JP2018000059A - 水田作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉粒体を貯留する貯留部、及び貯留部から粉粒体を繰り出して田面に供給する繰り出し部を備えた水田作業車において、繰り出し部のメンテナンス構造の簡素化を図る。【解決手段】貯留部12が繰り出し部13に接続された作業位置と、貯留部12が繰り出し部13から分離して離れた非作業位置A2とに亘って、貯留部12を移動自在に支持する移動機構53を備える。粉粒体が貯留部12から繰り出し部13に入るのを許容する開位置、及び、粉粒体が貯留部12から出るのを止める閉位置とに操作自在な開閉部59を、貯留部12に備える。【選択図】図7

Description

本発明は、乗用型田植機や乗用型直播機等のように、農用の粉粒体(肥料、薬剤及び種子等)を田面に供給する水田作業車において、メンテナンス作業の構成に関する。
水田作業車の一例である乗用型田植機では、特許文献1に開示されているように、肥料(粉粒体に相当)を貯留する貯留部(特許文献1の図1,2,3の31)と、粉粒体を繰り出す回転体(特許文献1の図8の37)を内装した繰り出し部(特許文献1の図1,2,8の32)とが備えられ、機体の進行に伴って、繰り出し部により貯留部から肥料が繰り出されて田面に供給されるように構成されたものがある。
前述のような貯留部及び繰り出し部を備えた場合、繰り出し部のメンテナンス作業を行う必要がある。
特許文献1では、貯留部の下部に繰り出し部の上部が接続されており、回転体の回転軸芯の部分において、繰り出し部が、上部繰り出しケース(特許文献1の図8及び図9の35)と、下部繰り出しケース(特許文献1の図8及び図9の36)との2分割構造に構成されている。
これにより、下部繰り出しケースを上部繰り出しケースから下側に分離することによって、繰り出し部の下側から繰り出し部のメンテナンス作業を行う(特許文献1の図8及び図9参照)。
特開2013−74号公報
特許文献1では、回転体の回転軸の部分において、繰り出し部が上部繰り出しケースと下部繰り出しケースとに分割されているので、回転体の軸受け部に上部及び下部繰り出しケースの分割部分が位置することになる。
これにより、回転体の軸受け部が、上部繰り出しケース側の部分と下部繰り出しケース側の部分とに分かれる分割構造を備えたものになるので、構造の簡素化の面で不利な状態となっている。
本発明は、粉粒体を貯留する貯留部、及び貯留部から粉粒体を繰り出して田面に供給する繰り出し部を備えた水田作業車において、繰り出し部のメンテナンス構造の簡素化を図ることを目的としている。
(構成)
本発明の特徴は、水田作業車において次のように構成することにある。
粉粒体を貯留する貯留部と、前記貯留部に接続されて前記貯留部から粉粒体を繰り出して田面に供給する繰り出し部とが備えられ、
前記貯留部が前記繰り出し部から分離自在であり、
前記貯留部が前記繰り出し部に接続された作業位置と、前記貯留部が前記繰り出し部から分離して離れた非作業位置とに亘って、前記貯留部を移動自在に支持する移動機構が備えられており、
粉粒体が前記貯留部から前記繰り出し部に入るのを許容する開位置と、粉粒体が前記貯留部から出るのを止める閉位置とに操作自在な開閉部が、前記貯留部に備えられている。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、貯留部が繰り出し部に接続された状態(作業位置)から、移動機構によって、貯留部を繰り出し部から分離して繰り出し部から離すことができる(非作業位置)。これにより、貯留部が接続される繰り出し部の部分(貯留部が分離した繰り出し部の部分)が開放された状態となるので、前述の繰り出し部の部分から繰り出し部のメンテナンス作業を行うことができる。
本発明によると、貯留部を繰り出し部から分離するという比較的単純な分離構造を備えており、粉粒体を繰り出す回転体の回転軸の部分において繰り出し部を分割する構造ではないので(回転体の軸受け部が分割構造を備えたものではないので)、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
前述のように、貯留部を繰り出し部から分離して非作業位置に移動させる場合、貯留部に残っていた粉粒体が貯留部から出て、機体の各部に付着する可能性がある(例えば肥料が金属部分に付着すると、金属部分に錆が発生し易くなることがある)。
本発明によると、貯留部を非作業位置に移動させる場合、事前に開閉部を閉位置に操作しておくことにより、貯留部を非作業位置に移動させる際に、貯留部に残っていた粉粒体が貯留部から出ることを防止することができるのであり、粉粒体が機体の各部に付着することによる不具合を防止することができる。
次に貯留部を作業位置に移動させると、開閉部を開位置に操作すればよいのであり、粉粒体が貯留部から繰り出し部に入り、繰り出し部から繰り出されるようになる。
貯留部が作業位置に位置した状態において、粉粒体が田面に供給されない状態を設定する場合、開閉部を閉位置に操作することにより、粉粒体が貯留部から出る状態(粉粒体が繰り出し部に入る状態)が止められるので、粉粒体が田面に供給されない状態を容易に設定することができる。
(構成)
本発明において、
前記貯留部が分離した前記繰り出し部の部分において、
粉粒体を繰り出す回転体が、前記繰り出し部から取り外し自在であると好適である。
(作用及び発明の効果)
繰り出し部には、粉粒体を繰り出す回転体が備えられている。
本発明によると、貯留部を繰り出し部から分離して非作業位置に移動させることによって、回転体を繰り出し部から取り外すことができるのであり、繰り出し部(回転体)のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
(構成)
本発明において、
前記貯留部が分離した前記繰り出し部の部分において、
前記回転体と前記回転体を回転自在に支持する軸受け部とが、前記繰り出し部から取り外し自在であると好適である。
(作用及び発明の効果)
繰り出し部には、前述の回転体に加えて、回転体を回転自在に支持する軸受け部が備えられている。
本発明によると、貯留部を繰り出し部から分離して非作業位置に移動させることによって、回転体と軸受け部とを繰り出し部から取り外すことができるのであり、繰り出し部(回転体及び軸受け部)のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
(構成)
本発明において、
複数の前記繰り出し部が隣接して備えられ、複数の前記繰り出し部に亘って共通の前記貯留部が備えられており、
複数の前記繰り出し部に対応する複数の前記開閉部が、前記貯留部に備えられていると好適である。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、複数の繰り出し部に亘る共通の貯留部を非作業位置に移動させることによって、複数の繰り出し部のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
本発明によると、複数の繰り出し部に対応する複数の開閉部が、貯留部に備えられている。これにより、前述のように、貯留部が作業位置に位置した状態において、粉粒体が田面に供給されない状態を設定する場合、繰り出し部ごとに開閉部を閉位置に操作することによって、繰り出し部ごとに粉粒体が田面に供給されない状態を設定することができる。
(構成)
本発明において、
前記繰り出し部の上部と前記貯留部の下部とが接続及び分離自在であると好適である。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、貯留部の下部に繰り出し部の上部が接続されており(作業位置)、貯留部の下部を繰り出し部の上部から分離して、貯留部を繰り出し部から離すことができる(非作業位置)。これにより、繰り出し部の上部が開放された状態となるので、繰り出し部の下側からではなく、繰り出し部の上側から繰り出し部のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
(構成)
本発明において、
前記繰り出し部が機体の後部に備えられ、
前記貯留部の下部が前記繰り出し部の上部に接続された前記作業位置と、前記貯留部の下部が前記繰り出し部の上部から分離して前記貯留部が前記繰り出し部から上側及び後側に離間した前記非作業位置とに亘って、前記貯留部が前記移動機構により前記繰り出し部の後側の左右方向の横軸芯周りに揺動自在に支持されると好適である。
(作用及び発明の効果)
水田作業車では、例えば特許文献1に開示されているように、繰り出し部を機体の後部に備えることがある。この場合、機体の作業者は貯留部の前側に位置しており、機体の作業者は貯留部の前側から貯留部を作業及び非作業位置に移動させることになる。
本発明によると、移動機構により、貯留部を繰り出し部の後側の横軸芯周りに揺動自在に支持しているので、貯留部の前側に位置する機体の作業者が、作業位置及び作業位置の上側及び後側の非作業位置に、貯留部を容易に移動させることができる。
非作業位置において、貯留部が繰り出し部から上側及び後側に離れることになるので、貯留部の前側に位置する機体の作業者にとって、貯留部がメンテナンス作業の妨げになることがなく、繰り出し部のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
乗用型田植機の全体側面図である。 施肥装置の全体正面図である。 施肥装置の全体背面図である。 繰り出し部の付近の全体平面図である。 貯留部の接続部の付近の全体平面図である。 貯留部を作業位置に操作した状態において、図2のVI−VI方向の断面図である。 貯留部を非作業位置に操作した状態において、図2のVI−VI方向の断面図である。 繰り出し部の縦断側面図である。 繰り出し部の平面図である。 繰り出し部の側面図である。 繰り出し部の縦断正面図である。 貯留部の接続部の平面図である。 貯留部を作業位置に操作した状態において、図2のXIII−XIII方向の断面図である。 施肥装置の伝動系を示す概略平面図である。 施肥装置の概略平面図である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体の作業走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
[1]
乗用型田植機の全体構成について説明する。
図1に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された機体の後部に、上下揺動自在なリンク機構3が備えられて、リンク機構3の後部に8条植型式の苗植付装置5が昇降自在に支持され、リンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられて、水田作業車の一例である乗用型田植機が構成されている。
図1に示すように、苗植付装置5は、4個の伝動ケース6、伝動ケース6の後部の右及び左部に回転駆動自在に支持された回転ケース7、回転ケース7の両端に備えられた一対の植付アーム8、フロート9及び苗のせ台10等を備えて構成されている。
図1に示すように、機体の前部のエンジン17の動力が、走行用の静油圧式無段変速装置(図示せず)、ミッションケース18に備えられた株間変速装置(図示せず)及び植付クラッチ(図示せず)から、PTO軸19を介して苗植付装置5に伝達される。これにより、苗のせ台10が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース7が回転駆動されて、苗のせ台10の下部から植付アーム8が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。
図1に示すように、右及び左の機体フレーム28が前後方向に配置されて、機体フレーム28の前部にミッションケース18が連結され、ミッションケース18の前部に連結されたフレーム30にエンジン17が支持されている。機体フレーム28の後部に右及び左の支持部材38が連結されており、支持部材38に運転座席31が支持されている。
図1に示すように、機体フレーム28にステップ32が支持されており、支持部材38に後部ステップ33が支持されている。これにより、ステップ32よりも後部ステップ33が高い位置に配置されて機体の後部に備えられており、後部ステップ33の前部の左右中央に運転座席31が備えられ、運転座席31の後側で後部ステップ33の上側に、施肥装置11が備えられている。
[2]
次に、施肥装置11の全体構成について説明する。
図1,2,15に示すように、8個の繰り出し部13が、機体の後部に左右方向に沿って配置されている。右の4個の繰り出し部13の上部に亘って、粉粒状の肥料(粉粒体に相当)を貯留する右の貯留部12が接続されており、左の4個の繰り出し部13の上部に亘って、粉粒状の肥料(粉粒体に相当)を貯留する左の貯留部12が接続されている。
図1,2,15に示すように、施肥装置11の左の横側部に、ブロア14及びブロア14を駆動する電動モータ25が備えられており、左の横フレーム41(後述の[3]参照)にブロア14が連結されている。
図2及び図15に示すように、ブロア14に分岐部26が接続されて、分岐部26と繰り出し部13の前部とに亘って供給ダクト27が接続されており、繰り出し部13の吸入部13aが供給ダクト27に接続されている。図1に示すように、ブロア14に吸入ダクト20が接続されており、吸入ダクト20が後部ステップ33の開口部(図示せず)を通って後部ステップ33及びステップ32の下側に延出され、エンジン17の近くまで延出されている。
図1及び図15に示すように、フロート9に作溝器15が連結されて、8個の作溝器15が備えられており、繰り出し部13と作溝器15とに亘って8本のホース16が接続されている。以上のように、貯留部12、繰り出し部13、ブロア14、作溝器15及びホース16等により、施肥装置11が構成されている。
図1及び図15に示すように、植付作業状態において、ブロア14の吸入作用により、エンジン17の付近の温かい空気が、吸入ダクト20を介してブロア14に吸入され、ブロア14の搬送風が供給ダクト27を介して繰り出し部13に供給される。
貯留部12から肥料が所定量ずつ繰り出し部13により繰り出されると、ブロア14の搬送風により肥料がホース16を通って作溝器15に供給されるのであり、作溝器15によって田面に形成された溝に、肥料が作溝器15を介して供給される。
[3]
次に、施肥装置11において、繰り出し部13の支持構造について説明する。
図2,3,4,6に示すように、右及び左の支持フレーム39が支持部材38の後部に連結されて後部ステップ33を貫通して上側に延出されており、右及び左の支持フレーム39の上部に亘って左右方向に、角パイプ状の後フレーム40が連結されている。
図2,3,4,6に示すように、板材を箱状に折り曲げて構成された横フレーム41が後フレーム40の右及び左部に前後向きに連結されており、右及び左の横フレーム41の前部に亘って左右方向に前フレーム42が連結されている。後フレーム40の左右方向の中間部と前フレーム42の左右方向の中間部とに亘って、複数個の板状の中間フレーム43が連結されている。
以上のように、後フレーム40、横フレーム41、前フレーム42及び中間フレーム43等により、平面視で長方形状の繰り出し部フレーム44が構成されている。
図2及び図4に示すように、8個の繰り出し部13において、2個の繰り出し部13が隣接して備えられている(連結されている)。2個の繰り出し部13が、平面視の前後方向において前及び後フレーム42,40の間に配置され、平面視の左右方向において横及び中間フレーム41,43の間(中間フレーム43の間)に配置されて、繰り出し部13の前部が前フレーム42に連結されている。図3及び図13に示すように、複数のフレーム45が、前フレーム42に連結されて後側の斜め下向きに延出されており、フレーム45に繰り出し部13が連結されている。
図3及び図6に示すように、繰り出し部13の下部に漏斗部13bが備えられている。繰り出し部13の漏斗部13bの前部に吸入部13aが備えられて、繰り出し部13の吸入部13aに亘って供給ダクト27が接続されており、繰り出し部13の漏斗部13bの後部にホース16が接続されている。
これにより、図4及び図6に示すように、前フレーム42が繰り出し部13の前側に位置して左右方向に配置された状態となり、後フレーム40が繰り出し部13の後側に位置して左右方向に配置された状態となっている。
図1及び図2に示すように、後部ステップ33の右及び左の横側部の外側に、右及び左のフレーム34が備えられており、右及び左のフレーム34に亘ってフレーム35,46が連結されている。フレーム35が貯留部12の前側に位置し、フレーム46が供給ダクト27の前側に位置しており、フレーム35,46が、貯留部12及び供給ダクト27の前側を保護する機能を備えている。
図1及び図2に示すように、フレーム35の左部にフレーム36が連結され、フレーム36の上部に天板36aが連結されており、フレーム36(天板36a)がブロア14及び電動モータ25の上側及び前側に位置している。これにより、フレーム36(天板36a)が、ブロア14及び電動モータ25の上側及び前側を保護する機能を備えている。
[4]
次に、施肥装置11において、繰り出し部13の構造について説明する。
図8,9,11に示すように、8個の繰り出し部13において、2個の繰り出し部13が隣接して備えられて、2個の繰り出し部13のケースが一体的に形成されている。
図8及び図11に示すように、繰り出し部13の下部に漏斗部13bが備えられて、漏斗部13bの前部に吸入部13aが備えられている。繰り出し部13の漏斗部13bが、連結部材47により繰り出し部13に接続されており、連結部材47を外すことにより、繰り出し部13の漏斗部13bを繰り出し部13から取り外すことができる。
図8,9,11に示すように、貯留部12の肥料を繰り出して繰り出し部13の漏斗部13bに供給する回転体48が、繰り出し部13の内部に備えられており、回転体48は外周部に複数の凹部を備えた円筒状である。回転体48は、駆動軸49に一体回転するように連結されており、駆動軸49の両側の端部に軸受け部50,51が取り付けられている。
図8,9,11に示すように、回転体48の外周部に接触するブラシ52が繰り出し部13の内部に備えられており、回転体48の回転に伴って肥料が回転体48の凹部に入り込むと、ブラシ52の摺り切り作用によって、回転体48の凹部の容積に相当する肥料が繰り出し部13の漏斗部13bに供給される。ブラシ52は基部52aに備えられて、基部52aに持ち手部52bが備えられている。
以上の構成により、8個の繰り出し部13において、2個の繰り出し部13の一体化されたケース、漏斗部13b、回転体48、駆動軸49、軸受け部50,51及びブラシ52等が同じものであり、8個の繰り出し部13の共通部品となっている。
後述する[5]に記載のように貯留部12を非作業位置A2に移動させると、図9及び図11に示すように、繰り出し部13の上部が開放されるのであり、回転体48、駆動軸49及び軸受け部50,51を一体で、繰り出し部13の上部から取り付けることができる(取り外すことができる)。同様に、ブラシ52(基部52a及び持ち手部52b)を、繰り出し部13の上部から取り付けることができる(取り外すことができる)。
図9,10,11に示すように、軸受け部50に、持ち手部50aが備えられている。軸受け部51に固定用の係合部51aが備えられており、係合部51aは駆動軸49と直交する方向にスライド自在で突出側(外側)に付勢されて、係合部51aに操作用の凸部51bが備えられている。
図9,10及び図11の左側に示す状態は、回転体48、駆動軸49及び軸受け部50,51、ブラシ52(基部52a及び持ち手部52b)が、繰り出し部13に取り付けられた状態であり、軸受け部51の係合部51aが外側に突出して繰り出し部13の内面に係合している。
図9,10及び図11の左側に示す状態において、軸受け部50が繰り出し部13の左右中央部に取り付けられ、軸受け部51が繰り出し部13の右及び左部に取り付けられており、駆動軸49の端部の駆動ギヤ49a及び軸受け部51の凸部51bが繰り出し部13の外側に出ている。
図9,10及び図11の左側に示す状態において、先ずブラシ52の持ち手部52bを持ち、ブラシ52を上側に引き抜くようにして取り外す。次に軸受け部51の凸部51bを互いに接近させるように操作して、軸受け部51の係合部51aを繰り出し部13の内面から離しながら、軸受け部50の持ち手部50aを持って、軸受け部50,51を上側に引き抜くようにして取り外す。これにより、軸受け部50,51と一体で、回転体48及び駆動軸49が取り外される(図11の右側参照)。
[5]
次に、施肥装置11において、貯留部12の支持構造について説明する(その1)。
図2,3,4に示すように、8個の繰り出し部13において、2個の繰り出し部13が隣接して備えられており(連結されており)、右の4個の繰り出し部13の上部に亘って右の貯留部12の下部が接続されており、左の4個の繰り出し部13の上部に亘って左の貯留部12の下部が接続されている。
図5及び図6に示すように、左右方向に配置された第1フレーム61が備えられ、第1フレーム61の右及び左部、左右中央部に第2フレーム62が連結されて、第2フレーム62が前後方向に配置されている。第2フレーム62の延出部分に亘って第3フレーム63が連結されて、第3フレーム63が左右方向に配置されている。
図5及び図6に示すように、第1フレーム61、第2フレーム62及び第3フレーム63等により、貯留部フレーム53(移動機構に相当)が構成されている。貯留部12の下部が第2フレーム62に連結されて、貯留部12が貯留部フレーム53に支持された状態となっており、貯留部12の後側に第1フレーム61が左右方向に配置され、貯留部12の前側に第3フレーム63が左右方向に配置され、貯留部12の横側に第2フレーム62が前後方向に配置された状態となっている。
図5及び図6に示すように、貯留部フレーム53において、第1フレーム61に支点部材61aが連結されており、図4及び図6に示すように、繰り出し部フレーム44において、後フレーム40に支点部材40aが連結されている。
図6及び図7に示すように、後フレーム40の支点部材40aの左右方向の横軸芯P1周りに、第1フレーム61の支点部材61aが上下に揺動自在に支持されており、貯留部フレーム53が繰り出し部13の後側の横軸芯P1周りに上下に揺動自在に支持された状態となっている。
これにより、図6及び図7に示すように、貯留部フレーム53を横軸芯P1周りに上下に揺動させることにより、貯留部12の下部が繰り出し部13の上部に接続された作業位置A1と、貯留部12の下部が繰り出し部13の上部から分離して、貯留部12が繰り出し部13から上側及び後側に離れた非作業位置A2とに亘って、貯留部12を移動させることができる。
[6]
次に、施肥装置11において、貯留部12の支持構造について説明する(その2)。
図5,6,7に示すように、貯留部フレーム53において、第3フレーム63が貯留部12の前側に位置しているので、第3フレーム63が、貯留部12を作業位置A1と非作業位置A2とに亘って手動で移動させる為の持ち手部となっている。
この場合、専用の持ち手部(図示せず)を第3フレーム63に連結しておいてもよい。
図5,6,7に示すように、貯留部フレーム53において、第3フレーム63の左右中央部に、固定具63aが連結されている。図2,6,7に示すように、繰り出し部フレーム44において、第3フレーム63の固定具63aに対応する前フレーム42の位置に、ブラケット54が連結され、ブラケット54にバックル部材55が備えられている。
これにより、図2及び図6に示すように、貯留部12を作業位置A1に位置させた状態において、バックル部材55を第3フレーム63の固定具63aに掛けることにより、貯留部12を作業位置A1で固定することができる。
この場合、バックル部材55を第3フレーム63に備え、固定具63aをブラケット54に連結してもよい。
図6及び図7に示すように、貯留部フレーム53において、左右中央部の第2フレーム62の前部に、支持部材56が前後に揺動自在に支持されている。繰り出し部フレーム44において、支持部材56に対応する中間フレーム43に、前後方向に沿った長孔43aが開口されており、支持部材56の下部の横向きのピン56aが、中間フレーム43の長孔43aに挿入されている。
図6に示すように、貯留部12を作業位置A1に位置させると、支持部材56が倒れた状態となって、支持部材56のピン56aが中間フレーム43の長孔43aの後端部に位置している。
図6から図7に示すように、貯留部12を非作業位置A2に移動させると、支持部材56が起立していき、支持部材56のピン56aが中間フレーム43の長孔43aに沿って前側に移動する。貯留部12を非作業位置A2に移動させると、支持部材56が起立するのであり、支持部材56のピン56aが中間フレーム43の長孔43aの前端部の凹部に入り込んで保持される。
これにより、図7に示すように、支持部材56によって、貯留部12を作業位置A1に移動しないように非作業位置A2で支持(保持)することができるのであり、貯留部12が非作業位置A2からさらに後側に移動する状態が防止される。
[7]
次に、施肥装置11において、貯留部12の構造について説明する。
図2,3,6に示すように、貯留部12は半透明の合成樹脂により構成されており、貯留部12の上部の後部の左右方向の横軸芯P2周りに開閉自在な蓋部12aが備えられている。図6に示すように、貯留部12が作業位置A1に位置している状態において、側面視で、貯留部12の後部12Rが、横軸芯P1の上側を越えて後側に張り出している。
図3,5,8,13に示すように、貯留部12は4個の繰り出し部13の上部に亘って接続されるので、貯留部12の下部に、隣接する2個の繰り出し部13に対応する接続部57が備えられ、隣接する別の2個の繰り出し部13に対応する接続部57が備えられており、2個の接続部57が貯留部12の下部に備えられている。
これにより、図6及び図13に示すように、貯留部12の作業位置A1において、貯留部12の接続部57が繰り出し部13の上部に接続される。図7に示すように、貯留部12の非作業位置A2において、貯留部12の接続部57が繰り出し部13の上部から分離して、貯留部12が繰り出し部13から上側及び後側に離れる。
図6,8,13に示すように、貯留部12を作業位置A1に移動させると(貯留部12の接続部57が繰り出し部13の上部に接続されると)、繰り出し部13において、接続部57により、軸受け部50,51及びブラシ52(基部52a及び持ち手部52b)が押圧された状態となり、軸受け部50,51及びブラシ52(基部52a及び持ち手部52b)が、繰り出し部13に安定して支持(保持)される。
図8及び図12に示すように、接続部57は、2個の繰り出し部13の上部を覆うことができるように、平面視で長方形状に構成されており、接続部57の外周部にゴム製のシール部材58が取り付けられている。接続部57において2個の繰り出し部13(回転体48)に対応する部分に、平面視で長方形状の複数の開口部57aと、断面視で三角形状の複数の仕切り部57bとが交互に配置されている。
図8及び図12に示すように、2個の繰り出し部13に対応して、2個の平板状の開閉部59が備えられており、接続部57の開口部57aと同じ形状の開口部59aが、接続部57の開口部57aと同じピッチで、開閉部59に備えられている。接続部57の開口部57aの下側の部分に開閉部59が配置されて、接続部57の下部に取り付けられた案内部材60により、開閉部59が長手方向にスライド自在に支持されており、開閉部59の持ち手部59bが貯留部12の前部に位置している。
図12の下側に示す状態は、開閉部59の持ち手部59bが接続部57から引き操作されて、開閉部59が開位置に操作された状態であり、接続部57の開口部57aと開閉部59の開口部59aとが一致している。
これにより、開閉部59が開位置に操作された状態において、貯留部12の下部(接続部57)が開けられた状態となり、貯留部12の肥料が接続部57及び開閉部59の開口部57a,59aを通って、繰り出し部13に入る。前項[2]に記載の植付作業状態において、開閉部59を開位置に操作する。
図8及び図12の上側に示すように、開閉部59の持ち手部59bを接続部57に押し操作して、開閉部59を閉位置に操作すると、開閉部59の開口部59aが接続部57の仕切り部57bの下側に移動して、開閉部59により接続部57の開口部57aが閉じられる。これにより、貯留部12の下部(接続部57)が閉じられた状態となり、肥料が貯留部12の下部から出るのが止められる。
前項[5]に記載のように、貯留部12を非作業位置A2に移動させる際に、開閉部59を閉位置に操作しておく。
[8]
次に、施肥装置11への伝動系について説明する。
図1に示すように、エンジン17の動力が、走行用の静油圧式無段変速装置(図示せず)、及びミッションケース18に備えられた施肥クラッチ(図示せず)から、機体の下部に前後方向に配置された伝動軸21に伝達されている。
図1及び図14に示すように、施肥装置11の右側後部の左右方向に沿って伝動軸22が回転自在に支持されており、伝動軸21の後部に連結されたアーム21aと、伝動軸22の左部に連結されたアーム22aとに亘って、連係ロッド23が接続されている。
これにより、伝動軸21の回転動力が、伝動軸21のアーム21a及び連係ロッド23により上下の往復動力に変換され、連係ロッド23により所定角度の範囲での往復回転動力として伝動軸22に伝達される。
図3及び図14に示すように、繰り出し部フレーム44において、右の横フレーム41に供給量変更装置24が備えられており、伝動軸22の右部が供給量変更装置24に接続されている。図6,7,13,14に示すように、繰り出し部13の後部の左右方向に沿って、駆動軸37が回転自在に支持されており、駆動軸37の右部が供給量変更装置24に接続されている。
図6,7,13,14に示すように、駆動ギヤ37aが駆動軸37に相対回転自在に取り付けられており、駆動ギヤ37aが駆動軸49の駆動ギヤ49a(前項[4]参照)に咬合している。シフト部材37bが駆動軸37に一体回転及びスライド自在に取り付けられて、シフト部材37bが駆動ギヤ37aに咬合する作動位置及び駆動ギヤ37aから離間した停止位置にスライド自在に構成されており、バネ(図示せず)によりシフト部材37bが駆動ギヤ37aとの咬合側の作動位置に付勢されている。
これにより、駆動ギヤ37aとシフト部材37bとにより、一つの繰り出し部13を作動状態及び停止状態に操作自在な施肥クラッチが構成されている。
以上の構造により、図14に示すように、伝動軸21の回転動力が、伝動軸21のアーム21a及び連係ロッド23により、上下の往復回転動力に変換されて伝動軸22に伝達され、伝動軸22の往復回転動力が、供給量変更装置24により一方向の回転動力に変換されて、駆動軸37に伝達される。
図14に示すように、供給量変更装置24において駆動軸37の回転速度が手動で変更可能であり、駆動軸37の動力が駆動ギヤ37aから駆動軸49の駆動ギヤ49aに伝達され、回転体48が回転駆動されて繰り出し部13から肥料が繰り出される。
[9]
次に、施肥クラッチの操作系について説明する(その1)。
図3及び図4に示すように、駆動軸37と平行に操作軸64が回転自在に支持されて、操作軸64における駆動軸37のシフト部材37bに対向する部分に、カム部材64aが連結されている。
図3及び図14に示すように、操作軸64を回転駆動する電動モータ65が右の横フレーム41に備えられており、操作指令に基づいて電動モータ65が作動する。操作軸64が回転駆動されると、操作軸64のカム部材64aにより、駆動軸37のシフト部材37bが駆動ギヤ37aから離間側に操作されて、繰り出し部13が停止状態となる(施肥クラッチの停止位置)。
図14に示すように、8個の繰り出し部13において、2個の繰り出し部13が隣接して備えられていることにより(連結されていることにより)、機体の進行方向に向いて左から、1番目の2個の繰り出し部13、2番目の2個の繰り出し部13.3番目の2個の繰り出し部13、4番目の2個の繰り出し部13として、設定したとする。
図3及び図14に示す状態は、操作軸64の全てのカム部材64aが駆動軸37の全てのシフト部材37bから離れて、駆動軸37の全てのシフト部材37bが駆動ギヤ37aに咬合した状態であり、1〜4番目の2個の繰り出し部13の作動状態である(施肥クラッチの作動位置)。
1〜4番目の2個の繰り出し部13(8個の繰り出し部13)の作動状態において、図14に示すように、操作軸64が一方向に所定角度だけ回転駆動されるごとに、1番目の2個の繰り出し部13の停止状態、1,2番目の2個の繰り出し部13の停止状態(4個の繰り出し部13の停止状態)、1,2,3番目の2個の繰り出し部13の停止状態(6個の繰り出し部13の停止状態)、1,2,3,4番目の2個の繰り出し部13の停止状態(8個の繰り出し部13の停止状態)を得ることができる。
1〜4番目の2個の繰り出し部13(8個の繰り出し部13)の作動状態において、図14に示すように、操作軸64が逆方向に所定角度だけ回転駆動されるごとに、4番目の2個の繰り出し部13の停止状態、4,3番目の2個の繰り出し部13の停止状態(4個の繰り出し部13の停止状態)、4,3,2番目の2個の繰り出し部13の停止状態(6個の繰り出し部13の停止状態)、4,3,2,1番目の2個の繰り出し部13の停止状態(8個の繰り出し部13の停止状態)を得ることができる。
[10]
次に、施肥クラッチの操作系について説明する(その2)。
図4及び図14に示すように、繰り出し部フレーム44において、中間フレーム43にブラケット43bが連結されており、後フレーム40の右部にブラケット66が連結されている。中間フレーム43のブラケット43b及びブラケット66に、バネ線材で構成された8本の操作レバー67が連結されて、8本の操作レバー67が前フレーム42の下側を通って前側に延出されている。
図3及び図14に示すように、8本の操作レバー67の各々は、8個の繰り出し部13の各々において、駆動軸37のシフト部材37bの上側近傍に位置しており、操作レバー67を操作しない状態(操作レバー67の作動位置)において、駆動軸37のシフト部材37bが駆動ギヤ37aに咬合している(繰り出し部13の作動状態)。
前項[9]に記載のように、操作軸64のカム部材64aにより、駆動軸37のシフト部材37bが駆動ギヤ37aから離間側に操作されても(繰り出し部13の停止状態)、駆動軸37のシフト部材37bが操作レバー67から離れるだけで、操作軸64のカム部材64aによる駆動軸37のシフト部材37bの操作に支障はない。
図3及び図14に示すように、操作レバー67を弾性変形させながら、操作レバー67により駆動軸37のシフト部材37bを駆動ギヤ37aから離間側に操作することができるのであり、操作レバー67を前フレーム42の係合部(図示せず)に保持することにより(操作レバー67の停止位置)、駆動軸37のシフト部材37bを駆動ギヤ37aから離間側に操作した状態に保持することができる(繰り出し部13の停止状態)(施肥クラッチの停止位置)。
前述のように、操作レバー67により駆動軸37のシフト部材37bを駆動ギヤ37aから離間側に操作して保持した状態において、前述のように操作軸64が回転駆動されても、操作軸64のカム部材64aが駆動軸37のシフト部材37bに接触せずに空転するだけで、操作レバー67により駆動軸37のシフト部材37bを駆動ギヤ37aから離間側に操作して保持した状態に支障はない。
図3及び図14に示すように、操作レバー67は、8個の繰り出し部13の各々に対して備えられているので、操作レバー67により8個の繰り出し部13の各々を独立して停止状態に操作することができる。
[11]
次に、植付作業が終了した後において、貯留部12に残る肥料を回収する構成について説明する。
図3,13,15に示すように、分岐部26から排出ダクト29が後側に延出され、繰り出し部13の後側を左右方向に配置されており、フレーム45が斜め下側の後側に延出されて、排出ダクト29がフレーム45の延出部分に連結されて支持されている。繰り出し部13の後部から排出部13cが延出されて、排出部13cが排出ダクト29に接続されている。
図13に示すように、排出ダクト29は、側面視で、繰り出し部13の漏斗部13b及びホース16の下側に配置されており、繰り出し部13の漏斗部13bの後側に配置されている(繰り出し部13の漏斗部13bが、排出ダクト29よりも前側に配置されている)。
図15に示すように、ブロア14の搬送風の切換操作用のシャッタ26aが分岐部26に備えられている。図8,9,15に示すように、繰り出し部13の排出部13cを開閉自在なシャッタ13dが備えられている。
図2,4,15に示すように、繰り出し部フレーム44において、右の横フレーム41に切換レバー68が上下方向に揺動操作自在に支持され、切換レバー68を案内するレバーガイド69が備えられている。切換レバー68に連結された操作軸70が前フレーム42の前側に沿って左右方向に沿って配置されており、操作軸70の延出部分と分岐部26のシャッタ26aとに亘って連係リンク71が接続され、操作軸70の中間部分と繰り出し部13のシャッタ13dとに亘って連係リンク72が接続されている。
図15に示す状態は、切換レバー68を供給位置に操作した状態であり、操作軸70及び連係リンク71により、分岐部26のシャッタ26aが排出ダクト29の入口を塞ぐ位置に操作され(ブロア14と供給ダクト27とが接続された状態)、操作軸70及び連係リンク72により、繰り出し部13のシャッタ13dが閉位置に操作された状態(図8参照)である。
切換レバー68を供給位置に操作した状態において、前項[2]に記載のように、ブロア14の搬送風が供給ダクト27を介して繰り出し部13に供給され、貯留部12から肥料が所定量ずつ繰り出し部13により繰り出されて、ブロア14の搬送風により肥料がホース16を通って作溝器15に供給されるのであり、作溝器15によって田面に形成された溝に、肥料が作溝器15を介して供給される。
植付作業が終了した後において、貯留部12に残る肥料を回収する場合、図15に示すように、切換レバー68を排出位置に操作する。
切換レバー68を排出位置に操作すると、操作軸70及び連係リンク71により、分岐部26のシャッタ26aが供給ダクト27の入口を塞ぐ位置に操作され(ブロア14と排出ダクト29とが接続された状態)、操作軸70及び連係リンク72により、繰り出し部13のシャッタ13dが開位置に操作される。
切換レバー68を排出位置に操作した状態において、全ての開閉部59を開位置に操作することにより(前項[7]参照)、図8及び図15に示すように、貯留部12の肥料が繰り出し部13の排出部13cから排出ダクト29に出るのであり、ブロア14の搬送風が排出ダクト29に供給されて、排出ダクト29に出た肥料が送られて排出ダクト29の排出口29aから排出されて回収される。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、リンク機構3の後部に苗植付装置5及び施肥装置11を昇降自在に支持するように構成してもよい。
前述の構成において、貯留部フレーム53の後部(第1フレーム61)を、繰り出し部フレーム44における後フレーム40の横軸芯P1周りに揺動自在に支持して、貯留部12を繰り出し部13から上側及び後側に離れた非作業位置A2に移動させるように構成すればよい。
前述の構成において逆に、貯留部フレーム53の前部(第3フレーム63)を、繰り出し部フレーム44における前フレーム42の横軸芯P1周りに揺動自在に支持して、貯留部12を繰り出し部13から上側及び前側に離れた非作業位置A2に移動させるように構成してもよい。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]において、貯留部フレーム53の後部又は前部を、繰り出し部13を支持する繰り出し部フレーム44ではなく、機体(リンク機構3)に備えられて繰り出し部13の前側又は後側に配置された別の支持フレーム(図示せず)の横軸芯P1周りに揺動自在に支持してもよい。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、貯留部12を貯留部フレーム53により横軸芯P1周りに揺動自在に支持するのではなく、貯留部12を、四連リンク機構(図示せず)(移動機構に相当)により平行に上下動自在に支持したり、平行に前後移動自在に支持したり、平行に左右移動自在に支持してもよい。
前述のように、貯留部12を前後移動自在に支持した場合、貯留部12の下部の後部が繰り出し部13の前部に接続されるように構成して、貯留部12の下部の後部が繰り出し部13の前部に接続された作業位置A1、及び、貯留部12の下部の後部が繰り出し部13の前部から分離して、貯留部12が繰り出し部13から前側に離れた非作業位置A2に移動自在に構成してもよい。
前述のように、貯留部12を前後移動自在に支持した場合、貯留部12の下部の前部が繰り出し部13の後部に接続されるように構成して、貯留部12の下部の前部が繰り出し部13の後部に接続された作業位置A1、及び、貯留部12の下部の前部が繰り出し部13の後部から分離して、貯留部12が繰り出し部13から後側に離れた非作業位置A2に移動自在に構成してもよい。
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、貯留部12を非作業位置A2に移動させると、回転体48、駆動軸49及び軸受け部50,51を、一体ではなく別々に独立して繰り出し部13から取り外すことができるように構成してもよい。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、貯留部12を非作業位置A2に移動させると、回転体48を繰り出し部13から取り外すことができて、駆動軸49及び軸受け部50,51は繰り出し部13に残るように構成してもよい(回転体48及び駆動軸49を繰り出し部13から取り外すことができて、軸受け部50,51は繰り出し部13に残るように構成してもよい)。
[発明の実施の第5別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]において、右の貯留部12及び左の貯留部12を別々に作業位置A1及び非作業位置A2に移動させるように構成するのではなく、全ての貯留部12を一体で業位置A1及び非作業位置A2に移動させるように構成してもよい。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]において、繰り出し部13の各々に独立した貯留部12を備えて(例えば8個の繰り出し部13を備えた場合、8個の小さな貯留部12を備える)、一つの繰り出し部13に対応する一つの貯留部12を、独立して作業位置A1及び非作業位置A2に移動させるように構成してもよい。
[発明の実施の第6別形態]
施肥装置11ではなく、農用の粉粒体として薬剤を田面に供給する薬剤供給装置(貯留部及び繰り出し部)(図示せず)や、農用の粉粒体として種子を田面に供給する播種装置(貯留部及び繰り出し部)(図示せず)に対して、前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第5別形態]に記載の構成を適用してもよい。
本発明は、施肥装置ばかりではなく、農用の粉粒体として薬剤を田面に供給する薬剤供給装置(貯留部及び繰り出し部)や、農用の粉粒体として種子を田面に供給する播種装置(貯留部及び繰り出し部)を装備した乗用型田植機や乗用型直播機等の水田作業車に適用できる。
12 貯留部
13 繰り出し部
48 回転体
50,51 軸受け部
53 移動機構
59 開閉部
A1 作業位置
A2 非作業位置
P1 横軸芯

Claims (6)

  1. 粉粒体を貯留する貯留部と、前記貯留部に接続されて前記貯留部から粉粒体を繰り出して田面に供給する繰り出し部とが備えられ、
    前記貯留部が前記繰り出し部から分離自在であり、
    前記貯留部が前記繰り出し部に接続された作業位置と、前記貯留部が前記繰り出し部から分離して離れた非作業位置とに亘って、前記貯留部を移動自在に支持する移動機構が備えられており、
    粉粒体が前記貯留部から前記繰り出し部に入るのを許容する開位置と、粉粒体が前記貯留部から出るのを止める閉位置とに操作自在な開閉部が、前記貯留部に備えられている水田作業車。
  2. 前記貯留部が分離した前記繰り出し部の部分において、
    粉粒体を繰り出す回転体が、前記繰り出し部から取り外し自在である請求項1に記載の水田作業車。
  3. 前記貯留部が分離した前記繰り出し部の部分において、
    前記回転体と前記回転体を回転自在に支持する軸受け部とが、前記繰り出し部から取り外し自在である請求項2に記載の水田作業車。
  4. 複数の前記繰り出し部が隣接して備えられ、複数の前記繰り出し部に亘って共通の前記貯留部が備えられており、
    複数の前記繰り出し部に対応する複数の前記開閉部が、前記貯留部に備えられている請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の水田作業車。
  5. 前記繰り出し部の上部と前記貯留部の下部とが接続及び分離自在である請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の水田作業車。
  6. 前記繰り出し部が機体の後部に備えられ、
    前記貯留部の下部が前記繰り出し部の上部に接続された前記作業位置と、前記貯留部の下部が前記繰り出し部の上部から分離して前記貯留部が前記繰り出し部から上側及び後側に離間した前記非作業位置とに亘って、前記貯留部が前記移動機構により前記繰り出し部の後側の左右方向の横軸芯周りに揺動自在に支持される請求項5に記載の水田作業車。
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