JP6258182B2 - 乗用田植機 - Google Patents

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Description

本発明は、施肥装置を載設した乗用田植機に関する。
従来、施肥装置を載設した乗用田植機の一形態として、特許文献1に開示されたものがある。すなわち、特許文献1には、牽引車としての走行装置と、走行装置に牽引される植付装置と、走行装置の後部に載設された施肥装置とを具備し、走行装置に搭載したエンジンにより、走行装置の走行駆動部と植付装置の植付駆動部と施肥装置の施肥駆動部とを駆動するように構成した乗用田植機が開示されている。そして、植付駆動部と施肥駆動部は、同調して駆動されるようにして、植付装置により圃場に間隔をあけて植え付けられた各苗の近傍に、施肥装置により施肥がなされるようにしている。
特開2011−97848号公報
ところが、前記した特許文献1では、施肥量を確認したい場合や、施肥量を変更したい場合に、試しに施肥を行って(以下、「試し施肥」ともいう。)、間欠的に施肥される内の1回で施肥された肥料を回収するとともに、その施肥量を測定(以下、「調量」ともいう。)する必要性があるが、その際には、施肥装置の施肥駆動部のみならず、植付駆動部も同調して駆動されるため、屋外(野外)では、試し施肥を行うための圃場等の場所が必要になるとともに、試し施肥された肥料を確実に回収しなければ施肥量を精度よく測定できないという煩雑さがある。また、屋内である納屋等の閉塞空間内で試し施肥を行うと、上記した屋外での煩雑さは軽減できるが、エンジンからの排気を換気するための換気設備を十分に整えておかなければならないという煩雑さがある。
そこで、本発明は、屋内外にかかわらず、試し施肥された肥料を簡単かつ堅実に回収することができる施肥装置及びその施肥装置を載設した乗用田植機を提供することを目的とする。
この発明のうち第1の態様に係るものは、
粒形状の肥料を収容するホッパー部と、ホッパー部から供給される肥料を一定量ずつ繰り出す出部とを具備する施肥装置であって、
出部に、肥料を一定量ずつ繰り出し作動する繰出体を配置して、繰出体に、それを駆動する出体駆動モータを連動連結し、
出体駆動モータは、それを駆動制御する制御手段の出力側に接続する一方、
制御手段の入力側には、出体駆動モータの単位時間当たりの回転数を設定する設定手段を接続したことを特徴とする。
第1の態様に係る施肥装置では、試し施肥を行って調量する際に、設定手段を操作することにより、制御手段に出体駆動モータの単位時間当たりの回転数が設定されると、設定手段により設定された回転数に基づいて制御手段により出体駆動モータが駆動制御される。その結果、出体駆動モータに連動連結された繰出体の肥料繰り出し作動が制御されて、出体を通して所定時間に所定量の肥料が繰り出されて試し施肥される。したがって、屋内外にかかわらず、試し施肥を簡単に行うことができて、試し施肥された肥料を簡単かつ堅実に回収することができる。そして、回収した肥料の量を測定することで、設定手段により設定された回転数に基づいた施肥量を確認することができる。そのため、圃場の面積(例えば、10アール当たり)に適応した施肥量を迅速かつ堅実に推定することができて、施肥作業を行う前から適量の肥料を準備することができる。つまり、施肥量の設定ミスを防止することができて、効率の良い施肥作業を行うことができる。
この発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様に係る施肥装置であって、
制御手段の入力側には、出体駆動モータの単位時間当たりの回転数を検出する回転数検出手段を接続し、
設定手段により設定された設定値と、回転数検出手段により検出された検出値とを、制御手段が比較して、検出値と設定値との差異が所定の許容範囲外となった場合には、制御手段が出体駆動モータの駆動を停止させる制御をするようにしたことを特徴とする。
第2の態様に係る施肥装置では、設定手段により設定された設定値と、回転数検出手段により検出された検出値との差異が、所定の許容範囲外となった場合には、制御手段が出体駆動モータの駆動動作を停止させる制御をするようにしているため、調量作業をする作業者は、速やかに出体駆動モータの異常に対処することができる。
この発明のうち第3の態様に係るものは、
走行装置の後方に植付装置を連結するとともに、走行装置に1又はの態様に係る施肥装置を載設した乗用田植機であって、
制御手段の入力側には、走行装置の移動動作を検出する移動動作検出手段を接続し、移動動作検出手段による検出情報を制御手段が取得すると、制御手段は設定手段を介した出体駆動モータの駆動動作を阻止する制御をするようにしたことを特徴とする。
第3の態様に係る乗用田植機では、移動動作検出手段による検出情報を制御手段が取得すると、制御手段は設定手段を介した出体駆動モータの駆動動作を阻止する制御をするようにしているため、作業者が設定手段に誤って触れた場合や設定手段が誤作動した場合でも、機体が移動している際、例えば、田植作業中や路上走行中には、設定手段を介した出体駆動モータの駆動動作が阻止されて、無駄に試し施肥がなされることがない。
この発明のうち第4の態様に係るものは、第3の態様に係る乗用田植機であって、
走行装置の走行駆動系が中立状態となっている場合にのみ、設定手段を介して出体駆動モータの単位時間当たりの回転数を設定可能としたことを特徴とする。
第4の態様に係る乗用田植機では、走行装置の走行駆動系が中立状態となっている場合にのみ、設定手段による回転数の設定が可能であるため、機体が移動している際に設定手段が誤操作されて、無駄に試し施肥がなされるのを防止することができる。
本発明によれば、施肥装置を載設した乗用田植機において、屋内外にかかわらず、試し施肥された肥料を簡単かつ堅実に回収することができる。
本実施形態に係る乗用田植機の側面図。 本実施形態に係る乗用田植機の平面図。 左右側可動側施肥部を出姿勢となした施肥装置の正面図。 左右側可動側施肥部を排出姿勢となした施肥装置の正面図。 ホッパー部群を取り外した施肥装置の平面説明図。 施肥装置の一部切欠側面説明図。 制御ブロック説明図。 本実施形態に係る試し施肥のフローチャート。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。すなわち、図1及び図2に示す本実施形態に係る乗用田植機Aの全体構成について説明し、その後に本実施形態の特徴的な構成について説明し、最後に本実施形態の具体的な構成について補足的に説明する。
[乗用田植機の全体構成の説明]
乗用田植機Aは、自走可能な走行装置1の後方に、昇降機構3を介して複数条(本実施形態では六条)の苗植付けが可能な植付装置2を連結し、走行装置1の後部には、施肥装置4を載設して、施肥装置4により条毎への施肥を可能としている。植付装置2の直前方には、整地装置5を配設して、整地装置5により圃場を整地した後に、その整地した圃場に植付装置2により苗を植え付け可能としている。
走行装置1は、図1及び図2に示すように、機体フレーム19を備えており、機体フレーム19は、左右側両端部に前輪軸11,11を介して前輪10,10を取り付けたフロントアクスルケース12と、左右側両端部に後輪軸14,14を介して後輪13,13を取り付けたリヤアクスルケース15と、両アクスルケース12,15間に架設した前後方向に延伸する筒状の前後延伸フレームl6と、フロントアクスルケース12から前方へ延出させて、エンジン17を支持する平面視枠状のエンジン支持フレーム18と、から形成している。
機体フレーム19上には、平面視矩形枠状で、前半部よりも後半部を段状に高く形成した支持枠体20を設けており、支持枠体20の中央部には、運転部21を配設している。一方、支持枠体20の後半部は、後輪13,13の前半部の直上方に配置して、支持枠体20の後半部には、運転部21の一部を形成する座席22と、前記した施肥装置4を前後方向に併設状態に支持させている。
エンジン17は、ボンネット23により被覆しており、ボンネット23の上端部には、ダッシュボード24を設けている。ダッシュボード24は、その後部からハンドル支軸25を上方へ向けて突出させて、ハンドル支軸25の上端にはハンドル26を取り付けている。ハンドル26の直後方には、前記座席22を配設している。このようにして、座席22にオペレータが着座してハンドル26を操作可能とした前記運転部21を構成している。支持枠体20の上面には、施肥装置4と座席22とボンネット23を除く残余の部分をカバー体27により被覆して、カバー体27により運転部21のステップ部等を形成している。
28は、エンジン17に連動連結したミッションケースであり、ミッションケース28には、フロントアクスルケース12を連動連結し、フロントアクスルケース12には、伝動ロッド29を介してリヤアクスルケース15を連動連結している。リヤアクスルケース15には、植付装置2にエンジン17の駆動力を取出すためのPTO軸(動力取出軸)30と、植付装置2の直前方に配設した整地装置5にエンジン17の駆動力を出力するための出力軸(図示せず)を、それぞれ後方へ向けて突出させている。31は、PTO軸30から植付装置2に動力を伝達する植付伝動軸、32は、出力軸から整地装置5に動力を伝達する整地伝動軸、33は予備苗載台である。6は、ダッシュボード24に設けたガイド溝から上方へ突出させた変速レバーであり、変速レバー6は、ミッションケース28内に設けた変速機構を変速操作可能としている。
植付装置2は、図1及び図2に示すように、昇降機構3の後端に連結した植付フレーム40に苗載台41を載設している。苗載台41の下方位置には、植付ミッション部42を配設し、植付ミッション部42より後方へ中央部植付伝動ケース43を延設している。植付ミッション部42には、左右側方へそれぞれ左右側伝動軸ケース44,44を延設し、各伝動軸ケースの先端部には、左右側部植付伝動ケース45,45を連動連設している。各植付伝動ケース43,45,45の後端部には、それぞれ左右一対のロータリ式の植付爪46,46を取付けている。58はセンターフロート、59はサイドフロートである。
苗載台41は、図7に示すように、苗載台本体47に六条分の第1〜第6苗縦送りベルト48〜53を、左右方向に間隔を開けて配設している。これら第1〜第6苗縦送りベルト48〜53を駆動するベルト駆動軸54には、第1・第2苗縦送りベルト48,49への動力伝達を接続・切断する第1苗縦送りベルトクラッチ55と、第3・第4苗縦送りベルト50,51への動力伝達を接続・切断する第2苗縦送りベルトクラッチ56と、第5・第6苗縦送りベルト52,53への動力伝達を接続・切断する第3苗縦送りベルトクラッチ57と、を設けている。
2条分毎の苗縦送りベルトへの伝動系をクラッチ作動する第1〜第3苗縦送りベルトクラッチ55〜57は、それぞれ第1〜第3連動連結体90〜92を介して、後述する第1クラッチ作動体S1に連動連結している。
また、左側部植付伝動ケース45の後端部に取付けた植付爪46,46は、第1・第2苗縦送りベルト48,49により縦送りされる苗マット(図示せず)の下端縁部より苗ブロックを切削して圃場に植付け可能としている。左側部植付伝動ケース45の後端部には、植付爪46,46への動力伝達を接続・切断する第1植付クラッチ60を設けている。
そして、中央部植付伝動ケース43の後端部と、右側部植付伝動ケース45の後端部にも、左側部植付伝動ケース45と同様に、第2植付クラッチ61と第3植付クラッチ62とをそれぞれ設けている。
2条分の植付爪46,46への伝動系をクラッチ作動する第1〜第3植付クラッチ60〜62は、それぞれ第4〜第6連動連結体93〜95を介して第1クラッチ作動体S1に連動連結している。
施肥装置4は、図1〜図6に示すように、支持枠体20上において、運転部21の座席22の背後に着脱自在に配設している。すなわち、施肥装置4は、一方向(本実施形態では左右方向)に伸延させて立体枠状に形成した支持フレーム部100と、支持フレーム部100の伸延方向に沿わせて複数(本実施形態では6個)取り付けた第1〜第6繰出部64〜69からなる出部群110と、各繰出部64〜69の上端開口部にそれぞれ連通連設した複数(本実施形態では6個)の第1〜第6ホッパー部70〜75からなるホッパー部群120と、前後方向に延伸して各繰出部64〜69の下端開口部に中途部をそれぞれ連通連設した複数(本実施形態では6個)の接続部130と、支持フレーム部100に支持されて各接続部130の前端部に連通連設した単一の圧送風供給部140と、各接続部130の後端部にそれぞれ連通連結した複数(本実施形態では6個)の施肥ホース部150と、支持フレーム部100に支持されて繰出部群110を繰り出し駆動する出体駆動モータ160と、を具備している。
各施肥ホース部150は、接続部130の後端部に施肥ホース76の基端部を接続し、各フロート58,59,59の左右側中途部位置に取付けた作溝体80中に施肥ホース76の先端部を挿入している。作溝体80は、圃場に肥料を投入する溝を形成するものであり、溝中には、施肥ホース76の先端部から作溝体80を介して施肥されるようにしている。
出部(その一例としての第5の出部68)内には、図6に示すように、上下方向に軸線を向けた出体支軸112を介して目皿状の繰出体111を回転可能に配置している。出部群110には、左右方向に延伸する単一の繰出し駆動軸81を横断貫通状に取り付けて、出部68内において、繰出し駆動軸81にベベルギヤ113,114を介して出体支軸112を連動連結している。繰出し駆動軸81の中途部には、図3〜図4に示すように、入力ギヤ82を取り付け、入力ギヤ82には、支持フレーム部100に回転自在に軸支した中間ギヤ163を噛合させている。中間ギヤ163には、出体駆動モータ160の駆動軸161に取り付けた駆動ギヤ162を噛合させている。
そして、出体駆動モータ160を駆動させると、その駆動軸161の回転力が、それに取り付けた駆動ギヤ162→中間ギヤ163→入力ギヤ82→繰出し駆動軸81→ベベルギヤ113→ベベルギヤ114→出体支軸112→出体111に伝達されることで、出体111が回転して、符合した出孔(図示せず)から肥料が一定量ずつ繰り出されるようにしている。
出部64〜69には、繰出し駆動軸81からの動力伝達を個々に接続・切断する条止めクラッチである第1〜第6施肥クラッチ83〜88を設けている。第1施肥クラッチ83と第2施肥クラッチ84とは、第7連動連結体96を介して、後述する第2クラッチ作動体S2に連動連結している。また、第3施肥クラッチ85は、第8連動連結体97を介して、第2クラッチ作動体S2に連動連結している。また、第4施肥クラッチ86は、第9連動連結体98を介して、第2クラッチ作動体S2に連動連結している。また、第5施肥クラッチ87と第6施肥クラッチ88は、第10連動連結体99を介して、第2クラッチ作動体S2に連動連結している。
第1〜第10連動連結体90〜99としては、プッシュプルワイヤ等の押し引き力を伝達可能なものを使用して、各クラッチ作動体S1,S2により各連動連結体90〜99を介して、各クラッチ55〜57,60〜62,83〜88を接続・切断可能としている。
圧送風供給部140は、左右方向に延伸させて円筒状に形成した圧送風供給管141と、圧送風供給管141の左側端部に連通連設したブロワー等の圧送風供給源142と、を具備している。圧送風供給源142は、支持フレーム部100の左側端部に支持させている。圧送風供給管141は、支持フレーム部100に横架状に支持させるとともに、各接続部130の前端部に連通連設している。そして、圧送風供給源142は、圧送風供給管141を通して各接続部130の前端部から圧送風を供給可能としている。
このように構成した施肥装置4では、第1〜第6ホッパー部70〜75内に粒形状の肥料を収容して、各ホッパー部70〜75から供給される肥料を、出体駆動モータ160に繰り出し駆動される各出部64〜69の各出体111が、各接続部130に一定量ずつ繰り出す。そうすると、各接続部130の前端部に連通連設した圧送風供給部140から圧送風が供給されて、各接続部130の後端部にそれぞれ連通連結した各施肥ホース部150を通して一定量の肥料が圃場に施肥される。
上記のように構成した乗用田植機Aでは、六条の苗植付け作業と施肥作業とが行なえるようにしている。そして、左側二条分と中央二条分と右側二条分をそれぞれ第1〜第3ユニットとして、個々のユニット毎に、各苗縦送りベルト48〜53と各植付爪46と出部64〜69への伝動系を、適宜二条のユニット毎の各クラッチにより作動停止可能としている。
すなわち、乗用田植機Aでは、第1〜第3ユニットの全てのクラッチを接続・切断作動させることも、また、第1ユニット及び/又は第3ユニットの各クラッチを接続・切断作動させることもできる。そして、第1〜第3ユニットの各クラッチを接続・切断操作は、運転部21のダッシュボード24に設けた第1〜第3ユニットスイッチSw1〜Sw3をそれぞれON/OFF操作することで可能としている。第1〜第3ユニットスイッチSw1〜Sw3は、後述する制御手段170の入力側に接続しており、各スイッチSw1〜Sw3からのON操作情報を制御手段170が取得すると、制御手段170が取得情報に適応するユニットの各クラッチを接続制御するようにしている。
具体的に説明すると、第1ユニットは、第1ユニットスイッチSw1をON/OFF操作することで、左側二条分である第1苗縦送りベルトクラッチ55と第1植付クラッチ60と第1施肥クラッチ83及び第2施肥クラッチ84を同時に接続・切断作動操作可能としている。また、第2ユニットは、第2ユニットスイッチSw2をON/OFF操作することで、中央二条分である第2苗縦送りベルトクラッチ56と第2植付クラッチ61と第3施肥クラッチ85及び第4施肥クラッチ86を同時に接続・切断作動操作可能としている。また、第3ユニットは、第3ユニットスイッチSw3をON/OFF操作することで、右側二条分である第3苗縦送りベルトクラッチ57と第3植付クラッチ62と第5施肥クラッチ87及び第6施肥クラッチ88を同時に接続・切断作動操作可能としている。ただし、第2ユニットについては、単独で第2ユニットスイッチSw2をON/OFF操作しても、第2ユニットを構成している各クラッチは接続・切断作動しないようにしている。
第1クラッチ作動体S1は、支軸に2枚の第1・第2カム体と減速ギヤ(これらは図示せず)を同軸的に取り付け、減速ギヤに第1電動モータM1の駆動軸に取り付けたピニオンギヤを噛合させている。第1カム体の周面には、第1〜第3連動連結体90〜92の基端部を摺接させる一方、第2カム体の周面には、第4〜第6連動連結体93〜95の基端部を摺接させている。そして、第1電動モータM1の駆動軸を正回転させることで、第1・第2・第3ユニットの順序で各クラッチがクラッチ切断作動されるようにしている。また、第1電動モータM1の駆動軸を逆回転させることで、逆順序、つまり、第3・第2・第1ユニットの順序で各クラッチがクラッチ切断作動されるようにしている。
第2クラッチ作動体S2は、支軸に2枚の第3カム体と減速ギヤ(これらは図示せず)を同軸的に取り付け、減速ギヤに第2電動モータM2の駆動軸に取り付けたピニオンギヤを噛合させている。第3カム体の周面には、第〜第10連動連結体9〜9の基端部を摺接させて、第2電動モータM2の駆動軸を正回転させることで、第1・第2・第3ユニットの順序で各クラッチがクラッチ切断作動されるようにしている。また、第電動モータMの駆動軸を逆回転させることで、第3・第2・第1ユニットの順序で各クラッチがクラッチ切断作動されるようにしている。
そして、第1電動モータM1と第2電動モータM2は、図7に示すように、後述する制御手段170の出力側に接続して、制御手段170により同期して作動するように制御されている。つまり、第1〜第3ユニット毎の各クラッチが同期して接続・切断されるようにしている。
本実施形態では、少なくとも第1〜第3ユニットの内の一つのユニットは、クラッチ接続状態となすとともに、他の二つのユニットはクラッチ切断状態となして、同状態にて施肥装置4の出体駆動モータ160を駆動させることで、クラッチ接続状態のユニット(二条分のみ)のみにて試し施肥を行うことができるようにしている。そして、試し施肥された肥料は容器等に回収して、その肥料量を測定(調量)する。この際、出体駆動モータ160により作動するのは、第1ユニットないしは第3ユニットの二条分の施肥装置4のみであり、走行装置1のエンジン17に連動連結された植付装置2の作動部は、作動しない。つまり、各植付爪46や各苗縦送りベルト48〜53は、作動しない。なお、本実施形態では、中央二条分のみのクラッチ接続はできないが、四条分又は六条分をクラッチ接続状態となして、試し施肥を行うことはできるようにしている。また、試し施肥を行う際の不要な条の条止めについての具体的な説明は後述する。
[特徴的な構成の説明]
上記のような構成において、本実施形態の特徴的な構成は、走行装置1の所定個所に配設した制御手段170の出力側に、出体駆動モータ160を接続して、出体駆動モータ160を制御手段170により駆動制御可能とする一方、制御手段170の入力側に、出体駆動モータ160の単位時間当たりの回転数を設定する設定手段180を接続している点にある。
そして、制御手段170の入力側には、出体駆動モータ160の単位時間当たりの回転数を検出する回転数検出手段190を接続し、設定手段180により設定された設定値と、回転数検出手段190により検出された検出値とを、制御手段170が比較して、検出値と設定値との差異が所定の許容範囲外となった場合には、制御手段170が出体駆動モータ160の駆動を停止させる制御をするようにしている。
さらに、制御手段170の入力側には、走行装置1の移動動作を検出する移動動作検出手段200を接続している。そして、移動動作検出手段200による検出情報を制御手段170が取得すると、制御手段170は、設定手段180を介した出体駆動モータ160の駆動動作を阻止する制御をするようにしている。
すなわち、後述する制御手段170のROMには、インターロック機構としての制御プログラムが格納されている。そして、移動動作検出手段200の検出結果に基づいて、走行装置1が移動動作していると制御手段170のCPUが判定すると、CPUがその制御プログラムをRAMに読み込み、この制御プログラムにしたがって、設定手段180を介した出体駆動モータ160の駆動動作を阻止する制御動作を実行する。換言すると、制御手段170のCPUは、走行装置1の走行駆動系が中立状態となっている場合にのみ、つまり、走行装置1が移動停止状態である場合にのみ、設定手段180を介して出体駆動モータ160の単位時間当たりの回転数を設定可能にプログラミングされている。
また、本実施形態では、運転部21に設けた変速レバー6(図1及び図2参照)が中立位置に操作されている状態を、リミットスイッチ等の位置検出手段210が検出すると、その検出情報を制御手段170に出力するようにしている。そして、制御手段170は、位置検出手段210の検出情報を取得して、設定手段180を介して出体駆動モータ160の単位時間当たりの回転数を設定可能としている。つまり、位置検出手段210は、中立位置に操作された変速レバー6を検出して、その検出状態の場合のみ、制御手段170が設定手段180からの設定情報を取得可能として、出体駆動モータ160を一定回転数だけ回転制御するようにしている。換言すると、位置検出手段210が、中立位置に操作された変速レバー6を検出しない場合には、設定手段180を介した出体駆動モータ160の駆動動作を阻止する制御をするようにしている。
制御手段170は、内部バスにより相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備えたコンピュータ装置である。CPUは、タイマを内蔵しており、ROMに格納された制御プログラムをRAMに読み込み、この制御プログラムにしたがって、所定の制御動作を実行する。
設定手段180は、箱型のケーシング体181の前壁に、制御ON/OFFスイッチ182と、一定回転スイッチ183と、一定回転数を増大ないしは減少調節するためのボリュームスイッチ184とを設けている。そして、順次、制御ON/OFFスイッチ182をONさせた後に、一定回転スイッチ183をONさせると、出体駆動モータ160の単位時間当たりの回転数が一定に設定されるとともに、出体駆動モータ160が所定時間だけ回転される。一定回転数は、あらかじめボリュームスイッチ184を回転操作することで、増大ないしは減少調節して、所望の回転数に設定することができる。設定手段180は、制御手段170に有線ないしは無線で操作信号を送信可能としており、設定手段180の操作は、植付装置2の作溝体80の近傍、つまり、試し肥料を回収する場所の近傍において堅実に行えるようにしている。
回転数検出手段190は、出体駆動モータ160の駆動軸161ないしは駆動軸161に取り付けた駆動ギヤ162の単位時間当たりの回転数を検出するセンサであり、例えば、ロータリエンコーダを採用することができる。
移動動作検出手段200は、作業中や移動中の走行装置1の移動動作を検出するセンサであり、本実施形態では、前輪軸11ないしは後輪軸14の回転数を、例えば、ロータリエンコーダにより検出するようにしている。
上記のように構成した乗用田植機Aでは、試し施肥を行って施肥量を測定(調量)する際に、設定手段180を操作することにより、制御手段170に出体駆動モータ160の単位時間当たりの回転数が設定されると、設定手段180により設定された回転数に基づいて制御手段170により出体駆動モータ160が駆動制御される。その結果、出体駆動モータ160に連動連結された繰出体111の肥料繰り出し作動が制御されて、出体111を通して所定時間に所定量の肥料が繰り出されて試し施肥される。
したがって、屋内外にかかわらず、試し施肥を簡単に行うことができて、試し施肥された肥料を簡単かつ堅実に回収容器等に回収することができる。そして、回収した肥料の量を測定することで、設定手段180により設定された回転数に基づいた施肥量を確認することができる。そのため、圃場の面積(例えば、10アール当たり)に適応した施肥量を迅速かつ堅実に推定することができて、施肥作業を行う前から適量の肥料を準備することができる。つまり、施肥量の設定ミスを防止することができて、効率の良い施肥作業を行うことができる。
そして、設定手段180により設定された設定値と、回転数検出手段190により検出された検出値との差異が、所定の許容範囲外となった場合には、制御手段170が出体駆動モータ160の駆動動作を停止させる制御をするようにしているため、調量作業をする作業者は、速やかに出体駆動モータ160の異常に対処することができる。
しかも、移動動作検出手段200による検出情報を制御手段170が取得すると、制御手段170は、設定手段180を介した出体駆動モータ160の駆動動作を阻止する制御をするようにしているため、オペレータが、設定手段180のスイッチに誤って触れた場合や、設定手段180が誤作動した場合でも、走行装置1(機体)が移動している際、例えば、田植作業中や路上走行中には、設定手段180を介した出体駆動モータ160の駆動動作が阻止されて、無駄に試し施肥がなされることがない。
さらには、走行装置1の走行駆動系、本実施形態では、変速レバー6が中立状態となっている場合にのみ、設定手段180による回転数の設定が可能であるため、機体が移動している際に、設定手段180が誤操作されて、無駄に試し施肥がなされるのを防止することができる。
また、制御手段170の出力側には、図7に示すように、走行装置1の支持枠体20の後部に取り付けた第3電動モータM3が接続されている。第3電動モータM3は、リヤアクスルケース15から植付装置2に動力を伝達する伝動機構の中途部に設けた植付部クラッチ300と、リヤアクスルケース15から整地装置5に動力を伝達する伝動機構の中途部に設けた整地部クラッチ310と、をそれぞれ接続・切断動作可能としている。そして、設定手段180の制御ON/OFFスイッチ182がONされると、上記クラッチ300,310が制御手段170によって切断制御されるようにしている。したがって、試し施肥を行って調量する際には、植付装置2と整地装置5の駆動が停止されて、試し施肥を行って調量作業をするオペレータ等の作業者の安全性が確保される。
次に、試し施肥を行って調量を行う際の不要な条の条止めについて、具体的に説明する。すなわち、試し施肥を行う際に、設定手段180の制御ON/OFFスイッチ182をONさせると、あらかじめ設定された第1ユニットの第1及び第2施肥クラッチ83,84は、接続される。一方、他の第2・第3ユニットの第3〜第6施肥クラッチ85〜88は、切断される。続いて、一定回転スイッチ183をONさせると、出体駆動モータ160が所定時間に一定回転数で回転駆動されるように、制御手段170によって制御される。このように、クラッチ接続状態の第1ユニット(二条分のみ)のみにて、試し施肥を行うことができるように構成している。したがって、試し施肥しない条の施肥クラッチを、逐一切断操作する手間を省くことができる。
また、設定手段180の制御ON/OFFスイッチ182をONさせた際に、あらかじめ設定された第1ユニットの第1及び第2施肥クラッチ83,84が切断(条止め)されていた場合には、次のように制御手段170によって制御される。すなわち、第1及び第2施肥クラッチ83,84は、接続(条止め解除)される。一方、他の第2・第3ユニットの第3〜第6施肥クラッチ85〜88は、切断される。したがって、自動的かつ堅実にあらかじめ設定された第1ユニットが操作されて、操作間違いが起こらない。
そして、制御手段170の制御プログラムには、一定回転スイッチ183がONされて、出体駆動モータ160が回転駆動されるまでの応答時間として、第2・第3ユニットの第3〜第6施肥クラッチ85〜88の切断動作が完了(条止め機構の条止め動作が完了)されるまでの一定の遅延時間(ディレイ)が設定されている。したがって、第2・第3ユニットの条止め機構の条止め動作が完了するまで、出体駆動モータ160は、回転駆動されない。そのため、第2・第3ユニットの出部から肥料が漏れるのを防止することができる。
しかも、試し施肥が完了して設定手段180の制御ON/OFFスイッチ182がOFFにされると、第1〜第6施肥クラッチ83〜88は、試し施肥開始前(制御ON/OFFスイッチ182がONにされる前)の状態に復帰されるように制御している。また、制御ON/OFFスイッチ182がONにされて、短時間(例えば、5秒)の間に制御ON/OFFスイッチ182がOFFにされると、制御手段170は試し施肥がキャンセルされたと判断して、この場合も第1〜第6施肥クラッチ83〜88が、試し施肥開始前(制御ON/OFFスイッチ182がONにされる前)の状態に復帰されるように制御している。このように、試し施肥前の状態に戻すことで、不用意な条止めによるトラブルを防止することができる。
上記のように、出体駆動モータ160のみを動作させて、他の第1及び第2電動モータM1,M2は、動作させない。そのため、これら第1及び第2電動モータM1,M2の損耗を防止することができる。なお、ここまでは、あらかじめ設定されたユニットとして、第1ユニットについて説明してきたが、第3ユニットについても同様に制御することができる。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、試し施肥を行う際の制御動作について説明する。
設定手段180の制御ON/OFFスイッチ182がONされる(S400)。この際、制御ON/OFFスイッチ182がONにされて、短時間(例えば、5秒)の間に制御ON/OFFスイッチ182がOFFにされると(S410Yes)、制御手段170は、試し施肥がキャンセルされたと判断して、1第1〜第6施肥クラッチ83〜88が、試し施肥開始前(制御ON/OFFスイッチ182がONにされる前)の状態に復帰される(S490)。
短時間(例えば、5秒)の間に制御ON/OFFスイッチ182がOFFにされない場合(S410No)において、あらかじめ設定された第1ユニットの第1及び第2施肥クラッチ83,84が切断、つまり、第1ユニットの第1及び第2の出部64,65が条止めされていた場合(S420Yes)には、第1及び第2施肥クラッチ83,84が接続、つまり、第1ユニットの第1及び第2の出部64,65が条止め解除される(S430)。
そして、他のユニットの第3〜第6施肥クラッチ85〜88が接続、つまり、他のユニットの第3〜第6の出部66〜69が条止め解除されていた場合(S440Yes)には、他のユニットの第3〜第6施肥クラッチ85〜88が切断、つまり、他のユニットの第3〜第6の出部66〜69が条止めされる(S450)。
続いて、一定回転スイッチ183がONされると(S460Yes)、出体駆動モータ160に連動連結した第1ユニットの出部64,65の出体111,111が、所定時間に一定回転数で回転駆動される(S470)。
試し施肥が完了して設定手段180の制御ON/OFFスイッチ182がOFFにされると(S480Yes)、第1〜第6施肥クラッチ83〜88は、試し施肥開始前(制御ON/OFFスイッチ182がONにされる前)の状態に復帰される(S490)。
したがって、調量作業以外の本来の作業である播種・植付作業等にスムーズに移行することができて、調量作業が本来の作業への移行に不具合となることがない。
[施肥装置の構成のより具体的な説明]
次に、施肥装置4の構成について、より具体的に説明する。すなわち、施肥装置4の各出部(その一例としての第5の出部68)は、図6に示すように、支持フレーム部100に取り付けた下部側繰出ケース115と、各ホッパー部に連通連設した上部側繰出ケース116とに分離・接合自在に形成している。
そして、支持フレーム部100と下部側繰出ケース115と接続部130と圧送風供給部140と施肥ホース部150とで、固定側施肥部7を形成している。また、一側(本実施形態では左側)に配置した複数(本実施形態では三個)の第1〜第3ホッパー部70〜72同士は、隣接方向である左右方向に一体的に連通連設している。各ホッパー部70〜72の下端部には、各上部側繰出ケース116を連通連設して、一側可動側施肥部としての左側可動側施肥部8を形成している。また、他側(本実施形態では右側)に配置した複数(本実施形態では三個)の第4〜第6ホッパー部73〜75同士は、隣接方向である左右方向に一体的に連通連設している。各ホッパー部73〜75の下端部には、各上部側繰出ケース116を連通連設して、他側可動側施肥部としての右側可動側施肥部9を形成している。また、両可動側施肥部8,9の外側端部には、それぞれ内部に残留する肥料を排出するための排出部220,230を設けている。
左側可動側施肥部8と右側可動側施肥部9は、それぞれ支持フレーム部100の左右側端部に、回動支持アーム体240,250を介して枢支・連結して、略水平に横臥させた出姿勢(図3参照)と、略垂直に跳ね上げて前記排出部220,230を下方へ指向させた排出姿勢(図4参照)と、に姿勢変更自在としている。
このように、左側可動側施肥部8と右側可動側施肥部9は、それぞれ排出姿勢に姿勢変更することで、各排出部220,230を下方へ指向させることができるため、残留肥料を自重で各排出部側に流下させて、各排出部220,230から簡単にかつ堅実に排出することができる。この際、走行装置1の左右外側方位置で、かつ、下方へ指向した各排出部220,230の直下方位置に、回収容器(図示せず)を配置しておけば、回収容器内に流下状態に排出される残留肥料を楽に回収することができる。
図6に示す一例としての出部68は、下部側繰出ケース115の上端開口縁部の外周面に、下部側フランジ片117を形成している。一方、上部側繰出ケース116の下端開口縁部の外周面に、上部側フランジ片118を形成している。そして、各可動側施肥部8,9を出姿勢となした際には、上部側繰出ケース116の下端開口縁部と、下部側繰出ケース115の上端開口縁部と、が上下方向に整合して、上部側フランジ片118と、下部側フランジ片117と、がガスケット体119を介して上下方向に対面して連通状態に接続されるようにしている。この際、各下部側繰出ケース115は、各上部側繰出ケース116を下方から支持することになる。125は、出体支軸112の下端に取り付けた掻き落とし片である。
そして、繰出し駆動軸81は、左側可動側施肥部8の第1〜第3出部64〜66を繰り出し作動させる左側出軸81aと、右側可動側施肥部9の第4〜第6出部67〜69を繰り出し作動させる右側出軸81bと、両側出軸81a,81bの対向する内側端部同士に設けたクラッチ部81c,81dと、を同軸的に配置して形成している。そして、左・右側出軸81a,81bは、両クラッチ部81c,81dを介して接続・切断自在に接続している。
260は、左側可動側施肥部8に設けた左側操作用把持体、270は左側操作用把持体260に中途部を枢支した左側操作レバー体である。左側操作レバー体270の一端は、左側のクラッチ部81cに連結している。そして、左側操作レバー体270と左側操作用把持体260の両方を同時に把持することで、両クラッチ部81cを切断可能としている。280は、右側可動側施肥部9に設けた右側操作用把持体、290は右側操作用把持体280に中途部を枢支した右側操作レバー体である。右側操作レバー体290の一端は、右側のクラッチ部81dに連結している。そして、右側操作レバー体290と右側操作用把持体280の両方を同時に把持することで、両クラッチ部81dを切断可能としている。
そして、右側可動側施肥部9は、略水平に配置した出姿勢となすことで、入力ギヤ82が中間ギヤ163に上方から噛合して接続される。一方、右側可動側施肥部9は、略垂直に跳ね上げた排出姿勢となすことで、入力ギヤ82が中間ギヤ163から離隔して噛合状態を解除される。つまり、動力の伝達が切断される。
上記のように、本発明に係る施肥装置4は、走行装置1の支持枠体20の後部上に固定する固定側施肥部7と、固定側施肥部7に姿勢変更自在に取り付けている左側可動側施肥部8及び右側可動側施肥部9とから構成している。そして、施肥装置4は、ユニットとして走行装置1に着脱自在としている。この際、施肥装置4には、出体111を駆動する出体駆動モータ160を設けて、走行装置1のエンジン17とは連動連結していない。そのため、施肥装置4を走行装置1から着脱する着脱作業性を向上させることができる。また、施肥量は、走行装置1の作業速度にかかわりなく、オペレータの意図で適宜増減させることもできる。すなわち、出体駆動モータ160の回転数を、適宜、回転数変更手段を介して変更操作可能とすることで、施肥装置4に設けた出体111の回転数を、出体駆動モータ160により変更して、出体111を介して繰出される肥料の出量(施肥量)を増減調節することもできる。そのため、オペレータは、意図的に、圃場内に施肥される量を、同一圃場内の区画ごとに変更することもできる。
A 乗用田植機
1 走行装置
2 植付装置
降機構
4 施肥装置
5 整地装置
160 出体駆動モータ

Claims (3)

  1. 走行装置の後方に植付装置を連結するとともに、走行装置に施肥装置を載設した乗用田植機であって、
    前記施肥装置は、
    粒形状の肥料を収容するホッパー部と、ホッパー部から供給される肥料を一定量ずつ繰り出す繰出部とを具備し、
    繰出部に、肥料を一定量ずつ繰り出し作動する繰出体を配置して、繰出体に、それを駆動する繰出体駆動モータを連動連結し、
    繰出体駆動モータは、それを駆動制御する制御手段の出力側に接続する一方、
    制御手段の入力側には、繰出体駆動モータの単位時間当たりの回転数を設定する設定手段を接続し、
    制御手段の入力側には、走行装置の移動動作を検出する移動動作検出手段を接続し、移動動作検出手段による検出情報を制御手段が取得すると、制御手段は設定手段を介した出体駆動モータの駆動動作を阻止する制御をするようにしたことを特徴とする乗用田植機。
  2. 制御手段の入力側には、出体駆動モータの単位時間当たりの回転数を検出する回転数検出手段を接続し、
    設定手段により設定された設定値と、回転数検出手段により検出された検出値とを、制御手段が比較して、検出値と設定値との差異が所定の許容範囲外となった場合には、制御手段が出体駆動モータの駆動を停止させる制御をするようにしたことを特徴とする請求項1記載の乗用田植機
  3. 走行装置の走行駆動系が中立状態となっている場合にのみ、設定手段を介して出体駆動モータの単位時間当たりの回転数を設定可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の乗用田植機。
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