図である。 変形例Bに係る電極保持側壁および電極の上面図である。 変形例Cに係る電極保持側壁の外観図である。 変形例Cに係る電極保持側壁の側面図である。 変形例Cに係る電極保持側壁の上面図である。 変形例Eに係る電極および継ぎ足し電極の断面図である。 変形例Gに係る、電極に継ぎ足し電極を接続した状態を示す図である。
(1)ガラス基板の製造方法の概要
本発明の実施形態であるガラス熔解装置について、図面を参照しながら説明する。最初に、ガラス基板の製造方法の概要を説明する。この製造方法によって製造されるガラス基板は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイおよび有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造に用いられる。ガラス基板は、太陽電池パネルの製造にも用いられる。ガラス基板は、例えば、0.2mm〜0.8mmの厚みを有し、かつ、縦680mm〜2200mmおよび横880mm〜2500mmの寸法を有する。ガラス基板は、例えば、次の組成(a)〜(j)を有する。
(a)SiO2:50質量%〜70質量%、
(b)Al2O3:10質量%〜25質量%、
(c)B2O3:5質量%〜18質量%、
(d)MgO:0質量%〜10質量%、
(e)CaO:0質量%〜20質量%、
(f)SrO:0質量%〜20質量%、
(g)BaO:0質量%〜10質量%、
(h)RO:5質量%〜20質量%(Rは、Mg、Ca、SrおよびBaから選択される少なくとも1種である。)、
(i)R’2O:0質量%〜2.0質量%(R’は、Li、NaおよびKから選択される少なくとも1種である。)、
(j)SnO2、Fe2O3およびCeO2から選ばれる少なくとも1種の金属酸化物。
なお、上記の組成を有するガラスは、0.1質量%未満の範囲で、その他の微量成分の存在が許容される。
ガラス基板は、フロート法およびダウンドロー法等により成形される。オーバーフローダウンドロー法を用いるFPD用のガラス基板の製造工程について説明する。図1は、ガラス基板の製造工程を表すフローチャートの一例である。ガラス基板の製造工程は、主として、熔解工程(ステップS10)と、清澄工程(ステップS20)と、攪拌工程(ステップS30)と、成形工程(ステップS40)と、徐冷工程(ステップS50)と、切断工程(ステップS60)と、端面加工工程(ステップS70)とからなる。図2は、熔解工程S10から切断工程S60までを行うガラス基板製造装置100の模式図である。ガラス基板製造装置100は、熔解装置101と、清澄装置102と、攪拌装置103と、成形装置104と、切断装置105とから構成される。熔解装置101は、本実施形態のガラス熔解装置である。次に、熔解工程S10から端面加工工程S70までの各工程について説明する。
熔解工程S10では、熔解装置101によって、バーナー等の加熱手段によりガラス原料が熔解され、1500℃〜1600℃の高温の熔融ガラス90が生成される。ガラス原料は、所望の組成のガラスを実質的に得ることができるように調製される。ここで、「実質的に」とは、0.1質量%未満の範囲で、その他の微量成分の存在が許容されることを意味する。
清澄工程S20では、清澄装置102によって、熔解工程S10で生成された熔融ガラス90をさらに昇温させることで、熔融ガラス90の清澄が行われる。清澄装置102において、熔融ガラス90の温度は、1600℃〜1750℃、好ましくは1650℃〜1700℃に上昇させられる。清澄装置102では、熔融ガラス90に含まれるO2、CO2およびSO2の微小な泡が、ガラス原料に含まれるSnO2等の清澄剤の還元により生じたO2を吸収して成長し、熔融ガラス90の液面に浮上する。
攪拌工程S30では、攪拌装置103によって、清澄工程S20で清澄された熔融ガラス90が攪拌され、化学的および熱的に均質化される。攪拌装置103では、熔融ガラス90は鉛直方向に流れながら、軸回転するスターラーによって攪拌され、攪拌装置103の底部に設けられた流出口から下流工程に送られる。また、攪拌工程S30では、ジルコニアリッチの熔融ガラス90等、熔融ガラス90の平均的な比重と異なる比重を有するガラス成分が攪拌装置103から除去される。
成形工程S40では、成形装置104によって、オーバーフローダウンドロー法によって、攪拌工程S30で攪拌された熔融ガラス90からガラスリボン91が成形される。具体的には、成形セルの上部から溢れて分流した熔融ガラス90が、成形セルの側壁に沿って下方へ流れ、成形セルの下端で合流することでガラスリボン91が連続的に成形される。熔融ガラス90は、成形工程S40に流入する前に、オーバーフローダウンドロー法による成形に適した温度、例えば、1200℃まで冷却される。
徐冷工程S50では、成形装置104によって、成形工程S40で連続的に生成されたガラスリボン91が、歪みおよび反りが発生しないように温度制御されながら、徐冷点以下まで徐冷される。
切断工程S60では、切断装置105によって、徐冷工程S50で徐冷されたガラスリボン91が所定の長さごとに切断される。切断工程S60では、さらに、所定の長さごとに切断されたガラスリボン91が、所定の寸法に切断されて、ガラス基板が得られる。
端面加工工程S70では、切断工程S60で得られたガラス基板の端部が研磨および研削される。
なお、端面加工工程S70の後に、ガラス基板の洗浄工程および検査工程が行われる。最終的に、ガラス基板は梱包されて、FPDの製造業者に出荷される。FPD製造業者は、ガラス基板の表面にTFT等の半導体素子を形成して、FPDを製造する。
(2)熔解装置の構成
熔解工程S10で用いられる熔解装置101の構成について説明する。図3は、熔解装置101の模式図である。熔解装置101は、熔解槽11と、複数対の電極12と、複数のバーナー13と、流出管14とを備える。図3において、熔解装置101は、3対の電極12と、3つのバーナー13とを備えるが、電極12の対の数、および、バーナー13の数は、熔解槽11の寸法に応じて、任意の数であってもよい。
熔解槽11は、複数の耐火物が積層されて構成されている。耐火物は、例えば、耐熱レンガである。熔解槽11は、耐火物により構成された側壁21で囲まれた内部空間を有する。熔解槽11の内部空間は、下部空間11aと上部空間11bとから構成される。下部空間11aは、加熱により熔融されたガラス原料である熔融ガラス90が貯留される空間である。上部空間11bは、下部空間11aの上方にある気相空間であり、ガラス原料が投入されて加熱される空間である。熔解槽11は、ある一対の電極12の一方を保持する側壁21と、他方を保持する側壁21とからなる、互いに対向する一対の電極保持側壁22を有する。熔解槽11は、側壁21の上端面に鉛直方向下方の力を加えることで、床面に固定されている。図3において、上部空間11bの側壁21は省略されている。
電極12は、電極保持側壁22を構成する耐火物によって保持されている。下部空間11aにおいて、ある一対の電極12同士は、熔融ガラス90を介して対向している。図3には、それぞれの対の一方の電極12が示され、他方の電極12が省略されている。それぞれの対の一方の電極12は正電極となり、他方の電極12は負電極となって、熔融ガラス90に電流が流される。熔融ガラス90の通電によって、熔融ガラス90は、ジュール熱を発して、熔融ガラス90自身を加熱する。熔解槽11では、熔融ガラス90は、通電加熱によって、例えば、1500℃以上に加熱される。
バーナー13は、上部空間11bにおいて、一対の電極保持側壁22の一方に取り付けられている。バーナー13は、燃料と酸素等とが混合された燃焼ガスを燃焼させて、上部空間11bにおいて火炎を生成する。バーナー13によって生成された火炎は、上部空間11bの側壁21を加熱する。熔融ガラス90の液面に存在するガラス原料は、高温の側壁21からの輻射熱、および、上部空間11bの高温の気体によって加熱されて熔解する。熔解したガラス原料は、その下方の熔融ガラス90に熔けて行く。
流出管14は、熔解槽11の側壁21の底部に取り付けられる管である。流出管14は、下部空間11aに貯留されている熔融ガラス90を、熔解槽11から流出させるための管である。流出管14は、熔融ガラス90を熔解装置101から清澄装置102に送る。
(3)電極保持側壁および電極の詳細な構成
図4は、熔解槽11の電極保持側壁22と、電極保持側壁22によって保持されている電極12との配置を示す図である。図4において、電極12の右側の電極保持側壁22は省略されている。図5は、図4に示される電極保持側壁22および電極12の側面図である。図4および図5において、電極12に取り付けられるコネクタ等は省略されている。図5は、電極12の磨耗、および、電極12の押し込みを示す図である。図5において、点線は、押し込む前の電極12の位置を示す。
電極12は、複数の棒状の電極要素15が積層された複合体である。電極要素15は、互いに近接している。電極要素15は、酸化スズまたはモリブデン等の耐熱性を有する導電性材料で成形されている。電極要素15のそれぞれは、熔融ガラス90を通電させる電極として機能する。図4では、鉛直方向に4行、水平方向に3列、合計12本の電極要素15から構成される電極12が示されている。しかし、電極12を構成する電極要素15の数、鉛直方向の行数および水平方向の列数には制限はない。
図4に示されるように、電極12は、直方体の形状を有している。電極12は、電極保持側壁22に形成される貫通孔23の内部に設置されている。貫通孔23は、熔解槽11の外部空間と、熔解槽11の内部空間の下部空間11aとを連通する。貫通孔23の内部において、電極12は、その下方に配置されている耐火物の上に載せられて支持されている。電極12は、貫通孔23の中心軸に沿って、熔解槽11の外部空間から、熔解槽11の下部空間11aに向かって延びている。貫通孔23の中心軸の方向は、図5に示される矢印の方向である。また、電極12は、図5に示されるように、貫通孔23の中心軸に沿って、下部空間11aの側にある端面である先端面12aと、熔解槽11の外部空間の側にある端面である後端面12bとを有する。電極12の先端面12aおよび後端面12bは、長方形の形状を有している。貫通孔23の断面も、長方形の形状を有している。電極12の上面、下面、および、先端面12aおよび後端面12bを除く一対の側面は、電極保持側壁22を構成する耐火物と隣り合っている。電極12は、これらの耐火物によって囲まれて保持されている。貫通孔23の中心軸に直交する方向における、電極12の断面形状は、長方形である。この長方形の水平方向の寸法は、500mm以上である。
以下、図4に示されるように、電極12の上面と隣り合う耐火物を上耐火物31、電極12の下面と隣り合う耐火物を下耐火物32、先端面12aおよび後端面12bを除く電極12の側面と隣り合う耐火物を側耐火物33と呼ぶ。一番上方に位置している一対の側耐火物33の上端面の高さ位置は、電極12の上端面の高さ位置と等しい。電極12の下面は、下耐火物32の上面と接し、電極12は、下耐火物32によって支持されている。下耐火物32は、さらに、他の耐火物の上に載せられている。
上耐火物31は、図4および図6に示されるように、一番上方に設置されている一対の側耐火物33によって支持されている。すなわち、上耐火物31は、電極12によって支持されることなく、設置することができる。図5に示されるように、熔解槽11に貯留される熔融ガラス90の液面は、上耐火物31の下端より上方に位置している。すなわち、上耐火物31の側面の一部は、熔融ガラス90と接触している。
図6は、図4に示される電極保持側壁22の一部および電極12を、熔解槽11の外側から内側に向かって見た正面図である。図6は、電極12と、電極12の周囲の耐火物との間の位置関係を示す。電極12の側面と、側耐火物33の側面との間には、第1隙間51が形成されている。電極12の上面と、上耐火物31の下面との間には、第2隙間52が形成されている。図6に示されるように、電極12と側耐火物33との間には、電極12の両側において一対の第1隙間51が形成されている。
第1隙間51の寸法、すなわち、電極12の側面と側耐火物33の側面との間の間隔は、少なくとも1.0mmである。なお、一対の第1隙間51の少なくとも一方の寸法が、少なくとも1.0mmであればよい。しかし、一対の第1隙間51の両方の寸法が、少なくとも1.0mmであることが好ましく、少なくとも2.0mmであることがより好ましい。
第2隙間52の寸法、すなわち、電極12の上面と上耐火物31の下面との間の間隔は、少なくとも1.0mmである。第2隙間52の寸法は、少なくとも2.0mmであることが好ましい。図6において、第1隙間51および第2隙間52の寸法は、実際の寸法より大きく示されている。
また、電極12を構成する電極要素15の間には、隙間が形成されることがある。以下、電極要素15の間の隙間を電極隙間と呼ぶ。第1隙間51は、電極隙間よりも大きい。好ましくは、電極隙間の寸法は、ゼロである。電極隙間の寸法がゼロである場合、電極12を構成する電極要素15は、互いに密着している。
図7は、図6の線分VII−VIIにおける断面図である。図8は、図6の線分VIII−VIIIにおける断面図である。図7に示されるように、第1隙間51は、熔解槽11の外側から内側に向かって徐々に狭くなっている。側耐火物33および電極12の温度は、熔融ガラス90と接触している熔解槽11の内側において最も高く、かつ、外気と接触している熔解槽11の外側において最も低い。これにより、側耐火物33および電極12の熱膨張の量は、熔解槽11の内側において最も大きくなり、かつ、熔解槽11の外側において最も小さくなる。そのため、第1隙間51は、熔解槽11の外側から内側に向かって徐々に狭くなっている。熔解槽11の最も外側における第1隙間51の寸法、すなわち、第1隙間51の寸法の最大値は、少なくとも2.0mmである。また、図8に示されるように、第2隙間52は、第1隙間51と同様に、熔解槽11の外側から内側に向かって徐々に狭くなっている。熔解槽11の最も外側における第2隙間52の寸法、すなわち、第2隙間52の寸法の最大値は、少なくとも2.0mmである。なお、電極12は、下耐火物32によって支持されているので、電極12の下面は、下耐火物32の上面に密着している。図7および図8では、第1隙間51および第2隙間52の寸法、および、熔解槽11の外側から内側に向かう寸法の変化が強調して描かれている。
本実施形態の一例として、側耐火物33および上耐火物31等の、電極保持側壁22を構成する耐火物の熱膨張係数は約3.0×10−3/Kであり、電極12の熱膨張係数は約9.4×10−3/Kである。また、電極12および耐火物の温度は、熔解槽11の内側において約800℃であり、熔解槽11の外側において約1600℃である。
電極12の先端面12aは、熔解槽11の下部空間11aにおいて、熔融ガラス90と接触している。一対の電極12は、この状態で、外部電源(図示せず)から電流が供給される。電極12の先端面12aは、高温の熔融ガラス90と接触しているので、熔融ガラス90によって徐々に浸食されて摩耗する。電極12は、周囲の耐火物によって保持されているので、貫通孔23の中心軸に沿って、磨耗した電極12を熔融ガラス90に向かって押し込んで電極12を移動させることで、下部空間11aにおける電極12の先端面12aの水平方向の位置を一定にすることができる。すなわち、電極12が摩耗した場合、図5に示されるように、摩耗した分だけ、熔融ガラス90に向かって電極12を下耐火物32の上面に沿って移動させる。電極12の先端面12aの位置を一定にすることにより、電極12は、熔融ガラス90を安定的に通電加熱することができる。
また、電極12は、図9に示されるように、継ぎ足し用の予備の電極である継ぎ足し電極16と接続させることができる。図9は、図5に示される電極12に継ぎ足し電極16を接続した状態を示す図である。継ぎ足し電極16は、電極12と同じ形状および構成を有している。すなわち、継ぎ足し電極16は、複数の継ぎ足し電極要素17を束ねた複合体である。なお、継ぎ足し電極16を構成する継ぎ足し電極要素17の数、鉛直方向の行数および水平方向の列数に制限はないが、電極12を構成する電極要素15と同じであることが好ましい。継ぎ足し電極16は、図9に示されるように、先端面16aおよび後端面16bを有し、電極12の後端面12bは、継ぎ足し電極16の先端面16aと密着している。そのため、電極12は、継ぎ足し電極16と電気的に接続される。すなわち、電極12および継ぎ足し電極16は、それぞれ、電極12と継ぎ足し電極16とが一体となった電極を構成する。継ぎ足し電極16は、電極12と同様に、電極保持側壁22を構成する耐火物と隣り合っており、これらの耐火物によって保持されている。
電極12および継ぎ足し電極16は、電極移動機構41によって移動可能となっている。電極移動機構41は、電極12の後端面12b、または、継ぎ足し電極16の後端面16bを、熔融ガラス90に向かって押し込むための機構である。図10は、電極移動機構41の模式図である。電極移動機構41は、押さえ板41aと、押さえ軸41bと、バネ41cとを有する。押さえ板41aは、電極12の後端面12b、または、継ぎ足し電極16の後端面16bに取り付けられる。図10では、押さえ板41aは、継ぎ足し電極16の後端面16bに取り付けられている。押さえ板41aの背面には、押さえ軸41bがバネ41cを介して取り付けられている。押さえ軸41bは、床面に固定された圧力ジャッキ(図示せず)に連結されている。圧力ジャッキが、押さえ軸41bに荷重を負荷することによって、押さえ軸41bが、バネ41cを介して押さえ板41aを熔融ガラス90に向かって押す。継ぎ足し電極16は、バネ41cの弾性力による図10に示される力Fを受けて、電極12と共に、熔融ガラス90に向かって移動する。なお、バネ41cは、ゴム等の弾性体であってもよい。
図11は、継ぎ足し電極16の外観図である。継ぎ足し電極16は、その先端面16aの角部16cが面取りされた、テーパ形状を有している。図12は、図11に示される継ぎ足し電極16を支持する電極保持側壁22の側面図である。図13は、図11に示される継ぎ足し電極16を支持する電極保持側壁22の上面図である。図12では、図13に示される右側の側耐火物33は省略されている。図13では、図12に示される上耐火物31は省略されている。図11〜13では、継ぎ足し電極16のテーパ形状が明確になるように、先端面16aの面取りされた角部16cが、実際よりも強調して描かれている。図12および図13に示されるように、角部16cの面取りによって除去された部分の、水平方向の寸法W1,W2および鉛直方向の寸法H1は、それぞれ、1.0mmである。
図12および図13に示されるように、継ぎ足し電極16の先端面16aの角部16cが面取りされることによって、第1隙間51は、面取りされた角部16cにおいて局所的に大きくなっている。すなわち、面取りされた角部16cの位置における第1隙間51の寸法は、面取りされていない状態の寸法と比較して、最大で、水平方向の寸法W1,W2および鉛直方向の寸法H1だけ大きい。このように、継ぎ足し電極16の先端面16aの角部16cは、第1隙間51の寸法を局所的に大きくする。なお、図11〜13では、面取りされた角部16cの表面は平面であるが、曲面であってもよい。
(4)特徴
本実施形態の熔解装置101は、熔解槽11に貯留されている熔融ガラス90を通電加熱するために、電極12を用いる。熔融ガラス90を通電加熱している際に、電極12の先端面12aは、熔解槽11の下部空間11aにおいて熔融ガラス90と接触している。高温の熔融ガラス90と接触している電極12の先端面12aは、徐々に浸食されて短くなる。そのため、定期的に、電極移動機構41を用いて、熔解槽11の外側から内側に向かって電極12または継ぎ足し電極16を押し込んで、電極12の先端面12aの位置を移動させる必要がある。これにより、電極12の先端面12aの位置が一定となり、熔融ガラス90を安定的に通電加熱することができる。
しかし、電極12の表面が、電極保持側壁22を構成する耐火物の表面と接触している場合、電極12と耐火物との間に働く摩擦力に起因して、電極12を押し込むことが困難になる。この状態において電極12を無理に押し込むと、熔解槽11からの熔融ガラス90の漏洩、および、熔解槽11の崩壊が誘発され、熔解槽11が使用不能になるおそれがある。また、熔解槽11に熔融ガラス90が貯留されている時において、電極12および耐火物は、高温の熔融ガラス90と接触していることにより熱膨張している。そのため、電極12と耐火物との間に隙間が存在している場合でも、電極12および耐火物の熱膨張によって隙間が小さくなり、電極12の表面が耐火物の表面と接触するおそれがある。
本実施形態の熔解装置101では、熱膨張している側耐火物33と、熱膨張している電極12との間には、少なくとも1.0mmの第1隙間51が設けられている。すなわち、熔解装置101の運転時において、熔解槽11に熔融ガラス90が貯留され側耐火物33および電極12が熱膨張していても、電極12は側耐火物33と接触しない。そのため、電極12の表面と側耐火物33の表面との間の摩擦力に起因して電極12を押し込むことが困難になることが抑制される。なお、第1隙間51に流入した熔融ガラス90は、冷却されて粘度が高くなるので、熔融ガラス90が第1隙間51を通過して熔解槽11の外部に漏れ出すことはない。
また、熱膨張している上耐火物31と、熱膨張している電極12との間には、少なくとも1.0mmの第2隙間52が設けられている。すなわち、熔解装置101の運転時において、熔解槽11に熔融ガラス90が貯留され上耐火物31および電極12が熱膨張していても、電極12は上耐火物31と接触しない。そのため、電極12の表面と上耐火物31の表面との間の摩擦力に起因して電極12を押し込むことが困難になることが抑制される。なお、第2隙間52に流入した熔融ガラス90は、冷却されて粘度が高くなるので、熔融ガラス90が第2隙間52を通過して熔解槽11の外部に漏れ出すことはない。
また、電極12は、複数の電極要素15の複合体である。本実施形態では、第1隙間51は、電極要素15の間の隙間である電極隙間よりも大きく、かつ、電極隙間の寸法は、ゼロである。電極隙間を可能な限り小さくすることによって、電極12を構成する電極要素15の間で電流が効率的に流れることができる。電極隙間がゼロである場合、電極12を構成する全ての電極要素15は、互いに密着しており、電気的に互いに接続されている。なお、継ぎ足し電極16を構成する電極要素17の間の電極隙間の寸法も、ゼロである。
電極12を構成する電極要素15の間で電流が流れることによって、図9に示されるように、熔融ガラス90と接触している電極12に継ぎ足し電極16が接続されている場合において、電極12と継ぎ足し電極16との間を電流が効率的に流れることができる。すなわち、電極12と継ぎ足し電極16との間において通電状態が良好でない電極要素15,17の対が存在しても、通電状態が良好である電極要素15,17の対を介して、電極12と継ぎ足し電極16との間を電流が流れることができる。そのため、電極隙間を可能な限り小さくすることによって、電極12と継ぎ足し電極16との間の通電不良が抑制され、熔融ガラス90を安定的に通電加熱することができる。
また、電極12は、熔解槽11の外側において、継ぎ足し電極16と接続される。継ぎ足し電極16は、その先端面16aの角部16cが面取りされている。継ぎ足し電極16の先端面16aは、電極12の後端面12bと接する面である。先端面16aの角部16cが面取りされた継ぎ足し電極16は、その先端面16aの位置で第1隙間51が局所的に大きくなっている。継ぎ足し電極16の先端面16aの角部が面取りされていない場合、電極移動機構41を用いて継ぎ足し電極16を押し込む際において、先端面16aの角部が、継ぎ足し電極16と隣り合う耐火物の表面に引っかかるおそれがある。そのため、図11に示されるように、継ぎ足し電極16の先端面16aの角部16cを面取りすることで、継ぎ足し電極16を電極12と共に押し込むことが困難になることが抑制される。
(5)変形例
以上、本発明に係るガラス熔解装置について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良および変更が施されてもよい。
(5−1)変形例A
第1隙間51および第2隙間52の寸法は、本実施形態では少なくとも1.0mmであるが、第1隙間51および第2隙間52の寸法は、2.0mm〜2.5mmであることが好ましい。また、熔解槽11の外側の表面における第1隙間51および第2隙間52の寸法、すなわち、第1隙間51および第2隙間52の寸法の最大値は、本実施形態では少なくとも2.0mmであるが、4.0mm〜4.5mmであることが好ましい。
(5−2)変形例B
本実施形態では、継ぎ足し電極16の角部が面取りされているが、電極12の角部が面取りされていてもよい。例えば、電極12の後端面12bの角部12cが面取りされていてもよい。図14および図15は、本変形例における電極12を保持する電極保持側壁22を示す図であり、それぞれ、図12および図13に対応する。
本変形例では、電極12の後端面12bの角部12cが面取りされている。電極12の後端面12bは、熔解槽11の外側から内側に向かって電極を押し込む際に、電極移動機構41または継ぎ足し電極16から力が加えられる面である。後端面12bの角部12cが面取りされた電極12は、後端面12bの位置において第1隙間51が局所的に大きくなっている。電極12の後端面12bの角部が面取りされていない場合、電極12を押し込む際において、後端面12bの角部が、電極12と隣り合う耐火物の表面に引っかかるおそれがある。そのため、電極12の後端面12bの角部12cを面取りすることで、電極12を押し込むことが困難になることが抑制される。なお、電極12の他の角部が面取りされてもよい。例えば、電極12の先端面12aの角部、および、先端面12aと後端面12bとの間の角部が面取りされてもよい。
また、本実施形態では、継ぎ足し電極16の先端面16aの角部16cが面取りされている。しかし、継ぎ足し電極16の他の角部も面取りされていてもよい。例えば、継ぎ足し電極16の後端面16bの角部、および、先端面16aと後端面16bとの間の角部が面取りされてもよい。
(5−3)変形例C
本実施形態では、継ぎ足し電極16の角部が面取りされているが、電極12および継ぎ足し電極16と隣り合う耐火物の角部が面取りされてもよい。例えば、熔解槽11の外側の表面に存在する、上耐火物31、下耐火物32および側耐火物33の角部が面取りされていてもよい。
図16は、熔解槽11の外側の表面に存在する角部が面取りされた耐火物を有する電極保持側壁122の外観図である。図17および図18は、本変形例における電極保持側壁122を示す図であり、それぞれ、図12および図13に対応する。図16において、電極保持側壁122の貫通孔123に設置される電極12は省略されている。電極保持側壁122は、上耐火物131、下耐火物132および側耐火物133を有する。図16に示されるように、上耐火物131は、電極保持側壁122の外側の表面に位置している面取りされた角部131cを有し、側耐火物133は、電極保持側壁122の外側の表面に位置している面取りされた角部133cを有している。
本変形例では、電極12を保持する耐火物131,133の角部であって、熔解槽11の電極保持側壁122の外側の表面に存在する角部131c,133cが面取りされている。これにより、熔解槽11の外側の表面の位置において第1隙間51が局所的に大きくなる。そのため、例えば、電極12を貫通孔123に押し込んで設置する際に、電極12の先端面12aの角部が、上耐火物131の角部131cおよび側耐火物133の角部133cと接触して、電極12の移動が困難になることが抑制される。
本変形例では、特に、継ぎ足し電極16を電極12と共に押し込む際に、継ぎ足し電極16の先端面16aの角部16cが、熔解槽11の外側の表面に存在する、耐火物の角部に引っかかることが効果的に抑制される。
また、本変形例では、上耐火物131および側耐火物133が、それぞれ、面取りされた角部131c,133cを有する代わりに、電極12および継ぎ足し電極16の角部が面取りされていなくてもよい。
(5−4)変形例D
本実施形態では、熔解装置101は、電極12または継ぎ足し電極16を熔融ガラス90に向かって押し込むための電極移動機構41を備えている。しかし、熔解装置101は、上耐火物31等の耐火物を熔融ガラス90に向かって押し込むための耐火物移動機構をさらに備えてもよい。
本実施形態の熔解装置101では、図9および図10に示されるように、熔融ガラス90の液面が電極12の上端より上方にある場合、電極12の上方に配置される上耐火物31は、熔解槽11の下部空間11aにおいて高温の熔融ガラス90と接触するので、徐々に浸食される。上耐火物31が侵食されると、電極12の上面が熔融ガラス90に接触するようになるので、熔融ガラス90による電極12の侵食が促進される。そのため、耐火物移動機構を用いて、熔融ガラス90に向かって上耐火物31を移動させて、下部空間11aにおける上耐火物31の端面の位置を一定にすることで、電極12の侵食を抑制することができる。なお、耐火物移動機構は、上耐火物31以外の耐火物を熔融ガラス90に向かって押し込む機構であってもよい。
また、耐火物移動機構は、上耐火物31を交換するために使用することができる。この場合、上耐火物31の外側にさらに耐火物が設置される。上耐火物31の外側に設置された耐火物は、上耐火物31と接続される継ぎ足し耐火物である。耐火物移動機構によって継ぎ足し耐火物を熔融ガラス90に向かって押し込むと、上耐火物31および継ぎ足し耐火物が熔融ガラス90に向かって移動する。最終的に、上耐火物31が侵食によって消滅すると、継ぎ足し耐火物が上耐火物31となる。
(5−5)変形例E
本実施形態では、電極12の後端面12bおよび継ぎ足し電極16の先端面16aは、平面であるが、互いに対向する凹部が設けられもよい。図19は、貫通孔23の中心軸に沿った方向における、電極12および継ぎ足し電極16の断面図である。図19に示されるように、電極12の後端面12bには、凹部12cが形成され、継ぎ足し電極16の先端面16aには、凹部16cが形成されている。電極12の凹部12cと、継ぎ足し電極16の凹部16cとによって囲まれる空間には、酸化スズで成形された棒状の連結部材18が設置されている。連結部材18は、電極12の後端面12bと継ぎ足し電極16の先端面16aとの間の位置ずれを防止する。
本変形例では、電極12と継ぎ足し電極16との間の位置ずれによる接続抵抗の上昇を抑制して、熔融ガラス90を安定的に通電することができるので、熔解装置101を用いて安定的に熔融ガラス90を製造することができる。
また、本変形例では、電極12の後端面12bに凹部が形成され、かつ、継ぎ足し電極16の先端面16aに凸部が形成されてもよい。この場合、後端面12bの凹部と、先端面16aの凸部とが嵌合することで、電極12と継ぎ足し電極16との間の位置ずれが防止される。なお、電極12の後端面12bに凸部が形成され、かつ、継ぎ足し電極16の先端面16aに凹部が形成されてもよい。
(5−6)変形例F
本実施形態では、継ぎ足し電極16の先端面16aの角部16cが面取りされているが、継ぎ足し電極16を構成する電極要素17のそれぞれの先端面の角部が面取りされていてもよい。また、電極要素17の他の角部が面取りされていてもよい。
変形例Bは、後端面12bの角部12cが面取りされている電極12に関するが、電極12を構成する電極要素15のそれぞれの後端面の角部が面取りされていてもよい。また、電極要素15の他の角部が面取りされていてもよい。
(5−7)変形例G
本実施形態では、図9に示されるように、電極12の後端面12b、および、継ぎ足し電極16の先端面16aは平面である。すなわち、貫通孔23の中心軸に沿って、電極12を構成する全ての電極要素15は、後端面の位置が同じであり、かつ、継ぎ足し電極16を構成する全ての電極要素17は、先端面の位置が同じである。そのため、棒状の電極要素15が積層された電極12、および、棒状の電極要素17が積層された継ぎ足し電極16は、図11に示されるように、実質的に直方体の形状を有している。
しかし、電極12の後端面12b、および、継ぎ足し電極16の先端面16aは平面でなくてもよい。すなわち、貫通孔23の中心軸に沿って、電極12を構成する全ての電極要素15は、後端面の位置が同じでなくてもよく、継ぎ足し電極16を構成する全ての電極要素17は、先端面の位置が同じでなくてもよい。
図20は、本変形例における、電極112に継ぎ足し電極116を接続した状態を示す図である。図20は、実施形態の図9に対応する。図20において、図9と共通する構成要素には、同じ参照符号が与えられている。電極112は、熔解槽11中の熔融ガラス90を接触する電極であり、継ぎ足し電極116は、電極112に接続される継ぎ足し用の電極である。電極112は、複数の電極要素115が積層されて構成され、継ぎ足し電極116は、複数の電極要素117が積層されて構成される。実施形態と同様に、電極112の後端面は、継ぎ足し電極116の先端面と接している。
しかし、本変形例では、継ぎ足し電極116を構成する電極要素117の先端面117aの位置は、全て同じではない。図20に示されるように、継ぎ足し電極116を構成する電極要素117の先端面117aの位置は、上方から下方に向かうに従って、熔融ガラス90に近付く。また、電極112を構成する電極要素115の後端面115bの位置も、継ぎ足し電極116を構成する電極要素117の先端面117aの位置に対応して、上方から下方に向かうに従って、熔融ガラス90に近付く。すなわち、電極112の後端面、および、継ぎ足し電極116の先端面は、階段状になっている。
11 熔解槽
12 電極
15 電極要素(導電性要素)
16 継ぎ足し電極(予備電極)
17 電極要素(導電性要素)
21 側壁
22 電極保持側壁(側壁)
23 貫通孔
31 上耐火物
32 下耐火物
33 側耐火物(第1耐火物)
41 電極移動機構
51 第1隙間
52 第2隙間
90 熔融ガラス
101 熔解装置(ガラス熔解装置)
特開2003−292323号公報

Claims (11)

  1. 熔融ガラスを貯留する熔解槽と、前記熔解槽の側壁に形成された貫通孔に設置される少なくとも一対の電極とを備えるガラス熔解装置であって、
    前記熔解槽は、水平方向に前記電極と隣り合う第1耐火物を含む複数の耐火物が積層されて構成され、
    前記電極は、互いに隣り合う複数の導電性要素から構成され、かつ、前記熔解槽に貯留される前記熔融ガラスを通電加熱し、
    前記熔解槽に前記熔融ガラスが貯留されている時において、前記電極と前記第1耐火物との間の隙間である第1隙間の寸法は、前記導電性要素の間の隙間である電極隙間の寸法よりも大きく、
    前記電極は、前記熔解槽の外側に向かう面である後端面の角部が面取りされている、
    ガラス熔解装置。
  2. 前記熔解槽に前記熔融ガラスが貯留されている時において、前記第1隙間の寸法は、少なくとも1.0mmである、
    請求項1に記載のガラス熔解装置。
  3. 前記複数の耐火物は、前記電極の上方において前記電極と隣り合う第2耐火物をさらに含み、
    前記熔解槽に前記熔融ガラスが貯留されている時において、前記電極と前記第2耐火物との間の隙間である第2隙間の寸法は、少なくとも1.0mmである、
    請求項1または2に記載のガラス熔解装置。
  4. 前記熔解槽に前記熔融ガラスが貯留されている時において、前記熔解槽の最も外側における前記第1隙間の寸法は、少なくとも2.0mmである、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のガラス熔解装置。
  5. 前記熔解槽の外側から内側に向かって前記電極を押圧して前記電極を移動させる電極移動機構をさらに備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のガラス熔解装置。
  6. 前記電極は、前記熔解槽の外側において、予備電極と接続され、
    前記予備電極は、直方体の形状を有し、前記電極と接している面の外周に位置する角部が面取りされ、
    前記電極移動機構は、前記熔解槽の外側から内側に向かって前記予備電極を押圧して前記電極および前記予備電極を移動させる、
    請求項5に記載のガラス熔解装置。
  7. 前記複数の耐火物のうち、前記電極と隣り合う前記耐火物は、前記熔解槽の外側に向かう面の外周に位置する、少なくとも一部の角部が面取りされている、
    請求項5または6に記載のガラス熔解装置。
  8. ガラス原料を加熱して熔融ガラスを生成する、請求項1から7のいずれか1項に記載のガラス熔解装置と、
    前記ガラス熔解装置で生成された前記熔融ガラスを清澄する清澄装置と、
    前記清澄装置で清澄された前記熔融ガラスから、オーバーフローダウンドロー法によってガラスシートを成形する成形装置と、
    を備える、ガラスシート製造装置。
  9. 複数の耐火物が積層されて構成される熔解槽を備えるガラス熔解装置に用いられ、かつ、前記熔解槽の側壁に形成された貫通孔に設置される電極であって、
    直方体の形状を有し、前記熔解槽の外側に向かう面である後端面の角部が面取りされている、
    ガラス熔解装置用の電極。
  10. 前記電極は、互いに隣り合う複数の導電性要素から構成され、かつ、前記熔解槽の内側に向かう面の外周に位置する角部が面取りされている、
    請求項9に記載のガラス溶解装置用の電極。
  11. 熔解方法と成形方法とを備えるガラスシート製造方法であって、
    前記熔解方法では、熔融ガラスを貯留する熔解槽にガラス原料が投入され、前記熔解槽の側壁に形成された貫通孔に設置される少なくとも一対の電極を用いて前記ガラス原料が加熱されて前記熔融ガラスが生成され、
    前記成形方法では、オーバーフローダウンドロー法によって前記熔融ガラスからガラスシートが成形され、
    前記熔解槽は、水平方向に前記電極と隣り合う第1耐火物を含む複数の耐火物が積層されて構成され、
    前記電極は、互いに隣り合う複数の導電性要素から構成され、かつ、前記熔解槽に貯留される前記熔融ガラスを通電加熱し、
    前記熔解槽に前記熔融ガラスが貯留されている時において、前記電極と前記第1耐火物との間の隙間である第1隙間の寸法は、前記導電性要素の間の隙間である電極隙間の寸法よりも大きく、
    前記電極は、前記熔解槽の外側に向かう面である後端面の角部が面取りされている、
    ガラスシート製造方法。
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